JPH0544908U - フライトコンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺動が円滑でかつシューの長寿命化を図った
フライトコンベアを提供する。 【構成】 主務チェーン１０にシュー１１を介してガイ
ドレール１２上を摺動するフライト１３を取付け、フラ
イト１３をトラフ１４内で円運動させることにより搬送
物１５を所定方向に搬送する。シュー１１の前端側に
は、進行方向（矢印Ａ方向）に対して傾斜した傾斜部１
１ａが設けられている。ガイドレール１２上に落下した
搬送物１５はフライト１３の移動に伴い、シュー１１の
傾斜部１１ａによりガイドレール１２上からトラフ１４
内に落下移動される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は搬送装置に係り、特にエンドレスのチェーンにフライトを取り付けト ラフ内で円周運動させることにより搬送物を搬送するフライトコンベアに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来から既に提案されているこの種のフライトコンベアを第２図〜第４図を用 いて説明する。第２図から明らかなように、フライトコンベアは、トラフ１の両 端側にスプロケット２が配置されており、フライト３を等間隔に取り付けた主務 チェーン４をエンドレス状に張り、該主務チェーン４を駆動装置５によりトラフ １内で円周運動させることにより、トラフ１底面の搬送物６をフライト３により 所定方向に搬送するよう構成されている。また、該フライト３がガイドレール７ により支持され、摺動するようになっている。

【０００３】 第３図から明らかなように、該ガイドレール７はトラフ１の上下部両端に固定 されており、主務チェーン４に取り付けられたフライト３はシュー８を介してガ イドレール７上に支持されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のフライトコンベアにあっては、第４図から明らかなようにシ ュー８の平面形状が長方形状となっており、フライト３は長方形状のシュー８を 介しガイドレール７上を摺動するようになっている。このため、ガイドレール７ 上に搬送物６がある場合、該搬送物６がシュー８と共にガイドレール７上を移動 するため、シュー８に片寄った力がかかり、円滑な摺動ができないという欠点が あった。またシュー８とガイドレール７間に搬送物６がかみ込むことにより、シ ュー８の寿命が短かくなるという欠点もあった。

【０００５】 本考案の目的は上述した欠点に鑑みなされたもので、摺動が円滑で、かつシュ ーの長寿命化を図ったフライトコンベアを提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案は、エンドレスチェーンにシューを介してガ イドレール上を摺動するフライトを取り付け、該フライトをトラフ内で円周運動 させることにより搬送物を搬送するフライトコンベアにおいて、前記シューの平 面形状を進行方向に対し傾斜を有する形状とした構成としたものである。

【０００７】

【作用】

このように本考案にあっては、シューの平面形状の進行方向に対し傾斜を有す る形状としたことにより、ガイドレール上の搬送物をフライトの移動と共にトラ フ内に落とすことが可能となり、これによって摺動が円滑となると共にシューと ガイドレール間に搬送物がかみ込む量が低減されるため、シューの寿命が長くな る。

【０００８】

【実施例】

以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を説明する。

【０００９】 第１図は本考案に係るフライトコンベアの一実施例を示す要部平面図である。 本実施例にあっては、エンドレス状の主務チェーン１０にシュー１１を介してガ イドレール１２上を摺動するフライト１３を取り付け、該フライト１３をトラフ １４内で円周運動させることにより搬送物１５を所定方向に搬送するという基本 構成は従来と同様である。

【００１０】 本実施例にあっては、シュー１１の平面形状を従来の長方形状から進行方向（ 矢印Ａ方向）に対して傾斜を有する形状としたところに特徴を有する。すなわち 、シュー１１の前端側に、進行方向に対して傾斜した傾斜部１１ａを有する構造 となっている。この場合、ガイドレール１２上に落下した搬送物１５はフライト １３の移動に伴い、シュー１１の傾斜部１１ａによりガイドレール１２上からト ラフ１４内に落下移動される。

【００１１】 このように、本実施例にあってはガイドレール１２上の搬送物１５が早期にト ラフ１４内に除去されるため、摺動が円滑になると共に搬送物１５のシュー１１ とガイドレール１２間におけるかみ込み量を低減できるため、該シュー１１の寿 命を長くできるという効果も有する。

【００１２】 なお、本考案は他のガイドレール上をシューが移動する構造の装置において同 様な効果を得ることができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係るフライトコンベアによれば、シューの平面形 状を進行方向に対し傾斜を有する形状としたことにより、ガイドレール上に落下 した搬送物を早期にトラフ内に除去できるため、従来に比べて摺動を円滑にでき ると共にシューとガイドレエール間における搬送物かみ込み量を低減できるため 、シューの長寿命化を図ることができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るフライトコンベアの一実施例を示
す要部平面図である。

【図２】従来のフライトコンベアの全体構成図である。

【図３】図２の概略拡大断面図である。

【図４】図３のIV−IV線矢視図である。

【符号の説明】

１０ 主務チェーン １１ シュー １１ａ 傾斜部 １２ ガイドレール １３ フライト １４ トラフ １５ 搬送物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンドレスチェーンにシューを介してガ
   イドレール上を摺動するフライトを取り付け、該フライ
   トをトラフ内で円周運動させることにより搬送物を搬送
   するフライトコンベアにおいて、前記シューの平面形状
   を進行方向に対し傾斜を有する形状としたことを特徴と
   するフライトコンベア。