JPH0544354A - 多層床面よりなる駐車場における昇降用路面 - Google Patents
多層床面よりなる駐車場における昇降用路面Info
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- JPH0544354A JPH0544354A JP3225392A JP22539291A JPH0544354A JP H0544354 A JPH0544354 A JP H0544354A JP 3225392 A JP3225392 A JP 3225392A JP 22539291 A JP22539291 A JP 22539291A JP H0544354 A JPH0544354 A JP H0544354A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多層階の駐車場建造物において、各階へ連結
する昇降用路面の占めるスペースを最小限とし、最短距
離で所定階に到達するようにすること。 【構成】 積層する上下の駐車場面１，１において、昇
降方向に傾斜を有する複数の直線状傾斜路面Ａ1 ，
Ａ1 ，…を略方形状の螺旋状に構成しつつ上下方向に昇
降可能なるものとすること。略直角に隣接する直線状傾
斜路面Ａ1 ，Ａ1 同士の直角状折れ曲がり箇所では、下
方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜角度に上方側の
直線状傾斜路面Ａ1 下端の路面幅方向を一致させて施工
すること。下方側の直線状傾斜路面Ａ1 と上方側の直線
状傾斜路面Ａ1 とを連結して昇降路Ａとすること。
する昇降用路面の占めるスペースを最小限とし、最短距
離で所定階に到達するようにすること。 【構成】 積層する上下の駐車場面１，１において、昇
降方向に傾斜を有する複数の直線状傾斜路面Ａ1 ，
Ａ1 ，…を略方形状の螺旋状に構成しつつ上下方向に昇
降可能なるものとすること。略直角に隣接する直線状傾
斜路面Ａ1 ，Ａ1 同士の直角状折れ曲がり箇所では、下
方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜角度に上方側の
直線状傾斜路面Ａ1 下端の路面幅方向を一致させて施工
すること。下方側の直線状傾斜路面Ａ1 と上方側の直線
状傾斜路面Ａ1 とを連結して昇降路Ａとすること。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、多層階の駐車場建造物
において、各階へ連結する昇降用路面の占めるスペース
を最小限とし、最短距離で所定階に到達することができ
る多層床面よりなる駐車場における昇降用路面に関す
る。
において、各階へ連結する昇降用路面の占めるスペース
を最小限とし、最短距離で所定階に到達することができ
る多層床面よりなる駐車場における昇降用路面に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、多層の駐車場床面を有する、ビル
状の駐車場が建設されており、狭い土地であっても多数
の自動車を効率良く収容することができるようにしてい
る。
状の駐車場が建設されており、狭い土地であっても多数
の自動車を効率良く収容することができるようにしてい
る。
【０００３】その上下方向に隣接する駐車場床面間には
昇降用路面が設けられているが、自動車の登板能力を考
慮して、図９，図１０に示すように、急激な傾斜を有す
る傾斜路面とならないように構成されている。
昇降用路面が設けられているが、自動車の登板能力を考
慮して、図９，図１０に示すように、急激な傾斜を有す
る傾斜路面とならないように構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各階に向か
う傾斜路面を急傾斜にしないで、自動車が容易に登板で
きる範囲内の角度となる傾斜路にて昇降用路面を構成す
ると、所定階に向かうまでの傾斜路面の距離が長くな
り、広いスペースが必要となる。
う傾斜路面を急傾斜にしないで、自動車が容易に登板で
きる範囲内の角度となる傾斜路にて昇降用路面を構成す
ると、所定階に向かうまでの傾斜路面の距離が長くな
り、広いスペースが必要となる。
【０００５】また、直線状傾斜路面を方形螺旋状に構成
して昇降用路面としたものでは、急傾斜とならないよう
にするために、各傾斜路面同士の直交箇所に平坦状が存
在するために、すぐ真上の階に到達するのにも、直線状
傾斜路面にて構成する多くの方形状螺旋を経なければな
らなず、所定階に到達するのに時間がかかる等の不都合
があった。
して昇降用路面としたものでは、急傾斜とならないよう
にするために、各傾斜路面同士の直交箇所に平坦状が存
