JPH07122346B2 - 自走式立体駐車場 - Google Patents

自走式立体駐車場

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JPH07122346B2
JPH07122346B2 JP14956193A JP14956193A JPH07122346B2 JP H07122346 B2 JPH07122346 B2 JP H07122346B2 JP 14956193 A JP14956193 A JP 14956193A JP 14956193 A JP14956193 A JP 14956193A JP H07122346 B2 JPH07122346 B2 JP H07122346B2
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秀夫 小島
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SOGO CHUSHAJO KONSARUTANTO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数階の各階に複数の
駐車区画を備え、車両が自ら走行して各階を昇降するこ
とにより、任意の駐車区画に駐車可能な自走式立体駐車
場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の自走式立体駐車場と
しては、例えば、図8(A)に示すように、夫々を緩や
かな勾配とした下降用車路2aと上昇用車路4aとを左
右一対に対向して設け、その下降用車路2a及び上昇用
車路4aの内側と外側とに、夫々駐車エリアを設けたも
の、また、図8(B)に示すように、駐車場の各階を螺
旋状に形成し、外側を下降用車路2b、内側を上昇用車
路4bとしたものが知られていた。
【0003】しかしながら、上記前者の立体駐車場で
は、下降用車路2aと上昇用車路4aとが左右に分かれ
ているため、車両が上昇用車路4aに沿って各階を上昇
していく際に、下降用車路2a側に設けられた駐車エリ
アの空き状況が分からず、上昇用車路4a側に設けられ
た駐車エリアに空きが見あたらないときには、下降用車
路2aに入って空きのある駐車エリアを捜さなければな
らないといった不便さがあった。また、このような理由
から、混雑時には、各階に誘導員を配置しなければなら
なかった。一方、後者の駐車場では、下降用車路2bと
上昇用車路4bとが同一の構造であり下降用車路2bが
長い緩勾配となるため、駐車場を出る際に時間がかかる
という不便さがある上に、下降用車路2bと上昇用車路
4bとのコーナー部が重なりあうため、特に運転操作の
未熟な者にとっては、危険なものになっていた。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、本願出願人は、特願昭60−46084号(特開昭
61−204476号)にて、図9及びその平面を表わ
す図10に示すように、下降用車路6を、互いに上下半
階分の段差を有する下降用平坦路6aとこれに直交する
下降用傾斜路6bとから、一周で一階分の高さを下降可
能に形成し、上昇用車路8を、下降用平坦路6aの外側
に平行に重合する上昇用平坦路8aとその端部に接続さ
れて下降用傾斜路6bの外側に設けられた、コーナ部を
含む緩やかな上昇用傾斜路8bとから、一周で一階分の
高さを上昇可能に形成すると共に、下降用車路6の内
側、上昇用傾斜路8bの下降用傾斜路6b側、及び、上
昇用車路8の外側に、夫々駐車エリアを設けた自走式立
体駐車場を提案した。
【0005】そして、このように構成された立体駐車場
では、上昇用車路8に沿って、全ての駐車エリアを見渡
しながら上昇していくことができると共に、上昇用車路
8が平坦又は緩勾配であるため、ゆっくりと安全に駐車
エリアの空きを捜すことができる。また、下降用車路6
が短く形成されるため、駐車場を素早く出ることがで
き、更に、上昇用車路8と下降用車路6とのコーナー部
が重合しないので、比較的危険性が高いコーナー部を楽
に走行できるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに提案した自走式立体駐車場においても、図10に示
すように、上昇用傾斜路8bの下降用傾斜路6b側の駐
車エリア10における各駐車区画を、上昇用平坦路8a
及び下降用平坦路6aにおける車両進行方向に沿って車
両の幅方向に並設すると、以下のような問題があった。
