JPH0545984A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0545984A
JPH0545984A JP3229549A JP22954991A JPH0545984A JP H0545984 A JPH0545984 A JP H0545984A JP 3229549 A JP3229549 A JP 3229549A JP 22954991 A JP22954991 A JP 22954991A JP H0545984 A JPH0545984 A JP H0545984A
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JP
Japan
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photoconductor
image forming
scanning direction
control
developing
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JP3229549A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Hatori
和幸 羽鳥
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 繰返して画像が形成される感光体11におい
て、それが駆動される副走査方向に任意長さに区切り独
立して制御可能なストライプ状の制御用電極23を設け
る。感光体11で、現像バイアス電圧を印加して帯電、
画像露光、現像が行なわれているときは、その部分の感
光体11に流入する電流を現像用検知電極31により検
知し、現像用光照射アレイ33からの出射光量を制御し
て制御用光導電層29の導通状態を調整して現像バイア
ス電流が所定値となるように制御する。一方、転写時に
は、同様に感光体11の転写ゾーンに流入する転写バイ
アス電流を所定値とする。 【効果】 常に同一条件で、現像および転写が行なえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンター、デジタル
式複写機、ファクシミリ、複写機などに利用される、電
子写真方式を応用した画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カールソン方式に代表される電子写真方
式は現在広く用いられており、感光体の均一帯電→選択
露光による潜像の形成→現像剤によるトナー像の形成→
転写→定着を基本プロセスとするものであり、例えば、
書籍「電子写真技術の基礎と応用」、電子写真学会編、
昭和63年6月15日コロナ社発行に詳しく記載されて
いる。
【0003】一方、背面露光記録方式を採用した非カー
ルソン方式の画像形成方法についても近年各種の報告が
なされており、装置の小型化、プロセスの簡略化が可能
であるとされている(画像電子学会誌,16,(5),
306,(1987)、特開昭61−149968号公
報、同63−10071号公報、同63−214781
号公報)。
【0004】背面露光記録方式は、感光体の表面側にト
ナーを供給してトナー溜りを形成し、このトナー溜りで
感光体の均一帯電−背面画像露光−同時現像するもので
あり、帯電、画像(信号)露光および現像を同時に行な
うことができる。
【0005】これらで画像形成に用いられる従来の感光
体は、例えば、基体上に導電層を形成し、さらにその上
に光導電層を設けることを基本構成とし、光導電層の選
択的な導電化を利用して表面電位の差により潜像を形成
するものである。そして、背面電極である導電層は基体
上に一様に形成されているため、常に導電層の電位は一
定である。
【0006】ところで、感光体は、帯電−画像露光−現
像−転写−イレース領域に順次送られ、これら各領域で
それぞれの周辺機器で処理を受けるが、これら各領域で
感光体に印加されるバイアス電圧等は必ずしも一様でな
い。例えば、上記の背面露光による画像形成方式におい
ては、帯電/露光/現像領域では、現像バイアス電圧に
より現像剤を介して感光体に電荷が注入されて感光体表
面が均一に帯電される。また、通常のカールソンプロセ
スにおいても、現像方式によっては、現像バイアス電圧
