JPH048290Y2 - - Google Patents

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JPH048290Y2
JPH048290Y2 JP1985102857U JP10285785U JPH048290Y2 JP H048290 Y2 JPH048290 Y2 JP H048290Y2 JP 1985102857 U JP1985102857 U JP 1985102857U JP 10285785 U JP10285785 U JP 10285785U JP H048290 Y2 JPH048290 Y2 JP H048290Y2
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gas
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、燃焼室からのガス漏れ対策に有効な
エンジンのヘツド、ブロツクの合わせ面構造の改
良に関する。
(従来の技術) 通常のエンジンのシリンダは、シリンダブロツ
クとシリンダヘツドとからなり、両者の合わせ面
にガスケツトを介在させた状態で多数のヘツドボ
ルトにより結合されている。
しかしながら、シリンダの燃焼室は高温高圧の
条件下におかれるので、燃焼室の周壁が膨張と収
縮の熱変形を反復するうちにヘツドボルトによる
締付け状態が変化し、ガスケツトの弛緩および劣
化等も相俟つてシリンダブロツクとシリンダヘツ
ドとの合わせ面のシール機能が著しく損われ易
い。
その結果、シリンダの前記合わせ面から燃焼室
のガスがシリンダ外部へ放出されて大気汚染を招
いたり、冷却水連通路内へ浸入してエンジンの冷
却性能を阻害したりするおそれがあつた。
上記問題を解決するために、本出願人が先に出
願した実開昭59−163285号明細書(実開昭61−
78260号公報)においては、シリンダブロツクと
シリンダヘツドとの合わせ面でかつブロツクとヘ
ツドの少なくとも一方のボア外周に環状のガス抜
き溝を設け、このガス抜き溝を、エンジンの排気
通路と吸気通路の少なくとも一方の通路に連通さ
せたエンジンのシリンダ構造が記載されている。
このシリンダ構造により、万一、燃焼室内のガス
がブロツクとヘツドとの合わせ面を通じて洩れて
も、このガスはガス抜き溝からガス導出用連通孔
を経て、排気通路と吸気通路の少なくとも一方の
通路に導かれるから、排気ガスがそのままシリン
ダ外部へ放出されて大気汚染を招いたり、冷却水
連通路内へ浸入してエンジンの冷却機能を阻害し
たりするおそれを効果的に解消し得た。
ところで、ブロツクとヘツドとの合わせ面に上
記のようなガス抜き溝を設けた効果をさらに増大
させるためには、複数のガス抜き溝を同心的に設
けることが好ましい。しかしながらブロツクとヘ
ツドの合わせ面には、多数の冷却水連通路および
ヘツドボルト孔が存在するため、ガス抜き溝を複
数設けようとすれば、溝が細いものとなり、この
溝をブロツクまたはヘツドに刻設する場合、治具
が細いものとなつて折損しやすいという問題があ
つた。
(考案の目的) 本考案は上記従来の問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で制作し易く、しかもシール性を
向上させたヘツド、ブロツクの合わせ面構造を提
供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案の特徴とするところは、互いに隣接する
複数のシリンダボアを備えたシリンダブロツクと
シリンダヘツドとの合わせ面間に、各シリンダボ
アの一部をそれぞれ形成する複数の円孔を備えた
板状部材が介装された複数気筒エンジンにおい
て、上記板状部材の両面に複数のガス抜き溝が各
円孔の周囲に沿つてそれぞれ同心状に並設され、
上記板状部材の一方の面のガス抜き溝が、この板
状部材にその厚さ方向にあけられた連通孔を通じ
て他方の面のガス抜き溝に連通し、上記複数の同
心状ガス抜き溝のうち、少なくとも最内周のガス
抜き溝が上記複数気筒に亘つて連通しており、か
つ最外周のガス抜き溝が、上記シリンダヘツドに
形成されたガス導出用連通孔を通じて排気通路も
しくは吸気通路に連通していることにある。
(考案の効果) 本考案は以上のような構成を有するから、シリ
