JPH0544795A - 差動制限機構付き差動装置 - Google Patents

差動制限機構付き差動装置

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JPH0544795A
JPH0544795A JP19627591A JP19627591A JPH0544795A JP H0544795 A JPH0544795 A JP H0544795A JP 19627591 A JP19627591 A JP 19627591A JP 19627591 A JP19627591 A JP 19627591A JP H0544795 A JPH0544795 A JP H0544795A
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differential
plunger
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shaft
suction
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JP19627591A
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Satoru Suzuki
悟 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】差動制限機構付き差動装置に関し、タイトコー
ナーブレーキング現象の発生を防止し、かつ、燃費およ
び走破性を向上させることを目的とする。 【構成】デフケースと片側のサイドギアの間に差動制限
用の油圧式動力伝達継手を設け、デフケースの内側面に
カム面を形成するとともに、ロータのプランジャー室の
ない反対側にサイドギアを形成し、第2の軸と第3の軸
間の回転速度差に応じた差動制限トルクを伝達するよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動制限機構として油
圧式動力伝達継手を用いた差動制限機構付き差動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の差動制限機構付き差動装置として
は、例えば図7に示すように、差動制限機構として、粘
性継手を用いたものがある。図7において、1は差動装
置であり、差動装置1は、リングギア2を介してプロペ
ラシャフトに連結されるデフケース3と、デフケース3
に固定されたピニオンシャフト4に回転自在に設けられ
たピニオンギア5,6と、ピニオンギア5,6に噛合し
左右のアクスルシャフト7,8に固定されたサイドギア
9,10を有している。
【0003】11は差動装置1の差動制限を行う粘性継
手であり、粘性継手11はデフケース3の内周に組み付
けた複数のアウタープレート12と、アクスルシャフト
8上に固定した複数のインナープレート13を有してい
る。この装置においては、アクスルシャフト7,8間の
回転速度差に応じた差動制限トルクの伝達を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の差動制限機構付き差動装置にあっては、粘性
継手を用いているために、図6のAに示すように、伝達
トルクが低差動時から高く、高差動になってもそれほど
増加しないトルク特性であるため、タイトコーナーブレ
ーキング現象が発生し、燃費も悪く、悪路での走破性も
悪いという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、差動制限機構として油圧式動
力伝達継手を用いることで、タイトコーナーブレーキン
グ現象の発生を防止し、かつ、燃費および走破性を向上
させることができる差動制限機構付き差動装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、互いに相対回転可能な3軸間に設けら
れ、第1の軸に連結されたハウジングと、該ハウジング
内に放射状に配置固定された複数の軸と、該軸上に回転
自在に設けられた複数のピニオンギアと、第2、あるい
は第3の軸に連結されるとともに、前記ハウジング内に
回転自在に収納され、前記ピニオンギアと噛み合う一対
のサイドギアを有し、第2,第3の軸間の差動回転を許
容しつつ第1の軸との間でトルク伝達を行う差動装置に
おいて;前記ハウジングの一方の内側面に2つ以上の山
を有するカム面を形成し;第2もしくは第3の軸に連結
されると共に、前記ハウジング内に回転自在に収納さ
れ、複数のプランジャー室を前記カム面に面して軸方向
に形成するとともに、プランジャー室を形成しない他の
端面に前記サイドギアを形成したロータと;前記複数の
プランジャー室の各々に、リターンスプリングの押圧を
受けて往復移動自在に収納されるとともに、第1と第2
もしくは第1と第3の軸間の相対回転時に前記カム面に
よって駆動されるプランジャーと;前記ロータの外径部
に開口し、前記プランジャー室の底部と通じる吸入吐出
孔と;前記ロータの外径部に回転自在に摺接するととも
に、前記ハウジングとの間で所定の角度回転可能に位置
