JPH0544966U - エレベータの防犯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】エレベータの乗かごで起る犯罪の予防のため監
視用ＴＶの受像機を乗かごに取付け乗かごの中の様子が
監視されていることを乗客に意識づけて犯罪の抑制を図
る。 【構成】乗かごの側壁１、または天井２に取付けたＴＶ
カメラ４で乗かご室内を撮影、受像機３に映像６を映
す。 【効果】カメラと映像機の映像の係わりは乗客に対して
監視されていることを強く意識させ犯行に及ぶ行為が抑
止される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はエレベータの乗かごの中の犯罪の予防に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装置は特開昭61−81377 号公報に記載のように、ＩＴＶカメラによって 乗かごの中の撮影を行うが、受像機は管理人室などに設けられており、離れた場 所から監視していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術は離れた場所から監視するしくみのため、その機能は乗かごの中 で発生した犯罪を軽微に収めるとか、犯罪の確証をつかむとかに留まり、犯罪を 予防するという点では問題があった。また、監視人が受像機を見つめていなけれ ばならない事情についても問題があった。

【０００４】 本考案は乗かごの中での犯罪を未然に防ぎ、また受像機を見つづける監視作業 を軽減することを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点は受像機を乗かご室内に取付け、カメラの被写体たる乗客に直に映 っている自分の姿を見せるように構成することで解決される。

【０００６】

【作用】

乗かごの乗客は受像機に写し出された自分の姿を発見する。つまり、監視され ている自分を受像機の中に見ることになる。それは乗客の行動を抑制する作用を もつ。

【０００７】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を図１により説明する。

【０００８】 乗かごの側壁１に受像機３を取付ける。乗かごの天井２にＴＶカメラ４を取付 ける。（あるいは、側壁１に取付けてもよい。）ＴＶカメラ４と受像機３はケー ブル（図示せず）で接続されていて、ＴＶカメラ４を作動させれば受像機３に撮 影映像が映し出される。受像機４は乗客５がすぐ気付き、しかも、乗客自身５が 映っていることがすぐ分るぐらいの大きさが必要である。

【０００９】 近時ＴＶの受像機は液晶技術の進歩と共に奥行き寸法の薄いものが開発されて 壁掛式のタイプも見られるようになった。本考案では受像機の薄形タイプが取付 け，美観共に好適である。

【００１０】 エレベータの乗かごに乗った乗客５に対し受像機３に映し出された映像は“見 られている”という意識を伝えるにはカメラ４のみを見るよりはるかに迫真力が ある。この“見られている”という意識は乗客５に対しエレベータ乗かごの密室 性を失わせ行動を慎しむべく働くに違いない。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、エレベータ乗かごの密室性から惹起される犯罪を未然に防止 し、またこの犯罪を監視する監視作業をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のエレベータ乗かごの斜視
図。

【符号の説明】

１…かごの側壁、２…かごの天井、３…ＴＶ受像機、４
…ＴＶカメラ、５…乗客、６…受像機の映像、７…かご
の照明。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】監視用のＴＶカメラを備えた乗かごにおい
   て、前記ＴＶカメラの被写体を受像する受像機を乗かご
   内に取付けたことを特徴とするエレベータの防犯装置。