JPH0546978Y2 - - Google Patents

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JPH0546978Y2
JPH0546978Y2 JP10428188U JP10428188U JPH0546978Y2 JP H0546978 Y2 JPH0546978 Y2 JP H0546978Y2 JP 10428188 U JP10428188 U JP 10428188U JP 10428188 U JP10428188 U JP 10428188U JP H0546978 Y2 JPH0546978 Y2 JP H0546978Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シート前部を中心としてこれを前方
側へはね上げることができるようにした車両用シ
ートの支持装置に関するものである。
(従来技術) 第6図には、従来一般的なはね上げ式の車両用
シート61を示している。このシート61は、シ
ートクツシヨン62とシートバツク63とをヒン
ジナツクル機構64を介して起倒可能に連結して
構成されている。そして、このシート61は、車
体フロア68上にしかもその前部を中心としては
ね上げ可能に取付けられる訳であるが、その場
合、シートクツシヨン62に着座した人の足元ス
ペースを確保するという観点から、通常シートク
ツシヨン62の前部62aはこれを該シートクツ
シヨン62と略平行に延びる水平取付面68Aa
と該水平取付面68Aaから前方に向つて斜め下
方に傾斜する傾斜取付面68Abとでコーナ状に
形成された前部取付部68Aに対して後述する回
転支持機構Qを介して固定するようにし、またシ
ートクツシヨン62の後部62bはそのはね上げ
を可能とするために後述する固定機構Rを介して
車体フロア68の平坦な後部取付部68Bに係脱
自在に固定するようにしている。
回転支持機構Qは、前部取付部68Aの形状に
沿う如く略L字状に折曲形成され取付ボルト6
6,67によつて該前部取付部68Aに取付けら
れるフロア側ブラケツト71と、シートクツシヨ
ン62の前部下面に取付けられるシート側ブラケ
ツト72とを枢支軸70により枢着して構成され
ている。
固定機構Rは、車体フロア68側に固定された
固定金具73と、シートクツシヨン62の後端部
に下方に向けて取付けられたフオーク部材74
と、ロツク操作レバー(図示省略)により傾動操
作され上記フオーク部材74内に嵌入した上記固
定金具73と係合してこれを保持するフツク部材
75とを有している。
そして、このシート61は、第6図に実線図示
する着座位置と、同図に鎖線図示するはね上げ格
納位置とに選択的に位置設定されるものである。
尚、この種の構成をもつ車両用シート装置の公
知例としては例えば実開昭62−163431号公報に示
される如きものがある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このようなはね上げ式のシートにお
いては、着座位置においてシート61がガタツク
のを防ぐ観点から、回転支持機構Qの枢支軸70
部分及び固定機構Rの固定金具73嵌合部分の嵌
合隙間をできるだけ小さくしている関係上、シー
ト61を車体フロア68の所定位置に正確に取付
けるためには寸法W(即ち車体フロア68側にあ
つては固定金具73と取付ボルト66の受穴との
間の間隔であり、シート61側にあつてはフオー
ク部材74の受溝中心とフロア側ブラケツト71
の取付ボルト66取付穴との間の間隔)が合致し
ていることが要求される。ところが、実際には車
体側あるいはシート側の製作誤差等により上記寸
法Wは合致することは難しく、このことから従来
一般にはフロア側ブラケツト71の取付ボルト6
6取付穴(図示省略)をシート前後方向に延びる
長穴とし、この取付穴と取付ボルト66とを長穴
係合とすることにより製作誤差による上記寸法W
が車体側とシート側とで異なることによる不具合
を解消するようにしている。
ところが、このような構造とした場合には、シ
ート61の車体フロア68への取付けに際して
は、先ずシート61をはね上げた状態で回転支持
機構Qのフロア側ブラケツト71を車体フロア6
8の前部取付部68Aに当てがつてその取付用の
長穴内に取付ボルト66を軽くねじ込み(仮止め
作業)、しかる後シート61を倒して固定機構R
を固定金具73に確実に嵌合させ、この状態で上
記回転支持機構Qの位置決めを行なう。さらに、
その後で再びシート61をはね上げて上記取付ボ
