JPH0544515A - 内燃機関のアイドル回転制御装置 - Google Patents
内燃機関のアイドル回転制御装置Info
- Publication number
- JPH0544515A JPH0544515A JP20702491A JP20702491A JPH0544515A JP H0544515 A JPH0544515 A JP H0544515A JP 20702491 A JP20702491 A JP 20702491A JP 20702491 A JP20702491 A JP 20702491A JP H0544515 A JPH0544515 A JP H0544515A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- range
- idle
- speed
- control valve
- engine speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＮレンジからＤレンジへのシフト位置切換時
に、アイドル回転数の制御に過渡的な補正分を加えるこ
とにより、回転の一時的な落ち込みを防いで、振動の発
生やアイドル運転の不安定化を防止する。 【構成】 吸気通路１１のスロットルバルブ１２をバイ
パスする通路１３にアイドル制御弁１５を介装し、その
開度を制御するコントローラ１６を設け、Ｎレンジから
Ｄレンジへの切換時にアイドル制御弁１５の開度を水温
に応じて大きくし、かつ時間の経過と共に減少させるよ
うに過渡補正する。
に、アイドル回転数の制御に過渡的な補正分を加えるこ
とにより、回転の一時的な落ち込みを防いで、振動の発
生やアイドル運転の不安定化を防止する。 【構成】 吸気通路１１のスロットルバルブ１２をバイ
パスする通路１３にアイドル制御弁１５を介装し、その
開度を制御するコントローラ１６を設け、Ｎレンジから
Ｄレンジへの切換時にアイドル制御弁１５の開度を水温
に応じて大きくし、かつ時間の経過と共に減少させるよ
うに過渡補正する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のアイドル回転
数を自動的に規定回転数に制御する装置に関する。
数を自動的に規定回転数に制御する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】オートマチックトランスミッションを備
えた車両にあっては、アイドル運転時にシフト位置を、
ニュートラルレンジ（Ｎレンジ）からドライブレンジ
（Ｄレンジ）に切り換えると、トランスミッション負荷
の増加に対応してエンジンの回転数が低下し、アイドル
運転が不安定化するため、ＡＡＣバルブ（アイドル制御
弁）によりスロットルバルブをバイパスする空気量を調
整して、アイドル回転数を規定回転数に保つようにして
いる。
えた車両にあっては、アイドル運転時にシフト位置を、
ニュートラルレンジ（Ｎレンジ）からドライブレンジ
（Ｄレンジ）に切り換えると、トランスミッション負荷
の増加に対応してエンジンの回転数が低下し、アイドル
運転が不安定化するため、ＡＡＣバルブ（アイドル制御
弁）によりスロットルバルブをバイパスする空気量を調
整して、アイドル回転数を規定回転数に保つようにして
いる。
【０００３】アイドル運転時にＮレンジからＤレンジへ
の切換を検出すると、コントロールユニットは予め設定
してある目標回転数（Ｎレンジのアイドル回転数よりも
少し低い回転数）となるように、回転数センサによって
実際の回転数を感知しながら、スロットルバルブをバイ
パスする通路に設けたＡＡＣバルブの開度（ＯＮデュー
ティ）を変化させ、アイドル回転数を目標回転数と一致
させるようにフィードバック制御するのである。
の切換を検出すると、コントロールユニットは予め設定
してある目標回転数（Ｎレンジのアイドル回転数よりも
少し低い回転数）となるように、回転数センサによって
実際の回転数を感知しながら、スロットルバルブをバイ
パスする通路に設けたＡＡＣバルブの開度（ＯＮデュー
ティ）を変化させ、アイドル回転数を目標回転数と一致
させるようにフィードバック制御するのである。
【０００４】ところで、実開昭５９−１３９５４３号公
報にもあるように、ＮレンジからＤレンジに切り換えた
ときの回転数の低下は、そのときのエンジン運転条件に
よっても異なり、そのため、この公報では、切換時の冷
却水温に応じて、燃料の供給量を補正することにより、
