JPS6355933B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血液試料を採取するための血液採取
装置に関するものであり、特に血液試料をその後
のPH分折または血液ガス分折等の分折に用いられ
る中空のチユーブを備えかつ注射針と共に用いら
れる血液採取装置に関するものである。

血液ガス分折においては、採取された動脈血液
試料が汚染物と接触したり混合したりしないこと
が重要である。分析の結果に大きな誤差を与える
可能性のある典型的な汚染物としては空気、他の
気体又は流体及び可能性としては固体物質さえ挙
げることが出来る。動脈血液採取試料は凝固する
のを防止してやることも重要である。この目的の
ためには血液試料が収納される容器を例えばヘパ
リン溶液の如き凝固防止剤で予め処理することが
よく行われる。しかしながら、このような凝固防
止溶液を使用すると、溶液内の希釈剤が試料内ガ
スを希釈するか試料の汚染を引き起す可能性があ
る。

従つて分析のために動脈血液試料をとる場合に
は血液試料を異質なガス状物質及び凝固防止溶液
の希釈液から隔離する一方凝固防止剤そのものは
分析に先立つて血液の凝固を防止するよう作用さ
れることが望ましい。

かくて、本発明の全般的な目的は少なくとも１
つの動脈血液試料を採取してその後血液試料を毛
細管カートリツジ乃至チユーブ内で効果的に隔離
せしめる一方採取血液試料がガス又は他の異物で
汚染されるのを防止するための新規かつ改良され
た血液採取装置を提供することである。

本発明の他の目的は少なくとも１つの動脈血液
試料を採取する装置において、該装置は血液試料
の分析中における使用を可能とし、血液試料に汚
染物が入り込む可能性を排除することにより分析
結果の誤差発生可能性を顕著に低下させ、採取後
の血液試料の漏洩を防止し、特に構造が簡単かつ
使い易いことを特徴とする血液採取装置を提供す
ることである。

本発明によれば、少なくとも１個の血液試料を
採取するために皮下注射針と共に用いる血液採取
装置であつて、流体入口と該流体入口と流体連通
された流体出口とを有する中空チユーブと、前記
流体入口と流体連通して皮下注射針を連結するた
めに該流体入口に配置された連結装置と、前記流
体出口に装架されて該流体出口を実質的にシール
するようにされた弾性部材と、前記チユーブの内
部から前記流体出口を通つて前記チユーブの外部
まで延びている除去可能な繊維状材料であつて、
前記弾性部材による前記流体出口のシールを阻止
しているが、該繊維状材料が前記弾性部材より除
去されたときには該弾性部材によつて前記流体出
口がシールされることを許容するようになつた前
記繊維状材料とを備えたことを特許とする血液採
取装置が提供される。

また、本発明によるときには、動脈血液試料を
採取するために皮下注射針と共に用いる血液採取
装置であつて、軸線方向に延びたチヤンバと、内
部を貫通する穴を備えた端部とを備えた細長い管
状ハウジング部材を有し、この端部の外側を介し
て皮下注射針がハウジング部材に接続されており
よつて穴と協働して注射針がハウジング部材に流
体挿通されたおり、また、前記管状ハウジング部
材内に同軸関係で配置されていて、流体取入ノズ
ルと、血液試料のための容器と、流体出口とを有
する中空状の細長い毛細管チユーブを備え、この
流体取入ノズルは前記穴に対向しており、更に、
前記穴を介して注射針に流体連通関係に接続する
ために前記端部内に備えられたスリーブ装置と、
前記流体出口を実質的にシールするように該流体
出口に装架された弾性部材と、前記容器から前記
流体出口を通つて前記毛細管チユーブの外部まで
延びている除去可能な繊維状材料とを有し、この
繊維状材料は前記弾性部材による前記流体出口の
シールを阻止しているが、この繊維状材料が前記
弾性部材より除去されたときには該弾性部材によ
つて前記流体出口がシールされることを許容する
ようになつていることを特徴とする血液採取装置
が提供される。

