JPH0546025A

JPH0546025A - 電子写真記録装置

Info

Publication number: JPH0546025A
Application number: JP3229709A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Kawabe; 真裕川辺; Masahiko Kamijo; 昌彦上條; Shigemi Kanda; 茂美神田; Hiromichi Ema; 裕通江間
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1991-08-16
Filing date: 1991-08-16
Publication date: 1993-02-26

Abstract

(57)【要約】【目的】電子写真記録装置のクリーニング・トナーユ
ニットの廃トナー・タンク部とトナー・タンク部をトナ
ー消費に合わせて効率よく利用する。クリーニングブレ
ードとそのホルダの組立工数を節減しコストダウンをは
かり、クリーニング・トナーユニットの装置への着脱が
容易な構成とする。クリーニングブレードとシャッター
の両端部に形成される隙間やシャッターと廃トナー・タ
ンク部の筐体内側との隙間からの廃トナーの漏れを防止
する。トナー・タンク部から現像ユニット部へのトナー
送出し駆動源を原稿読取駆動源を利用して小型化、コス
トダウンを図る。【構成】クリーニング・トナーユニット１におけるト
ナー・タンク部３のトナー３Ｔの量に応じて可動仕切り
板13を移動させるようにし、予め廃トナー・タンク部２
として空きスペースを確保する必要がないので、その分
小型化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ，プリン
ター，複写機等の電子写真記録装置に関するものであ
り、特に現像ユニット部へトナーを供給し、感光体表面
の残留トナーを除去回収するクリーニング・トナーユニ
ットの構成、駆動機構に係る。

【０００２】

【従来の技術】電子写真記録装置に用いられているクリ
ーニング・トナーユニットの一例の構成断面図を図13に
示す。クリーニング・トナーユニット１は廃トナー・タ
ンク部２とトナー・タンク部３が仕切り板４で仕切られ
ていて、夫々廃トナー２Ｔ，トナー３Ｔが回収または収
納されている。

【０００３】廃トナー・タンク部２の開口部２Ａには、
回転ローラ５で矢印方向へ走行する感光体ベルト６の表
面上に残留したトナーを除去するクリーニング部を構成
する廃トナー回収用の回転板７を有し、同じくクリーニ
ング部を構成するクリーニングブレード８の基端が廃ト
ナー・タンク部２の筐体に固定保持され、クリーニング
ブレード８の先端が、前記感光体ベルト６の表面に接触
し、残留トナーを掻き落すようになっている。

【０００４】また、前記トナー・タンク部３のトナー出
口３Ａから現像ユニット部(図略)へ供給されるようにな
っている。

【０００５】上記図13に示す構成のクリーニング・トナ
ーユニット１の廃トナー・タンク部２とトナー・タンク
部３は、仕切り板４で、仕切られ廃トナー２Ｔ，トナー
３Ｔの収納容量が限定されていた。

【０００６】図14は上記図13の外観斜視図を示し、クリ
ーニング部の開口部２Ａには、クリーニングブレード８
を受面としたシャッター９が設けられている。このクリ
ーニングブレード８とシャッター９の両端部にほぼ三角
形の隙間10が形成されている。この隙間はクリーニング
ブレード８とシャッター９の傾斜を調整して出来る限り
小さくすることはできるが、その構造上、隙間をなくす
ことはできないので、クリーニング・トナーユニット１
を電子写真記録装置へセットまたはリセットする際、こ
の隙間から微量ではあるが廃トナーが漏れ、機器や取扱
者(ユーザー)を汚すことがあった。

【０００７】また、図15は上記図14の矢印Ａ方向からみ
た断面概要図であり、同図(1)はクリーニング・トナー
ユニット１を電子写真記録装置(図略)から取外したリセ
ット時のクリーニングブレード８とシャッター９の状態
を示し、同図(2)は取付けたセット時の状態を示す。

【０００８】シャッター９は回転支点９Ａを中心に回転
可能になっており、リセット時(1)は、シャッター９が
クリーニングブレード８に接し、開口部２Ａが閉じら
れ、この部分からの廃トナーの漏れを防止する。また、
セット時(2)は、シャッター９がクリーニングブレード
８から離れ、開口部２Ａが開かれ、クリーニングブレー
ド８による感光体ベルト表面上の残留トナーが廃トナー
タンク部２へ回収される構造となっている。

