JPH0545793Y2 - - Google Patents

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JPH0545793Y2
JPH0545793Y2 JP1986057542U JP5754286U JPH0545793Y2 JP H0545793 Y2 JPH0545793 Y2 JP H0545793Y2 JP 1986057542 U JP1986057542 U JP 1986057542U JP 5754286 U JP5754286 U JP 5754286U JP H0545793 Y2 JPH0545793 Y2 JP H0545793Y2
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space
plate
internal combustion
combustion engine
type internal
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、V型内燃機関の騒音低減構造に関
し、具体的にはV型内燃機関のシリンダブロツ
ク、左右シリンダヘツド、吸気マニホルドによつ
て囲まれる空間の長手方向両端の開口を完全密閉
として該空間からの騒音の放出を抑制させた構造
における、前記空間外から前記空間内へのウオー
ダバイパスパイプの配設構造に関する。
〔従来の技術〕
多気筒内燃機関では、エンジンの長手方向の長
さを短縮して車両への搭載性を向上させるため
に、シリンダヘツドを左右バンクに分割して、左
右のシリンダヘツドに設けた吸気ポートから気筒
に互違いに吸気を導入する、いわゆるV型構造が
とられることがある。とくにエンジン全長の短縮
化が要求されるフロントエンジンフロントドライ
ブ車ではV型構造が屡々採用される。V型内燃機
関では、吸気マニホルドはシリンダブロツクの中
央部の上方にシリンダブロツクから離して配設さ
れ、吸気マニホルドの各ポートは左右のシリンダ
ヘツドの各ポートに連通される。V型内燃機関で
は、左右のシリンダヘツドおよび吸気マニホルド
は、エンジン長手方向に連続した壁を有してお
り、シリンダブロツク、左右のシリンダヘツド、
吸気マニホルドによつて囲まれる空間は、エンジ
ンの上下、左右方向には閉塞されている。しか
し、この空間外から空間内へウオータバイパスパ
イプを配管しなければならないので、該空間はエ
ンジン長手方向には、開放されている。ここで、
ウオータバイパスパイプとは、機関外部に設けら
れた冷却水循環系路中の装置と、機関ヘツドに位
置する冷却水系路中の装置を接続する冷却水パイ
プのことである。このようなV型内燃機関の構造
は、たとえば実公昭58−8909号公報に開示されて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、V型内燃機関では、上記の如く空間の
エンジン長手方向の両端が開放されているため、
機関運転中に発生する、ピストン打音、吸気音、
燃焼音等がVバンク空間において共鳴作用を受
け、より大きな騒音となつて両端開口部から外部
に直接出て、騒音上問題となる。この場合、もし
も両端開放部を壁で覆うと(特公昭55−20057号
公報)、ウオータバイパスパイプの配管が困難に
なる。
本考案は、上記V型内燃機関に存在する特有の
騒音上の問題を、Vバンク空間の密閉によつて、
軽減させる場合のウオータバイパスパイプの配管
構造を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本考案に係るV型内
燃機関の騒音低減構造は、シリンダブロツクに該
シリンダブロツクの中心線に対して左右にシリン
ダヘツドを取付け、前記シリンダブロツク上方で
前記左右のシリンダヘツド間に前記左右のシリン
ダヘツドを介して各気筒に吸気を分配する、壁が
シリンダブロツク長手方向に連結した吸気マニホ
ルドを配設し、これによつて前記シリンダブロツ
ク、前記左右のシリンダヘツドおよび前記吸気マ
ニホルドによつて囲まれる部位に、上下左右方向
が密閉され長手方向両端が開放された空間を有す
るV型内燃機関において、前記空間の長手方向両
端に、該空間の長手方向両端の開口を閉塞するプ
レートと、該プレートの周囲に延び前記プレート
をV型内燃機関に取付ける弾性部材とから成るシ
ールを設け、前記空間を上下、左右、長手方向の
何れの方向にも完全密閉とし、前記空間と前記空
間の外部との間にわたつて延びるウオータバイパ
スパイプを、前記弾性部位にて気密に貫通させた
ものから成る。
〔作用〕
上記本考案の装置では、V型内燃機関のVバン
ク空間は、上下、左右、長手方向両端のすべてに
わたつて閉塞されて、完全密閉となつているの
で、該空間内の騒音が該空間から外部に洩れ出る
ことはなく、騒音が軽減される。この構造では、
