JPH0544106U - 減圧採血管 - Google Patents

減圧採血管

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JPH0544106U
JPH0544106U JP10418891U JP10418891U JPH0544106U JP H0544106 U JPH0544106 U JP H0544106U JP 10418891 U JP10418891 U JP 10418891U JP 10418891 U JP10418891 U JP 10418891U JP H0544106 U JPH0544106 U JP H0544106U
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collection tube
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gas barrier
opening
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Abstract

(57)【要約】 【構成】減圧採血管1は、有底管体2と、有底管体2の
開口部を閉塞する栓体3とからなり、その内部が所定の
採血量分だけ減圧されている。有底管体2は、一端が開
口し、他端が閉塞し、開口部には、栓体3が取り付けら
れている。栓体3は、有底管体2の開口部全域を覆う気
密性の高いガスバリア部材5と、ガスバリア部材5上に
配設されたシール部材6とからなる。シール部材6は、
穿刺針の針孔を閉塞する機能と共に、有底管体2の開口
部を再栓する機能を有する。 【効果】採血管1内部の減圧度を長期間確保できる。採
血管1を一旦、開栓した後に再度、栓をする必要が生じ
た場合に、シール部材6により再栓することができるた
め、別途栓体を準備する必要がない。シール部材の面積
は比較的大であるため、穿刺針を穿刺する際、的外れと
なることが防がれる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、血液検査に用いる血液試料を採取するための減圧採血管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、臨床検査、例えば生化学検査、血清検査の際に種々の採血器具が用 いられており、例えば内部が減圧された採血管と、この採血管を収納可能とし、 先端に中空状の穿刺針を備えた採血管ホルダーとからなる採血器具が多く使用さ れている。
【0003】 ところで、このような減圧採血管は、工場での製造時において、管体内部を採 血量に応じた適度の減圧値に設定されている。そして、製造された採血管は、病 院、医院等において使用されるまでの間、それらユーザーのもとで保管される。 採血管の保管日数は、ユーザーによってまちまちであるが、長い場合は2〜3年 とされる場合がある。これらの長い間にわたって採血管を保管する間に、栓体が ゴム製であるため、栓体から内部に大気が入り込む場合がある。かかる場合には 、採血管内の減圧度が維持されず、血液採取のための使用時に、所定量の血液を 採血することが困難となる。このため、従来、採血管における保管段階での気密 性能を確保するため、栓体の厚みを厚くする方法がとられた。しかしながら、栓 体を厚くする場合、使用時において穿刺針が穿刺しにくく、作業性が悪い。
【0004】 そこで、かかる問題を解決するため、特公平3−16134号に開示されてい る減圧採血管が提案されている。即ち、この減圧採血管では、栓体が、管体の開 口部全域を覆うガスバリア部材と、採血時に栓体を穿刺した中空針が除去された 後に針孔を閉塞可能とするシール部材とから構成され、該ガスバリア部材により 、採血時まで採血管内部の減圧度を実質的に保持して、採血管内部の減圧度を長 期にわたって確保するようにしている。
【0005】 尚、本明細書中において、「ガス」とは、酸素ガス、炭酸ガス等のガスのみな らず、水蒸気を含むものであり、又、「ガスバリア性」とは、ガスを完全に遮蔽 するものに限らず、酸素ガスで0.1×10-10 ml・mm/cm2 ・sec・ cmHg(20°C)、水蒸気で1×1-3g・mm/m2 ・24hrs(40° C、90%RH)程度のガスを透過するものも含むものとし、要は実用上の「ガ スバリア性」を有することを意味する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、例えば、検査のため栓体を取り外して検査を行った後、一定時間経 過後に2回目の検査を行うような場合がある。このとき、2回目の検査時まで、 検査結果の正確性を期する上で、管体に再度、栓をした状態で、採血管を保存し ておく必要がある。又、検査後に、血液を捨てる際にも、再度、栓をする必要が ある。しかし、上記従来例では、シール部材は、単に針孔を閉塞するためにだけ に用いられており、上記のような再栓を必要とする場合には、別途栓体を準備し ておく必要があった。