在するために、すぐ真上の階に到達するのにも、直線状
傾斜路面にて構成する多くの方形状螺旋を経なければな
らなず、所定階に到達するのに時間がかかる等の不都合
があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく鋭意，研究を重ねた結果、本発明を、積
層する上下の駐車場面において、昇降方向に傾斜を有す
る複数の直線状傾斜路面を略方形状の螺旋状に構成しつ
つ上下方向に昇降可能なるものとし、略直角に隣接する
直線状傾斜路面同士の直角状折れ曲がり箇所では、下方
側の直線状傾斜路面上端部の傾斜角度に上方側の直線状
傾斜路面下端の路面幅方向を一致させ、下方側の直線状
傾斜路面と上方側の直線状傾斜路面とを連結した昇降路
を有してなる多層床面よりなる駐車場における昇降用路
面等としたことにより、極めて少スペースで多層階の駐
車場における昇降路を構成することができ、且つ所定階
に最短距離で到達することができ、前記課題を解決し、
その目的を達成したものである。
題を解決すべく鋭意，研究を重ねた結果、本発明を、積
層する上下の駐車場面において、昇降方向に傾斜を有す
る複数の直線状傾斜路面を略方形状の螺旋状に構成しつ
つ上下方向に昇降可能なるものとし、略直角に隣接する
直線状傾斜路面同士の直角状折れ曲がり箇所では、下方
側の直線状傾斜路面上端部の傾斜角度に上方側の直線状
傾斜路面下端の路面幅方向を一致させ、下方側の直線状
傾斜路面と上方側の直線状傾斜路面とを連結した昇降路
を有してなる多層床面よりなる駐車場における昇降用路
面等としたことにより、極めて少スペースで多層階の駐
車場における昇降路を構成することができ、且つ所定階
に最短距離で到達することができ、前記課題を解決し、
その目的を達成したものである。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【０００８】本発明における駐車場は、駐車場面１，
１，…が複数階備わった、多層階よりなり、図示のもの
では地上駐車場面１ａ及び駐車場床面１ｂ，１ｂを含め
て３層の構造物となっており、さらに、図１に示すよう
に、各駐車場面１，１，１に到達するための昇降路Ａが
その多層の駐車場面１，１，…に隣接して設けられてい
る。
１，…が複数階備わった、多層階よりなり、図示のもの
では地上駐車場面１ａ及び駐車場床面１ｂ，１ｂを含め
て３層の構造物となっており、さらに、図１に示すよう
に、各駐車場面１，１，１に到達するための昇降路Ａが
その多層の駐車場面１，１，…に隣接して設けられてい
る。
【０００９】その昇降路Ａは、複数の直線状傾斜路面Ａ
1 ，Ａ1，…よりなり、その複数の直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 ，…が略方形状且つ螺旋状を構成して、略直
角の折れ曲がり箇所を形成しつつ、所定の駐車場面１に
到達するものとなっている。
1 ，Ａ1，…よりなり、その複数の直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 ，…が略方形状且つ螺旋状を構成して、略直
角の折れ曲がり箇所を形成しつつ、所定の駐車場面１に
到達するものとなっている。
【００１０】各直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…は、その
傾斜が極めて緩くなっており、自動車が容易に登坂する
ことができる程度の角度に設定されている。
傾斜が極めて緩くなっており、自動車が容易に登坂する
ことができる程度の角度に設定されている。
【００１１】その昇降路Ａは、上下方向に隣接する駐車
場面１，１を、図２，図３等に示すように、二本以上の
直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 が隣接し、傾斜下方側の直線
状傾斜路面Ａ1 の上端箇所と、傾斜上方側の直線状傾斜
路面Ａ1 の下端とが直接連結し、且つ直角（略直角でも
よい）に折れ曲がり状態となって組合わさっているもの
であり、さらに三本以上の直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，
…よりなる昇降路Ａにおいては、図７に示すように、こ
れら直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…が方形の螺旋状をな
している。
場面１，１を、図２，図３等に示すように、二本以上の
直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 が隣接し、傾斜下方側の直線
状傾斜路面Ａ1 の上端箇所と、傾斜上方側の直線状傾斜
路面Ａ1 の下端とが直接連結し、且つ直角（略直角でも
