JPH0544352B2 - - Google Patents

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JPH0544352B2
JPH0544352B2 JP59247306A JP24730684A JPH0544352B2 JP H0544352 B2 JPH0544352 B2 JP H0544352B2 JP 59247306 A JP59247306 A JP 59247306A JP 24730684 A JP24730684 A JP 24730684A JP H0544352 B2 JPH0544352 B2 JP H0544352B2
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recording
thermal transfer
ink
recording medium
transfer
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JP59247306A
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Yoshito Saji
Kazuyoshi Myazaki
Soichiro Mima
Tadao Kobashi
Hiroshi Oonishi
Hiroshi Ezaki
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0544352B2 publication Critical patent/JPH0544352B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
    • B41M5/38221Apparatus features

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビ画像やキヤプテンシステムなど
のモノクロ乃至はフルカラー画像のハードコピー
に有用な、連続階調表現の可能な熱転写記録装置
に関するものである。
従来の技術 従来、熱転写記録シートとしては、コンデンサ
紙やポリエチレンテレフタレート(PET)フイ
ルム等の耐熱性の基体シートの一表面上に、ホツ
トメルトワツクス等のバインダー材料に顔料色材
を混合して、ホツトメルトコーテイング法で熱転
写性のインク層を形成したいわゆる溶融転写型の
熱転写記録シートが公知である。
この熱転写記録シートを用いての熱転写は、記
録紙などの記録媒体と熱転写記録シートを圧接し
た状態で、インク層が形成されていない側の基体
シート面、すなわち基体シート裏面側から例えば
公知のサーマル記録ヘツド等により選択的に昇温
記録制御し、バインダー材料の溶融に伴なう実質
的なインク材料の粘性低下を利用して記録媒体に
転写、付着させる。
然しこの場合のいわゆるインク溶融は、基体シ
ートと接するインク層裏面側から始まり、昇温書
き込み熱エネルギーの増加と共にインク層厚み方
向に進行し、インク層表面部が溶融されて初めて
これに接する記録媒体に、厚み方向に溶融したイ
ンク材料のほとんど全てが一度に転写される特徴
を有している。
従つて、熱転写記録には、熱的にはインク層の
厚み方向に完全に溶融させるに必要な一定の融解
エネルギーを必要とし、この場合、不連続的にイ
ンク材料が熱転写されるため、文字などの二値濃
度記録には有用であるが、昇温書き込み熱エネル
ギーに対応して記録濃度が変化するいわゆる連続
階調記録が困難という、難点を有している。
そのため、この難点を改良するため、デイザ法
や濃度パターン法などのデイジタル疑似階調法が
広く検討されているが、実質的な解像度が低下
し、方式的にも複雑になり、その改良が望まれて
いた。
この観点から本発明者等は、インク層に多数の
貫通孔を配置して多孔性に構成し、溶融したイン
クを直ちにこの貫通孔を浸透せしめて記録媒体に
転写するいわゆる熱浸透方式とも称されるべき熱
転写記録方法(特願昭59−110024号)を提示し
た。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の記録方式による熱転写記録装
置によると連続階調記録が可能であるが、所望の
連続階調特性と記録濃度を得るには、貫通孔の孔
径や配置密度、更にはインク層面と記録媒体面と
の接触条件等に細心の配慮が必要となる。この接
