JPH0544620Y2 - - Google Patents

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JPH0544620Y2
JPH0544620Y2 JP13293389U JP13293389U JPH0544620Y2 JP H0544620 Y2 JPH0544620 Y2 JP H0544620Y2 JP 13293389 U JP13293389 U JP 13293389U JP 13293389 U JP13293389 U JP 13293389U JP H0544620 Y2 JPH0544620 Y2 JP H0544620Y2
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valve
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Float Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願考案は管路の空気を排出する空気弁に係る
技術である。
[従来の技術] 従来、空気弁は建物内に配管されたいわゆる空
調設備の管路に介装して管内を通る冷水や温水の
温度差に伴つて気化する空気を排出するものや、
上下水道の修理や断水の時に入り込んだ空気を通
水時に管路外へ排出する為に使用するものが主に
見られる。一般的な構成としては、弁箱の中に水
位の変動に対応して上下に昇降するフロートを具
え、この上下動によつて弁口を開閉することを基
本とし、既に多くの改良技術が提案されている。
その中でフロートに繋がる弁棒をフロートの浮
沈によつて傾動させて、弁棒と弁口との圧着を解
除する方式として、例えば実公昭58−15781号公
報、第4図イ,ロ,ハや、特公昭53−27007号公
報、第5図などがある。
一般に空気弁はばねなどが弁閉の方向へ向けて
付勢し弁座を弁口へ圧着しようとする一方、管路
からの水圧とこれにバランスする弁箱内の空気圧
とによつて水位が定まり、この水位によつて水面
に浮揺するフロートの位置もまた定まる。したが
つて、弁箱内で空気が増えて水位が下がるとフロ
ートが沈降すれば付勢力に勝つて弁が開き、弁が
開いて気圧が下がればフロートが浮上して付勢力
に勝ち弁が再び閉じるのが共通する原則である。
[考案が解決しようとする課題] ところで以上に述べた従来の空気弁は、主とし
て空調設備に使用する場合には好適かも知れない
が、下水道や薬液など通常の清水でない管路へ介
装する場合には使用上の課題が残る。
下水の場合には管内を通過する水は汚濁してい
て有機、無機の腐敗性の成分を大量に含み、管路
内で液中から醗酵分離して気化する気体も、メタ
ンガス等の炭化水素や硫化水素、アンモニヤガス
などの類いであつて、何れも弁箱の構造部材の腐
食を昂進し甚だしくその耐用期間を縮めるもので
ある。
このため清水を対象とする上水道と違つて、部
材が損なわれて空気弁としての機能を失い、弁は
開いたままで閉じることなく管路からの水圧に押
されて汚水が弁口から溢れだし、路上へ流れ始め
て美観と衛生を台無しにして了う原因となり兼ね
ない。また、一旦この様な酷い状態になつてしま
うと、下水管からの溢水の激しい勢いを止めるこ
とが困難となり、復旧の作業も難渋を極める。
特に最近の下水道の方式としては、単なる自然
流下式から上水道と同様な圧送式に変わりつつあ
り、先に述べた懸念はいよいよ濃厚になつてきた
といわざるを得ない。
本願考案はこの課題を解決するために弁内の過
剰空気は排出するが、腐食などによつて空気弁と
しての機能が失われ開閉が設定したように働かな
くなつて弁開のままでも、弁口から下水が溢れ出
すことのない空気弁の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本願考案に係る空気弁は、弁口3の外側近くに
傾動体4を片持梁状に支える支点42を具え、該
傾動体の支点側は弁口を開閉する弁体41を形成
し、後端側は剛体43よりなり、弁体は下方より
常に上方へ付勢するばね6を具え、剛体の先端4
4は弁箱1内を昇降するフロート2の頂面21か
ら突出した吊杆22の軸心を切り抜いた長孔23
内へ滑動自在に挿通し、弁閉時のフロートの位置
よりさらに距離H上方の弁箱内へフロート自身の
頂面で開閉する第二の弁座7を設け、前記長孔2
3の長さが少なくても距離Hを超えることによつ
て前記の課題を解決した。
[作用・実施例] 実施例を示す第1図に従つて、本願考案の作用
を説明すると、弁箱1内にフロート2が上下浮沈
自在に内臓され、弁口3を開閉する弁体41は弁
口3の直ぐ近くで支点42によつて片持梁様に支
えられている傾動体4の一部を形成し、この図の
例では軟質のゴムで作られて弁口3と圧着できる
ように設定されている。傾動体4の他端側は剛体