【０００９】この構造でシャッター９の上部と、廃トナ
ー・タンク部２の筐体内側との間には、シャッターと筐
体内側が、シャッター回転時に摺動しないように隙間が
設けてある。このため、クリーニング・トナーユニット
をセット時(2)、この隙間から廃トナーが漏れる恐れが
あるので、隙間を埋めるため、従来はシャッター９の上
面に隙間部材(例えば、スポンジ)11を貼り付けて防いで
いた。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上述した図13に示すク
リーニング・トナーユニット１においては、廃トナー・
タンク部２とトナー・タンク部３が仕切り板４によって
仕切られていたので、トナー３Ｔを現像ユニット部へ送
った後のトナー・タンク部３は、デッド・スペースとし
て利用されなかったという課題(ア)を有していた。

【００１１】また、上述した図13〜図15に示すクリーニ
ングブレード８は、図16に示すようにクリーニングブレ
ードホルダ８Ａにネジ12またはかしめ等の手段で固着
し、更に廃トナー・タンク部２の筐体２Ｂに該クリーニ
ングブレードホルダ８Ａの基端部をネジ12またはかしめ
等の手段で固着していた。つまり、クリーニングブレー
ドとクリーニングブレードホルダと廃トナータンク部の
筐体とは一体化されておらず、ねじやかしめ等で行うた
め組立工数が多く、コストアップとなるという課題(イ)
を有していた。

【００１２】また、図14に示すようにクリーニングブレ
ード８とシャッター９により形成される両端部の隙間10
があるため、クリーニング・トナーユニット１を電子写
真記録装置へセット，リセットする際、微量ながら廃ト
ナーが漏れ、機器や取扱者を汚すという課題(ウの１)が
あった。

【００１３】そして、上記図15で説明したようにシャッ
ター９と廃トナー・タンク部２の筐体内側との隙間から
の廃トナーの漏れを完全に防ぐための隙間部材(スポン
ジ)11を厚くしたり、隙間部材としての密度の高いスポ
ンジを使用したりすると、シャッター９が円滑に動作し
得なくなるという課題(ウの２)があった。

【００１４】また、最近は電子写真記録装置の小型化傾
向が高まっており、それに伴ない装置を構成する各ユニ
ットの小型化も要求されている。この結果、前記図13に
例示するようにクリーニング部と廃トナー・タンク部と
トナー・タンク部とを一体化してなるクリーニング・ト
ナーユニットを構成している。しかし、トナー・タンク
部から現像ユニット部へのトナー送り出しの駆動機構
は、従来、別個に構成していたため、その分小型化を図
るうえで支障を来たしていた(課題エ)。

【００１５】本発明は、上述した各課題(ア〜エ)を解決
し、以下の各目的を達成するものである。

【００１６】ａ．クリーニング・トナーユニットの廃ト
ナータンク部とトナータンク部をトナーの消費に合せて
効率よく利用し、トナー・タンク部のデット・スペース
をなくす。

【００１７】ｂ．クリーニング・トナーユニットのクリ
ーニングブレードとクリーニングブレードホルダを一体
成形してその組立工数を節減しコストダウンを図る。

【００１８】クリーニング・トナーユニットを電子写真
記録装置へセット、リセットする際、取手をつけて交換
等の作業性の向上を図る。

【００１９】ｃ．クリーニング・トナーユニットのクリ
ーニングブレードとシャッターの両端部に形成される隙
間からの廃トナーの漏れを防止し、また、シャッターと
廃トナー・タンク部の筐体内側との隙間からの廃トナー
の漏れを防止し、かつ、シャッターの動作の円滑化を図
る。

【００２０】ｄ．クリーニング・トナーユニットのトナ
ーユニットのトナー・タンク部から現像ユニット部への
トナー送り出しの駆動源を原稿読取駆動源を利用して小
型化、コストダウン化を図る。

【００２１】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題(ア
〜エ)を解決するため次の各手段により夫々達成され
る。

