JPH0544513A - 車両のスリツプ制御装置 - Google Patents

車両のスリツプ制御装置

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Publication number
JPH0544513A
JPH0544513A JP20081691A JP20081691A JPH0544513A JP H0544513 A JPH0544513 A JP H0544513A JP 20081691 A JP20081691 A JP 20081691A JP 20081691 A JP20081691 A JP 20081691A JP H0544513 A JPH0544513 A JP H0544513A
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JP
Japan
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control
time
engine
slip
accelerator pedal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20081691A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Sakamoto
裕昭 坂本
Tomomi Izumi
知示 和泉
Tetsuhiro Yamashita
哲弘 山下
Masahito Watanabe
仁人 渡辺
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アクセルペダルの戻しをエンジン出力の低減制
御の終了条件とするスリップ制御において、アクセルペ
ダルの踏込みとその戻しが繰返される場合でも、制御の
遅れを防止し、車両の発進性ないしは加速性の向上を図
る。 【目的】駆動輪の路面に対するスリップ量が目標値とな
るようにエンジン出力を低減制御する一方、エンジン出
力の低減中において、アクセルペダルのストローク量が
所定値以下になったときに、所定時間T1を経過するま
で、エンジン出力の低減状態が維持されるようする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のスリップ制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の加速時等において、駆動輪が過大
駆動トルクによりスリップして加速性が低下することを
防止するために、駆動輪のスリップ量を検出し、駆動輪
のスリップ量が目標値となるように、エンジン出力を低
減制御するスリップ制御装置は一般に知られている。そ
して、かかるスリップ制御装置において、エンジンのス
ロットル開度が所定値以下になったときにスリップ制御
を終了する、という提案はある(特開昭61−1543
号公報参照)。上記スロットル開度が所定値以下になっ
ているか否かは、アクセルペダルのストローク量でみる
こともでき、従って、アクセルペダルのストローク量が
零若しくはその近傍になったときに、上記スリップ制御
を終了する、という技術もまた公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単にアクセル
ペダルのストローク量が所定値以下になったという条件
のみで、エンジン出力の低減を解除し、さらには制御態
勢自体を解除すると、アクセルペダルが再度踏み込まれ
て駆動輪に所定値以上のスリップを発生した場合、エン
ジン出力の低減が遅れ、スリップの早期収束が図れなく
なる。また、車両の発進時において、例えば坂道での発
進走行の際にアクセルペダルの踏込とその戻しとがドラ
イバーの癖で繰り返されることがある。その場合、スリ
ップ制御の開始と終了とが繰り返されることになるが、
それでは、所期の発進性(加速性)が得られない。
【0004】すなわち、本発明の課題は、上記アクセル
ペダルの踏込みが戻され後、再踏込みがあった際の制御
の遅れを防止し、車両の発進性ないしは加速性の向上を
図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、アクセルベダルの踏込みの戻しがあって
も、直にはエンジン出力低減の解除や制御の終了を行わ
ないようにするものである。
【0006】すなわち、上記課題を解決する手段は、駆
動輪の路面に対するスリップ量が目標値となるようにエ
ンジン出力を低減制御するエンジン制御手段と、アクセ
ルペダルのストローク量が所定値以下になったときに上
記エンジン制御手段にエンジン出力の低減制御を終了せ
しめる制御終了手段とを備えた車両のスリップ制御装置
において、エンジン出力の低減中において、上記アクセ
ルペダルのストローク量が所定値以下になったときに、
エンジン出力の低減状態が所定時間T1を経過するまで
維持されるよう上記制御終了手段の作動を規制する規制