ンダブロツクとシリンダヘツドとの合わせ面間の
シール性が向上し、しかも複数のガス抜き溝をプ
レス加工によつて容易に板状部材に形成でき、ま
た一方の合わせ面からガスが洩れて最内周のガス
抜き溝に入つた場合、このガスが連通孔を通つて
他方の合わせ面側のガス抜き溝に流れるため、ガ
ス圧力が低下して、それにより外方へのガス洩れ
が防止される。
特に本考案では、少なくとも最内周のガス抜き
溝が複数気筒に亘つて連通しているため、最内周
のガス抜き溝に入つたガスの圧力は、このガス抜
き溝が各気筒ごとに独立している場合の気筒数分
の1(直列4気筒エンジンの場合1/4)に低下し
て、それによつても外方へのガスの洩れが防止さ
れる。
さらに内側のガス抜き溝内に洩れたガス圧力が
なおも高い場合には、ガスが外側のガス抜き溝に
入るが、このガスはガス導出用連通孔を通じて排
気通路もしくは吸気通路へ導出されるから、その
まま大気中に放出されることがなく、大気の汚染
を防止することができる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面を参照して詳細に説
明する。
第1図は本考案の一実施例を示す直列4気筒エ
ンジンにおける1つの気筒の縦断面図で、大別し
てシリンダブロツク1とシリンダヘツド2とから
なり、シリンダブロツク1は、その内部にコンロ
ツド3に連結されたピストン4が設けられ、かつ
周壁内部に水冷用のウオータージヤケツト5が形
成されている。
一方、シリンダヘツド2の内部には、燃焼室6
が形成され、この燃焼室6に臨む吸気ポート7お
よび排気ポート8に、吸気バルブ9および排気バ
ルブ10が開閉自在に設けられ、かつ周壁内部に
水冷用のウオータージヤケツト11が形成されて
いる。
シリンダブロツク1とシリンダベド2の合わせ
面には金属製の板状部材12が介在しており、こ
の板状部材12は、シリンダブロツク1およびシ
リンダヘツド2と実質的に同一の熱膨張係数を有
する金属から製出されることが望ましく、第2図
に平面図で示されているように、直列4気筒エン
ジンのシリンダブロツク1が備えている4つのボ
アの一部をそれぞれ形成する4つの円孔13と、
ヘツド取付用ボルト孔14とがあけられている。
板状部材12のヘツド側の面には、円孔13と同
心状にガス抜き溝15a,15bがプレス成形に
よつて設けられている。図2から明らかなよう
に、本実施例では、上記ガス抜き溝15a,15
bは、それぞれ4つの気筒に亘つて連通して形成
されているが、少なくとも内側のガス抜き溝15
aが4つの気筒に亘つて連通していればよい。ま
た板状部材12のブロツク側の面にもガス抜き溝
15a,15bと重なる位置に同心状のガス抜き
溝16a,16bが同様にプレス成形によつて設
けられている。これらガス抜き溝16a,16b
のうち少なくとも内側のガス抜き溝16aは、4
つの気筒に亘つて連通している。そして板状部材
12の両面の互いに重なる位置にあるガス抜き溝
15a,16aおよび15b,16bは板状部材
12の厚さ方向にあけられた連通孔17,18に
よつて互いに連通している。なお、第1図におけ
る板状部材12は第2図の−線に沿う断面図
として示されている。
上述のように板状部材12のヘツド側の面に設
けられたガス抜き溝15a,15bのうちの外側
の溝15bは、排気ポート8に連なる排気通路1
9に連通されていて、そのためのガス導出用連通
孔20がシリンダヘツド2に形成されている。
なお、第1図の実施例では、ガス抜き溝15b
が連通孔20によつて排気通路19に連通されて
いるが、このガス導出用連通孔は吸気通路21側
に設けてもよく、あるいは排気通路19側と吸気
通路21側の双方に設けてもよい。
以上の構成において、エンジンの運転中に、万
一1つの気筒の燃焼室6からシリンダヘツド2と
板状部材12との合わせ面あるいはシリンダブロ
ツク1と板状部材12との合わせ面から燃焼ガス
が漏出した場合、このガスは、その気筒における
内側のガス抜き溝15aまたは16aに入り、他
の3つの気筒におけるガス抜き溝15a,16a
に拡散し、さらに連通孔17,18を通つて反対
側のガス抜き溝にも流れるためガス圧力が低下し
てガス漏れが防止される。ガス抜き溝15aおよ
び16a内のガス圧力がなおも高い場合には、こ