【００２２】(1)課題(ア)を解決する手段は、感光体表
面の残留トナーを除去するためのクリーニング部と、該
クリーニング部で除去した廃トナーを回収する廃トナー
・タンク部と、現像ユニット部へトナーを供給するトナ
ー・タンク部とからなるクリーニング・トナーユニット
において、上記廃トナー・タンク部とトナー・タンク部
との仕切り板を、両タンク部内のトナー量に応じて移動
しうるよう構成したことを特徴とする。

【００２３】また、別の構成として、トナー・タンク部
内のトナーの全てを現像ユニット部へ送出後は、廃トナ
ー・タンク部とトナー・タンク部との仕切り板を無く
し、トナー・タンク部を廃トナー・タンク部に変更拡大
する。

【００２４】(2)課題(イ)を解決する手段は、感光体表
面の残留トナーを除去するためのクリーニング部と、該
クリーニング部で除去した廃トナーを回収する廃トナー
・タンク部と、現像ユニット部へトナーを供給するトナ
ー・タンク部とからなるクリーニング・トナーユニット
において、クリーニングブレードを固着保持するための
クリーニングブレードホルダを、上記廃トナー・タンク
部の筐体と一体に成型して構成したことを特徴とする。

【００２５】また、電子写真記録装置本体にクリーニン
グ・トナーユニットをセット，リセットするための取手
を、上記クリーニング・トナーユニットの上面部に少な
くとも２箇所に設ける。

【００２６】(3)課題(ウ)を解決する手段は、感光体表
面の残留トナーを除去するためのクリーニング部と、該
クリーニング部で除去した廃トナーを回収する廃トナー
・タンク部と、現像ユニット部へトナーを供給するトナ
ー・タンク部とからなるクリーニング・トナーユニット
において、上記クリーニング部のクリーニングブレード
とシャッターの両端部に形成される隙間部分を閉塞する
ためのシール部材を設け、上記クリーニングブレードの
端部からのトナー漏れを防止するように構成したことを
特徴とする。

【００２７】また、クリーニング部のシャッターの外側
の面上に薄いシャッターシールを設け、シャッター外側
の面と廃トナー・タンク部筐体との隙間からのトナー漏
れを防止するように構成する。

【００２８】(4)課題(エ)を解決するための手段は、感
光体表面の残留トナーを除去するためのクリーニング部
と、該クリーニング部で除去した廃トナーを回収する廃
トナー・タンク部と、現像ユニット部へトナーを供給す
るトナー・タンク部とからなるクリーニング・トナーユ
ニットにおいて、上記トナー・タンク部から上記現像ユ
ニット部へトナーを供給するトナー搬送機構の駆動源
を、原稿搬送モータで併用するように構成したことを特
徴とする。

【００２９】そして、上記原稿搬送モータの起動制御タ
イミングは、現像ユニット部内のトナーの有無により上
記原稿搬送モータの動力をトナー・タンク部のトナー搬
送機構に伝達する。

【００３０】

【作用】本発明の上記各解決手段によれば、次のような
作用を行い上記目的を達成できる。

【００３１】(1) トナー・タンク部のトナー量に応じ
て仕切り板が移動するようにしたので、廃トナー・タン
ク部として予め空きスペースを設ける必要がない。ま
た、運転初期において、トナーをすべてトナー・タンク
部より送出し、その後、仕切り板を解除し、トナー・タ
ンク部のすべてを廃トナー・タンク部として利用してデ
ッドスペースを少なくし、ユニット全体の大きさを小型
化することができる。

【００３２】(2) クリーニングブレードとそのホルダ
を一体成形するので、従来の止め具及び取付作業を不要
とし、コストダウンを図ることができる。

【００３３】更にクリーニング・トナーユニットに取手
を有することによって、該クリーニング・トナーユニッ
トの交換時の作業性の向上をはかることができる。

【００３４】(3) クリーニングブレードとシャッター
との端部で形成される隙間を閉塞するシール部材を設け
たので、この隙間からの廃トナーの漏れを防止し、クリ
ーニング・トナーユニットの交換時の作業性の向上をは
かることができる。

