JPH0546390U - 洗面台用ニースペース板およびそれを用いた洗面台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ニースペース板が洗面カウンタ下部開口の間口
寸法に合わなくても単にそのニースペース板をその寸法
に合わせて切断するだけの施工作業で済むようにし、該
施工作業を容易にかつ効率よくできるようにする。 【構成】ニースペース板２０の上下両端縁に左右方向の
取付溝３０ａ，３０ｂを形成する。この取付溝のうち、
上側取付溝３０ａの深さを下側取付溝３０ｂの深さより
深くしてある。そして、洗面カウンタ６下部の開口奥側
の配管をニースペース板２０で隠すに当たって、ベース
キャビネット４側面の上下方向の一対の棚受ダボ３２
ａ，３２ｂ間にニースペース板２０を、それの上下取付
溝３０ａ，３０ｂを介して着脱可能に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗面台用ニースペース板およびそれを用いた洗面台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５に示す洗面台２においては、左右両側に一対のベースキャビネット４を対 向配置し、これらベースキャビネット４上に洗面カウンタ６を載置し、両ベース キャビネット４の対向側面と洗面カウンタ６下面との間の開口に幕板７と共にニ ースペース板８を取り付けるとともに、このニースペース板８をニースペース分 だけ該開口奥側に開閉可能に配置することで、洗面カウンタ６下部奥側の配管を ニースペース板８で隠すようにしたものがある。

【０００３】 そして、従来、このニースペース板８については図６に示すようにベースキャ ビネット４に開閉可能に取り付けられていた。すなわち、各ベースキャビネット ４それぞれの側面に上下方向の受け桟１０を取り付け、この受け桟１０の下端に 棚受ダボ１２を、また上端に雌側ロールキャッチ１４をそれぞれ設ける一方、ニ ースペース板８の、下端にはＬ金具１６を、また上端には雄側ロールキャッチ１ ８をそれぞれ取り付け、ニースペース板８のＬ金具１６を、受け桟１０の棚受ダ ボ１２に図中下側に示す矢印方向から引っ掛けた状態にして図中上側に示す矢印 方向にニースペース板８を回動させて、その雄側ロールキャッチ１８を、受け桟 １０の雌側ロールキャッチ１４に結合させるようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このようなニースペース板８ではそれを取り付ける洗面カウンタ６下部開口の 間口寸法が異なる毎に該寸法に対応したニースペース板８が必要となる。ニース ペース板８が間口寸法よりも小さな場合では、開口奥側の配管を隠すことができ ないから、使用できないし、これに対し、ニースペース板８が間口寸法よりも大 きな場合では、該間口寸法に合わせてそれを適宜に切断するとよいが、その場合 ではニースペース板８の雄側ロールキャッチ１８とかＬ金具１６の取り付け位置 を変更する必要があり、それでは現場での施工作業としては手間と時間とがかか るものとなり、該施工作業の効率が大きく低下してしまう。

【０００５】 そこで、本考案においては、ニースペース板が洗面カウンタ下部開口の間口寸 法に合わなくても単にそのニースペース板をその寸法に合わせて切断するだけの 施工作業で済むようにし、該施工作業を容易にかつ効率よくできるようにするこ とを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するために、本考案の請求項１に係るニースペース板に おいては、洗面カウンタ下部の開口の奥側に配管隠しの配置されるものであって 、上下両端縁には左右方向の連続取付溝がそれぞれ形成され、かつ、上端側取付 溝深さが下端側取付溝深さよりも深くされてあることを特徴としている。

【０００７】 また、請求項２に係るニースペース板においては、前側板材の背面の上下両端 側それぞれに後側板材が芯材を介して固定され、前側板材と上側芯材と上側後側 板材とで囲む空間と、前側板材と下側芯材と下側板材とで囲む空間とで、それぞ れ、前記各取付溝が形成されてなることを特徴としている。

