JPH0546939A - 薄膜磁気ヘツド及び磁気ヘツド装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘツド及び磁気ヘツド装置

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JPH0546939A
JPH0546939A JP22841991A JP22841991A JPH0546939A JP H0546939 A JPH0546939 A JP H0546939A JP 22841991 A JP22841991 A JP 22841991A JP 22841991 A JP22841991 A JP 22841991A JP H0546939 A JPH0546939 A JP H0546939A
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JP
Japan
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film
magnetic
conductive portion
thin film
magnetic head
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JP22841991A
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Hideki Hamanaka
秀喜 浜中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄膜磁気回路に対する影響の小さい放電防止接
地構造を有し、接地接続の容易な薄膜磁気ヘッド及び磁
気ヘッド装置を提供する。 【構成】 薄膜磁気変換素子2は、磁性膜21、22と
コイル膜23とを含む薄膜磁気回路を有し、スライダ1
の端面上に設けられている。引出導体3は第1導電部3
1と第2導電部32とを有し、第1導電部31は保護膜
26を貫通して設けられ、一端が磁性膜22に電気的に
接続され、他端側が保護膜26の外面に導出されてい
る。第2導電部32は非磁性導電材料で構成され保護膜
26の外面上に設けられ第1導電部31に導通してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮上型の薄膜磁気ヘッ
ドに関し、更に詳しくは、磁性膜のポール部と媒体との
間に、キャパシタの蓄積電荷による放電が生じるのを阻
止できるようにした薄膜磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の薄膜磁気ヘッドは、スライダ
と、薄膜磁気変換素子とを有し、薄膜磁気変換素子があ
る電位に保たれるコイル膜と、コイル膜と共に薄膜磁気
回路を構成する磁性膜とを有しており、磁性膜とコイル
膜との間にキャパシタが発生する。
【0003】一方、最近の小型HDDでは、パソコン搭
載を考慮してパソコン電源である5ボルト、12ボルト
をそのまま利用すべく、小型HDD用の読み書き用IC
も5ボルトまたは12ボルトの片電源を用いるようにな
っている。このため、薄膜磁気ヘッドは一定電圧、具体
的には、6ボルトの正電圧で常時バイアスされる。その
結果、キャパシタはバイアス電圧により常時一方向に電
荷が蓄積される。
【0004】キャパシタに蓄積された電荷はポ−ル部と
媒体との間接触などによる放電により放出され、磁性膜
の電位が変動する。磁性膜の電位変動によりコモンモー
ドノイズが発生し、読み取りデ−タにエラ−を生じる。
この放電防止技術に関する先行技術文献としては、例え
ば、特開平2−246048号公報等がある。この先行
技術においては、薄膜磁気ヘッドのバイアス電位と媒体
の電位とを等しくして放電を生じさせないようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術では、薄膜磁気ヘッドのバイアス電位と媒体
の電位とを等しくするために、回転する媒体に薄膜磁気
ヘッドと同電位にする手段を設けることが必須になるの
で、磁気ディスク装置の構造が複雑となり、大型化を招
くと共に、高価になっている。
【0006】そこで本発明の課題は、上述する従来の問
題点を解決し、薄膜磁気回路に対する影響の小さい放電
防止接地構造を有し、接地接続の容易な薄膜磁気ヘッド
及び磁気ヘッド装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、スライダと、薄膜磁気変換素子と、保護
膜と、引出導体とを有する薄膜磁気ヘッドであって、前
記薄膜磁気変換素子は、磁性膜とコイル膜とを含む薄膜
磁気回路を有し、前記スライダの端面上に設けられてお
り、前記保護膜は、前記薄膜磁気変換素子を覆ってお
り、前記引出導体は、第1導電部と第2導電部とを有
し、前記第1導電部は、前記保護膜を貫通して設けら
れ、一端が前記磁性膜に電気的に接続され、他端側が前
記保護膜の外面に導出されており、前記第2導電部は、
非磁性導電材料で構成され、前記保護膜の外面上に設け
られ前記第1導電部に導通していることを特徴とする。