【００３５】また、シャッターの外側面上に薄いシート
状の弾性部材を設けたので、シャッター外側の面と廃ト
ナー・タンク部筐体との隙間からのトナー漏れを防ぎ、
かつ、シャッターの動作を妨げない。

【００３６】(4) 現像ユニット部へのトナー搬送機構
は、原稿搬送モータの駆動機構を併用するようにしたの
で、装置の小型化及びコストダウンを図ることができ
る。

【００３７】

【実施例】以下に、上記各課題を解決する手段の各実施
例を、図面を参照して説明する。なお、図面中の説明番
号で、上記図13〜図16と同番号は同じものである。

【００３８】図１は、上記解決手段(1)の一実施例にか
かるクリーニング・トナーユニットの構成断面図であ
る。図１に示すように可動仕切り板13はクリーニング・
ユニット１内を矢印Ｂ，Ｂ′方向へ移動可能に設定さ
れ、クリーニング・トナーユニット１の上面１Ａ、下面
１Ｂに摺動するブラシ13Ａ，13Ｂを有する。また、クリ
ーニング・トナーユニット１のトナー・タンク部３には
トナー３Ｔの収納量を検知するセンサー１Ｃが必要なレ
ベルに複数配設され、トナー出口３Ａから現像ユニット
部へのトナー３Ｔの送出量が、制御部(ＣＰＵ)(図略)へ
送られ、制御部はセンサーの検知出力により可動仕切り
板13を移動させる構造となっている。

【００３９】上記構造において、クリーニング・トナー
ユニット１を電子写真記録装置にセットし、制御部の指
令により搬送スクリュー(図略)が回転すると、トナー・
タンク部３内に満杯のトナー３Ｔがトナー出口３Ａを通
って現像ユニット部(図略)へ送り込まれる。

【００４０】この時の可動仕切り板13は、後で廃トナー
・タンク部２を構成する側、つまりクリーニングブレー
ド８側(矢印Ｂ′方向)へ最も寄っていて、廃トナー・タ
ンク部２のスペースはない状態となっている。

【００４１】そして、トナー３Ｔが次第に現像ユニット
部へ送り込まれると、トナー３Ｔの残容量がセンサー１
Ｃで検知され、制御部は可動仕切り板13を矢印Ｂ方向へ
次第に移動させる。これにより、廃トナー・タンク部２
が次第に形成される。そしてクリーニング・トナーユニ
ット１のクリーニング部を構成するクリーニングブレー
ド８で感光体ベルト６面上の残留トナーを除去した廃ト
ナー２Ｔは、上記廃トナー・タンク部２へ廃トナー回収
用回転板７によって回収される。したがって、デッドス
ペースがないように構成されているので、同じ使用量の
トナーを収容する従来品と比べ、デッドスペースの分だ
け小形化が可能となる。

【００４２】そして、トナー３Ｔがなくなる前に最下段
のセンサー１Ｃによって検知させ、制御部はトナー補給
の表示を操作板上に表示する。

【００４３】図２は、上記解決手段(1)の一実施例にか
かるクリーニング・トナーユニットの構成断面図であ
る。図に示すように可動仕切り板13が回転軸14を支点に
矢印Ｃ，Ｃ′方向に回転可能に構成されている。

【００４４】これは、クリーニング・トナーユニット１
を電子写真記録装置にセットした時点で、トナー・タン
ク部３のトナー３Ｔをトナー出口３Ａからすべて現像ユ
ニット部へ送り出す。この時、制御部は可動仕切り板13
を矢印Ｃ方向へ回転して１点鎖線位置にする。これによ
りクリーニング・トナーユニット１内のトナー・タンク
部３がすべて廃トナー・タンク部２として利用される。

【００４５】したがって、図１と同様にデッドスペース
がなくなり、小形化が可能である。

【００４６】図３は、上記解決手段(2)の一実施例にか
かる外観斜視図(1)及び矢印Ｄ方向からみた要部のｄ，
ｄ′断面図(2)である。図から明らかなようにクリーニ
ングブレード８とクリーニングブレードホルダ８Ａと廃
トナー・タンク部２の筐体２Ｂとは一体に形成されてい
る。したがって、前記図16で説明した従来の構造のよう
なネジやかしめ等の取付手段を不要とし、コストダウン
が図れるとともに作業性の向上が図れる。