【0007】上記提案した立体駐車場においては、図9
及び図10に示すように、上昇用平坦路8aと下降用平
坦路6aとが平行に重合する2重通路ができるため、安
全上、この2重通路の車路幅W1をできるだけ大きく設
定することが望ましい。そして、この2重通路の車路幅
W1を大きくするためには、通常、下降用及び上昇用平
坦路6a,8aに直交する方向の駐車場の寸法L1を大
きく設定することが考えられるが、それに伴って、上昇
用傾斜路8bのコーナー部の車路幅W2も大きくなって
しまう。ところが、このコーナー部は、上昇する車両の
みが走行できればよいため、その車路幅W2を必要以上
に大きくすることは、駐車効率を低下させることにな
る。
【0008】従って、上記提案した立体駐車場において
は、上昇用傾斜路8bのコーナー部の車路幅W2はその
ままに、上昇用平坦路8aと下降用平坦路6aとの2重
通路の車路幅W1だけを大きく設定することが、駐車効
率を低下することなく安全性を向上させることとなるの
であるが、図10に示すように、上昇用傾斜路8bの下
降用傾斜路6b側に設けられた駐車エリア10の各駐車
区画を、下降用及び上昇用平坦路6a,8aにおける車
両進行方向に沿って車両の幅方向に並設すると、その駐
車エリア10の下降用傾斜路6bにおける車両進行方向
の幅W3を変えることができず、結局、駐車場の寸法L
1を大きくすると2重通路の車路幅W1は大きくなるも
のの、上昇用傾斜路8bのコーナー部の車路幅W2も大
きくなって、安全性と駐車効率の向上とを両立させるこ
とが難しかった。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、駐車効率が良く、かつ、安全に、各階に設け
られた全ての駐車エリアを見渡しながら上昇していくこ
とができる自走式立体駐車場を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、上記問題を解決す
るためになされた本発明は、平行に設けられ互いに上下
半階分の段差を有する下降用平坦路と、該下降用平坦路
の端部に直交して連続する下降用傾斜路とからなり、前
記下降用平坦路及び下降用傾斜路を一周することにより
一階分の下降が可能な下降用車路と、前記下降用平坦路
の外側に平行に重合する上昇用平坦路と、該上昇用平坦
路の端部に接続され前記下降用傾斜路の外側に設けられ
た、コーナ部を含む緩やかな上昇用傾斜路とからなり、
前記上昇用平坦路及び上昇用傾斜路を一周することによ
り一階分の上昇が可能な上昇用車路と、前記下降用車路
の内側に並設された駐車区画群からなる第1の駐車エリ
アと、前記上昇用傾斜路の前記下降用傾斜路側に並設さ
れた駐車区画群からなる第2の駐車エリアと、前記上昇
用車路の外側に並設された駐車区画群からなる第3の駐
車エリアと、を備えた自走式立体駐車場において、前記
第2の駐車エリアにおける各駐車区画を、前記下降用傾
斜路における車両進行方向に沿って車両の幅方向に並設
してなること、を特徴とする自走式立体駐車場を要旨と
している。
【0011】
【作用及び発明の効果】以上のように構成された本発明
の自走式立体駐車場において、車両を駐車する場合に
は、平坦な上昇用平坦路と緩やかな勾配の上昇用傾斜路
とからなる上昇用車路に沿って車両を走行させれば、各
階を順次上っていくことができる。そして、その途中
で、各階の第1〜第3の駐車エリア内に空いている所望
の駐車区画を見つけたら、その駐車区画に車両を駐車す
る。一方、駐車場を出る場合には、平坦な下降用平坦路
と下降用傾斜路とからなり上昇用車路の内側に設けられ
た下降用車路に沿って車両を走行させれば、各階を順次
下っていくことができる。
【0012】ここで、本発明の自走式立体駐車場におい
ては、上昇用車路の両側に第1〜第3の駐車エリアが設
けられることになるため、上昇用車路を走行して各階を
上昇していく際に、全ての駐車エリアを見渡すことがで
きる上に、上昇用車路が平坦又は緩勾配であるため、安
全かつ確実に各駐車エリアの空きを捜すことができる。
また、下降用車路が上昇用車路の内側に短く形成される
ため、駐車場を素早く出ることができ、更に、上昇用車
路と下降用車路とのコーナー部が重合しないので、運転
操作の未熟な者でも、比較的危険性が高いコーナー部を
安全に走行できる。
【0013】そして、特に、本発明の自走式立体駐車場
においては、上昇用傾斜路の下降用傾斜路側に設けられ
た第2の駐車エリアの各駐車区画が、下降用傾斜路にお
ける車両進行方向に沿って車両の幅方向に並設されてい