【0008】
【作用】引出導体を構成する第1導電部は、一端が磁性
膜に電気的に接続され、他端側が保護膜の外面に導出さ
れており、第2導電部は保護膜の外面上に設けられ第1
導電部に導通しているから、保護膜の外面上で第2導電
部をアース電位に接続することができ、磁性膜をアース
電位に保ち、キャパシタへ電荷が蓄積されたとしても、
アース電位にある磁性膜と、同じくアース電位に保たれ
る媒体との間で、キャパシタの蓄積電荷に起因する放電
を生じる余地がなくなる。
【0009】第2導電部は保護膜の外面上に設けられて
いるので、第2導電部をアース電位に接続するに当っ
て、保護膜の外面で第2導電部にアース接続導体を接続
するだけでよく、その接続作業が極めて容易である。
【0010】引出導体は、第2導電部が非磁性導電材料
で構成されているから、薄膜磁気回路に対する磁気的な
影響が小さくなり、設計に即した特性を有する薄膜磁気
ヘッドが得られる。
【0011】第1導電部は、保護膜を貫通して設けられ
ており、第2導電部は保護膜の上に設けられているか
ら、保護膜の形成前、薄膜磁気変換素子のコイル膜に導
通する取出電極(バンプ)を形成するときに第1導電部
を形成すると共に、保護膜を形成した後、その表面を研
磨して取出電極の面出を行なうときに、第1導電部の面
出しを行ない、更に、取出電極の表面に金膜等を形成す
るときに、同時に第2導電部を金膜として形成できる。
このため、マスクパターンの変更等の僅かな変更で、従
来の製造工程を殆ど変更することなしに、引出導体を形
成できる。
【0012】上述の薄膜磁気ヘッドとヘッド支持装置と
を組合せた磁気ヘッド装置において、薄膜磁気ヘッドを
ヘッド支持装置に接着する接着剤が、第2導電部とヘッ
ド支持装置とを電気的に接続する導電性接着剤として兼
用されているので、導電性接着剤塗布、硬化工程が短縮
できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る薄膜磁気ヘッドを薄膜磁
気変換素子側から見た正面図、図2は引出導体の構造を
モデル化して示す図、図3は薄膜磁気変換素子部分の拡
大断面図である。各図は構造の概略を示すために用いら
れているもので、各部寸法は誇張されている。図におい
て、1はスライダ、2は薄膜磁気変換素子、3は引出導
体である。
【0014】図示のスライダ1はAl2O3-Tic 等の導電性
を有する材料で構成された基体101の上に、アルミナ
等の絶縁膜102を有している。基体101はフェライ
ト磁性体等の絶縁抵抗の高い材料によって構成すること
もでき、このような場合には、絶縁膜102は省略する
こともできる。図示のスライダ1は媒体対向面側に2つ
のレール103、104を有し、レール103、104
の表面を空気ベアリング面105、106として利用す
るタイプを示している。図示はしないが、媒体対向面が
レール部を持たない平面状の空気ベアリング面となって
いるスライダであってもよい。
【0015】薄膜磁気変換素子2は、下部磁性膜21
と、上部磁性膜22と、コイル膜23とを有し、スライ
ダ1を構成する絶縁膜102の端面上に設けられてい
る。薄膜磁気変換素子2はレール103、104の両者
または片側に備えられる。下部磁性膜21及び上部磁性
膜22は、通常、パーマロイ等で構成され、先端部が変
換ギャップを構成するポ−ル部211、221となって
いる。ポ−ル部211、221に連なるヨ−ク部21
2、222の後方側が磁気回路を完成するように結合さ
れている。ポール部211、221はアルミナ等でなる
ギャップ膜24により隔てられている。コイル膜23
は、下部磁性膜21及び上部磁性膜22の結合部の回り
に渦巻き状に設けられている。コイル膜23と下部磁性
膜21及びコイル膜23と上部磁性膜22との間は、絶
縁膜251〜253により絶縁されている。絶縁膜25
1〜253は、通常、ノボラック樹脂等の有機樹脂で構
成される。26はアルミナ等でなる保護膜、27、28
はコイル膜23に導通する取出電極、271、281は
リード電極である。保護膜26は薄膜磁気変換素子2の
全体を覆っている。取出電極27、28は保護膜26を
貫通してその表面に露出しており、その大部分が銅を主
成分として構成され、その表面が金膜によって覆われて
いる。金膜の表面が半田メッキ膜によって覆われていて
もよい。
【0016】引出導体3は、第1導電部31と第2導電
部32とを有する。第1導電部31は、保護膜26を貫
通して設けられ、一端が上部磁性膜22に電気的に接続
され、他端側が保護膜26の外面に導出されている。第
1導電部31を構成する材料の具体例としては、銅また
はチタン等を挙げることができる。これらの材料の内で
も、後で説明する製造工程上の利点を考慮した場合は、
取出電極27、28の構成材料である銅によって構成す
ることが好ましい。第2導電部32は、非磁性導電材料
で構成され、保護膜26の外面上に設けられ第1導電部
31に導通している。第2導電部32を構成する非磁性
材料の具体例としては、金またはチタン等を挙げること
ができる。これらの材料の内でも、後で説明する製造工
程上の利点を考慮した場合は、取出電極27、28の表
