JPH0546263B2 - - Google Patents

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JPH0546263B2
JPH0546263B2 JP8346490A JP8346490A JPH0546263B2 JP H0546263 B2 JPH0546263 B2 JP H0546263B2 JP 8346490 A JP8346490 A JP 8346490A JP 8346490 A JP8346490 A JP 8346490A JP H0546263 B2 JPH0546263 B2 JP H0546263B2
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JP
Japan
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truck
liquid spraying
gear
arm
wheels
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Hiroshi Kojima
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はビニールハウス等の農業用ハウス内で
植物に消毒液や液体肥料或は水等を自動的に散布
する自動液体散布装置に関するものであり、特に
それらの軽量化、小型化に関するものである。
(従来の技術) 本願発明者は先に農業用ハウス内で使用する自
動液体散布装置を開発した。これは既に実用新案
登録第1799310号として実用新案登録されている。
この自動液体散布装置は第17図、第18図の
ように、隣合う畝Cの間の通路Aを液体散布車D
が自動的に往復走行して液体散布を行ない、その
通路Aでの液体散布が終了すると同散布車Dがそ
の通路Aの長手方向一端に待機している台車Eに
乗り上げ、同散布車Dが乗り上げると台車Eが通
路Aの配列方向に設置されているレールFの上を
走行して、隣の通路Aの位置で停止すると、液体
散布車Dが台車Eから降りてその通路Aを前進し
て液体散布し、これを次々と自動的に繰返して各
畝Cに栽培されている植物に液体が散布されるよ
うにしたものである。
この場合、台車Eの移動時に液体散布車Dの後
面から同散布車Dの後方に向けて突設されている
アームHが、前記レールFの外側の地面に突設さ
れている杭Jに当ると、前記アームHに連結され
ている前進用スイツチGがONとなつて同散布車
Dが台車Eから降りて通路Aを走行するようにし
てあつた。
ちなみに、前記液体散布車Dと台車Eの夫々に
駆動体GとバツテリHとが備えられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら従来の自動液体散布装置は以下の
ような問題があつた。
前記杭Jは少なくとも台車Eより外側に突設
する必要がある。また、液体散布車Dは台車E
に乗り上げて停止する際に多少前後に位置ずれ
するため、前記アームHが短いと同アームHが
杭Jに当らないことがある。そこで杭Jに確実
に当るようにするためにはアームHの長さを、
前記位置ずれの幅を見込してその分だけ長くし
ておかなければならない。従つて第17図のよ
うに、レールFと農業用ハウスKの周面Lとの
間の幅Wが広くなり、その分だけ同ハウスK内
の畝Cの長さが短くなつて植物の作付面積が減
少し、収穫も減少する。
前記アームHと杭Jとの接触を確実にするた
め、アームHを長めにしておくと、農業用ハウ
スKのビニール等の周壁Lが緩んでいたりする
場合に、同アームHがそれに当つて誤動作する
こともあつた。
前記レールFの上を台車Eが走行するように
してあるので、レールFの分だけコストが高く
なる。
(発明の目的) 本発明の目的は、前記幅Wを狭くすることがで
きる自動液体散布装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のうち請求項第1の自動液体散布装置は
第1図のように、適宜間隔毎に設けられた通路A
を往復走行する液体散布車1が台車2に乗り上げ
ると、同台車2が通路Aの長手方向一端に同通路
Aの配列方向に設けられた走行路Bを走行して前
記通路A間を移動し、台車2が所定位置に停止す
ると液体散布車1が同台車2から降りて通路Aを