ルト66を緊締してフロア側ブラケツト71を前
部取付部68Aの水平取付面68Aa側に固定し
なければならないなど、作業が煩雑であり、作業
性が悪いという問題があつた。
また、取付ボルト66を緊締してフロア側ブラ
ケツト71を前部取付部68Aの所定位置に位置
決めした後で取付ボルト67を締付けてこの二本
の取付ボルト66,67によりフロア側ブラケツ
ト71を前部取付部68Aに強固に固定するが、
特に車体側とシート側との寸法温誤差が大きい場
合には例えば第6図に鎖線図示(符号68Ab′)
する如くフロア側ブラケツト71と前部取付部6
8Aの傾斜取付面68Abとの間に隙間が生じる
ことがある。このような場合、最後に取付ボルト
67を緊締すると該フロア側ブラケツト71に局
部的な曲げ変形が起こり、該フロア側ブラケツト
71の強度性能を損ねるという問題があつた。
そこで本考案は、はね上げ式のシートにおい
て、シートの車体への組付性と支持強度を確保
し、併せてシートのはね上げ格納状態下での安定
性の確保を図るようにした車両用シート装置を提
供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) このような課題を解決するための手段として本
考案では、シートの前部を、車体フロアに固定さ
れるフロア側ブラケツトと上記シートに固定され
るシート側ブラケツトとを枢支軸により上下方向
に相対回動可能に連結してなる回転支持機構を介
して上記車体フロアに固定する一方、上記シート
の後部を係脱自在とされた固定機構を介して上記
車体フロアに固定し、該固定機構によりシート後
部を車体フロアに固定することによつて該シート
を着座位置に設定し、また該固定機構の作動を解
除して該シートを上記枢支軸回りに上方へはね上
げることにより該シートはね上げ格納位置に設定
し得る如くした車両用シート装置において、上記
回転支持機構においては、上記枢支軸による連結
部が上記フロア側ブラケツトとシート側ブラケツ
トとをシート前後方向に所定量だけ相対変位可能
とする長穴係合構造とするとともに、上記シート
のはね上げ格納位置において上記フロア側ブラケ
ツトとシート側ブラケツトとの間のシート前後方
向における相対移動を規制する規制手段を設けた
ことを特徴とするものである。
(作用) このような手段とすることにより、 (1) シート側と車体側との間にシート前後方向に
おける相対的な寸法誤差が生じていたとしても
この寸法誤差は回転支持機構の長穴係合部分に
おける融通性により吸収されるところから、該
回転支持機構のフロア側ブラケツトを何ら無理
をすることなく常に所定位置に正確に位置決め
固定することが可能ならしめられる、 (2) シートが回転支持機構を中心として前方側に
はね上げられたシートのはね上げ格納位置にお
いては、規制手段によるフロア側ブラケツトと
シート側ブラケツトとの間のシート前後方向に
おける相対移動が規制されるところから、該シ
ートのガタツキが可及的に防止される、 等の作用が得られる。
(考案の効果) 従つて、本考案の車両用シート装置によれば、
車体側とシート側との間にシート前後方向におけ
る組付上の寸法誤差があつたとしても回転支持機
構においてこれが吸収され常に該回転支持機構の
フロア側ブラケツトはこれを車体フロアの所定位
置に確実に位置決め固定することが可能となると
ころから、 (1) 上記寸法誤差の有無の如何にかかわらずフロ
ア側ブラケツトはこれを固定機構との間に相対
的な位置調整を行なうことなく直ちに車体フロ
ア側に緊締固定することができ、例えば上記従
来例の如くフロア側ブラケツトの固定に際して
その仮止め及びシートの上げ下ろしを行なう必
要がなく、それだけシート組付時における作業
性が良好ならしめられる、 (2) フロア側ブラケツトが常に車体フロア側の所
定位置に確実に位置決め固定されるところか
ら、組付ボルトの締付け力により該フロア側ブ
ラケツトに無理な力がかかるというようなこと
がなく、それだけ該フロア側ブラケツトの支持
強度が良好に維持される、 等の効果が得られる。
また、固定機構が解除されたシートのはね上げ
格納位置においては規制手段により回転支持機構
のフロア側ブラケツトとシート側ブラケツトとの
間(即ち、車体フロアとシートとの間)のシート
前後方向における相対移動が規制されるところか
ら、シートのガタツキが少なくそれだけはね上げ
格納位置におけるシートの安定性が高められると
いう実用的効果もある。
(実施例) 以下、第1図ないし第5図を参照して本考案の
好適な実施例を説明する。