よい）に折れ曲がり状態となって組合わさっているもの
であり、さらに三本以上の直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，
…よりなる昇降路Ａにおいては、図７に示すように、こ
れら直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…が方形の螺旋状をな
している。
【００１２】その上下方向に隣接する直線状傾斜路面Ａ
1 ，Ａ1が直角をなして連結する箇所では、実際には、
図６，図８等に示すように、下方側の直線状傾斜路面Ａ
1 の上端箇所の幅方向一端側辺に、上方側に隣接する直
線状傾斜路面Ａ1 の下端箇所が幅方向にわたって直接接
続されている。
1 ，Ａ1が直角をなして連結する箇所では、実際には、
図６，図８等に示すように、下方側の直線状傾斜路面Ａ
1 の上端箇所の幅方向一端側辺に、上方側に隣接する直
線状傾斜路面Ａ1 の下端箇所が幅方向にわたって直接接
続されている。
【００１３】即ち、図６に示すように、上方側の直線状
傾斜路面Ａ1 は昇降方向に傾斜を有するとともに、その
下端箇所においては、その路面の幅方向（昇降方向と直
交する方向）が、下方側に隣接する直線状傾斜路面Ａ1
の昇降方向の傾斜と同一なる傾斜を有しており、その上
方側の直線状傾斜路面Ａ1 の上方部分では、次第に幅方
向においては傾斜が消滅し、昇降方向のみの傾斜となっ
て、さらに上方側に隣接する直線状傾斜路面Ａ1 、或い
は駐車場面１に連続するものであり、そのために上方側
の直線状傾斜路面Ａ1 には平面的な捩じれを有すること
となる。
傾斜路面Ａ1 は昇降方向に傾斜を有するとともに、その
下端箇所においては、その路面の幅方向（昇降方向と直
交する方向）が、下方側に隣接する直線状傾斜路面Ａ1
の昇降方向の傾斜と同一なる傾斜を有しており、その上
方側の直線状傾斜路面Ａ1 の上方部分では、次第に幅方
向においては傾斜が消滅し、昇降方向のみの傾斜となっ
て、さらに上方側に隣接する直線状傾斜路面Ａ1 、或い
は駐車場面１に連続するものであり、そのために上方側
の直線状傾斜路面Ａ1 には平面的な捩じれを有すること
となる。
【００１４】上述したように、昇降路Ａを構成する直線
状傾斜路面Ａ1 は、平坦状傾斜路面２或いは捩じれ状傾
斜路面３から形成されている。
状傾斜路面Ａ1 は、平坦状傾斜路面２或いは捩じれ状傾
斜路面３から形成されている。
【００１５】上記昇降路Ａの具体的実施例としては、ま
ず、傾斜上方側及び傾斜下方側の二本の直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 より構成されており、その二本の直線状傾斜
路面Ａ1 ，Ａ1 が、直角に折れ曲がる箇所を有し、Ｌ形
状をなしており、まず地上側の直線状傾斜路面Ａ1 が昇
降方向にのみ傾斜を有する平坦状傾斜路面２にて構成さ
れている。
ず、傾斜上方側及び傾斜下方側の二本の直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 より構成されており、その二本の直線状傾斜
路面Ａ1 ，Ａ1 が、直角に折れ曲がる箇所を有し、Ｌ形
状をなしており、まず地上側の直線状傾斜路面Ａ1 が昇
降方向にのみ傾斜を有する平坦状傾斜路面２にて構成さ
れている。
【００１６】また、地上側の下方側の直線状傾斜路面Ａ
1 と直角をなして連結する二階部分の駐車場面１側の傾
斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 は、捩じれ状傾斜路面３
より構成されている。
1 と直角をなして連結する二階部分の駐車場面１側の傾
斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 は、捩じれ状傾斜路面３
より構成されている。
【００１７】さらに、詳述すると、図２乃至図５に示す
ように、地上の駐車場面１は地上駐車場面１ａであり、
また二階の駐車場面１は駐車場床面１ｂとし、その二階
の駐車場床面１ｂに到達する昇降路Ａでは、図６におい
て、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 の進行方向をＹ−Ｙ方
向、傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 をＸ−Ｘ方向とす
ると、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 では、Ｙ−Ｙ方向に
θ1 傾斜している。
ように、地上の駐車場面１は地上駐車場面１ａであり、
また二階の駐車場面１は駐車場床面１ｂとし、その二階
の駐車場床面１ｂに到達する昇降路Ａでは、図６におい