目標回転数を維持するようにしている。
報にもあるように、ＮレンジからＤレンジに切り換えた
ときの回転数の低下は、そのときのエンジン運転条件に
よっても異なり、そのため、この公報では、切換時の冷
却水温に応じて、燃料の供給量を補正することにより、
目標回転数を維持するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても上記し
たアイドル回転数の制御は、ＮレンジからＤレンジへの
切換に伴う負荷増加分に対応した一律的な補正制御であ
り、制御信号に一定の補正値を加えることにより、アイ
ドル回転数を規定値に保つように努めている。
たアイドル回転数の制御は、ＮレンジからＤレンジへの
切換に伴う負荷増加分に対応した一律的な補正制御であ
り、制御信号に一定の補正値を加えることにより、アイ
ドル回転数を規定値に保つように努めている。
【０００６】ところが、このようなＡＡＣバルブ開度の
補正が行われるにもかかわらず、ＮレンジからＤレンジ
に切り換えた瞬間、アイドル回転はＤレンジの目標回転
数より一時的に低下し、時間の経過と共に目標回転数ま
で復帰する。
補正が行われるにもかかわらず、ＮレンジからＤレンジ
に切り換えた瞬間、アイドル回転はＤレンジの目標回転
数より一時的に低下し、時間の経過と共に目標回転数ま
で復帰する。
【０００７】このアイドル回転数の一時的なアンダーシ
ュートにより、不快な振動が誘発されたり、アイドル運
転が著しく不安定になることもある。
ュートにより、不快な振動が誘発されたり、アイドル運
転が著しく不安定になることもある。
【０００８】本発明はＮレンジからＤレンジへのシフト
位置切換時に、アイドル回転数の制御に過渡的な補正分
を加えることにより、回転の一時的な落ち込みを防い
で、このような問題を解決することを目的とする。
位置切換時に、アイドル回転数の制御に過渡的な補正分
を加えることにより、回転の一時的な落ち込みを防い
で、このような問題を解決することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、図１に示すよ
うに、吸気通路のスロットルバルブをバイパスする通路
に設けたアイドル制御弁１と、アイドル運転状態を検出
する手段２と、エンジン回転数を検出する手段３と、オ
ートマチックトランスミッションのシフト位置を検出す
る手段４と、アイドル運転時のＮレンジでの目標回転数
と、Ｄレンジでの目標回転数を設定した手段５と、シフ
ト位置に応じた目標アイドル回転数を維持するようにア
イドル制御弁の開度をフィードバック制御する制御回路
６とを備えた内燃機関のアイドル回転制御装置におい
て、エンジン冷却水温を検出する手段７と、Ｎレンジか
らＤレンジへの切換時にアイドル制御弁の開度を水温に
応じて大きくし、かつ時間の経過と共に減少させるよう
に補正する過渡補正手段８とを備える。
うに、吸気通路のスロットルバルブをバイパスする通路
に設けたアイドル制御弁１と、アイドル運転状態を検出
する手段２と、エンジン回転数を検出する手段３と、オ
ートマチックトランスミッションのシフト位置を検出す
る手段４と、アイドル運転時のＮレンジでの目標回転数
と、Ｄレンジでの目標回転数を設定した手段５と、シフ
ト位置に応じた目標アイドル回転数を維持するようにア
イドル制御弁の開度をフィードバック制御する制御回路
６とを備えた内燃機関のアイドル回転制御装置におい
て、エンジン冷却水温を検出する手段７と、Ｎレンジか
らＤレンジへの切換時にアイドル制御弁の開度を水温に
応じて大きくし、かつ時間の経過と共に減少させるよう
に補正する過渡補正手段８とを備える。
【００１０】
【作用】アイドル運転時にオートマチックトランスミッ
ションのＮレンジからＤレンジへと切換が行われると、
負荷の増加に対応して、Ｄレンジでの目標回転数を維持
するようにアイドル制御弁の開度が一定量だけ開かれる
が、同時に過渡補正手段により、切換直後のアイドル制
御弁の開度がさらに増加補正される。
ションのＮレンジからＤレンジへと切換が行われると、
負荷の増加に対応して、Ｄレンジでの目標回転数を維持
するようにアイドル制御弁の開度が一定量だけ開かれる
が、同時に過渡補正手段により、切換直後のアイドル制
御弁の開度がさらに増加補正される。
【００１１】このため、ＮレンジからＤレンジへの切換
直後に、目標回転数よりも一時的にアイドル回転数が落
ち込むのを防ぐことができる。このアイドル制御弁の過
渡補正は、切換直後のみ一時的に行われ、補正量は時間
