JP2002236300A - 画像表示媒体、画像形成方法、画像形成装置、及びイニシャライズ装置 - Google Patents

画像表示媒体、画像形成方法、画像形成装置、及びイニシャライズ装置

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JP2002236300A
JP2002236300A JP2001031555A JP2001031555A JP2002236300A JP 2002236300 A JP2002236300 A JP 2002236300A JP 2001031555 A JP2001031555 A JP 2001031555A JP 2001031555 A JP2001031555 A JP 2001031555A JP 2002236300 A JP2002236300 A JP 2002236300A
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Yoshiro Yamaguchi
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義則 町田
Motohiko Sakamaki
元彦 酒巻
Takeshi Matsunaga
健 松永
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Minoru Koshimizu
実 小清水
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Nobuyuki Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性及び高速応答性を満足すると共に、繰
返し書換えが可能な画像表示媒体、前記画像表示媒体に
画像を形成することができる画像形成方法、画像形成装
置、及びイニシャライズ装置を提供する。 【解決手段】 画像表示媒体10は正電荷輸送性を有す
る表示基板14と非表示基板16との間に導電性の導電
性粒子18及び絶縁性の絶縁性粒子20が封入されてい
る。静電潜像担持体24上には画像に応じた静電潜像が
形成される。対向電極26はバイアス電圧が印加されて
いる。静電潜像担持体24上の正電荷(非画像部)は、
表示基板14を輸送され導電性粒子18が帯電される。
帯電された導電性粒子は非表示基板16側に移動する。
静電潜像担持体24上の非帯電部分(画像部)では対向
電極26から正電荷は非表示基板14を輸送され導電性
粒子18に帯電される。帯電された導電性粒子は表示基
板14側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示媒体、画
像形成方法、画像形成装置、及びイニシャライズ装置に
係り、特に、繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体、
該画像表示媒体に画像を形成する画像形成方法、画像形
成装置、及びイニシャライズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所謂電子ペーパーに画像を表示さ
せる技術として、着色粒子の回転、電気泳動、サーマル
リライタブル、液晶、エレクトロクロミー等の技術が知
られている。このような技術の中で、トナーを用いて表
示させる画像表示媒体として、導電性の着色トナーと白
色粒子とを対向する表示基板と非表示基板との間に封入
し、非表示基板の内側に電荷輸送層が、表示基板の内側
にマトリックス電極が形成されたものがある。このよう
な画像表示媒体は、電荷輸送層を介して導電性着色トナ
ーへ電荷が注入され、電荷注入された導電性着色トナー
がマトリックス電極により画像に応じて形成された基板
間の電界に応じて移動して表示基板へ付着する。これに
より、表示基板側に導電性着色トナーと白色粒子とのコ
ントラストとしての画像が表示される。
【0003】また、繰り返し書き換えが可能な画像表示
媒体として、電気泳動を応用した画像表示媒体が知られ
ている。(川居:マイクロカプセルを用いた電気泳動デ
ィスプレイの開発、日本画像学会、エレクトロニックイ
メージング研究会、p31、1999)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
を用いた画像表示媒体はマトリックス電極を用いている
ため、従来の像担持体上に形成された静電潜像をトナー
現像し、記録用紙にトナー像を転写することにより画像
を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置にそのま
ま用いることはできない。また、電気泳動を応用した画
像表示媒体は、絶縁性液体の安全性の確保や高速応答が
困難であるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決すべく成された
ものであり、安全性及び高速応答性を満足すると共に、
繰返し書換えが可能な画像表示媒体及び前記画像表示媒
体に画像を形成することができると共に、記録用紙に画
像を形成する複写機やプリンタと共用することが可能な
画像形成方法、画像形成装置、及びイニシャライズ装置
を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、少なくとも一方が電荷輸送
性を有する一対の基板と、外部から加えられる電界によ
り移動可能に封入されると共に、色及び特性が異なる複
数種類の粒子群と、を含むことを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、画像表示媒
体は、少なくとも一方が電荷輸送性を有する一対の基板
の中に、外部から加えられる電界、例えば直流電圧や交
流電圧が基板間に印加されることにより発生する電界に
より移動可能な粒子群が封入されている。これらの粒子
群は、色及び特性が異なる複数種類の粒子群である。特
性には、例えば導電性か絶縁性か、正に帯電するか負に
帯電するか等であり、例えば、請求項2にも記載したよ
うに、粒子群のうち少なくとも1種類を導電性粒子とす
ることができる。ここで、基板は少なくとも一方が電荷
輸送性を有しているため外部からの電荷注入若しくは摩
擦帯電により粒子群を帯電させることができる。
【0008】従って、画像に応じて電界を加えることに
より画像に応じて粒子群が移動し、粒子群の色のコント
ラストにより画像を表示させることができる。このよう
に画像に応じて外部から電気信号が加えられることによ
り繰り返し画像を表示させることができる。なお、粒子
群の色は少なくとも2種類あればよい。なお、粒子群に
電荷輸送性を持たせても良い。
【0009】また、電荷輸送性を有する基板に異方導電
性層を形成してもよい。これにより、輸送される電荷が
広がらないので、基板を厚くすることができる。
【0010】また、電荷輸送性を有する基板は、電荷輸
送ポリマーとすることができる。ポリマーは自己支持性
の樹脂のため、曲げや伸び等、外力に対して強い構造と
することができる。
【0011】また、前記基板の間に前記粒子よりも径が
大きいスペーサ粒子を封入してもよい。これにより、基
板と基板の間の距離を略一定に保つことができる。
【0012】また、請求項3記載の発明のように、前記
基板の間が、所定形状に仕切られたセル構造となるよう
にしてもよい。これにより、基板と基板の間の距離を略
一定に保つことができると共に、基板間に封入された粒
子の部分的な偏りが抑えられ、より安定な画像表示を行
うことができる。
【0013】また、請求項4記載の発明のように、導電
性粒子が多色画像を形成する複数の各色毎に前記セルに
封入されるようにしてもよい。例えば、セル毎に、導電
性のイエローの粒子と白色の粒子、導電性のマゼンダの
粒子と白色の粒子、導電性のシアンの粒子と白色の粒子
を封入する。そして、各色毎に電界を発生させることに
よりカラー画像を形成することができる。
【0014】請求項8記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項4の何れか1項に記載の画像表示媒体に画像を形
成する画像形成装置であって、潜像担持体と、前記潜像
担持体上に画像に応じた静電潜像を形成する静電潜像形
成手段と、前記画像表示媒体が間に位置可能に前記潜像
担持体と対向する位置に配置され、前記潜像担持体との
間に電界を発生させるための対向電極と、を有すること
を特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明によれば、静電潜像形
成手段は、潜像担持体上に画像に応じた静電潜像を形成
する。対向電極は、画像表示媒体が間に位置可能に潜像
担持体と対向する位置に配置される。すなわち、静電潜
像担持体上の静電潜像と対向電極との間に電界を発生さ
せることができる。従って、発生した電界により基板間
に封入された粒子群を画像に応じて移動させることがで
き、画像表示媒体に画像を形成することができる。
【0016】静電潜像形成手段は、前記潜像担持体上を
画像に応じた光ビームで走査することにより前記潜像担
持体上に画像に応じた潜像を形成するようにしてもよ
い。また、イオンを発生させるイオン発生手段により、
発生したイオンを画像に応じて前記潜像担持体上に照射
することにより前記潜像担持体上に画像に応じた静電潜
像を形成するようにしてもよい。また、スタイラス電極
に高電圧を印加して画像に応じた電荷を発生させること
により前記潜像担持体上に画像に応じた静電潜像を形成
するようにしてもよい。
【0017】なお、静電潜像と対向電極との間に電界を
発生させた後に、さらに画像表示媒体に絶縁層を介して
電界を発生させるようにしてもよい。これにより、静電
潜像担持体上の電荷による電荷注入が不十分なことによ
り粒子の移動が不十分な場合でも、粒子を十分に移動さ
せることができ、高い画像濃度を得ることができる。
【0018】請求項9記載の発明は、前記対向電極は、
バイアス電圧が印加されることを特徴としている。これ
により、潜像担持体と対向電極との間に逆方向に電界を
発生させることができる。従って、例えば対向電極側の
基板に付着している粒子を潜像担持体側の基板に、潜像
担持体側の基板に付着している粒子を対向電極側に移動
させることができる。
【0019】請求項10記載の発明は、前記導電性粒子
を予め帯電させる帯電手段をさらに備えたことを特徴と
する。
【0020】請求項10記載の発明によれば、帯電手段
により導電性粒子を予め帯電させることにより十分に粒
子を基板間で移動させることができ、安定して画像を表
示することができる。
【0021】なお、帯電手段は、請求項11にも記載し
たように、前記基板に直流電圧及び交流電圧の少なくと
も一方を印加する。ここで、直流電圧を基板に印加した
場合には、導電性粒子を一方の基板側に一様に付着させ
ることができるため、対向電極にバイアスを印加する必
要がない。また、交流電圧を印加した場合には、粒子を
十分に帯電させることができる。
【0022】また、請求項12にも記載したように、帯
電手段は弾性体で構成され、前記画像表示媒体と密着し
た状態で前記基板に直流電圧及び交流電圧の少なくとも
一方を印加するようにしてもよい。これにより、十分に
電荷を基板の中に輸送させることができ、粒子を十分に
帯電させることができる。
【0023】請求項13記載の発明は、前記帯電手段に
よる帯電が行われる前に、前記電荷輸送性を有する基板
が接地されることを特徴とする。
【0024】請求項13記載の発明によれば、帯電手段
による帯電が行われる前に、前記電荷輸送性を有する基
板を接地するので、粒子に過大な電荷が残っていた場合
は、これを除去することができる。このため、粒子の過
大帯電による基板表面への強い付着を回避し、粒子に安
定した電荷を付与することができる。
【0025】請求項14記載の発明は、画像が形成され
る媒体が前記画像表示媒体であるか画像記録媒体である
かを入力する入力手段と、前記入力手段による入力結果
が前記画像記録媒体の場合に、前記静電潜像形成手段に
より形成された静電潜像をトナーにより現像する現像手
段と、前記現像手段により現像されたトナー像を画像記
録媒体に転写する転写手段と、前記画像記録媒体に転写
されたトナー像を定着させる定着手段と、をさらに備え
たことを特徴とする。
【0026】請求項14記載の発明によれば、入力手段
は、画像が形成される媒体が前記画像表示媒体である
か、画像記録媒体、すなわち通常の記録用紙であるかを
入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス
等を用いることができる。ユーザはこの入力手段により
媒体を選択することができる。また、入力手段は、請求
項15にも記載したように、画像が形成される媒体が前
記画像表示媒体であるか画像記録媒体であるかを検出す
る媒体検出手段としてもよい。この場合、例えば媒体に
光を照射し、反射した光の光量値から何れの媒体である
かを検出することができる。また、重量を検出すること
により何れの媒体であるかを検出するようにしてもよ
い。
【0027】現像手段は、入力手段による入力結果が画
像記録媒体の場合、すなわち、通常の記録用紙等の場合
に、静電潜像形成手段により形成された静電潜像をトナ
ーにより現像する。転写手段は、現像手段により現像さ
れたトナー像を画像記録媒体に例えば電圧を印加するこ
とにより転写する。定着手段は、前記画像記録媒体に転
写されたトナー像を、例えば熱定着や圧力定着により定
着させる。
【0028】また、転写手段は、請求項16にも記載し
たように、対向電極としてもよい。すなわち、画像表示
媒体の画像形成と、画像記録媒体の画像形成を同一の転
写手段により行うことができる。これにより、装置を簡
単な構成にすることができると共に低コストとすること
ができる。
【0029】また、媒体が画像表示媒体の場合には、定
着処理を行う必要はないため、請求項17記載の発明の
ように、前記入力手段による入力結果が前記画像表示媒
体の場合に、前記定着手段による定着処理を行わないよ
うにしてもよい。これにより、熱等による画像表示媒体
の劣化を防ぐことができる。
【0030】請求項18記載の発明は、前記入力手段に
よる入力結果が前記画像表示媒体の場合に、前記現像手
段による現像を停止する現像停止手段をさらに備えたこ
とを特徴とする。
【0031】請求項18記載の発明によれば、現像停止
手段は、入力手段による入力結果が画像表示媒体の場合
には、現像手段を動作させる必要はないため、現像を停