本発明によれば、前述した弾性部材と、除去可
能な繊維状材料とを備え、チユーブが血液試料で
充満されたとき、この繊維状材料を引き抜くこと
により、弾性部材がチユーブの流体出口を自動的
にシールし、これによつて採取した血液試料に汚
染物が入り込む可能性を阻止するとともに、採取
した血液のチユーブからの漏洩を阻止することが
できるのであり、また、そのような特有の効果
が、本考案によれば極めて簡単な構成により奏し
得るのである。

以下付図を参照して本発明のより具体的な説明
を行なう。

動脈血試料を採取するための皮下注射針１２と
ともに用いる採取装置１０は付図において皮下注
射器状ハウジング部材１４と、カートリツジすな
わち中空毛細管チユーブ１６と、この毛細管チユ
ーブ１６を前記ハウジング部材内に定置するべく
採用された弾性要素又はシール装置１８とを有し
ているのが示されている。

第１，２及び４図に示されるハウジング部材１
４は通常の注射器状装置の如き細長い管状構造と
なすことが出来る。ハウジング部材１４は円筒状
輪郭及び円形断面を備えた細長い中央チヤンバ２
０を有している。チヤンバ２０はハウジング部材
の開口端部２２から軸線方向に延びており、典型
的な翼部分２３が開口端部２２から延びて注射器
状ハウジング部材１４の取扱いを容易にしてい
る。ハウジング部材１４の反対側端部は端部２４
で終結している。軸線方向に延び円筒形状をなし
た外側表面２６は皮下注射針１２を端部２４に接
続している。穴２８は端部２４中を軸線方向に延
びて中央ハウジング部材１４と皮下注射針１２と
の間に流体導通を与えている。

第２，３及び第４図に示された毛細管チユーブ
１６はハウジング部材１４のチヤンバ２０内に収
納されている。毛細管チユーブ１６は半径方向内
向きにかつ軸線方向に傾斜した輪郭の流体取入ノ
ズル３０を含んでいる。ノズル３０の最端部は端
部２４内の穴２８よりも小さな輪郭をなしてお
り、かくて穴２８内に収納されることが可能であ
る。ノズル３０は流体即ち血液試料を毛細管チユ
ーブ１６の中空内部即ち血液試料容器３３内へ取
入れるようになつている。毛細管チユーブ１６の
ノズル３０とは反対側の端部には流体取出装置３
２が接続されている。流体取出装置３２は毛細管
チユーブの端部３５をシールするキヤツプ部材３
４を有している。キヤツプ部材３４はその中を軸
線方向に延びて弾性部材３８を収納するための開
口３６を備えている。弾性部材３８は膨張するこ
とによつて少なくともある長さの１本の流体導通
性繊維物質（例えばひも又は糸）４０を収納可能
であり、該糸４０が弾性部材３８中を突出するこ
とにより毛細管チユーブの容器３３から流体を糸
へと導通させることが出来る。キヤツプ部材３４
はプラスチツク材料から構成されており、毛細管
チユーブの端部３５において熱収縮により該チユ
ーブ上に取り付けられている。弾性部材３８はシ
リコン、ゴム又は他の類似の材料から構成するこ
とが出来、その中を突出する糸４０又は他の繊維
状材料の一部を収納するための膨脹装置の一形態
をなすとともに、この繊維状材料を除去した際毛
細管チユーブの流体取出装置３２をシールする。
弾性部材３８には弾性特性が備わつているので糸
４０が挿入されていた開口は糸が除去された際に
閉じる。容器３３が血液で充填されると、空気は
流体導通性の繊維材料即ち４０中を逃げる。血液
試料が容器３３を完全に充填すると、少量の血液
が糸４０中を導通し使用者に対して毛細管チユー
ブ１６の容器が血液試料で完全に充填されたとい
う信号が与えられる。このような構造なので流体
取出装置３２は毛細管チユーブの内部即ち容器３
３から流体を解放乃至取出すように作用する。

