JPH0544591Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0544591Y2
JPH0544591Y2 JP1989054756U JP5475689U JPH0544591Y2 JP H0544591 Y2 JPH0544591 Y2 JP H0544591Y2 JP 1989054756 U JP1989054756 U JP 1989054756U JP 5475689 U JP5475689 U JP 5475689U JP H0544591 Y2 JPH0544591 Y2 JP H0544591Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lining layer
blocks
sintered
friction material
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989054756U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02145332U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1989054756U priority Critical patent/JPH0544591Y2/ja
Publication of JPH02145332U publication Critical patent/JPH02145332U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0544591Y2 publication Critical patent/JPH0544591Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は焼結摩擦材に関し、更に詳細には自動
車のブレーキ等に用いられる摩擦材であつて、摩
擦材料として焼結金属から成るライニング層が使
用されている焼結摩擦材に関する。
(従来技術) 自動車のブレーキ等に用いられる摩擦材として
は、鉄及び/又は銅を主成分とする焼結金属から
成るライニング層が金属製プレート上に固着され
ている焼結摩擦材が使用されている。
かかるライニング層と金属製プレートとの固着
は、従来、リベツト等によつてなされていた。
しかし、リベツト等によつてライニング層が固
着されている焼結摩擦材は、その加工工程が複雑
になり、使用中にリベツトに緩みを生じる可能性
があると共に、ライニング層の有効使用代がリベ
ツト頭部面等によつて制限されるという欠点があ
る。
この様な従来の焼結摩擦材の欠点を解消すべ
く、実開昭49−83449号公報において、鉄板製裏
板で補強されている焼結金属から成るライニング
層がスポツト溶接によつて金属製プレートに固着
されている焼結摩擦材が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 前記公報において提案されている焼結摩擦材
は、リベツト等を用いることなく焼結金属から成
るライニング層(以下、焼結金属ライニング層と
称することがある)が金属製プレート(以下、プ
レートと称することがある)に固着されているた
め、使用中に緩みが生じる懸念やリベツト等の頭
部面等によつて有効使用代が制限されるという欠
点を解消することができ、加工工程も簡略にする
ことができる。
しかしながら、従来の焼結金属ライニング層
は、実質的に一枚の板状体でありるため、ブレー
キのデイスク等に摩擦材を取り付けるキヤリパー
等の形状に適合する様に前記ライニング層を成形
することを必要とするため、焼結金属ライニング
層の形状を変更せんとする際には、焼結金属ライ
ニング層成形用の型も同時に変更することを要す
る。
このため、焼結摩擦材の製造工程を更に一層自
動化せんとしても、限界がある。
しかも、焼結金属ライニング層が実質的に一枚
の板状体であるため、ブレーキデイスク等とライ
ニング層との摩擦等によつて発生する熱がライニ
ング層に蓄積され易く、ブレーキの連続使用の際
に、ライニング層の摩擦力の低下が発生し易い傾
向にある。
そこで、本考案の目的は、焼結金属ライニング
層の形状を自由に変更することができ、且つ摩擦
熱がライニング層に蓄積され難い焼結摩擦材を提
供することにある。
(課題を解決する手段) 本考案者は、前記目的を達成するには、焼結金
属ライニング層を複数個のブロツクに分割するこ
とが有効ではないかと考えて検討した結果、本考
案に到達した。
即ち、本考案は、摩擦材料である焼結金属から
成るライニング層が金属製プレート上に固着され
ている焼結摩擦材において、該ライニング層が複
数個のブロツクに分割されていると共に、前記ブ
ロツクの各々が、隣接するブロツクとの間に冷却
風が通過可能な間隙を介し、金属製プレート上に
溶接によつて固着されていることを特徴とする焼
結摩擦材にある。
(作用) 本考案によれば、焼結金属ライニング層が複数
個のブロツクに分割されているため、前記ブロツ
クの各々の形状が略同一形状であつても、プレー
ト上の任意の位置にブロツクの各々を固着するこ