触条件の改良のため、多孔性インク層に更にスペ
ーサ粒子を混入した熱転写シート(特願昭59−
110023号)が提示されている。しかしスペーサ粒
子の粒径がインク層の厚さよりも小さくなる場合
には、スペーサ粒子の粒径や配置密度による貫通
孔の制限が厳しく、またインク層面と記録媒体面
との圧接力にも制限が加えられるため、良好な画
像を得ることが困難であつた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、ス
ペーサ粒子の粒径と、インク層と記録媒体の接触
圧力を一定範囲内に限定することにより、容易に
高画質の連続階調記録画像を得ることができる熱
転写記録装置を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、上述のス
ペーサ粒子の粒径を一定以上に限定し、また熱転
写記録シートの片側の面に配置されたインク層と
記録媒体との接触圧力を一定範囲内に限定するこ
とにより、必ずしも上述の熱浸透方式によらず、
容易に安定した高画質の連続階調記録画像を得る
ことができるものである。
作 用 本発明は上記した構成により、スペーサ粒子の
粒子径をインク層厚みより大きくし、またインク
層と記録媒体との接触圧力を2.5〜4Kg/cm2の範
囲に限定することによりインク層面と記録媒体面
との接触条件を良好にし、以つて高画質の連続階
調記録画像を容易に得ることができる。
実施例 第1図は、本発明にかかる熱転写記録シートの
一実施例の断面構造、第2図は熱転写記録シート
の熱転写層の表面平面図、第3図a,bは第1図
の熱転写記録シートを例に取つての転写原理説明
図である。
100は熱転写記録シート(略して転写体)、
200は記録紙などの記録媒体、300は熱等の
昇温記録信号、400は転写体100と記録媒体
200とを圧接するための押圧力である。
熱転写記録シート100は、耐熱性更には透光
性である薄いフイルムやシート状の基体110の
表面110a側に、顔料乃至は染料の少なくとも
何れかを含む着色色材122と、昇温によつてそ
の粘度が低下する関係にあるバインダー材12
2、例えばホツトメルトバインダー材との混合材
料から或る薄い厚さのインク材料120から成る
層が形成される。
インク材料層120には、昇温記録信号30
1,302に対応した記録画素310夫々に対応
してその面内に、単数乃至は図に例示した如く複
数個のインク転写補助粒子(以下補助粒子と略称
する)123が設置されて熱転写層130が構成
される。本例で補助粒子123は球状の場合が例
示され、その粒径φは、粒子123間に位置する
インク材料層120部の厚さt以上に選ばれる。
従つて、補助粒子123は、粒子123が存在し
ない部分のインク材料層表面12aよりも部分的
に突出し、熱転写層130表面は微細な凹凸を形
成する。なお、本例では補助粒子123の突出表
面123b上にも薄くインク材料120′が位置
しているが、これは必ずしも存在していなくても
良く、この部分の補助粒子表面123bは露出さ
せることもできる。
昇温記録信号300の発生源としては、パルス
幅変調の電気信号500で、その発熱量がパルス
幅変調される抵抗発熱体素子を有する公知のサー
マル記録ヘツドを用いる。以下、サーマル記録ヘ
ツドによる場合は、記録ヘツドを基体裏面110
bに圧接せしめ、基体110を介して熱伝導でイ
ンク材料層120を昇温記録制御する。
以下、サーマル記録ヘツドで昇温記録制御する
場合を例に取り説明する。
昇温記録信号300の印加によつて、インク材
料層120は裏面120b側から昇温し、融点に
達してなお所要の融解熱が供給されると、この一
定の融点温度下においてホツトメルトバインダー
材121は溶融、液状化し、実質的に粘性が低下
したいわゆる溶融インク材料140aを生成す
る。
更に記録信号300が印加された状態では、こ
の溶融インク材料140aの温度は、層裏面(す
なわち基体表面110a)側から、融点を越えて
再び上昇を開始し、その昇温に対応して材料14
0は更に粘度が低下し、流動性が付与されると同
時に、この溶融インク材料140aを介しての熱
伝導により、溶融はインク材料層表面120a側
へと進行する。
一方、補助粒子123としてバインダー材料1
21よりもその融点(乃至は流動点)を高く選ん
でおくと、基体表面110a、更には溶融インク
材料140aからの熱伝導による昇温は、その融