第1図には車体フロア8上に固定支持された本
考案の実施例に係る車両用シート1が示されてい
る。このシート1は、車体フロア8側に固定され
るシートクツシヨン2と該シートクツシヨン2の
後端部2bにヒンジナツクル機構4を介して前後
方向に起倒可能に支持されたシートバツク3とを
有している。尚、このヒンジナツクル機構4はシ
ートクツシヨン2側に取付けられる第1ヒンジナ
ツクル部5とシートバツク3側に取付けられる第
2ヒンジナツクル部6とを有するダブルヒンジ式
のものであり、第2ヒンジナツクル部6を作動さ
せてシートバツク3を前方に倒した状態(第1図
の鎖線図示状態参照)においては該シートバツク
3はシートクツシヨン2とほぼ平行状態となる。
このシート1のシートクツシヨン2の前端部2
aは後述する回転支持機構Xにより前後方向(上
下方向)に枢動自在に支持されており、また後端
部2bは後述する固定機構Yにより係脱自在に支
持されている。そして、通常時には第1図に実線
図示するように固定機構Yが作動状態にあり、シ
ート1は回転支持機構Xと固定機構Yの両者によ
りその前・後端部が支持される(この状態を上
下、着座位置という)。また、車体フロア8上へ
の荷重搭載時等には上記固定機構Yを解除して、
シート1を第1図に鎖線図示するように回転支持
機構Xを中心として前方にはね上げた状態で支持
する(以下、この状態を、はね上げ格納位置とい
う)。そして、このはね上げ格納位置においては、
シート1は、そのシートクツシヨン2の下面側と
上記車体フロア8との間に配置した公知の折曲リ
ンク7と、後述する回転支持機構Xに設けた規制
手段Pとによつてその姿勢が保持されるようにな
つている。以下、この回転支持機構Xと固定機構
Yの具体的構成並びにその作動を第2図ないし第
5図を併用して説明する。
回転支持機構Xは、第1図に示すようにシート
クツシヨン2の前端部2aを車体フロア8のコー
ナー状の前部取付部8Aに枢着せしめるためのも
のであつて、第2図ないし第5図に示すように、
フロア側ブラケツト10とシート側ブラケツト1
1とを枢支軸12で相対回動自在に連結して構成
されている。
フロア側ブラケツト10は、第4図及び第5図
に示すように、車体フロア8の前部取付部8の水
平取付面8Aaと傾斜取付面8Abとに跨つて締着
固定されるものであつて、該水平取付面8Aaに
対応する水平取付面41と該傾斜取付面8Abに
対応する傾斜取付面42とを有する折曲プレート
材で一体形成されている。そして水平取付面に
は、車体フロア8の水平取付面8Aaの裏面側に
設けられたナツト54(第2図参照)に螺合する
取付ボルト51が挿通されるボルト穴27が設け
られている。
また、傾斜取付面42には、傾斜取付面8Ab
の裏面側に設けられたナツト55(第2図参照)
に螺合する取付ボルト52が挿通されるボルト穴
28が設けられるとともに、該傾斜取付面42の
両側部には左右一対のフランジ部43,43が相
互に対向状態で並設されている。そして、この一
対のフランジ部43,43のシート左右方向にお
ける同軸状位置には、シート前後方向に延びる長
穴22とピン受穴21とが該ピン受穴21を長穴
22よりもシート前方側に位置せしめた状態でそ
れぞれ設けられている。尚、この長穴22は、そ
の軸方向の一方側にフランジ部を有するバーリン
グ穴とされている。
さらに、この各フランジ部43,43の上記長
穴22及びピン受穴21形成部の側方には、後述
する当板部材17がそれぞれ配置される。当板部
材17は、第5図に示すようにプレート状小片で
構成されるものであり、その一端側には上記長穴
22内に嵌挿可能なフランジ部を有する軸嵌挿長
穴18が、また他端側には上記ピン受穴21と略
同径のピン嵌挿穴20がそれぞれ形成されてい
る。尚、このピン嵌挿穴20は、バーリング加工
にその側面にフランジ部19を有しているが、こ
のフランジ部19は後述するシート側ブラケツト
11の係合凹部34とピン係合するものであり、
以下の説明においてはこのフランジ部19を係合
ピン部19という。そして、この当板部材17
は、第1図、第2図及び第4図に示すように、上
記フロア側ブラケツト10のフランジ部43に対
してその外側から、該フランジ部43側の長穴2
2内に軸嵌挿長穴18のフランジ部23を嵌挿さ
せた状態で取付けられる。この時、フランジ部4
3側のピン受穴21と当板部材17側のピン嵌挿
穴20とは同軸状に重合連通する。このフロア側
ブラケツト10の各フランジ部43,43への各
当板部材17,17の組付後、ロツクピン16が