とができる結果、プレートに固着される複数個の
ブロツクで構成されるライニング層の形状を自由
に変更することができる。
しかも、冷却風がブロツク間に設けられている
間隙を通ることができ、摩擦等に因る熱をブロツ
クから容易に除去することができるため、摩擦材
の摩擦力が熱の蓄積によつて低下するという懸念
を解消することができる。
(実施例) 本考案を図面を用いて更に詳細に説明する。
第1図a及びbは本考案の一実施例に係る焼結
摩擦材の正面図及び側面図であつて、摩擦材料で
ある鉄系焼結金属から成る複数個のブロツク1,
1,……が金属製(鉄製)プレート2上に固着さ
れてライニング層Aを形成している。
かかるライニング層Aを構成するブロツク1,
1……の各々は円柱状であつて、互いに隣接する
ブロツクとの間に間隙が設けられつつ固着されて
いる。
ブロツク1とプレート2との固着は、第2図に
示す様に、ブロツク1とプレート2との境界面近
傍に形成されているリング状のプロジエクシヨン
溶接部3によつてなされている。
この様なプロジエクシヨン溶接部3は、リング
プロジエクシヨン溶接法によつて形成することが
できる。
かかるリングプロジエクシヨン溶接法において
は、第3図aに示す鉄系焼結金属から成る円柱状
のブロツク11を使用する。
このブロツク11は、第3図aのB−B面にお
ける断面図である第3図bに示す如く、ブロツク
11の底面にリング状突起部4が設けられている
ものである。
この様なブロツク11をリングプロジエクシヨ
ン溶接法によつて溶接するには、ブロツク11の
リング状突起部4の先端をプレート2に当接さ
せ、ブロツク11及びプレート2を通る垂直線上
の上下方向[矢印X及び矢印Y(第2図)の方向]
から溶接電極を接圧し、この溶接電極間に溶接電
流を流すことによつて行うことができる。
つまり、前記溶接電極間に溶接電流を流すこと
によつて、先ずブロツク11のリング状突起部4
が溶融し、更にブロツク11の本体及びプレート
2の各々の一部が溶融されてリング状のプロジエ
クシヨン溶接部3を形成することができ、ブロツ
ク1がプレート2に固着されるのである。
尚、本実施例においては、リングプロジエクシ
ヨン溶接法を採用したが、他の溶接法、例えばス
ポツト溶接法、アーク溶接法、シーム溶接法等も
採用することができる。
本実施例においては、溶接によつてブロツク1
をプレート2に容易に固着することができるた
め、ブロツク1の固着位置をコンピユータ等に記
憶させておけば、ロボツト等を用いてブロツク1
をプレート2に自動的に固着することができる。
この際に、プレート2に固着するブロツク1の
本数や面積は、得られる焼結摩擦材に要求される
摩擦力に適合する様に、適宜調整することができ
る。
また、プレート2に固着するブロツク1の形状
も任意の形状とすることができ、第4図に示す様
に、長楕円状の柱状ブロツク1であつてもよく、
両形状のブロツクが混合されていてもよい。
更に、これらブロツクの配列は、任意に決定す
ることができ、ブロツク間の間隙及びその方向も
任意に決定することができる。
本実施例のライニング層Aを構成する全ブロツ
クが同一材料から成るものでなくてもよく、例え
ば摩擦係数の異なるブロツクを併設してもよい。
この様な摩擦係数を異にするブロツクが併設さ
れている摩擦材を自動車のデイスクブレーキの摩
擦材としてキヤリパーに装着する場合には、ブレ
ーキ操作のフイーリングの向上を図ることがで
き、更にキヤリパーとして多ポツトキヤリパーを
使用する場合には、キヤリパーのデイスク回入、
回出側のライニング層Aの磨耗差を解消すること
ができる。
しかも、ブレーキ操作等によつてブレーキデイ
スクとの摩擦に因る熱が発生しても、ブロツク間
の間隙に風が通りブロツクを冷却することができ
るため、ブレーキ操作を連続的に行なつても、摩
擦材の摩擦力が低下することがない。
尚、本実施例においては、鉄系焼結金属から成
るブロツクを使用しているが、摩擦材料として用
いられている焼結金属から成るブロツクであれば
よく、例えば銅系焼結金属から成るブロツクも好
適に使用することができる。
(考案の効果) 本考案の焼結摩擦材によれば、ライニング層が
分割されているブロツクによつて構成されている
ため、ライニング層の形状等の変更もライニング
層成形用型等を変更することなく対応することが
でき、しかも異種の摩擦材料との組合せも自在で
あるために、種々の用途に合つた摩擦材を容易に
提供することができる。
更に、ブロツク間に設けられている間隙に風が
通るため、ブレーキの連続操作によつて発生する
熱が冷却風によつて除去され易く、ライニング層
の摩擦力が熱で低下するという懸念を解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である焼結摩擦材の
正面図及び側面図、第2図はブロツクとプレート
との固着状態を示す断面図、第3図はリングプロ
ジエクシヨン溶接法に用いるブロツクの斜視図及
び断面図、第4図は他の実施例に係る焼結摩擦材
の正面図及び側面図を各々示す。 図において、1……ブロツク、2……プレー
ト、3……プロジエクシヨン溶接部、11……リ
ングプロジエクシヨン溶接法に用いるブロツク、
A……ライニング層、X,Y……溶接電極の接圧