点迄は連続的である。
斯くして、補助粒子123において、インク材
料層120に埋設されている部分の表面123
a、及び層表面120aより突出した部分の表面
123bに接する未溶融のインク材料120、及
び120′は夫々、最高温度でも溶融温度である。
そのため、これより高い融点温度を有する補助粒
子表面123a,123bからの加熱によつて融
解熱が供給される。したがつて第3図aの如くそ
の表面123a,123bに沿つて溶融インク材
料140b,140cが発生し、記録信号300
の印加パルス幅と共に、その溶融部分が拡大し、
また溶融部は更に粘度が低下し、流動性が増加す
る。
一般に、固体から液体に変移する時、その体積
膨張率は不連続的に増大する。この傾向はワツク
ス材料が特に顕著で、体積膨張は20%程度に迄達
する。
斯くして、溶融インク材料140a、更には1
40bは、その熱膨張によつて、補助粒子表面1
23aを伝わつて矢印150の如く、浸透、押し
出され、補助粒子表面123bと記録媒体表面2
00aとの狭い関隙を介してその一種の毛細管現
象により、補助粒子表面123bを伝わつて、記
録媒体表面200aに付着、転写される。
この場合、記録媒体200が多孔質紙等の如く
吸インク性が大なる場合には、上記の付着、転写
が促進され、また、押圧力400が適当に大であ
ると、補助粒子123と基体表面110a間に介
在する溶融インク材料140aがこの押圧力40
0で強制的に表面123a,123bを介して、
より効果的な浸透、押し出されることになる。
記録媒体表面200aに、付着した溶融インク
材料は記録媒体200により熱を奪われ、粘性が
増大したり、更には固化する。
記録信号300のパルス幅PWが適当に小なる
場合には、そのパルス幅PWに対応して付着、転
写量も少ないが、第3図aにおいてパルス幅PW
=PW1の如く、PWが適当に大きく、低粘性化した
溶融インク材料140a,140bの存在によつ
て補助粒子123に可動性が付与される場合に
は、上記の浸透、押し出し150に連なつて、信
号301印加終了後、溶融インク材料140a,
140bが冷却して元の例えば固体状態に復帰す
る以前、すなわち未だ流動状態を保持し、且つ補
助粒子123が可動性を失なわない状態で、記録
媒体200と記録シートを剥がすと、第3図bに
例示する如く、溶融インク材料140a,140
b,140cの残部は、補助粒子表面に付着して
補助粒子123と共に記録媒体表面200aへ付
着、転着され、色材122を含んだ転写記録16
1が得られる。
記録信号300のパルス幅PWがPW=PW2と更
に広くなると、溶融は遂にはインク材料層表面1
20dに迄達し、インク材料層120の全厚み部
分が補助粒子123と共に媒体表面200に付
着、転写し、この場合の転写記録162が転写光
学記録濃度の最大値となる。
斯くして、記録信号300に対応してインク材
料層120が溶融、低粘度化し、この低粘度化に
対応して補助粒子123と共に、記録媒体表面2
00aに転写記録160を生ずるので、パルス幅
PWに対応して補助粒子123を単位としてその
光学濃度が、濃度変調と面積変調が共存した形
で、連続階調で転写記録できる。この場合、補助
粒子123の密度を適当に高く選ぶと、視覚的に
は記録画素310そのものが濃度階調で制御され
る利点がある。
以上は、バインダー材料121が明確な融点を
もち、しかもその溶融時に粘度が急激に低下する
場合の例について説明したが、バインダー材料1
21が例えば天然のワツクス材の如く多種材料の
混合体から成り、明確な融点をもたず昇温に対す
る粘度の低下が緩やかで、或いは針入度が大きく
常温固形、乃至は半固形材料である場合にも階調
記録できる。更には融点が常温(例えば25°)以
下であつて例えばポリブタンの如く常温粘着性の
バインダー材料121においても、その粘着によ
るインク材料120のかぶり転写(熱転写層12
0と記録媒体200を圧接しただけでインク材料
120が転写する現象)を防止するため、常温
(例えば25°)における粘度を例えば2×104セン
チポアズ以上、好しくは5×104センチポアズ以
上に高く選び、補助粒子123の配置密度を適当
に高く選ぶことにより、同様にパルス幅PWに対
応して連続階調で転写記録160が得られる。
これらの場合、記録信号300のパルス幅PW
に対応してインク材料120,120′が粘性低
下しこれらの全体が流動性になると、この粘性低
