JPH0546396A - フアジイ推論装置 - Google Patents

フアジイ推論装置

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JPH0546396A
JPH0546396A JP3206768A JP20676891A JPH0546396A JP H0546396 A JPH0546396 A JP H0546396A JP 3206768 A JP3206768 A JP 3206768A JP 20676891 A JP20676891 A JP 20676891A JP H0546396 A JPH0546396 A JP H0546396A
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circuit
fuzzy
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diagnosis
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JP3206768A
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Tetsuya Kitamura
哲也 北村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】診断に要する外部システムとの間のデータ転送
を大幅に低減し、外部システムへの影響を最小限に抑え
る。 【構成】ファジィ推論による演算を実行するファジィ演
算部と、このファジィ演算部で得られる演算結果の期待
値を保持するレジスタ74と、自己診断処理の実行時に上
記ファジィ演算部に対して診断用のファジィ演算を実行
させる一方、上記レジスタに対して期待値の保持を指示
する制御部(18)と、上記ファジィ演算部で得られる診
断用の演算結果と上記レジスタ74で保持される期待値と
を比較判定する比較器72とを1チップ化し、外部システ
ムからは制御部への診断の開始を指示する制御信号とレ
ジスタへの期待値データとを入力するのみで、診断の判
定はファジィ演算部に併設した回路で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種制御装置等に使用
されるファジィ推論装置に関する。
【0002】
【従来の技術】任意のシステムをファジィ理論を用いて
制御するファジィ推論装置において、その推論機能が確
実に動作するか否かの診断を行なう場合、従来はファジ
ィ演算に必要とされるパターンデータ、入力変数、ファ
ジィルールなどの各データを外部のシステムより与えて
ファジィ演算を実行させ、得られた演算結果を外部シス
テムで予め用意しておいた演算結果の期待値と比較判定
するという手法を採っていた。以下、具体的にファジィ
推論装置を用いて説明する。
【0003】図3はファジィ推論装置全体の機能構成を
示すブロック図であり、図中に一点鎖線で示す10の範囲
内の各回路を1チップ化して構成するものとする。すな
わちこのチップ10内には、CPUバス11、メンバシップ
関数発生回路12、前件部度合い計算回路13、レジスタ1
4、MIN演算回路15、MAX演算部16、重心演算回路1
7及びコントローラ18が構成される。
【0004】上記メンバシップ関数発生回路12は、ここ
では図示しないチップ外部のCPUと直接接続されてい
るCPUバス11を介して入力されてくる座標に対応し
て、自動的に前件部及び後件部のメンバシップ関数を発
生し、CPUバス11、前件部度合い計算回路13及びMI
N演算回路15に出力する。
【0005】前件部度合い計算回路13は、メンバシップ
関数発生回路12からの前件部のメンバシップ関数が入力
される毎に対応する度合いを算出してCPUバス11に出
力する。レジスタ14は、CPUバス11を介して入力した
上記前件部の度合いの計算結果を保持し、MIN演算回
路15に送出する。
【0006】MIN演算回路15は、レジスタ14に保持さ
れる前件部の変数の中の最小値を求め、MAX演算部16
に出力する。MAX演算部16は、MIN演算回路15で求
められた複数の最小値の中から最大値を求め、重心演算
回路17に出力する。
【0007】重心演算回路17は、MAX演算部16で求め
られた複数の最大値における重心値を求め、求めた重心
値をファジィ推論の推論結果として上記CPUバス11に
出力する。
【0008】そして、上記コントローラ18は、CPUバ
ス11を介して送られてくるスタートアドレスをトリガと
して起動し、外部のルールメモリ19をアドレス指定し、
このアドレス指定によってルールメモリ19から読出され
てくるルールデータを基にチップ10内部の上記各回路に
制御信号を出力する。次に上記図3で示した各回路の具
体的な構成を図4に示す。
【0009】図4は上記図3に対応した回路構成を示
し、メンバシップ関数発生回路12を構成するパターンジ