面膜の構成材料である金によって構成することが好まし
い。実施例では、第2導電部32は、他端部がスライダ
1の媒体対向面に位置する空気ベアリング面105(ま
たは106)と対向する上面107の方向に導出されて
いる。図1〜図3の実施例では、2個備えられる薄膜磁
気変換素子2のそれぞれ毎に、互いに独立する引出導体
3を設けた例を示したが、図4に示す如く、第2導電部
32を2つの薄膜磁気変換素子2で一部共用するような
構造であってもよい。
【0017】上述のように、引出導体3を構成する第1
導電部31は、一端が上部磁性膜22に電気的に接続さ
れ、他端側が保護膜26の外面に導出されており、第2
導電部32は保護膜26の外面上に設けられ第1導電部
31に導通しているから、保護膜26の外面上で第2導
電部32をアース電位に接続することができ、磁性膜2
1、22をアース電位に保ち、キャパシタへ電荷が蓄積
されたとしても、アース電位にある磁性膜21、22
と、同じくアース電位に保たれる媒体との間で、キャパ
シタの蓄積電荷に起因する放電を生じる余地がなくな
る。
【0018】しかも、第2導電部32は保護膜26の外
面上に設けられているので、第2導電部32をアース電
位に接続するに当って、保護膜26の外面で第2導電部
32にアース接続導体を接続するだけでよく、その接続
作業が極めて容易である。第2導電部32をアース電位
に接続するには、図2に示す如く、媒体対向面とは反対
側の面107側において、基体101と第2導電部32
の端部との間に導電性ペイント6を付与する構造、また
は、後で説明するように、磁気ヘッドとヘッド支持装置
とを固着する導電性接着剤を用いて、第2導電部32を
ヘッド支持装置に電気的に導通させる等の手段が有効で
ある。
【0019】また、引出導体3は、第2導電部32が非
磁性導電材料で構成されているから、薄膜磁気回路に対
する磁気的な影響が小さくなり、設計に即した特性を有
する薄膜磁気ヘッドが得られる。
【0020】更に、第1導電部31は、保護膜26を貫
通して設けられており、第2導電部32は保護膜26の
上に設けられているから、このため、マスクパターンの
変更等の僅かな変更を伴うだけで、従来の製造工程を殆
ど変更することなしに、引出導体を形成できる。次にこ
の点について、図5〜図9を参照して説明する。
【0021】まず、図5に示すように、通常の工程に従
って、薄膜磁気変換素子2及びコイル膜23の端末に導
通するリード電極271、281を形成する。次に図6
に示すように、保護膜を形成する前に、薄膜磁気変換素
子2のコイル膜23に導通する取出電極27、28と同
時に、上部磁性膜22の上に第1導電部31を形成す
る。
【0022】次に、図7に示すように、薄膜磁気変換素
子2、取出電極271、281及び第1導電部31を覆
うように、保護膜26を形成した後、図8に示すように
保護膜26の表面を研磨して取出電極27、28の面出
し及び第1導電部31の面出しを行なう。
【0023】更に、図9に示すように、取出電極27
1、281の表面に金膜270、280等を形成すると
きに、同時に第2導電部32を金膜として形成する。
【0024】上述の工程によれば、マスクパターの変更
等の僅かな変更で、従来の製造工程を殆ど変更すること
なしに、引出導体3を形成できる。
【0025】図10は本発明に係る磁気ヘッド装置を組
込んだ磁気ディスク装置の構成を示す図で、Mは磁気デ
ィスク、Aは磁気ヘッド装置、Bは位置決め機構であ
る。磁気ディスクMは、図示しない回転駆動機構によ
り、矢印aの方向に回転駆動される。磁気ヘッド装置A
は、位置決め機構Bにより磁気ディスクM上で、矢印b
1またはb2 の方向に駆動されて位置決めされ、それに
よって、所定のトラックにおいて、磁気ディスクMへの
書き込み及び読み出しが行なわれる。
【0026】磁気ヘッド装置Aは、ヘッド支持装置4と
磁気ヘッド5とを有する。ヘッド支持装置4は、通常、
磁気ヘッド5にピッチ運動及びロール運動を許容するよ
うに磁気ヘッド5を支持している。ヘッド支持装置4と
しては、例えば、特公昭58ー22827号公報等で知
られている。かかる公知技術の他に、これまで提案さ
れ、またはこれから提案されることのあるヘッド支持装
置も採用できる。
【0027】図11は磁気ヘッド装置の正面図、図12
は同じく底面図、図13は同じく拡大部分欠損正面図で
ある。ヘッド支持装置4は、一端側に接着剤6を用いて
薄膜磁気ヘッド5を接着してある。接着剤6は薄膜磁気
ヘッド5の第2導電部32とヘッド支持装置4とを電気
的に接続する導電性接着剤である。このように、薄膜磁
気ヘッド5をヘッド支持装置4に接着する接着剤6が、
第2導電部32とヘッド支持装置4とを電気的に接続す
る導電性接着剤として兼用されているので、導電性接着
剤塗布硬化工程が短縮できる。
【0028】図示のヘッド支持装置4は、特公昭58ー
22827号公報等で知られた構造のもを示している。
金属薄板でなる支持体41の長手方向の一端にある自由
端に、同じく金属薄板でなる可撓体42を取付け、この
可撓体42の下面に磁気ヘッド5を取付けた構造となっ
ていて、磁気ディスクM(図10参照)に磁気ヘッド5