手段を備えていることを特徴とするものである。
【0007】第2の手段は、上記規制手段が、上記時間
T1を経過した後も、エンジン出力の低減制御が所定時
間T2を経過するまで継続されるよう上記制御終了手段
の作動を規制するものである。なお、時間T1と時間T
2とは同じ長さとしても、異なる長さとしてもよい。
【0008】第3の手段は、上記規制手段が、上記アク
セルペダルが踏込状態から上記所定値以下のストローク
量になるまで戻された回数をカウントするカウンタを備
え、上記時間T1よりも長い時間T3内における上記回
数が所定数以上であるとき、上記時間T1を経過した後
もエンジン出力の低減状態が維持されるよう上記制御終
了手段の作動を規制するものである。
【0009】第4の手段は、上記規制手段が、車両の発
進時に上記制御終了手段の作動を規制するものである。
【0010】
【作用】上記各手段においては、エンジン出力の低減中
にアクセルペダルの踏み戻しがあっても、直には上記低
減が解除されず、所定時間T1の間はエンジン出力の低
減状態が保持されるから、アクセルペダルの再踏込みが
あったときに、エンジン出力をスリップの収束に最適な
値に速やかに調節することができ、車両の加速性の向上
が図れる。
【0011】上記第2の手段においては、アクセルペダ
ルの踏込みが戻された状態で上記時間T1が経過して
も、制御態勢自体はさらに時間T2が経過するまで継続
されるため、アクセルペダルの再踏込みあったときに、
エンジン出力を速やかに低減せしめることができ、車両
の加速性の向上が図れる。
【0012】上記第3の手段においては、アクセルペダ
ルの踏込みが戻された状態で上記時間T1が経過して
も、アクセルペダルの踏み戻しが所定時間T3内に所定
回数以上繰り返されている場合には、エンジン出力の低
減状態が解除されない。すなわち、上述の繰返しは、例
えばドライバーの癖でなされることが多いが、このとき
は一時的にアクセルペダルが戻された状態が上記時間T
1を経過することがあっても、駆動輪自体はスリップ状
態にあることが多く、また、スリップを生じていない場
合でも、いずれアクセルペダルの再踏込みが行なわれ
る。そして、本手段においては、かかる場合にエンジン
出力の低減状態を保持できることから、車両の加速性の
低下を防止することができる。
【0013】上記第4の手段においては、上記制御終了
の規制手段が車両の発進時に作動するものであるから、
車両の発進性が向上する。
【0014】
【発明の効果】従って、上記各手段によれば、エンジン
出力の低減中において、アクセルペダルのストローク量
が所定値以下になったときに、エンジン出力の低減状態
が所定時間T1を経過するまで維持されるよう制御終了
手段の作動を規制する規制手段を備えているから、アク
セルペダルの再踏込み時にエンジン出力を再低減する必
要がなく加速性が向上する。
【0015】第2の手段によれば、規制手段が、上記時
間T1を経過してもエンジン出力の低減制御を時間T2
を経過するまで維持せしめるから、アクセルペダルの再
踏込み時に制御を0から再開する必要がなく、加速性が
向上する。
【0016】第3の手段によれば、時間T3内にアクセ
ルペダルの踏み戻しが所定回数以上行なわれたときに、
規制手段がエンジン出力の低減を維持せしめるから、ド
ライバーの癖等によってアクセルペダルの度重なる踏み
戻しがある場合に、上記時間T1を経過した後もエンジ
ン出力の低減状態を継続させることができ、アクセルペ
ダルの再踏込み時の加速性が向上する。
【0017】第4の手段によれば、車両の発進時に解除
規制手段を作動せしめるようにしたから、車両の発進性
が向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には実施例の全体構成が示されている。車両
は、左右の前輪2FL,2FRが駆動輪とされ、左右の後輪
2RL,2RRが従動輪とされている。すなわち、車体前部
にV型6気筒のエンジン1が搭載され、このエンジン1
の発生トルクが自動変速機3及び差動装置4を経た後、
左駆動軸5Lを介して左前輪2FLに、右駆動軸5Rを介
して右前輪2FRにそれぞれ伝達されるようになってい
る。
【0019】そして、上記車両は、前輪2FL,2FRの路
面に対するスリップ量が目標値となるように上記エンジ
ン1の出力を低減制御するエンジン制御手段11と、エ
ンジン制御を終了せしめる制御終了手段12と、制御の
終了を規制する規制手段13とを備えている。
【0020】<制御手段>制御手段11は、上記4輪2
FL,2FR,2RL,2RRにブレーキがかけられているか否
かを検出するブレーキセンサ6、上記4輪2FL,2FR,
2RL,2RRの車輪速を検出する車輪速センサ9FL,9F
R,9RL,9RR、及びエンジン回転数を検出するエンジ
ン回転数センサ等からの各信号が入力され、信号処理を
行なって、エンジン1にその出力トルクを低減せしめる
ための点火時期制御信号、及び燃料噴射制限信号を出力
するものである。