の経過と共に減少していくため、Ｄレンジでのアイドル
回転数は、切換直後から目標回転数に精度よく一致させ
ることができる。
直後に、目標回転数よりも一時的にアイドル回転数が落
ち込むのを防ぐことができる。このアイドル制御弁の過
渡補正は、切換直後のみ一時的に行われ、補正量は時間
の経過と共に減少していくため、Ｄレンジでのアイドル
回転数は、切換直後から目標回転数に精度よく一致させ
ることができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１３】図２において、１０はシリンダがＶ型に配
置された内燃機関、１１は吸気通路、１２は吸気通路１
１に設けたスロットルバルブ、１３はスロットルバルブ
１２をバイパスして空気を流すバイパス通路、１４はバ
イパス通路１３に挿入したアジャストスクリュウ、１５
は同じくアイドル回転数を目標値に制御するようにアイ
ドル空気量を調整するアイドル制御弁である。なお、１
７は吸入空気量に応じて吸気ポートに燃料を噴射する燃
料噴射弁である。
置された内燃機関、１１は吸気通路、１２は吸気通路１
１に設けたスロットルバルブ、１３はスロットルバルブ
１２をバイパスして空気を流すバイパス通路、１４はバ
イパス通路１３に挿入したアジャストスクリュウ、１５
は同じくアイドル回転数を目標値に制御するようにアイ
ドル空気量を調整するアイドル制御弁である。なお、１
７は吸入空気量に応じて吸気ポートに燃料を噴射する燃
料噴射弁である。
【００１４】前記アイドル制御弁１５の開度を運転条件
に応じて調整するコントローラ１６が備えられ、基本的
にはアイドル回転数を目標値に一致させるように、アイ
ドル制御弁１５の開度をフィードバック制御し、アイド
ル空気量をアイドル運転時のエンジン負荷に対応して調
整する。
に応じて調整するコントローラ１６が備えられ、基本的
にはアイドル回転数を目標値に一致させるように、アイ
ドル制御弁１５の開度をフィードバック制御し、アイド
ル空気量をアイドル運転時のエンジン負荷に対応して調
整する。
【００１５】このためコントローラ１６には、エアコン
の作動を検出するエアコンスイッチ２１、車速を検出す
る車速センサ２２、アイドル検出手段としての、スロッ
トルバルブのアイドルスイッチ２３、エンジンの始動を
検出する始動スイッチ２４、エンジン回転数を検出する
クランク角度センサ２５、エンジン冷却水温を検出する
水温センサ２６、オートマチックトランスミッションの
シフト位置を検出するニュートラルリレースイッチ２７
からの、各検出信号が入力する。
の作動を検出するエアコンスイッチ２１、車速を検出す
る車速センサ２２、アイドル検出手段としての、スロッ
トルバルブのアイドルスイッチ２３、エンジンの始動を
検出する始動スイッチ２４、エンジン回転数を検出する
クランク角度センサ２５、エンジン冷却水温を検出する
水温センサ２６、オートマチックトランスミッションの
シフト位置を検出するニュートラルリレースイッチ２７
からの、各検出信号が入力する。
【００１６】コントローラ１６には種々のアイドル運転
条件における目標アイドル回転数が設定してあり、具体
的には、オートマチックトランスミッションがＮレンジ
とＤレンジとにおける各目標回転数、エアコンが作動し
ているときの目標回転数、エンジン冷却状態に応じての
目標回転数等が設定してあり、各条件に対応してアイド
ル制御弁１５の目標開度が所定量づつ補正され、かつ実
際のエンジン回転数がこれら目標回転数と一致するよう
に、その開度がフィードバック制御される。
条件における目標アイドル回転数が設定してあり、具体
的には、オートマチックトランスミッションがＮレンジ
とＤレンジとにおける各目標回転数、エアコンが作動し
ているときの目標回転数、エンジン冷却状態に応じての
目標回転数等が設定してあり、各条件に対応してアイド
ル制御弁１５の目標開度が所定量づつ補正され、かつ実
際のエンジン回転数がこれら目標回転数と一致するよう
に、その開度がフィードバック制御される。
【００１７】さらに本発明にあっては、オートマチック
トランスミッションがＮレンジからＤレンジに切り換わ
ったときは、切換の瞬間にアイドル制御弁１５の開度を
一定量だけ開き、かつ時間の経過と共に開度を減少させ
るように過渡的な補正を行うことにより、Ｎレンジから
Ｄレンジへの切換の直後にエンジン回転数が目標回転数
よりもアンダーシュートする現象を防ぐようになってい
る。
トランスミッションがＮレンジからＤレンジに切り換わ