て、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 の進行方向をＹ−Ｙ方
向、傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 をＸ−Ｘ方向とす
ると、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 では、Ｙ−Ｙ方向に
θ1 傾斜している。
【００１８】さらに、傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1
はＸ−Ｘ方向において傾斜しているものであるが、ここ
で傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 の幅方向下端が下方
側の直線状傾斜路面Ａ1 のＹ−Ｙ方向の傾斜角度θ1 に
沿って形成されている。
はＸ−Ｘ方向において傾斜しているものであるが、ここ
で傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 の幅方向下端が下方
側の直線状傾斜路面Ａ1 のＹ−Ｙ方向の傾斜角度θ1 に
沿って形成されている。
【００１９】これに伴って、傾斜上方側の直線状傾斜路
面Ａ1 の下端の幅方向における傾斜角度はθ1 である
が、その上端は二階の駐車場面１に連結されているの
で、該箇所でのＹ−Ｙ方向は水平をなしている。
面Ａ1 の下端の幅方向における傾斜角度はθ1 である
が、その上端は二階の駐車場面１に連結されているの
で、該箇所でのＹ−Ｙ方向は水平をなしている。
【００２０】従って、傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1
の昇降方向では、幅方向両側縁の傾斜角度が異なり、図
６に示すように、Ｘ−Ｘ方向において各々θ2 及びθ3
となっている。ここで、θ3 ＞θ2 となり、傾斜上方側
の直線状傾斜路面Ａ1 には捩じれが生じ、これが捩じれ
状傾斜路面３となる。
の昇降方向では、幅方向両側縁の傾斜角度が異なり、図
６に示すように、Ｘ−Ｘ方向において各々θ2 及びθ3
となっている。ここで、θ3 ＞θ2 となり、傾斜上方側
の直線状傾斜路面Ａ1 には捩じれが生じ、これが捩じれ
状傾斜路面３となる。
【００２１】次に、二階の駐車場面１と三階の駐車場面
１との間の昇降路Ａにおいては、図７に示すように、二
階及び三階とも駐車場床面１ｂ，１ｂであり、図８に示
すように、駐車場床面１ｂより、該駐車場床面１ｂと同
一面（略同一面も含む）で水平且つ平坦状の通行路１ｃ
が形成されている。
１との間の昇降路Ａにおいては、図７に示すように、二
階及び三階とも駐車場床面１ｂ，１ｂであり、図８に示
すように、駐車場床面１ｂより、該駐車場床面１ｂと同
一面（略同一面も含む）で水平且つ平坦状の通行路１ｃ
が形成されている。
【００２２】該通行路１ｃは、直線状傾斜路面Ａ1 と同
一路面幅（略同一を含む）に形成され、方形螺旋状に構
成された直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…による昇降路Ａ
がその通行路１ｃに連続している。
一路面幅（略同一を含む）に形成され、方形螺旋状に構
成された直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…による昇降路Ａ
がその通行路１ｃに連続している。
【００２３】二階の駐車場床面１ｂから三階の駐車場床
面１ｂに到る直線状傾斜路面Ａ1 は、図８に示すよう
に、４本の直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…より構成さ
れ、通行路１ｃより形成された直線状傾斜路面Ａ1 は、
平坦状傾斜路面２であり、これと三階の駐車場床面１ｂ
に達するまでに三本の直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…が
存在し、曲がり角箇所は平坦状傾斜路面２となり、その
他の箇所は捩じれ状傾斜路面３となっている。
面１ｂに到る直線状傾斜路面Ａ1 は、図８に示すよう
に、４本の直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…より構成さ
れ、通行路１ｃより形成された直線状傾斜路面Ａ1 は、
平坦状傾斜路面２であり、これと三階の駐車場床面１ｂ
に達するまでに三本の直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…が
存在し、曲がり角箇所は平坦状傾斜路面２となり、その
他の箇所は捩じれ状傾斜路面３となっている。
【００２４】上記における二階の通行路１ｃより形成さ