止する。また、現像手段を動作可能な状態にしておく
と、静電潜像担持体上のトナーが供給されてしまい、画
像表示媒体にトナーが汚れてしまう場合がある。従っ
て、現像手段による現像を停止することによりトナーが
画像表示媒体に付着してしまうのを防ぐことができる。
【0032】また、現像停止手段は、現像手段を前記潜
像担持体から離間させるようにしてもよい。これによ
り、トナーが静電潜像担持体に供給されるのを防ぐこと
ができる。また、現像手段に含まれるトナー担持体の回
転を停止させるようにしてもよい。また、現像手段に含
まれるトナー担持体に前記静電潜像の電位と逆極性の電
圧を印加するようにしてもよい。また、現像手段に含ま
れるトナー担持体へのトナーの供給を停止するようにし
てもよい。
【0033】また、請求項19にも記載したように、静
電潜像形成手段と対向電極との間の距離を調節する調節
手段をさらに備えるようにしてもよい。これにより、画
像表示媒体と画像記録媒体とで厚みが異なる場合でも良
好に画像形成を行うことができる。
【0034】また、請求項5にも記載したように、請求
項1乃至請求項4の画像表示媒体において、1対の基板
の間に電極層を設けることもできる。これにより両面表
示が可能となる。このような両面に画像を形成すること
ができる画像表示媒体は、請求項20に記載したよう
に、潜像担持体と、前記潜像担持体上に画像に応じた静
電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記電極層と接
触するガイド電極と、を有する画像形成装置により画像
形成することができる。
【0035】請求項21記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の画像表示媒体をイニシャラ
イズすることを特徴としている。
【0036】請求項21記載の発明によれば、画像形成
を行う前に、画像表示媒体をイニシャライズ、例えば基
板の間に封入された粒子を帯電させる。例えば、基板に
直流電圧や交流電圧、直流電圧に交流電圧を重畳した電
圧等を印加する。直流電圧を基板に印加した場合には、
導電性粒子を一方の基板側に一様に付着させることがで
きる。また、交流電圧を印加した場合には、粒子を十分
に帯電させることができる。さらに、交流電圧を印加し
た後に直流電圧を印加してもよい。これにより、十分に
粒子を帯電させることができると共に、導電性粒子を一
方の基板側に一様に付着させることができる。
【0037】また、請求項22にも記載したように、前
記粒子群が移動開始する帯電量以下に帯電するようにし
てもよい。すなわち、静電潜像担持体上の静電潜像と対
向電極との間に電界を発生させる前に、粒子が移動し始
める帯電量に近い帯電量に予め粒子を帯電させておく。
これにより、後工程の静電潜像担持体で注入する電荷が
少なくても粒子を移動させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、図面
を参照して本発明の第1の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0039】図1には、本実施の形態に係る画像表示媒
体10及び画像表示媒体10に画像を形成するための画
像形成装置12が示されている。
【0040】画像表示媒体10は、画像が表示される側
の表示基板14と該表示基板14と対向する非表示基板
16との間に互いに色が異なる導電性の導電性粒子18
及び絶縁性の絶縁性粒子20が封入された構成となって
いる。また、表示基板14及び非表示基板16は、正孔
輸送物質又は電子輸送物質が含有された部材で構成さ
れ、正又は負の電荷を輸送する電荷輸送性を有してい
る。なお、どちらか一方の基板に電荷輸送性を持たせる
ようにしてもよい。
【0041】ここで、正孔輸送物質としては、ヒドラゾ
ン化合物やスチルベン化合物、ピラゾリン化合物、アリ
ールアミン化合物等がある。基板にはこれらを含有した
樹脂を用いることができる。また、電子輸送性物質とし
ては、フルオレノン化合物、ジフェノキノン誘導体、ピ
ラン化合物、酸化亜鉛等がある。基板にはこれらを含有
した樹脂を用いることができる。
【0042】また、基板に電荷輸送性を有する自己支持
性の樹脂を用いてもよい。これにより、曲げや伸び等、
画像表示媒体10に加わる外力に対して強い構造とする
ことができる。
【0043】このような電荷輸送性を有する自己支持性
の樹脂としては、電荷輸送性ポリマーがある。例えば、
ポリビニルカルバゾール、米国特許第4,806,44
3号に記載の特定のジヒドロキシアリールアミンとビス
クロロホルメートとの重合によるポリカーボネート、米
国特許第4,806,444号に記載の特定のジヒドロ
キシアリールアミンとホスゲンとの重合によるポリカー
ボネート、米国特許第4,801,517号に記載のビ
スヒドロキシアルキルアリールアミンとビスクロロホル
メート或いはホスゲンとの重合によるポリカーボネー
ト、米国特許第4,937,165号及び同第4,95
9,288号に記載の特定のジヒドロキシアリールアミ
ン或いはビスヒドロキシアルキルアリールアミンとビス
クロロホルメートとの重合によるポリカーボネート、或
いはビスアシルハライドとの重合によるポリエステル、
米国特許第5,034,296号に記載の特定のフルオ
レン骨格を有するアリールアミンのポリカーボネート、
或いはポリエステル、米国特許第4,983,482号
に記載のポリウレタン、特公昭59−28903号公報
記載の特定のビススチリルビスアリールアミンを主鎖と
したポリエステル、特開昭61−20953号公報、特
開平1−134456号公報、特開平1−134457
号公報、特開平1−134462号公報、特開平4−1
33065号公報、特開平4−133066号公報等に
記載のヒドラゾン、トリアリールアミン等の電荷輸送性
の置換基をペンダントとしたポリマー、“The Sixth In
ternational Congress on Advances in Non-impact Pri
nting Technologies, 306, (1990)."により報告された
テトラアリールベンジジン骨格を有するポリマー、等が
あげられる。
【0044】また、例えば、特開平8−253568記
載の一般式(I−1)または(I−2)で示される電荷
輸送性ポリマーが使用できる[式中、Yは2価の炭化水
素基を表し、Zは2価の炭化水素基を表し、Aは、式
(I−3)(ここで、R1 およびR2 は、それぞれ独立
に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ
基、またはハロゲン原子を表し、Xは置換または未置換
の2価の芳香族基を表し、nは1〜5の整数を表し、k
は0または1を表す)で示される基を表わし、Bおよび
B′は、それぞれ独立に基−O−(Y−O)m−Hまた
は基−O−(Y−O)m−CO−Z−CO−OR′(こ
こで、R′は水素原子、アルキル基、置換もしくは未置
換のアリール基、置換もしくは未置換のアラルキル基を
表し、Yは2価の炭化水素基を表し、Zは2価の炭化水
素基を表し、mは1〜5の整数を表す)、mは1〜5の
整数を表し、pは5〜5000の整数を表す]。さら
に、一般式(I−1)または(I−2)におけるXが、
構造式(II)または(III )で示される電荷輸送性ポリ
マーが使用できる。
【0045】
【化1】
【0046】また、導電性粒子18は、基板との接触に
より電荷の移動を行なうことができるものである。この
ような粒子としては、例えば、カーボンブラック、ニッ
ケル、銀、金、錫等の金属の粒子、又はこれらの材料を
粒子表面に被覆したり、含有したりした粒子である。具
体的には、ジビニルベンゼンを主成分とする架橋共重合
体からなる微粒子の表面に無電界ニッケルメッキを行っ
た真球状導電性粒子(積水化学工業製ミクロパールNI
(商品名))、さらにその後、金置換メッキを施した真
球状導電性粒子(積水化学工業(株)製ミクロパールAU
(商品名))があげられる。また、熱硬化性フェノール
樹脂を炭素化焼成して得られるアモルファスカーボンの
真球状導電性粒子(ユニチカ(株)製ユニベックスGC
P、H-Type(商品名):体積固有抵抗≦10-2Ω・cm)、
さらに金、銀などの金属を表面被覆した真球状導電性粒
子(ユニチカ(株)製ユニベックスGCP(商品名):
体積固有抵抗≦10-4Ω・cm)、シリカ、アルミナの真球
状酸化物微粒子の表面にAg及び酸化錫をコーティングし
た真球状導電性粒子((株)アドマテックス製アドマフ
ァイン(商品名))、あるいはスチレン樹脂、アクリル
樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ガラスなど各種材料からなる母粒子の表面に導電
性の微粉末を付着させたり、埋め込んだりした粒子があ
げられる。また、異なる色の粒子として、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルーなどの有色
の粒子のほかに、白色あるいは黒色の無色の粒子も含
む。白色あるいは黒色の粒子としては、ジビニルベンゼ
ンを主成分とする架橋共重合体からなる真球状粒子(積
水化学工業製ミクロパールSP、ミクロパールBB(商
品名))、架橋ポリメチルメタクリレートの微粒子(積
水化成品工業(株)製MBX-20ブラック、ホワイト(商品
名))、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子(ダイキ
ン工業(株)製ルブロンL、Shamrock Technologies
Inc.製 SST-2(商品名))、シリコーン樹脂微粒子
(東芝シリコーン(株)製トスパール)があげられる。
【0047】なお、以下では、表示基板14及び非表示
基板16は正の電荷を輸送する電荷輸送性を有するもの
とし、導電性粒子18は黒色の粒子であり、絶縁性粒子
20は白色の粒子であるとして説明する。
【0048】画像形成装置12は、静電潜像形成部2
2、ドラム状の静電潜像担持体24、対向電極26、直
流電圧電源28等を備えている。
【0049】静電潜像形成部22は、静電潜像担持体2
4の上方に配置されている。静電潜像形成部22は、画
像表示媒体10に記録すべき画像に応じた静電潜像を静
電潜像担持体24上に形成する。この静電潜像の形成
は、例えば非画像部を正の電荷で帯電し、画像部を帯電
しないようにすることで行う。
【0050】静電潜像担持体24の導電性支持体24A
は接地されている。また、静電潜像担持体24は、図中
矢印A向へ回転する。
【0051】対向電極26は、例えば弾性を有した導電
性ロール部材で構成されている。これにより、画像表示
媒体10とより密着させることができる。また、対向電
極26は、静電潜像担持体24と図中矢印B方向へ図示
しない搬送手段により搬送される画像表示媒体10を挟
んで対向した位置に配置されている。対向電極26は、
直流電圧電源28が接続されている。対向電極26は、
この直流電圧電源28によりバイアス電圧VBが印加さ
れる。この印加するバイアス電圧VBは、例えば図2に
示すように、静電潜像担持体24上の正の電荷が帯電し
た部分の電位をV H、帯電されていない部分の電位をVL
とした場合、両者の中間の電位となるような電圧とす
る。また、対向電極26は図1において矢印C方向に回
転する。
【0052】次に、第1の実施の形態における作用を説
明する。
【0053】静電潜像担持体24が図中矢印A方向に回
転開始されると、静電潜像形成部22により静電潜像担
持体24上に静電潜像が形成される。
【0054】一方、画像表示媒体10は、図示しない搬
送手段により図中矢印B方向へ搬送され、静電潜像担持
体24と対向電極26との間に搬送される。
【0055】そして、図3に示すように静電潜像担持体
24の表示基板14と対向する部分が正の電荷で帯電さ
れていた場合(非画像部)で、かつ表示基板14の静電
潜像担持体24と対向する部分に導電性粒子18が付着
していた場合には、静電潜像担持体24上の正電荷(非
画像部)30は、表示基板14を輸送され、導電性粒子
18が帯電される。
【0056】ここで、対向電極26はバイアス電圧VB
が印加されており、対向電極26と対向する位置の静電
潜像担持体24の電位はVHとなっている。このため、
帯電された導電性粒子18は、表示基板14側から非表
示基板16側へ移動し、非表示基板16に付着する。こ
れにより、表示基板14側には白色の絶縁性粒子20の
みが現れるため、非画像部に対応する部分に画像は表示
されない。
【0057】一方、図4に示すように、静電潜像担持体
24の表示基板14と対向する部分が正の電荷で帯電さ
れていない場合(画像部)で、かつ非表示基板16の対
向電極26と対向する部分に導電性粒子18が付着して
いた場合には、対向電極26から供給される正電荷30
が非表示基板16を輸送され、導電性粒子18が帯電さ
れる。
【0058】ここで、対向電極26はバイアス電圧VB
が印加されており、対向電極26と対向する位置の静電
潜像担持体24の電位はVLとなっている。このため、
帯電された導電性粒子18は、非表示基板16側から表
示基板14側へ移動し、表示基板14に付着する。これ
により、表示基板14側には黒色の導電性粒子18のみ
が現れるため、画像部に対応する部分に画像が表示され
る。
【0059】このようにして、画像に応じて導電性粒子
18が移動し、表示基板14側に画像が表示される。な
お、画像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消
失した後も、導電性粒子固有の付着力及び粒子と基板間
の鏡像力により表示された画像は維持される。また、導
電性粒子18は、基板間に電界が発生すれば再び移動す
ることができるため、画像形成装置12により繰り返し
画像を表示させることができる。
【0060】このように、対向電極26にバイアス電圧
が印加されているため、導電性粒子18が表示基板1
4、非表示基板16の何れの基板に付着している場合で
あっても導電性粒子18を移動させることができる。こ
のため、導電性粒子18を予め一方の基板側に付着させ
ておく必要がない。また、コントラスト及び尖鋭度の高
い画像を形成することができる。さらに、空気を媒体と
して帯電した粒子を電界により移動させるため、安全性
が高い。また、空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性
を満足させることもできる。
【0061】なお、画像表示媒体10の少なくとも一方