走行するようにした自動液体散布装置において、
前記液体散布車の屋根3にアーム4が取付けら
れ、前記台車2の走行路Bの上方に索条5が張ら
れ、同索条5に所定間隔で前記アーム4が当る当
て具6が設けられ、同アーム4にはそれが当て具
6に当ると作動する前進用スイツチ7が連結され
てなることを特徴とするものである。
本発明のうち請求項第2の自動液体散布装置は
第1図のように前記スイツチ7が液体散布車1の
前進用スイツチであることを特徴とするものであ
る。
本発明のうち請求項第3の自動液体散布装置
は、前記スイツチが台車2の停止用スイツチであ
ることを特徴とするものである。
本発明のうち請求項第4の自動液体散布装置は
第1図のように、前記台車2に索条5を案内する
ガイド8が取付けられてなることを特徴とするも
のである。
本発明のうち請求項第5の自動液体散布装置は
第1図のように、前記台車2の車輪9a,9bが
タイヤであることを特徴とするものである。
本発明のうち請求項第6の自動液体散布装置は
第1図のように、前記液体散布車1又は台車2の
前進時には前記車輪のうち前方の車輪(以下前輪
と記す)9aが駆動輪となり、後退時には後方の
車輪(以下後輪と記す)9bが駆動輪となり、且
つ夫々の駆動輪の回転速度が所定速度より遅くな
ると他の車輪が駆動輪として作動する駆動装置1
0が、台車2に設けられてなることを特徴とする
ものである。
(作用) 本発明のうち請求項第1及び第2の自動液体散
布装置では第1図、第2図のように索条5が前記
台車2の走行路Bの上方に張られ、同索条5の所
定位置に当て具6が取付けられているので、第3
図のように液体散布車1を乗せた台車2が走行路
Bを同図の矢印z方向に前進すると、同散布車1
の屋根3に設けられたアーム4の先端部が同当て
具6に左側から当り、第4図のように同アーム4
が台車2の移動方向と逆方向(同図の左方向)に
曲げられ、同アーム4に連結されているスイツチ
(この図の場合は液体散布車1の前進用スイツチ)
7が作動し、それにより液体散布車1が台車2か
ら降りて通路Aを走行する。
通路Aの終端部で折返して後退してきた液体散
布車1は第5図のようにその通路Aの外側に待機
している台車2に乗り上る。このとき、前記アー
ム4は自己の復元力により当初の位置に戻つてい
るので同図のように当て具6の右側に位置する。
この状態で台車2が再び同図の矢印z方向に前進
する。これが繰返されて全部の畝Cに栽培されて
いる植物に液体が散布される。
また、前回と逆に第6図のように台車2が同図
の矢印y方向に戻つている場合は、前記当て具6
にアーム4が右側から当接して右方向に曲げら
れ、それにより同アーム4に連結されている前進
用スイツチ7が作動し、液体散布車1が台車2か
ら降りて通路Aを走行する。
本発明のうち請求項第3の自動液体散布装置で
は前記スイツチ7が台車2の停止用スイツチであ
るので、台車2が移動すると前記当て具6に前記
アーム4の先端部が当つて同アーム4が曲げら
れ、同アーム4に連結されている停止用スイツチ
7が作動し、それにより台車2が停止する。
本発明のうち請求項第4の自動液体散布装置で
は第1図のように、前記索条5が台車2に設けら
れたガイド8に案内されているので、同索条5と
前記液体散布車1のアーム4とが位置ずれしにく
く、前記当て具6がアーム4の先端部に確実に当
る。
本発明のうち請求項第5の自動液体散布装置で
は第1図のように台車2の車輪9a,9bがタイ
ヤであるので従来のように走行路Bにレールを敷
設する必要がない。
本発明のうち請求項第6の自動液体散布装置で
は第2図のように台車2に設けられた駆動装置1
0により同台車2の前進時にはその前輪9aが駆
動輪となり、後退時には後輪9bが駆動輪とな
り、且つ夫々の駆動輪の回転速度が所定速度より
遅くなると他の車輪が駆動輪として作動するよう
にしてあるので、例えば走行路Bがぬかつていて
駆動輪がスリツプすると、他の車輪が駆動して台
車2の移動が助けられ、ぬかるみでも台車2が走
行することができる。
(実施例) 第1図〜第16図は本発明の自動液体散布装置
の一実施例であり、前記スイツチ7が液体散布車
1の前進用スイツチである場合のものである これらの図に示すAは農業用ハウス内の隣り合
う畝C間に設けられた通路である。
Bは前記通路Aの長手方向一端の外側に同通路
Aの配列方向に沿つて設けられた走行路である。
1は通路Aを往復走行しながら液体を散布する
