JPH0546680U - クローラ走行装置の泥落とし装置 - Google Patents
クローラ走行装置の泥落とし装置Info
- Publication number
- JPH0546680U JPH0546680U JP10665291U JP10665291U JPH0546680U JP H0546680 U JPH0546680 U JP H0546680U JP 10665291 U JP10665291 U JP 10665291U JP 10665291 U JP10665291 U JP 10665291U JP H0546680 U JPH0546680 U JP H0546680U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mud
- roller
- crawler
- crawler belt
- driven wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クローラ走行装置の走行に伴う土塊の発生を
未然に防止する。 【構成】 履帯15の接地側内面に乗り上げる泥土を、
走行フレーム16に回動自在に軸支したアーム20,2
1の先端に取り付けたローラ18により押圧して排出す
る。
未然に防止する。 【構成】 履帯15の接地側内面に乗り上げる泥土を、
走行フレーム16に回動自在に軸支したアーム20,2
1の先端に取り付けたローラ18により押圧して排出す
る。
Description
【0001】
本考案は湿田走行性能を一層高めたクローラ走行装置に関するものである。
【0002】
従来、湿田等で走行すると泥土が履帯内面に乗り上げて持ち回られ、その後、 従動輪の近傍で自重により落下を繰り返し、従動輪近傍に多量の泥土が付着堆積 した。そして、堆積した泥土はやがて土塊として成長し履帯の外側に落下し、土 塊が圃場に点在することとなって圃場面が荒れる欠点があった。また、コンバイ ンの場合、特に土塊が未刈地側の穀稈上に落下すると穀稈を押し倒すと共に、次 工程で刈取装置が穀稈と共に土塊を刈取るために、刈取装置が早期に磨耗する等 の不具合を併発した。 そこで、これを解消するために従動輪の側方にドラム状回転体を一体的に取り 付け、これを回転させることにより履帯の内面に堆積する泥土を排出しようとす るものが、実開昭57−187281号公報により案出された。また、図6に示 すように、従動輪14のシャフトに左巻きの螺旋体Rを履帯15外側まで延出さ せて取り付け、従動輪の回転に伴う駆動力で螺旋を回転させて履帯の内面に堆積 する泥土を強制的に排出することも考えられた。
【0003】
しかし前記既知のものは、ドラム状回転体を従動輪に一体的に取り付けて回転 させるため、従動輪のシャフトが折れたり、変形するといった障害が頻繁に発生 した。これは、圃場の凸部,或いは畦等にクローラ走行装置が乗り上げて機体が 傾斜した場合に発生し、機体が傾斜すると傾斜側の履帯が湾曲し、側方に設けた ドラム状回転体が接地荷重を直接受けるため、従動輪の取付部に異常モーメント がかかり変形・破損に至るものであった。また、これを回避すべくドラム状回転 体を小径になして、履帯が湾曲しても回転体に接当しないようにすることが考え られるが、この場合、泥土の排出効果が期待できなくなる欠点があった。 さらに、螺旋等を使用した場合にも、同様に従動輪のシャフトが変形したり、 回転する螺旋により履帯が傷付けられ早期に使用不能になった。また、圃場の草 藁が螺旋に巻き付き、これを取り除かなければ走行不能に陥り、作業能率を悪化 させる要因になった。
【0004】
本考案は、上記課題を解決することを目的とするもので、その技術的手段は、 駆動輪と従動輪とにわたって履帯を巻回すると共に、履帯の接地側内面に多数の 転輪を設けてなるクローラ走行装置において、基部を走行フレームに回動自在に 軸支したアームの先端部にローラを回転自在に軸支し、該ローラを従動輪又は駆 動輪の側方に臨ませて配置し、履帯の内面に乗り上げる泥土をローラにより押圧 して履帯外方に排出するべくなすことを特徴とするものである。
【0005】
走行に伴って履帯内面に侵入した泥土は履帯により持ち回られ、従動輪側方の ローラ前部に至る。ここでローラは回転しながら泥土を履帯内面とその円筒面の 外周で履帯の前方外側に押し出す。また、円筒内に侵入した泥土はローラにより 押し潰されて履帯の外側に押し出される。従って、泥土は従動輪の近傍で土塊と して成長するまえに圧潰されて履帯から排出されることとなり、圃場面は土塊に より荒れることがなく、未刈地側の穀稈の押し倒しも防止される。 また、ローラは従動輪の側方を覆って従動輪への泥土の侵入を防止すると共に 、仮にクローラ走行装置が凸部に乗り上げ機体が傾斜しても、ローラは履帯に追 従してアームの基部を中心に上方に回動退避するから、接地荷重を直接受けるこ とがなく、走行装置の損傷を防止して能率的に作業を行うことができる。