に、異方導電性の層を形成してもよい。画像表示媒体1
0はシートとして取り扱われるため、ある程度の剛性
(こわさ)が必要となる。基板の厚みを厚くして剛性を
確保する方法もあるが、このように基板を厚くしてしま
うと、図5に示したように、正電荷30が基板を通過す
る際に面方向に広がってしまい、高解像度な画像を表示
させることが難しくなる。これに対し異方導電性の層
は、電荷の流れが一方向に制限されるため、厚みが厚く
なっても電荷の広がりが発生せず、高解像度な画像を形
成することができる。従って、画像表示媒体の対向する
基板の少なくとも一方に適当な厚みの異方導電性層を形
成することによって、解像度の低下を招くことなく画像
表示媒体の剛性を確保することができる。
【0062】異方導電性の層としては、図6に示すよう
に、絶縁性基材32に径が一例として10μmから10
0μmの導電性のピン状部材34を絶縁性基材32の厚
さ方向に独立に埋め込んだものを使用することができ
る。また、径が0.1μmから10μmの導電性棒状フ
ィラーを、磁力などを作用させて絶縁性基材の面に対し
て垂直に配置させたものなども使用することができる。
これらによれば、電荷は異方導電性層の導電性部材を通
って厚さ方向のみに流れるため、異方導電性層の厚さが
厚くなっても電荷の移動時に広がりが発生するのを防ぐ
ことができる。また、異方導電性の層として、電界強度
によって抵抗値が変化する半導電性基材を使用すること
もできる。これは、図7に示したように、低電界下では
高抵抗であるが、高電界下では抵抗が著しく低下するも
のであり、例えば電界がない状態では電気抵抗率が10
14Ω・cm以上、105V/mから107V/mの電界下
では電気抵抗率が104Ω・cm以下に変化させるものを
使用することができる。これらの半導電性材料として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリイミド、テフ
ロン等をベースとし、これに導電性微粒子を分散させて
抵抗調整を行った材料を使用することができる。これら
を使用すると、図8に示したように静電潜像が形成する
電界パターンに応じて異方導電層36の電気抵抗を変化
させることができ、必要な部分だけ電気抵抗を低下さ
せ、電荷を厚さ方向にのみ流すことができる。
【0063】また、画像表示媒体10の表面に保護層を
形成してもよい。画像表示媒体10は、繰返し使用され
るため表面に傷が付き易く、表面が傷付くと画像表示品
質が低下するばかりでなく、これと接触する静電潜像担
持体や、導電性ロール部材の表面を傷付ける恐れがあ
る。保護層としては耐磨耗性が高く、電荷が厚さ方向に
移動できる材料が使用できる。
【0064】保護層の電気抵抗は、電荷が画像表示媒体
10の面方向には広がらず、厚さ方向には必要十分に電
荷が移動できることが望ましく、電気抵抗として1010
Ω・cmから1013Ω・cm程度が好ましい。これによ
り、画像表示媒体10の耐磨耗性が向上し、傷がつきに
くくなるため、繰返し使用回数を増大させることが可能
になる。
【0065】なお、画像表示媒体10の構成として、例
えば図9に示すように、画像表示媒体10の対向する基
板の間をセル構造とし、各セル37に粒子を封入するよ
うにしてもよい。これにより、基板間に封入された粒子
の部分的な偏りが抑えられ、より安定な画像表示を行う
ことができる。また、セル壁39により対向する基板の
間隙が一定に規制されるため、静電気力による画像表示
をより安定に行うことができる。さらに、画像表示媒体
10に圧力が加わった際に、画像表示媒体10がつぶれ
て封入された粒子がパッキングされ、静電気力による粒
子の移動ができなくなることもなくなるため、それに起
因する表示欠陥を防止することができる。
【0066】セル構造を有する画像表示媒体10の形成
は、少なくとも一方の基板をエッチング処理やレーザ加
工、あるいは予め作製した型を使用し、プレス加工など
によって、任意のサイズのセルパターンを形成した後、
各セルに所望の粒子を入れ、その上から対向する基板を
接着することで形成することができる。
【0067】また、対向する基板の間隙を規制するに
は、セル構造の他にも図10に示したように、所望の間
隙と同等の大きさのスペーサ粒子38を封入し、これに
よって間隙を規制することもできる。この方法では、粒
子の部分的な偏りを防ぐ作用はないが、セル構造を形成
するよりも非常に簡単かつ安価に画像表示媒体10を形
成することができる。スペーサ粒子としては、表示画像
に影響の少ない透明粒子を使用するのが好ましく、例え
ばガラス粒子や、ポリスチレンやポリエステルやアクリ
ルなどの透明樹脂粒子等を使用することができる。
【0068】また、本実施の形態では、静電潜像担持体
24上の正電荷に帯電された部分を非画像部、帯電され
ていない部分を画像部とし、導電性粒子を黒色の粒子、
絶縁性粒子を白色の粒子として説明したが、これに限ら
ず、静電潜像担持体24上の正電荷に帯電された部分を
画像部、帯電されていない部分を非画像部とし、導電性
粒子を白色の粒子、絶縁性粒子を黒色の粒子としてもよ
い。また、電荷輸送性でなく電子輸送性を有する基板を
用いて画像表示媒体を構成したり、非表示基板16を静
電潜像担持体24側に配置したりし、さらに静電潜像担
持体24上の画像部、非画像部の極性、粒子の極性を適
宜組み合わせることにより画像形成を行なうようにして
もよい。
【0069】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態について説明する。なお、第1の実施の形態で示し
た画像形成装置12と同一部分には同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。
【0070】図15に示す画像形成装置12では、静電
潜像担持体24及び対向電極26は共に接地されてい
る。また、これに伴い、画像表示媒体10内の導電性粒
子18を帯電し、表示基板14側に導電性粒子18を一
様に付着させるためのイニシャライザ40を備えてい
る。
【0071】図11に示すイニシャライザ40は、一対
の導電性ロール部材42、この導電性ロール部材42に
電圧を印加するための電源44を備えている。導電性ロ
ール部材42Aは図中矢印D方向へ、導電性ロール部材
42Bは図中矢印E方向へそれぞれ回転する。
【0072】電源44は、例えば図12に示すように、
直流電圧を導電性ロール部材42に印加する。図12に
示した例では、導電性ロール部材42B側が正極となっ
ている。このように構成されたイニシャライザ40で
は、画像表示媒体10が図示しない搬送手段により図中
矢印B方向に搬送され、導電性ロール部材42Aと導電
性ロール部材42Bとが対向する位置に搬送されると、
電源44により直流電圧の印加を開始する。
【0073】そして、図12に示すように、印加された
直流電圧により導電性ロール部材42Bから供給される
正電荷30が電荷輸送性を有する非表示基板16を輸送
され、画像表示媒体10に付着していた導電性粒子18
が帯電される。帯電された導電性粒子18は、電位が低
い表示基板14側へ移動し、表示基板14に付着する。
また、導電性ロール部材42A側には負の電荷が発生す
るが、表示基板14は負の電荷輸送性は有しないため、
表示基板14に付着した導電性粒子18が負に帯電する
ことはない。従って、表示基板14に付着した導電性粒
子18は非表示基板16側に移動することはない。ま
た、もともと表示基板14側に付着していた導電性粒子
18は、帯電されず表示基板14側に付着されたままで
あり、非表示基板16側に移動することはない。すなわ
ち、導電性ロール部材42に直流電圧を印加することに
より、表示基板14側に導電性粒子18を一様に付着さ
せることができる。
【0074】また、図13に示すように、電源44は、
交流電圧を導電性ロール部材42に印加するようにして
もよい。このように交流電圧を印加した場合は、図13
に示したように表示基板14側に導電性粒子18が付着
していても、非表示基板16側に導電性粒子18が付着
していても、導電性ロール部材42から供給される正電
荷30が表示基板14又は非表示基板16を輸送され導
電性粒子18を帯電する。なお、画像表示媒体10に交
流電圧を印加する時間は、少なくとも印加する交流電圧
の1周期よりも長い時間とすることが望ましい。このよ
うにすることですべての導電性粒子18を帯電させるこ
とができる。従って、これらを考慮して画像表示媒体1
0がイニシャライザ40を通過する時間、すなわち搬送
速度及び交流電圧の周波数を決定する。
【0075】また、画像表示媒体10に交流電圧を印加
した後に直流電圧を印加するようにしてもよい。これに
より、すべての導電性粒子18を帯電させると共に、表
示基板14側に導電性粒子18を一様に付着させること
ができる。
【0076】このように、直流電圧を印加することによ
り帯電する場合と交流電圧を印加することにより帯電す
る場合とがあるが、直流電圧を印加して帯電する場合
は、粒子への電荷の付与が十分でない。このため、静電
潜像の電界を利用した電荷注入により粒子を十分に帯電
させることにより、基板間の移動が可能となるようにす
る。
【0077】また、交流電圧を印加することにより帯電
する場合は、粒子への電荷の付与が十分に行うことがで
きる。このため、静電潜像と対向電極との間の電界に従
って粒子を移動させることができる。粒子が十分に帯電
している場合は、電荷注入の速度よりも粒子の電界によ
る移動速度の方が速いため、帯電された粒子の移動が支
配的となる。
【0078】なお、イニシャライザ40における電圧印
加部材としては、導電性ロール部材42を使用するもの
として説明したが、この他にも画像表示媒体10の電荷
輸送性を有する基板を通して導電性粒子18に電荷を移
動させ、導電性粒子18を帯電させることができるもの
であれば公知の電圧印加部材を使用することができる。
例えば、接触型の電圧印加部材としては導電性ブラシ、
非接触電圧印加部材としてはコロトロンやスタイラス電
極などを使用することができる。
【0079】また、導電性ロール部材42を使用する場
合、導電性ロール部材42から基板への電荷移動を確実
かつ安定に行わせるためには、導電性ロール部材42と
画像表示媒体10とを確実に密着させることが重要であ
り、導電性ロール部材42が弾性を有していることがよ
り望ましい。例えば、金属ロールに電気抵抗を106
108Ωに制御したポリウレタンゴムを弾性層として被
覆したものなどを使用することができる。
【0080】さらに、イニシャライザ40による帯電に
先だって、図14に示すように、表示基板14、非表示
基板16を除電部材46で接地させることにより、導電
性粒子18及び表示基板14、非表示基板16に存在す
る過大な電荷を接地面に流すようにしてもよい。この工
程により、粒子の過大帯電による基板表面への強い付着
を回避し、粒子に安定した電荷を付与することが可能と
なる。
【0081】次に第2の実施の形態の作用について説明
する。
【0082】なお、本実施の形態におけるイニシャライ
ザ40は、図12に示したような直流電圧を導電性ロー
ル部材42に印加するものとする。また、交流電圧を印
加した後に直流電圧を印加するものを使用してもよい。
【0083】画像表示媒体10が図示しない搬送手段に
より図中矢印B方向に搬送され、イニシャライザ40の
導電性ロール部材42Aと導電性ロール部材42Bとが
対向する位置に搬送されると、電源44により直流電圧
の印加を開始する。
【0084】そして、図12に示すように、印加された
直流電圧により導電性ロール部材42Bから供給される
正電荷30が電荷輸送性を有する非表示基板16を通
り、画像表示媒体10に付着していた導電性粒子18が
帯電される。帯電された導電性粒子18は、電位が低い
表示基板14側へ移動し、表示基板14に付着する。ま
た、導電性ロール部材42A側には負の電荷が発生する
が、表示基板14は負の電荷輸送性は有しないため、表
示基板14に付着した導電性粒子18が負に帯電するこ
とはない。従って、表示基板14に付着した導電性粒子
18は非表示基板16側に移動することはない。また、
もともと表示基板14側に付着していた導電性粒子18
は、帯電されず表示基板14側に付着されたままであ
り、非表示基板16側に移動することはない。従って、
表示基板14側に導電性粒子18が一様に付着される。
【0085】次に、静電潜像担持体24が図中矢印A方
向に回転開始されると、静電潜像形成部22により静電
潜像担持体24上に静電潜像が形成される。
【0086】一方、画像表示媒体10は、図示しない搬
送手段により図中矢印B方向へ搬送され、静電潜像担持
体24と対向電極26との間に搬送される。
【0087】そして、図16に示すように静電潜像担持
体24の表示基板14と対向する部分が正の電荷で帯電
されていた場合(非画像部)で、かつ表示基板14の静
電潜像担持体24と対向する部分に導電性粒子18が付
着していた場合には、静電潜像と対向電極との間に形成
される電界により、先に帯電された導電性粒子18は表
示基板14側から非表示基板16側へ移動し、非表示基
板16に付着する。
【0088】ここで、対向電極26は接地されており、
対向電極26と対向する位置の静電潜像担持体24の電
位は図17に示すようにVHとなっている。このため、
帯電された導電性粒子18は、表示基板14側から非表
示基板16側へ移動し、非表示基板16に付着する。こ
れにより、表示基板14側には白色の絶縁性粒子20の
みが現れるため、非画像部に対応する部分に画像は表示
されない。
【0089】なお、対向電極26側には負の電荷が誘導
されるが、非表示基板16は負の電荷輸送性を有してい
ないため、導電性粒子18が負に帯電されることはな
く、非表示基板16に付着した導電性粒子18が再び表
示基板14側に移動することはない。
【0090】また、静電潜像担持体24の表示基板14
と対向する部分が正の電荷で帯電されていない場合(画
像部)は、この部分の電位は図17に示すようにVL
なり、電界が発生せず、もともと表示基板14に付着し
ていた導電性粒子18は非表示基板16側に移動するこ
とはない。
【0091】これにより、表示基板14側には黒色の導
電性粒子18のみが現れるため、画像部に対応する部分
に画像が表示される。
【0092】このように、表示基板14側から非表示基
板16側へしか導電性粒子18を移動させることはでき
ないが、イニシャライザ40で予め表示基板14側に導
電性粒子18を付着させておくので何ら問題はない。