れた直線状傾斜路面Ａ1 は、平坦状傾斜路面２のみから
構成されており、Ｘ−Ｘ方向に角度θ4 で傾斜してい
る。
れた直線状傾斜路面Ａ1 は、平坦状傾斜路面２のみから
構成されており、Ｘ−Ｘ方向に角度θ4 で傾斜してい
る。
【００２５】また、中間の直線状傾斜路面Ａ1 は、捩じ
れ状傾斜路面３から構成され、前記二階の駐車場面１よ
り形成された直線状傾斜路面Ａ1のＸ−Ｘ方向の傾斜角
度θ4 が幅方向の傾斜角度となり、且つＹ−Ｙ方向にお
いては、路面の幅方向の両側縁でことなる傾斜角度θ5
及びθ6 を有しθ6 ＞θ5 となっている。
れ状傾斜路面３から構成され、前記二階の駐車場面１よ
り形成された直線状傾斜路面Ａ1のＸ−Ｘ方向の傾斜角
度θ4 が幅方向の傾斜角度となり、且つＹ−Ｙ方向にお
いては、路面の幅方向の両側縁でことなる傾斜角度θ5
及びθ6 を有しθ6 ＞θ5 となっている。
【００２６】上記中間の直線状傾斜路面Ａ1 の上端の曲
がり角に存在する直線状傾斜路面Ａ1 では、平坦状傾斜
路面２となっており、路面幅方向の両側縁ともＹ−Ｙ方
向に、傾斜角度がθ7 で傾斜した平坦状傾斜路面２とな
っている。
がり角に存在する直線状傾斜路面Ａ1 では、平坦状傾斜
路面２となっており、路面幅方向の両側縁ともＹ−Ｙ方
向に、傾斜角度がθ7 で傾斜した平坦状傾斜路面２とな
っている。
【００２７】さらに、三階の駐車場床面１ｂに達する直
線状傾斜路面Ａ1 は、その下端の路面幅方向において前
記中間の直線状傾斜路面Ａ1 上端箇所のＹ−Ｙ方向傾斜
角度θ7 と等しくなりながら、Ｘ−Ｘ方向に傾斜角度θ
8 及びθ9 を有し、θ8 ＞θ9 となり、路面が捩じれ状
傾斜路面３により形成されている（図８参照）。
線状傾斜路面Ａ1 は、その下端の路面幅方向において前
記中間の直線状傾斜路面Ａ1 上端箇所のＹ−Ｙ方向傾斜
角度θ7 と等しくなりながら、Ｘ−Ｘ方向に傾斜角度θ
8 及びθ9 を有し、θ8 ＞θ9 となり、路面が捩じれ状
傾斜路面３により形成されている（図８参照）。
【００２８】昇降路Ａにおいて、これを構成する複数の
直線状傾斜路面Ａ1，Ａ1 ，…のうち捩じれ状傾斜路面
３を有するものでは、該捩じれ状傾斜路面３による路面
幅方向の傾斜は、隣接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 の
折れ曲がり部分の内角側縁が、外角側縁より低くなって
いる。
直線状傾斜路面Ａ1，Ａ1 ，…のうち捩じれ状傾斜路面
３を有するものでは、該捩じれ状傾斜路面３による路面
幅方向の傾斜は、隣接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 の
折れ曲がり部分の内角側縁が、外角側縁より低くなって
いる。
【００２９】上記については、上下に隣接する直線状傾
斜路面Ａ1 ，Ａ1 において、傾斜上方側の直線状傾斜路
面Ａ1 の下端が幅方向にわたって、傾斜下方側の直線状
傾斜路面Ａ1 の幅方向一側縁に連結しており、且つ傾斜
上方側の直線状傾斜路面Ａ1 の下端幅方向が傾斜下方側
の直線状傾斜路面Ａ1 の昇降方向の傾斜に沿って形成さ
れているので、上下方向に隣接する直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 がなす直角に折れ曲がっている箇所の傾斜上
方側の直線状傾斜路面Ａ1下端部分では必然的に内角側
が低くなる傾斜となる。
斜路面Ａ1 ，Ａ1 において、傾斜上方側の直線状傾斜路
面Ａ1 の下端が幅方向にわたって、傾斜下方側の直線状
傾斜路面Ａ1 の幅方向一側縁に連結しており、且つ傾斜
上方側の直線状傾斜路面Ａ1 の下端幅方向が傾斜下方側
の直線状傾斜路面Ａ1 の昇降方向の傾斜に沿って形成さ
れているので、上下方向に隣接する直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 がなす直角に折れ曲がっている箇所の傾斜上
方側の直線状傾斜路面Ａ1下端部分では必然的に内角側
が低くなる傾斜となる。
【００３０】多層駐車用建造物の三階以上の駐車場床面
１ｂ，１ｂ，…では、二階と三階における駐車場面１，
１との間に設けられた昇降路Ａと同一構成である。
１ｂ，１ｂ，…では、二階と三階における駐車場面１，
１との間に設けられた昇降路Ａと同一構成である。
【００３１】
【発明の効果】請求項１においては、積層する上下の駐
車場面１，１において、昇降方向に傾斜を有する複数の
直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…を略方形状の螺旋状に構
成しつつ上下方向に昇降可能なるものとし、略直角に隣
接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 同士の直角状折れ曲が
