JPH0544720B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は取引処理装置に関し、特に、商品の
滞留日数の管理が可能な取引処理装置に関する。

［従来の技術および発明が解決しようとする問題
点］ 流通業界では、極端に売れ行きの落ちた商品を
指して死に筋商品という。従来、電子式キヤツシ
ユレジスタ（以下、ECR）によつて取引をして
いる商品についてどの商品が死に筋商品であるの
かを把握するには、ミニマムレポートまたはゼロ
レポートを作成する。ここで、ミニマムレポート
は売上げの少ない順に商品コードなどを印字した
ものであり、ゼロレポートは売上げのなかつたも
のの商品の商品コードなどを印字したものであ
る。しかしながら、ECRに登録されたデータは
毎日精算処理の後に消去されてしまうので、死に
筋商品であるか否かを正確に把握するには、或る
期間内に発行されたレポートを集計しなければな
らず、煩雑であるという問題点がある。

また、パーソナルコンピユータなどによつて、
集計処理を行なわせて死に筋商品を把握するに
は、大容量のメモリと相当容量のプログラムとが
必要であるという問題がある。

それゆえに、この発明の主たる目的は、商品の
滞留日数を管理することによつて、死に筋商品を
把握することのできる取引処理装置を提供するこ
とである。

［問題点を解決するための手段］ この発明の取引処理装置は、滞留日数更新モー
ドと登録モードとレポート作成モードとを切換え
るためのモード切換手段と、商品に関するデータ
を入力するための入力手段と、商品別に商品に関
するデータおよび滞留日数データを記憶するため
の記憶手段と、記憶手段の記憶内容に基づいて、
レポートを作成するためのレポート作成手段と、
モード切換手段によつて滞留日数更新モードが選
択されたことに応じて、記憶手段のすべての商品
の滞留日数データを１日更新する更新制御手段
と、モード切換手段によつて登録モードが選択さ
れたことに応じて、入力手段から商品に関するデ
ータが入力されるごとに、当該商品に関するデー
タを記憶手段の該当商品の記憶領域に記憶させる
とともに、該当商品の滞留日数データを消去する
登録制御手段と、モード切換手段によつて、レポ
ート作成モードが選択されたことに応じて、滞留
日数データに基づき所定の順番に記憶手段から商
品に関するデータを読出し、レポート作成手段に
よつてレポートを作成させるレポート作成制御手
段とを備えて構成される。

［作用］ この発明では、商品別に商品に関するデータお
よび滞留日数データを記憶するための記憶手段を
設け、モード切換手段によつて、滞留日数更新モ
ードが選択されたことに応じて、記憶手段のすべ
ての商品の滞留日数データを１日更新し、登録モ
ードが選択されたことに応じて、入力手段から商
品に関するデータが入力されるごとに、当該商品
に関するデータを記憶手段の該当商品の記憶領域
に記憶させるとともに、該当商品の滞留日数デー
タを消去し、レポート作成モードが選択されたこ
とに応じて、滞留日数データに基づき所定の順番
に記憶手段から商品に関するデータを読出してレ
ポートを作成するようにしている。

［実施例］ 第２図はこの発明の一実施例が適用された
ECRの電気的構成を示す概略ブロツク図であり、
第３図は第２図に示すキーボードのキー配置を示
す図である。次に、第２図および第３図を参照し
て、この発明の一実施例の構成について説明す
る。

第２図において、ECR１にはCPU２が設けら
れる。CPU２には、キーボード３、表示器４、
プリンタ５、キヤツシユドロワ６、ROM７およ
びRAM８が接続される。キーボード３には第３
図に示すように、モード切換スイツチ３１とテン
キー３２とクリアキー３３と単品キー３４とが設
けられる。

モード切換スイツチ３１は動作モードをＰモー
ド、REGモード、Ｘモード、Ｚモードまたは
OFFのいずれかに切換えるためのものである。
この実施例では、滞留日数の更新を行なうとき、
Ｚモードが選択され、登録処理を行なうとき、
REGモードが選択され、滞留日数についてのレ
ポートを作成するとき、Ｘモードが選択される。
テンキー３２は各種のコードを入力するためのも
のである。クリアキー３３はテンキー３２から入
力されたコードの訂正を行なうときに操作され
る。単品キー３４はテンキー３２から各種のコー
ドを入力するときに操作される。

表示器４はキーボード３から入力されたデータ
やCPU２の演算した演算結果などを表示するも
のであり、プリンタ５はそれらのデータを印字す
るものである。キヤツシユドロワ６は現金を収納
するためのものである。ROM７は後で説明する
第１図に示すようなフロー図に基づくCPU２の
動作プログラムを格納するものである。RAM８
は後で説明する第５図ないし第６図に示すような
記憶エリアを含む。

