JPH0544417U - ねじ切削用タツプ - Google Patents

ねじ切削用タツプ

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JPH0544417U
JPH0544417U JP10458391U JP10458391U JPH0544417U JP H0544417 U JPH0544417 U JP H0544417U JP 10458391 U JP10458391 U JP 10458391U JP 10458391 U JP10458391 U JP 10458391U JP H0544417 U JPH0544417 U JP H0544417U
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JP
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tap
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形成される雌ねじの両フランク面が共に優れ
た仕上げ面粗さで切削加工されるようにする。 【構成】 完全ねじ山部18には形成すべき雌ねじに対
応する正規形状のねじ山が設けられているとともに、そ
の完全ねじ山部18における切れ刃26はねじ山のねじ
れ方向と同じ方向へねじれている一方、食付き部16に
おけるねじ山は前記正規形状に比較して進み側フランク
が小径とされているとともに、その食付き部16におけ
る切れ刃24はねじ山のねじれ方向と反対方向へねじれ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はねじ切削用タップに係り、特に、面粗さが優れた雌ねじを切削加工で きるねじ切削用タップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
雌ねじを切削加工する工具として従来からタップが多用されている。かかるね じ切削用タップは一般に、形成すべき雌ねじに対応する形状のねじ山が設けられ た完全ねじ山部と、前記ねじ山の高さが次第に低くなるテーパ状の食付き部とを 有し、それ等の完全ねじ山部および食付き部のねじ山と交差するように溝が設け られることによりねじ山が複数に分断され、その分断されたねじ山の螺進側端部 に切れ刃が形成されている。このようなタップは、被加工物に対して相対回転さ せられ、その被加工物に予め設けられた下穴内に食付き部側からねじ込まれるこ とにより、食付き部に設けられた切れ刃によって下穴内壁面に雌ねじを切削加工 する。
【0003】 そして、かかるねじ切削用タップとして、上記溝がねじ山のねじれ方向と同じ 方向へねじれたねじれ溝タップや、上記溝が完全ねじ山部ではタップ軸心と平行 であるが、食付き部ではタップ先端側へ向かうに従って切れ刃側、すなわちねじ 山のねじれ方向と反対方向へねじれたスパイラルポイントタップが知られている 。ねじれ溝タップは、食付き部の切れ刃によって切削された切屑がねじれ溝に沿 ってタップ進行方向と反対方向、すなわちシャンク側へ排出される一方、スパイ ラルポイントタップは、食付き部の切れ刃によって切削された切屑がタップの進 行方向へ押し出され、何れも切屑詰まりの少ないタップとして広く用いられてい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ねじれ溝タップは切れ刃の追い側フランク側の横すくい角 が負となり、スパイラルポイントタップは食付き部の切れ刃の進み側フランク側 の横すくい角が負となるため、何れもその切れ刃の切れ味が悪くなり、雌ねじの 対応するフランク面にむしれが生じて仕上げ面が粗くなるとともに、雌ねじ精度 が低下するという問題があった。
【0005】 本考案はこのような事情を背景として為されたもので、その目的とするところ は、形成される雌ねじの両フランク面が共に優れた仕上げ面粗さで切削加工され るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、食付き部と完全ねじ山部とを備えた ねじ部を有し、そのねじ部のねじ山と交差するように溝が設けられることにより 、そのねじ部のねじ山が複数に分断されて切れ刃が形成されているねじ切削用タ ップにおいて、(a)前記完全ねじ山部には形成すべき雌ねじに対応する正規形 状のねじ山が設けられているとともに、その完全ねじ山部における前記切れ刃は そのねじ山のねじれ方向と同じ方向へねじれている一方、(b)前記食付き部に おけるねじ山は前記正規形状に比較して進み側フランクが小径とされているとと もに、その食付き部における前記切れ刃はそのねじ山のねじれ方向と反対方向へ ねじれていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