【0021】すなわち、制御手段11は、上記各センサ
からの信号を受け入れる入力インターフェイスと、CP
UとROMとRAMとからなるマイクロコンピュータ
と、出力インターフェイスと、イグナイタ及び燃料噴射
装置を駆動するための駆動回路とを備え、ROMにはス
リップ制御に必要な制御プログラム、各種マップないし
はテーブルが設けられ、RAMには制御を実行するのに
必要な各種メモリが設けられている。そして、この制御
手段11は、スリップ判定用閾値の設定手段、スリップ
量の演算手段、スリップ判定手段、制御目標値の設定手
段、制御レベルの演算手段及びエンジン出力のコントロ
ール手段を備えている。
【0022】[スリップ判定用閾値の設定]このスリッ
プ判定用閾値はスリップ制御を要するか否かを判定する
ためのものであり、スリップ制御開始用閾値とスリップ
制御継続用閾値とがある。これら閾値(単位;km/h)
は、車体加速度VG と路面摩擦係数μとに基いて演算さ
れるものである。
【0023】車体加速度VG の演算には、タイマA(1
00msecカウント)と、タイマB(500msecカウン
ト)とを用いる。すなわち、車体加速度VG は、スリッ
プ制御開始から500msec経過まで(車体加速度が十分
に大きくない)は、100msec毎に100msec間の車体
速Vr(本例の場合は従動輪である後輪2RL,2RRの両
車輪速のうち速い方の車輪速、単位;km/h)の変化に
基いて次の(1) 式により求め、500msec経過後(車体
加速度が十分に発達)は100msec毎に500msec間の
車体速Vrの変化に基いて次の(2) 式により求める。
【0024】−(1) 式− VG =Gk1×{Vr(k) −Vr(k-100) } −(2) 式− VG =Gk2×{Vr(k) −Vr(k-500) } 上記Gk1及びGk2は係数である。また、Vr(k) は現時
点、Vr(k-100) は100msec前、Vr(k-500) は50
0msec前の各車体速である。
【0025】そして、上述の如くして算出された車体加
速度VG と車体速Vrとから次の表1により3次元補間
によって路面摩擦係数μを求める。なお、スリップ制御
中でないときには、路面摩擦係数μは3.0に設定され
る。
【0026】
【表1】
【0027】また、スリップ制御開始用閾値は次の表2
により、スリップ制御継続用閾値は次の表3により、各
々3次元補間によって演算される。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】[スリップ量演算]スリップ演算手段は、
左右前輪2FL,2FRの車輪速VFL,VFRから車体速Vr
を減算してこの両輪のスリップ量SL,SRを求め、ま
た、このスリップ量SL,SRに基いてその平均スリッ
プ量SAvを演算し、さらに、上記両スリップ量SL,
SRのうちの高い方のスリップ量を最高スリップ量SH
iとして求める。
【0031】[スリップ判定]スリップ判定手段は、上
記最高スリップ量SHiがスリップ判定用閾値以上の大
きさのときに、スリップ制御要と判定し、スリップフラ
グSFLを1とする。この場合、上記スリップ判定閾値
としては、非制御状態のときには、上述の制御開始用閾
値が使用され、スリップ制御中には、制御継続用閾値が
使用される。
【0032】[制御目標値の設定]この制御目標値T
(単位;km/h)は、前輪2FL,2FRのスリップ量とし
て目標とする値であり、制御目標値演算手段は、車体速
Vrと路面摩擦係数μとに基き、次の表4により制御目
標値を3次元補間して演算するものである。
【0033】
【表4】
【0034】[制御レベル演算]制御レベルFCについ
ては、平均スリップ量SAvの制御目標値Tからの偏差
ENと、この偏差の時間変化率DENとに基いて、次の
表5より基本制御レベルFCBを演算し、これに前回値
FC(K-1)のフィードバック補正及び初回値補正を加
え、0〜15の範囲で設定するものである。
【0035】
【表5】
【0036】フィードバック補正は、今回の制御レベル
FC(K) に前回演算の制御レベルFC(K-1) を加算する
ものである。初回補正は、非制御状態から前輪のスリッ
プが初めて判定されたときに、制御レベルを強制的に高
めるものであり、初回補正量は、まず(+5)とされ、
平均スリップ量の変化率DSAv<0になったときに
(+2)とされる。
【0037】[出力コントロール] −点火時期制御− 点火時期については、図2に示すように、上記制御レベ
ルに応じてリタード量を決定し、出力することになる。
この場合、図3に示すように、エンジン回転数が高い領
域では最大リタード量を制限する。
【0038】−燃料噴射制限(燃料カット)− 燃料噴射の制限は、上記制御レベルに基いて次の表6
(燃料カットテーブル)のパターン0〜12を選択(レ
ベルが高くなるほど数値の高いパターンを選択)するこ
とにより行なう。この場合、図4に示すように、エンジ
ン回転数が低い領域では燃料カットが制限されるよう