が印加される。一方、転写領域においては、感光体表面
とトナーとの間に働く電気的吸引力およびファンデルワ
ールス力に打ち勝って、トナーを紙に静電気的に転写す
る必要性から、転写紙を介して転写バイアス電圧が印加
される。しかも、現像剤(特に導電性が比較的高いも
の)や転写紙(特に普通紙)は、環境条件(温度、湿
度)により抵抗値が変化し、同じバイアス電圧を印加し
てもその効果が異なり、感光体の帯電特性、現像特性、
転写特性が変動してしまう。また、転写紙はプリンター
等に備え付けられた複数の用紙カセットから自動給紙さ
れるが、カセットによって紙の材質が異なる場合は、そ
れだけで紙の抵抗が変化する。
【0007】しかしながら、上記のように従来の感光体
では、背面電極としての導電層が一様に形成されている
ので、感光体のある特定部位が位置する各処理領域に応
じて、感光体に流入するバイアス電流を直接的に測定、
制御することは原理的に不可能である。
【0008】なお、光導電層に対してストライプ状の電
極を設けることについては、特公平2−7055号公
報、同2−19791号公報に、光導電層を介して第1
と第2のストライプ状電極を非接触で交差させて設け、
さらに交差点上方に孤立導電体を設け、画像露光によ
り、あるいは画像に対応する電圧を第1、第2電極間に
印加することにより、画像を形成することが記載されて
いる。
【0009】しかしながら、この画像形成法は、感光体
をその副走査方向に応じて独立して制御可能とすること
については一切記載されておらず、本発明とは技術思想
的に全く異なるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、現像プロセ
スまたは転写プロセスにおいて、感光体に流入するバイ
アス電流を測定制御し、安定して画像を形成することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、導電性基体上に画像形成用光導電層を有する感光体
を用い、感光体表面に形成した静電潜像を現像剤により
現像し、あるいはさらに感光体表面に付着したトナー
を、電圧を印加した転写部材により静電気的に吸引して
被転写材料上に転写する画像形成方法において、感光体
が駆動される副走査方向を任意長さに区切って独立して
制御可能な制御用電極を有する感光体を用い、現像時ま
たは転写時に、感光体に流入するバイアス電流を制御用
電極により検知し、バイアス電流が所定値となるように
制御することを特徴とする。
【0012】
【実施例】まず、本発明で用いられる感光体について説
明する。図1は、本発明で用いられる感光体の実施例を
示す斜視図であり、非画像形成領域で制御用電極23に
形成される取出し電極25の図示を省略してある。感光
体11は矢印R方向に回転して使用され、主走査方向単
位で画像信号露光、現像などの処理操作が順次施され
る。本発明では、この主走査方向と交差(直交)する方
向、すなわち感光体の駆動方向を副走査方向と呼ぶ。
【0013】図2は、図1の感光体の層構成を示すため
の主走査方向の断面図であり、(A)が制御用電極の形
成されていない部分を、(B)が形成されている部分を
示す。
【0014】図3は、同じ感光体の画像形成領域におけ
る副走査方向の断面図である。この実施例の感光体11
は、主として背面露光記録方式を指図するものであり、
ガラスなどの円筒状の透明な基体13が用いられてい
る。基体13上には、In23,ITOなどから形成さ
れた透明導電層15が一様に設けられている。透明導電
層15上にはキャリア注入阻止層21が設けられてい
る。キャリア注入阻止層21中には制御用電極23が埋
設されており、制御用電極23と透明導電層15との間
にキャリア注入阻止層21が介在し、両者は直接接触し
ない。
【0015】制御用電極23は、画像形成領域から非画
像形成領域にわたって感光体11の主走査方向に延びる
ストライプ状の電極であり、背面露光記録を考慮して、
透明導電層15と同様の透明導電材料から形成されてい
る。なお、図示は便宜上であり、制御用電極23はスト
ライプ幅が狭く、間隔が狭いほど制御特性が良好であ
り、実際には、微細加工技術により形成することが好ま
しい。制御用電極23は、非画像形成領域においてキャ
リア注入阻止層21から露出しており、この部分に導電
体からなる取出し電極25が形成されて外部に取り出さ
れている。取出し電極25が外部端子(図示せず)と接