【０００８】 さらに、請求項３に係る洗面台においては、ニースペース板が洗面カウンタ下 部の開口奥側に配置されて該開口奥側の配管が隠されるものにおいて、該開口の 左右方向の側面には、上下方向に一対の取り付け部材が、互いに、前記請求項１ または２に記載のニースペース板の、両取付溝の底面間離間距離以上で、かつ、 上下両端縁間離間距離以下に対向配備されるとともに、当該ニースペース板が、 それの上下取付溝を介して当該一対の取り付け部材に着脱可能にされていること を特徴としている。

【０００９】

【作用】 請求項１および２のニースペース板によれば、例えば洗面カウンタ下部開口の ベースキャビネット側面に上下一対の棚受ダボを設け、この棚受ダボに前記取付 溝を介してニースペース板を取り付けた場合に、上側取付溝の深さが下側取付溝 のそれよりも深いので、上側の棚受ダボ間にニースペース板を着脱可能に取り付 けることができる。

【００１０】 請求項３の洗面台においては、開口の左右方向の側面にある上下方向一対の取 り付け部材間に請求項１または２に記載のニースペース板を取り付けることがで きる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。この実施例が適用 されるニースペース板２０については図１に示し、そのニースペース板２０が取 り付けられる洗面台２において、その側面からの断面図については図２に示し、 正面図については図３に示している。また、その洗面台２の斜視図についてはニ ースペース板２０が取り付けてある状態では図５と同様であるから、その洗面台 ２の構成の説明では図５を参照する。

【００１２】 まず、ニースペース板２０の構成について図１を参照して説明すると、このニ ースペース板２０は、洗面カウンタ６下部開口の幕板７を除く寸法に合う形状の 前側板材２２を有し、この前側板材２２の背面の上下両端側それぞれには、後側 板材２４ａ．２４ｂを芯材２６ａ，２６ｂを介して固定するとともに、上下方向 の補強部材２８を適宜間隔で左右方向に一対取り付け、前側板材２２と上側後板 材２４ａと芯材２６ａとで囲む空間と、前側板材２２と下側板材２４ｂと芯材２ ６ｂとで囲む空間とで、それぞれ、左右方向の取付溝３０ａ，３０ｂを形成して なるものである。そして、これら各取付溝３０ａ，３０ｂは、芯材２６ａ，２６ ｂの取り付け位置を調整して上側の取付溝３０ａ深さが下端側取付溝３０ｂ深さ よりも深くされてある。

【００１３】 つぎに洗面台２に上記構造のニースペース板２０の取り付け状態について図２ 、図３、および図５を参照して説明する。図２および図３はそれぞれ洗面台２を 側面および正面から概略的に見た図であり、洗面台２は、両ベースキャビネット ４に洗面カウンタ６を設置し、両ベースキャビネット４それぞれの側面と洗面カ ウンタ６下面とで囲む開口の奥側にニースペース板２０を取り付けるのであるが 、そのため、両ベースキャビネット４それぞれの側面に棚受ダボ３２ａ，３２ｂ を上下一対に設けてある。そして、この上下一対の棚受ダボ３２ａ，３２ｂの互 いの離間距離は、ニースペース板２０の両取付溝３０ａ，３０ｂの底面間の離間 距離Ｌ１以上で、かつ、上下両端縁間の離間距離Ｌ２以下にされている。

【００１４】 このような構造において、洗面台２の下部開口へのニースペース板２０の取り 付けについて図４を参照して説明すると、まず、（ａ）のようにニースペース板 ２０の上側取付溝３０ａを上側棚受ダボ３２ａに合わせ、ついで（ｂ）のように 該上側取付溝３０ａを上側棚受ダボ３２ａに入れる。そして、この状態で（ｃ） のように当該ニースペース板２０を持ち上げ、そして、下側取付溝３０ｂを下側 棚受ダボ３２ｂに上下方向に位置合わせしてから、（ｄ）のようにニースペース 板２０を降ろすと、下側棚受ダボ３２ｂに下側取付溝３０ｂが入り込むことでニ ースペース板２０を棚受ダボ３２ａ，３２ｂ間に取り付けることができる。