に、各制御レベル毎に燃料カット禁止条件を付ける。な
お、表6中の×は燃料噴射カットを意味する。
【0039】
【表6】
【0040】<制御終了手段12>制御終了手段12
は、前輪のスリップ量が継続用閾値を下回る状態(SF
L=0)が1000msec継続したとき、アクセルペ
ダルのストローク量が所定値以下か否かを検出するアク
セルセンサ14の出力に基き、上記ストローク量が所定
値以下になったときに、制御終了を判定し、制御手段1
1にエンジン制御を終了せしめる。
【0041】<制御の基本的な流れ>制御の流れは図5
に示されている。なお、同図において、STFLは初回
フラグであって、最高スリップ量SHiが制御開始用判
定閾値を越えたときにSTFL=1とされ(その後、S
Hiが制御継続判定用閾値を下回ったときにSTFL=
0とされる)。また、CFLは制御フラグであって、S
TFL=0→1のときにCFL=1とされる(制御終了
判定があったときにCFL=0とされる)。
【0042】まず、上記SHiが制御開始判定用閾値を
越えると、SFL=1、STFL=1、CFL=1のフ
ラグが立ち、エンジン制御が開始される。このエンジン
制御開始時には、制御目標値Tからの平均スリップ量S
Avの偏差ENと、この偏差の変化率DENとに基いて
基本制御レベルが設定されるとともに、これに初回補正
がかけられて制御レベルFCが求められ、この制御レベ
ルFCに応じた点火時期制御と燃料噴射制限制御(気筒
数制御)とが行われる。初回補正により、制御量が強制
的に大きくなり、スリップの早期収束が図れる。
【0043】上記最高スリップ量SHiが継続判定用閾
値Sl以下になっても、その状態が1秒以上続かなけれ
ば、制御フラグCFL=1のままである。そして、制御
レベルFCの減少に伴って、前輪車輪速が再び増加し、
継続判定用閾値Slを越えると、再びSFL=1とな
り、スリップ制御が再開される。この場合は、初回フラ
グはSTFL=0のままであり、制御レベルFCの初回
補正はない。従って、制御レベルFCは、当初は偏差E
Nと偏差変化率DENとに基く基本制御レベルのみで設
定され、以後は基本制御レベルに前回値をフィードバッ
ク補正で加えたものが制御レベルFCとして設定されて
いく。
【0044】以上の如くして、スリップが収束してい
き、SFL=0の状態が1秒以上続くと、制御フラグC
FL=0となり、この一連のスリップ制御は終了する。
【0045】<制御終了の規制手段13>規制手段13
は、車両の発進時のような低車速時に作動し、アクセル
センサ14の出力に基いて上記制御終了手段12の作動
を規制するものであって、エンジン出力の低減中におい
て、アクセルペダルの踏み戻しがあった時(アクセルペ
ダルのストローク量が所定値以下になった時であり、以
下ではこれをアクセルオフという)に以後の経過時間を
カウントするタイマT1,T2,T3(T1<T3)
と、アクセルオフ回数をカウントするカウンタとを備え
る。タイマT1,T3は時間T1,T2を経過すると自
動的に解除され、タイマT3は時間T3を経過してもさ
らに時間のカウントを継続する。
【0046】すなわち、上記規制手段13は、アクセル
オフになったときに、次の〜の事項がなされるよう
上記制御終了手段12の作動を規制する。 時間T1を経過するまでエンジン出力の低減状態を
維持する◎ 上記時間T1が経過した後もさらに時間T2を経過
するまでエンジン出力の低減制御を継続する(制御態勢
を維持する)。 上記時間T3内における上記アクセルオフ回数が所
定数以上であるとき、上記時間T1を経過した後もエン
ジン出力の低減状態を維持する。
【0047】上記規制手段の作動の流れは図6に示され
ている。すなわち、車速Vが所定値Vo以下(低車速
時)であって、且つエンジン出力の低減中に、アクセル
オフ(図では単にオフと記している)になった場合、既
にタイマT3がセットされているか否かをフラグFによ
り確認する(ステップS1〜S4)。タイマT3がセッ
トされていなければ、これをセットしてF=1とし、タ
イマT1をセットして、アクセルオフ回数Cのカウント
を行なう(ステップS5〜S8)。
【0048】そして、時間T1が経過するまでは、アク
セルペダルの踏込み(以下ではこれをアクセルオンとい
い、かつ図では単にオンと記している)がなくても、エ
ンジン出力の低減状態を維持し(ステップS9〜S1
1)、時間T1の経過前にアクセルオンになれば、タイ
マT1を解除する(ステップS12)。この場合、タイ
マT3については、上記アクセルオフ回数Cのカウント
のために作動を継続せしめる。
【0049】次にアクセルオフ状態で時間T1を経過し
た場合には、上記アクセルオフ回数Cが所定回数(例え
ば3回であり、この場合はCo=2となる)以上か否か
を確認する(ステップS13)。上記アクセルオフ回数
Cが所定回数以上である場合には、それが時間T3を経
過するまでの回数であるときに、上記エンジン出力の低
減状態を維持するようにする。すなわち、時間T3が経