を押付ける荷重力を与える。可撓体42は、支持体41
の長手方向軸線O1 と略平行して伸びる2つの外側可撓
性枠部421、422と、支持体41から離れた端にお
いて外側可撓性枠部421、422を連結する横枠42
3と、横枠423の略中央部から外側可撓性枠部42
1、422に略平行するように延びていて先端を自由端
とした中央舌状部424とを有して構成され、横枠42
3のある方向とは反対側の一端を、支持体41の自由端
付近に溶接等の手段によって取付けてある。
【0029】可撓体42の中央舌状部424の上面に
は、例えば半球状の荷重用突起425が設けられてい
て、この荷重用突起425により、支持体41の自由端
から中央舌状部424へ荷重力を伝えるようにしてあ
る。そして、中央舌状部424の下面に接着剤6を用い
て、磁気ヘッド5を接着してある。磁気ヘッド5はヘッ
ド支持装置4の長手方向に一致し、スライダ1に設けら
れた薄膜磁気変換素子2が空気流出端側に位置するよう
にして、ヘッド支持装置4によって接着固定される。こ
のようなタイプは、インラインタイプと呼ばれている。
接着剤6は有機質導電接着剤であり、図13に拡大して
示すように、薄膜磁気ヘッド5の第2導電部32とヘッ
ド支持装置4の可撓体42とを電気的に接続している。
これにより、磁気変換素子2の下部磁性膜21及び上部
磁性膜22がアース電位に保たれ、キャパシタに起因す
る媒体Mとポール部211、221との間の放電が阻止
される。
【0030】上述の磁気ヘッド装置または磁気ディスク
装置は、磁気ヘッド5のスライダ1を磁気ディスクMの
表面に圧接させ、この状態で起動、及び停止を行なうコ
ンタクト・スタート・ストップ(CSS)方式によって
駆動される。磁気ディスクMが静止しているときは、ス
ライダ1の空気ベアリング面105、106が磁気ディ
スクMの面に押し付けられているが、磁気ディスクMが
回転すると、スライダ1の空気ベアリング面105、1
06に揚力動圧が発生し、磁気ヘッド5はこの動圧とヘ
ッド支持装置4から荷重用突起425を介して与えられ
る荷重と釣合う浮上量で浮上する。
【0031】本発明は、図示した面内記録再生用薄膜磁
気ヘッドに限らず、例えば垂直記録再生用薄膜磁気ヘッ
ド、磁気抵抗効果素子を読み書き素子とした薄膜磁気ヘ
ッド等、他のタイプの薄膜磁気ヘッドにも適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)引出導体を構成する第1導電部は、一端が磁性膜
に電気的に接続され、他端側が保護膜の外面に導出され
ており、第2導電部は保護膜の外面上に設けられ第1導
電部に導通しているから、保護膜の外面上で第2導電部
をアース電位に接続することができ、磁性膜をアース電
位に保ち、キャパシタへ電荷が蓄積されたとしても、キ
ャパシタの蓄積電荷に起因する放電を生じる余地のない
薄膜磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置を提供できる。 (b)第2導電部は保護膜の外面上に設けられているの
で、第2導電部をアース電位に接続するに当って、保護
膜の外面で第2導電部にアース接続導体を接続するだけ
でよく、その接続作業の極めて容易な薄膜磁気ヘッド及
び磁気ヘッド装置を提供できる。 (c)引出導体は、第2導電部が非磁性導電材料で構成
されているから、薄膜磁気回路に対する磁気的な悪影響
が小さく、設計に即した特性を有する薄膜磁気ヘッド及
び磁気ヘッド装置を提供できる。 (d)第1導電部は、保護膜を貫通して設けられてお
り、第2導電部は保護膜の上に設けられているから、マ
スクパターンの変更等の僅かな変更だけで済み、従来の
製造工程を殆ど変更することなしに、引出導体を形成し
得る薄膜磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置を提供できる。 (e)上述の薄膜磁気ヘッドとヘッド支持装置とを組合
せた磁気ヘッド装置において、薄膜磁気ヘッドをヘッド
支持装置に接着する接着剤が、第2導電部とヘッド支持
装置とを電気的に接続する導電性接着剤として兼用され
ているので、導電性接着剤塗布、硬化工程を短縮し得る
磁気ヘッド装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜磁気ヘッドを空気流出端側と
なる薄膜磁気変換素子側から見た正面図である。
【図2】本発明に係る薄膜磁気ヘッドにおける引出導体
の構造をモデル化して示す図である。
【図3】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの薄膜磁気変換素
子部分の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの他の実施例を示
す正面図である。 図5〜図9 本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造工程例を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る磁気ヘッド装置を組込んだ磁気
ディスク装置の構成を示す図である。