り箇所では、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜
角度に上方側の直線状傾斜路面Ａ1 下端の路面幅方向を
一致させ、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 と上方側の直線
状傾斜路面Ａ1 とを連結した昇降路Ａを有してなる多層
床面よりなる駐車場における昇降用路面としたことによ
り、第１に極めてコンパクトなスペースで多層階用の駐
車場面１，１，…よりなる駐車場建造物の各駐車場面１
に到達する昇降路Ａとすることができるし、第２に最短
距離にて所望の階の駐車場面１に到達することができる
し、第３に昇降中の車両の安全を確保することができる
昇降路Ａとすることができる等の種々の効果を奏する。
車場面１，１において、昇降方向に傾斜を有する複数の
直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…を略方形状の螺旋状に構
成しつつ上下方向に昇降可能なるものとし、略直角に隣
接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 同士の直角状折れ曲が
り箇所では、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜
角度に上方側の直線状傾斜路面Ａ1 下端の路面幅方向を
一致させ、下方側の直線状傾斜路面Ａ1 と上方側の直線
状傾斜路面Ａ1 とを連結した昇降路Ａを有してなる多層
床面よりなる駐車場における昇降用路面としたことによ
り、第１に極めてコンパクトなスペースで多層階用の駐
車場面１，１，…よりなる駐車場建造物の各駐車場面１
に到達する昇降路Ａとすることができるし、第２に最短
距離にて所望の階の駐車場面１に到達することができる
し、第３に昇降中の車両の安全を確保することができる
昇降路Ａとすることができる等の種々の効果を奏する。
【００３２】これらの効果について詳述すると、昇降路
Ａは、昇降方向に傾斜を有する複数の直線状傾斜路面Ａ
1 ，Ａ1 ，…のみによって構成されたものであり、該直
線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…の直角折れ曲がり箇所にお
いても、上下方向に隣接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1
では、傾斜下方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜角
度に沿って上側の直線状傾斜路面Ａ1 下端がその幅方向
にて一致するようにして傾斜下方側の直線状傾斜路面Ａ
1 と傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 とを連結させたの
で、水平状なる平坦路面が存在しなくとも、直線状傾斜
路面Ａ1 ，Ａ1 ，…の傾斜の勾配を小さくしておくこと
ができる。
Ａは、昇降方向に傾斜を有する複数の直線状傾斜路面Ａ
1 ，Ａ1 ，…のみによって構成されたものであり、該直
線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…の直角折れ曲がり箇所にお
いても、上下方向に隣接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1
では、傾斜下方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜角
度に沿って上側の直線状傾斜路面Ａ1 下端がその幅方向
にて一致するようにして傾斜下方側の直線状傾斜路面Ａ
1 と傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1 とを連結させたの
で、水平状なる平坦路面が存在しなくとも、直線状傾斜
路面Ａ1 ，Ａ1 ，…の傾斜の勾配を小さくしておくこと
ができる。
【００３３】従来の昇降用の路面では、傾斜の勾配がき
つくならないようにするために、傾斜路間に水平状の平
坦路面を設けており、このために昇降用の路面が平面的
に占める面積が大きくなりがちであった。
つくならないようにするために、傾斜路間に水平状の平
坦路面を設けており、このために昇降用の路面が平面的
に占める面積が大きくなりがちであった。
【００３４】これに対して、本発明においては、上記の
ように水平状なる平坦路面が存在しないことから、直線
状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…のみからなる昇降路Ａの平面