方向。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 摩擦材料である焼結金属から成るライニング層
    が金属製プレート上に固着されている焼結摩擦材
    において、 該ライニング層が複数個のブロツクに分割され
    ていると共に、 前記ブロツクの各々が、隣接するブロツクとの
    間に冷却風が通過可能な間隙を介し、金属製プレ
    ート上に溶接によつて固着されていることを特徴
    とする焼結摩擦材。
JP1989054756U 1989-05-12 1989-05-12 Expired - Lifetime JPH0544591Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989054756U JPH0544591Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989054756U JPH0544591Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02145332U JPH02145332U (ja) 1990-12-10
JPH0544591Y2 true JPH0544591Y2 (ja) 1993-11-12

Family

ID=31577103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989054756U Expired - Lifetime JPH0544591Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0544591Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5144254A (ja) * 1974-10-14 1976-04-15 Nissin Electric Co Ltd
JPS58203238A (ja) * 1982-04-20 1983-11-26 Nippon Funmatsu Gokin Kk ブレ−キパツド

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5144254A (ja) * 1974-10-14 1976-04-15 Nissin Electric Co Ltd
JPS58203238A (ja) * 1982-04-20 1983-11-26 Nippon Funmatsu Gokin Kk ブレ−キパツド

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02145332U (ja) 1990-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518580B2 (ja) 磁気レールブレーキ用焼結材料
EP0337691B1 (en) Surfacing method
CA2634285A1 (en) Wear-resistant overlay forming method and wear-resistant composite members
FR2368131A1 (fr) Particules
CA2793368A1 (en) Corrosion-resistant position measurement system and method of forming same
JP2016535841A (ja) ディスクブレーキ組立体のブレーキパッド用のバックプレートおよびその製造方法
JPH0544591Y2 (ja)
JPS6336876B2 (ja)
EP0756910A3 (en) Continuous casting device
AU7147591A (en) Brake discs for automobiles and methods for their manufacture
FR2662221B1 (fr) Procede de fabrication d'une garniture de frein a plusieurs plots et garniture obtenue.
CA2156973A1 (en) Method of Conditioning the Surface of a Spline Forming Rack
JPH0331549B2 (ja)
CN212899475U (zh) 汽车制动盘
JP3575917B2 (ja) プレス加工装置
JPH07164156A (ja) 金属焼結部材の接合方法
WO2021241318A1 (ja) 金属系改質板材の製造方法
JPS58152945A (ja) デイスクブレ−キ用デイスク
CN111734758A (zh) 汽车制动盘
JPH0255671A (ja) アーク溶接方法
JP2640306B2 (ja) 溶融めっき用絞りダイス
JP2563687B2 (ja) スタッド付タイルおよびその製造方法
JPH0953424A (ja) 軽合金シリンダヘッド及びその製造方法
JPH0353065Y2 (ja)
JPH0221194Y2 (ja)