プレートが弾性部材を介してエンジンに取付けら
れているので、プレートの振動が抑制され、騒音
低減が効果的に得られる。また、ウオータバイパ
スパイプは、弾性部材部分を貫通するので、貫通
とシールは容易であり、かつウオータバイパスパ
イプの振動が減衰され、耐久性が向上する。
〔実施例〕
以下に、本考案に係るV型内燃機関の騒音低減
装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明す
る。
第1図および第2図は本考案の空間端部の密閉
構造を示している。図は考案の要部を明確に示す
ために、従来公知の部分は簡略化して示してい
る。
シリンダブロツク2には、6気筒の場合で示す
と、#1,#2,#3,#4,#5,#6気筒
が、互違いに2列に配列され、1列に直線状に配
列された場合に比べてエンジン長さが短縮化され
ている。
シリンダブロツク2には、シリンダブロツク中
心線を中心にして左右にシリンダヘツド18,2
0が取付けられ、シリンダヘツド18には#1,
#3,#5気筒に接続する吸気ポートが設けら
れ、シリンダヘツド20には#2,#4,#6気
筒に接続する吸気ポートが設けられる。吸気ポー
トはサイアミーズポートに形成されてもよい。左
右のシリンダヘツド18,20はシリンダブロツ
ク中心線に対して角度をもつて傾斜されており、
左右のシリンダヘツド18,20同志は互に左右
に離れている。
シリンダブロツク2の中央部の上方には、吸気
マニホルド34が配設されており、吸気マニホル
ド34はエンジン長手方向に連続した壁をもつて
いる。吸気マニホルド34は、上流で1つのサー
ジタンクに集合される気筒数の数だけに分割され
た独立の吸気通路38,…42,…48を有して
おり、該独立の吸気通路38,…48は、1列に
配設されて上方に延びる直線部と、そこから左右
に湾曲して左右のシリンダヘツド18,20方向
に延びシリンダヘツド18,20の吸気ポートに
接続する湾曲部とから成る。吸気マニホルド34
には左右シリンダヘツド18,20に冷却水を循
環するウオータジヤケツト50が形成されてい
る。また、シリンダブロツク2、左右シリンダヘ
ツド18,20および吸気マニホルド34の連結
部にはガスケツト64が配設される。
シリンダブロツク2、左右のシリンダヘツド1
8,20、および吸気マニホルド34によつて囲
まれる空間52は、上下、左右方向が閉塞されて
おり、エンジン長手方向に延びている。
左右シリンダヘツド18,20間の空間52の
長手方向両端には、それぞれ、該空間52の長手
方向両端を開閉するプレート54が配設されてい
る。プレート54の周囲には、ゴム等から成る弾
性部材56が接着等により取付けられており、弾
性部材56の外周は、シリンダブロツク2、左右
シリンダヘツド18,20、吸気マニホルド34
の内周に密着している。プレート54および弾性
部材56はシール手段58を構成し、該シール手
段58によつて空間52は、エンジン長手方向に
も密閉される。
プレート54は、エンジン長手方向と直角の面
内に延びる平板部54aとその周囲にエンジン長
手方向に短く延びるフランジ54bとを有し、断
面がU字状の鋼材から構成される。フランジ54
bはU字の両脚を構成する。弾性部材56は、こ
のU字の脚54bの周囲に接着される。
プレート54は、L字型ブラケツト60を介し
てシリンダブロツク2に固定される。L字型ブラ
ケツト60は、プレート54の平板部54aに溶
接され、ボルト62によつてシリンダブロツク2
に固定される。
第1図および第2図は本考案のウオータバイパ
スパイプ配設構造も示している。V型内燃機関に
おいて、ヒータからのエンジン冷却水の戻り配管
である、すなわち、機関外部に設けられた冷却水
系路中の装置と、機関ヘツドに位置する冷却水系
路中の装置を接続する冷却水パイプである、ウオ
ータバイパスパイプが、左右シリンダヘツド間空
間に該空間の長手方向から延びてくるが、その場
合のパイプのシール手段貫通構造が示されてい
る。
第1図および第2図において、ウオータバイパ
スパイプ66が外部からシール手段58を貫通し
て空間52内に入り、シリンダブロツク2内に形
成されたウオータポンプ空間68に連通してい
る。ウオータバイパスパイプ66はガスケツト7
0を介してシリンダブロツク2に連結される。
ウオータバイパスパイプ66はシール手段58
の弾性部材56部分でシール手段58を貫通す
る。さらに具体的には、プレート54の脚54b
の部分に半円状のへこみを設け、そこにウオータ
バイパスパイプ66を気密に溶接付けし、ウオー
タバイパスパイプ66のプレート54との溶接部
以外の部分には弾性部材56を接着して、取り付
ける。これによつてウオータバイパスパイプ66
のシール手段58の貫通部は気密とされる。
上記のように構成されたV型内燃機関における
騒音低減作用を説明する。左右シリンダヘツド1