【0007】 本考案の目的は、上記問題点を解決した減圧採血管を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の特徴とするところは、内部が採血量に応 じて適度に減圧されてなる減圧採血管において、一端が開口し、他端が閉塞した 有底管体と、有底管体の開口部に取り付けられ、中空針が穿刺可能な栓体とを有 し、栓体が、採血時まで採血管内部の減圧度を実質的に保持すべく、管体の開口 部全域を覆うガスバリア部材と、ガスバリア部材上に配設され、採血時に栓体を 穿刺した中空針が除去された後に針孔を閉塞可能とし、且つ、検査のために栓体 が取り外された管体の開口部を再栓可能とするシール部材とからなる点である。
【0009】
【作用】
本考案に従えば、以下の作用がある。 管体の開口部全域を覆うガスバリア部材を設けることにより、減圧採血管内 部の減圧度を長期間確保できる。 シール部材を再栓可能とすることにより、減圧採血管を一旦、開栓した後に 再度、栓をする必要が生じた場合に、シール部材により再栓することができるた め、別途栓体を準備する必要がない。又、シール部材を再栓可能とすることによ り、シール部材の外径は、当然に、有底管体の開口部より大である。従って、シ ール部材の面積は比較的大であり、このため、中空針を穿刺する際、的外れとな ることが防がれる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の断面図であり、図2はその分解斜視図である。減圧 採血管1は、有底管体2と、有底管体2の開口部を閉塞する栓体3とからなって おり、その内部が所定の採血量分だけ減圧されている。 有底管体2は、一端が開口し、他端が閉塞した筒状体とされ、開口部には、外 方に突出する環状のフランジ4が設けられている。このフランジ4は、後述する 栓体3のガスバリア部材5との固着部を形成している。 有底管体2の材質としては、ガスバリア性能の高いものが良く、例えば、低融 点ポリエステル及びキシレン基含有ポリアミドの混合物であって、遷移金属塩を 添加したものが好ましい。
【0011】 有底管体2の開口部に取り付けられる栓体3は、該開口部全域を覆う気密性の 高いガスバリア部材5と、ガスバリア部材5上に配設されたシール部材6とから 構成されている。ガスバリア部材5は、フィルム状であり、円形の本体5Aと、 本体5Aの周縁から下方に延在した取り剥がし部5Bとからなる。
【0012】 ガスバリア部材5は、減圧採血管1の使用前の状態、即ち、栓体3に後述する 穿刺針が採血時に穿刺される前の状態での有底管体2内部の減圧度を実質的に保 持するための気密性の高い材質であることが必要である。この点でガスバリア部 材5の材質としては、アルミ箔等の金属薄膜やエチルレン−ビニルアルコール共 重合体、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂フィルム材等が用いられる。好適には、ガ スバリア性に優れたアルミ箔、又は、アルミ蒸着フィルムである。ガスバリア部 材6の針穿刺部の厚みは、5μ〜300μ、好ましくは20μ〜100μであり 、必ずしも厚みは均一でなくても良い。
【0013】 ガスバリア部材5と有底管体2との固着は、有底管体2のフランジ4上面に接 着剤を塗布し、ガスバリア部材5を接着するようにしてもよく、又、有底管体2 を構成する材質とガスバリア部材5を構成する材質として、互いに相溶性のある 材質を選択し、それらを熱、超音波等で融着するようにしてもよい。尚、接着強 度としては、後から開封が可能なように剥離し得る程度の接着力でよい。
【0014】 シール部材6は、減圧採血管1を使用した後の状態、即ち、栓体3に後述する 穿刺針が穿刺し、除去された後の状態において、針孔を閉塞し、液密状態を保持 する機能と共に、栓体3を取り外した後に再度、有底管体2の開口部を再栓する 機能を有している。針孔を閉塞し、液密状態を保持する機能を有する点から、シ ール部材6の材質としては、天然ゴム、イソプレンゴム、熱可塑性エラストマー 等のゴム材が用いられる。好適にはシール性に優れている加硫ゴムである。
【0015】 又、有底管体2の開口部を再栓する機能を有する点から、シール部材6は、円 柱状の基部6Aと、基部6Aに連なる円筒状のスカート部6Bとからなり、その 外径は、少なくとも有底管体2の開口部の内径よりも大きく選ばれている。尚、 シール部材6は、再栓のために使用される際に、スカート部6Bが有底管体2の 内壁に密着して密液状態を充分に確保することができる長さであることが必要で ある。そのため、シール部材6の厚み方向の長さが、2mm以上であることが好 ましい。又、シール部材6は、その外面全体を、シリコンでコーテングするよう にしても良い。このようにすれば、再栓の際に、円滑に有底管体2の開口部に挿 入することができる。