【0093】なお、画像表示媒体10の基板間に発生し
ていた電界が消失した後も、導電性粒子固有の付着力及
び粒子と基板間の鏡像力により表示された画像は維持さ
れる。また、導電性粒子18は、基板間に電界が発生す
れば再び移動することができるため、画像形成装置12
により繰り返し画像を表示させることができる。
【0094】[第3の実施の形態]次に、第3の実施の
形態について説明する。第3の実施の形態では、繰り返
し使用可能な画像表示媒体10に画像を形成することが
できると共に、通常の記録用紙に画像を形成することも
できる画像形成装置について説明する。
【0095】図18には、画像表示媒体10及び通常の
記録用紙のどちらにも画像を形成することができる画像
形成装置12が示されている。なお、第1の実施の形態
で示した画像形成装置12と同一部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0096】図18に示すように、画像形成装置12
は、現像装置50、転写装置52、クリーニング装置5
4、定着装置56、媒体検出センサ58、及び制御部6
0を備えている。
【0097】現像装置50は、静電潜像形成部22によ
り静電潜像担持体24上に形成された静電潜像をトナー
現像する。トナー像の画像形成は電子写真で一般に用い
られている方法を用いることができ、例えば、磁性一成
分、非磁性一成分、二成分現像、また現像ロールは接
触、非接触の何れの現像方法を用いてもよい。
【0098】転写手段52は、直流電圧電源62と接続
されている。転写手段52は、直流電圧電源62により
電圧が印加されることにより静電潜像担持体24上に形
成されたトナー像を画像記録媒体としての記録用紙64
に転写する。転写部材は、コロトロン、ロールなどの電
界による転写を行なう部材であればいかなる物を用いて
もよい。
【0099】また、記録用紙64へのトナー像の転写、
画像表示媒体10への画像形成は共に電圧を印加するこ
とにより行うことから、転写装置52を、図19に示す
ように対向電極26と共用してもよい。この場合は、直
流電圧電源28を、印加する電圧を制御できる電源とす
ればよい。
【0100】クリーニング装置54は、転写後に静電潜
像担持体24上に残ったトナーを除去する。また、クリ
ーニング部材については、ブラシ、ロール、ブレード等
の部材を用いることができる。
【0101】定着装置56は、所定温度に加熱すること
ができる一対の定着ローラ66を備えている。この加熱
された定着ローラ66により記録用紙64を挟持搬送す
ることにより記録用紙64上のトナー像を熱定着させる
ことができる。また、ローラに限らずベルト状でもよ
く、熱定着に限らず圧力定着により定着させてもよい。
【0102】また、画像形成装置12は、図18では図
示は省略したが、図20に示すように、媒体の搬送経路
上で定着装置56の手前に搬送経路切替部材68が設け
られている。この搬送経路切替部材68は、制御部60
からの指示により、図中矢印F方向に回転され、媒体の
搬送経路を変更する。搬送経路切替部材68は、媒体が
記録用紙64の場合は制御部60からの指示により図2
0に示すように先端が上側に上がった位置とされる。こ
れにより、記録用紙64は定着装置56の方向へ搬送さ
れる。一方、媒体が画像表示媒体10の場合は、制御部
60からの指示により図中点線で示すように先端が下側
に下がった位置とされる。これにより、画像表示媒体1
0は定着装置56を通過せず、上方へ搬送される。
【0103】また、搬送経路切替部材68を設けずに、
図21に示すように、定着装置56を、記録用紙64と
非接触であり、かつ高速に加熱の切替が可能な一対の熱
線70を用いてもよい。これにより、搬送される媒体が
記録用紙64のときは熱線70を加熱して定着処理を行
い、画像表示媒体10のときは熱線70の加熱をオフす
る。これにより、同一の搬送経路で記録用紙64及び画
像表示媒体10を処理することができる。また、熱線照
射装置や誘導過熱装置を用いてもよい。
【0104】また、現像装置50は、図22に示すよう
に、図中矢印G方向へ制御部60からの指示により移動
可能となっており、静電潜像担持体24から離間又は当
接させることができるようになっている。これにより、
記録用紙64への画像形成を行った後に画像表示媒体1
0の画像形成を行う場合においては、現像装置50を静
電潜像担持体50から離間させることにより静電潜像担
持体24にトナーが供給されてしまうことがない。従っ
て、画像表示媒体10にトナーが付着するのを防ぐこと
ができる。なお、現像装置50全体を移動させるのでは
なく、図23に示すように、現像ロール70のみを移動
させるようにしてもよい(図中点線の位置)。
【0105】また、図24に示すように、現像ロール7
0の駆動を制御部60からの指示により駆動装置72に
よって停止させたり、図25に示すように現像ロール7
0を逆回転させ(図中矢印H方向)、せき止め部材74
によりトナーが現像ロールへ供給されるのを停止させた
り、図26に示すように、印加する電圧の極性を切りか
えることができる電圧印加装置76を用いて、現像ロー
ル70に静電潜像の電位と逆極性の電圧を印加したりす
ることによりトナーが静電潜像担持体24に供給される
のを防ぐようにしてもよい。
【0106】媒体検出センサ58は、制御部60と接続
されている。媒体検出センサ58は、例えば通過する媒
体に所定の光(例えば赤外光)を照射することにより反
射された光を検出し、該検出された反射光の光量を検出
して制御部60へ出力する。また、通過する媒体の重量
を検出して制御部60へ出力するようにしてもよい。
【0107】制御部60では、媒体検出センサ58から
出力された検出結果に基づいて画像を形成する媒体が画
像表示媒体10であるか記録用紙64であるかの判断を
行う。また、制御部60は、媒体に応じて各部の制御パ
ラメータを決定し、この制御パラメータに従って各部を
制御する。この制御パラメータには、例えば画像形成パ
ラメータ、電界発生パラメータ、現像装置50を使用す
るか否か、定着装置56を使用するか否か、媒体の搬送
経路等が含まれる。
【0108】次に、静電潜像形成部22の構成について
説明する。図27に示すように、静電潜像形成部22
は、帯電装置80、光ビーム走査装置82を備えてい
る。この場合、静電潜像担持体24は、感光体ドラム2
4を使用することができる。感光体ドラム24は、ドラ
ム状にしたアルミニウムやSUSなどの導電性基体に光
導電層を形成したもので、光導電層としては公知の種々
の材料を使用することができる。たとえばα-Si,α-
Se,As2Se3などの無機光導電性材料や、PVK/
TNFなどの有機光導電性材料を用いることができ、こ
れらはプラズマCVDや蒸着法やディッピング法などに
より形成することができる。また必要に応じて電荷輸送
層やオーバーコート層等を形成してもよい。
【0109】帯電装置80は、静電潜像担持体24の表
面を所望の電位に一様に帯電する。帯電装置80は、感
光体ドラム24の表面を任意の電位に帯電させられるも
のであればよく、本実施の形態では電極ワイヤに高電圧
を印加し、静電潜像担持体24との間でコロナ放電を発
生させて、感光体ドラム24の表面を一様に帯電するコ
ロトロンを使用したものとする。この他にも、導電性の
ロール部材、ブラシやフィルム部材等を感光体ドラム2
4に接触させ、これに電圧を印加して感光体ドラム表面
を帯電するものなど、公知の種々の帯電器を使用するこ
とができる。
【0110】光ビーム走査装置82は、帯電された静電
潜像担持体24の表面を画像信号に基づいて微小スポッ
ト光を照射し、静電潜像担持体24上に静電潜像を形成
する。光ビーム走査装置82は、画像情報にしたがって
感光体ドラム24表面に光ビームを照射し、一様に帯電
された感光体ドラム24上に静電潜像を形成するもので
あればよく、本実施の形態ではポリゴンミラー84、折
り返しミラー86、図示しない光源やレンズ等を備えた
結像光学系により、所定のスポット径に調整されたレー
ザビームを画像信号に応じてオンオフさせながらポリゴ
ンミラー84によって感光体ドラム24の表面を光走査
させるROS(RasterOutputScanne
r)装置とする。この他にもLEDを所望の解像度に応
じて並べたLEDヘッド等を使用してもよい。
【0111】また、静電潜像形成部22の他の例とし
て、図28に示すようなイオン照射ヘッド22を用いて
もよい。この場合、静電潜像担持体24としては導電性
基体上に誘電体層を形成した誘電体ドラム24を使用す
ることができる。
【0112】イオン照射ヘッド22は、静電潜像担持体
24と離れた位置で生成した気中イオンを、画像情報に
したがって静電潜像担持体24上に照射する。図28に
示すように、イオン照射ヘッド22は、気中イオン発生
部92とイオン流制御部94から成り、気中イオン発生
部92は、例えば図28に示したように電極ワイヤ96
に高電圧を印加し、シールド部材98との間でコロナ放
電を起こさせることによって、気中イオンを発生させ
る。またイオン流制御部94は、記録幅方向に所望の解
像度に分割して設けられた制御電極100と、気中イオ
ン発生部で発生したイオンを誘電体ドラム表面へ照射す
る開口部102を有しており、制御電極100への印加
電圧極性により、発生したイオンの開口部102の通過
を制御する。
【0113】また、イオン流制御部94は誘電体ドラム
24と対向して配置され、開口部102を通過したイオ
ンはイオン照射ヘッド22と誘電体ドラム24との間に
形成される電界にしたがって誘電体ドラム24上に付着
する。各制御電極100には、画像情報に従って電圧が
印加され、誘電体ドラム24上に静電潜像が形成され
る。
【0114】また、静電潜像形成部22の他の例とし
て、図29に示すようなスタイラス電極22を用いても
よい。この場合、静電潜像担持体24としては導電性基
体上に誘電体層を形成した誘電体ドラム24を使用する
ことができる。
【0115】スタイラス電極22は、針状の電極を所望
の画像解像度が得られるように多数配列したものであ
る。スタイラス電極22は、図29に示すように、針状
電極104を誘電体ドラム24に近接配置し、画像信号
に従って誘電体ドラム24の導電性基体との間に高電圧
を印加すると、特に針状電極104の先端部に高い電界
が作用し、ここでコロナ電荷が発生する。発生したコロ
ナ電荷は、針状電極104と誘電体ドラム24との間に
形成される電界によって誘電体ドラム24の表面に付着
し、誘電体ドラム24の表面を帯電する。これにより、
誘電体ドラム24上に静電潜像を形成することができ
る。
【0116】次に、第3の実施の形態における作用とし
て制御部60で実行される制御ルーチンについて図30
を参照して説明する。
【0117】図30に示すステップ200では、媒体検
出センサ58により媒体が検出されたか否かを判断す
る。媒体検出センサ58は、例えば通過する媒体に所定
の光(例えば赤外光)を照射することにより反射された
光を検出し、該検出された反射光の光量を検出して制御
部60へ出力する。
【0118】媒体が検出された場合にはステップ200
で肯定され、ステップ202で媒体検出センサ58から
の検出結果、すなわち反射光の光量値から搬送される媒
体が画像表示媒体10であるか記録用紙64であるかを
判断し、判断結果に応じて画像形成パラメータを決定す
る。この画像形成パラメータは、例えば電界発生パラメ
ータ、現像装置の設定、搬送経路の設定、搬送速度、露
光量等がある。
【0119】電界発生パラメータは、例えば、各部にお
ける印加電圧値等であり、搬送される媒体が画像表示媒
体10の場合は、静電潜像形成部22、現像装置50、
対向電極26の各部における印加電圧値、搬送される媒
体が記録用紙64の場合は、静電潜像形成部22、現像
装置50、転写装置52、クリーニング装置54の各部
における印加電圧値等である。
【0120】現像装置の設定は、例えば、搬送される媒
体が画像表示媒体10の場合には、例えば図22に示す
ように現像装置50を図中矢印G方向へ移動させ、静電
潜像担持体24から離間させるようにする。また、媒体
が記録用紙64の場合には、現像装置50を図中矢印G
方向へ移動させ、静電潜像担持体24と当接させるよう
にする。
【0121】搬送経路の設定は、搬送される媒体が画像
表示媒体10の場合には図20に示すように搬送経路切
替部材68を図中矢印F方向へ回転させ、先端が下側に
位置するようにする(図中点線の位置)。これにより、
画像表示媒体10は、画像形成後に定着装置56を通過
することなく上方へ搬送させることができる。また、搬
送される媒体が記録用紙64の場合には、搬送経路切替
部材68を図中矢印F方向へ回転させ、先端が上側に位
置するようにする。これにより、記録用紙64を定着装
置56側へ搬送させることができる。なお、この場合は
定着ローラ66の加熱温度等も設定する。
【0122】そして、ステップ204で、画像形成処理
を行う。すなわち、搬送される媒体が画像表示媒体10
の場合には、第1の実施の形態、第2の実施の形態で説
明したように、静電潜像形成部22を制御して静電潜像
担持体24上に静電潜像を形成させ、対抗電極26にバ
イアス電圧を印加し、画像表示媒体10に画像を形成さ
せる。また、搬送される媒体が記録用紙64の場合に
は、静電潜像形成部22を制御して静電潜像担持体24
上に静電潜像を形成させ、現像装置50によりトナー現
像させる。そして、転写装置52により記録用紙64に
トナー像を転写させ、定着装置56により転写されたト
ナー像を定着させる。このようにして記録用紙64上に
画像が形成される。
【0123】このように、媒体を自動的に検出し、検出
した媒体に応じて画像形成処理を行うため、1つの装置
で繰り返し使用可能な画像表示媒体10及び記録用紙6
4の画像形成を行うことができる。また、各媒体に応じ
て各種パラメータが設定され、これに応じて画像形成が
行われるため、画質が劣化するようなこともない。
【0124】また、本実施の形態では、媒体を自動的に
検出し、検出した媒体に応じて画像形成する場合を例に
説明したが、ユーザにより画像表示媒体であるか画像記
録媒体であるかをキーボードやマウス等の入力装置によ
り手動で入力させ、この入力結果に応じて画像形成パラ
メータの設定を切り替えて画像形成を行うようにしても
よい。
【0125】[第4の実施の形態]次に第4の実施の形
態について説明する。第4の実施の形態では、画像表示
媒体にカラー画像を形成する場合について説明する。
【0126】カラー画像を形成するための画像表示媒体
