JPH0546236Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0546236Y2 JPH0546236Y2 JP15206787U JP15206787U JPH0546236Y2 JP H0546236 Y2 JPH0546236 Y2 JP H0546236Y2 JP 15206787 U JP15206787 U JP 15206787U JP 15206787 U JP15206787 U JP 15206787U JP H0546236 Y2 JPH0546236 Y2 JP H0546236Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heating element
- heating
- food
- ferroelectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
- Cookers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は電子レンジを用いて食品等を加熱する
際に昇温を促進させる目的で使用する発熱体に関
するものである。
際に昇温を促進させる目的で使用する発熱体に関
するものである。
マイクロ波を利用したいわゆる電子レンジを用
いて食品を調理することが最近広く行われてい
る。しかし、マイクロ波による食品の加熱は食品
中に含まれる水の分子を激しく衝突させることに
よつて発生する摩擦熱を利用するものであるか
ら、通常は100℃程度までしか加熱できない。従
つて、食品を単にマイクロ波で加熱しただけで
は、魚を焼いた時に出る食欲をそそる匂い、香り
といつたものは出ないという欠点がある。また、
適度な焦げ目を付けて食欲をそそることも出来な
い。
いて食品を調理することが最近広く行われてい
る。しかし、マイクロ波による食品の加熱は食品
中に含まれる水の分子を激しく衝突させることに
よつて発生する摩擦熱を利用するものであるか
ら、通常は100℃程度までしか加熱できない。従
つて、食品を単にマイクロ波で加熱しただけで
は、魚を焼いた時に出る食欲をそそる匂い、香り
といつたものは出ないという欠点がある。また、
適度な焦げ目を付けて食欲をそそることも出来な
い。
かかるマイクロ波加熱による欠点を解消するた
め、強誘電性または強磁性結晶化ガラスからなる
容器を作り、マイクロ波による加熱で容器自体を
も加熱し、容器に直かに接する食品の温度を上昇
させ、焦げ目を付けると同時に調理した食品を電
子レンジから取り出した後も急速に冷却すること
を防止し、食品の味の低下を防止する試みがなさ
れている（特公昭51−14740号公報参照）。
め、強誘電性または強磁性結晶化ガラスからなる
容器を作り、マイクロ波による加熱で容器自体を
も加熱し、容器に直かに接する食品の温度を上昇
させ、焦げ目を付けると同時に調理した食品を電
子レンジから取り出した後も急速に冷却すること
を防止し、食品の味の低下を防止する試みがなさ
れている（特公昭51−14740号公報参照）。
また最近ではポリエチレンフイルムなどの耐熱
性フイルムを基材として、この上に金属を蒸着
し、この蒸着面に接着層を介して紙などの支持体
を貼り合せてなるものが提案されている（特公昭
60−15548号公報参照）。
性フイルムを基材として、この上に金属を蒸着
し、この蒸着面に接着層を介して紙などの支持体
を貼り合せてなるものが提案されている（特公昭
60−15548号公報参照）。
しかしながら、上記特公昭51−14740号公報で
提案された強誘電性または強磁性結晶化ガラスに
よる容器でもつて食品に十分な焦げ目等を付ける
ためには、重量的にかなり重いガラス製容器全体
を高温に発熱させる必要があり、電気的な効率が
相当に落ちるという問題点がある。効率を上げる
ために容器の厚さを薄くすると今度は容器の強度
が低下し、実用に供し得ないという問題がある。
また、特公昭60−15548号で提案されたポリエチ
レンフイルム等の基材上に金属を蒸着してなる発
熱体を備えた発熱包材では、その蒸着厚みをかな
り薄くする必要があり、かつその蒸着厚みが変化
した場合（薄膜状なのでズレが大きくなる可能性
がある）、その発熱作用が大きく変動し安定した
発熱を得ることができないとう問題があつた。
提案された強誘電性または強磁性結晶化ガラスに
よる容器でもつて食品に十分な焦げ目等を付ける
ためには、重量的にかなり重いガラス製容器全体
を高温に発熱させる必要があり、電気的な効率が
相当に落ちるという問題点がある。効率を上げる
ために容器の厚さを薄くすると今度は容器の強度
が低下し、実用に供し得ないという問題がある。
また、特公昭60−15548号で提案されたポリエチ
レンフイルム等の基材上に金属を蒸着してなる発
熱体を備えた発熱包材では、その蒸着厚みをかな
り薄くする必要があり、かつその蒸着厚みが変化
した場合（薄膜状なのでズレが大きくなる可能性
がある）、その発熱作用が大きく変動し安定した
発熱を得ることができないとう問題があつた。
本考案は、上記した従来の問題点を考慮してな
されたもので、耐熱性を有する基材上に強誘電体
を含有する接着剤を用いてポリエステルフイルム
などの耐熱性保護材を貼り合せたことを特徴とす
るマイクロ波加熱用発熱体を提供することによ
り、従来の問題点をことごとく解消するものであ
る。
されたもので、耐熱性を有する基材上に強誘電体
を含有する接着剤を用いてポリエステルフイルム
などの耐熱性保護材を貼り合せたことを特徴とす
るマイクロ波加熱用発熱体を提供することによ
り、従来の問題点をことごとく解消するものであ
る。
本考案の発熱体はマイクロ波を受けると接着剤
中に含有される強誘電体の誘電発熱作用によつて
短時間の内に高温に加熱されるので、本考案の発
熱体に接する食品の表面はマイクロ波で加熱され
る内部より著しく高温となる。
中に含有される強誘電体の誘電発熱作用によつて
短時間の内に高温に加熱されるので、本考案の発
熱体に接する食品の表面はマイクロ波で加熱され
る内部より著しく高温となる。
つぎに本考案を第１図と第２図に示す一実施例
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
図中１は本考案になるマイクロ波加熱用発熱体
であり、該発熱体１は基材２として耐熱紙（耐熱