ったときは、切換の瞬間にアイドル制御弁１５の開度を
一定量だけ開き、かつ時間の経過と共に開度を減少させ
るように過渡的な補正を行うことにより、Ｎレンジから
Ｄレンジへの切換の直後にエンジン回転数が目標回転数
よりもアンダーシュートする現象を防ぐようになってい
る。
【００１８】この過渡的な補正量は、アンダーシュート
が切換直後にのみ発生する一時的な現象で、しかもＮレ
ンジの回転数が高くて、これよりも目標回転数の低いＤ
レンジの回転数との差が大きいエンジン冷却水温の低い
ときには発生しないことから（もともとのＮレンジの出
力が大きく、Ｄレンジの負荷に対応できるため）、エン
ジン冷却水温が高くなるほど補正の初期値を大きくする
が、補正は時間の経過と共にゼロまで減少させるように
なっている。
が切換直後にのみ発生する一時的な現象で、しかもＮレ
ンジの回転数が高くて、これよりも目標回転数の低いＤ
レンジの回転数との差が大きいエンジン冷却水温の低い
ときには発生しないことから（もともとのＮレンジの出
力が大きく、Ｄレンジの負荷に対応できるため）、エン
ジン冷却水温が高くなるほど補正の初期値を大きくする
が、補正は時間の経過と共にゼロまで減少させるように
なっている。
【００１９】図３はコントローラ１６において実行され
るアイドル制御弁１５のＮレンジからＤレンジに切換っ
たときの制御動作を示す。
るアイドル制御弁１５のＮレンジからＤレンジに切換っ
たときの制御動作を示す。
【００２０】まず、エンジン回転数Ｎを読み込み、その
ときの運転条件から目標とするアイドル回転数ＮＳＥＴ
を計算する（ステップ１，２）。ステップ３で、エンジ
ン回転数Ｎを目標回転数ＮＳＥＴと比較し、目標回転数
よりも低いときは、ステップ４に移行して、アイドル回
転数を高めるために、アイドル制御弁の開度制御量のう
ち、フィードバック制御分であるＩＳＣｉと、ＩＳＣｐ
とを所定量だけ増加し、これに対して目標回転数よりも
高いとき、アイドル回転数を下げるため、ステップ５で
フィードバック制御量ＩＳＣｉを所定量だけ減少させ
る。
ときの運転条件から目標とするアイドル回転数ＮＳＥＴ
を計算する（ステップ１，２）。ステップ３で、エンジ
ン回転数Ｎを目標回転数ＮＳＥＴと比較し、目標回転数
よりも低いときは、ステップ４に移行して、アイドル回
転数を高めるために、アイドル制御弁の開度制御量のう
ち、フィードバック制御分であるＩＳＣｉと、ＩＳＣｐ
とを所定量だけ増加し、これに対して目標回転数よりも
高いとき、アイドル回転数を下げるため、ステップ５で
フィードバック制御量ＩＳＣｉを所定量だけ減少させ
る。
【００２１】ステップ６でオートマチックトランスミッ
ションのシフト位置がＮレンジであるかどうかを判定
し、Ｎレンジのときは、ステップ７において、シフト位
置をＮレンジからＤレンジに切換たことによる過渡補正
量に相当するＩＳＣＮＤと、同じく目標回転数を維持す
るためのシフト位置補正量に相当するＩＳＣＡＴをゼロ
にして、それぞれ補正は行わない。
ションのシフト位置がＮレンジであるかどうかを判定
し、Ｎレンジのときは、ステップ７において、シフト位
置をＮレンジからＤレンジに切換たことによる過渡補正
量に相当するＩＳＣＮＤと、同じく目標回転数を維持す
るためのシフト位置補正量に相当するＩＳＣＡＴをゼロ
にして、それぞれ補正は行わない。
【００２２】しかし、Ｎレンジでないときはステップ８
に移り、前回がＮレンジであるかどうかを判定し、そう
であるならば、今回初めてＤレンジに切換ったものと判
定して、切換時のアイドル制御弁の過渡補正量であるＩ
ＳＣＮＤの初期値を設定する（ステップ９）。このＩＳ
ＣＮＤの過渡補正量の初期値は、図４にも示すように、
エンジン冷却水温に応じて変化し、予め記憶回路に設定
された値をテーブルルックアップにより取り込む。
に移り、前回がＮレンジであるかどうかを判定し、そう
であるならば、今回初めてＤレンジに切換ったものと判
定して、切換時のアイドル制御弁の過渡補正量であるＩ
ＳＣＮＤの初期値を設定する（ステップ９）。このＩＳ
ＣＮＤの過渡補正量の初期値は、図４にも示すように、
エンジン冷却水温に応じて変化し、予め記憶回路に設定
された値をテーブルルックアップにより取り込む。
【００２３】ＩＳＣＮＤの補正量は、初期値が最も大き
く、時間の経過と共に減少させるようになっていて（図
６の（Ａ）参照）、したがってステップ８で前回がＮレ
ンジでないとき、つまり既にＤレンジに切り換っている