【0006】
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、図5に示すようにコンバイン1 は左右のクローラー走行装置2,2を有する機体フレーム3の左側に脱穀装置4 を搭載している。そして、脱穀装置4の右側にはキャビン5により覆った操縦部 を設けている。また、脱穀装置4及びキャビン5の前方には前処理装置6を上下 回動自在に装着している。そして、前処理装置6は分草体7,引起装置8,刈取 装置9,及び脱穀装置4に刈取り穀稈を搬送する搬送装置10等より構成されて いる。さらに、脱穀装置4の上部にはグレンタンク11を、後部にはディスク型 のカッター12が取付けられている。尚、13は籾排出オーガーである。 クローラ走行装置2,2は機体前方に配置した駆動輪(図示せず)、及び後部 に設けた従動輪14との間にゴム製の履帯15を巻回し、接地側の履帯15の内 側には走行フレーム16に軸支した多数の転輪17・・を設けた、従来周知の構 造を採用している。また、従動輪14は図6等に示すようにブラケット14a, 14aの先端に軸支しており、ブラケット14a,14aは走行フレーム16に 固着した左右のホルダー16a,16a中に挿入されて公知の緊張装置により位 置調節自在に固定され、従動輪14は履帯15を張り方向に緊張する。
【0007】 また、泥落とし装置は図1及び図2に示すように、ローラー18とスクレーパ 19,及びこれらを取り付ける前部と後部のアーム20,21より構成されてい る。前部アーム20に固着した横方向のパイプ20aは、走行フレーム16に突 設したピン16bと嵌合し、ワッシャ16c,Rピン16dにより着脱可能に抜 け止めされている。そして前部アーム20は中空状の鋼材で形成してあり、後部 アーム21を内部に挿通可能である。連結ピン22,22、Rピン23・・は、 前部アーム20と後部アーム21を連結するものであり、前部アーム20の孔2 0b・に後部アーム21の適宜の孔21a・・を選択して挿入することにより、 後部アーム21を前部アーム20に対して長手方向に位置調節自在に連結する。 さらに、後部アーム21の先端にはシャフト24を固着しており、ローラ18 をオイルシール25,カラー26,ベアリング27,スナップリング28等を介 して回転自在に軸支する。また、スクレーパ19は後部アーム21にボルト19 a・を介して取り付ける。なお、ローラ18は、泥土を排除、又は押し潰すため に多少重量を有する鉄車輪,或いは硬質ゴム車輪等が好ましく、履帯15の側縁 より外側に出ない程度の幅Hと従動輪14の径より僅かに小径の車輪径Lに構成 する。また、形状としては図1及び図2に示す円筒状の他に、図3に示すように 円筒外周にラグGを突出させて設けるもの、或いは図4に示すように外側がテー パとなる円錐状に形成してもよい。
【0008】 叙上の如き構成において、圃場作業中特に湿田における作業時には、履帯15 が沈下し履帯の接地側の内側部分に泥土が溜まって泥の持ち回りが行われる。こ の場合、クローラ走行装置2の特に未刈地側(機体左側)の従動輪14の外側に 前述した泥落とし装置を装着する。また、中割りを行う場合,或いは圃場が荒れ るのを嫌う場合には既刈地側(機体右側)の機体外側にも同様な泥落とし装置を 装着する。さらに、泥落とし装置は従動輪14の左右内側にも装着してよく、機 体後部に駆動輪を、また前部に従動輪を配置する走行装置においては、駆動輪の 外側又は内側に泥落とし装置を装着する。 そして、泥落とし装置は、履帯15の内面に乗り挙げて持ち回られてきた泥土 Dをローラ18の円筒面と履帯内面とで履帯前方外側に押し出し排除する。また 、円筒内面に侵入した泥土Dはローラにより押し潰し、履帯の外側にチューブ状 に排出する。従って、泥土Dは従動輪14の近傍で土塊として成長するまえに押 し出されるか、又は圧潰されて平板状となって圃場に排出されるため、圃場面は 荒れることがなく走行前と同様な平坦面に維持することができる。また、未刈地 側の穀稈Kの押し倒しも防止でき刈取装置9が土塊を刈ることも防止できる。