ェネレータ(PG)21a〜21gのそれぞれに、16ビッ
トのバスライン幅を有するCPUバス11から直接11ビ
ットの座標データが入力される。これらパターンジェネ
レータ21a〜21gにはまた、CPUバス11に接続され、
初期値設定可能なカウンタとして動作する入力変数回路
22から10ビットのカウント値が座標データとして入力
される。
【0010】パターンジェネレータ21a〜21gのそれぞ
れは、その内部回路構成は後に詳述するが、これら座標
データの入力に対応して自動的に10ビットのメンバシ
ップ関数を発生し、発生したメンバシップ関数をそれぞ
れωレジスタ23b,23d,23f,23h,23j,23l,23
nのいずれかとマルチプレクサ24及び前件部演算回路25
に出力する。
【0011】前件部演算回路25は上記前件部度合い計算
回路13に相当し、上記ωレジスタ23b,23d,23f,23
h,23j,23l,23nからの10ビットのメンバシップ
関数中の上位8ビットから度合い値の最小値を求め、後
件部のラベルが同じルールが複数あった際にこれを1つ
のルールにまとめる処理を行なうもので、得られた8ビ
ットの前件部の演算結果をωレジスタ23a,23c,23
e,23g,23i,23k,23mに出力する。
【0012】しかして、上記ωレジスタ23b,23d,23
f,23h,23j,23l,23n及びωレジスタ23a,23
c,23e,23g,23i,23k,23mが上記図3のレジス
タ14に相当し、ωレジスタ23b,23d,23f,23h,23
j,23l,23nの保持する8ビットのメンバシップ関数
が直接MIN演算回路(MIN)26a〜26gに、ωレジ
スタ23a,23c,23e,23g,23i,23k,23mの保持
する8ビットの前件部の演算結果がMIN演算回路26a
〜26g、CPUバス11及びマルチプレクサ27に出力され
る。
【0013】MIN演算回路26a〜26gはそれぞれ、ω
レジスタ23aと23b、23cと23d、23eと23f、23gと
23h、23iと23j、23kと23l、23mと23nに保持され
る前件部演算結果とメンバシップ関数とを合成して最小
値を求め、その8ビットの最小値データをMAX演算回
路(MAX)28に送出する。
【0014】MAX演算回路28は、MIN演算回路26a
〜26gから送られてくる最小値データ中の最大値を求
め、その8ビットの最大値データをレジスタ(REG)
29に一旦保持させた後に上記マルチプレクサ27へ出力す
る。マルチプレクサ27では、コントローラ18の制御指令
によりMAX演算回路28からの最大値データとωレジス
タ23a,23c,23e,23g,23i,23k,23mからの前
件部演算結果のいずれか1つを選択して、加算回路(A
DD)30及び乗算回路(MUL)31に出力する。
【0015】加算回路30は、マルチプレクサ27から入力
される8ビットデータとマルチプレクサ32から入力され
る18ビットのデータとを加算演算して18ビットの和
データを得、これを面積データとしてレジスタ33,34を
介して上記マルチプレクサ32、除算回路(DIV)35に
出力する。
【0016】上記マルチプレクサ32は、レジスタ33,34
を介して加算回路30から入力される18ビットの面積デ
ータと「0」データとのいずれか一方を選択して上記加
算回路30に出力するものである。
【0017】また、上記マルチプレクサ24は、上記パタ
ーンジェネレータ21a〜21gからの10ビットのメンバ
シップ関数及びカウンタ36からの10ビットのカウント
値のいずれかを選択して上記乗算回路31へ出力する。
【0018】乗算回路31は、このマルチプレクサ24から
の10データと上記マルチプレクサ27からの8ビットデ
ータとを乗算して18ビットの積データを得、これをレ
ジスタ37を介して加算回路38へ出力する。
【0019】加算回路38は、この乗算回路31からの18
ビットデータとマルチプレクサ39から入力される28ビ
ットデータと加算演算して28ビットの和データを得、
これをモーメント(高さ)データとしてレジスタ40を介
して上記マルチプレクサ39、除算回路35に出力する。
【0020】マルチプレクサ39は、レジスタ40を介して
加算回路38から入力される28ビットのモーメントデー
タと「0」データとのいずれか一方を選択して上記加算
回路38に出力するものである。
【0021】除算回路35は、レジスタ40を介して送られ
てくる28ビットのモーメントデータをレジスタ33、レ
ジスタ34を介して送られてくる18ビットの面積データ
で除算することにより10ビットの商データを得、これ
を重心データとして最終的なファジィ推論による推論結
果とし、レジスタ41を介して上記CPUバス11へ出力す
る。
【0022】このように、上記加算回路30、マルチプレ
クサ32、レジスタ33,34、乗算回路31、レジスタ37、マ
ルチプレクサ39、加算回路38、レジスタ40、除算回路35
及びレジスタ41によって上記図3の重心演算回路17を構