10は、図31に示すように、前述した図9に示したよ
うなセル構造の画像表示媒体10において、各セル37
にイエロー(6Y)粒子106、マゼンタ(6M)粒子
108、シアン(6C)110の着色粒子をそれぞれ予
め定めた配置でセル37に封入されている。この画像表
示媒体10を各色の画像信号に基づいて形成された静電
潜像を胆持する静電潜像担持体24と対向電極26との
間を搬送させ、各セル37内の着色粒子が静電潜像の形
成する電界に従って表示基板14側へ移動する。なお、
各セル37共に白色粒子、又は黒色粒子が封入されてい
てもよい。ここでは、静電潜像担持体24上の各色の画
像信号からなる静電潜像の位置と、画像表示媒体10の
各色が内包されたセル37の位置を一致させることが重
要となる。また、着色粒子の色は赤(R)、緑(G)、
青(B)、黒(K)などを適宜加えて色再現域を調整す
るようにしてもよい。
【0127】また、特に黒(K)は、上記の帯電粒子の
電界による移動に替えて、磁性黒色粒子を各セル37に
他の着色粒子と共に封入し、画像信号に基づく磁気吸引
力で表示基板14側へ移動して黒色表示させるようにし
てもよい。この時、画像信号に基づく磁気吸引力は、例
えば磁気スタイラスで与えることができる。
【0128】各セル37内の各色粒子は、第1の実施の
形態、第2の実施の形態で示した方法で同様に帯電する
ことができる。すなわち画像形成を行う工程の前に帯電
する方法と、静電潜像が形成する電界に従って電荷を注
入する方法である。また、少なくとも電荷輸送材と着色
剤を含む粒子を使用するようにしてもよい。電荷輸送材
に無色透明な材料を選ぶことにより、帯電性の良さとカ
ラーの発色性の良さを両立することができる。
【0129】カラー画像の画像形成は、第3の実施の形
態で示した処理と基本的に同じであるが、本実施の形態
では、カラー画像信号に基づいて各色毎の静電潜像を静
電潜像担持体24上に1度に形成する。これにより、各
色毎の静電潜像に従って画像表示媒体10の各セルに封
入された各色の粒子が表示基板14側に移動する。これ
により、1回の画像形成工程でカラー画像を形成するこ
とができる。
【0130】ここで、例えばタンデム構成のカラープリ
ンタでは、4つの感光体上に各色の画像を形成し、これ
を用紙上に4回重ねて転写するため、用紙上での各色の
画素位置合わせが大きな問題となる。また、4サイクル
1コピーの構成のカラープリンタでも、1つの感光体上
に形成された各色の画像を、4回重ねて用紙上に転写す
るため、同様の問題がある。これに対して本発明では1
回の画像形成工程で複数色の粒子を移動させてカラー画
像を形成することができるため、画像表示媒体10上の
セル37の画素位置と静電潜像の画素位置を1回合わせ
るだけでよく、より容易にかつ高速にカラー画像を形成
することができる。
【0131】[第5の実施の形態]次に、第5の実施の
形態について説明する。本実施の形態は、図18に示す
ような、繰り返し使用可能な画像表示媒体10、通常の
記録用紙(普通紙)の両方に画像を形成することができ
る画像形成装置において、静電潜像担持体24と対向電
極26とのギャップを可変にする(調節する)ことがで
きる画像形成装置について説明する。なお、第3の実施
の形態で示した画像形成装置12と同一部分には同一符
号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0132】図32には、図18の紙面において左側か
ら見た画像形成装置12の概略構成を示した。図32に
示すように、ロール状の対向電極26は、その軸26A
が軸受部11に回転可能に支持されている。そして、対
向電極26及び静電潜像担持体24が回転することによ
り画像表示媒体10が対向電極26と静電潜像担持体2
4との間を挟まれながら搬送される。
【0133】ところで、通常の紙の厚さは色々あるが、
一般的な厚さは約70μm程度であり、これに対して画
像表示媒体10の厚さは、約300〜500μmとなっ
ている。このため、両方とも適切に画像表示させるため
には、静電潜像担持体24及び対向電極26に十分に密
着して搬送させる必要がある。
【0134】そこで、図32に示す画像形成装置12に
は、対向電極26を図32において矢印J方向へ移動さ
せるためのカム13が設けられている。
【0135】カム13は、対向電極26を回転可能に支
持する軸受部11に設けられ、図示しない回転駆動部に
よって回転駆動される。これにより、軸受部11、すな
わち対向電極26を矢印J方向へ移動させることができ
る。なお、図示しない回転駆動部は制御部60により制
御される。
【0136】なお、対向電極26の矢印J方向の移動距
離Lは、例えば画像表示媒体10の厚みと画像記録媒体
としての記録用紙64の厚みとの差とする。例えば、記
録用紙64の厚みを70μm、画像表示媒体10の厚み
を400μmとした場合、移動距離Lは330μmとす
る。
【0137】制御部60は、媒体検出センサ58により
画像表示媒体10が検出された場合には、図示しない回
転駆動部を制御してカム13を回転させ、画像表示媒体
10が静電潜像担持体24及び対向電極26に十分に密
着して搬送されるような予め定めた所定位置に移動させ
ると共に、直流電圧電源28により対向電極26に印加
されるバイアス電圧が予め定めた画像表示媒体10用の
電圧となるように直流電圧電源28を制御する。
【0138】また、制御部60は、媒体検出センサ58
により記録用紙64が検出された場合には、図示しない
回転駆動部を制御してカム13を回転させ、記録用紙6
4が静電潜像担持体24及び対向電極26に十分に密着
して搬送されるような予め定めた所定位置に移動させる
と共に、直流電圧電源28により対向電極26に印加さ
れるバイアス電圧が予め定めた記録用紙64用の電圧と
なるように直流電圧電源28を制御する。
【0139】このように、対向電極26と静電潜像担持
体24との間の距離を可変にすることができ、搬送され
る媒体に応じて適切な位置に対向電極26を移動させる
ことができるため、媒体の種類に関わらず静電潜像担持
体24及び対向電極26に媒体を十分に密着させて搬送
することができる。従って、静電潜像担持体24による
電荷注入を確実に行うことができるため、粒子を十分に
移動させることができ、媒体の種類に関わらず良好に画
像形成を行うことができる。
【0140】なお、媒体の厚みを検出する厚みセンサを
設け、厚みセンサの検出結果に応じてカム13を駆動さ
せ、対向電極26を適切な位置に移動させるようにして
もよい。
【0141】また、図33に示すように、カム3に代え
てばね15を用いてもよい。図33に示すように、ばね
15は支持部材17に収容されると共に軸受部11に取
り付けられており、図中矢印J方向へ伸縮可能となって
いる。通常、ばね15は、その付勢力により静電潜像担
持体24を上側へ押圧した状態となっており、その強度
は、記録用紙64及び画像表示媒体10の何れも静電潜
像担持体24及び対向電極26に十分に密着させて搬送
することができる強度となっている。
【0142】このため、厚みの異なる記録用紙64及び
画像表示媒体10の何れが搬送されても静電潜像担持体
24及び対向電極26に十分に密着させて搬送すること
ができる。
【0143】なお、ばねに限らず、対向電極26を図中
矢印J方向へ移動させることができるものであれば他の
部材でもよい。
【0144】また、画像形成装置12をプリンタ機能や
FAX機能、コピー機能等の複数の機能を備えた装置に
適用した場合、使用する機能に応じて媒体を自動的に選
択するような構成としてもよい。例えば、FAXを受信
した場合には、自動的に画像表示媒体10に受信内容を
記録するようにしてもよい。
【0145】[第6の実施の形態]次に、第6の実施の
形態について説明する。本実施の形態では、静電潜像担
持体24により画像表示媒体10に電荷が注入された
後、画像表示媒体10の電界を印加する形態について説
明する。なお、第1の実施の形態で示した画像形成装置
12と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0146】図34には、本実施の形態に係る画像形成
装置12の概略構成を示した。図34に示すように、画
像形成装置12は、画像表示媒体10の搬送方向(図中
矢印B方向)下流側に画像表示媒体10に電圧を印加す
るための電圧印加ロール19A、19Bを備えている。
【0147】電圧印加ロール19Aは接地され、電圧印
加ロール19Bは、直流電圧電源21が接続されてい
る。また、電圧印加ロール19A,19Bの表面には絶
縁膜51が形成されている。このように電圧印加ロール
19が設けられているのは、静電潜像担持体24による
画像表示媒体10への電荷注入が不十分で、粒子が十分
に移動しない場合があるためである。
【0148】このような画像形成装置12では、画像表
示媒体10が図中矢印B方向へ搬送され、静電潜像担持
体24により画像に応じた電荷が画像表示媒体10に注
入された後、電圧印加ロール19により所定電圧が絶縁
膜を介して画像表示媒体10に印加される。このよう
に、静電潜像担持体24による電荷注入の後、画像表示
媒体10に、電荷量が小さな粒子が移動可能な、十分に
大きな電界を印加するため、静電潜像担持体24による
電荷注入が不十分なことにより粒子の移動が不十分な場
合でも、粒子を十分に移動させることができ、高い画像
濃度を得ることができる。
【0149】[第7の実施の形態]次に、第7の実施の
形態について説明する。本実施の形態では、イニシャラ
イザ40の他の形態について説明する。なお、第2の実
施の形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0150】図35には、本実施の形態に係る画像形成
装置12及びイニシャライザ23の概略構成を示した。
イニシャライザ23は、図35に示すように、粒子を振
動させるための振動発生装置25を備えている。
【0151】この振動発生装置25は、例えば磁気プレ
ートや超音波発生装置を用いることができ、磁気振動や
超音波振動を発生させることにより粒子を摩擦帯電させ
る。
【0152】例えば振動発生装置25に磁気プレートを
用いる場合には、例えば導電性粒子18を磁性を帯びた
粒子とする。そして、磁気プレートにより粒子を交番磁
界で攪拌して粒子間摩擦や粒子と基板表面との摩擦を誘
発して粒子を帯電させる。磁気プレートは、画像表示媒
体10の進行方向にしたがって磁極が次々に変化するも
のである。このため、磁気吸引される導電性粒子18は
磁極ごとに吸引離間を繰り返し、基板内を動き回り粒子
同士が接触し、静電的な電荷が粒子に付与される。磁気
プレートは磁性を示して粒子の磁気吸引を促すものであ
ればいかなるものを用いても良く、例えば、磁気プレー
トの代わりにコイルを用いて画像表示媒体10の通過時
に電流を流すことにより電磁石の作用を用いて磁場を形
成し、これにより摩擦帯電させるようにしてもよい。ま
た、画像表示媒体10が磁界を離れる位置で磁界の方向
を一定にすることで、例えば導電性粒子18を例えば表
示基板14側に付着させることができる。また、磁気プ
レートの一方の面(例えば表示基板14側の面)を他方
の面(例えば非表示基板16側の面)より長くすること
により、一方の面(例えば表示基板14側の面)に磁気
吸引される導電性粒子18を最終的に集めるようにして
もよい。
【0153】このようなイニシャライザ23では、粒子
の帯電量が予め定めた閾値以下、例えば閾値の80%程
度の帯電量となるように振動を発生させる時間等を制御
する。なお、予め定めた閾値とは、粒子が移動を開始す
る帯電量である。
【0154】このように、イニシャライザ23では、静
電潜像担持体24で潜像による電荷を注入する前に、粒
子が移動し始める帯電量に近い帯電量に予め粒子を帯電
させておく。
【0155】これにより、静電潜像担持体24では、注
入する電荷が少なくても粒子を移動させることができ
る。例えば、イニシャライザ23により粒子を閾値の8
0%程度の帯電量に帯電させた場合には、静電潜像担持
体24では、閾値の20%程度の帯電量で粒子を移動さ
せることができる。従って、静電潜像担持体24による
粒子の帯電及び移動を一工程で行うことができる。
【0156】なお、導電性粒子18を負に帯電する粒
子、絶縁性粒子20を正に帯電する粒子とし、イニシャ
ライザ23で粒子を摩擦帯電させ、静電潜像担持体24
による潜像の正電荷の注入により導電性粒子18を中和
させて閾値以下の帯電量とし、その後、図36に示すよ
うに、電圧印加ロール19A,19Bにより画像表示媒
体10全体に電圧を印加することにより粒子を移動させ
て画像表示させてもよい。
【0157】すなわち、この場合、まずイニシャライザ
23で導電性粒子18が負に帯電されると共に絶縁性粒
子20が正に帯電され、導電性粒子18が表示基板14
側に、絶縁性粒子20が非表示基板16側へ集められ
る。
【0158】そして、静電潜像担持体24上の潜像によ
り正電荷(非画像部)が表示基板14を介して注入さ
れ、負に帯電された導電性粒子18は中和され、前記閾
値以下の帯電量になる。次に、電圧印加ロール19A,
19Bに電圧が印加されることにより、電圧ロール19
Bから非表示基板16を介して正電荷が注入される。こ
れにより、閾値以下の帯電量で負に帯電している導電性
粒子18は非表示基板16側へ移動し、正に帯電してい
る絶縁性粒子20は表示基板14側へ移動する。
【0159】このように、イニシャライザ23により予
め導電性粒子18を表示基板14側へ均一に付着させて
おくことにより、表示欠陥の少ない画像を形成すること
ができる。
【0160】[第8の実施の形態]次に、第8の実施の
形態について説明する。本実施の形態では、両面に画像
を表示させることができる画像表示媒体の画像形成装置
形態について説明する。なお、第1の上記実施の形態と
同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0161】図37(A)、(B)には、両面に画像を
形成することができる画像表示媒体29、31がそれぞ
れ示されている。図37(A)に示すように、画像表示
媒体29は、表示基板14Aと電極層33、電極層33
と表示基板14Bとがそれぞれスペーサ35を介して対
向して配置されており、表示基板14Aと電極層33と
の間、電極層33と表示基板14Bとの間にはそれぞれ
導電性粒子18及び絶縁性粒子20が封入されている。
また、図37(B)に示すように、画像表示媒体31