43で作られその先端44は、フロート2の頂面
21と繋がる吊杆22の軸心をくり抜いた長孔2
3と係合している。この状態では剛体の先端44
は挿通した吊杆22の長孔23の上端に係止して
いる。
第1図のように仕切5を閉じ、管路Pからの水
の流入を遮断した状態では、傾動体4はフロート
2によつて下方へ引つ張られ、ばね6の付勢力に
勝つて弁体41は弁口3の表面から離れ弁開であ
る。
第2図のように仕切弁5を開くと管路Pの水が
弁箱1内へ流れ込み、フロート2を浮かせて傾動
体4を引つ張る力か消えるので、付勢力が勝つて
弁体41は弁口3に当接する。この状態において
も剛体の先端44は長孔23の先端に係止してい
る。
さらに管路の水圧が下方からかかるとフロート
は二点鎖線のように上昇し、水面上の空気を圧迫
して弁体41は強く弁口3と圧着し弁の機密を保
つ。
さて、水中の空気やその他のガスが管路内で気
化し弁箱内に溜まると、比重の差により気体が上
部に集り水面を押し下げてフロートも下方へその
位置を下げ、ばねの付勢力に勝つて傾動体4を水
平の位置から下へ引つ張つて傾け、弁体41は弁
口3から引き離されて弁が開く。開いた弁から気
体が排出されると水面が上昇し、これによりフロ
ートが上昇して弁が閉じ、通常はこの機能を繰り
返して目的通りの仕事をこなしていく。
醗酵した悪性のガスの腐食作用に犯されて弁口
の端面やばねが損われて弁が閉じなくなつたと
き、または閉じても気体が洩れて弁箱内の気圧が
高くならないときには、管路からの汚水が押出
し、傾動体4は既に水平に達して動かないが、吊
杆22は長孔23内に傾動体の先端を挿通させた
ままでこれと滑動しつつ上方へ移動し、フロート
2は弁閉位置よりさらに上昇する。弁閉の位置よ
り距離Hだけ上方の弁箱内へ第二の弁座7が設け
られ、長孔の長さは少なくとも距離Hを超えるか
ら、フロートの頂面21は下からの水圧によつて
この弁座7の表面へ強く押し付けられて、水がさ
らに弁内を上昇しようしてもここで阻止されて水
の溢れ出すのを許さない。
この時は下の仕切弁5を閉じて管路との連通を
絶つた後、空気弁を点検して腐食した部材を取り
替えるなどして弁機能の回復を容易に計ることが
できる。
[考案の効果] 本願考案は以上に述べたように、腐食等の苛酷
な条件で使用される空気弁であつても、従来のよ
うに悪臭紛々たる汚水や有害な薬液が溢れ出すよ
うなことがなく、環境上果す効果は大きい。
もちろん通常の上水道にも適用できるが、特に
下水道や化学工場の配管に実施して便益が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願実施例の垂直断面図、第2図、第
3図も同じ実施例の作用を示す垂直断面図、第4
図イ,ロ,ハは従来の技術を示す垂直断面図、第
5図は別の従来技術を示す垂直断面図。 1……弁箱、2……フロート、3……弁口、4
……傾動体、5……仕切弁、6……ばね、7……
第二の弁座、21……フロートの頂面、22……
吊杆、23……長孔、41……弁体、43……剛
体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上方は大気へ開口する弁口3を有し下方は仕切
    弁5を介して管路へ接続する空気弁において、弁
    口3の外側近くに傾動体4を片持梁状に支える支
    点42を具え、該傾動体の支点側は弁口を開閉す
    る弁体41を形成し、後端側は剛体43よりな
    り、弁体は下方より常に上方へ付勢するばね6を
    具え、剛体の先端44は弁箱1内を昇降するフロ
    ート2の頂面21から突出した吊杆22の軸心を
    切り抜いた長孔23内を滑動自在に挿通し、弁閉
    時のフロートの位置よりさらに距離H上方の弁箱
    内へフロート自身の頂面で開閉する第二の弁座7
    を設け、前記長孔23の長さが少なくても距離H
    を超えることを特徴とする空気弁。
JP13293389U 1989-11-14 1989-11-14 Expired - Lifetime JPH0544620Y2 (ja)

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JPH0369767U JPH0369767U (ja) 1991-07-11
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WO2020042488A1 (zh) * 2018-08-27 2020-03-05 珠海格力电器股份有限公司 出水阀结构及包括其的加湿器
JP6908933B2 (ja) * 2018-11-28 2021-07-28 株式会社光合金製作所 吸排気弁

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