成するものである。
【0023】しかして、上記入力変数回路22内の詳細な
構成は図5に示すようになっている。すなわち、入力変
数回路22はAレジスタ51a〜Hレジスタ51h、プログラ
ムカウンタ52及びマルチプレクサ53から構成される。
【0024】Aレジスタ51a〜Hレジスタ51hは、前件
部演算の際にそれぞれ10ビットの入力変数xを保持す
るレジスタであり、ここでは8入力変数であるのでAレ
ジスタ51a〜Hレジスタ51hの8個のレジスタを用意す
るものとする。プログラムカウンタ52は10ビットのカ
ウンタであり、後件部演算の際に用いる。
【0025】マルチプレクサ53は、コントローラ18から
の指示に従って前件部演算の際にはAレジスタ51a〜H
レジスタ51hのいずれかが保持する入力変数xを、後件
部演算の際にはプログラムカウンタ52のカウント値を選
択して次段のパターンジェネレータ21a〜21gへ出力す
る。上記のような構成にあって、その動作は次に示すよ
うになる。
【0026】電源をオンし、基本入出力オペレーティン
グシステムを処理する際に、図示しないCPUはルール
メモリ19にOPコード化されたファジィルールを書込
み、上記ファジィチップ10内部のメンバシップ関数発生
回路12のパターンジェネレータ21a〜21gに発生させた
いメンバシップ関数のパラメータを入力変数xとして書
込む。このとき、CPUバス11からレジスタ42を介して
コントローラ18にスタートアドレスが入力されると、コ
ントローラ18はこれをトリガとして起動し、まずパター
ンジェネレータ21a〜21gに前件部のメンバシップ関数
の指定を行なう。これらパターンジェネレータ21a〜21
gはそれぞれ、8つの座標データを入力することで自動
的にメンバシップ関数を発生する。
【0027】これはすなわち、パターンジェネレータ21
a〜21g内において、保持されるメンバシップ関数の座
標と上記入力変数回路22を介して入力される入力変数x
とを比較判断させることでメンバシップ関数の形を1つ
決定すると共に、入力変数xがそのメンバシップ関数の
どの座標範囲に含まれているかを判断し、その判断結果
に応じて入力変数xに対する出力値yが求められる。求
められた出力値yは、次段のωレジスタ23b,23d,23
f,23h,23j,23l,23n、マルチプレクサ24、前件
部演算回路25及びCPUバス11に出力される。
【0028】上記のように入力変数回路22を介してパタ
ーンジェネレータ21a〜21gで入力値に対する度合い値
を出力させ、これを前件部演算回路25内のレジスタに保
持させる。この行程は前件部のメンバシップ関数の数だ
け繰返される。
【0029】前件部演算回路25においては、入力された
度合い値により逐次ファジィルールに従ってそのルール
の中の最小値を求め、コントローラ18からの制御信号が
入力されると、この制御信号によりメンバシップ関数の
度合い値を選択して8変数それぞれのメンバシップ値の
最小値を求める。これらの動作は、後件部のラベルが同
じ場合に最大値を求めることにより、1つのルールにま
とめるための作業として行なわれるものである。もし後
件部のラベルが異なったルールの場合、コントローラ18
からクリア信号が入力されてその内容がクリアされる。
また、このクリア信号により再び書込み動作を始めから
やりなおすことなり、以後同様の動作を繰返す。以上の
ようにして得られた前件部の演算結果はそのままωレジ
スタ23a,23c,23e,23g,23i,23k,23mに保持
される。
【0030】そして、上記ωレジスタ23b,23d,23
f,23h,23j,23l,23nの保持するメンバシップ関
数とωレジスタ23a,23c,23e,23g,23i,23k,
23mの保持する前件部の演算結果とがMIN演算回路26
a〜26gに読出される。MIN演算回路26a〜26gはそ
れぞれ、ωレジスタ23aと23b、23cと23d、23eと23
f、23gと23h、23iと23j、23kと23l、23mと23n
に保持される前件部演算結果と10ビット、1024の
メンバシップ関数とを合成して最小値を求め、求めた最
小値データをMAX演算回路28に送出する。MAX演算
回路28では、MIN演算回路26a〜26gから送られてく
る最小値データ中の最大値を求め、その最大値データを
レジスタ29を介してマルチプレクサ27へ出力する。マル
チプレクサ27では、コントローラ18の制御指令によりM
AX演算回路28からの最大値データとωレジスタ23a,
23c,23e,23g,23i,23k,23mからの前件部演算
結果のいずれか1つを選択して加算回路30及び乗算回路
31に出力する。
【0031】しかして、一方の加算回路30とマルチプレ
クサ32、レジスタ33及びレジスタ34により面積データを
求め、他方の乗算回路31とレジスタ37、マルチプレクサ
39、加算回路38及びレジスタ40によりモーメント(高
さ)データを求めて、これら面積データ、モーメント
(高さ)データとを用いて除算回路35で重心データを求