触することにより、電気信号が制御用電極23に供給さ
れる。
【0016】キャリア注入阻止層21上には光導電層1
7および表面保護層19が形成されている。なお、この
感光体11から制御用電極23を取り除いたものは、従
来の感光体と全く同じである。
【0017】次に図1〜3に示した感光体の製造例を示
す。 (1) 円筒状のガラス基体13(30mmφ,1.6
mmt)上にスパッタリング法によりIn23を成膜し
て厚さ1μmの透明導電層15を形成する。
【0018】(2) キャリア注入阻止層21として、
a−Si:H:B:O:Nをスパッタリングにより1μ
m成膜する。 (3) リフトオフ法により、間隔10μmで幅10μ
m、厚さ0.1μmのIn23からなる制御用電極23
パターンを形成する。
【0019】(4) リフトオフ法により、制御用電極
23の間隙をa−Si:H:B:O:Nで埋める。 (5) スパッタリング法によりa−Si:H:B:
O:Nを0.5μm成膜してキャリア注入阻止層21を
完成させる。
【0020】(6) スパッタリング法によりa−S
i:Hを成膜して10μm厚の光導電層17を形成す
る。 (7) a−Si:Cをスパッタリング法により成膜
し、0.5μm厚の表面保護層19を形成する。
【0021】(8) リフトオフ法により、非画像形成
領域の制御用電極23上に、金からなる取出し電極25
を形成する。
【0022】なお以上の説明では、制御用電極23をス
トライプ状とし、このストライプ状制御用電極23を副
走査方向で明確に他の素材(キャリア注入阻止層)で仕
切る場合について説明したが、必ずしもこの必要はな
い。すなわち、面方向全体に(透明)導電層を形成して
層状の制御用電極とし、この電極層の比抵抗が、副走査
方向の方が主走査方向より大きい異方導電性を有すれば
よい。これにより任意の幅(長さ)で副走査方向を選択
し、この幅単位で主走査方向の画像形成領域の全域に電
気信号を供給することができる。
【0023】図4は、本発明で用いられる感光体の他の
実施例を示す部分斜視図であり、非画像形成領域を示し
ている。なお図示の便宜上、感光体11を平面に展開し
ている。また、図5は前述の図2に対応する主走査方向
の断面図である。
【0024】この実施例においては、非画像形成領域の
取出し電極25の近傍を除いては、図1〜3に示した感
光体と同じである。制御用電極23上には、非画像形成
領域で導電体からなる補助取出し電極27が設けられて
おり、これと電気的に非接触状態で取出し電極25が設
けられている。補助取出し電極27と取出し電極25と
は制御用光導電層29により結合されている。取出し電
極25を介して個々の制御用電極23が外部と電気的に
導通するか否かは、制御用光導電層29に光を照射し
て、制御用光導電層29を導体化することによって選択
できる。また、補助取出し電極27を省略して、制御用
電極23と取出し電極25とを、直接的に制御用光導電
層29で結合することもできる。さらに、制御用光導電
層29へ照射する光量を調整することにより、制御用光
導電層29の導通の程度、ひいては制御用電極23の導
通の程度を調整できる。
【0025】図6は、本発明で用いられる感光体の他の
実施例を示す図4に対応する斜視図である。取出し電極
25が副走査方向に連続している点を除いては、図4,
5に示した感光体と同じである。個々の制御用電極25
の制御は、制御用光導電層29により可能である。この
構成によれば、取出し用電極25の構造が簡単となり、
その形成に微細加工技術が不要となり、さらに、例えば
リング状の金属部材を感光体11に嵌着するだけでもよ
く、外部端子との接触が容易となり、強度上の問題もな
い。
【0026】図7は、本発明で用いられる他の感光体を
示す図4、図6に対応する斜視図である。補助取出し電
極29を省略し、制御用光導電層29も取出し電極25
と同様に副走査方向に連続させた以外は、図6と同じ構
造である。光が照射された部分の制御用光導電層29の
みが導電化されるので、制御用電極25を個々に選択し
て制御することができる。
【0027】図8は、背面露光記録方式による画像形成
方法についての一般的な説明図である。ガラスなどの中
空円筒状の基体13上に透明導電層15および光導電層
17が形成されてドラム状の感光体11が構成されてい
る。
【0028】円筒状基体13の内側、すなわち感光体1