ピン嵌挿穴20及びピン受穴21に対してその側
方から嵌挿される。尚、第5図において符号29
はフロア側ブラケツト10の各フランジ部43,
43の先端側にビス53,53により取付けられ
るカバーであり、フロア側ブラケツト10と枢支
軸12との連結部がシート前方側に露出するのを
防止する。
シート側ブラケツト11は、第1図に示すよう
にシートクツシヨン2の前端部2aの下面側に締
着固定されるものであつて、第4図及び第5図に
それぞれ示す如くシート固定部31と該シート固
定部31の両側端から立設された左右一対のレバ
ー部32とを有している。そして、この各レバー
部32の先端部には枢支軸12挿通用の軸受穴3
3,33が同軸状に形成されている。さらに、こ
のシート側ブラケツト11のシート固定部31の
軸受穴33寄り位置には上記当板部材17の係合
ピン部19に係脱自在に係合する係合凹部34
が、また反軸受穴33側の端部には後述するスプ
リング13の中間支持部13aを掛止せしめるた
めのバネ掛止部35がそれぞれ形成されている。
尚、この係合凹部34は上記当板部材17の係合
ピン部19と協働して後述する如くシート1のは
ね上げ格納位置において該シート1のシート前後
方向への移動を規制する如く作用するものであつ
て、この両者で規制手段Pを構成する(第1図及
び第2図参照)。また、この係合凹部34の軸受
穴33からの離間寸法が、上記当板部材17の軸
嵌挿長穴18の中心とピン嵌挿穴20との間の離
間寸法とほぼ合致する寸法とされている。
このフロア側ブラケツト10とシート側ブラケ
ツト11は、該フロア側ブラケツト10側に、設
けられた当板部材17の軸嵌挿長穴18と該シー
ト側ブラケツト11の軸受穴33とを重合させて
これに枢支軸12を貫挿することにより相対回動
可能に且つシート前後方向(即ちフロア側ブラケ
ツト10の水平取付面41の長手方向に沿う方
向)に相対変位可能に連結される。また、この
際、この両者間にはカラー14,14を介してス
プリング13が介設されており、該フロア側ブラ
ケツト10とシート側ブラケツト11はこのスプ
リング13のバネ力により常時拡開する方向(即
ち、シート1を着座位置からはね上げ格納位置側
に回動させる方向)に回動付勢されている。従つ
て、これにより、フロア側ブラケツト10とシー
ト側ブラケツト11とが相互にガタツクのが可及
的に防止される。
固定機構Yが、公知構造を有するものであつ
て、第1図に示すように、車体フロア8の後部取
付部8B上に取付けられた固定金具45に対して
上方から嵌合するフオーク部材46と、支点ピン
48により回動自在に枢支され且つ上記フオーク
部材46の上記固定金具45への嵌合状態におい
て該フオーク部材46とともに該固定金具45を
抱持する如く作用するフツク部47とを有してい
る。そして、このフツク部材47はロツク操作レ
バー(図示省略)の操作によりその作動が制御さ
れる。
続いて、このシート1の車体フロア8への取付
作業及びその使用法並びにその場合における上記
回転支持機構Xと固定機構Y等の作動を第1図な
いし第3図を参照して説明する。
先ず、このシート1を車体フロア8に取付ける
場合であるが、この取付作動前においては、回転
支持機構Xと固定機構Yはともにシートクツシヨ
ン2側に取付けられている(尚、固定機構Yは既
にその取付けが完了しており、作動可能状態とな
つている。従つて、実際には回転支持機構Xの組
付作業のみということになる)。
シート1の組付けに際しては、先ずその固定機
構Yを車体フロア8側の固定金具45に嵌合させ
てこれを固定した状態において回転支持機構Xの
フロア側ブラケツト10を車体フロア8の前部取
付部8Aに当てがう。この際、フロア側ブラケツ
ト10とシート側ブラケツト11とは枢支軸12
と軸嵌挿長穴18との長穴係合によりシート前後
方向に相対移動可能とされているため、例え固定
金具45とナツト54との間のシート前後方向間
隔が当初設計寸法よりズレていた場合、あるいは
固定機構Yの固定金具45保持部と回転支持機構
Xの枢支軸12との間のシート前後方向における
間隔が当初設計寸法よりズレていた場合等におい
ても、フロア側ブラケツト10あるいはシート側
ブラケツト11に無理な力をかけることなく該シ
ート側ブラケツト11を確実に前部取付部8Aの
水平取付面8Aa及び傾斜取付面8Abに密着状態
で当接させ且つこれを取付ボルト51及び取付ボ
ルト52により該前部取付部8Aに緊締固定する
ことができるものである。従つて、フロア側ブラ
ケツト10の強度性能を損なうことがない。