このようなねじ切削用タップにおいては、食付き部では切れ刃がねじ山のねじ れ方向と反対方向へねじれているため、前記スパイラルポイントタップと同様に 、その切れ刃の追い側フランク側の横すくい角は正となり、優れた切れ味が得ら れて良好な仕上げ面が得られるが、進み側フランク側の横すくい角は負となるた め、切れ味が悪く、むしれを伴った粗い仕上げ面となる。しかし、この食付き部 におけるねじ山の進み側フランクは、形成すべき雌ねじに対応する正規形状に比 較して小径とされているため、その後に正規形状のねじ山が設けられた完全ねじ 山部が螺入した時に、その完全ねじ山部に設けられた切れ刃によって仕上げ切削 が行われる。完全ねじ山部の切れ刃は、ねじ山のねじれ方向と同じ方向へねじれ ているため、その切れ刃の進み側フランク側の横すくい角は正となり、且つその 切込み量は比較的少ないため、優れた切れ味が得られて良好な仕上げ面が得られ る。
【0008】 なお、食付き部で切削された切屑はタップ先端側へ排出され、完全ねじ山部で 切削された切屑は反対側へ排出される。
【0009】
【考案の効果】
このように、本考案のねじ切削用タップによれば、食付き部では横すくい角が 正となる追い側フランク側の切れ刃により雌ねじの一方のフランク面が良好に切 削加工されるとともに、完全ねじ山部では横すくい角が正となる進み側フランク 側の切れ刃により雌ねじの他方のフランク面が良好に仕上げ切削され、両フラン ク面共に優れた仕上げ面粗さの高精度な雌ねじが形成されるのである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】 図1は、本考案の一実施例であるねじ切削用タップ(以下、単にタップという )10を示す図で、(a)は先端側から見た正面図、(b)は横方向から見た側 面図である。かかるタップ10は、ねじ立て盤などに把持されて回転駆動される シャンク部12と、切削加工すべき雌ねじに対応するねじ山形状の雄ねじが設け られたねじ部14とを備えており、ねじ部14には、先端側程小径となるテーパ 状の食付き部16と、径寸法が略一定の完全ねじ山部18とが設けられている。 ねじ部14にはまた、そのねじ部14のねじ山と交差するように軸方向に3本の ねじれ溝20が設けられているとともに、そのねじれ溝20の先端部、すなわち 食付き部16に位置する部分にはスパイラルポイント溝22が設けられており、 上記ねじ山が周方向において複数に分断されることにより、その分断されたねじ 山の一端部、すなわち図1(a)における左まわり方向の端部に、食付き部16 ではスパイラルポイント溝22によって切れ刃24が形成され、完全ねじ山部1 8ではねじれ溝20によって切れ刃26が形成されている。
【0012】 上記ねじれ溝20は、ねじ部14に設けられたねじ山のねじれ方向と同じ方向 、本実施例では右まわり方向にねじれて形成されており、完全ねじ山部18の切 れ刃26もそのねじれ溝20に沿ってねじれている。したがって、その完全ねじ 山部18のねじ山の進み側フランク側における切れ刃26の横すくい角、すなわ ちタップ10の螺進方向に対して直角な面と切れ刃26のすくい面とが成す角度 は正で、追い側クランク側における切れ刃26の横すくい角は負となる。また、 スパイラルポイント溝22は、ねじ部14に設けられたねじ山のねじれ方向と反 対方向、本実施例では左まわり方向にねじれて形成されており、食付き部16の 切れ刃24もそのスパイラルポイント溝22に沿ってねじれている。したがって 、その食付き部16のねじ山の進み側フランク側における切れ刃24の横すくい 角は負で、追い側クランク側における切れ刃24の横すくい角は正となる。上記 切れ刃24のタップ軸心と平行な方向に対する軸心まわりの傾斜角度は、ねじ部 14におけるねじ山のリード角よりも大きくされているのである。
【0013】 また、上記完全ねじ山部18におけるねじ山の断面形状は、図2に示されてい るように形成すべき雌ねじのねじ溝に対応する正規形状を成しているが、食付き 部16におけるねじ山の断面形状は、図2において破線で示されている正規形状 に比較して進み側フランク28が小径とされている。これ等のねじ山の断面形状 は、切れ刃26,24の形状、すなわち各切れ刃26,24による切削形状に対 応している。
【0014】 以上のように構成されたタップ10は、食付き部16側から被加工物30の下 穴32(図3参照)にねじ込まれて雌ねじを切削加工するが、食付き部16では 、追い側フランク側における切れ刃24の横すくい角が正で優れた切れ味が得ら れるため、その追い側フランク側の切れ刃24によって切削された加工面34は 良好な仕上げ面となる。しかし、進み側フランク28側における切れ刃24の横 すくい角は負であるため、切れ味が悪く、その進み側フランク28側における切 れ刃24によって切削された加工面36はむしれを伴った粗い仕上げ面となる。