は、同図(A)に示した画像表示媒体29において、電
極層33の両端を外側へ向けて突出させた構成である。
【0162】図38には、図37(A)に示す画像表示
媒体29の画像形成を行うための画像形成装置12を示
した。図38に示す画像形成装置12では、支持部材4
1に支持されたガイド電極43が設けられている。ガイ
ド電極43は、直流電圧電源28に接続されている。画
像表示媒体29は、静電潜像担持体24と搬送ローラ4
5との間を搬送され、電極層33がガイド電極43と接
触することにより直流電圧電源28からの電圧が印加さ
れ、粒子の移動が行われる。
【0163】なお、電極層33は上記実施の形態におけ
る非表示基板16に相当し、ガイド電極43は上記実施
の形態における対向電極26に相当し、画像形成のプロ
セスは上記実施の形態と同様であるので説明は省略す
る。
【0164】図39には、図37(B)に示す画像表示
媒体31の画像形成を行うための画像形成装置12を示
した。図39に示す画像形成装置12では、ガイド電極
ロール47が設けられている。ガイド電極ロール45
は、直流電圧電源28に接続されている。画像表示媒体
31は、静電潜像担持体24と搬送ローラ45との間を
挟持搬送されると共に、電極層33がガイド電極ロール
47に挟持搬送されるため、直流電圧電源28から電圧
が印加され、粒子の移動が行われる。
【0165】なお、電極層33は上記実施の形態におけ
る非表示基板16に相当し、ガイド電極ロール47は上
記実施の形態における対向電極26に相当し、画像形成
のプロセスは上記実施の形態と同様であるので説明は省
略する。
【0166】このように、両面に画像を表示させること
ができるため、表裏を気にすることなく使用することが
できる。
【0167】[第9の実施の形態]次に、第9の実施の
形態について説明する。第9の実施の形態では、記録ヘ
ッドにより電荷を注入して画像を表示させる形態につい
て説明する。
【0168】第9の実施形態に係る画像表示装置は、図
40に示すように、電子ペーパー120の画像データに
対応する位置に電界を発生させる記録ヘッド101、電
子ペーパー120に一様に電界を発生させるリフレッシ
ュ電極112、図示しない電子ペーパー供給部から供給
された電子ペーパー120を載置して搬送する搬送ベル
ト116、搬送ベルト116を移動させる搬送ローラ1
14、画像データに応じて記録ヘッド1011に電圧を
印加し、画像データに応じた電界が電子ペーパー120
に加えられるように印加電圧を制御する制御部118
と、画像が表示された電子ペーパー120が載置される
載置台122とを備えている。なお、図40に示すよう
に、記録ヘッド101と対向する位置に配置された搬送
ローラ114は接地されている。
【0169】図41(A)及び図41(B)に示すよう
に、記録ヘッド1011は、例えば、ゴムなどの弾性を
有する材料から成る基板134と、断面が半楕円状で、
直径が例えば100μmの外側に突出した略半球形の複
数の電極132とから構成される。
【0170】基板134は弾性を有するため、例えば、
図42に示すように電子ペーパー120の表面に凹凸が
あっても凹凸に合わせて変形する。そのため、電子ペー
パー120との接触状態が常に良好となり、画像データ
を正確に反映した電界を電子ペーパー120に加えるこ
とができる。
【0171】また、複数の電極132は、図41(A)
に示すように、記録面130となる基板134の1つの
面にマトリックス状に配置されている。すなわち、電子
ペーパー120の幅方向(すなわち、主走査方向)に沿っ
て所定間隔に1列に並べられた電極列を副走査方向に重
ならないように複数列、例えば3列配置してマトリック
ス状としている。
【0172】各電極32には、図41(B)に示すよう
に、AC電源124aとDC電源124bとが接続制御
部126を介して接続され、ACバイアスにDC電圧を
重畳した電圧が印加される。
【0173】接続制御部126は、一端が電極132に
接続され、かつ、他端がAC電源124aに接続された
スイッチと、一旦が電極132に接続され、かつ、他端
がDC電源124bに接続されたスイッチからなる複数
のスイッチ対で構成されている。
【0174】このスイッチ対は制御部118によりオン
オフ制御され、制御部118からの指示に基いて画像デ
ータに応じた位置の電極132のみに電圧が印加される
ように、AC電源124a及びDC電源124bと電極
とを電気的に接続する。
【0175】また、リフレッシュ電極112は、弾性材
料から構成された一対の弾性ローラから成る。この弾性
ローラは、ゴムにカーボンブラックを添加して直径が、
例えば、20cmの円筒状に成形した2つの導電性のゴ
ムローラから構成され、常時AC電源125a及びDC
電源125bに接続され、ACバイアスにDC電圧を重
畳した電圧が印加されている。
【0176】このリフレッシュ電極112は、搬送ベル
ト116上に載置された電子ペーパー120を搬送ベル
ト116と共に挟持した状態で回転されることにより、
電子ペーパー120に対し、上述の記録ヘッド101が
画像データに応じて電子ペーパー120に加える電界の
方向と逆方向に一様な電界を加える。
【0177】電子ペーパー120は、図43に示すよう
に、表示基板140と非表示基板142との間に2色の
粒子136、138を封入して構成されている。表示基
板140は、正孔輸送性フィルムより構成されており、
そのような正孔輸送性フィルムとしては、例えば、ポリ
エチレン樹脂中に正孔輸送物質であるN−メチルカルバ
ゾールジフェニルヒドラゾンを約40重量%添加して均
一に分散させた後、厚さ50μm程度に成形したもの
や、ポリエチレン樹脂中に正孔輸送物質であるβ,β―
ビス(メトキシフェニル)ビニルジフェニルヒドラゾン
を約40重量%添加して均一に分散させたものを電荷輸
送性材料として厚さ50μm程度に成形したものなどを
使用できる。
【0178】一方、非表示基板142は、上記の電荷輸
送性フィルム141に厚さ50μm程度の電極層144
を形成した2層構造のフィルムより構成されている。非
表示基板142に使用される電荷輸送性フィルムとして
は、表示基板140と同様に、正孔を輸送する正孔輸送
性フィルムを使用してもよいし、電子を輸送する電子輸
送性フィルム及び正孔と電子とを輸送するフィルムを使
用することもできる。
【0179】また、表示基板140と非表示基板142
との間には、スペーサ146が、例えば、約100μm
の一定間隔毎に設けられており、このスペーサ146に
より、表示基板140と非表示基板142との距離が常
に一定に保持されると共に、スペーサ146間にセルが
形成されている。なお、このスペーサは、表示基板14
0及び非表示基板142の一方の基板に、例えば、スク
リーン印刷により形成することができる。
【0180】また、スペーサとして、図54(A),
(B)に示すような網状のシートを両基板間に挟んでも
良く、70メッシュ、線径70μm、開口率65%の網
状のシートにエッチングやレーザ加工などにより穴をあ
けたものなどを用いてもよい。
【0181】表示基板140と非表示基板142との間
のセルに封入された2色の粒子136、138のうち一
方の粒子136は導電性の粒子であり、例えば、平均粒
径20μm、抵抗値10-2Ω・cm程度のアモルファス
カーボンよりなる黒色の真球状導電性粒子を使用でき
る。このアモルファスカーボンよりなる黒色の真球状導
電性粒子は熱硬化性フェノール樹脂を炭素化焼成して得
られる。
【0182】なお、本明細書で述べる導電性の粒子と
は、基板との接触により電荷の移動を行なうことができ
るものである。この機能を有する材料は、たとえば、カ
ーボンブラック、ニッケル、銀、金、錫、などの金属の
粒子、あるいはそれらの材料を粒子表面に被覆、あるい
は含有した粒子である。
【0183】具体的には、ジビニルベンゼンを主成分と
する架橋共重合体からなる微粒子の表面に無電界ニッケ
ルメッキを行った真球状導電性粒子(ミクロパールNI
(商品名);積水化学工業製)、さらにその後、金置換
メッキを施した真球状導電性粒子(ミクロパールAU(商
品名);積水化学工業(株)製)があげられる。
【0184】また、熱硬化性フェノール樹脂を炭素化焼
成して得られるアモルファスカーボンの真球状導電性粒
子(ユニベックスGCP、H-Type(商品名);ユニチカ
(株)製:体積固有抵抗≦10-2Ω・cm)、さらに金、銀
などの金属を表面被覆した真球状導電性粒子(ユニベッ
クスGCP導電性粒子(商品名);ユニチカ(株)製:
体積固有抵抗≦10-4Ω・cm)、シリカ、アルミナの真球
状酸化物微粒子の表面にAg及び酸化錫をコーティングし
た真球状導電性粒子(アドマファイン(商品名);
(株)アドマテックス製)、あるいはスチレンやアクリ
ルやフェノール樹脂やシリコーン樹脂やガラスなど各種
材料からなる母粒子の表面に導電性の微粉末を付着させ
たり、埋め込んだりした粒子があげられる。
【0185】また、2色の粒子のうち他方の粒子138
は、隠蔽粒子としての役目を果たす絶縁性の白色粒子で
あり、例えば、粒径約20μmのジビニルベンゼンを主
成分とする架橋共重合体からなる真球粒子を選択でき
る。
【0186】第9の実施形態では、これら2種類の粒子
136、138を同量混合し、表示基板と非表示基板と
の間に充填率約50%で封入している。なお、黒色粒子
よりも白色粒子が多くなるよう封入してもよく、混合割
合は適宜調整できる。
【0187】ここで、このような構成の画像表示装置に
より、上記構成の電子ペーパーに画像を形成する場合に
ついて説明する。
【0188】第9の実施の形態の画像表示装置は、図4
0に示すように、搬送ローラ114により搬送ベルト1
16が約100mm/secの速度で連続的に駆動され
ており、図示しない電子ペーパー供給部から供給された
電子ペーパー120が1枚ずつ順に搬送ベルト116上
に載置され、後段のリフレッシュ電極112に向かって
搬送されている。なお、図44(A)にリフレッシュ電
極112及び記録ヘッド101が配置された部分の拡大
図を、同図(B)に記録ヘッド101が配置された部分
の拡大図を示す。
【0189】リフレッシュ電極112は、搬送ベルト1
16により搬送されてきた電子ペーパー120の全面に
電界を加える。なお、リフレッシュ電極112は、粒子
の帯電劣化を防止すべく、十分な電荷が注入されるよう
に電圧を印加する。これにより、表示基板140が負の
電荷を帯び、非表示基板142から正の電荷が注入され
て電子ペーパー120内部の全ての黒色の粒子136が
正に帯電されて図44に示すように表示基板140に引
き付けられるので、電子ペーパー120の表示基板14
0は全面が黒くなる。
【0190】リフレッシュ電極112の後段には、記録
ヘッド101が設けられているため、記録ヘッド101
がリフレッシュ電極112を通過した電子ペーパー12
0に対し、画像データに応じた位置に電界を加える。記
録ヘッド101により、電界が加えられた領域の表示基
板140は図44(B)に示すように正の電荷を帯びる
ので、その部分に引き付けられていた正に帯電した黒色
の粒子136が非表示基板142の方に移動する。した
がって、表示基板140の黒色の粒子136が付着して
ない領域が白色となり、電子ペーパー120に黒と白と
のコントラストによる画像が形成される。
【0191】ところで、記録ヘッド101が印加した電
圧によって注入された電荷により粒子が他方の基板側に
移動するのには時間がかかる。このため、十分に電荷が
注入され、粒子が移動しやすくなるようにするため、印
加電圧を約200V、印加時間を約10msec以上と
することが好ましい。換言すれば、印加時間は、記録ヘ
ッド101の幅(搬送方向の幅)をA、搬送ベルト11
6の移動速度をBとした場合、A/B>10(mse
c)となるようにする。前述したように、搬送ベルト1
16の移動速度Bが約100mm/secの場合、記録
ヘッド101の幅は約1mmとなる。
【0192】なお、電子ペーパー120を搬送しながら
電圧を印加するのではなく、搬送ベルト116を停止さ
せて電圧を印加するようにしてもよい。また、搬送ベル
ト116を停止させ、記録ヘッド101を搬送方向へ移
動させながら電圧を印加するようにしてもよく、搬送ベ
ルト116と記録ヘッド101を相対的に移動させなが
ら電圧を印加するようにしてもよい。
【0193】なお、画像データに応じた位置は、ここで
は黒色の粒子136を表示基板140から離れさせてそ
の位置を白くすることにより画像とするため、画素を形
成しない位置である。もちろん、リフレッシュ電極によ
り正の電荷を与えて黒色の粒子136を表示基板140
から離れさせた状態で、記録ヘッド101により負の電
荷を与えて黒色の粒子136を表示基板140に付着さ
せて画像を表示する場合は、画像データに応じた位置と
は画素を形成する位置である。
【0194】また、電子ペーパー120の少なくとも一
方に、異方導電性の層を形成してもよい。電子ペーパー
120はシートとして取り扱われるため、ある程度の剛
性(こわさ)が必要となる。基板の厚みを厚くして剛性
を確保する方法もあるが、このように基板を厚くしてし
まうと、図55に示したように、正電荷103が基板を
通過する際に面方向に広がってしまい、高解像度な画像
を表示させることが難しくなる。これに対し異方導電性
の層は、電荷の流れが一方向に制限されるため、厚みが
厚くなっても電荷の広がりが発生せず、高解像度な画像
を形成することができる。従って、画像表示媒体の対向
する基板の少なくとも一方に適当な厚みの異方導電性層
を形成することによって、解像度の低下を招くことなく
画像表示媒体の剛性を確保することができる。
【0195】異方導電性の層としては、図56に示すよ
うに、絶縁性基材105に径が一例として10μmから
100μmの導電性のピン状部材104を絶縁性基材1
05の厚さ方向に独立に埋め込んだものを使用すること
ができる。また、径が0.1μmから10μmの導電性
棒状フィラーを、磁力などを作用させて絶縁性基材の面
に対して垂直に配置させたものなども使用することがで
きる。これらによれば、電荷は異方導電性層の導電性部
材を通って厚さ方向のみに流れるため、異方導電性層の
厚さが厚くなっても電荷の移動時に広がりが発生するの
を防ぐことができる。
【0196】また、異方導電性の層として、電界強度に
よって抵抗値が変化する半導電性基材を使用することも
できる。これは、図57に示したように、低電界下では
高抵抗であるが、高電界下では抵抗が著しく低下するも