また、この場合、例えば上記従来例のようなフ
ロア側ブラケツト10の仮止め作業が不要であ
り、それだけシート1の取付作業が簡略化されそ
の作業性が良好となる。
このようにして、回転支持機構Xのフロア側ブ
ラケツト10が車体フロア8の前部取付部8Aに
取付けられた状態で、固定機構Yにより上記固定
金具45を抱持固定することにより、シート1は
第1図に実線図示する如く着座位置に位置決めさ
れる。この着座位置からシート1をそのはね上げ
格納位置に切換える場合には、上記固定機構Yの
作動を解除してシートクツシヨン2の後端部2b
をフリーとし、この状態で該後端部2bを持ち上
げて該シート1を上記回転支持機構Xの枢支軸1
2を中心としてシート前方側にはね上げる。この
時、上記スプリング13のばね力がシートはね上
げ力として作用し、それだけ作業者にかかるシー
トはね上げ力が軽減され軽快な操作が可能となる
ものである。
シート1がその着座位置からはね上げ格納位置
まではね上げられると、第2図に示すように相互
に離間状態にあつた規制手段Pの係合ピン19と
係合凹部34は相互に接近し最終的には第3図に
示すように相互に嵌合する。そして、この係合ピ
ン19と係合凹部34との嵌合状態においてはこ
れらによりシート1の水平方向への移動が規制さ
れる。従つて、このシート1はそのはね上げ格納
位置においては、上記枢支軸12と軸嵌挿長穴1
8との間における上下方向規制作用と係合ピン部
19と係合凹部34との間における水平方向規制
作用とにより上下方向及び水平方向の二方向にお
いてその移動が規制されると同時に、上記折曲リ
ンク7によりその回動変位が規制されるようにな
つている。このため、回転支持機構Xのフロア側
ブラケツト10とシート側ブラケツト11とが長
穴係合とされているにもかかわらず、シート1の
はね上げ格納位置での位置保持がガタツキ等を生
じることなく安定的に行なわれるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る車両用シート装
置の要部側面図、第2図は第1図の部における
一部断面拡大図、第3図は第2図の状態変化図、
第4図は第1図に示した回転支持機構の全体斜視
図、第5図は第4図に示した回転支持機構の分解
斜視図、第6図は従来の車両用シート装置の構造
説明図である。 1……シート、2……シートクツシヨン、3…
…シートバツク、4……ヒンジナツクル機構、7
……折曲リンク、8……車体フロア、10……フ
ロア側ブラケツト、11……シート側ブラケツ
ト、12……枢支軸、16……ロツクピン、17
……当板部材、18……軸嵌挿長穴、19……係
合ピン部、20……ピン嵌挿穴、21……ピン受
穴、22……長穴、23……フランジ部、33…
…嵌挿穴、34……係合凹部、45……固定金
具、X……回転支持機構、Y……固定機構、P…
…規制手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートの前部を、車体フロアに固定されるフロ
    ア側ブラケツトと上記シートに固定されるシート
    側ブラケツトとを枢支軸により上下方向に相対回
    動可能に連結してなる回転支持機構を介して上記
    車体フロアに固定する一方、上記シートの後部を
    係脱自在とされた固定機構を介して上記車体フロ
    アに固定し、該固定機構によりシート後部を車体
    フロアに固定することによつて該シートを着座位
    置に設定し、また該固定機構の作動を解除して該
    シートを上記枢支軸回りに上方へはね上げること
    により該シートはね上げ格納位置に設定し得る如
    くした車両用シートにおいて、上記回転支持機構
    においては、上記枢支軸による連結部が上記フロ
    ア側ブラケツトとシート側ブラケツトとをシート
    前後方向に所定量だけ相対変位可能とする長穴係
    合構造とされているとともに、上記シートのはね
    上げ格納位置において上記フロア側ブラケツトと
    シート側ブラケツトとの間のシート前後方向にお
    ける相対移動を規制する規制手段が設けられてい
    ることを特徴とする車両用シート装置。
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Publication number Publication date
JPH0225329U (ja) 1990-02-20

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