【００４７】図４は、上記解決手段(2)の一実施例にか
かる外観斜視図(1)及び装置からクリーニング・トナー
ユニットを取出す際の説明図(2)である。図に示すよう
にクリーニング・トナーユニット１の上面部に少なくと
も２箇所に取手15を設ける。この取手の位置、大きさ、
高さ、形状等は人間工学的なデータから決定される。

【００４８】この取手15を有することで、図４(2)に示
すように電子写真記録装置へセット時，リセット時にお
いて、使用者は取手15を掴えることで容易に着脱が可能
であり、矢印Ｅ方向がリセット時(取出し時)の方向であ
る。

【００４９】図５は、上記解決手段(3)の一実施例にか
かる外観斜視図であり、図14で説明したクリーニングブ
レード８とシャッター９の両端部に構造上、形成される
隙間10を、図５に例示するようなサイドシール16(例え
ば、柔軟なスポンジ)を設け、この隙間部分からの微量
な廃トナーの漏れを防止する。

【００５０】サイドシール16の設定位置を図示のように
したのは、次の理由による。図14で説明したようにクリ
ーニングブレード８とシャッター９の設定角度を適切に
することで、隙間10を出来る限り小さくすることがは出
来るが、全く無くすことはその構造上不可能である。そ
れは、廃トナー・タンク部２の筐体２Ｂを延長してこの
隙間10を覆うと、この筐体の延長部が感光体ベルト６
(図４(2)の破線図示参照)に接触し、感光体ベルトを損
傷してしまう。そこで、柔軟なサイドシール16により隙
間の覆いと、感光体ベルトへの損傷を防ぎ、廃トナーの
漏れを防止している。

【００５１】図６及び図７は、上記解決手段(3)の一実
施例にかかる外観斜視図及びＡ矢印方向からみた断面図
を示し、図７の(1)はクリーニング・トナーユニット１
を電子写真記録装置からリセットした場合の状態図、図
７の(2)はセット時の状態図を示す。

【００５２】図７の(1)に示すようにシャッターシール1
7は例えば、0.2mm厚さ程度のポリウレタンでなり、その
基端部を両面テープ18により廃トナー・タンク部２の筐
体内面に接着され、シャッターシール17の先端部は同じ
く両面テープ19によりシャッター９に接着され、かつ、
廃トナー・タンク部２の筐体内面に向って数mm程度のた
るみ(図７(1)のたるみδたとえば３mm)をもたせてあ
る。

【００５３】このようなシャッター８の構造によると、
従来、前記図15で説明したクリーニング・トナーユニッ
ト１を電子写真記録装置からリセット時(図15(1))やセ
ット時(図15(2))に廃トナー・タンク部２からのトナー
漏れ部材のスポンジ11によるシャッター９の円滑な動作
が妨げられていたが、本実施例のようにシャッターシー
ル17を使用することにより、上記従来の不具合いが解消
された。

【００５４】即ち、クリーニング・トナーユニット１を
リセット時(図７(1))はシャッター９が、回転支点９Ａ
を支軸にシャッターシール17とともに回転し、そのシャ
ッターシール17の先端部で、クリーニングブレード８の
隙間を覆い廃トナーの漏れを防止し、かつ、シャッター
シール17の基端部は廃トナー・タンク部２の筐体内壁と
の隙間を塞ぎ廃トナーの漏れを防止する。

【００５５】また、クリーニング・トナーユニット１を
セット時(図７(2))は、図示のようにシャッターシール1
7がたるみδ′(例えば、２〜３mm)、シャッター９が開
いて感光体ベルト上の残留トナー・タンク部へ回収する
ことができる。

【００５６】図８ないし図12は、上記解決手段(4)の一
実施例を示し、図８は本実施例による原稿搬送部とクリ
ーニング・トナーユニットの構成を示す展開図、図９は
図８の要部組立外観斜視図、図10及び図11は図８の要部
駆動機構の平面図及び側面図、図12は動作タイミングチ
ャートを示す。