下に対応して記録媒体表面200aと粒子表面1
23b間の一種の毛細管現象により、補助粒子表
面123b、更には123aを介して、インク材
料120′,120が記録媒体表面200aへと
浸透付着、転写される。また、インク材料層12
0部における流動性化したインク材料が流動状態
を失なわない状態で、記録媒体200と転写シー
ト100とを剥離すると、低粘性化したインク材
料を表面123a,123bに付着した補助粒子
123が転写されて、パルス幅PWに対応した連
続階調の転写記録160が記録媒体表面200a
に得られる。
本発明にかかる熱転写記録シート100を用い
た記録方法では以上の動作説明からも明らかな如
く溶融、低粘性化インク材料に対して、補助粒子
表面123a,123b及び記録媒体表面200
aは、良好な濡れ性が必要で、これらの表面に対
する濡れ角(接触角)は少なくとも90°以内で、
可能な範囲で小なるよう設定される。
補助粒子123の粒形は必ずしも球状に限定さ
れず、多角形状等その粒形は必ずしも問わない。
また粒径φも全て単一径である必要もなく、適当
な粒径分布をもつていても良い。この場合、イン
ク層面120aの厚さt以上の粒径φを持ち、イ
ンク層面120a以上に突出した補助粒子123
が連続階調の転写記録に寄与し、それ以下の粒径
の補助粒子123は、色材122としての顔料と
類似の挙動を示す。
補助粒子123の平均粒径φは、インク材料層
120の厚さtとの相関の下に、連続階調転写特
性や転写記録最高濃度の両方から、好しい範囲が
実用的に選定される。
平均粒径φmが1.5μm未満では、インク材料層
120の厚さtが過小となり、転写記録160の
最高濃度が大きく取れず、また製作的に均一な熱
転写層120が困難となり、かぶり転写を生じ易
くなる。一方、補助粒子123の平均粒径φmが
15μmを越えると、補助粒子123の熱容量が過
大となり、所期の昇温が困難となると共に、浸
透、押し出し150の経路が過度に長くなつて低
感度化し、最高記録濃度も低下する。
従つて好しい平均粒径φmの範囲は1.5μm〜
15μmである。時に平均粒径φmを2μm〜10μm
の範囲内に選ぶと、かぶり転写が容易に防止で
き、連続階調性や記録感度等も良好にできるため
推奨される。
補助粒子123の配合密度は、記録画素310
の密度及び熱転写記録特性を考慮して選定され
る。
補助粒子123の最低の配置密度は記録画素3
10夫々に対して単数個、位置する場合である。
通常、公知のリニヤ型サーマル記録ヘツドを利
用して階調画像を記録する場合、画質の点から記
録密度、すなわち記録画素310の密度dは4ド
ツト/mm以上に選ばれる。
それ故、φ>tを満足する本発明に有効な補助
粒子123に限定したその隠蔽率(基体表面11
0aの単位面積に占める粒子123の面積率)S
の最小値は、その粒径φの好ましい最小値、φ=
φnio(=1.5μm)は(πφ2 niod2)/4で与えられ、
d=4ドツト/mmでは2.8×10-5(2.8×10-3%)と
なる。
一方、Sの最大値は、φ>tの補助粒子123
が互に重なることなく基体表面110aに最稠密
に配置された場合で、π/4=0.785(78.5%)で
与えられる。Sは上記の範囲内で適宜、選択でき
る。
上記において補助粒子123の配置密度が少な
過ぎると、粒子123を介しての転写記録160
の濃度が不充分となり、また記録画像も粗く見え
る。これらの防止には、粒子123の配置密度は
16個/mm(265個/mm2 φnio=1.5μmでS=4.5×
10-2%)以上に選ぶことが望ましい。第2図には
記録画素310夫々に補助粒子123が4個配置
された場合が例示されている。
補助粒子123は、転写記録160の色彩鮮明
度から無色透明乃至は白色であることが望ましい
が、着色していても良い。
無色透明乃至は白色の粒子123としては、例
えば透明ガラス粉末溶融石英粉末、エポキシ樹脂
などの熱硬化性樹脂粒子や、ポリアミド、ポリカ
ーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂粒子、酸化ア
ルミニウム(Al2O3)、酸化チタン、酸化珪素
(SiO2)、酸化錫、硫酸バリウム等の無機粉末粒
子等が用いられる。
補助粒子123としては、常温乃至はインク材
料層120製作時にバインダー材料121と完全
相溶しないか溶媒に完全溶解しないホツトメルト
材料、例えばカルナウバワツクスやサゾールワツ