1の背面側には、画像信号露光装置としてのLEDアレ
イ51が配置されており、集光素子53(セルフォック
レンズ)を介して背面露光がなされる。
【0029】感光体ドラム11の周囲には現像ユニット
55、転写ローラ69(転写部材)、クリーニングブレ
ード75および定着ローラ73が設けられている。
【0030】現像ユニット55は、いくつかの磁極
(N,S極)を有するマグローラ57を導電性のスリー
ブ59が内包してなり、トナー67の層厚を規制するド
クターブレード61が設けられている。マグローラ57
またはスリーブ59あるいは両者を回転してトナー67
を感光体11の表面に搬送し、トナー67は感光体11
とスリーブ59との間でトナー溜り65を形成してお
り、このトナー溜り65で導電性のトナー67を介して
光導電層17への電荷の注入、背面露光および同時現像
が行なわれる。
【0031】画像形成に際しては、現像バイアス電源6
3により導電性のスリーブ59に現像バイアス電圧を印
加する。光導電層17がトナー溜り65でトナー67と
接触したときから、トナー67を介して光導電層17に
電荷が注入され、感光体11に現像バイアス電流が流入
する。光導電層17は、LEDアレイ51による信号露
光位置までに、トナー溜り65により現像に必要な電圧
に帯電される必要がある。
【0032】LEDアレイ51により選択的に画像信号
露光がなされると、露光部の光導電層17の電位が低下
して電位差が生じ、トナー67が光導電層17上に選択
的に付着する。ついで、光導電層17とトナー溜り65
のトナー層が離れると、現像された上記のトナー67は
乱れずにそのまま光導電層17上に選択的に残り、感光
体11の表面にトナー像が形成される。
【0033】ついで、このトナー像(トナー67)は、
転写バイアス電源71によりバイアス電圧が印加された
転写ローラ69により、紙81(被転写材料)に転写さ
れ、加熱された定着ローラ73により熱定着され画像が
形成される。75は加圧ローラを示す。
【0034】一方、トナー67が転写、除去された感光
体11は、さらに回転し、クリーニングブレード77に
より残留トナーが除去され、イレース露光(図示せず)
により表面帯電が除かれて初期状態に戻り、再び画像形
成に供される。
【0035】このような画像形成方法において、感光体
11には種々の処理を受けるが、感光体11の背面電極
と言うべき透明導電層15は連続しており、そのため各
処理プロセスにおいて感光体11に流入する電流を測
定、制御することはできないのが、従来の画像形成方法
であった。
【0036】これに対して本発明の画像形成方法では、
補助制御手段として、副走査方向を任意長さに区切って
独立して制御可能な制御用電極23を有する感光体を用
い、感光体11を各処理プロセス単位で制御することに
より、帯電特性、現像特性、転写特性を改善でき、しか
も、互いに他の工程に悪影響を与えない。
【0037】図9は、本発明の画像形成方法を説明する
ための、感光体周辺の斜視説明図である。但し、実際に
は図8に示したようにスリーブ59(現像ローラ)と感光
体11はギャップをもって対峙し、その間にトナー溜り
65を形成する。また、感光体11と転写ローラ69と
の間には転写紙81が導かれる。さらに、電極取出し部
の詳細、取出し電極25、制御用光導電層29等は、図
示を省略してある。
【0038】図10(A)は、本発明の実施例を示す説
明図であり、感光体11を平面に展開して非画像形成領
域側から主走査方向を見ている。図10(B)は、その
側面図である。但し、現像用光照射アレイ33および転
写用光照射アレイ43の大きさ、制御用電極23からの
浮上量(検知電極31,41との位置関係)は、図示の
便宜上各図で対応していない。
【0039】図9,10に示すように、感光体11が矢
印R方向に回転することにより、帯電/露光/現像ゾー
ンに位置するようになると、それらにある制御用電極2
3は、取出し電極25を介して、固定された現像用検知
電極31と電気的に接触する。感光体11がさらに回転
して転写ゾーンに達すると、転写ゾーンに位置する制御
用電極23は固定された転写用検知電極41と電気的に
接触する。これら検知電極31,41は互いに電気的に
絶縁されているので、感光体11(制御用電極23)が
帯電/露光/現像ゾーンに位置するときは、このゾーン
で感光体11に流入してくる電流を、現像用検知電流3