【００５７】図８に示すように、クリーニング・トナー
ユニット１のトナー・タンク部３内には、トナー撹拌駆
動ギヤ30Ｇで回転駆動されるトナー撹拌棒30，搬送スク
リュー駆動ギヤ31Ｇで駆動されるトナー搬送スクリュー
31を有し、トナー排出ダクト20を通して現像ユニット部
21へトナー３Ｔを供給する。

【００５８】なお、感光体ベルト６の走行方向に沿っ
て、周知のとおり除電ランプ22，帯電チャージャー23，
光書込みレーザービームＬを感光体上へ照射する光書込
み部24(図９参照)、上記現像ユニット部21，転写チャー
ジャー25ならびに転写後の記録紙26上の可視像を定着す
るための定着ユニット27を備える。また記録紙26は給紙
カセット28(図９参照)から給紙される。

【００５９】一方、原稿搬送部は、原稿搬送モータ29で
原稿搬送ベルト34を走行させ、原稿を矢印Ａ方向へ搬送
させる。上記原稿搬送ベルト34は周知のように原稿搬送
ローラ32，33と一体に駆動する搬送ローラ駆動プーリー
32Ｐ,33Ｐに張架される。原稿は矢印方向へ原稿上ガイ
ド35Ａ，原稿下ガイド35Ｂによりガイドされ、分離コロ
36，ピックアップコロ37，フィードコロ38，オート・ド
キュメント・フィーダー(以下、ＡＤＦという)部のＡＤ
Ｆ駆動ギヤ39により、１枚ずつ送られ、原稿読取ガラス
40にある原稿読取部により読取られ、画信号としてコピ
ー動作または送信動作をする。

【００６０】なお、上記原稿搬送ローラ32，33に対向し
て加圧コロ41，42が配置されており、上記ＡＤＦ駆動ギ
ヤ39はＡＤＦ駆動アイドラ43から動力が伝達される。ま
た、44はクリーニング・トナーユニット(ＣＴＭ)に動力
の伝達制御(ＯＮ，ＯＦＦ)をする駆動ソレノイドであ
る。

【００６１】上記構成において、本実施例は原稿搬送モ
ータ29とトナー搬送スクリュー31との間に、駆動ソレノ
イド44で動力の伝達制御されるスクリュー・撹拌棒駆動
ベルト45を張架し動力源を併用したことを特徴とする。

【００６２】上記駆動ソレノイド44のＯＮ，ＯＦＦによ
る原稿搬送モータ29の動力をスクリュー・撹拌棒駆動ベ
ルト45に伝達制御するクラッチ機構を図10，図11で説明
する。

【００６３】図10に示すように原稿搬送モータ29の駆動
ギヤ29aと原稿搬送駆動ギヤ29bとはクラッチハブ46内に
収容されたクラッチスプリング47で連結されている。

【００６４】上記クラッチ機構の動作タイミングの一例
を図12で説明すると、原稿搬送モータ29の動作で原稿を
１枚ずつ原稿搬送部で搬送し、一方、記録部では記録紙
26に記録を行っている。いま、現像ユニット部21内のト
ナー有無センサー(図略)により、トナー有りを検知して
いる状態では、制御部は駆動ソレノイドをＯＦＦ状態と
し、クラッチスプリング17は動作せず原稿搬送駆動ギヤ
29bには原稿搬送モータ29の動力は駆動ギヤ29aを介して
伝達されない。従って、スクリュー・撹拌棒駆動ベルト
45は動作せず、搬送スクリュー駆動ギヤ31Ｇ，トナー撹
拌駆動ギヤ30Ｇは停止、つまり、搬送スクリュー31，ト
ナー撹拌棒30も停止している(なお、トナー有無センサ
ーの種類やその設置場所によって、トナー有りの状態か
ら、一定時間、搬送スクリュー，トナー撹拌棒を駆動す
るようにしてもよい)。