的に占める面積を極めて小さくすることができ、省スペ
ース化を実現することができる。
ように水平状なる平坦路面が存在しないことから、直線
状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…のみからなる昇降路Ａの平面
的に占める面積を極めて小さくすることができ、省スペ
ース化を実現することができる。
【００３５】次に、昇降路Ａは、昇降方向に傾斜を有す
る直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…のみから構成され、こ
れらが方形状且つ螺旋状を構成しているので、上下に隣
接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 の直交して折れ曲がる
箇所においても、常に傾斜を有しているものであるか
ら、自動車の昇降路Ａを走行することについて、距離的
な無駄が全く無く、効率的に駐車場面１の所定の階に到
達することができるものである。
る直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 ，…のみから構成され、こ
れらが方形状且つ螺旋状を構成しているので、上下に隣
接する直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 の直交して折れ曲がる
箇所においても、常に傾斜を有しているものであるか
ら、自動車の昇降路Ａを走行することについて、距離的
な無駄が全く無く、効率的に駐車場面１の所定の階に到
達することができるものである。
【００３６】次に、上下方向に隣接する直線状傾斜路面
Ａ1 ，Ａ1 同士が略直角をなす折れ曲がり箇所では、傾
斜下方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜角度に沿っ
て上側の直線状傾斜路面Ａ1 下端がその幅方向にて一致
するようにしており、傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1
の下端部分では、その幅方向が傾斜することとなり、且
つ、その傾斜は、直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 同士が略直
角をなす折れ曲がり箇所の内角側縁が外角側縁より低く
なるように構成されるものであって、自動車がその直角
なる折曲箇所を通過するときには、直線状傾斜路面Ａ1
の幅方向が内角側に傾斜していることにより、自動車の
円周方向の走行時に生じる慣性力に抗し、該慣性力を打
ち消す向心力が生じて自動車の安全走行を確保すること
ができる。
Ａ1 ，Ａ1 同士が略直角をなす折れ曲がり箇所では、傾
斜下方側の直線状傾斜路面Ａ1 上端部の傾斜角度に沿っ
て上側の直線状傾斜路面Ａ1 下端がその幅方向にて一致
するようにしており、傾斜上方側の直線状傾斜路面Ａ1
の下端部分では、その幅方向が傾斜することとなり、且
つ、その傾斜は、直線状傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 同士が略直
角をなす折れ曲がり箇所の内角側縁が外角側縁より低く
なるように構成されるものであって、自動車がその直角
なる折曲箇所を通過するときには、直線状傾斜路面Ａ1
の幅方向が内角側に傾斜していることにより、自動車の
円周方向の走行時に生じる慣性力に抗し、該慣性力を打
ち消す向心力が生じて自動車の安全走行を確保すること
ができる。
【００３７】次に、請求項２においては、二本の直線状
傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 にて昇降路Ａを構成することがで
き、昇降路Ａを極めて簡単な構造にすることができる。
傾斜路面Ａ1 ，Ａ1 にて昇降路Ａを構成することがで
き、昇降路Ａを極めて簡単な構造にすることができる。
【００３８】次に、請求項３においては、昇降路Ａに達
するまでに水平且つ平坦な通行路１ｃを設けたことで、
走行する自動車が容易に発進することができるものであ
る。
するまでに水平且つ平坦な通行路１ｃを設けたことで、
走行する自動車が容易に発進することができるものであ
る。
【図１】本発明における昇降路及び駐車の斜視図
【図２】本発明の要部の平面斜視図
【図３】本発明の地上及び二階の駐車場床面箇所を示す
斜視図
斜視図
【図４及び図５】本発明の要部側面図
【図６】本発明の地上及び二階の間の昇降路を構成する
直線状傾斜路面の要部斜視図
直線状傾斜路面の要部斜視図
【図７】本発明の二階及び三階の駐車場床面箇所におけ
る昇降路の要部斜視図
る昇降路の要部斜視図
【図８】本発明の二階及び三階の間の昇降路を構成する
直線状傾斜路面の要部斜視図
