JPH0544867U - 測定装置の包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 測定装置１本体を固定する固定部材４と、測
定装置本体１及び固定部材４を挿入する箱体とよりなる
包装体において、固定部材４には測定装置本体１と嵌合
する嵌合部５と本体上面に当接する複数の凸部７ａ，７
ｂが形成され、凸部７ａ，７ｂの少なくとも１つをスイ
ッチボタン３の近傍に配置させた。 【効果】 測定装置本体の包装作業を容易にし、かつ、
測定装置本体上部に構成された表示部と化粧箱内面が直
接に摺動することもなく、また輸送中にスイッチボタン
が化粧箱の表面より押されることによって動作を開始す
ることもない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は測定装置の包装体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より小型携帯用の測定装置、例えばスピ−ドメ−タやストップウォッチな どはデジタル式が一般的となっている。これらは電源としてリチウム電池、水銀 電池などを用いた電子式で、本体の上部に位置するスイッチにより表示モ−ドの 切り替えを行なったり、ＯＮ、ＯＦＦ制御を行うようになっている。

【０００３】 ところで、これらの測定装置の包装は従来より測定装置本体をポリ袋などに挿 入し、さらにその状態で発泡部材や塩化ビニ−ルなどで形成された固定部材の嵌 合部に嵌合させ、そして化粧箱に挿入している。

【０００４】 この包装形態を図５乃至図８に従い、スピ−ドメ−タの場合について説明する 。

【０００５】 図５において、10はスピ−ドメ−タ本体で本体上部に表示部11とスイッチボタ ン12が構成されている。まずスピ−ドメ−タ本体10をポリ袋13に挿入する。次に 塩化ビニ−ル製の固定部材14に形成された嵌合部15に、スピ−ドメ−タ本体10を ポリ袋13に挿入した状態で嵌合させ、固定する。そして、この状態でスピ−ドメ −タ本体10は固定部材14とともに化粧箱16に挿入される。

【０００６】 この結果、スピ−ドメ−タ本体10上部に構成された表示部11と化粧箱16内面が 直接に摺動することがなく、輸送中なども表示部11表面に傷がつくことがない。

【０００７】 しかしながら、スピ−ドメ−タ本体10をポリ袋13に入れた状態で包装をしなけ ればならないため、包装作業が面倒であることや、輸送中にスイッチボタン12が 化粧箱16の表面より押されることにより動作を開始し、電池の消耗を早めるなど の問題点を有している。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の問題点に留意し、測定装置本体の包装作業を容易にし、かつ、 測定装置本体上部に構成された表示部と化粧箱内面が直接に摺動することもなく 、また輸送中にスイッチボタンが化粧箱の表面より押されることによって動作を 開始することもない測定装置の包装体を提供することを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、本体上面に表示部とスイッチ ボタンを有する測定装置の包装体において、該包装体は測定装置本体を固定する 固定部材と、上記測定装置本体及び固定部材を挿入する箱体とよりなり、上記固 定部材には測定装置本体と嵌合する嵌合部と本体上面に当接する複数の凸部が形 成され、該凸部の少なくとも１つが上記スイッチボタンの近傍に位置することを 特徴とするものである。

【００１０】

【作用】

上記の手段により、測定装置本体は複数の凸部により固定されているため、従 来に比べてより安定に固定されるともに、凸部の厚み分だけ測定装置本体が固定 部材の上面より下方に固定される。さらには複数の凸部の少なくとも１つがスイ ッチボタンの近傍に位置するため、化粧箱の表面を押されることがあっても凸部 によって規制され、スイッチボタンは押されない。

【００１１】

【実施例】

本考案の一実施例を図１乃至図４に従い説明する。

【００１２】 １は外形がほぼ円形状のである電子式のスピ−ドメ−タ本体である。このスピ −ドメ−タ本体１の上面には液晶素子などによる表示部２が設けられている。こ の表示部２は液晶素子の表示面であるガラスが直接外部に露出しないように本体 ケ−スの表示窓にアクリルなどの透明樹脂製のレンズでカバ−した構造になって いる。これは主に液晶素子の電極部への防水対策などからなされているものであ る。３は表示部２に隣接して設けられたスイッチボタンである。このスイッチボ タン３は押しボタン形式で、表示のモ−ド切替やスタ−ト／ストップ制御を行う ものである。