8,20間の空気52は、機関運転中に発生する
ピストン打音、吸気音、燃焼音がこもる空間であ
り、共鳴作用によつて音を増幅する空間である。
空間52は、左右シリンダヘツド18,20によ
つてエンジン左右方向を閉塞され、シリンダブロ
ツク2によつてエンジン下方向を閉塞され、吸気
マニホルド34によつてエンジン上方向を閉塞さ
れている。また、空間52はエンジン長手方向両
端をシール手段58,58によつて閉塞されてい
る。したがつて、空間52は、完全に密閉された
空間であり、そこから直接外部に音が洩れないの
で、エンジン騒音が低減される。
また、プレート54は弾性部材56を介してエ
ンジンに連結されるので、振動が減衰され、騒音
低減効果は著しい。
また、ウオータバイパスパイプ66のシール手
段58の貫通部はシール構造となつているので、
貫通部から騒音が洩れることはない。この構造
は、また、ウオータバイパスパイプ66の振動を
減衰させ、耐久性を向上している。
〔考案の効果〕
本考案に係るV型内燃機関の騒音低減構造によ
れば、V型内燃機関の左右シリンダヘツド間に形
成される空間を、プレートと弾性部材とでエンジ
ン長手方向に密閉し、ウオータバイパスパイプを
弾性部材の部位で気密に貫通したので、該空間に
こもる騒音が外部に放出されることを防止でき、
エンジン騒音を低減できるとともに、ウオータバ
イパスパイプの振動を低減させ、耐久性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るV型内燃機関
の騒音低減装置の正面図、第2図は第1図の−
線に沿う断面図、である。 2……シリンダブロツク、18,20……左右
シリンダヘツド、34……吸気マニホルド、52
……空間、54……プレート、54b……プレー
トの脚、56……弾性部材、58……シール手
段、66……ウオータバイパスパイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダブロツクに該シリンダブロツクの中
    心線に対して左右にシリンダヘツドを取付け、
    前記シリンダブロツク上方で前記左右のシリン
    ダヘツド間に前記左右のシリンダヘツドを介し
    て各気筒に吸気を分配する、壁がシリンダブロ
    ツク長手方向に連結した吸気マニホルドを配設
    し、これによつて前記シリンダブロツク、前記
    左右のシリンダヘツドおよび前記吸気マニホル
    ドによつて囲まれる部位に、上下左右方向が密
    閉され長手方向両端が開放された空間を有する
    V型内燃機関において、前記空間の長手方向両
    端に、該空間の長手方向両端の開口を閉塞する
    プレートと、該プレートの周囲に延び前記プレ
    ートをV型内燃機関に取付ける弾性部材とから
    成るシールを設け、前記空間を上下、左右、長
    手方向の何れの方向にも完全密閉とし、前記空
    間と前記空間の外部との間にわたつて延びるウ
    オータバイパスパイプを、前記弾性部材部位に
    て気密に貫通させたことを特徴とするV型内燃
    機関の騒音低減装置。 (2) 前記プレートを断面U字型鋼板から構成し、
    前記弾性部材を、該U字の両脚の周囲に配設し
    た実用新案登録請求の範囲第1項記載のV型内
    燃機関の騒音低減装置。 (3) 前記プレートを前記シリンダブロツクにL字
    型ブラケツトを介して取付けた実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のV型内燃機関の騒音低減
    装置。 (4) 前記ウオータバイパスパイプを前記プレート
    の外周に溶接により固定し、前記ウオータバイ
    パスパイプと前記プレートとの外周に前記弾性
    部材を配設した実用新案登録請求の範囲第4項
    記載のV型内燃機関の騒音低減装置。
JP1986057542U 1986-04-18 1986-04-18 Expired - Lifetime JPH0545793Y2 (ja)

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JPS62169228U JPS62169228U (ja) 1987-10-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5520057A (en) * 1978-07-30 1980-02-13 Ricoh Co Ltd Scanner
JPS591839B2 (ja) * 1975-03-19 1984-01-14 アクチ−ボラゲツト、スベンスカ、フレクトフアブリケン 製紙機用シリンダ−・ドライヤ

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