のガスはシリンダヘツド2の板状部材12との合
わせ面またはシリンダブロツク1と板状部材12
との合わせ面を通じて外側のガス抜き溝15bま
たは16bに入り、また連通孔17を通つて反対
側のガス抜き溝にも流れ、さらにヘツド2のガス
導出用連通孔20を経て排気通路19または(お
よび)吸気通路21へ導出される。
このようにして燃焼室6の漏出ガスが排気通路
19へ導出された場合、このガスはシリンダ内の
排気ガスとともに排気経路へ導かれ、触媒等の浄
化装置を通過して浄化された後、大気中へ放出さ
れる。
一方、燃焼室6の漏出ガスが吸気通路21へ導
出された場合、このガスは吸気混合ガスとともに
再びシリンダ内部へ吸入され、エンジンの燃料と
して再利用される。
次に第3図および第4図を参照すると、板状部
材12の変形が符号12′で示されている。この
板状部材12′のガス抜き溝22a,22bは、
板状部材12′の両面に貫通するようにプレスで
打抜かれており、双方の溝22a,22bは適当
なつなぎ部23によつて部分的に接続されてい
る。このような板状部材12′の構成によつても、
前述した板状部材12と同様の機能を果すこと明
らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部の縦断面
図、第2図および第3図は板状部材の平面図、第
4図は第3図の−線に沿つた断面図である。 1……シリンダブロツク、2……シリンダヘツ
ド、3……コンロツド、4……ピストン、5,1
1……ウオータージヤケツト、6……燃焼室、7
……吸気ポート、8……排気ポート、9……吸気
バルブ、10……排気バルブ、12……板状部
材、13……円孔、15a,15b,16a,1
6b……ガス抜き溝、17,18……連通孔、1
9……排気通路、20……ガス導出用連通孔、2
1……吸気通路、22a,22b……ガス抜き
溝、23……つなぎ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いに隣接する複数のシリンダボアを備えたシ
    リンダブロツク1とシリンダヘツド2との合わせ
    面間に、各シリンダボアの一部をそれぞれ形成す
    る複数の円孔13を備えた板状部材12が介装さ
    れた複数気筒エンジンにおいて、 上記板状部材12の両面にそれぞれ複数のガス
    抜き溝15a,15b,16a,16bが各円孔
    12の周囲に沿つてそれぞれ同心状に並設され、
    上記板状部材12の一方の面のガス抜き溝15
    a,15bが、この板状部材12にその厚さ方向
    にあけられた連通孔17,18を通じて他方の面
    のガス抜き溝16a,16bに連通し、上記複数
    の同心状のガス抜き溝15a,15b,16a,
    16bのうち、少なくとも最内周のガス抜き溝1
    5a,16aが上記複数気筒に亘つて連通してお
    り、かつ最外周のガス抜き溝15b,16bが、
    上記シリンダヘツド2に形成されたガス導出用連
    通孔20を通じて排気通路19もしくは吸気通路
    21に連通していることを特徴とするヘツド、ブ
    ロツク合わせ面構造。
JP1985102857U 1985-07-08 1985-07-08 Expired JPH048290Y2 (ja)

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JPH048290Y2 true JPH048290Y2 (ja) 1992-03-03

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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5234490U (ja) * 1975-09-02 1977-03-11
JPS5818049B2 (ja) * 1980-05-15 1983-04-11 旭化成株式会社 活魚の収容装置

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JPS6212754U (ja) 1987-01-26

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