JPH04123127U - 照明付き引出しユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 天板部５の裏面に反射板６を有するユニット
本体２と、背面板７が光透過材よりなり底裏面に反射板
６を有する引出し３と、これらの引出し３の背面奥部の
ユニット本体２の内部に配設した光源ランプ４とからな
る照明付き引出しユニット。 【効果】 引出しの収納スペースを損なうことなく、そ
の内部を広範囲に照明することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、照明付き引出しユニットに関するものである。さらに詳しくは、 この考案は、引出しを引き出した際に、その内部に適度な光を照射することので きる照明付き引出しユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、衣服やその他の日用品等を、その非使用時に収納、保管するため、 各種の構造からなる収納ユニットが用いられてきている。この収納ユニットは、 その使用目的に応じて、種々のタイプのユニットを自在に組合わせて設置できる という特徴を有している。たとえば図３に例示した収納ユニット（ア）の場合に は、上段に、衣服等を吊り下げて収納するハンガーユニット（イ）を配し、下段 には、引出しユニット（ウ）および、容量の大きい物品を収納するためのユニッ ト（エ）を配している。またこの収納ユニット（ア）は、その扉に折れ曲り扉（ オ）を用いており、扉の開閉に広いスペースを必要としないようになっている。

【０００３】 このように、収納ユニット（ア）は、限られた室内空間を有効に活用すること を可能にするとともに、各ユニットの組合わせを自由に選択できるというすぐれ た特徴を有している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、たとえば図３に示したように、従来の引出しユニット（ウ）を その下段に配置した収納ユニット（ア）の場合には、図４に例示したように室内 照明（カ）と人間（キ）との位置関係から、引出し（ク）の内部に影が落ち、収 納物の識別に必要な照度が不足するという問題が発生する。

【０００５】 そこで、たとえばハンガーユニット（イ）の場合には、その天板部等に照明器 具を配置したものが知られているが、引出しユニット（ウ）の場合には、各引出 し（ク）ごとに、その内部を均一に照明する照明器具を設置することは、事実上 不可能であり、照明付きの引出しユニットはこれまで存在しなかった。 この考案は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の引出しユ ニットにおける各引出し内部の照度不足を解消し、全ての引出しの内部を、均一 に、しかも十分な照度で照明することのできる改良された照明付き引出しユニッ トを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するものとして、天板部裏面に反射板を有する ユニット本体と、背面板が光透過材よりなり底裏面に反射板を有する引出しと、 これらの引出しの背面奥部のユニット本体内部に配設した光源ランプとからなる 照明付き引出しユニットを提供する。

【０００７】

【作用】

この考案の照明付き引出しユニットにおいては、ユニット本体に内蔵した単一 の光源ランプの光を、個々の引出しの底裏面およびユニット本体の天板部裏面に 取付けた反射板によって、その下方の引出し内部に照射する。このため、引出し の内部に、均一に光が照射する。また、引出し内部に特別な照明器具が存在しな いため、その収納スペースを損うこともない。

【０００８】

【実施例】

以下、添付した図面に沿って実施例を示し、この考案についてさらに詳しく説 明する。 図１は、この考案の照明付き引出しユニットの一実施例を示した側断面図であ る。たとえばこの照明付き引出しユニット（１）は、ユニット本体（２）と、こ れに収納する６段の引出し（３）、および引出し（３）の背面奥部に配設した光 源ランプ（４）とからなっている。さらにユニット本体（２）の天板部（５）の 裏面および各引出し（３）の底裏面には反射板（６）を取付けている。また、各 引出し（３）の背面板（７）は、たとえば塩化ビニールやアクリルのような光透 過材で構成し、光源ランプ（４）の発する光を通過させるようにしている。

【０００９】 図２は、この考案の照明付き引出しユニット（１）における、各引出し（３） 内部への照明方法を例示した側断面図である。この図２に示した通り、引出し（ ３）の内部には、その背面板（７）を通過した光源ランプ（４）の光が、図中矢 印で示したように、直接あるいは反射板（６）を介して、広範囲に照射される。 この光源ランプ（４）は、引出し（３）の外部にあるため、引出し（３）の収納 スペースが損なわれることはない。また、光源ランプ（４）の光は、引出し（３ ）の奥から照射するため、手の影が光を遮ぎることもない。

【００１０】 さらに、光源ランプ（４）の電源は、手動スイッチにより作動することもでき るが、たとえば各引出し（３）にリミットスイッチを取り付け、引出し（３）の 開閉に応じて光源ランプを点滅させるようにすることもできる。 もちろんこの考案は、以上の例によって限定されるものではなく、光源ランプ の種類や大きさ、輝度、あるいは引出しユニットの形状、構成等の細部について は、様々な態様が可能であることは言うまでもない。

【００１１】

【考案の効果】

以上詳しく説明した通り、この考案によって、各引出しの収納スペースを損な うことなく、その内部を広範囲に照明することのできる照明付き引出しユニット が提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の照明付き引出しユニットの一実施例
を示した側断面図である。

【図２】図１に示した照明付き引出しユニットにおける
引出し内部の照明方法を例示した側断面図である。

【図３】一般的な収納ユニットの構成を例示した斜視図
である。

【図４】室内照明と人間および収納ユニットとの一般的
な位置関係を示した側面模式図である。

【符号の説明】

１ 照明付き引出しユニット ２ ユニット本体 ３ 引出し ４ 光源ランプ ５ 天板部 ６ 反射板 ７ 背面板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板部裏側に反射板を有するユニット本
   体と、背面板が光透過材よりなり底裏面に反射板を有す
   る引出しと、これらの引出しの背面奥部のユニット本体
   内部に配設した光源ランプとからなる照明付き引出しユ
   ニット。