第２図及び第４図に示されたシール装置即ち弾
性スリーブ部材１８は毛細管チユーブ１６の流体
取入ノズル３０をハウジング部材１４の端部２４
の穴２８内に接続し、皮下注射針１２及び毛細管
チユーブ１６中には気密性かつ流体導通性の通路
が確立される。スリーブ部材１８は穴２８内に収
納され、穴２８と共軸線方向にスリーブ部材１８
内を延びる穴４６を有している。前記スリーブ部
材１８はハウジング部材１４の端部２４の先端近
くにフランジ部分４８を有している。毛細管チユ
ーブ１６の流体取入ノズル３０は穴４６の一端内
に部分的に挿入されており、スリーブ部材１８を
穴２８の内側壁に対して押圧することにより流体
取入ノズル３０とスリーブ部材の穴４６の端部部
分との間には流体密なシールが得られている。毛
細管チユーブの流体取入ノズル３０はスリーブ部
材の弾性力によりにしつかり保持され、かくてス
リーブ部材１８は流体取入ノズル３０が穴２８に
向いた状態で毛細管チユーブを全体としてハウジ
ング部材１４のチヤンバ２０内で軸線方向に延び
るように定着させている。

第２図及び第４図に示される皮下注射針１２の
構造は皮膚貫通先端５２で終結する軸線方向に延
びた細長い中空シヤフト５０を備えた構造であ
る。前記中空シヤフト５０はハブ部材５４内に収
納されており、中央管状突出部材５６はシヤフト
５０にシールされかつ該シヤフトからハブ部材５
４内へと延びている。ハブ５４の軸線方向に延び
た開口５８はハウジング部材１４の端部２４の外
側表面２６を収納して皮下注射針１２をハウジン
グ部材１４に取付けており、外側表面２６は皮下
注射針１２をハウジング部材１４に摩擦力で接続
している。管状突出部材５６の径が減少した端部
部分５７はスリーブ部材１８内の穴４６内に延び
これとフランジ４８付近において係合している。
スリーブ部材１８のハウジング部材１４の端部２
４の穴２８に対して押圧されているので突出部材
５６とスリーブ部材１８との間には流体密のシー
ル及び流体導通性通路が生ずる。従つて、皮下注
射針１２が採取装置１０上に挿入されると、皮下
注射針１２の皮膚貫通先端５２から毛細管チユー
ブ１６内には流体密のシールされた流体連通通路
が確立される。

毛細管チユーブ１６の内壁面には使用に先立つ
て結晶性へパリン５９又は他の適当な凝固防止剤
から堆積される。結晶性ヘパリン５９の堆積はヘ
パリンの溶液の点滴を毛細管チユーブ内部に配
し、次に希釈液を気化させかくてヘパリンの固形
分のみを容器３３の内壁面に堆積させることによ
り行なうことが出来る。このプロセスは毛細管チ
ユーブを加熱してヘパリン液の気化を急ぐことに
より促進可能である。結晶性ヘパリン５９乃至他
の適当な凝固防止剤は血液試料が採取された後に
毛細管チユーブ内で凝固するのを防止する作用を
行なう。