液体散布車である。この液体散布車1は第18図
に示すものと同様に、前進用スイツチONすると
通路Aを前進し、同通路の終端まで前進すると後
退用スイツチがONされて同通路Aを後退し、同
通路の一端からその外側に待機している台車2に
乗り上げて停止するものである。
2は走行路Bを往復走行する台車である。これ
は第18図に示すものと同様に、通路Aの長手方
向一端で待機していて液体散布車1が乗り上げる
と、第1図に示す溝状の走行路Bを隣の通路Aの
位置まで走行し、そこで自動的に停止するように
したものである。
3は液体散布車1の屋根である。
4は液体散布車1の屋根3に設けられたアーム
であり、屋根3に沿つて左右に曲がるようにして
ある。このアーム4の後方先端に上下に開いた当
て爪11が取付けられている。
5は前記台車2の走行路Bの上方に張られた索
条であり、この索条5は第2図のように同走行路
Bの両端に立てられたボール17間に張られてい
る。この実施例では索条5がアーム4の当て爪1
1の間を通過するようにしてある。
6は同索条5に所定間隔で設けられた当て具で
ある。この当て具6は液体散布車1が台車2に乗
つて移動すると前記アーム4に当つて同アーム4
を倒すものであり、この実施例では同当て具6が
前記当て爪11に当つて同アーム4が倒れるよう
にしてある。なお、この当て具6は索条5に脱着
可能としてあり、その取付位置を変更することが
できる。
7は前記アーム4に連結された前進用スイツチ
である。この前進用スイツチ7は、前記台車2の
移動中にアーム4が前記当て具6に当つて曲がる
と作動し、これにより液体散布車1が台車2を降
りて通路Aを走行するようにしてある。
8は台車2の後部枠12に取付けられたガイド
であり、前記索条5を案内するためのものであ
る。この実施例のガイド8は後部枠12の両側柱
12aから前方に突設された基材13と、同基板
13上の前後にはす向かいに対向するローラ14
a,14bと、その間の下方に横向きに設けられ
たローラ15とから構成され、三つのローラ14
a,14b,15の間に索条5が挿通されてそれ
らに案内されている。
9a,9bは台車2の車輪であり、本発明では
タイヤが使用されている。この実施例では第1
図、第7図のように走行路Bに沿つて移送溝20
が設けられており、この溝20内に台車2の車輪
9a,9bを嵌込んでガイドされるようにしてあ
る。この移送溝20は第1図、第7図のように台
車2の車輪9a,9b間の幅より広い一本の溝と
してもよく、第8図のように夫々の側の車輪がは
まるように両車輪の幅より広い間隔の二本の溝を
設けてもよい。
10は第1図のように台車2に取付けられた駆
動装置である。この駆動装置10は台車2の前進
時にはその前輪9aが駆動輪となり、後退時には
後輪9bが駆動輪となり、且つ夫々の駆動輪の回
転速度が所定速度より遅くなると他の車輪が駆動
輪として作動するものである。
前記駆動装置10は図示されていない台車フレ
ームに回転自在に取付けられている駆動軸40
に、第9図のように各種ギヤを取付けてなる。第
9図の駆動装置10は駆動軸40のうち長手方向
中央に第9図、第10図のように駆動ギヤ41が
回転自在に取付けられ、同ギヤ41の右側に前進
用編心カム42が固定され、その右側に前進小径
ギヤ43が回転自在に取付けられ、更にその右側
に前進大径ギヤ44が固定されている。
また駆動軸40のうち駆動ギヤ41の左側にも
同様に、後退用偏心カム45が固定され、その左
側に後退小径ギヤ46が回転自在に取付けられ、
その左側に後退大径ギヤ47が固定されている。
前記駆動ギヤ41は第12図のように左右に係
止突子50a,50bが溶接されている。この二
つの係止突子50a,50bは同じ形状であり、
夫々の側面51a,51bが係止部52a,52
bから周方向に次第に螺旋状のテーパに形成され
ており、しかも、この係止突子50a,50bは
相互に180度位置をずらして駆動ギヤ41の左右
に溶接されている。また、この係止突子50a,
50bは、駆動軸40に回転自在に被せてある円
筒状軸受53の外側に回転自在なるよう被せてあ
り、これにより前記駆動ギヤ41も回転自在とし
てある。
第9図の前進用偏心カム42と後退用偏心カム
45は同じ構造のものであり、第11図、第12
図のように、中心から偏心した位置に軸穴55が
貫通され、その横にピン穴56が形成され、その