るため、各駐車区画の数を増減するだけで、第2の駐車
エリアの下降用傾斜路における車両進行方向の幅を自由
に変更することができる。
【0014】従って、本発明の自走式立体駐車場によれ
ば、上昇用平坦路と下降用平坦路とが平行に重合する2
重通路の車路幅を、安全性向上のために大きく設定すべ
く、下降用平坦路及び上昇用平坦路に直交する方向の駐
車場の寸法を大きく設定しても、それに応じて、第2の
駐車エリアの下降用傾斜路における車両進行方向の幅を
大きくできるため、上昇用傾斜路のコーナー部の車路幅
を必要以上に大きくすることなく、即ち、駐車効率を低
下させることなく、安全性を向上させることができ、駐
車効率と安全性とを簡単に両立させることができるよう
になる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の第1実施例を図面と共に説明
する。まず、図1は、第1実施例の自走式立体駐車場に
おける2階〜5階の各階を表わす斜視図、図2は、その
平面図、図3は、1階の平面図、図4は、屋上階の平面
図、図5は、自走式立体駐車場全体の断面図であり図4
におけるX−X断面図である。尚、図2及び図3におい
て、四角で表されているのは各階を支持している柱11
である。
【0016】本実施例の自走式立体駐車場(以下、単に
駐車場という)は、屋上階を含む5階建で建設されてお
り、各階が螺旋状に連続して形成されている。図1、図
2、及び図5に示すように、本実施例の駐車場を構成す
る2階〜5階の各階(以下、これを基準階という)は、
一周することにより一階分の高さを下降する下降用車路
12と、この下降用車路12の外側に設けられ、一周す
ることにより一階分の高さを上昇する上昇用車路14と
を備えている。
【0017】下降用車路12は、互いに平行で上下半階
分の断差を有する下降用平坦路12aと、この下降用平
坦路12aの端部に直交して連続し半階分だけ下降する
急勾配の下降用傾斜路12bとから構成されている。
尚、本実施例において下降用傾斜路12bの勾配は、図
1及び図2における12cの部分で15.5%、12d
の部分で12.03%である。つまり、下降用傾斜路1
2bは不均一勾配に形成されている。
【0018】一方、上昇用車路14は、下降用平坦路1
2aの外側に平行に重合する上昇用平坦路14aと、こ
の上昇用平坦路14aの端部に接続され下降用傾斜路1
2bの外側に設けられた緩勾配の上昇用傾斜路14bと
から構成されており、上昇用傾斜路14bは、コーナ部
16によって緩やかにカーブしている。尚、本実施例に
おいて、上昇用平坦路14aと上昇用傾斜路14bとの
境界は、図1〜図4において一点鎖線で示す18の箇所
であり、上昇用傾斜路14bの勾配は、図1及び図2に
おける14c〜14eの部分で3.34%、14f,1
4gの部分で11.36%である。つまり、上昇用傾斜
路14bは、14cと14fとの間、及び14eと14
gとの間が、夫々、不均一勾配に形成されている。
【0019】そして、図2に示すように、各基準階にお
いて、下降用車路12の内側には第1の駐車エリア20
が、上昇用傾斜路14bの下降用傾斜路12b側には第
2の駐車エリア22,24が、上昇用車路14の外側に
は第3の駐車エリア26,28,30,32が、夫々設
けられている。
【0020】第1の駐車エリア20には、下降用平坦路
12a及び上昇用平坦路14aにおける車両進行方向、
即ち駐車場の長手方向に沿って、車両の幅方向に5個の
駐車区画が2列に並設されており、第2の駐車エリア2
2,24には、夫々、下降用傾斜路12bにおける車両
進行方向、即ち駐車場の短手方向に沿って、車両の幅方
向に5個の駐車区画が並設されている。また、第3の駐
車エリア26,28,30,32には、上昇用車路14
における車両進行方向、即ち駐車場の側壁に沿って、車
両の幅方向に計56個の駐車区画が並設されている。つ
まり、本実施例の駐車場における各基準階には、計76
台分の駐車区画が設けられている。
【0021】次に、本実施例の駐車場における1階は、
図3に示すように、車両が出入りするための入口34a
及び出口34bが設けられている点以外は基準階の構成
と全く同様である。尚、この1階には、入口34a,出
口34bが設けられているため、第3の駐車エリア28
における駐車区画が、基準階の場合に対して5個少なく
なっており、駐車区画の総数は計71個である。
【0022】また、本実施例の駐車場における屋上階
は、図4に示すように、上昇用車路14の上昇用傾斜路
14bが、第3の駐車エリア32の位置で行き止まりに