第４図は第３図に示すキーボードのキー操作を
説明するための図であり、特に、第４図ａは滞留
日数の更新を行なうときのキー操作を示し、第４
図ｂは滞留日数の点検処理を行なうときのキー操
作を示し、第４図ｃは指定滞留日内の単品を点検
する際のキー操作を示す。

第５図は第２図に示すRAM８に記憶される
PLUフアイル８１を示す図である。第５図にお
いて、PLUフアイル８１には、商品ごとに商品
に関するデータが記憶される。ここで、商品に関
するデータには、PLUコード（商品コード）、名
称、単価、所属クラス、ステータス、金額および
点数が含まれ、このうち、金額および点数は登録
ごとに更新される。また、PLUフアイル８１に
は滞留日数が記憶される。

第６図は第２図に示すRAM８に記憶される滞
留日数別商品数記憶エリア８２を示す図である。
第６図において、滞留日数別商品数記憶エリア８
２には、滞留日数の小さい順に該当商品の商品数
が記憶される。

第７図は第２図に示すプリンタ５によつて発行
される滞留日数レポートを示す図である。第７図
に示す滞留日数レポートには滞留日数別に該当商
品の商品数が印字される。

第８図は第２図に示すプリンタ５によつて発行
される滞留日内単品レポートを示す図である。第
８図に示す滞留日内単品レポートには、指定され
た日数だけ滞留している商品の商品コードと商品
名とその商品の滞留日数とが印字される。

第１図はこの発明の一実施例の動作を説明する
ためのフロー図であり、特に、第１図ａは滞留日
数の更新処理動作を示し、第１図ｂは滞留日数の
クリア処理の動作を示し、第１図ｃは単品滞留日
数の点検処理動作を示し、第１図ｄは指定日数滞
留している単品の点検動作を示す。

次に、第１図ないし第８図を参照して、この発
明の一実施例の動作について詳細に説明する。ま
ず、第１図ａに示す滞留日数の更新処理動作につ
いて説明する。

滞留日数の更新処理は店の閉店後精算処理とと
もに行なわれる。

滞留日数の更新処理を行なう場合には、オペレ
ータはモード切換スイツチ３１をＺモードに切換
え、続いて、第４図ａに示すように、テンキー３
２を操作して“99”を入力し、続いて、単品キー
３４を押圧する。このキー操作によつて、精算レ
ポートが発行される。すなわち、CPU２はPLU
フアイル８１から商品ごとにPLUコードと金額
データと点数データとを読出し、これらのデータ
をプリンタ５によつて印字し、続いて、PLUフ
アイル８１のエリア８１２および８１３のすべて
の商品の金額データと点数データとをクリアす
る。続いて、CPU２はデータのクリアが正常に
行なわれたかどうかをチエツクし、正常に行なわ
れている場合には、PLUフアイル８１のエリア
８１１のすべての商品の滞留日数を＋１する。こ
の動作によつて滞留日数が更新される。

次に、第１図ｂに示す滞留日数のクリア動作に
ついて説明する。オペレータはECR１によつて
登録処理を行なう場合には、モード切換スイツチ
をREGモードに切換える。そして、テンキー３
２を操作して顧客の買上げた商品のPLUコード
を入力する。この登録操作に応じて、CPU２は
入力されたPLUコードに基づいて、PLUフアイ
ル８１を検索し、該当商品の名称データと単価デ
ータとを読出し、表示器４に表示するとともに、
プリンタ５により印字する。続いて、CPU２は
PLUフアイル８１のエリア８１２の当該商品に
該当するエリアに当該商品の単価データを加算す
るとともに、エリア８１３の該当エリアの点数デ
ータを＋１にする。続いて、CPU２はエリア８
１１の当該商品の滞留日数データを０にする。こ
のようにして、顧客の購入しない商品については
滞留日数が日々更新されるので、この滞留日数に
基づいて死に筋商品であるか否かを把握すること
かできる。

次に、第１図ｃに示す単品滞留日数の点検動作
について説明する。

単品滞留日数を点検する場合には、オペレータ
はモード切換スイツチ３１をＸモードに切換え
る。そして、第４図ｂに示すように、テンキー３
２を操作して、7XXを入力し、続いて、単品キ
ー３４を押圧する。ここで、XXは任意の滞留日
数であり、その日数以上のものが点検対象とされ
る。この実施例では、XXはたとえば70日であ
る。このキー操作に応じて、CPU２はPLUフア
イル８１を検索して、滞留日数別に商品数をカウ
ントし、滞留日数別商品数記憶エリア８２におい
てその滞留日数に対応する商品数データを更新す
る。続いて、滞留日数の大きいものから順番にデ
ータを読出し、第７図に示すような滞留日数レポ
ートを発行する。