ときは、ステップ１０でこの過渡補正量ＩＳＣＮＤを所
定量だけ減少させ、アイドル制御弁の過渡補正開度を小
さくする。
く、時間の経過と共に減少させるようになっていて（図
６の（Ａ）参照）、したがってステップ８で前回がＮレ
ンジでないとき、つまり既にＤレンジに切り換っている
ときは、ステップ１０でこの過渡補正量ＩＳＣＮＤを所
定量だけ減少させ、アイドル制御弁の過渡補正開度を小
さくする。
【００２４】ステップ１１でＤレンジにおける目標アイ
ドル回転数を維持するのに必要なシフト位置補正量ＩＳ
ＣＡＴを読み込む。そして、ステップ１２，１３におい
て、上記各ステップにおいて算出した値に基づいて、ア
イドル制御弁の制御量であるＩＳＣｄｕｔｙを、ＩＳＣ
ｄｕｔｙ＝ＩＳＣｉ＋ＩＳＣｐ＋ＩＳＣＡＴ＋ＩＳＣＮ
Ｄとして算出し、これを出力し、以降この繰り返しによ
り、目標アイドル回転数と一致するようにアイドル制御
弁の開度を制御する。
ドル回転数を維持するのに必要なシフト位置補正量ＩＳ
ＣＡＴを読み込む。そして、ステップ１２，１３におい
て、上記各ステップにおいて算出した値に基づいて、ア
イドル制御弁の制御量であるＩＳＣｄｕｔｙを、ＩＳＣ
ｄｕｔｙ＝ＩＳＣｉ＋ＩＳＣｐ＋ＩＳＣＡＴ＋ＩＳＣＮ
Ｄとして算出し、これを出力し、以降この繰り返しによ
り、目標アイドル回転数と一致するようにアイドル制御
弁の開度を制御する。
【００２５】次に図６を参照しながら、作用について説
明する。
明する。
【００２６】アイドル運転時にオートマチックトランス
ミッションのシフト位置がＮレンジからＤレンジに切換
られると、トランスミッションの負荷によりエンジン回
転数が低下しようとする。
ミッションのシフト位置がＮレンジからＤレンジに切換
られると、トランスミッションの負荷によりエンジン回
転数が低下しようとする。
【００２７】スロットルバルブ１２をバイパスして吸入
空気を流すアイドル制御弁１５の開度を大きくすると、
吸入空気量が増加し、これに応じて燃料の噴射量が増量
されてエンジン出力が高まり、回転数も上昇する。
空気を流すアイドル制御弁１５の開度を大きくすると、
吸入空気量が増加し、これに応じて燃料の噴射量が増量
されてエンジン出力が高まり、回転数も上昇する。
【００２８】ＮレンジからＤレンジに切換わると、コン
トローラ１６によりアイドル制御弁１５の開度が補正制
御され、エンジン出力が高められるのであるが、このシ
フト位置の切換に伴う補正量は、ＩＳＣＡＴとして一定
値であるが、この場合、図６の（Ｂ）にも示すように、
シフト位置補正量ＩＳＣＡＴを加算しても、エンジンの
回転数は切換直後にいったん目標回転数よりも低下し、
それから目標回転数に復帰する。この切換直後のアイド
ル回転数のアンダーシュートにより、アイドル運転が不
調となったり、比較的強い低周波振動を誘発することが
ある。
トローラ１６によりアイドル制御弁１５の開度が補正制
御され、エンジン出力が高められるのであるが、このシ
フト位置の切換に伴う補正量は、ＩＳＣＡＴとして一定
値であるが、この場合、図６の（Ｂ）にも示すように、
シフト位置補正量ＩＳＣＡＴを加算しても、エンジンの
回転数は切換直後にいったん目標回転数よりも低下し、
それから目標回転数に復帰する。この切換直後のアイド
ル回転数のアンダーシュートにより、アイドル運転が不
調となったり、比較的強い低周波振動を誘発することが
ある。
【００２９】しかし、この発明ではシフト位置補正量Ｉ
ＳＣＡＴに切換時の過渡補正量ＩＳＣＮＤを加えて、ア
イドル制御弁１５の開度を制御するため、図６の（Ａ）
で示すように、エンジンの回転数が目標回転数以下に落
ち込むことがなく、Ｎレンジの目標回転数から、Ｄレン
ジの目標回転数へと円滑に切り換えられる。
ＳＣＡＴに切換時の過渡補正量ＩＳＣＮＤを加えて、ア
イドル制御弁１５の開度を制御するため、図６の（Ａ）
で示すように、エンジンの回転数が目標回転数以下に落
ち込むことがなく、Ｎレンジの目標回転数から、Ｄレン
ジの目標回転数へと円滑に切り換えられる。
【００３０】このため、ＮレンジからＤレンジに切換直
後に一時的にアイドル運転が不調となることがなく、不
快な振動の発生も防止できる。
後に一時的にアイドル運転が不調となることがなく、不
快な振動の発生も防止できる。
【００３１】なお、シフト位置の切換に伴う過渡補正量
ＩＳＣＮＤは、時間の経過と共に減少するように制御さ
れるが、前述したように、エンジン冷却水温の上昇に応
じて、補正の初期値を大きくしている。これは、図５に