性樹脂フイルムでもよい）を使用し、この上に強
誘電体としてチタン酸バリウムを含有するエポキ
シ系接着剤３でもつて、裏面が印刷４された例え
ばポリエステルフイルムなどの耐熱性保護材５を
貼り合せてある。尚、接着剤としてはエポキシ系
の他にも耐熱性を有するものであればよく、フユ
ノール系、イソミアネート系なども使用できる。
であり、該発熱体１は基材２として耐熱紙（耐熱
性樹脂フイルムでもよい）を使用し、この上に強
誘電体としてチタン酸バリウムを含有するエポキ
シ系接着剤３でもつて、裏面が印刷４された例え
ばポリエステルフイルムなどの耐熱性保護材５を
貼り合せてある。尚、接着剤としてはエポキシ系
の他にも耐熱性を有するものであればよく、フユ
ノール系、イソミアネート系なども使用できる。
上記構造の発熱体１に於いては、マイクロ波を
受けると接着剤３に含有されている強誘電体、チ
タン酸バリウムが誘電発熱作用により高温になる
ため、第２図に示すように電子レンジＡ内にて被
加熱物Ｂを発熱体１に載せてマイクロ波Ｃを照射
すると、発熱体１の全体が高温となり、発熱体１
と接触する被加熱物Ｂの表面に焦げ目を付けた
り、食品加工を促進して調理時間を短縮すること
ができる。
受けると接着剤３に含有されている強誘電体、チ
タン酸バリウムが誘電発熱作用により高温になる
ため、第２図に示すように電子レンジＡ内にて被
加熱物Ｂを発熱体１に載せてマイクロ波Ｃを照射
すると、発熱体１の全体が高温となり、発熱体１
と接触する被加熱物Ｂの表面に焦げ目を付けた
り、食品加工を促進して調理時間を短縮すること
ができる。
更に、被加熱物が液状のカレー、シチユー等で
ある場合には、本考案の発熱体を皿状に形成すれ
ばよく、食品への加熱を促進して調理時間を短縮
することができる。
ある場合には、本考案の発熱体を皿状に形成すれ
ばよく、食品への加熱を促進して調理時間を短縮
することができる。
また液体容器の断面構成を、ポリエチレンやポ
リプロピレンなどの耐熱性保護剤間に強誘電体を
含有した接着剤を介して基材を配したものとし、
液体容器の断面構成内に本考案の発熱体を形成す
ることもでき、この発熱体を備えた液体容器を製
造するにあたつては、耐熱性保護剤が溶融するこ
とのないように、強誘電体の濃度や接着剤塗布量
を調節すればよい。
リプロピレンなどの耐熱性保護剤間に強誘電体を
含有した接着剤を介して基材を配したものとし、
液体容器の断面構成内に本考案の発熱体を形成す
ることもでき、この発熱体を備えた液体容器を製
造するにあたつては、耐熱性保護剤が溶融するこ
とのないように、強誘電体の濃度や接着剤塗布量
を調節すればよい。
以上説明したように、本考案は耐熱性を有する
基材上に、強誘電体を含有する接着剤を用いてポ
リエステルフイルムなどの耐熱性保護材を貼り合
せたものであるから、薄くて熱容器の小さい発熱
体が容易に製造できる。従つて本考案の発熱体は
マイクロ波が照射されると極めて短時間の内に高
温となり、発熱体に接触している被加熱物の加熱
を促進させるので、食品の表面に焦げ目を付ける
効果が大きい。従つて、従来の方法に比べ本考案
は省電力でもつて容易に食品に食欲をそそる焦げ
目を付けたり、香り、匂いを出すことができる。
基材上に、強誘電体を含有する接着剤を用いてポ
リエステルフイルムなどの耐熱性保護材を貼り合
せたものであるから、薄くて熱容器の小さい発熱
体が容易に製造できる。従つて本考案の発熱体は
マイクロ波が照射されると極めて短時間の内に高
温となり、発熱体に接触している被加熱物の加熱
を促進させるので、食品の表面に焦げ目を付ける
効果が大きい。従つて、従来の方法に比べ本考案
は省電力でもつて容易に食品に食欲をそそる焦げ
目を付けたり、香り、匂いを出すことができる。
また、本考案の基材は紙、ポリエチレンフイル
ムなどが採用できるため成形が容易、取扱いも簡
便であるという実用上極めて優れた特性を有して
いる。
ムなどが採用できるため成形が容易、取扱いも簡
便であるという実用上極めて優れた特性を有して
いる。
第１図は一実施例を示す説明図、第２図は一実
施例の使用状態を示す説明図である。 １……発熱体、２……基材、３……接着剤、４
……印刷、５……耐熱性保護材。
施例の使用状態を示す説明図である。 １……発熱体、２……基材、３……接着剤、４
……印刷、５……耐熱性保護材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 耐熱性を有する基材上に強誘電体を含有する
接着剤を用いてポリエステルフイルムなどの耐
熱性保護材を貼り合せたことを特徴とするマイ
クロ波加熱用発熱体。 (2) 強誘電体がチタン酸バリウムであることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
マイクロ波加熱用発熱体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15206787U JPH0546236Y2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15206787U JPH0546236Y2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6456194U JPS6456194U (ja) | 1989-04-07 |
| JPH0546236Y2 true JPH0546236Y2 (ja) | 1993-12-02 |
Family
ID=31426665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15206787U Expired - Lifetime JPH0546236Y2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0546236Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-02 JP JP15206787U patent/JPH0546236Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6456194U (ja) | 1989-04-07 |
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