なお、前述した単品滞留日数の点検動作におい
て、CPU２は滞留日数の大きいものから順番に
データを読出しレポート出力するようにしている
が、データの読出順序およびレポート出力の順序
はこれに特定されない。つまり、前記順序は予め
定められた順序（昇順または降順など）あるいは
ランダム（無作為）であつてもよい。

次に、第１図ｄに示す指定日数滞留商品の点検
動作について説明する。指定日数滞留している商
品の点検動作を行なう場合には、オペレータはモ
ード切換スイツチ３１をＸモードに切換え、続い
て、第４図ｃに示すように、テンキー３２を操作
して、8XXを入力し、続いて、単品キー３４を
押圧する。ここで、XXは上述と同様任意の滞留
日数であり、その日数以上のものが点検対象とさ
れる。このキー操作に応じて、CPU２はPLUフ
アイル８１において指定された滞留日数以上のも
のをサーチする。そして、指定された滞留日数以
上滞留している商品がない場合には、動作を終了
するが、指定した滞留日数以上滞留している商品
が存在する場合には、見つかつた商品のコードと
名称と滞留日数とを印字する。そして、さらに指
定日数以上のものがあるか否かを判別し、指定日
数以上滞留しているものが存在する場合には、上
述の動作を繰返すが、指定した滞留日数以上滞留
している商品が存在しない場合には、動作を終了
する。このようにして、第８図に示すような滞留
日内単品レポートが発行される。このレポートに
より死に筋商品を容易に把握することができる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、商品別に商
品に関するデータおよび滞留日数データを記憶す
るための記憶手段を設け、モード切換手段によつ
て、滞留日数更新モードが選択されたことに応
じ、記憶手段のすべての商品の滞留日数データを
１日更新し、モード切換手段によつて登録モード
が選択されたことに応じて、入力手段から商品に
関するデータが入力されるごとに、当該商品に関
するデータを記憶手段に記憶するとともに、該当
商品の滞留日数データを消去し、モード切換手段
によつて、レポート作成モードが選択されたこと
に応じて、滞留日数データに基づき所定の順番に
記憶手段から商品に関するデータを読出してレポ
ートを作成するようにしたので、パーソナルコン
ピユータなどの他の装置を用いることなく死に筋
商品を容易に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の動作を説明する
ためのフロー図である。第２図はこの発明の一実
施例が適用されたECRの電気的構成を示す概略
ブロツク図である。第３図は第２図に示すキーボ
ードのキー配置を示す図である。第４図は第３図
に示すキーボードのキー操作を説明するための図
である。第５図は第２図に示すRAMに記憶され
るPLUフアイルを示す図である。第６図は第２
図に示すRAMに記憶される滞留日数別商品数記
憶エリアを示す図である。第７図および第８図は
第２図に示すプリンタにより発行されるレポート
を示す図である。 図において、１はECR、２はCPU、３はキー
ボード、５はプリンタ、７はROM、８はRAM、
３１はモード切換スイツチ、３２はテンキー、３
４は単品キー、８１はPLUフアイル、８２は滞
留日数別商品数記憶エリアを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 商品の滞留日数の管理が可能な取引処理装置
   であつて、 滞留日数更新モードと登録モードとレポート作
   成モードとを切換えるためのモード切換手段、 商品に関するデータを入力するための入力手
   段、 商品別に商品に関するデータおよび滞留日数デ
   ータを記憶するための記憶手段、 前記記憶手段の記憶内容に基づいて、レポート
   を作成するためのレポート作成手段、 前記モード切換手段によつて、滞留日数更新モ
   ードが選択されたことに応じて、前記記憶手段の
   すべての商品の滞留日数データを１日更新する更
   新制御手段、 前記モード切換手段によつて、登録モードが選
   択されたことに応じて、前記入力手段から商品に
   関するデータが入力されるごとに、当該商品に関
   するデータを前記記憶手段の該当商品の記憶領域
   に記憶させるとともに、該当商品の滞留日数デー
   タを消去する登録制御手段、および 前記モード切換手段によつて、レポート作成モ
   ードが選択されたことに応じて、滞留日数データ
   に基づき所定の順番に前記記憶手段から商品に関
   するデータを読出して、前記レポート作成手段に
   よつてレポートを作成させるレポート作成制御手
   段を備えた取引処理装置。