【００６５】そして、現像ユニット部21内のトナー無し
をトナー有無センサーにより検知すると、制御部は駆動
ソレノイド44をＯＮ状態とし、クラッチスプリング47を
動作させ駆動ギヤ29aと原稿搬送駆動ギヤ29bを連結し、
前記停止していた搬送スクリュー駆動ギヤ31Ｇ，トナー
撹拌駆動ギヤ30Ｇにスクリュー・撹拌棒駆動ベルト45を
介して、動力を伝達し、搬送スクリュー31，トナー撹拌
棒30を動作させ、トナー・タンク部３よりトナーを現像
ユニット部21へ供給する。

【００６６】

【発明の効果】以上説明したように本発明の電子写真記
録装置は、各々次のような効果を有する。

【００６７】(1) 請求項１，２の発明は、トナー・タ
ンク部のトナー量に応じて仕切り板が移動するようにし
たので、廃トナー・タンク部として予め空きスペースを
設ける必要がない。また、運転初期において、トナーを
すべてトナー・タンク部より送出し、その後、仕切り板
を解除し、トナー・タンク部のすべてを廃トナー・タン
ク部として利用してデッドスペースを少なくし、ユニッ
ト全体の大きさを小型化することができる。

【００６８】(2) 請求項３，４の発明は、クリーニン
グブレードとそのホルダを一体成形するので、従来の止
め具及び取付作業を不要とし、コストダウンを図ること
ができる。

【００６９】更にクリーニング・トナーユニットに取手
を有することによって、該クリーニング・トナーユニッ
トの交換時の作業性の向上をはかることができる。

【００７０】(3) 請求項５，６，７の発明は、クリー
ニングブレードとシャッターとの端部で形成される隙間
を閉塞するシール部材を設けたので、この隙間からの廃
トナーの漏れを防止し、クリーニング・トナーユニット
の交換時の作業性の向上をはかることができる。

【００７１】また、シャッターの外側面上に薄いシート
状の弾性部材を設けたので、シャッター外側の面と廃ト
ナー・タンク部筐体との隙間からのトナー漏れを防ぎ、
かつ、シャッターの動作を妨げない。

【００７２】(4) 請求項８，９の発明は、現像ユニッ
ト部へのトナー搬送機構は、原稿搬送モータの駆動機構
を併用するようにしたので、装置の小型化及びコストダ
ウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項１記載の一実施例にかかるクリ
ーニング・トナーユニットの構成断面図である。