め、レジスタ41に格納してCPUバス11へ出力するよう
にしたものである。この重心データを求めることによ
り、精度の高いファジィ制御の実行を可能とすることが
できる。
【0032】上記のような1チップ化したファジィ推論
装置にあって、ファジィ推論が確実に動作可能か否かの
診断を行なう場合には、上述した如く、例えば入力変数
回路22のAレジスタ51a〜Hレジスタ51hにテスト用の
入力変数xをCPUより与えてファジィ演算を実行さ
せ、得られた演算結果をCPUが予め用意しておいた演
算結果の期待値と比較判定するという手法を採ってい
た。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにファジィ
演算に関する機能の診断をファジィ演算装置の外部で行
なうため、外部との間で各種データの転送を行わなけれ
ばならず、各種データの転送と診断の実行を行なってい
る間は該外部システム、特にCPUが他の処理を中断し
なければならないという問題があった。
【0034】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、外部のシステムへ
の影響を与えずにファジィ演算機能の診断を実行可能な
ファジィ推論装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段及び作用】すなわち本発明
は、ファジィ推論による演算を実行するファジィ演算部
と、このファジィ演算部で得られる演算結果の期待値を
保持するレジスタと、自己診断処理の実行時に上記ファ
ジィ演算部に対して診断用のファジィ演算を実行させる
一方、上記レジスタに対して期待値の保持を指示する制
御部と、上記ファジィ演算部で得られる診断用の演算結
果と上記レジスタで保持される期待値とを比較判定する
比較器とを1チップ化するようにしたもので、外部シス
テムからは制御部への診断の開始を指示する制御信号と
レジスタへの期待値データとを入力するのみで、診断の
判定はファジィ演算部に併設した回路で行なうために、
診断に要する外部システムとの間のデータ転送を大幅に
低減し、外部システムへの影響を最小限に抑えることが
できる。
【0036】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。
【0037】図1は上記図4及び図5で示した入力変数
回路22に代わる入力変数回路61の詳細な回路構成を示す
ものであり、図5と同一部分には同一符号を付してその
説明は省略する。
【0038】すなわち、入力変数回路61は、Aレジスタ
51a〜Hレジスタ51h、プログラムカウンタ52、マルチ
プレクサ53、A定数設定部62a〜H定数設定部62h及び
マルチプレクサ63a〜63hから構成される。
【0039】Aレジスタ51a〜Hレジスタ51hの保持す
るそれぞれ10ビットの入力変数xはマルチプレクサ63
a〜63hを介してマルチプレクサ53に送出される。ま
た、マルチプレクサ63a〜63hにはそれぞれ、A定数設
定部62a〜H定数設定部62hに予め設定されているファ
ジィ演算の自己診断テストモードで用いる10ビットの
テスト用のA〜Hの定数も入力されている。
【0040】しかして、通常のファジィ演算時には、マ
ルチプレクサ63a〜63hはそれぞれAレジスタ51a〜H
レジスタ51hの保持する10ビットの入力変数xを選択
してマルチプレクサ53へ出力する。そのため、マルチプ
レクサ53では前件部演算の際にAレジスタ51a〜Hレジ
スタ51hのいずれかが保持する入力変数xを、後件部演
算の際にプログラムカウンタ52のカウント値を選択して
次段へ出力する。
【0041】また、自己診断テストモード時には、スタ
ート信号に基づいてマルチプレクサ63a〜63hはそれぞ
れA定数設定部62a〜H定数設定部62hの保持するそれ
ぞれ10ビットのテスト用定数A〜Hを選択してマルチ
プレクサ53へ出力する。そのため、マルチプレクサ53で
はテスト用定数A〜Hを選択して次段へ出力する。
【0042】次に上記図4のレジスタ41に付加する回路
を図2に示す。上記図4においてレジスタ41は、除算回
路35で得た10ビットの重心データをファジィ推論の結
果として格納保持し、CPUバス11を介してCPUへ出
力するだけのものであるが、本発明の実施例では図2に
示すようにこのレジスタ41の保持する重心データをCP
Uバス11へ出力すると共に、アンド回路71へも出力す
る。このアンド回路71は、自己診断テストモード時にオ
ンとなるスタート信号によりゲート制御され、レジスタ
41の上記保持出力を比較器72へ送出する。この比較器72
にはまた、同じく自己診断テストモード時にオンとなる
スタート信号によりゲート制御されるアンド回路73を介
して期待値設定部74からの期待値データが入力される。
比較器72は、レジスタ41からアンド回路71を介して入力
される重心データと期待値設定部74からアンド回路73を
介して入力される期待値データとを比較演算し、その判