【0016】 次に、上記構成の減圧採血管1の作用を説明する。減圧採血管1を用いて血液 採取を行う場合、採血器具(図示せず)に取り付けられた採血針(図示せず)を 、血管に穿刺する。次いで、減圧採血管1を、採血針の後端に形成されている穿 刺針(図示せず)の先端が、減圧採血管1の内部に達するまで採血器具に挿入す る。この時、穿刺針は、シール部材6、次いでガスバリア部材5を穿刺し、中空 針とされる穿刺針の後端部が減圧状態の有底管体2の内部に穿通されることにな る。この結果、有底管体2内部の減圧状態により、中空の穿刺針の先端部から後 端部に血液を導入することが可能となる。これにより、有底管体2内部に血液を 流入し、採血が行われることとなる。
【0017】 採血が完了した減圧採血管1は、自動検査装置等に運ばれ必要な検査を行われ る。この検査時においては、減圧採血管1は、栓体3を外した状態で検査される 。従って、減圧採血管1を検査装置にセットする直前に、ガスバリア部材5の取 り剥し部5Bを、手等で把持して取り剥がす。これにより、ガスバリア部材5が 、シール部材6と一体となって減圧採血管1の開口部から取り外される。
【0018】 1回目の検査終了後、一定時間経過後に2回目の検査が必要な場合には、減圧 採血管1を保存しておく必要がある。そこで、栓体3を逆さにして、図3に示す ように、シール部材6のスカート部6Bを、有底管体2の開口部に挿入して再栓 する。このとき、シール部材6は、予めガスバリア部材5から取り剥がしておい てもよく、又、ガスバリア部材5が固着された状態で用いてもよい。 尚、血液を捨てる際にも、再栓する必要があるが、かかる場合にも、上記と同 様な方法で、シール部材6を用いて再栓することができる。
【0019】 このような構成からなる減圧採血管1によれば、栓体3にガスバリア部材5が 設けてあるため、製造後、使用するまでの間の気密状態を確保することが可能と なる。又、栓体3は、シール部材6の存在によって、穿刺針を穿刺し、除去した 後の液密状態を確保することが可能となる。更に、シール部材6の面積が大きい ため、穿刺針を穿刺する際、的外れとなることはない。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、採血時に管体の開口部から栓体を抜き取る等 の開栓操作を必要とせず、取扱いが容易となる。又、減圧採血管の製造後使用す るまでの保管日数が、長期間にわたる場合であっても、採血管内の減圧度を維持 することができる。又、減圧採血管を一旦、開栓した後に再度、栓をする必要が 生じた場合に、シール部材により再栓することができるため、別途栓体を準備す る必要がない。更に、中空針を栓体に穿刺する際に、的外れとなることが防がれ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】本考案の一実施例の分解斜視図である。
【図3】シール部材を有底管体に再栓した状態を示す断
面図である。
【符号】
1 減圧採血管 2 有底管体 3 栓体 5 ガスバリア部材 6 シール部材 6A シール部材6の基部 6B シール部材6のスカート部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が採血量に応じて適度に減圧されてな
    る減圧採血管において、 一端が開口し、他端が閉塞した有底管体と、有底管体の
    開口部に取り付けられ、中空針が穿刺可能な栓体とを有
    し、 栓体が、採血時まで採血管内部の減圧度を実質的に保持
    すべく、管体の開口部全域を覆うガスバリア部材と、ガ
    スバリア部材上に配設され、採血時に栓体を穿刺した中
    空針が除去された後に針孔を閉塞可能とし、且つ、検査
    のために栓体が取り外された管体の開口部を再栓可能と
    するシール部材とからなることを特徴とする減圧採血
    管。
JP10418891U 1991-11-21 1991-11-21 減圧採血管 Expired - Lifetime JPH0621443Y2 (ja)

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JPH0544106U true JPH0544106U (ja) 1993-06-15
JPH0621443Y2 JPH0621443Y2 (ja) 1994-06-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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