1に流入する電流量を現像用電流検知手段37で測定す
ることにより検出できる。現像バイアス電源63からの
バイアス電圧は、トナー67を介して感光体11に印加
されるので、トナー67(二成分現像剤を使用する場合
は、トナーとキャリアとからなる現像剤)の抵抗の大き
さが変化すれば、必要なバイアス電圧の大きさが変わ
る。特に、トナーあるいは現像剤の導電性が大きい場合
は、抵抗の温度/湿度依存性が大きい。そこで、現像用
電流検知手段37で検出した感光体11への注入電流値
を信号として光照射アレイ制御手段49に送り、この電
流値が一定となるように制御する。具体的には、現像用
光照射アレイ33の下面に制御用電極25のピッチに対
応して取り付けられた複数の発光素子35(LED)の
発光量を、光照射アレイ制御手段49により調整し、発
光素子35からの光照射により導電化される制御用光導
電層29の導通状態をコントロールし、感光体11への
注入電流(現像バイアス電流)が所定値となるようにす
る。これにより、現像系の温度/湿度依存性をなくし
て、一定の現像特性を得ることができる。また、このよ
うに現像系は温度に対する依存性が大きいので、温度セ
ンサ39により現像系の周囲温度を測定し、これにより
予め決められた所定値となるように発光素子35の発光
量を調整し、上記の制御系でさらに微調整するようにし
てもよい。
【0040】また、現像用電流検知手段37に流入する
バイアス電流が所定値となるように現像バイアス電源6
3の印加電圧を直接調整してもよい。この場合は、現像
用光照射アレイ33は不要となり、感光体11として
も、図2,3に示したような制御用光導電層を有しない
ものを使用できる。
【0041】さらに、帯電ゾーンと現像ゾーンとで、検
知電極(あるいは更に光照射アレイ)を分割し、それぞ
れのゾーンで個別に制御することもできる。
【0042】現像により、トナー67による可視像がそ
の表面に形成された感光体11は、回転により転写ゾー
ンに達する。転写ゾーンでは、転写ローラ69(バイア
スローラ)が感光体11に対して押圧されており、この
感光体11と転写ローラ69との間に転写紙81が導か
れている。転写ローラ69には、転写バイアス電源71
によりバイアス電圧が印加されており、この電界により
正帯電したトナー67が紙81に吸引される。
【0043】このとき、紙81として普通紙を用いた場
合は、周囲の環境(温度・湿度)によって抵抗が変化
し、バイアス電圧の効果も変化する。また、転写用の紙
が普通紙と抵抗紙との場合では、両者はそもそも抵抗値
が異なる。本発明では、転写ゾーンで、転写ローラ69
より感光体11に流入してくる電流を、制御用電極25
から転写用検知電極41を介して取り出し、転写電流検
知手段47でその大きさを検出し、これが所定値となる
ように制御し、常に一定の条件でトナー67の紙81へ
の転写を行なう。この検出を、紙81のトップマージン
部で行なうことにより、転写の初期から所定条件で転写
することができる。
【0044】具体的には、転写用光照射アレイ43の下
面に制御用電極25のピッチに対応して取り付けられた
複数の発光素子35(LED)の発光量を、光照射アレ
イ制御手段49により調整し、発光素子35からの光照
射により導電化される制御用光導電層29の導通状態を
調整し、感光体11への注入電流(転写バイアス電流)
が所定値となるようにする。これにより、転写の温度/
湿度依存性をなくし、転写紙の種類にも関係なく、一定
の転写特性を得ることができる。また、このように転写
系は温度に対する依存性が大きいので、温度センサ39
により転写系の周囲温度を測定し、これにより予め決め
られた所定値となるように発光素子35の発光量を調整
し、上記の制御系でさらに微調整するようにしてもよ
い。
【0045】また、転写電流検知手段37に流入するバ
イアス電流が所定値となるように転写バイアス電源71
の印加電圧を直接調整してもよい。この場合は、転写用
光照射アレイ43は不要となり、感光体11としても、
図2,3に示したような制御用光導電層を有しないもの
を使用できる。
【0046】さらに、紙81としてどのような材質の紙
(普通紙、高抵抗紙など)が用いられているかを予め検
知し、これにより予め、発光素子35あるいは転写バイ
アス電源71のバイアス電圧を粗調整してもよい。これ
は例えば、紙81の供給用カートリッジとして用紙毎に
