JPH0544172U - ゲーム玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、いわゆるパチンコを模した、飽き
の来ない適切な遊びができるゲーム玩具を提供すること
を目的とする。 【構成】 ランク分けされた第１の表示部３ａと、この
第１の表示部３ａと同様にランク分けされた第２の表示
部３ｂと、立設される盤上に玉９を射出する射出手段
と、この射出手段で射出された玉９を受ける複数の玉受
け部７と、この複数の玉受け部７をそれぞれグループ分
けすると共に所定の値を割り当て、前記射出手段で射出
された玉を受けた玉受け部７の属するグループと該玉受
け部に割り当てた値に対応して前記第１の表示部３ａと
第２の表示部３ｂのいずれか、若しくは両方のランク表
示を制御する制御手段とを備えて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、いわゆるパチンコを模したゲーム玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、いわゆるパチンコ及びこれに類するゲーム機が大人用の遊戯場等で各種 提供され、その種類は多種多様であり、またゲーム人口も非常に多くなっている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来パチンコ及びこれに類するゲーム機は大人用の遊戯施設で あり、子供が遊ぶ事はもちろん、これらが設置される遊戯場等に立ち入ることも 容易ではないのが現状である。ところで、これらゲーム機は、単にゲームを行う 機械として見た場合には、おもしろいものもあることが容易に想像される。

【０００４】 しかして、本考案は上記事情に鑑みて成されたもので、子供用の玩具というこ とを考慮しながらもこれら大人用ゲーム機の面白みを持ち、飽きの来ない適切な 遊びができるゲーム玩具を提供することをその目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案にかかるゲーム玩具はランク分けされた第１ の表示手段と、この第１の表示手段と同様にランク分けされた第２の表示手段と 、立設される盤上に玉を射出する射出手段と、この射出手段で射出された玉を受 ける複数の玉受け部と、この複数の玉受け部をそれぞれグループ分けすると共に 所定の値を割り当て、前記射出手段で射出された玉を受けた玉受け部の属するグ ループと該玉受け部に割り当てた値に対応して前記第１の表示手段と第２の表示 手段のいずれか、若しくは両方のランク表示を制御する制御手段とを具備するこ とを特徴とする。

【０００６】

【作用】

前記構成により、本考案のゲーム玩具は、この射出手段で盤上に射出された玉 は、同様に盤上に複数設けられた玉受け部に入るように構成されると共にこれら 複数の玉受け部は制御手段によりそれぞれグループ分けされると共に所定の値が 割り当てられている。したがって、射出手段によって盤上に射出された玉が、い ずれかの玉受け部に入ると、制御手段は該玉受け部のグループと所定の値を判別 し、この判別されたグループと値に応じて、第１の表示手段と第２の表示手段の いずれか、若しくは両方のランク表示を制御する。

【０００７】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施例について説明する。図１は本考案に係るゲ ーム玩具の構成を正面から示した斜視図である。

【０００８】 図１を参照するに、本実施例のゲーム玩具１は、脚１ａにより床面に対し略垂 直に立てられた盤に構成されており、該ゲーム盤の前面中央には第１の表示部３ ａと第２の表示部３ｂからなる表示部３が設けられている。この表示部３の内、 第１の表示部３ａは上下方向に４つの領域に区分、すなわちランク分けされてお り、この４つの領域にはそれぞれ昔話の「猿蟹合戦」に登場する猿の絵が描かれ ている。また、第２の表示部３ｂは、第１の表示部３ａと同様に、上下方向に４ つの領域に区分されて、ランク分けされており、この４つの領域にはそれぞれ猿 蟹合戦に登場する蟹の絵が描かれている。

【０００９】 これら８つの領域には、絵の描かれるパネル面の裏面側内部にそれぞれＬＥＤ 若しくは豆ランプ等の照明手段が内蔵されており、後述する玉受け部７に玉９が 入る毎に、該玉受け部７に描かれる猿若しくは蟹の絵に応じて表示部３の下側の 領域から順次照明が点灯し、一番上のランク、本実施例では蟹を表示する第２の 表示部３ｂの最上段のランクが点灯されたときに、後述するコイン払い出し機構 により、所定の枚数のコインがコイン出口１３ｂから払い出される。

【００１０】 該ゲーム盤の前面、右下側には、ゲーム盤上に玉９を射出する射出手段を構成 するハンドル５が設けられている。このハンドル５の操作により、玉９がゲーム 盤上に射出される。すなわち、このハンドル５を強く操作することにより、玉９ は強く勢い良く射出され、弱く操作することにより、勢い弱く射出されることに なる。

【００１１】 該ゲーム盤の前面中央に配設される表示部３を囲むように、複数の玉受け部７ が配設される。これら複数の玉受け部７には、それぞれ猿若しくは蟹の絵が当該 玉受け部７に割り当てられた値と共に描かれており、特に番面底部には隙間なく ５つの玉受け部７が、一側から「蟹（＋１）」、「？」、「猿（＋１）」、「？ 」及び「蟹（＋１）」が順序よく配列されている。尚、ここで「蟹（＋１）」は 、蟹の絵が描かれていることと、＋１の値が割り当てられていることを示すもの で、「？」は本ゲーム玩具１を特徴付ける制御が行われる玉受け部７を示すもの である。

