JPH0545717U - 複写機と周辺機との接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 台座を兼ねる給紙装置と画像形成装置底部と
の接続部が別体の固定部材を用いて固定されることによ
って生じる取付作業の煩雑化及び固定し忘れ等の不具合
をなくすることができる複写機と周辺機との接続構造を
提供すること。 【構成】 複写機本体１と連結して使用される周辺機２
との接続構造において、複写機と周辺機の一方の筐体に
固定した外装カバーを他方の筐体に対してネジ止め、或
は係止した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は複写機と、該複写機を設置するための台を兼ねる周辺機との接続構造 の改良に関する。

【０００２】

【従来技術】

複写機等の画像形成装置に付属する周辺機として例えば記録紙給紙装置があり 、この記録紙給紙装置には画像形成装置の台座を兼ねて該画像形成装置の下部に 配置されるものがある。このような台座を兼ねる給紙装置と画像形成装置底部と の接続部は、別体の固定部材を用いて固定されるようになっているが、この固定 部材を装着する箇所は外から見にくいため、取付けにくく、しかも取付け忘れが 発生しやすかった。また、固定部材の分だけ部品点数が増大するためサービス作 業に置ける手数を増大するという問題もあり、これらの改善が望まれていた。ま た、複写機本体の下部には持ち運び用の把手が設けられているが、この把手をユ ーザサイドで使用することは通常はなく、これを用いて台座との固定を実現する 提案はこれまでなされたことがなかった。また、把手は複写機下面から側方へ突 出入自在に構成されており、設置された状態にある複写機から把手が突出可能で あるため、突出した把手に物体が衝突する等により外力が加わって機器本体側に 故障をもたらす虞れもある。

【０００３】

【考案の目的】

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、台座を兼ねる給紙装置と画像 形成装置底部との接続部が別体の固定部材を用いて固定されることによって生じ る取付作業の煩雑化及び固定し忘れ等の不具合をなくすることができる複写機と 周辺機との接続構造を提供することを目的としている。

【０００４】

【考案の構成】

上記目的を達成するため本考案は、複写機本体と連結して使用される周辺機と の接続構造において、複写機と周辺機の一方の筐体に固定した外装カバーを他方 の筐体に対してネジ止めしたこと、複写機本体と連結して使用される周辺機との 接続構造において、複写機と周辺機の一方の筐体に固定した外装カバーに屈曲部 を設け、他方の筐体に設けたスリットに対して該屈曲部を係止したこと、複写機 本体と連結して使用される周辺機との接続構造において、該周辺機の筐体に固定 した外装カバーに屈曲部を設け、複写機本体に設けた把手に対して該屈曲部を係 止したことを特徴としている。

【０００５】 以下、添付図面に示した好適な実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図１は本考案の一実施例の外観構成を示す説明図、第２図(a) 及び(b) は本考 案の接続構造の要部構成を示す正面図及びＡ−Ａ断面図である。 複写機１は例えば給紙装置を兼ねる台座２の上に載置されて固定され、複写機 １の筐体３と台座２の筐体４との間にはゴム脚等１ａによって間隙が形成されて いる。本考案の特徴的な構成は、ネジ６によって台座の筐体４と固定された外装 パネル５の上端部の一部（接続片）５ａを複写機の筐体３の下部にまで延ばして 複写機の筐体と直接ネジ７によって螺着固定した構成に存する。なお、この実施 例では複写機の外装パネル８の下端縁を一部切欠いて切欠き８ａとするとともに 該切欠き８ａ内に外装パネル５の接続片５ａを嵌合させることにより、、接続部 の外観上の整合性を確保している。

【０００６】 また、図３は変形例であり、複写機の筐体３の適所にスリット３ａを形成する と共に、外装パネル５の接続片５ａの先端部の屈曲部５ｂを該スリット３ａ内に 嵌合係止した構成が特徴的である。この変形例によれば、ネジ７を省略でき、組 付け作業性を向上できる。

【０００７】 図４は本考案の第２の実施例であり、上記実施例と同一の部分は同一の符号で 表し重複した説明は省略するが、複写機下面に支持された運搬用の把手（図面右 方へ突出可能）９を台座の外装パネル５の接続片５ａの上端部の屈曲部５ｂにて 係止するようにした構成が特徴的である。このことによって、通常使用されるこ とのない把手９を利用して台座を固定することができ、しかも把手９が外方へ突 出することを防止することができる。

【０００８】 なお、上記各実施例においては台座を兼ねる給紙装置の外装パネルと、複写機 側の筐体とをネジ或は係止手段によって固定したが、これと逆に台座を兼ねる給 紙装置の筐体を、複写機側の外装パネルとネジ或は係止手段によって固定しても よい。

【０００９】 以上のように本考案によれば、複写機とその周辺機との接続を一方の外装カバ ーと他方の筐体とを連結することによって実現したので、格別な固定部材を必要 とせず、固定し忘れを防止することができると共に、固定作業性を向上し、更に 製造工程数を減少することができる。

【００１０】 さらに把手が複写機から突出しないよう構成してあるため、突出した把手に物 体が衝突する等により外力が加わって機器本体側に故障をもたらす虞れもなくな る。

【００１１】 なお、本考案の接続構造は上記実施例のように複写機本体の下方に配置される 周辺機との間の連結のみならず複写機の側方に配置する周辺機との連結にも適用 可能である。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、台座を兼ねる給紙装置と画像形成装置底部との 接続部が別体の固定部材を用いて固定されることによって生じる取付作業の煩雑 化及び固定し忘れ等の不具合をなくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用した画像形成装置の外観構成説明
図である。

【図２】(a) 及び(b) は接続部の一例の要部構成説明図
及びそのＡ−Ａ断面図である。

【図３】(a) 及び(b) は接続部の他の例の要部構成説明
図及びそのＢ−Ｂ断面図である。

【図４】(a) 及び(b) は本考案の他の実施例の接続部の
要部構成説明図及びそのＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１・・・複写機、２・・・台座（給紙装置、周辺機）、
３・・・筐体、４・・・筐体、５・・・外装パネル、５
ａ・・・接続片、６・・・ネジ、７・・・ネジ、８・・
・外装パネル、８ａ・・・切欠き、９・・・把手。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複写機本体と連結して使用される周辺機
   との接続構造において、複写機と周辺機の一方の筐体に
   固定した外装カバーを他方の筐体に対してネジ止めした
   ことを特徴とする複写機と周辺機との接続構造。
2. 【請求項２】 複写機本体と連結して使用される周辺機
   との接続構造において、複写機と周辺機の一方の筐体に
   固定した外装カバーに屈曲部を設け、他方の筐体に設け
   たスリットに対して該屈曲部を係止したことを特徴とす
   る複写機と周辺機との接続構造。
3. 【請求項３】 複写機本体と連結して使用される周辺機
   との接続構造において、該周辺機の筐体に固定した外装
   カバーに屈曲部を設け、複写機本体に設けた把手に対し
   て該屈曲部を係止したことを特徴とする複写機と周辺機
   との接続構造。