【００１３】 ４はスピ−ドメ−タ本体１を固定する固定部材である。固定部材４は通常発泡 スチロ−ルなどの発泡部材、及びブリスタ−パック法による塩化ビニ−ル製のも のなどである。固定部材４にはスピ−ドメ−タ本体１が嵌合する嵌合部５が形成 されている。この嵌合部５は図１及び図２に示されているように幅広の溝状であ り、その両側面の中央部にスピ−ドメ−タ本体１の外形の形状の一部が嵌合する 凹部６ａ，６ｂを形成している。７ａ，７ｂは凹部６ａ，６ｂに形成された凸部 であり、スピ−ドメ−タ本体１の嵌合部５からの抜けを防止しするもので、本実 施例では両側面にそれぞれ１ケ所ずつ形成されている。さらに凹部６ｂに形成さ れた凸部７ｂは、スピ−ドメ−タ本体１上面に設けられたスイッチボタン３の近 傍に形成されている。本実施例ではスイッチボタン３は１つであるが、複数個の スイッチボタンが構成されているときは、各スイッチボタンの近傍にそれぞれ凸 部を形成しておくことが望ましい。そして、上記のように固定されたスピ−ドメ −タ本体１は、図４の如く固定部材４とともに化粧箱８に挿入され、包装される 。

【００１４】 本実施例における包装体においては、スピ−ドメ−タ本体１を図２のように上 方向から押し込むことによって、固定部材４の嵌合部５に固定する。ここで嵌合 部５の上部には凸部７ａ，７ｂが形成されているため、この凸部７ａ，７ｂの厚 み分だけスピ−ドメ−タ本体１の上面は固定部材の上面より下方に位置すること になる。このためスピ−ドメ−タ本体１を固定部材４とともに化粧箱８に挿入す る際や輸送中の振動等によって、スピ−ドメ−タ本体１と化粧箱８の内面が摺動 することはなく、本体ケ−スの表示窓に設けられた透明樹脂製のレンズに傷がつ くこともない。さらには凸部７ｂがスイッチボタン３の近傍に配置されているた めに、輸送中などに化粧箱８の表面を押されることがあっても凸部７ｂによって 動きが規制され、スイッチボタン３は押されることがない。

【００１５】

【考案の効果】

上述の如く構成される本考案に依れば、測定装置の包装において、測定装置本 体をポリ袋に挿入することやポリ袋に挿入して固定部材に固定するなどの面倒な 作業がないため、包装作業が容易になり、かつ、コストダウンが図れるものであ る。また測定装置本体上部に構成された表示部を覆う透明樹脂製のレンズと化粧 箱内面は凸部の厚み分だけの間隔を有しているので、振動などによって摺動する ことはなく、透明樹脂製のレンズに傷がつかない。さらに凸部はスイッチボタン の近傍に配置されているために、化粧箱の表面を押されることがあっても凸部に よって動きが規制され、スイッチボタンが押されることはなく、動作を開始して 電池の消耗を早めることなどもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の上面図である。

【図２】同実施例の包装方法を示す側面一部断面図であ
る。

【図３】同実施例の側面一部断面図である。

【図４】同実施例の包装方法を示す斜視図である。

【図５】本考案の従来例の上面図である。

【図６】同従来例の包装方法を示す側面一部断面図であ
る。

【図７】同従来例の側面一部断面図である。

【図８】同従来例の包装方法を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ スピ−ドメ−タ本体（測定装置） ２ 表示部 ３ スイッチボタン ４ 固定部材 ５ 嵌合部 ７ａ，７ｂ 凸部 ８ 化粧箱（箱体）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体上面に表示部とスイッチボタンを有
   する測定装置の包装体において、該包装体は測定装置本
   体を固定する固定部材と、上記測定装置本体及び固定部
   材を挿入する箱体とよりなり、上記固定部材には測定装
   置本体と嵌合する嵌合部と本体上面に当接する複数の凸
   部が形成され、該凸部の少なくとも１つが上記スイッチ
   ボタンの近傍に位置することを特徴とする測定装置の包
   装体。