専用カートリッジを用い、どのカートリッジが使用され
ているかを検知するようにすればよい。
【0047】以上に実施例を示したが、本発明の画像形
成方法および使用感光体はこれに限定されず、種々の変
形が可能であり、その一例を挙げれば示下の通りであ
る。
【0048】(1) 背面露光方式以外の通常のカール
ソンプロセスにも応用できる。この場合、感光体の透明
性は要求されないので、基体上の導電層および制御用電
極は不透明なものでもよい。
【0049】(2) バイアスローラ転写に代えて、コ
ロナ放電を採用する。但し、この場合は、現像バイアス
電流のみを調整することになる。 (3) 光導電層の材料や感光体の形状は特に限定され
ず、Se系光導電層、有機系光導電層でもよく、また、
ベルト状の感光体でもよい。
【0050】なお、一様に設けられている透明導電層1
5を省略して、本発明の制御用電極23のみで画像形成
することも原理的には可能である。しかしこの場合は、
制御用電極23のピッチや線やあるいは制御条件(例え
ば現像ローラの電圧)などが非常に難しく現実的でな
い。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、感光体の副走査方向を
任意長さに区切って独立して制御可能な制御用電極を設
け、帯電/現像ゾーンまたは転写ゾーン、あるいはこの
双方でバイアス電源から感光体に流入するバイアス電流
をゾーン単位で個別に測定し、これが所定値となるよう
に制御することにより、温度・湿度等の環境変化や転写
紙の紙質が変化した場合にも、最適条件で安定してトナ
ー像の形成およびその転写を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる感光体の一例を示す斜視図
である。
【図2】本発明で用いられる感光体の層構成の実施例を
示す主走査方向の断面図である。
【図3】本発明で用いられる感光体の層構成の実施例を
示す副走査方向の断面図である。
【図4】本発明で用いられる感光体の他の実施例を示す
部分斜視図である。
【図5】図4の感光体の主走査方向の断面図である。
【図6】本発明で用いられる感光体の他の実施例を示す
部分斜視図である。
【図7】本発明で用いられる感光体の他の実施例を示す
部分斜視図である。
【図8】本発明の画像形成方法が適用される画像形成プ
ロセスの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の画像形成方法を説明するための感光体
周辺の斜視図である。
【図10】(A)は、本発明の画像形成方法の実施例を
示す説明図である。 (B)は、(A)の側面図である。
【符号の説明】
11 感光体 13 基体 15 透明導電層 17 光導電層 19 表面保護層 21 キャリア注入阻止層 23 制御用電極 25 取出し電極 27 補助取出し電極 29 制御用光導電層 31 現像用検知電極 33 現像用光照射アレイ 35 発光素子 37 現像電流検知手段 39 温度センサ 41 転写用検知電極 43 転写用光照射アレイ 47 転写電流検知手段 49 光照射アレイ制御手段 51 LEDアレイ 53 集光素子 55 現像ユニット 57 マグローラ 59 スリーブ 61 ドクターブレード 63 現像バイアス電源 65 トナー溜り 67 トナー 69 転写ローラ 71 転写バイアス電源 73 定着ローラ 75 加圧ローラ 77 クリーニングブレード 81 紙

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に画像形成用光導電層を有
    する感光体を用い、感光体表面に形成した静電潜像を現
    像剤により現像する画像形成方法において、 感光体が駆動される副走査方向を任意長さに区切って独
    立して制御可能な制御用電極を有する感光体を用い、 現像時に、現像バイアス電源から感光体に流入する現像
    バイアス電流を制御用電極により検知し、現像バイアス
    電流が所定値となるように制御することを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】 制御用電極が、副走査方向の比抵抗より
    も、副走査方向と交差する主走査方向の比抵抗が小さい
    異方導電性層である感光体を用いる請求項1に記載の画
    像形成方法。