決めされ、前記吸入吐出孔との位置関係によって吸入弁
および吐出弁の作用をする複数の吸入ポート、吐出ポー
トを形成した円筒状の弁体と、該弁体の吐出ポートとハ
ウジング内の低圧室との間にオリフィスを設け、第2と
第3の軸間の回転速度差に応じた差動制限トルクを伝達
するようにしたものである。
【0007】
【作用】本発明においては、デフケースと片側のサイド
ギアとの間に差動制限用の油圧式動力伝達継手を設け
る。すなわち、デフケースの内側面にカム面を形成し、
プランジャーを軸方向に移動可能に収納するロータの、
プランジャー室のない反対側にサイドギアを形成する。
【0008】これにより、ロータとデフケースの間に差
動回転が生じたときは、差動回転に対してトルクが2次
曲線的に増加するトルク特性を得ることができる。した
がって、低差動時にはトルク伝達を少なくして、タイト
コーナーブレーキング現象の発生を防止することがで
き、また、通常走行時には、燃費を向上させることがで
きる。
【0009】また、高差動時となる悪路での走破性を高
めることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は本発明の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、図1において、21は第1の
軸(例えば、プロペラシャフト)に連結されるデフケー
ス(ハウジング)であり、デフケース21には複数のピ
ニオンシャフト(軸)22が放射状に固定されている。
ピニオンシャフト22には複数のピニオンギア23が回
転自在に設けられ、ピニオンギア23の自転により差動
が行われる(図2、参照)。
【0011】24は第2の軸(例えば、左アクスルシャ
フト)に連結されるロータであり、ロータ24にはピニ
オンギア23に噛合するサイドギア25が形成されてい
る。26は第3の軸(例えば、右アクスルシャフト)に
連結されるサイドギアであり、サイドギア26はピニオ
ンギア23に噛合している。デフケース21の一方の内
側面には2つ以上の山を有するカム面27が形成されて
いる。
【0012】ロータ24には、軸方向には複数個のプラ
ンジャー室28が形成され、プランジャー室28内は複
数個のプランジャー29がリターンスプリング30を介
して摺動自在に収納されている。また、ロータ24には
複数の吸入吐出孔31が各プランジャー室28に通じる
ように外周に開口して形成されている(図3、参照)。
【0013】ロータ24の外周にはロータリバルブ(弁
体)32が設けられ、ロータリバルブ32には吸入ポー
ト33が外周に開口して形成され、また内周面には吐出
ポート34が形成され、吐出ポート34には流動抵抗発
生手段としてのオリフィス35が低圧室に連通するよう
にそれぞれ形成されている(図4、参照)。また、ロー
タリバルブ32にはデフケース21に形成した切欠き3
6に係合する位置決め用の突起37が端部に形成されて
いる。
【0014】ロータリバルブ32は、吸入吐出孔31の
開閉タイミングを決定するタイミング部材を構成し、切
欠き36と突起37がデフケース21とロータリバルブ
32の位相関係を規制する位置決め機構を構成してい
る。プランジャー29が吸入行程にある場合は、ロータ
リバルブ32の吸入ポート33とロータ24の吸入吐出
孔31が通じる位置関係となり、オリフィス35、吸入
ポート33、ロータ24の吸入吐出孔31を通じて、プ
ランジャー室28にオイルを吸入することができる。
【0015】また、プランジャー29が吐出行程にある
場合は、吸入行程と逆の関係となり、ロータ24の吸入
吐出孔31はロータリバルブ32の吐出ポート34に通
じる。38はロータ24と一体で回転するアキュムレー
タピストンであり、アキュムレータピストン38は封入
油の膨張、収縮を吸収する。なお、39はサイドギア2
6内に設けたメクラ蓋、40はオイルシール、41はボ
ルトである。
【0016】次に、動作を説明する。左右輪の間に回転
差が生じないときは、駆動力は、デフケース21を介し
て、ピニオンギア23から左右1対のサイドギア25,
26に等しく伝達される。左右輪の間に回転差が生じる
と、ピニオンギア23の自転により、差動が行われる
が、この実施例では差動制限を行う油圧式動力伝達継手
により、差動制限トルクを伝達する。
【0017】すなわち、デフケース21とロータ24と
の間に回転差が生じると、吐出行程にあるプランジャー
29はデフケース21のカム面27により軸方向に押し
込まれる。この時、吸入吐出孔31は吐出ポート34と
通じているため、プランジャー29はプランジャー室2
8のオイルを吸入吐出孔31からロータリバルブ32の
吐出ポート34に押し出す。
【0018】吐出ポート34に押し出されたオイルは、
オリフィス35を通って吸入ポート33に供給される。
この時、オリフィス35の抵抗により吐出ポート34お
よびプランジャー室28の油圧が上昇し、プランジャー
29に反力が発生する。このプランジャー反力に逆って
デフケース21を回転させることによりトルクが発生
し、デフケース21とロータ24との間でトルクが伝達
される。
【0019】さらに、デフケース21が回転すると、吸