なっている点以外は基準階の構成と全く同様である。従
って、この屋上階における駐車区画の総数は、基準階と
同じく計76個である。
【0023】ここで、本実施例における駐車場の平面寸
法は、縦(短手方向)34.4m、横(長手方向)5
4.6mであり、上述の図10に示した駐車場の平面寸
法に対して、短手方向の寸法(図2におけるL2)のみ
2.4mだけ大きくしている。そして、これにより、下
降用平坦路12aと上昇用平坦路14aとが平行に重合
する2重通路の車路幅(図2における幅W4)を、夫
々、1.2mづつ大きくしている。
【0024】これは、2重通路での車両進行方向は共に
同一であるため走行上の危険性は少ないものの、その車
路幅W4は、できるだけ大きく設定する方がより安全性
を向上させることができるためである。一方、駐車場の
短手方向の寸法L2をただ単に大きくすると、上昇する
車両のみが走行する上昇用傾斜路14bのコーナ部16
における車路幅(図2における幅W5)までも大きくな
って駐車スペースを無駄にしてしまうため、本実施例の
駐車場では、第2の駐車エリア22,24における各駐
車区画を、下降用傾斜路12bにおける車両進行方向、
即ち駐車場の短手方向に沿って並設すると共に、その駐
車区画を1個づつ増やすことにより、第2の駐車エリア
22,24の下降用傾斜路12bにおける車両進行方向
の幅(図2における幅W6)を大きくして、コーナ部1
6の車路幅W5が必要以上に大きくなることを抑制して
いる。
【0025】つまり、本実施例の駐車場では、図10に
示した従来の駐車場に対して、2重通路の車路幅W4は
大きくしているものの、上昇用傾斜路14bのコーナ部
16の車路幅W5は、図10の駐車場における上昇用傾
斜路8bのコーナ部の車路幅W2とほぼ同一になってい
る。
【0026】そして更に、本実施例の駐車場では、図1
0の従来の駐車場に比べて、各階の駐車区画が、第2の
駐車エリア22,24以外でも増加している。即ち、駐
車場の短手方向の寸法L2を大きくした分、第3の駐車
エリア28,32における駐車場の短手方向に並設され
る駐車区画が夫々1個づつ増加し、第2の駐車エリア2
2,24における各駐車区画の並びを駐車場の短手方向
に変更したことで第2の駐車エリア22,24における
駐車場の長手方向の幅が小さくなり、第1の駐車エリア
20が大きくなるため、第1の駐車エリア20に並設さ
れる駐車区画が2個増加している。従って、本実施例の
駐車場では、図10の従来の駐車場に対して、各階で合
計6個の駐車区画が増加していることになる。
【0027】このように、本実施例の駐車場では、図1
0に示した従来の駐車場に対して、2重通路の車路幅W
4を大きくするだけでなく、駐車効率をも向上させてい
るのである。具体的に説明すると、図10に示した従来
の駐車場では、縦32.0m、横54.6mの平面に合
計70台分の駐車区画が設けられていることから、1つ
の駐車区画に対して約25.0m2 の面積を要している
のに対し、本実施例の駐車場では、縦34.4m、横5
4.6mの平面に合計76台分の駐車区画が設けられる
ため、1つの駐車区画に対して24.7m2 の面積で済
むこととなり、安全性だけでなく駐車効率をも向上して
いることが分かる。
【0028】以上ように構成された本実施例の駐車場に
おいて、車両を駐車する場合には、図3に示した1階の
入口34aから駐車場内に進入し、上昇用車路14に沿
って車両を走行させれば、各階を順次上っていくことが
できる。そして、その途中で、各階に設けられた各駐車
エリア20〜32内に空いている駐車区画を見つけた
ら、その駐車区画に駐車する。一方、駐車場を出る場合
には、下降用車路12に沿って車両を走行させれば、各
階を順次下っていくことができ、1階の出口34bから
駐車場の外へ出る。
【0029】ここで、本実施例の駐車場においては、上
昇用車路14の両側に第1〜第3の駐車エリア20〜3
2が設けられているため、上昇用車路14を走行して各
階を上っていく際に、各階の全ての駐車エリア20〜3
2を見渡すことができる上に、上昇用車路14が平坦又
は緩勾配であるため、安全かつ確実に各駐車エリア20
〜32の空きを捜すことができる。また、下降用車路1
2が上昇用車路14の内側に短く形成されているため、
時間をかけることなく駐車場から退場することができ
る。そして更に、上昇用傾斜路14bと下降用傾斜路1
2bとは、夫々、上りと下りの専用車路である上に、上
昇用車路14と下降用車路12とのコーナー部が重合し
ていないので、運転操作の未熟な者でも、比較的危険性