も示すように、ＮレンジとＤレンジの目標回転数は、Ｎ
レンジの方が相対的に高く、エンジン冷却水温が上昇す
るにつれてこの差が小さくなり、目標回転数の差が大き
いときには、もともとＮレンジの出力も大きく、Ｄレン
ジへの切換直後の回転の落ち込みが発生しないためで、
回転の落ち込みを効果的に阻止すべく、冷却水温の上昇
に応じて（ＮレンジとＤレンジの回転数差が小さくなる
ほど）補正の初期値を増大させるのである。
ＩＳＣＮＤは、時間の経過と共に減少するように制御さ
れるが、前述したように、エンジン冷却水温の上昇に応
じて、補正の初期値を大きくしている。これは、図５に
も示すように、ＮレンジとＤレンジの目標回転数は、Ｎ
レンジの方が相対的に高く、エンジン冷却水温が上昇す
るにつれてこの差が小さくなり、目標回転数の差が大き
いときには、もともとＮレンジの出力も大きく、Ｄレン
ジへの切換直後の回転の落ち込みが発生しないためで、
回転の落ち込みを効果的に阻止すべく、冷却水温の上昇
に応じて（ＮレンジとＤレンジの回転数差が小さくなる
ほど）補正の初期値を増大させるのである。
【００３２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アイドル
運転時にオートマチックトランスミッションのＮレンジ
からＤレンジへとシフト位置の切換が行われると、負荷
の増加に対応して、Ｄレンジでの目標回転数を維持する
ようにアイドル制御弁の開度が一定量だけ開かれるが、
同時に過渡補正手段により、切換直後のアイドル制御弁
の開度が一時的に増加補正され、このため、Ｎレンジか
らＤレンジへの切換直後に、目標回転数よりも一時的に
アイドル回転数が落ち込む現象を防ぐことができ、切換
直後の不快な振動の発生や、アイドル運転の不安定化を
確実に回避することができる。
運転時にオートマチックトランスミッションのＮレンジ
からＤレンジへとシフト位置の切換が行われると、負荷
の増加に対応して、Ｄレンジでの目標回転数を維持する
ようにアイドル制御弁の開度が一定量だけ開かれるが、
同時に過渡補正手段により、切換直後のアイドル制御弁
の開度が一時的に増加補正され、このため、Ｎレンジか
らＤレンジへの切換直後に、目標回転数よりも一時的に
アイドル回転数が落ち込む現象を防ぐことができ、切換
直後の不快な振動の発生や、アイドル運転の不安定化を
確実に回避することができる。
【図１】本発明の構成を示す構成図である。
【図２】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図３】コントローラで実行されるシフト位置切換時の
アイドル制御弁の補正制御動作を示すフローチャートで
ある。
アイドル制御弁の補正制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図４】シフト位置補正量とエンジン冷却水温の関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図５】シフト位置がＮレンジとＤレンジでの目標アイ
ドル回転数とエンジン冷却水温との関係を示す特性図で
ある。
ドル回転数とエンジン冷却水温との関係を示す特性図で
ある。
【図６】シフト位置をＮレンジからＤレンジに切換えた
ときのアイドル回転数の変化特性を示すタイミングチャ
ートで、（Ａ）は本発明による特性、（Ｂ）は従来例の
特性をそれぞれ表している。
ときのアイドル回転数の変化特性を示すタイミングチャ
ートで、（Ａ）は本発明による特性、（Ｂ）は従来例の
特性をそれぞれ表している。
１１ 吸気通路 １２ スロットルバルブ １３ バイパス通路 １５ アイドル制御弁 １６ コントローラ ２３ アイドルスイッチ ２５ クランク角度センサ ２６ エンジン冷却水温センサ ２７ ニュートラルリレースイッチ
Claims (1)
- 【請求項１】 吸気通路のスロットルバルブをバイパス
する通路に設けたアイドル制御弁と、アイドル運転状態
を検出する手段と、エンジン回転数を検出する手段と、
オートマチックトランスミッションのシフト位置を検出
する手段と、アイドル運転時のＮレンジでの目標回転数
と、Ｄレンジでの目標回転数を設定した手段と、シフト
位置に応じた目標アイドル回転数を維持するようにアイ
ドル制御弁の開度をフィードバック制御する制御回路と
を備えた内燃機関のアイドル回転制御装置において、エ
ンジン冷却水温を検出する手段と、ＮレンジからＤレン
ジへの切換時にアイドル制御弁の開度を水温に応じて大