ピン穴56にコイルスプリング57を被せたピン
60が挿入されている。
前進小径ギヤ43と後退小径ギヤ46も同じ構
造のものであり、これらは第11図のように共に
側面に取付け筒体43a,46aが取付けられ、
それに係止片43b,46bが突設されている。
また、両ギヤ43,46は共に一方には空転する
が他方には空転しないラチエツト構造としてあ
り、しかも両ギヤ43,46は空転方向が相互に
逆になるように、即ち、前進小径ギヤ43は第9
図の矢印a方向に、後退小径ギヤ46は同図の矢
印b方向に夫々空転するように駆動軸40に取付
けられている。
前進大径ギヤ44と後退大径ギヤ47も同じ構
造のものであり、第11図のように共に側面に取
付け筒体44a,47aが取付けられている。ま
た両ギヤ44,47も共に一方には空転するが他
方には空転しないラチエツト構造としてあり、し
かも両ギヤ44,47は空転方向が相互に逆にな
るように、即ち、前進大径ギヤ44は第9図の矢
印c方向に、後退大径ギヤ47は同図の矢印d方
向に夫々空転するように駆動軸40へ取付けられ
ている。
第14〜16図の70は前輪、71は後軸であ
り、これらは前記台車フレームに回転自在になる
よう取付けられ、前軸70の両端には前輪9a
が、後軸71の両端には後輪9bが取付けられて
いる。
そして第14図〜第16図に明示されているよ
うに前軸70には前小ギヤ75と前大ギヤ76と
が取付けられ、後軸71には後小ギヤ77と後大
ギヤ78とが取付けられている。これらのギヤの
大きさは、前小ギヤ75は前進大径ギヤ44より
外径が小さく、前大ギヤ76は後退小径が大き
く、後大ギヤ78は前進小径ギヤ43より外径が
大きく、後小ギヤ77は後退大径ギヤ47より外
径が小さくなつている。
これらのギヤ75,76,77,78はいずれ
も一方には空転する他方には空転しないラチエツ
ト構造としてあり、そのうち前小ギヤ75と前大
ギヤ76は空転方向が相互に逆になるように、即
ち、前小ギヤ75は第11図の矢印e方向に、前
大ギヤ76は同図の矢印f方向に夫々空転するよ
うに前軸70へ取付けられている。また、後大ギ
ヤ78と後小ギヤ77も空転方向が相互に逆にな
るように、即ち、後大ギヤ78は第11図の矢印
g方向に、後小ギヤ77は同図の矢印h方向に
夫々空転するように取付けられている。そして前
小ギヤ75と前進大径ギヤ44、前大ギヤ76と
後退小径ギヤ46、後大ギヤ78と前進小径ギヤ
43、後小ギヤ77と後退大径ギヤ47が夫々チ
エン81,82,83,84により連結されてい
る。
第14図〜第16図は台車2における前輪9a
と後輪9bの駆動状態を示す。このうち、第14
図では後退用偏心カム45のピン60が駆動ギヤ
41の左側の係止突子50bの係止部52bに突
出し、駆動ギヤ41の右側の係止突子50aの係
止部52aが後退用偏心カム45のピン60から
外れて同ピン60が同係止突子50aの側面51
aにより押されて前進小径ギヤ43側(右側)に
突出している。第15図では駆動ギヤ41の左右
の係止突子50a,50bにより前進用偏心カム
42、後退用偏心45のピン60が夫々のカム4
2,45内に押し込まれる途中の状態である。第
16図では第14図とは逆に前進用偏心カム42
のピン60が駆動ギヤ41の右側の係止突子50
aの係止部52aに突出し、後退用偏心カム45
のピン60が左側の同係止突子50bの側面51
bに押されて後退小径ギヤ46側(左側)に突出
している。
第14図の状態においてモータMが同図の矢印
1方向に回転(正転)すると、同モータMにチエ
ン80で連結された駆動ギヤ41が同方向に回転
され、駆動ギヤ41の左側の係止突子50bの係
止部52bにピン60が係止されている後退用偏
心カム45が同方向に回転される。この回転と共
に駆動軸40及びそれに固定されている前進用偏
心カム42が同方向に回転され、前記係止片43
bが同前進用偏心カム42のピン60に係止され
ている前進小径ギヤ43が同方向に回転され、同
時に前進大径ギヤ44も同方向に回転される。こ
れにより前進大径ギヤ44にチエン81で連結さ
れている前小ギヤ75及び前軸70が同方向に回
転し、前軸70に取付けられている前輪9aが回
転して台車2が矢印方向に前進する。
このとき、前進大径ギヤ44の外径が前小ギヤ
75よりも大きく、前進小径ギヤ43の外径が後
大ギヤ78より小さいので、前進小径ギヤ43に