入行程となり、吸入吐出孔31は吸入ポート33と通じ
るため、オリフィス35を通ったオイルは、吸入ポート
33、吸入吐出孔31を介してプランジャー室28に吸
入され、プランジャー29はデフケース21のカム面2
7に沿って戻る。このような吸入、吐出のタイミングを
図5に示す。
【0020】また、こうして得られた差動制限トルクT
は、図6のBに示すように、差動回転数ΔNに対して2
次曲線的に増加する特性を示す。したがって、低差動時
にはトルクTは小さいので、タイトコーナーブレーキン
グ現象の発生を防止することができ、また、通常走行時
には燃費を向上させることができる。
【0021】また、高差動時には、大きなトルクTを出
すことができるので、悪路での走破性を高めることがで
きる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、デフケースと片側のサイドギアの間に差動制限用の
油圧式動力伝達継手を設けたため、差動回転に対して2
次曲線的にトルクが増加するので、タイトコーナーブレ
ーキング現象の発生を防止することができ、また、燃
費、走破性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図
【図2】デファレンシャルギア部の断面図
【図3】ロータおよびロータリバルブの断面図
【図4】ロータリバルブの斜視図
【図5】吸入、吐出のタイミングの説明図
【図6】トルク特性を示すグラフ
【図7】従来例を示す図
【符号の説明】
21:デフケース(ハウジング) 22:ピニオンシャフト(軸) 23:ピニオンギア 24:ロータ 25,26:サイドギア 27:カム面 28:プランジャー室 29:プランジャー 30:リターンスプリング 31:吸入吐出孔 32:ロータリバルブ(弁体) 33:吸入ポート 34:吐出ポート 35:オリフィス 36:切欠き 37:突起 38:アキュムレータピストン 39:メクラ蓋 40:オイルシール 41:ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対回転可能な3軸間に設けられ、
    第1の軸に連結されたハウジングと、 該ハウジング内に放射状に配置固定された複数の軸と、 該軸上に回転自在に設けられた複数のピニオンギアと、 第2、あるいは第3の軸に連結されるとともに、前記ハ
    ウジング内に回転自在に収納され、前記ピニオンギアと
    噛み合う一対のサイドギアを有し、 第2,第3の軸間の差動回転を許容しつつ第1の軸との
    間でトルク伝達を行う差動装置において;前記ハウジン
    グの一方の内側面に2つ以上の山を有するカム面を形成
    し;第2もしくは第3の軸に連結されると共に、前記ハ
    ウジング内に回転自在に収納され、複数のプランジャー
    室を前記カム面に面して軸方向に形成するとともに、プ
    ランジャー室を形成しない他の端面に前記サイドギアを
    形成したロータと;前記複数のプランジャー室の各々
    に、リターンスプリングの押圧を受けて往復移動自在に
    収納されるとともに、第1と第2もしくは第1と第3の
    軸間の相対回転時に前記カム面によって駆動されるプラ
    ンジャーと;前記ロータの外径部に開口し、前記プラン
    ジャー室の底部と通じる吸入吐出孔と;前記ロータの外
    径部に回転自在に摺接するとともに、前記ハウジングと
    の間で所定の角度回転可能に位置決めされ、前記吸入吐
    出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁の作用を
    する複数の吸入ポート、吐出ポートを形成した円筒状の
    弁体と、 該弁体の吐出ポートとハウジング内の低圧室との間にオ
    リフィスを設け、 第2と第3の軸間の回転速度差に応じた差動制限トルク
    を伝達することを特徴とする差動制限機構付き差動装
    置。
JP19627591A 1991-08-06 1991-08-06 差動制限機構付き差動装置 Expired - Lifetime JP2620429B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105465238A (zh) * 2014-09-26 2016-04-06 R·阿贝斯曼 具有可变高度的倒刺的材料
WO2016135826A1 (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 Gkn ドライブライン ジャパン株式会社 デファレンシャルギア
RU2647794C1 (ru) * 2016-12-29 2018-03-19 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Оренбургский государственный университет" Гидравлический дифференциал к автомобилю

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