クス粒子を用いることもできる。この場合、熱転
写時にバインダー材料121と相溶するように選
ぶと転写感度が改良され、強固な転写記録160
が得られる利点がある。
これらの補助粒子123は複数種を混合して用
いることもできる。
インク材料層120を構成するバインダー材料
121は、昇温記録制御によつてその粘性が低下
し、転写付着性が付与されることが条件で、常温
(例えば25℃)で必ずしも固体である必要はない
が、転写記録160の保存性から常温固形のホツ
トメルト材料の使用が好しい。
ホツトメルト材料として、例えばカルナバワツ
クス、ミツロウ、パラフイン、マイクロクリスタ
ンワツクス等のワツクス類、あるいは低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリステレン、ポリステア
リン酸ビニル、石油樹脂等ポリアミド樹脂、脂環
族飽和炭化水素樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂
等が挙げられるが、転写感度や転写記録物の堅ろ
う性等から、融点または流動点は50〜170℃、好
ましくは60〜120℃が選ばれる。また、柔軟性を
バインダー剤に持たせるため混合させる柔軟剤も
同様に、たとえばポリ酢酸ビニル、セルロースエ
ステル類、アクリル系樹脂類、あるいはステアリ
ン酸、ラノリンなどからそれらの溶融または軟化
温度に基づいて適宜使用される。バインダー剤と
して、それ自体柔軟性に富む、たとえば石油樹
脂、低分子量ポリスチレン等が使用される場合に
は、特に、柔軟剤を加えないこともある。さらに
また、昇温と共に粘度が低下し粘着性が増大する
関係にあつて且つ常温で流動性の粘着材料をバイ
ンダー剤に含むことにより、より一層、昇温に対
する粘度の低下および転写効率を上げることがで
き、例えばポリブテン、ポリイソプチレン、ポリ
ブタジエン、シリコンオイルなど粘着材料をホツ
トメルト材料に混合して熱特性を調整し、バイン
ダー剤として使用することもできる。
色材122としては、着色記録においては、通
常の印刷用インク、塗料等に用いられる有機乃至
無機顔料や染料、更にはこれらの混合色材が、適
宜に選択して使用できる。
例えば黒色転写記録において顔料としてはカー
ボンブラツク、ダイヤモンドブラツク、染料とし
てはCI Solvent Black3等を用いる。
また、フルカラー転写記録には上記の他に、シ
アン色としてはCI Pigment Blue15(顔料)、CI
Solvent Blue25(染料)、マゼンダ色にはCI
Pigment Red57(顔料)、CI Soluent Red49、イ
エロー色にはCI Pigment Yellow12(顔料)、CI
Pigment Yellow17(顔料)、CI Solutnt
Yellow16等、顔料、染料乃至はこれらの混合物
の3原色乃至は黒を加えた4原色のインク材料1
20をもつて、熱転写層130を同一の基体シー
ト110上にフレーム順次で順番に配設し、これ
らをフレーム順次で重ね転写するか、上記原色熱
転写層を原色毎に別の転写シート100を形成
し、夫々の原色転写シート毎に公知のリニヤ型サ
ーマル記録ヘツドを配し、3乃至は4色の原色記
録信号を夫々の記録ヘツドの配設位置に対応して
遅延させ、線順次で重ね転写させてフルカラー記
録が達成される。これら色材122とバインダー
材料121との混合重量%は、転写記録特性を考
慮して定められる。
色材122として例えば染料を用いる場合、イ
ンク材料層120に占める重量%が、2%以下で
あると転写記録濃度が不足し、一方、色材122
が顔料である場合、重量%が60%を越えるとイン
ク材料120全体としての溶融時の粘性低下が不
足し、記録媒体表面200への転写が困難とな
り、転写記録濃度が不足する。従つて色材122
の重量%は2〜60%の範囲内で適当に選び、それ
故バインダー材料121はこれに対応して98〜40
%の範囲内に選ぶのが望ましい。
特に、色材122を10〜50%、バインダー材料
121を90〜50%の範囲内としたインク材料12
0は、転写記録濃度や連続階調性に優れ、奨励さ
れる範囲である。この範囲は、色材122として
顔料を用いる時に特に有効である。
シート状基体2としては、例えば厚さが3.5〜
15μm程度のポリエチレンテレフタレート、ポリ
イミド、セロフアン、ポリカーボネイト、トリア
セチルセルロース、ナイロンなどの樹脂フイルム