採取装置１０の使用にあたり、毛細管チユーブ
１６はハウジング部材１４内に収納され、ノズル
３０はスリーブ部材１８により端部２４の穴２８
内にシールされる。使用者は管状突出部材５６の
端部部分５７をスリーブ部材１８内の穴４６内へ
と収納させることにより皮下注射針１２を取付け
る。皮膚貫通先端５２は人の動脈内に挿入され、
動脈から血液試料が採取される。動脈内の血圧の
ために血液は中空シヤフト５０及び管状突出部材
５６、スリーブ部材１８内の穴４６を通つて毛細
管チユーブ１６の流体取入ノズル３０内へと上向
きに強制移送される。動脈内の血圧の故に、かつ
流体取出装置３２の繊維材料即ち糸４０が空気を
追い出す故に容器３３はしだいに充満し、血液で
完全に満たされる。毛細管チユーブ１６の内部の
全ての空気が糸４０を通り毛細管チユーブから導
出された後、少量の血液試料が糸４０を介して弾
性部材３８中を通り抜け弾性部材３８の頂部に点
滴となつて形成される。点滴の発生により使用者
は皮下注射針を動脈から外して血液試料採取を終
える。シヤフト５０中の中空開口をシールするた
めに皮下注射針の皮膚貫通先端５２上にはコルク
乃至ストツパが直ちにかぶせられる。糸４０の弾
性部材３８の外側を延びる部分がつかまれ、糸は
弾性部材から引き抜かれる。弾性部材は収縮し、
糸４０を収納していた穴がシールされ、毛細管チ
ユーブの流体取出装置がシールされる。かくて、
採取された血液試料はそれが分析される時迄基本
的に空気、ガス又は他の潜在的汚染源の影響を受
けることなく毛細管チユーブ内で保護されシール
された環境下に保持される。毛細管チユーブ１６
の容器３３内に血液試料が入つた時に溶解する結
晶性ヘパリンの働きにより、血液試料は容器内に
ある間凝固するのが防止される。

本発明の別の実施例は動脈の血圧が不十分で毛
細管チユーブ１６の内部が血液試料で自然に充填
され得ない場合に用いられるものである。第５〜
９図に示される本発明の別の実施例は第１〜４図
に示された要素に加えて、毛細管チユーブ１６の
流体取出装置３２に周囲圧力よりも小さな圧力を
選択的に誘起せしめるよう作動接続された要素を
有している。滑動部材６０はそのような要素の一
形態をなすことが出来る。

第５図乃至第９図に示された滑動部材６０は円
形断面及び両開口端部６３，６４を備えた細長い
円筒状中空構造をなしている。滑動部材６０はハ
ウジング部材１４のチヤンバ２０内に同軸状に収
納されており、収納位置は毛細管チユーブ１６及
びハウジング部材との中間位置である。翼部分６
２が毛細管チユーブの流体取出装置３２付近にお
いて滑動部材開口端部６３から横断方向に延びて
滑動部材を把持するための装置として作用してい
る。滑動部材６０には他方の開口端部６４にオー
リング部材６５が取付けられており、オーリング
部材６５は滑動部材６０とハウジング部材１４の
チヤンバ２０の壁との間を同軸状に延びている。
オーリング部材６５は使用中において滑動部材と
ハウジング部材１４のチヤンバとの間に気密にシ
ールするためのガスケツトになつている。

毛細管チユーブ１６の流体取出装置３２におい
て周囲圧力力よりも少ない圧力を誘起させるべく
滑動部材を用いるには翼部分６２をつかんで滑動
部材６０を第９図に示される如く軸線方向に動か
して流体取出装置３２が滑動部材６０の中空内部
６６（第７図）に位置するようにしてやれば良
い。この時点で作業者は親指を例えば開口端部６
３上に置いてやる。親指は滑動部材の開口端部６
３上にシール効果を誘起せしめ、滑動部材が第９
図に示される如く更に軸線方向に移動すると、中
空内部には周囲圧力よりも小さな圧力が生ずる。
滑動部材６０の内部６６内の流体取出装置３２に
おいてもその圧力が作用しており、かくて糸４０
の流体導通性特性の結果として毛細管チユーブ１
６の容器３３内には周囲圧力よりも低い圧力が誘
起される。このようにして作業者は動脈血圧が作
用している毛細管チユーブ内の圧力を減ずること
により毛細管チユーブ内の血液試料の採取を助成
して毛細管チユーブ容器を血液で充満させること
が出来る。試料の採取後、親指は開口端部６３か
ら外して滑動部材６０はハウジング部材から除去
するか又はハウジング部材内のその元の位置に戻
して流体取出装置３２における弾性部材３８内の
糸４０に接近出来るようにすることが可能であ
る。糸４０は除去されて皮下注射針の皮膚貫通先
端５２は前述の場合と同様にしてキヤツプがかぶ
せられ採取された血液が汚染されないよう保護さ
れる。第１０図及び第１１図には前述されたスリ
ーブ部材１８及び突出部材５６に相当する針１２
のスリーブ部材１８′及び中央管状突出部材５
６′が示されている。スリーブ部材１８′はハウジ
ング部材１４の端部２４の穴２８と同軸状にスリ
ーブ部材中を部分的に延びる穴４６′を有してい
る。スリーブ部材１８′と同一の弾性材料から構
成されている膜７０が穴４６′の先端部をふさぎ
かつシールしている。皮下注射針の突出部材５
６′には第１１図に示される如く注射針１２が採
取装置１０に取付けられる時膜７０を貫通させる
目的で鋭い端部７２が形成されている。