きくし、かつ時間の経過と共に減少させるように補正す
る過渡補正手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の
アイドル回転制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20702491A JPH0544515A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 内燃機関のアイドル回転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20702491A JPH0544515A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 内燃機関のアイドル回転制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0544515A true JPH0544515A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16532945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20702491A Pending JPH0544515A (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 内燃機関のアイドル回転制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0544515A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004176642A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の空燃比制御装置 |
| US7086988B2 (en) * | 2004-01-30 | 2006-08-08 | Daimlerchrysler Corporation | Interactive gear engagement |
| JP2008261268A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Toyota Motor Corp | 可変バルブタイミング機構の制御装置および制御方法 |
| JP2016153275A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | 三菱自動車工業株式会社 | 四輪駆動車の制御装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0255850A (ja) * | 1988-08-15 | 1990-02-26 | Mazda Motor Corp | エンジンのアイドル制御装置 |
-
1991
- 1991-08-19 JP JP20702491A patent/JPH0544515A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0255850A (ja) * | 1988-08-15 | 1990-02-26 | Mazda Motor Corp | エンジンのアイドル制御装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2004176642A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の空燃比制御装置 |
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| US8511278B2 (en) | 2007-04-11 | 2013-08-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control unit and control method for variable valve timing mechanism |
| JP2016153275A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | 三菱自動車工業株式会社 | 四輪駆動車の制御装置 |
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