【００１２】 すなわち、当該「？」が描かれている玉受け部７に玉９が入ると、それまでに 「猿（＋１）」及び「蟹（＋１）」の玉受け部７に玉９を入れることにより、第 １の表示部３ａと第２の表示部３ｂのそれぞれの所定のランク付けされていたも のが、第１の表示部３ａと第２の表示部３ｂのそれぞれのランクが近付く方向に １つだけランク付けが変更されるものである。この変更は、特定のパターンがあ るものではなく、例えば第１の表示部３ａの下から３番目の猿が表示され、第２ の表示部３ｂの下から１番目の蟹が表示されているとき、「？」が描かれている 玉受け部７に玉９が入ると、第１の表示部３ａの下から３番目の猿の表示が２番 目の猿の表示に変更されるだけのときもあれば、第２の表示部３ｂの下から１番 目の蟹の表示が２番目にランクアップされることもあり、さらにはこれら両方が 同時に行われることもある。

【００１３】 玉９は、コイン状の円板であって、ゲーム盤内に１つだけ封入されている。す なわち、ゲーム盤前面は透明な樹脂板１０で覆われており、玉９が盤外へ飛び出 すのを防止している。

【００１４】 また、該ゲーム盤全面の適宜の位置に複数のピン１１が打設されており、ハン ドル５の操作によりゲーム盤上に射出された玉９が、このピン１１により進行方 向を妨げられ変更されることにより、どこの玉受け部７に玉９が入るか予測が付 かなくなり、面白みが増す。

【００１５】 コイン入口１３ａは、図２に示すようにゲーム盤の背面に設けられたコイン払 い出し機構の上部に設けられるコインＣの投入口であり、このコイン入口１３ａ にコインＣを１枚投入する毎にハンドル５の操作が１回だけ可能となる。

【００１６】 コイン出口１３ｂは、本実施例では蟹を表示する第２の表示部３ｂの最上段の ランクが点灯されたときにコイン払い出し機構により、所定の枚数のコインを払 い出す部分である。尚、このコイン払い出し機構は、本願出願人よって出願され た実願平３−１２３１６号に詳しいので詳細な説明は省略するが、モータの回転 を制御することによって、所望とする枚数のコインを払い出すことができるもの である。

【００１７】 スピーカ１５は、玉受け部７に玉９が入ったとき、コインＣの払い出しのとき 等でそれぞれことなる音を出力するものである。例えば、コインＣの払い出しの ときには、本物のコインが出るような音声を出力しても良い。

【００１８】 以下、本実施例の操作について簡単に説明する。まず、図示しない電源スイッ チをオン操作する。これによりコイン払い出し機構に内蔵される乾電池からの電 源が供給される。次に、コイン入口１３ａにコインＣを１枚投入し、ハンドル５ の操作を１回だけ行う。このハンドル５の操作により、玉９がゲーム盤上に射出 され、打設される複数のピン１１により進行方向を妨げられ変更されることによ り、予期し得ない玉受け部７に入る。すると、玉受け部７に玉９が入る毎に、該 玉受け部７に描かれる猿若しくは蟹の絵に応じて表示部３の下側の領域から順次 照明が点灯すると共にスピーカ１５から所定の音楽が短く流される。さらに、こ のコインＣの投入、ハンドル５の操作による玉９の射出を繰り返すことにより、 蟹を表示する第２の表示部３ｂの最上段のランクが点灯されると、スピーカ１５ から今までとは異なる所定の音楽が流され、さらに本物のコインの流れ出る音と もに、所定の枚数のコインがコイン出口１３ｂから払い出される。

【００１９】 尚、上記の実施例では昔話の猿蟹合戦を下地にした場合を例にとって説明した が、本考案はこれに限定されること無く、任意のキャラクタ等を登場させて動き を複雑にしたようなゲーム玩具にも適用することができる。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のゲーム玩具は、いわゆるパチンコ的な形状を有し ながらもゲーム的な要素を加えるようにしたので、飽きの来ない適切な遊びがで きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面斜視図である。

【図２】図１に示した実施例の構成を示す背面斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ ゲーム玩具 ３ 表示部 ５ ハンドル ７ 玉受け部 ９ 玉 １１ ピン １３ａ コイン入口 １３ｂ コイン出口 １５ スピーカ Ｃ コイン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランク分けされた第１の表示手段と、 この第１の表示手段と同様にランク分けされた第２の表
   示手段と、 立設される盤上に玉を射出する射出手段と、 この射出手段で射出された玉を受ける複数の玉受け部
   と、 この複数の玉受け部をそれぞれグループ分けすると共に
   所定の値を割り当て、前記射出手段で射出された玉を受
   けた玉受け部の属するグループと該玉受け部に割り当て
   た値に対応して前記第１の表示手段と第２の表示手段の
   いずれか、若しくは両方のランク表示を制御する制御手
   段と、 を具備することを特徴とするゲーム玩具。