突出部材５６′の鋭い端部７２がスリーブ部材
１８′の膜７０を貫通すると、突出部材５６′の中
空内部から穴４６′内にかけて流体密にシールさ
れた流体導通路が確立される。突出部材５６′を
スリーブ部材１８′から除去すると、膜７０の弾
性により膜内に形成された穴をシールして血液試
料は毛細管チユーブ１６及び穴４６内に収容され
る。

血液試料の採取後毛細管チユーブ１６はハウジ
ング部材１４の開口端部２２から外に向けてチヤ
ンバ２０より取り外すことが出来る。フランジ４
８は内側に向けて屈曲し、スリーブ部材１８′は
毛細管チユーブの流体取入ノズル３０から外れる
ことなくハウジング部材１４の端部２４内の穴２
８中を滑動することが出来る。かくてスリーブ部
材１８′の使用により毛細管チユーブはスリーブ
部材１８′及び流体取出装置３２の弾性部材３８
を介して血液試料を内部に収容したままチヤンバ
２０より取り外すことが出来る。

皮下注射針１２′を毛細管チユーブ１６のノズ
ル３０と作動的に接続するための別の構造が第１
２図に例示されている。ある長さの熱収縮チユー
ブ７０′にはノズル３０及びノズルと整合された
管状先端部材７２′には挿入されており、この熱
収縮チユーブは加熱されるとノズル及び管状先端
部材７２のまわりに収縮する。かくて流体密な通
路が毛細管チユーブ１６の内部から先端部材７
２′中へと確立される。ノズル３０、熱収縮チユ
ーブ７０′及び管状先端７２は幹部分端部部材２
４の穴２８内に定置される。

皮下注射針１２′は針シヤフト５０を収納して
いる突出部材５６に取付けられたハブ部材５４を
採用している。ハブ部材５４内には円錐形状をし
た容器７４が幾つかの皮下注射針においてよく見
られるように突出部材５６の端部付近に形成され
ている。針１２′がハウジング部材１４の端部２
４に取付けられた状態で管状先端部材７２′が容
器７４内に挿入されると流体密な摩擦係合が得ら
れ、針１２′から毛細管チユーブ１６内への流体
導通性通路が確立される。

血液試料の採取後、毛細管チユーブ１６及び先
端部材７２′はハウジング部材１４から除去して、
この先端部材をシールするために先端部材７２′
の先端を粘土でふさぐことが可能である。