  3. 【請求項3】 制御用電極が、副走査方向に対して断続
    的に設けられ、主走査方向に連続して延びるストライプ
    状の電極群からなる感光体を用いる請求項1に記載の画
    像形成方法。
  4. 【請求項4】 感光体の画像形成領域外の部分で、制御
    用電極に接続される制御用光導電体を介して、制御用電
    極が外部に取り出される請求項2または3に記載の画像
    形成方法。
  5. 【請求項5】 現像バイアス電源から感光体に印加され
    る現像バイアス電圧を制御して、現像バイアス電流が所
    定値となるように制御する請求項1〜4のいずれか一項
    に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 制御用光導電体に照射する光量を調整し
    て制御用光導電体の電気抵抗を変化させ、現像バイアス
    電流が所定値となるように制御する請求項1〜4のいず
    れか一項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 感光体の現像部周辺の温度を検知し、温
    度に応じて予め設定された値に現像バイアス電圧または
    照射光量を調整する請求項5または6に記載の画像形成
    方法。
  8. 【請求項8】 導電性基体上に画像形成用光導電層を有
    する感光体を用い、感光体表面に形成した静電潜像を現
    像剤により現像してトナーを感光体表面に付着させ、こ
    の付着トナーを、電圧を印加した転写部材により静電気
    的に吸引して被転写材料上に転写する画像形成方法にお
    いて、 感光体が駆動される副走査方向を任意長さに区切って独
    立して制御可能な制御用電極を有する感光体を用い、 転写時に、転写バイアス電源から感光体に流入する転写
    バイアス電流を制御用電極により検知し、転写バイアス
    電流が所定値となるように制御することを特徴とする画
    像形成方法。
  9. 【請求項9】 制御用電極が、副走査方向の比抵抗より
    も、副走査方向と交差する主走査方向の比抵抗が小さい
    異方導電性層である感光体を用いる請求項8に記載の画
    像形成方法。
  10. 【請求項10】 制御用電極が、副走査方向に対して断
    続的に設けられ、主走査方向に連続して延びるストライ
    プ状の電極群からなる感光体を用いる請求項8に記載の
    画像形成方法。
  11. 【請求項11】 感光体の画像形成領域外の部分で、制
    御用電極に接続される制御用光導電体を介して、制御用
    電極が外部に取り出される請求項9または10に記載の
    画像形成方法。
  12. 【請求項12】 転写バイアス電源から感光体に印加さ
    れる転写バイアス電圧を制御して、転写バイアス電流が
    所定値となるように制御する請求項8〜11のいずれか
    一項に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 制御用光導電体に照射する光量を調整
    して制御用光導電体の電気抵抗を変化させ、転写バイア
    ス電流が所定値となるように制御する請求項11に記載
    の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 感光体の転写部周辺の温度を検知し、
    温度に応じて予め設定された値に転写バイアス電圧また
    は照射光量を調整する請求項12または13に記載の画
    像形成方法。
  15. 【請求項15】 被転写材料の種類に応じて、転写バイ
    アス電圧または照射光量を予め設定された値に調整する
    請求項12〜14のいずれか一項に記載の画像形成方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8270861B2 (en) 2009-07-31 2012-09-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and exposure control method of controlling exposure therein

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