のであり、例えば電界がない状態では電気抵抗率が10
14Ω・cm以上、105V/mから107V/mの電界下
では電気抵抗率が104Ω・cm以下に変化させるものを
使用することができる。これらの半導電性材料として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリイミド、テフ
ロン(登録商標)等をベースとし、これに導電性微粒子
を分散させて抵抗調整を行った材料を使用することがで
きる。これらを使用すると、図58に示したように静電
潜像が形成する電界パターンに応じて異方導電層109
の電気抵抗を変化させることができ、必要な部分だけ電
気抵抗を低下させ、電荷を厚さ方向にのみ流すことがで
きる。
【0197】画像が形成された電子ペーパー120は、
記録ヘッド101の後段に設けられた載置台122に載
置される。この載置台122には次々と画像を表示され
た電子ペーパー120が載置される。
【0198】得られた画像はコントラストの良い高精細
なものとなり、また、同じ電子ペーパー120を約10
00回程度繰り返し用いて画像を形成させたが、全ての
回で電子ペーパー120に形成した画像の乱れや電子ペ
ーパー120の表示不良などの問題は発生しなかったた
め、本第9の実施の形態で使用した電子ペーパー120
は寿命が長く、かつ、画像表示性能の高い電子ペーパー
120であることがわかる。
【0199】なお、第9の実施形態では、表示基板14
0及び非表示基板142に使用する電荷輸送性フィルム
の1例として、ポリエチレン樹脂中にN−メチルカルバ
ゾールジフェニルヒドラゾンを分散させて正孔輸送性を
持たせた正孔輸送性フィルム及びポリエチレン樹脂中に
β,β―ビス(メトキシフェニル)ビニルジフェニルヒ
ドラゾンを分散させて正孔輸送性を持たせた正孔輸送性
フィルムを挙げたが、その他の電荷輸送性フィルムとし
て、例えば、樹脂中にヒドラゾン化合物やスチルベン化
合物、ピラゾリン化合物、アリールアミン化合物などを
分散した正孔輸送性フィルムや、樹脂中にフルオレノン
化合物、ジフェノキノン誘導体、ピラン化合物、酸化亜
鉛などを分散した電子輸送性フィルム、または、電荷輸
送能を持った自己支持性の樹脂等が使用できる。なお、
電荷輸送能を持った自己支持性の樹脂を用いることによ
り、曲げ、伸びなどの画像表示媒体に加わる外力に強い
構造をとることができ、より一層好ましい。
【0200】そのような電荷輸送能を持った自己支持性
の樹脂としては第9の実施の形態で説明した電荷輸送性
ポリマーを用いることができる。
【0201】なお、第9の実施形態では、記録ヘッド1
01の各電極132にACバイアスにDC電圧を重畳し
た電圧を印加する構成としたが、図45に示すように、
DC電源24bのみを接続しDC電圧のみを印加するよ
うに構成することもできる。
【0202】なお、図46に示すように、黒色の導電性
粒子136の代わりにイエロー(Y)に着色された導電性
粒子133が封入された第1のセル150と、黒色の導
電性粒子136の代わりにマゼンタ(M)に着色された
導電性粒子135が封入された第2のセル152と、黒
色の導電性粒子136の代わりにシアン(C)に着色さ
れた導電性粒子137が封入された第3のセル154と
を一組としたユニット148を多数形成した構成の電子
ペーパーとすることによりカラー画像を表示することも
可能である。
【0203】また、第9の実施の形態の変形例として、
リフレッシュ電極112が設けられていない構成として
も電子ペーパーには画像が形成されるので、リフレッシ
ュ電極112を有していない構成とすることもできる。
また、記録ヘッド101と対向して設けれらる搬送ロー
ラ114を金属製のローラとすることにより、この金属
製のローラが電極となるので、リフレッシュ電極112
の代わりに金属製のローラを有する構成とすることもで
きる。
【0204】また、搬送ベルト116を導電性とし、記
録ヘッド101と対向する接地された搬送ローラ114
を介して搬送ベルト116を接地するようにしてもよ
い。この場合、図59に示すように、常時AC電源12
5a及びDC電源125bは記録ヘッド101が設けら
れている側のリフレッシュ電極112に接続し、該リフ
レッシュ電極112にバイアス電圧を印加する。
【0205】[第10の実施の形態]第10の実施の形
態の画像形成装置は、第9の実施の形態の画像形成装置
の応用例であり、箱状のハウジング128内に、記録ヘ
ッド101、リフレッシュ電極112、駆動ローラ11
5a、従動ローラ115b、電子ペーパー121及び制
御部118が設けられている。
【0206】ハウジング128の側面部分には、開口部
128aが形成されており、この開口部128aが内部
の電子ペーパー21を表示する画像表示部となってい
る。ハウジング128内の電子ペーパー121は無端ベ
ルト状に形成されており、例えば、幅220mm、長さ
650mmの電子ペーパーの端部を接着することにより
形成できる。
【0207】また、第10の実施の形態の電子ペーパー
21は、上記第9の実施の形態と同様の構造であるの
で、詳細な説明は省略するが、本第10の実施の形態で
は、表示基板140と非表示基板142との間に封入さ
れた2色の粒子136、138の混合割合を、黒色の粒
子136:白色の粒子138=2:1としている点が上
記第9の実施の形態と異なっている。このような無端ベ
ルト状の電子ペーパー121は、駆動ローラ115aと
従動ローラ115bとにより回動され、開口部に露出す
る部分が異なるように制御される。駆動ローラ115a
は駆動モータMにより回動され、駆動モータMは制御部
118により駆動が制御されている。
【0208】制御部118は、記録ヘッド101による
1画面分の画像の記録中の電子ペーパーの移動速度が記
録に適した速度となるように駆動モータMの駆動による
駆動ローラ115aの回動速度を制御している。
【0209】例えば、記録ヘッド101による記録が連
続的に行われる場合(すなわち、画像表示装置が次々と
画像を表示するように設定されている場合)は駆動ロー
ラ115aは一定の回動速度に制御される。また、記録
ヘッド101が記録した画像を直ちに見れるように画像
表示装置が設定されている場合は、駆動ローラ115a
は、記録ヘッド101が1画面分の画像の記録を終了す
ると、回動速度が速くなるように制御され、画像表示部
に記録した画像が表示されると画像表示部に表示された
画像が移動しないように回動が停止される。
【0210】なお、電子ペーパー121に画像を表示さ
せる原理などその他の構成は、上述の第9の実施の形態
と同様であるので、説明は省略する。
【0211】このような構成の画像表示装置を用い、電
子ペーパー121の移動速度を、例えば、100mm/
secとして画像表示を行ったところ、得られた画像は
コントラストの良い高精細なものとなった。
【0212】また、同じ電子ペーパー120を約100
0回程度繰り返し用いて画像を形成させたが、電子ペー
パー120の伸びや、たるみ等が発生せず、かつ、全て
の回で形成した画像の乱れや表示不良などの問題は発生
しなかった。したがって、本第10の実施の形態の画像
表示装置は、画像表示寿命が長く、かつ、画像表示性能
の高い画像表示装置であることがわかる。
【0213】なお、上述した第9の実施の形態及び第1
0の実施の形態において、記録ヘッド101の記録面1
30における各電極132の配置は図41(A)に示す
配置に限らず、図47(A)及び図47(B)に示すよ
うに、1列としてもよい、また、電極の形状も、断面略
楕円状の半球状に限らず、図47(B)〜図47(D)
に示すように、断面略楕円状の矩形状としてもよい。
【0214】[第11の実施の形態]第11の実施形態
に係る画像表示装置は、図49に示すように、画像を表
示する表示部160と、画像データに基いて表示部16
0に画像を表示させるコントローラ162とから構成さ
れている。
【0215】表示部160は、図50に示すように、表
示基板170と非表示基板172との間に、2色の粒子
174、138を封入した構成である。
【0216】表示基板170は、図50に示すように、
ガラス基板158上に複数のITO画素電極を設けた構
成であり、例えば、100μm×100μmのサイズの
ITO画素電極を約10μm間隔で配列させた構造のも
のが使用できる。また、非表示基板172は、図51に
示すように、ガラス基板上にITO電極を全面に形成し
た構成であり、このITO電極は接地されている。
【0217】なお、表示基板170と非表示基板172
との間には、図示しないスペーサが形成されており、こ
のスペーサにより、表示基板170と非表示基板172
との距離が常に一定に保持されると共にセルが形成され
ている。
【0218】表示基板170と非表示基板172との間
に封入された2色の粒子174、138のうちの一方の
粒子174は、導電性の着色粒子の表面に正孔輸送層1
78を形成したものである。本第11の実施の形態で
は、一方の粒子174として、例えば、平均粒径約10
μmの抵抗値10-2Ω・cm程度のアモルファスカーボ
ンよりなる黒色の真球状導電性粒子の表面に、ポリカー
ボネートに正孔輸送物質であるN−メチルカルバゾール
ジフェニルヒドラゾンを約40重量%添加して均一に分
散させたものを正孔輸送層178として3μm程度の厚
さにコートしたものを使用している。
【0219】なお、導電性粒子及び正孔輸送層を形成す
る電荷輸送性材料としては、上記第9の実施の形態で説
明したものと同様のものを使用できるので説明は省略す
る。
【0220】また、2色の粒子のうち他方の粒子138
は、隠蔽粒子としての役目を果たす絶縁性の白色粒子で
あり、本第11の実施の形態では、上記第9の実施の形
態で説明したものと同様のものを使用している。
【0221】本第11の実施の形態では、これら2種類
の粒子174、138を、黒色の粒子174:白色の粒
子138=1:2となるように混合し、表示基板170
と非表示基板との間に充填率約50%で封入している。
なお、混合割合は適宜調整できる。
【0222】また、表示基板170の各画素電極156
は各々配線164によりコントローラ162と接続され
ている。コントローラ162は、画像データに応じた位
置の画素に電圧を印加して表示部160に画像データに
応じた電界の分布を生じさせる。
【0223】すなわち、電圧が印加された画素電極15
6は、図50に示すように、正の電荷を帯びるので、そ
の部分から黒色の粒子174に正電荷が注入される。そ
のため、電圧が印加された画素電極156から黒色の粒
子174が遠ざかり、電圧が印加されていない画素電極
156にのみ黒色の粒子174が付着した状態となる。
したがって、表示基板170の黒色の粒子174が付着
してない領域が白色となり、黒と白とのコントラストに
よる画像が形成される。
【0224】なお、画像データに応じた位置とは、ここ
では黒色の粒子174を表示基板170から離れさせて
その位置を白くすることにより画像とするため、画素を
形成しない位置である。もちろん、画素電極156が負
の電荷を帯びるように、電圧を印加すれば、電圧が印加
された画素電極156に黒色の粒子174が付着するこ
ととなるので、画像データに応じた位置とは画素を形成
する位置である。
【0225】なお、第11の実施の形態では、各画素電
極と接続する配線164を、図51に示すように、画素
電極の上層に設けた透明な絶縁層166内に埋め込ん
で、埋め込み配線としているので、電極間距離が短く、
緻密な画像が表示可能となっている。なお、この配線1
64は、例えば、パイロックス(商品名;DuPont社
製)、インパイロックス(商品名;DuPont社製)、LS
シリーズ(商品名;田中貴金属インターナショナル社
製)等の透明な導電性材料を分散させた抵抗体より構成
されており、スイッチングの際に放電などが発生してシ
ョートするなどの不都合が生じることを防止している。
【0226】画像表示装置で表示された画像はコントラ
ストの良い高精細なものとなり、また、書き換え間隔
を、例えば、20Hzで画像を繰り返し表示させても、
形成した画像に乱れや表示不良などの問題は発生しなか
った。そのため、本第11の実施の形態の画像表示装置
は寿命が長く、かつ、画像表示性能の高い画像表示装置
であることがわかる。
【0227】また、2色の粒子のうち他方の粒子138
として、粒径10μm、抵抗値10 -2Ω・cmのアモル
ファスカーボンの真球状導電性粒子の表面に、白色に着
色したポリカーボネート中に電子輸送物質であるフルオ
レノン化合物を約40重量%添加して均一に分散させた
ものを電子輸送層179として3μm程度の厚さにコー
トしたものを使用することもできる。
【0228】この場合、図52に示すように、黒色の粒
子74が付着していない領域に白色の粒子176が付着
するので、より一層コントラストが高く、見易い画像が
長期にわたって得られる。
【0229】なお、上述の図46と同様に、表示部16
0を、イエロー(Y)に着色された導電性粒子133が封
入された第1のセルと、マゼンタ(M)に着色された導
電性粒子135が封入された第2のセルと、シアン
(C)に着色された導電性粒子137が封入された第3
のセルとを一組としたユニットを多数形成した構成とし
てカラー画像を表示することも可能である。
【0230】また、上述した第9の実施の形態、第10
の実施の形態及び第11の実施の形態では説明のため、
黒色の粒子と白色の粒子を封入した場合について述べた
が白と黒に限定されるものではなく、異なる2色の粒子
であればよい。
【0231】異なる色の粒子としては、シアン、マゼン
タ、イエロー、レッド、グリーン、ブルーなどの有色の
粒子のほかに、白色あるいは黒色の無色の粒子も含む。
白色あるいは黒色の粒子としては、ジビニルベンゼンを
主成分とする架橋共重合体からなる真球状粒子(ミクロ
パールSP(商品名);積水化学工業製、ミクロパール
BB(商品名);積水化学工業製)、架橋ポリメチルメ
タクリレートの微粒子(MBX-20ブラック(商品名);積
水化学工業製、MBX-20ホワイト(商品名);積水化学工
業製)、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子(ルブロ
ンL(商品名);ダイキン工業(株)製、SST-2(商品
名);Shamrock Technologies Inc.製)、シリコーン
樹脂微粒子(トスパール(商品名);東芝シリコーン
(株)製)があげられる。
【0232】なお、上述した第9の実施の形態、第10
の実施の形態及び第11の実施の形態では、表示媒体と