【図11】本発明に係る磁気ヘッド装置の正面図であ
る。
【図12】本発明に係る磁気ヘッド装置の底面図であ
る。
【図13】本発明に係る磁気ヘッド装置の拡大部分欠損
正面図である。
【符号の説明】
1 スライダ 101 基体 2 薄膜磁気変換素子 21 下部磁性膜 22 上部磁性膜 23 コイル膜 3 引出導体 31 第1導電部 32 第2導電部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダと、薄膜磁気変換素子と、保護
    膜と、引出導体とを有する薄膜磁気ヘッドであって、 前記薄膜磁気変換素子は、磁性膜とコイル膜とを含む薄
    膜磁気回路を有し、前記スライダの端面上に設けられて
    おり、 前記保護膜は、前記薄膜磁気変換素子を覆っており、 前記引出導体は、第1導電部と第2導電部とを有し、 前記第1導電部は、前記保護膜を貫通して設けられ、一
    端が前記磁性膜に電気的に接続され、他端側が前記保護
    膜の外面に導出されており、 前記第2導電部は、非磁性導電材料で構成され、前記保
    護膜の外面上に設けられ、前記第1導電部に導通してい
    ることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記スライダは導電性基体の上に絶縁膜
    を有しており、前記薄膜磁気変換素子は前記絶縁膜の上
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の薄
    膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第1導電部は、銅またはチタンの何
    れかを主成分とすることを特徴とする請求項1または2
    に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第2導電部は、金またはチタンの何
    れかを主成分とすることを特徴とする請求項1、2また
    は3に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第2導電部は他端部が前記スライダ
    の媒体対向面と向き合う上面の方向に導出されているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の薄膜
    磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 薄膜磁気ヘッドと、ヘッド支持装置とを
    有する磁気ヘッド装置であって、 前記薄膜磁気ヘッドは、スライダと、薄膜磁気変換素子
    と、保護膜と、引出導体とを含んでおり、 前記薄膜磁気変換素子は、磁性膜とコイル膜とを含む薄
    膜磁気回路を有し、前記スライダの端面上に設けられて
    おり、 前記保護膜は、前記薄膜磁気変換素子を覆っており、 前記引出導体は、第1導電部と第2導電部とを有し、 前記第1導電部は、前記保護膜を貫通して設けられ、一
    端が前記磁性膜に電気的に接続され、他端側が前記保護
    膜の外面に導出されており、 前記第2導電部は、非磁性導電材料で構成され、前記保
    護膜の外面上に設けられ、前記第1導電部に導通してお
    り、 前記ヘッド支持装置は、一端側に接着剤を用いて前記薄
    膜磁気ヘッドを接着し、前記接着剤が前記第2導電部と
    前記ヘッド支持装置とを電気的に接続する導電性接着剤
    であることを特徴とする磁気ヘッド装置。
JP22841991A 1991-08-13 1991-08-13 薄膜磁気ヘツド及び磁気ヘツド装置 Withdrawn JPH0546939A (ja)

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JP22841991A Withdrawn JPH0546939A (ja) 1991-08-13 1991-08-13 薄膜磁気ヘツド及び磁気ヘツド装置

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JP (1) JPH0546939A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5777829A (en) * 1996-10-08 1998-07-07 International Business Machines Corporation Method and apparatus for providing electrostatic discharge protection for an inductive coil of a magnetic transducer
US7346978B2 (en) 2003-06-04 2008-03-25 Alps Electric Co., Ltd Process of making a thin film magnetic head

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