【図２】本発明の請求項２記載の一実施例にかかるクリ
ーニング・トナーユニットの構成断面図である。

【図３】本発明の請求項３記載の一実施例にかかる外観
斜視図(1)及び矢印Ｄ方向からみた要部のｄ，ｄ′断面
図(2)である。

【図４】本発明の請求項４記載の一実施例にかかる外観
斜視図(1)及び装置からクリーニング・トナーユニット
を取出す際の説明図(2)である。

【図５】本発明の請求項５記載の一実施例にかかる外観
斜視図である。

【図６】本発明の請求項６記載の一実施例にかかる外観
斜視図である。

【図７】図６のＡ矢印方向からみた断面図である。

【図８】本発明の請求項８記載の一実施例の構成展開図
である。

【図９】図８の要部組立外観斜視図である。

【図１０】図８の要部駆動機構の平面図である。

【図１１】図１０の側面図である。

【図１２】本発明の請求項９記載の動作タイミングチャ
ートを示す図である。

【図１３】従来のクリーニング・トナーユニットの一例
の構成断面図である。

【図１４】図１３の外観斜視図である。

【図１５】図１４の矢印Ａ方向からみた断面概要図であ
る。

【図１６】従来のクリーニングブレードの取付構造を示
す図である。

【符号の説明】

１…クリーニング・トナーユニット、１Ａ，１Ｂ…上
面，下面、２…廃トナー・タンク部、２Ａ…開口
部、２Ｂ…筐体、３…トナー・タンク部、３Ａ…ト
ナー出口、５…回転ローラ、６…感光体ベルト、
７…廃トナー回収用回転板、８…クリーニングブレー
ド、８Ａ…クリーニングブレードホルダ、９…シャ
ッター、９Ａ…シャッター回転支点、 10…隙間、
13…可動仕切り板、 13Ａ，13Ｂ…ブラシ、 14…回転
軸、15…取手、 16…サイドシール、 17…シャッター
シール、18，19…両面テープ、 20…トナー排出ダク
ト、 21…現像ユニット部、 29…原稿搬送モータ、
29a…駆動ギヤ、 29b…原稿搬送駆動ギヤ、 30…トナ
ー撹拌棒、 30Ｇ…トナー撹拌駆動ギヤ、 31…搬送ス
クリュー、 31Ｇ…搬送スクリュー駆動ギヤ、 32，33
…原稿搬送ローラ、 32Ｐ，33Ｐ…搬送ローラ駆動プー
リ、 34…原稿搬送ベルト、 40…原稿読取ガラス、
44…駆動ソレノイド、 45…スクリュー・撹拌棒駆動ベ
ルト、 46…クラッチハブ、 47…クラッチスプリン
グ。

フロントページの続き (72)発明者江間裕通東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】感光体表面の残留トナーを除去するため
のクリーニング部と、該クリーニング部で除去した廃ト
ナーを回収する廃トナー・タンク部と、現像ユニット部
へトナーを供給するトナー・タンク部とからなるクリー
ニング・トナーユニットにおいて、上記廃トナー・タンク部とトナー・タンク部との仕切り
板を、両タンク部内のトナー量に応じて移動し得るよう
構成したことを特徴とする電子写真記録装置。
【請求項２】トナー・タンク部内のトナーのすべてを
現像ユニット部へ送出後は、廃トナー・タンク部とトナ
ー・タンク部との仕切り板を無くし、トナー・タンク部
を廃トナー・タンク部に変更拡大する構成としたことを
特徴とする請求項１記載の電子写真記録装置。
【請求項３】感光体表面の残留トナーを除去するため
のクリーニング部と、該のクリーニング部で除去した廃
トナーを回収する廃トナー・タンク部と、現像ユニット
部へトナーを供給するトナー・タンク部とからなるクリ
ーニング・トナーユニットにおいて、クリーニングブレードを固着保持するためのクリーニン
グブレードホルダを、上記廃トナー・タンク部の筐体と
一体に成型して構成したことを特徴とする電子写真記録
装置。
【請求項４】電子写真記録装置本体にクリーニング・
トナーユニットをセット，リセットするための取手を、
上記クリーニング・トナーユニットの上面部に少なくと
も２箇所に設けたことを特徴とする請求項３記載の電子
写真記録装置。
【請求項５】感光体表面の残留トナーを除去するため
のクリーニング部と、該クリーニング部で除去した廃ト
ナーを回収する廃トナー・タンク部と、現像ユニット部
へトナーを供給するトナー・タンク部とからなるクリー
ニング・トナーユニットにおいて、上記クリーニング部のクリーニングブレードとシャッタ
ーの両端部に形成される隙間部分を閉塞するためのシー
ル部材を設け、上記クリーニングブレードの端部からの
トナー漏れを防止するように構成したことを特徴とする
電子写真記録装置。
【請求項６】クリーニング部のシャッターの外側の面
上に薄いシャッターシールを設け、シャッター外側の面
と廃トナー・タンク部筐体との隙間からのトナー漏れを
防止するように構成したことを特徴とする請求項５記載
の電子写真記録装置。
【請求項７】請求項５及び請求項６記載のクリーニン
グ部のトナー漏れ防止部を有することを特徴とする電子
写真記録装置。
【請求項８】感光体表面の残留トナーを除去するため
のクリーニング部と、該クリーニング部で除去した廃ト
ナーを回収する廃トナー・タンク部と、現像ユニット部
へトナーを供給するトナー・タンク部とからなるクリー
ニング・トナーユニットにおいて、上記トナー・タンク部から上記現像ユニット部へトナー
を供給するトナー搬送機構の駆動源を、原稿搬送モータ
で併用するように構成したことを特徴とする電子写真記
録装置。
【請求項９】原稿搬送モータの起動制御タイミング
は、現像ユニット部内のトナーの有無により上記原稿搬
送モータの動力をトナー・タンク部のトナー搬送機構に
伝達することを特徴とする請求項８記載の電子写真記録
装置。