断結果をチップ10外のCPUへ出力する。
【0043】上記のような構成にあって、通常のファジ
ィ演算の動作は上記図3乃至図5で説明した通りである
ので、自己診断定数とモード時の動作について以下に述
べる。
【0044】CPUが自己診断テスト用のルールの記憶
されているルールメモリ19のスタートアドレスをCPU
バス11を介してチップ10内のコントローラ18に書込む
と、これが自己診断のスタート信号となり、コントロー
ラ18はルールメモリ19からOPコード化された自己診断
テスト用のルールデータを順次読出してくる。
【0045】すなわちコントローラ18はまず、度合い計
算用のOPコードが読込まれた時点で前件部メンバシッ
プ関数のパラメータをメンバシップ関数発生回路12であ
るパターンジェネレータ21a〜21gに切換える。そし
て、入力変数回路61においてA定数設定部62a〜H定数
設定部62hに予め設定されている自己診断テスト用の8
つの定数A〜Hをマルチプレクサ63a〜63h、マルチプ
レクサ53を介して出力させ、その度合い値を求めて前件
部演算回路25に格納させる。
【0046】次に前件部演算のOPコードを読込むとコ
ントローラ18は、前件部演算回路25でファジィルールに
合わせてそのルールの前件部の度合い値の中の最小値を
求め、各後件部のメンバシップ関数に適応させる値を前
件部演算結果レジスタであるωレジスタ23a,23c,23
e,23g,23i,23k,23mに保持させる。
【0047】次いでコントローラ18は、後件部演算のO
Pコードを読込んで後件部用のメンバシップ関数に切換
えると共に、入力変数回路61内においてもプログラムカ
ウンタ52のカウント値をマルチプレクサ53で選択出力さ
せる。
【0048】プログラムカウンタ52の10ビットのカウ
ント値がパターンジェネレータ21a〜21gに入り、ωレ
ジスタ23b,23d,23f,23h,23j,23l,23nを介
してMIN演算回路26a〜26gに読出されると、MIN
演算回路26a〜26gはωレジスタ23a,23c,23e,23
g,23i,23k,23mの保持する前件部の演算結果とで
それぞれ最小値を求め、求めた最小値データをMAX演
算回路28に送出する。
【0049】MAX演算回路28では、MIN演算回路26
a〜26gから送られてくる最小値データ中の最大値を求
め、その最大値データをレジスタ29を介してマルチプレ
クサ27へ出力する。マルチプレクサ27では、コントロー
ラ18の制御指令によりMAX演算回路28からの最大値デ
ータとωレジスタ23a,23c,23e,23g,23i,23
k,23mからの前件部演算結果のいずれか1つを選択し
て加算回路30及び乗算回路31に出力する。
【0050】しかして、一方の加算回路30とマルチプレ
クサ32、レジスタ33及びレジスタ34により面積データを
求め、他方の乗算回路31とレジスタ37、マルチプレクサ
39、加算回路38及びレジスタ40によりモーメント(高
さ)データを求めて、これら面積データ、モーメント
(高さ)データとを用いて除算回路35で重心データを求
め、レジスタ41に格納するようにしたものである。
【0051】ここで、レジスタ41の保持する重心データ
は上記図2に示す如くアンド回路71を介して比較器72に
入力され、一方、上記A定数設定部62a〜H定数設定部
62hに設定されている定数A〜Hを用いたファジィ演算
により導き出されるべき期待値が設定されている期待値
設定部74から期待値データがアンド回路73を介して比較
器72に入力される。比較器72はこれら両データを比較判
断し、両データが等しければこのチップ10は正常である
としてそのまま待機し、異なった場合は異常であるとし
てCPUに割込み信号を送出する。
【0052】上記のように自己診断機能をチップ10内に
設けたことにより、下記に示す如くファジィ推論の診断
を行なう際のチップ10外のCPUとのデータの送受を大
幅に提言することができる。すなわち、一般に自己診断
機能を有していないファジィ推論チップでのデータ転送
回数を、 自己診断させるまでの設定回数 9回、 演算結果の読出し 1回、 期待値との比較 1回 とする。CPUに8086(インテル社)を使用した場
合のクロック数に換算すると、1回の転送につき25ク
ロックを要するので、 自己診断させるまでの設定回数 9回×25=225、 演算結果の読出し 1回×25=25、 となり、また、期待値との比較を行なうためのプログラ
ムは最低でも30クロックを要するので、 期待値との比較 1回×30=30 となり、計280クロックが必要となる。この間、CP
Uは他のジョブを行なうことができないこととなる。
【0053】これに対して、上述した本発明の自己診断
機能を有する構成とすれば、全部でも25クロックで済
み、この25クロックの転送後はCPUが他のジョブを
実行することができるようになるので、CPUへの負担