が高いコーナー部を安全に走行できる。
【0030】尚、図1に示すように本実施例の駐車場で
は、第3の駐車エリア28,32、及び第2の駐車エリ
ア22,24における各駐車区画は、上昇用傾斜路14
bに沿って並設されているが、その車幅方向が上昇用傾
斜路14bの傾斜に対して常に直交するように並設され
ているため、車両を駐車したときに、車両が車幅方向に
僅かに傾くものの、車長方向には傾かないため、駐車中
の車両が上昇用傾斜路14bの傾斜によって勝手に動き
だしてしまう危険性がない。
【0031】そして特に、本実施例の駐車場では、第2
の駐車エリア22,24における各駐車区画を、下降用
傾斜路12bにおける車両進行方向、即ち駐車場の短手
方向に沿って並設し、その駐車区画の数を増減するだけ
で第2の駐車エリアの幅W6を自由に変更することがで
きるようにしているため、2重通路の車路幅W4を大き
くするために駐車場の短手方向の寸法L2を大きくする
際に、上昇用傾斜路14bのコーナ部16における車路
幅W5を必要以上に大きくすることなく、2重通路の車
路幅W4だけを大きく設定することができる。
【0032】この結果、図10の従来の駐車場では、駐
車場の短手方向の寸法(図10におけるL1)を大きく
して2重通路の車路幅W1を大きくすることはできて
も、駐車エリア10の幅W3を容易に大きくすることが
できなかったため、安全性と駐車効率との両立が難しか
ったのであるが、本実施例の駐車場では、駐車場の短手
方向の寸法L2の増加に応じて第2の駐車エリア22,
24の幅W6を任意に増加させることができ、安全性と
駐車効率とを容易に両立させることができるのである。
【0033】尚、図10に示した従来の駐車場におい
て、駐車エリア10における駐車場の長手方向に並設さ
れた上下2列の駐車区画の並びの間に、それらの駐車区
画に直交させて追加の駐車区画を1つ挿入することによ
り、駐車エリア10の幅W3を大きくする方法も考えら
れるが、この場合は、追加した駐車区画へ車両を駐車す
る際の車両の進入方向が他の駐車区画と直交するため、
その駐車区画に車両を駐車することが難しくなり得策で
はない。これに対して、本実施例の駐車場では、第2の
駐車エリア22,24における各駐車区画の方向が全て
同じであるため、駐車し難くなるという問題は全くな
い。
【0034】以上、第1実施例として、図10に示した
従来の駐車場に対し、その短手方向の寸法を大きく設定
した駐車場について説明したが、本発明は様々な寸法の
駐車場に適用することができる。そこで次に、第2実施
例として、図10に示した従来の駐車場と全く同じ寸法
(縦32.0m、横54.6m)の駐車場について、図
6を用いて説明する。尚、図6は、第2実施例の駐車場
における基準階の平面図である。
【0035】図6に示すように、本実施例の駐車場は、
第1実施例の駐車場に対して、短手方向の寸法が小さく
なっている分、第2の駐車エリア22,24に並設され
る駐車区画の数と、第3の駐車エリア28,32におけ
る駐車場の短手方向に並設される駐車区画の数とが、夫
々1個づつ少なくなっているものの、その他の構成につ
いては、第1実施例の駐車場と全く同様である。
【0036】尚、本実施例の駐車場において、下降用傾
斜路12b及び上昇用傾斜路14bの勾配は、夫々、図
6における12cの部分で15.5%、12dの部分で
14.79%、14c〜14eの部分で3.52%、1
4f,14gの部分で11.98%となっており、第1
実施例の駐車場に対して若干急勾配となっている。
【0037】一方、図10に示した従来の駐車場との比
較においては、駐車場自身の寸法が同じであるために、
2重通路の車路幅W4は変わらないものの、第2の駐車
エリア22,24における各駐車区画を、下降用傾斜路
12bにおける車両進行方向、即ち駐車場の短手方向に
沿って車幅方向に並設するようにしているため、第2の
駐車エリア22,24における駐車場の長手方向の幅
(図6における幅W7)が若干小さくなり、その分、第
1の駐車エリア20が大きく形成されるため、第1の駐
車エリア20における駐車区画の数が2個増加してい
る。
【0038】つまり、本実施例の駐車場において各基準
階に配設される駐車区画の総数は、第1実施例の駐車場
よりも4個少なく合計72個であるが、図10の従来の
駐車場よりは2個多くなっている。このように、本実施
例の駐車場では、図10に示した従来の駐車場に対し
て、駐車場寸法を大きくせず、しかも、車両が走行する
上昇用車路14及び下降用車路12の車路幅を犠牲にす