あるいは上質紙、グラシン紙、トレーシング紙、
コンデンサ紙などの耐熱紙を用いることができ
る。
記録媒体200としては、上質紙、コート紙、
アート紙、合成紙等の紙類やポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、セロフアン等のプラ
スチツクフイルム等を使用することができる。
熱転写シート100は、以上の構成を適宜、組
み合わせて例えばホツトメルトコーテイング法や
ソルベントコーテイング法によつて基体シート表
面110a上に熱転写層130を塗布、成層して
製造できる。
第4図は、本発明にかかる一実施例の熱転写記
録シートを用いた熱転写記録装置のシステム構成
図である。
510はリニヤ型サーマル記録ヘツドで、昇温
記録部511には、抵抗発熱素子が例えば4ドツ
ト/mmの密度で配置される。この昇温記録部51
1と金属や耐熱プラテン610との間に、記録媒
体200と熱転写層130を有する熱転写記録シ
ート(転写体)100とを圧力512で介挿、圧
接し、プラテン610の矢印611の如き回転に
より矢印612,613の如く紙送りする。62
1,622は夫々記録媒体ロール、巻き取りロー
ル、631,632は夫々転写体ロール、巻き取
りロールである。520は、記録ヘツド510の
抵抗発熱素子夫々に入力画像信号500Bに対応
してパルス幅変調された発熱制御電気信号500
Aを、紙送り612,613に同期して線順次で
変換供給する変調電源装置である。記録ヘツド5
10により、記録部511に対応した熱転写層1
30Aを、基体110を介して線順次で昇温記録
制御する。本例では記録画素夫々の内に多数個の
補助粒子123が位置し、電気信号500Aのパ
ルス幅PWに対応して発熱抵抗素子の発熱が制御
され、この昇温記録制御によつて、溶融したイン
ク材料140が微細な多数個の補助粒子123を
介して浸透し、補助粒子123と共に記録媒体表
面200aに転写され、信号500Aのパルス幅
PWに対応した連続階調の記録濃度で、記録画素
全面に亘つて転写記録160が得られる。
第5図に、記録ヘツド510の圧力512の値
pと転写記録160の光学濃度Dとの関係を示す
実験特性を示した。図からも明らかであるよう
に、実験に用いた3種類のインクとも圧力Pの増
加に伴い濃度Dは立ち上るが、pが2.5Kg/cm2
上ではDはそれ以上増加しないことがわかる。さ
らに、圧力512の値Pが4Kg/cm2を超えると、
プラテン610の回転に対し多大の負荷がかか
り、またプラテン610自身のたわみが増大して
記録ヘツド510の幅方向の転写記録濃度にむΓらΓ
を生じたりする。以上のことから、所期の転写記
録濃度と良好な画質を容易に得るには、記録ヘツ
ド510の圧力512を、2.5Kg/cm2から4Kg/
cm2の間に設定することが必要である。
第6図に、記録信号500Aの変調パルス幅
PWと転写記録160の光学濃度Dとの関係を示
す実験特性を記した。図からも明らかなる如く、
PWの増加に対応して記録媒体表面200aの光
学濃度DOから転写記録濃度Dは滑らかに立ち上
り、極めて優れた連続階調特性を有することが明
らかである。
なお、フルカラー画像記録では、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、更には黒色のインク材料120
を順次重ね転写する。この場合には、例えばイン
ク材料層として、シアン色、マゼンタ色、イエロ
ー色をダンダラ状に基体110上に面順次で順次
配置した転写体100を用いる。まず入力画像信
号500Bのシアン信号のみで、記録媒体200
および転写体100を各々矢印612および61
3の方向に送りながら、シアン色のインク材料に
よる一画面ぶんの転写を行う。
次に記録ヘツド510の圧力512を解除し転
写紙100と記録媒体200が離間した状態で転
写体100は停止させておき、記録媒体200の
みを矢印614の方向へ送る。こうして記録媒体
200が記録開始時と同じ状態まで戻つたら、再
び記録ヘツド510を圧接しシアン色の転写記録
の上からマゼンタ色の転写記録を行う。同様にし
てイエロー色の転写記録を行つて、記録媒体20
0にはシアン色、マゼンタ色、イエロー色が重ね
転写され、フルカラー画像がいわゆる熱浸透転写
記録される。
以上は、シアン、マゼンタ、イエローの3原色
によりカラー記録したが、これに更に黒を加えて
4原色でカラー記録することもでき、またその転