【0009】 また、ローラ18は従動輪14の径よりやや小径Lの車輪に構成して、従動輪 14の側方を覆うものであるから、従動輪14に泥土Dが付着し難く、履帯15 の従動輪14からの外れを防止できると共に、機体が傾斜して履帯15が湾曲し ても、ローラ18は履帯の湾曲に追従してアーム20の基部を中心に上方に回動 退避するから、接地荷重を直接受けることがなく、走行装置2の損傷を未然に防 止して能率的に作業を行うことができる。 その上、石等の異物が履帯内側に持ち回られてきても、同様にローラ18は上 方に回動退避して、履帯15を下方に大きく変形させることがないから履帯の外 れを生じさせることがない。しかも、大きな土塊が侵入した場合も、履帯からロ ーラ18が所定量上昇すると、ローラ18は履帯15の上方内側に接当し、下方 への押圧力が増大することになるから、十分土塊を圧壊して良好に排出させるこ とができる。 さらに、スクレーパ19はローラ18周面に付着した泥土を積極的に掻き落と して、ローラの所期の機能を維持させるものであって、図1に示すようにローラ 18の回転方向に対して内側を先行させて外側に傾斜させることにより掻き出し た泥土を機体外側に誘導して落下させる。また、ローラ18はピン22,22を 外して、前部アーム20と後部アーム21との連結位置を調節することにより、 ローラ位置を前後に調節することができるから、土質の違いによる泥土の付着度 合いにより,或いは従動輪14の履帯緊張位置調節に合わせてその位置を適切な 位置に調節することができる。
【0010】 なお、図3及び図4に示すラグG付きローラ18、或いは円錐ローラ18を使 用すればローラの回転を促進すると共に、ラグGにより泥土Dをラグ幅に分離裁 断して排出することができ、しかも、円錐状になすことにより積極的に履帯15 の外側に泥土を誘導排出することができ、履帯内側への泥土侵入を防止すること ができる。また、クローラ走行装置2の清掃、或いは整備点検時には泥落とし装 置を走行フレーム16に突設したピン16bから離脱させるだけで容易に外すこ とができるから、これらの作業を極めて能率的に行うことができる。
【0011】
本考案は以上のように、ローラ18を従動輪14又は駆動輪の側方に臨ませて 配置し、履帯15の内面に乗り上げる泥土をローラにより押圧して履帯外方に排 出するべくなすものであるから、泥土を回転するローラ18と履帯内面との間で 履帯前方外側に押し出すことができる。また、円筒内面に侵入した泥土はローラ 18により押し潰して履帯の外側に排出でき、常に圃場面を走行前と変わらない 平坦面に維持することができる。 また、ローラ18は、走行フレーム16に回動自在に軸支したアーム20,2 1の先端部に軸支するものであるから、仮にクローラ走行装置2が凸部に乗り上 げ機体が傾斜しても、ローラ18自体は履帯の接地荷重を受けることがなく、ア ーム20の基部を中心に上方に回動退避する。従って、従動輪14等に泥落とし 装置を固定するもののように走行装置を損傷させることがなく能率的に作業を行 うことができる。
【図1】泥落とし装置を装着した走行装置の斜視図であ
る。
る。
【図2】泥落とし装置の分解斜視図である。
【図3】ローラの他例を示す斜視図である。
【図4】ローラの更に他例を示す斜視図である。
【図5】コンバインの全体斜視図である。
【図6】従来例を示す走行装置の斜視図である。
2 クローラ走行装置 14 従動輪 15 履帯 16 走行フレーム 17 転輪 18 ローラ 20 前部アーム 21 後部アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 遠藤 渡 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動輪と従動輪とにわたって履帯を巻回
すると共に、履帯の接地側内面に多数の転輪を設けてな
るクローラ走行装置において、基部を走行フレームに回
動自在に軸支したアームの先端部にローラを回転自在に
軸支し、該ローラを従動輪又は駆動輪の側方に臨ませて
配置し、履帯の内面に乗り上げる泥土をローラにより押
圧して履帯外方に排出するべく構成してあることを特徴