【００１５】 棚受ダボ３２ａ，３２ｂからニースペース板２０を取り外すときは、前記とは 逆の手順でニースペース板２０を持ち上げて下側棚受ダボ３２ｂから下側取付溝 ３０ｂを取り外し、それからニースペース板２０の下側を前方へ引き出すように してから、上側取付溝３０ａを該上側の棚受ダボ３２ａから取り外すことで、ニ ースペース板２０を棚受ダボ３２ａ，３２ｂから取り外す。

【００１６】 このようにして、本実施例では、取付溝３０ａ，３０ｂがニースペース板２０ の左右方向に設けてあるから、ニースペース板２０の左右方向寸法が間口寸法よ りも大きいような場合ではその間口寸法に合わせてニースペース板２０を上下方 向に切断するだけでよいから、従来のようにニースペース板２０の寸法を間口寸 法に合わせるために切断したときに、ベースキャビネット４とかニースペース板 ２０に取り付けてあるロールキャッチとかの取り付け用金具の取り付け位置を変 更するような作業が不要化し、現場での施工作業の能率化が可能となる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案のニースペース板によれば、例えば洗面カウンタ下部開口 のベースキャビネット側面の上下一対の棚受ダボに設け、この棚受ダボに前記取 付溝を介してニースペース板を取り付けた場合に、上側取付溝の深さが下側取付 溝のそれよりも深いので、上側の棚受ダボ間にニースペース板を容易に着脱可能 に取り付けることができる。また本考案の洗面台においては、開口の左右方向の 側面にある上下方向一対の取り付け部材間に前記ニースペース板を取り付けるこ とができるから、ニースペース板の寸法が洗面カウンタ下部開口の間口寸法に合 わなくても単にそのニースペース板をその寸法に合わせて切断するだけの施工作 業で済み、結果、該施工作業を容易にかつ効率よくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るニースペース板の斜視
図である。

【図２】前記ニースペース板を取り付けた洗面台の概略
化側面断面図である。

【図３】前記ニースペース板を取り付け洗面台の概略化
正面図である。

【図４】洗面カウンタ下部開口にニースペース板を取り
付ける手順の説明に供するもので洗面台の概略化側面断
面図である。

【図５】ニースペース板を取り付けてある洗面台の斜視
図である。

【図６】従来のニースペース板による洗面台への取り付
けの説明に供する側面図である。

【符号の説明】

２ 洗面台 ４ ベースキャビネット ６ 洗面カウンタ ２０ ニースペース板 ２２ 前側板材 ２４ａ，２４ｂ 後側板材 ２６ａ，２６ｂ 芯材 ３０ａ，３０ｂ 取付溝 ３２ａ，３２ｂ 棚受ダボ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面カウンタ下部の開口の奥側に配管隠
   しのために配置されるものであって、上下両端縁には左
   右方向の連続取付溝がそれぞれ形成され、かつ、上端側
   取付溝深さが下端側取付溝深さよりも深くされてあるこ
   とを特徴とする洗面台用ニースペース板。
2. 【請求項２】 前側板材の背面の上下両端側それぞれに
   後側板材が芯材を介して固定され、前側板材と上側芯材
   と上側後側板材とで囲む空間と、前側板材と下側芯材と
   下側板材とで囲む空間とで、それぞれ、前記各取付溝が
   形成されてなることを特徴とする請求項１に記載の洗面
   台用ニースペース板。
3. 【請求項３】 ニースペース板が洗面カウンタ下部の開
   口奥側に配置されて該開口奥側の配管が隠される洗面台
   において、 該開口の左右方向の側面には、上下方向に一対の取り付
   け部材が、互いに、前記請求項１または２に記載のニー
   スペース板の、両取付溝の底面間離間距離以上で、か
   つ、上下両端縁間離間距離以下に対向配備されるととも
   に、当該ニースペース板が、それの上下取付溝を介して
   当該一対の取り付け部材に着脱可能にされていることを
   特徴とする洗面台。