過していないことを確認した後、タイマT1のセット、
タイマT3のリセット、及びアクセルオフ回数のカウン
トの解除を行ない、低減状態維持ステップへ進む(ステ
ップS14〜S17,S10)。
【0050】上記アクセルオフ回数Cが所定回数に達し
ていても時間T3を経過している場合には、現時点から
過去にT3時間遡った時間内のアクセルオフ回数C´を
算出し、C´>Coならば、上記の場合と同様にエンジ
ン出力の低減状態を維持するようにする(ステップS1
8,S19)。
【0051】また、ステップS13,S19において、
上記アクセルオフ回数C,C´が所定回数に達していな
い場合には、上記エンジン出力の低減状態を解除する
(ステップS20)。そして、タイマT3の解除、フラ
グ処理(F=0)、カウンタキャンセル(C=0)、タ
イマT2のセットを行ない、時間T2の間にアクセルオ
ンにならなければ、エンジン制御を終了し(ステップS
21〜S27)、途中でアクセルオンになれば、上記タ
イマT2を解除してリターンさせる(ステップS27,
S28)。
【0052】従って、上記実施例においては、車両の発
進時においてスリップ制御によるエンジン出力の低減中
にアクセルペダルの踏み戻しがあっても、直には上記低
減が解除されず、時間T1の間はアクセルペダルの再踏
込みがなくとも、エンジン出力の低減状態が保持され
る。よって、アクセルペダルの再踏込みがあったときに
エンジン出力をスリップの収束に最適な値に速やかに調
節することができ、発進性が向上する。また、上記時間
T1が経過しても、アクセルペダルの踏み戻しが時間T
3内に所定回数以上繰り返されている場合には、エンジ
ン出力の低減状態が解除されないから、上記繰返しがド
ライバーの癖でなされる場合に、アクセルペダルの踏み
戻し状態が比較的長く続いた場合でも、再踏込み時にエ
ンジン出力を速やかに所期の低減状態に調節することが
でき、発進性が向上する。
【0053】また、アクセルペダルの踏込みが戻された
状態で上記時間T1が経過しても、制御態勢自体はさら
に時間T2が経過するまで継続されるため、アクセルペ
ダルの再踏込みあったときに、エンジン出力を速やかに
低減せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のスリップ制御装置の全体構成図
【図2】制御レベルと点火時期リタード量との関係を示
す特性図
【図3】エンジン回転数による点火時期リタード量の制
限を示す特性図
【図4】エンジン回転数による燃料カット制限領域を示
す特性図
【図5】通常時のスリップ制御のタイムチャート図
【図6】スリップ制御終了規制制御のフロー図
【符号の説明】
1 エンジン 2FL,2FR 前輪(駆動輪) 2RL,2RR 後輪(従動輪) 9FL〜9RR 車輪速センサ 11 エンジン制御手段 12 制御終了手段 13 規制手段 14 アクセルセンサ
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 仁人 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪の路面に対するスリップ量が目標値
    となるようにエンジン出力を低減制御するエンジン制御
    手段と、アクセルペダルのストローク量が所定値以下に
    なったときに上記エンジン制御手段にエンジン出力の低
    減制御を終了せしめる制御終了手段とを備えた車両のス
    リップ制御装置において、 エンジン出力の低減中において、上記アクセルペダルの
    ストローク量が所定値以下になったときに、エンジン出
    力の低減状態が所定時間T1を経過するまで維持される
    よう上記制御終了手段の作動を規制する規制手段を備え
    ていることを特徴とする車両のスリップ制御装置。
  2. 【請求項2】上記規制手段は、上記時間T1が経過した
    後も、エンジン出力の低減制御が所定時間T2を経過す
    るまで継続されるよう上記制御終了手段の作動を規制す
    る請求項1に記載の車両のスリップ制御装置。
  3. 【請求項3】上記規制手段は、上記アクセルペダルが踏
    込状態から上記所定値以下のストローク量になるまで戻
    された回数をカウントするカウンタを備え、上記時間T
    1よりも長い時間T3内における上記回数が所定数以上
    であるとき、上記時間T1を経過した後もエンジン出力
    の低減状態が維持されるよう上記制御終了手段の作動を
    規制する請求項1または請求項2に記載の車両のスリッ
    プ制御装置。
  4. 【請求項4】上記規制手段は、車両の発進時に上記制御
    終了手段の作動を規制する請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の車両のスリップ制御装置。
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