【0015】 ここで、上記食付き部16におけるねじ山の進み側フランク28は、形成すべ き雌ねじに対応する正規形状に比較して小径とされているため、その後に正規形 状のねじ山が設けられた完全ねじ山部18が螺入した時に、その完全ねじ山部1 8に設けられた切れ刃26によって前記加工面36には仕上げ切削が行われる。 完全ねじ山部18の切れ刃26は、進み側フランク側の横すくい角が正であり、 且つその切込み量は比較的少ないため、優れた切れ味が得られ、その進み側フラ ンク側の切れ刃26によって切削された加工面38は良好な仕上げ面となる。そ して、この加工面38および前記加工面34によって雌ねじの両フランク面が構 成される。上記食付き部16におけるねじ山の進み側フランク28の正規形状か らの寸法差は、加工面36のむしれ等が加工面38に影響しない範囲でできるだ け小さい値に定められる。図3における○付きの数字〜は、本実施例のタッ プ10による切削進行過程を表しており、そのうちの〜は食付き部16の切 れ刃24によるもので、は完全ねじ山部18の切れ刃26によるものである。
【0016】 なお、食付き部16で切削された切屑はタップ先端側へ排出され、完全ねじ山 部18で切削された切屑はシャンク部12側へ排出される。
【0017】 このように、本実施例のタップ10によれば、食付き部16では切れ刃24の うち横すくい角が正となる追い側フランク側で雌ねじの一方のフランク面を構成 する加工面34が良好に切削加工されるとともに、完全ねじ山部18では切れ刃 26のうち横すくい角が正となる進み側フランク側で雌ねじの他方のフランク面 を構成する加工面38が良好に仕上げ切削されるため、両フランク面が共に優れ た仕上げ面粗さの高精度な雌ねじが形成されるのである。
【0018】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまで も一具体例であり、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた 態様で実施することができる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるねじ切削用タップを示
す図である。
【図2】図1のねじ切削用タップのねじ山形状を説明す
る部分断面図である。
【図3】図1のねじ切削用タップによる雌ねじの切削過
程を説明する図である。
【符号の説明】
10:ねじ切削用タップ 14:ねじ部 16:食付き部 18:完全ねじ山部 20:ねじれ溝 22:スパイラルポイント溝 24,26:切れ刃 28:進み側フランク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食付き部と完全ねじ山部とを備えたねじ
    部を有し、該ねじ部のねじ山と交差するように溝が設け
    られることにより、該ねじ部のねじ山が複数に分断され
    て切れ刃が形成されているねじ切削用タップにおいて、 前記完全ねじ山部には形成すべき雌ねじに対応する正規
    形状のねじ山が設けられているとともに、該完全ねじ山
    部における前記切れ刃は該ねじ山のねじれ方向と同じ方
    向へねじれている一方、 前記食付き部におけるねじ山は前記正規形状に比較して
    進み側フランクが小径とされているとともに、該食付き
    部における前記切れ刃は該ねじ山のねじれ方向と反対方
    向へねじれていることを特徴とするねじ切削用タップ。
JP1991104583U 1991-11-25 1991-11-25 ねじ切削用タップ Expired - Fee Related JP2589572Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013132665A1 (ja) 2012-03-09 2013-09-12 オーエスジー株式会社 スパイラルタップ
US20140248968A1 (en) * 2011-10-19 2014-09-04 Sumitomo Electric Hardmetal Corp. Threading tool

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52153198U (ja) * 1976-05-18 1977-11-19

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