して紙等に代替できるような電子ペーパーを使用する場
合について説明したが、本発明の表示媒体は、このよう
な電子ペーパーに限らず、例えば、広告看板や、ディス
プレイ等のように書き換え可能な表示媒体全般に応用で
きる。
【0233】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部から加えられる電界により、電荷輸送性を有する一
対の基板の中に封入された粒子群を画像に応じて移動さ
せて画像形成するので、繰り返し書き換えが可能とな
り、かつ安全性、応答性に優れる、という効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における画像形成装置の概
略構成図である。
【図2】 静電潜像担持体及び対向電極における電位を
示す図である。
【図3】 画像形成装置の一部拡大図である。
【図4】 画像形成装置の一部拡大図である。
【図5】 異方導電層を説明するための図である。
【図6】 異方導電層を説明するための図である。
【図7】 異方導電層の電界強度と電気抵抗値との関係
を示す線図である。
【図8】 異方導電層を説明するための図である。
【図9】 画像表示媒体の一例を示す図である。
【図10】 画像表示媒体の一例を示す図である。
【図11】 イニシャライザの概略構成図である。
【図12】 イニシャライザの一部拡大図である。
【図13】 イニシャライザの一部拡大図である。
【図14】 除電部材を示す図である。
【図15】 第2の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図16】 画像形成装置の一部拡大図である。
【図17】 静電潜像担持体及び対向電極における電位
を示す図である。
【図18】 第3の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図19】 第3の実施の形態における画像形成装置の
変形例である。
【図20】 定着装置及び搬送経路切替部材の概略構成
図である。
【図21】 定着手段を示す図である。
【図22】 現像装置の概略構成図である。
【図23】 現像装置の他の例を示す図である。
【図24】 現像装置を他の例を示す図である。
【図25】 現像装置を他の例を示す図である。
【図26】 現像装置を他の例を示す図である。
【図27】 静電潜像形成部を示す図である。
【図28】 イオン照射ヘッドの概略構成図である。
【図29】 スタイラス電極の概略構成図である。
【図30】 制御部において実行される制御ルーチンの
フローチャートである。
【図31】 カラー画像を表示可能な画像表示媒体を示
す図である。
【図32】 第5の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図33】 第5の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図34】 第6の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図35】 第7の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図36】 第7の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図37】 第8の実施の形態における画像表示媒体の
断面図である。
【図38】 第8の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図39】 第8の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図40】 第9の実施の形態の画像形成装置の概略構
成を示す説明図である。
【図41】 (A)は図1に示した記録ヘッドの記録面の
電極の配置を示す上面図であり、(B)は記録ヘッド接
続する電源について説明する概略図である。
【図42】 記録ヘッドが電子ペーパーの凸部に沿って
変形する様子を説明する説明図である。
【図43】 電子ペーパーの構造を説明する概略構成図
である。
【図44】 記録ヘッドによって電子ペーパー内に生じ
た電界による電子ペーパー内の粒子の動きを説明する説
明図である。
【図45】 記録ヘッド接続する別の電源について説明
する概略図である。
【図46】 カラー画像を表示する電子ペーパーの概略
構成図である。
【図47】 記録ヘッドの記録面の電極の別の配置例を
示す上面図である。
【図48】 本発明の第10の実施の形態の画像形成装
置の概略構成を示す説明図である。
【図49】 本発明の第11の実施の形態の画像形成装
置の概略構成を示す説明図である。
【図50】 図9で示した画像形成装置の表示部の構成
を示す概略構成図である。
【図51】 図11で示した電極部の概略構成図であ
る。
【図52】 図9で示した画像形成装置の表示部の別の
構成を示す概略構成図である。
【図53】 従来の電子ペーパの概略構成図である。
【図54】 スペーサの一例を示す図である。
【図55】 異方導電層について説明するための図であ
る。
【図56】 異方導電層について説明するための図であ
る。
【図57】 異方導電層の電界強度と電気抵抗値との関
係を示す線図である。
【図58】 異方導電層について説明するための図であ
る。
【図59】 本発明の第9の実施の形態の画像形成装置
の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像表示媒体 12 画像形成装置 14 表示基板 16 非表示基板 18 導電性粒子 20 絶縁性粒子 22 静電潜像形成部 24 静電潜像担持体 26 対向電極 37 セル 38 スペーサ粒子 50 現像装置 52 転写装置 56 定着装置 58 媒体検出センサ 80 帯電装置 82 光ビーム走査装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 善郎 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 町田 義則 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 酒巻 元彦 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 松永 健 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 諏訪部 恭史 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 小清水 実 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 柿沼 武夫 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 中山 信行 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC00 DE01 DE07 ED08 ED24 ED25 FA30 FA35 5C094 BA09 BA76 BA84 BA93

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が電荷輸送性を有する一
    対の基板と、 外部から加えられる電界により移動可能に封入されると
    共に、色及び特性が異なる複数種類の粒子群と、 を含む画像表示媒体。
  2. 【請求項2】 前記粒子群のうち少なくとも1種類が導
    電性粒子であることを特徴とする請求項1記載の画像表
    示媒体。
  3. 【請求項3】 前記基板の間が、所定形状に仕切られた
    セル構造となっていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の画像表示媒体。
  4. 【請求項4】 前記導電性粒子が多色画像を形成する複
    数の各色毎に前記セルに封入されたことを特徴とする請
    求項3記載の画像表示媒体。
  5. 【請求項5】 前記1対の基板の間に電極層が設けられ
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項
    に記載の画像表示媒体。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4の何れか1項
    に記載の画像表示媒体に画像を形成する画像形成方法で
    あって、 潜像担持体上に画像に応じた静電潜像を形成し、 前記画像表示媒体が間に位置可能に前記潜像担持体と対
    向する位置に配置された対向電極と前記潜像担持体との
    間に電界を発生させることにより前記画像表示媒体に画
    像を形成する画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記電界を発生させた後に、さらに前記
    画像表示媒体に絶縁層を介して電界を発生させることを
    特徴とする請求項6記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項4の何れか1項
    に記載の画像表示媒体に画像を形成する画像形成装置で
    あって、 潜像担持体と、 前記潜像担持体上に画像に応じた静電潜像を形成する静
    電潜像形成手段と、 前記画像表示媒体が間に位置可能に前記潜像担持体と対
    向する位置に配置され、前記潜像担持体との間に電界を
    発生させるための対向電極と、 を有する画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記対向電極はバイアス電圧が印加され
    ることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記導電性粒子を予め帯電させる帯電
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8又は請求
    項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記帯電手段は、前記基板に直流電圧
    及び交流電圧の少なくとも一方を印加することを特徴と
    する請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記帯電手段は弾性体で構成され、前
    記画像表示媒体と密着した状態で前記基板に直流電圧及
    び交流電圧の少なくとも一方を印加することを特徴とす
    る請求項10又は請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記帯電手段による帯電が行われる前
    に、前記電荷輸送性を有する基板が接地されることを特
    徴とする請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載
    の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 画像が形成される媒体が前記画像表示
    媒体であるか画像記録媒体であるかを入力するための入
    力手段と、 前記入力手段による入力結果が前記画像記録媒体の場合
    に、前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を
    トナーにより現像する現像手段と、 前記現像手段により現像されたトナー像を画像記録媒体
    に転写する転写手段と、 前記画像記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定
    着手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項8乃
    至請求項13の何れか1項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記入力手段は、画像が形成される媒
    体が前記画像表示媒体であるか画像記録媒体であるかを
    検出するための媒体検出手段であることを特徴とする請
    求項14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記転写手段は、前記対向電極である
    ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の画
    像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記入力手段による入力結果が前記画
    像表示媒体の場合に、前記定着手段による定着処理を行
    わないことを特徴とする請求項14乃至請求項16の何
    れか1項に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記入力手段による入力結果が前記画
    像表示媒体の場合に、前記現像手段による現像を停止す
    る現像停止手段をさらに備えたことを特徴とする請求項
    14乃至請求項17の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】 前記静電潜像形成手段と前記対向電極
    との間の距離を調節する調節手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項14乃至請求項18の何れか1項に記
    載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記請求項5に記載の画像表示媒体に
    画像を形成する画像形成装置であって、 潜像担持体と、 前記潜像担持体上に画像に応じた静電潜像を形成する静
    電潜像形成手段と、 前記電極層と接触するガイド電極と、 を有する画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記請求項1乃至請求項5の何れか1
    項に記載の画像表示媒体をイニシャライズするイニシャ
    ライズ装置。
  22. 【請求項22】 前記粒子群が移動開始する帯電量以下
    に帯電することを特徴とする請求項21記載のイニシャ
    ライズ装置。
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