よつて回転される後大ギヤ78の回転速度は前小
ギヤ75の回転速度よりも遅い。これに対して前
小ギヤ75及び前輪9aと共に回転する後輪9b
及びその後軸71の回転速度は後大ギヤ78の回
転速度よりも速い。従つて、後軸71は後大ギヤ
78に対して相対的に第11図の矢印gと逆方向
に回転しているので、ラチエツト構造により同図
の矢印g方向に空転するようにしてある後大ギヤ
78は後軸71に対して空転して駆動力が伝達さ
れない。
この状態で、前輪9aがスリツプするなどして
台車2の走行速度が遅くなり、後輪9b及び後軸
71の回転速度が後大ギヤ78の回転速度よりも
遅くなると、後大ギヤ78に負荷がかかり、同ギ
ヤ78が空転できなくなるので、それまで空転し
ていた後大ギヤ78が前進小径ギヤ43により前
進方向に回転される。このため後軸71が同方向
に回転されると共に後輪9bも同方向に回転され
て後輪9bが前進駆動輪となり、台車2が後輪9
bにより前方に押される。
前輪9aのスリツプが停止して台車2の走行速
度が正常に戻ると、前輪9aの回転速度が速くな
るので台車2が元の走行速度で前進し、後大ギヤ
78にかかる負荷が解除され、同ギヤ78が再び
空転して前輪9aの駆動だけで前進する。
従つて、例えば、台車2の前進時に前輪9aが
走行路Bのぬかるみなどに入つてスリツプして前
進できなくなつても、後輪9bが前進方向へ回転
して(前進用駆動輪となつて)台車2を前進させ
るので、同台車2はぬかるみから押し出されて前
進することができる。
第11図においてモータMが矢印i方向と逆方
向(第12図、第13図のj方向)に回転する
と、駆動ギヤ41が第12図のように同方向に回
転する。この場合、第13図のように駆動ギヤ4
1の右側の係止突子50aによる前進用偏心カム
42のピン60の押圧が解除されるので、ピン6
0が同カム42内に引つ込み、逆に駆動ギヤ41
の左側の係止突子50bにより後退用偏心カム4
5のピン60が同係止突子50bの側面51bに
より左側に押し出されるので、同ピン60が後退
小径ギヤ46の係止片46bに係止する。
このため、駆動ギヤ41が第13図のj方向に
回転すると、前進用偏心カム42を介して駆動軸
40が同方向に回転され、同駆動軸40と共に回
転される後退用偏心カム45により後退小径ギヤ
46が同方向に回転され、更には駆動軸40に固
定されている後退大径ギヤ47も同方向に回転さ
れ、同ギヤ47にチエン84で連結されている後
小ギヤ77が同方向に回転する。これにより後軸
71が同方向に回転し、それに取付けられている
後輪9bが同方向に回転して台車2が後退する。
この場合、前進の場合と同様に、後小ギヤ77
の外径が後退大径ギヤ47の外径よりも小さいの
で、後小ギヤ77、後軸71、後輪9bの回転速
度が後退大径ギヤ47の回転速度よりも速くな
る。この場合、前輪9aの回転速度は後輪9bの
回転速度と同じになるが、前大ギヤ76の回転速
度が前軸70の回転速度よりも遅いので、前軸7
0は前大ギヤ76に対して相対的に第13図の矢
印fと逆方向に回転され、従つて前大ギヤ76は
前軸70に対して空転する。
この状態で後輪9bがスリツプするなどして台
車2の走行速度が遅くなると、前軸70の回転速
度が前大ギヤ76の回転速度よりも遅くなり、同
ギヤ76に負荷がかかり、同ギヤ76が空転でき
なくなるので、それまで空転していた前大ギヤ7
6が後退小径ギヤ46により後退方向に回転され
る。これにより前軸70と共に前輪9aが後退方
向に回転されて前輪9aが後退用駆動輪となり、
台車2が前輪9aにより後方に押される。
後輪9bのスリツプが解除されて台車2の後退
速度が正常に戻ると、前大ギヤ76にかかる負荷
が解除されるので、同ギヤ76は再び空転し、台
車2は後輪9bの駆動だけで後退する。
なお、本発明のスイツチ7は台車2の停止用ス
イツチとして使用することもでき、その場合には
前記当て具6にアーム4が当つて曲げられると同
スイツチ7が作動して台車2が停止する。
また、この実施例では台車2にのみ前記駆動装
置10が取付けられているが、本発明ではこの駆
動装置を液体散布車1に取付けてもよく、そのよ
うにすれば同散布車1が通路Aを走行する際にも
同様の効果が得られる。
(発明の効果) 本発明の自動液体散布装置は以下のような効果
がある。
索条5に所定間隔で取付けられた当て具6に
液体散布車1のアーム4が当つてスイツチ7が