写順位は必要に応じて任意に変えることもでき
る。
なお、本実施例に於いては記録媒体200は長
尺状のものを用いたが、記録媒体200としてカ
ツト紙を用いても、また、記録媒体200をプラ
テン610に巻きつけて回転させながら転写記録
を行つても同様の効果を得ることができる。さら
に、記録媒体200の送り手段としてプラテン6
10以外の機構、例えばキヤプスタン−ピンチロ
ーラによる挾持回転駆動によつても同様の効果を
得ることは明らかである。
発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば、従来
の溶融転写記録装置では困難であつた顔料色材に
よる連続階調の高画質な転写記録を容易にし、
OA、HA、ニユーメデイア、フアクシミリ分野
等のモノクロ乃至はフルカラーハードコピーとし
て、産業上有用なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における熱転写記録
シートの断面構造図、第2図は第1図の熱転写記
録シートの熱転写層の表面平面図、第3図a,b
は第1図の熱転写記録シートを例にとつての転写
原理説明図、第4図は本発明にかかる熱転写記録
シートを用いた熱転写記録装置のシステム構成
図、第5図は本発明にかかる熱転写記録シートの
一実施例の実験特性図、第6図は本発明にかかる
熱転写記録シートの一実施例の他の実験特性図で
ある。 100……熱転写記録シート、110……耐熱
性基体、120……インク材料、121……バイ
ンダー材料、122……色材、123……インク
転写補助粒子、130……熱転写層、200……
記録媒体、300……昇温記録信号、310……
記録画素、400……押圧力、500A,500
B……電気信号、510……サーマル記録ヘツ
ド、512……圧力。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 昇温記録制御によつてその粘性が減少制御さ
    れ、記録媒体への転写性が付与される関係にある
    インク材料を有し、且つこのインク材料の構成成
    分たるバインダー材料よりも高い融点乃至は流動
    点を有すると共に、少なくともその一部の粒径が
    前記インク材料から成る層の厚さ以上の粒径を有
    するインク転写補助粒子を前記インク材料に混入
    せしめた熱転写層を、シート状の耐熱性基体の一
    方の面側に設置した熱転写記録シートと、前記熱
    転写記録シートのインク材料を有する面に対向す
    る記録媒体と、前記熱転写記録シートの耐熱性基
    体の面側に設置した直線状に配列された発熱体を
    有するリニヤ型サーマル記録ヘツドと、前記熱転
    写記録シートおよび前記記録媒体を介して前記記
    録ヘツドと相対向する位置に設けられたプラテン
    と、前記記録ヘツドを前記熱転写記録シートと前
    記記録媒体を介して前記プラテンへ2.5〜4Kg/
    cm2の圧力で圧接せしめる圧接手段とを備えた熱転
    写記録装置。
JP59247306A 1984-11-22 1984-11-22 熱転写記録装置 Granted JPS61125894A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59101399A (ja) * 1982-12-01 1984-06-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 染料転写体
JPS59131495A (ja) * 1983-01-18 1984-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 染料転写体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59101399A (ja) * 1982-12-01 1984-06-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 染料転写体
JPS59131495A (ja) * 1983-01-18 1984-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 染料転写体

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