を大幅に軽減することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳記した如く本発明によれば、ファ
ジィ推論による演算を実行するファジィ演算部と、この
ファジィ演算部で得られる演算結果の期待値を保持する
レジスタと、自己診断処理の実行時に上記ファジィ演算
部に対して診断用のファジィ演算を実行させる一方、上
記レジスタに対して期待値の保持を指示する制御部と、
上記ファジィ演算部で得られる診断用の演算結果と上記
レジスタで保持される期待値とを比較判定する比較器と
を1チップ化するようにしたので、外部システムからは
制御部への診断の開始を指示する制御信号とレジスタへ
の期待値データとを入力するのみで、診断の判定はファ
ジィ演算部に併設した回路で行なうために、診断に要す
る外部システムとの間のデータ転送を大幅に低減し、外
部システムへの影響を最小限に抑えることが可能なファ
ジィ推論装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る入力変数回路内の詳細
な回路構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例に係る出力結果レジスタ周辺
の回路構成を示すブロック図。
【図3】従来の1チップ化したファジィ推論回路の機能
構成を示すブロック図。
【図4】図3のチップ10内の具体的な回路構成を示すブ
ロック図。
【図5】図4の入力変数回路内の詳細な回路構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
11…CPUバス、12…メンバシップ関数発生回路、13…
前件部度合い計算回路、14…レジスタ、15…MIN演算
回路、16…MAX演算部、17…重心演算回路、18…コン
トローラ、19…ルールメモリ、21a〜21g…パターンジ
ェネレータ(PG)、22,61…入力変数回路、23a〜23
n…ωレジスタ、24,27,32,39,53,63a〜63h…マ
ルチプレクサ(MUX)、25…前件部演算回路、26a〜
26g…MIN演算回路(MIN)、28…MAX演算回路
(MAX)、29,33,34,37,40〜43…レジスタ(RE
G)、30,38…加算回路(ADD)、31…乗算回路(M
UL)、35…除算回路(DIV)、36…カウンタ、51a
〜51h(入力変数)レジスタ、52…プログラムカウン
タ、62a〜62h…定数設定部、71,73…アンド回路、72
…比較器、74…期待値設定部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファジィ推論による演算を実行するファ
    ジィ演算手段と、 このファジィ演算手段で得られる演算結果の期待値を保
    持する保持手段と、 自己診断処理の実行時に上記ファジィ演算手段に対して
    診断用のファジィ演算を実行させる一方、上記保持手段
    に対して期待値の保持を指示する制御手段と、 上記ファジィ演算手段で得られる診断用の演算結果と上
    記保持手段で保持される期待値とを比較判定する比較手
    段とを同一集積回路内に構成したことを特徴とするファ
    ジィ推論装置。
JP3206768A 1991-05-31 1991-08-19 フアジイ推論装置 Pending JPH0546396A (ja)

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JP3206768A JPH0546396A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 フアジイ推論装置
EP19920109118 EP0516161A3 (en) 1991-05-31 1992-05-29 Fuzzy rule-based system formed in a chip
US08/421,024 US5600757A (en) 1991-05-31 1995-04-13 Fuzzy rule-based system formed on a single semiconductor chip

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111027103A (zh) * 2019-01-31 2020-04-17 哈尔滨安天科技集团股份有限公司 基于寄存器模糊配置的芯片检测方法、装置及存储设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111027103A (zh) * 2019-01-31 2020-04-17 哈尔滨安天科技集团股份有限公司 基于寄存器模糊配置的芯片检测方法、装置及存储设备
CN111027103B (zh) * 2019-01-31 2023-11-10 安天科技集团股份有限公司 基于寄存器模糊配置的芯片检测方法、装置及存储设备

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