作動し、それにより同散布車1が台車2から降
りて通路Aを走行するようにしてあるので、従
来の杭やアームのように台車自体の移動範囲よ
り後方に突出するものがなく、その分だけ台車
を農業用ハウスKの周壁Lに寄せて配置するこ
とができ、そのようにすれば畝Cの長さが長く
なつて、植物の作付面積が増加し、収穫も増大
する。
台車2のガイド8に索条5が案内されている
ので、同索条5と液体散布車1のアーム4とが
位置ずれしにくく、従来のようにアームの長さ
を余分に長くしなくとも当て具6による前進用
スイツチ7の操作が確実になる。
台車2の車輪9a,9bにタイヤが使用され
ているので、従来のように走行路にレールを敷
設する必要がなく、その分だけコストを低減す
ることができる。また、従来の鉄製の車輪に比
べて台車2を軽量化することができ、台車2の
運動性能が向上する。
台車2のタイヤを走行路Bに設けられた移送
溝20内にはめて同台車2を走行させれば、走
行が安定し、走行路Bから外れて暴走すること
もない。
駆動装置10により台車2の前進時に前輪9
aがスリツプすると後輪9bが前進用駆動輪と
なり、後退時に後輪9bがスリツプすると前輪
9aが後退用駆動輪となるようにしてあるの
で、台車2の走行路Bにぬかるみなどがあつて
も台車2は前進時も、後退時もスムースに走行
し、途中で停止するようなことがなく、自動液
体散布装置の完全自動化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動液体散布装置の一実施例
を示す斜視図、第2図は同装置の全体構造の平面
図、第3図〜第6図は同装置の動作説明図、第7
図、第8図は同装置の台車の走行路に設けられた
移送溝の断面図、第9図は同装置の駆動装置の説
明図、第10図は同駆動装置から左半分のギヤを
取外した状態の説明図、第11図は同駆動装置の
偏心カムと駆動ギヤの分解説明図、第12図は駆
動軸への駆動ギヤの取付け説明図、第13図は駆
動軸への偏心カムの取付け説明図、第14図〜第
16図は台車の前進後退の説明図、第17図は従
来の自動液体散布装置の全体構造の平面図、第1
8図は同装置の前方斜視図、第19図は同装置の
後方斜視図である。 1は液体散布車、2は台車、3は屋根、4はア
ーム、5は索条、6は当て具、7は前進用スイツ
チ、8はガイド、9a,9bは車輪、10は駆動
装置、Aは通路、Bは走行路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 適宜間隔毎に設けられた通路Aを往復走行す
    る液体散布車1が台車2に乗り上げると、同台車
    2が通路Aの長手方向一端に同通路Aの配列方向
    に設けられた走行路Bを走行して前記通路A間を
    移動し、台車2が所定位置に停止すると液体散布
    車1が同台車2から降りて通路Aを走行するよう
    にした自動液体散布装置において、前記液体散布
    車の屋根3にアーム4が取付けられ、前記台車2
    の走行路Bの上方に索条5が張られ、同索条5に
    所定間隔で前記アーム4が当る当て具6が設けら
    れ、同アーム4にはそれが当て具6に当ると作動
    するスイツチ7が連結されてなることを特徴とす
    る自動液体散布装置。 2 前記スイツチ7が液体散布車1の前進用スイ
    ツチであることを特徴とする請求項第1の自動液
    体散布装置。 3 前記スイツチ7が台車2の停止用スイツチで
    あることを特徴とする請求項第1の自動液体散布
    装置。 4 前記台車2に索条5を案内するガイド8が取
    付けられてなることを特徴とする請求項第1の自
    動液体散布装置。 5 前記台車2の車輪9a,9bがタイヤである
    ことを特徴とする請求項第1又は第2又は第3又
    は第4の自動液体散布装置。 6 前記液体散布車1又は台車2の前進時には前
    記車輪のうち前方の車輪9aが駆動輪となり、後
    退時には後方の車輪9bが駆動輪となり、且つ
    夫々の駆動輪の回転速度が所定速度より遅くなる
    と他の車輪が駆動輪として作動する駆動装置10
    が、台車2に設けられてなることを特徴とする請
    求項第1又は第4又は第5の自動液体散布装置。
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