ハウジング部材１４のチヤンバ２０内に１本以
上の毛細管チユーブを含ませることは本発明の範
囲内に含まれる。複数個の毛細管チユーブは採取
された血液が各チユーブを順番に充満するように
直列接続して、採取された動脈血液試料の幾つか
の別個の容器を提供するようにすることも出来
る。又適当な流体導通性装置を採用し、これら多
重毛細管チユーブをシール手段を介して穴４６と
並列接続することも出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は取付けられた皮下注射針とともに使わ
れる本発明の１つの実施例の斜視図、第２図は第
１図の線２−２に沿つて眺めた拡大断面図、第３
図は本発明の要素の１つの内部に堆積された凝固
防止剤層を例示する第２図線３−３に沿つて眺め
た拡大断片断面図、第４図は第２図の線４−４に
沿つて眺めた拡大断面図、第５図は取付けられた
皮下注射針とともに使われる本発明の別の実施例
の斜視図、第６図は第５図の線６−６に沿つて眺
めた拡大断面図、第７図は第６図の線７−７に沿
つて眺めた拡大断面図、第８図は本発明の要素の
１つの内側に堆積された凝固防止層を例示する第
６図の線８−８に沿つて眺めた拡大断面図、第９
図は本発明の作動を明瞭に例示するために幾つか
の部分を取り去つて示す第６図の斜視図、第１０
図は皮下注射針及び本発明の幾つかの要素の１つ
の別の実施例の拡大断片断面図、第１１図は本発
明の１つの使用条件における第１０図の要素の作
動を例示する第１０図要素の拡大断片断面図、第
１２図は皮下注射針及び本発明の幾つかの要素を
作動的に接続するための別の実施例の拡大された
断片的断面図である。 １４：ハウジング部材、２０：中央チヤンバ、
２４：端部、１２：皮下注射針、２８：穴、１
６：毛細管チユーブ、３０：流体取入ノズル、３
２：流体取出装置、１８：シール部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 血液試料を採取するために皮下注射針と共に
   用いる血液採取装置であつて、軸線方向に延びた
   中央チヤンバと、内部を貫通する穴を備えた端部
   とを備えた細長い管状ハウジング部材を有し、こ
   の端部の外側に前記皮下注射針のハブを嵌合させ
   前記ハウジング部材に該皮下注射針を接続させ前
   記穴において該皮下注射針は前記ハウジング部材
   と流体連通されており、また、前記管状ハウジン
   グ部材内には同軸関係に配置された流体取入ノズ
   ルと、血液試料のための容器と、流体出口とを有
   する中空状の細長い毛細管チユーブが設けられて
   おり、この流体取入ノズルは前記穴に対向してお
   り、更に、前記流体取入ノズルを前記穴を介して
   前記皮下注射針に流体連通関係に接続するため前
   記ハウジング部材の前記端部の内側にスリーブ装
   置が設けられており、前記流体出口を実質的にシ
   ールするように該流体出口には弾性部材が装架さ
   れており、また、前記容器から該流体出口を通つ
   て前記毛細管チユーブの外部まで延びている繊維
   状材料が除去可能に設けられており、この繊維状
   材料は前記弾性部材による前記流体出口のシール
   を阻止しているが、この繊維状材料が前記弾性部
   材より除去されたときには該弾性部材によつて前
   記流体出口がシールされることを許容するように
   なつていることを特徴とする血液採取装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の血液採取装置に
   おいて、前記ハウジング部材の前記端部は全体的
   に円筒状形状をした外側輪郭を備えて軸線方向に
   延びる胴部分を有しており、前記穴はこの胴部分
   内に軸線方向に形成されており、前記胴部分の前
   記穴内には弾性材料でなる前記スリーブ装置が備
   えられ、前記スリーブ装置は前記穴中を同軸状に
   延びる開口と、前記胴部分の端部において全体と
   して横断方向に延びるフランジ部分とを有して、
   前記毛細管チユーブの前記流体取入ノズルと前記
   穴とを流体連通関係に接続していることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の血液採取装置。 ３ 特許請求の範囲第２項記載の血液採取装置に
   おいて、毛細管チユーブの流体取入ノズルの一部
   分は前記胴部分の穴内に収納されており、毛細管
   チユーブの流体取入ノズルの一部分は前記スリー
   ブ装置内の開口内に流体密な関係で収納されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
   血液採取装置。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の血液採取装置に
   おいて、前記スリーブ装置が熱収縮チユーブを有
   していることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の血液採取装置。