ることなく、各階の駐車区画の数を増加させて、駐車効
率を向上させているのである。
【0039】尚、上記第1及び第2実施例における駐車
場は、各階が長方形のものであったが、駐車場の敷地に
余裕がある場合には、各階の形状をほぼ正方形してもよ
い。そこで、以下に、第3実施例として、各階をほぼ正
方形にした駐車場について、図7を用いて説明する。
尚、図7は、第3実施例の駐車場における基準階の平面
図である。
【0040】図7に示すように、本実施例の駐車場にお
いては、その平面寸法が、縦50.56m、横54.7
6mに形成されており、上昇用車路14が分岐点36に
より大小2重に形成されている点、及び、各駐車区画が
車両進行方向に対して斜めに設けられている点以外は、
上述の第1及び第2実施例における駐車場の構成と概ね
同じである。
【0041】そして、このように構成された本実施例の
駐車場においては、第1及び第2実施例の場合と同様
に、上昇用車路14を走行して各階を上っていくのであ
るが、その走行中に、分岐点36を右折して駐車場の中
心部を横断して走行するか、分岐点36を直進して駐車
場の側壁に沿って走行するかは任意である。そして、駐
車場を出るときには、第1及び第2実施例の場合と全く
同様に、下降用車路12を小回りで走行して各階を下っ
ていく。
【0042】従って、本実施例の駐車場においても、全
ての駐車区画を見渡しながら各階を上っていくことがで
きると共に、素早く駐車場を出ることができる。また、
当然、本実施例の駐車場においても、駐車場寸法の拡大
に応じて、容易に第2の駐車エリア22,24の幅を増
加することができるため、駐車効率を低下させることな
く、上昇用車路14と下降用車路12との2重通路の車
路幅を大きくして安全性を向上させることができる。
【0043】また更に、本実施例の駐車場では、各駐車
区画を車両進行方向に対して斜めに設けているため、車
両の駐車が極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の自走式立体駐車場における2階〜
5階の各階を表わす斜視図である。
【図2】第1実施例の自走式立体駐車場における基準階
の平面図である。
【図3】第1実施例の自走式立体駐車場における1階の
平面図である。
【図4】第1実施例の自走式立体駐車場における屋上階
の平面図である。
【図5】第1実施例の自走式立体駐車場全体の断面図で
ある。
【図6】第2実施例の自走式立体駐車場における基準階
の平面図である。
【図7】第3実施例の自走式立体駐車場における基準階
の平面図である。
【図8】従来の自走式立体駐車場を説明する説明図であ
る。
【図9】本出願人が提案した従来の自走式立体駐車場に
おける基準階の斜視図である。
【図10】本出願人が提案した従来の自走式立体駐車場
における基準階の平面図である。
【符号の説明】
12…下降用車路 12a…下降用平坦路 1
2b…下降用傾斜路 14…上昇用車路 14a…上昇用平坦路 1
4b…上昇用傾斜路 16…コーナ部 20…第1の駐車エリア 22,24…第2の駐車エリア 26,28,30,32…第3の駐車エリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に設けられ互いに上下半階分の段差
    を有する下降用平坦路と、該下降用平坦路の端部に直交
    して連続する下降用傾斜路とからなり、前記下降用平坦
    路及び下降用傾斜路を一周することにより一階分の下降
    が可能な下降用車路と、 前記下降用平坦路の外側に平行に重合する上昇用平坦路
    と、該上昇用平坦路の端部に接続され前記下降用傾斜路
    の外側に設けられた、コーナ部を含む緩やかな上昇用傾
    斜路とからなり、前記上昇用平坦路及び上昇用傾斜路を
    一周することにより一階分の上昇が可能な上昇用車路
    と、 前記下降用車路の内側に並設された駐車区画群からなる
    第1の駐車エリアと、 前記上昇用傾斜路の前記下降用傾斜路側に並設された駐
    車区画群からなる第2の駐車エリアと、 前記上昇用車路の外側に並設された駐車区画群からなる
    第3の駐車エリアと、を備えた自走式立体駐車場におい
    て、 前記第2の駐車エリアにおける各駐車区画を、前記下降
    用傾斜路における車両進行方向に沿って車両の幅方向に
    並設してなること、 を特徴とする自走式立体駐車場。
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