直線状傾斜路面の要部斜視図
【図９】従来の昇降路を示す斜視図
【図１０】従来の昇降路を直線状に示した概念図
１ …駐車場床面 Ａ …昇降路 Ａ1 …直線状傾斜路面 １ａ…地上駐車場面 １ｂ…駐車場床面 １ｃ…通行路
Claims (3)
- 【請求項１】 積層する上下の駐車場面において、昇降
方向に傾斜を有する複数の直線状傾斜路面を略方形状の
螺旋状に構成しつつ上下方向に昇降可能なるものとし、
略直角に隣接する直線状傾斜路面同士の直角状折れ曲が
り箇所では、下方側の直線状傾斜路面上端部の傾斜角度
に上方側の直線状傾斜路面下端の路面幅方向を一致さ
せ、下方側の直線状傾斜路面と上方側の直線状傾斜路面
とを連結した昇降路を有してなることを特徴とした多層
床面よりなる駐車場における昇降用路面。 - 【請求項２】 積層する上下の駐車場面において、地上
駐車場面と二階の駐車場床面とは二本の直線状傾斜路面
のみからなり、これらを略Ｌ形螺旋状に構成し、隣接す
る直線状傾斜路面の略直角をなす折れ曲がり箇所では、
下方側の直線状傾斜路面上端部の傾斜角度に上方側の直
線状傾斜路面下端の路面幅方向を一致させ、下方側の直
線状傾斜路面と上方側の直線状傾斜路面とを連結した昇
降路を有してなることを特徴とした多層床面よりなる駐
車場における昇降用路面。 - 【請求項３】 積層する上下の駐車場面において、二階
以上で上下に積層する駐車場床面では、該駐車場床面と
同一面で水平且つ平坦状でその路面幅が直線状傾斜路面
と同一なる通行路を適宜に設け、該通行路に略方形螺旋
状となる複数の直線状傾斜路面を連続し、隣接する直線
状傾斜路面の、下方側の直線状傾斜路面上端部の傾斜角
度に沿って上側の直線状傾斜路面下端がその幅方向にて
一致するようにして下方側の直線状傾斜路面と上方側の
直線状傾斜路面とが連結した昇降路を有してなることを
特徴とした多層床面よりなる駐車場における昇降用路
面。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3225392A JP2527859B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 多層床面よりなる駐車場における昇降用路面 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3225392A JP2527859B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 多層床面よりなる駐車場における昇降用路面 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0544354A true JPH0544354A (ja) | 1993-02-23 |
| JP2527859B2 JP2527859B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=16828644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3225392A Expired - Lifetime JP2527859B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 多層床面よりなる駐車場における昇降用路面 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527859B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6055669A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-30 | Agency Of Ind Science & Technol | 不揮発性半導体メモリ素子 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP3225392A patent/JP2527859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6055669A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-30 | Agency Of Ind Science & Technol | 不揮発性半導体メモリ素子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2527859B2 (ja) | 1996-08-28 |
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