とするクローラ走行装置の泥落とし装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10665291U JPH0546680U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | クローラ走行装置の泥落とし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10665291U JPH0546680U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | クローラ走行装置の泥落とし装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546680U true JPH0546680U (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=14439047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10665291U Pending JPH0546680U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | クローラ走行装置の泥落とし装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0546680U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117136658A (zh) * | 2023-08-29 | 2023-12-01 | 襄阳稻米香农业有限公司 | 一种sod黑小麦种植播种机 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP10665291U patent/JPH0546680U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117136658A (zh) * | 2023-08-29 | 2023-12-01 | 襄阳稻米香农业有限公司 | 一种sod黑小麦种植播种机 |
CN117136658B (zh) * | 2023-08-29 | 2024-02-13 | 襄阳稻米香农业有限公司 | 一种sod黑小麦种植播种机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4633656A (en) | Disk mower substantially preventing soil accumulation on its housing | |
CN109362252B (zh) | 一种残膜回收装置 | |
US5477926A (en) | Agricultural implement for separating and crushing rocks | |
WO1998000002A1 (en) | Earth clearing apparatus | |
US6196645B1 (en) | Means and method for removing debris from the drive wheel of a track-driven vehicle | |
JPH0546680U (ja) | クローラ走行装置の泥落とし装置 | |
JP2007068529A (ja) | 芝刈機、及び水滴払用ローラユニット | |
KR100194999B1 (ko) | 괴경 작물 수확기 | |
JP3523776B2 (ja) | 農作業用対地輪体のスクレーパ装置 | |
US4434011A (en) | Method and apparatus for retrieving objects from the ground | |
GB1601478A (en) | Root harvesters | |
JPS6258941A (ja) | 草取機 | |
CN209845666U (zh) | 残膜捡拾回收装置 | |
CN210352397U (zh) | 一种自动地膜回收机 | |
KR200199155Y1 (ko) | 구근 수확기 | |
JP5812315B2 (ja) | 草刈り作業機 | |
US6550705B2 (en) | Movable comminuting apparatus for turf grooming | |
JP2550946Y2 (ja) | 農機用クローラ走行装置 | |
JPS592840Y2 (ja) | 砕土機 | |
JP3465173B2 (ja) | 整畦機 | |
CN219628281U (zh) | 一种高效地膜回收机构 | |
JP2007210471A (ja) | クローラ走行式の作業機 | |
JPH0312624Y2 (ja) | ||
CN114467383B (zh) | 一种秸秆切段还田翻耕追肥一体机 | |
SU1175392A1 (ru) | Способ уборки картофел |