JPH0545247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、洗面化粧台などのミラーの側部に
配設される照明具付きキヤビネツトに係り、詳し
くは、化粧棚等のキヤビネツトの内部とミラーと
を同時に照明することかできる照明具付きキヤビ
ネツトに関する。

〔従来技術とその課題〕

従来、洗面化粧台等の天板の両側上部などに配
設され化粧品などを収納するように構成されてな
る化粧棚が公知であり、このような化粧棚が取り
付けられた洗面化粧台等にあつては、上記化粧棚
の間に配置されたミラーなどを照明する照明具
が、上記ミラー上部に配設されているのが一般的
である。また、上記化粧棚の中には、キヤビネツ
ト内に照明具を取り付け、このキヤビネツト本体
の収納部内及び収納物を照明して意匠的な効果が
得られるように構成したものも多く提案されてい
る。

しかしながら、上記従来の洗面化粧台のよう
に、照明具がミラーの上部のみに配置されている
場合には、ミラーの両側に配置されたキヤビネツ
ト内を照明することができない、という問題を有
していた。

また、前記従来の照明具付きキヤビネツトにあ
つては、照明具が照明する対象となるのがキヤビ
ネツトの収納部内のみであり、上記ミラー側を照
明することはできず、実用的ではない、という問
題を有していた。

この考案は、かかる現状に鑑み創案されたもの
であつて、その目的とするところは、キヤビネツ
ト内に収納された照明具によつて、キヤビネツト
の収納部内は勿論、該キヤビネツトの側部に配設
されたミラーをも同時に照明することができ、意
匠的にも実用的にも優れた照明具付きキヤビネツ
トを提供しようとするものである。

〔課題を解決するための構成〕

上記目的を達成するため、この考案に係る照明
具付きキヤビネツトにあつては、ミラーの両側部
に配設されたキヤビネツト本体の収納部内に、こ
の収納部を前後に仕切る透光材で形成された中仕
切り板を配設し、この中仕切り板と背板との間に
形成された空間部に照明具を配設すると共に、上
記空間部を形成する側板部分のミラー側を透光材
で形成したことを特徴とするものである。

〔作用〕

それ故、この考案に係る照明具付きキヤビネツ
トにあつては、キヤビネツト本体の収納部内の中
仕切り板を通して照明具の光が収納部内を照ら
し、かつ、照明具が収納された空間部の透光材で
形成された側部からも、該照明具の光が照射され
るように構成されている。

〔実施例〕

以下、添付図面に示す一実施例に基きこの考案
を詳細に説明する。

第１図は、この考案に係る照明具付きキヤビネ
ツトを、洗面台１の天板２の両側上部に配設し、
化粧品などを収納するように構成した場合を例示
している。

この照明具付きキヤビネツトは、その本体Ａ
が、第１図乃至第３図に示すように、扉１０と、
背板１１と、天板１２と、底板１３及び両側板１
４，１５と、で画成された収納部Ｓを有して構成
されており、該収納部Ｓ内には、透光材で形成さ
れた中仕切り板１６が上記収納部Ｓの前後を仕切
るように配設されていると共に、この中仕切り板
１６と前記背板１１との間に形成された空間部Ｐ
内には、照明具１７が収納されている。尚、第２
図及び第３図中符号１８は、上記収納部Ｓ内の上
下方向に所要間隔ごとに配設された着脱自在な棚
板である。

扉１０は、ヒンジ２０によつて開閉自在に取り
付けられており、意匠的な効果を考えるならば、
透光性を有するガラスやプラスチツク材などで構
成し、収納部Ｓ内の照明効果を扉１０を通して鑑
賞できるように構成してもよい。勿論、扉１０に
色彩或は模様等を施して構成することもできる。

中仕切り板１６は、収納部Ｓの背板として作用
するもので、透光性を有するガラスやプラスチツ
ク材などの透光材で形成されており、背部の照明
具１７の存在を考えるならば、照明具１７が直接
見えないように、半透明な透光材で形成するのが
望ましい。勿論、この中仕切り板１６に、色彩或
は模様等を施して構成することもできる。

照明具１７は、図示の実施例では蛍光灯を用い
ているが、電球等を用いることもできる。この照
明具１７の点・消灯は、例えば、底板１３の下面
に取り付けられたスイツチ板２１に配設されたス
イツチ２２のオン・オフによつて行われる。

また、この実施例にあつては、左側板１４のミ
ラー側の一部を透光側板１４ａで形成し、照明具
１７からの光が、該透光側板１４ａを通つて、キ
ヤビネツト本体Ａ，Ａ間に配設されたミラーＭの
表面側を照らすように構成されている。勿論、使
用目的に対応して両側板１４，１５を透光材で形
成してもよいこと勿論である。

それ故、この実施例に係る照明具付きキヤビネ
ツトにあつては、キヤビネツト本体Ａの中仕切り
板１６を通して照明具１７の光が収納部Ｓ内を照
らし、かつ、照明具１７が収納された空間部Ｐの
透光材で形成された側部１４ａからも、該照明具
１７の光が照射されるので、一の照明具１７によ
つて、キヤビネツト本体Ａの収納部Ｓとキヤビネ
ツト本体Ａの外側部をも同時に照明することがで
き、しかも、上記照明具１７は外部に露出してい
ないので、意匠的な効果も得られる。

〔考案の効果〕

この考案に係る照明具付きキヤビネツトは、以
上説明したように、一の照明具によつて、キヤビ
ネツト本体の収納部内とミラーとを同時に照明す
ることができ、また、照明具を外部に露出させな
い構造であるため、すつきりとした意匠的効果が
得られる等、幾多の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例に係る照明具付き
キヤビネツトが取り付けられてなる洗面台の正面
図、第２図は第１図−線拡大断面図、第３図
は第１図−線拡大断面図である。 符号の説明、Ａ……照明具付きキヤビネツトの
本体、Ｐ……空間部、Ｓ……収納部、１０……正
面板、１１……背板、１２……天板、１３……底
板、１４，１５……両側板、１４ａ……両側板の
透光部分、１６……中仕切り板、１７……照明
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ミラーの両側部に配設されたキヤビネツト本体
   の収納部内に、この収納部を前後に仕切る透光材
   で形成された中仕切り板を配設し、この中仕切り
   板と背板との間に形成された空間部に照明具を配
   設すると共に、上記空間部を形成する側板部分の
   ミラー側を透光材で形成したことを特徴とする照
   明具付きキヤビネツト。