JPH0543990A - 高飽和磁束密度合金 - Google Patents

高飽和磁束密度合金

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JPH0543990A
JPH0543990A JP3224759A JP22475991A JPH0543990A JP H0543990 A JPH0543990 A JP H0543990A JP 3224759 A JP3224759 A JP 3224759A JP 22475991 A JP22475991 A JP 22475991A JP H0543990 A JPH0543990 A JP H0543990A
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JP
Japan
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alloy
flux density
magnetic flux
saturation magnetic
high saturation
Prior art date
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Pending
Application number
JP3224759A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuo Uejima
徳夫 上島
Hitoshi Sagawa
仁志 佐川
Shigetoshi Aoki
繁利 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FURUKAWA SPECIAL METAL COATED CO Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
FURUKAWA SPECIAL METAL COATED CO Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3000Oe以上の坑磁力を有する磁気記録媒体
を記録再生することを可能とする高飽和磁束密度合金を
開発すること。 【構成】 Si4〜11wt%,Co4〜30wt%,Al 0.5
〜 2.8wt%を含み、またはこれにCr1〜 3.5wt%を含
有し、またはこれにCr1〜 3.5wt%と白金族元素0.01
〜 2.0wt%を含有し、またはこれにCr1〜 3.5wt%と
白金族元素0.01〜2.0wt%とTi,Zr,Nbのいずれ
か1種以上を総量で0.01〜 3.5wt%を含有し、残部Fe
よりなる高飽和磁束密度合金。 【効果】 坑磁力3000Oe以上の記録媒体に十分に対応
できる高い飽和磁束密度を有する高透磁率合金が得ら
れ、更に磁気ヘッドとして耐食性及び耐摩耗性に優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3000Oe以上の坑磁力を
有する磁気記録媒体を記録再生することを可能とする磁
束密度及び透磁率を有するFe−Co−Si−Al系高
透磁率合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来産業用磁気記録装置の磁気ヘッドコ
アにはセンダスト合金が用いられてきた。しかし近年磁
力の高いカード等が用いられる様になってきたため、セ
ンダスト合金のSi,Alを少なくしFeを多くするこ
とにより透磁率を磁気ヘッドコアとして使用できる最低
値まで下げ、飽和磁束密度を 12000G程度まで高くする
ことにより、坑磁力が3000Oeまでの記録媒体に対応し
てきた。ところが坑磁力が3000Oe以上の媒体になると
オーバーライト特性が低下し記録ができない等の問題が
生じ、飽和磁束密度の高い磁気ヘッドコア材が望まれて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Co2〜40wt%,Si
3〜15wt%残部Feより成るFe−Co−Si系高透磁
率合金は1950年に山本達治等によって研究された合金で
ある(日本金属学会誌第14巻B 第2号 1950年)が、
飽和磁束密度は高いが初透磁率は最高で 670と低く、磁
気ヘッド材料として使うことが出来なかった。
【0004】またFe−Co−Si系高透磁率合金にA
lを3〜10wt%含有させた合金はセンダスト合金にCo
を 0.1〜20wt%添加した合金として透磁率の優れた合金
となることは昭和14年に公告となった特許第133861号明
細書で公知であるが、飽和磁束密度の面で坑磁力が3000
Oe以上の記録媒体に対応できなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑み
なされたものでFe−Co−Si合金に 0.5〜 2.8wt%
のAlを含有させることによりFe−Co−Si合金の
飽和磁束密度を殆ど落とすことなく透磁率を改善できる
ことを見いだしたもので、初透磁率1000以上飽和磁束密
度 15000G以上を有し、坑磁力が3000Oe以上の記録媒
体を記録再生する事が出来るものである。
【0006】即ち本発明合金の一つは、Si4〜11wt
%,Co4〜30wt%,Al 0.5〜 2.8wt%,残部Feよ
りなることを特徴とするものである。
【0007】また他の本発明合金としては、上記合金に
更にCr1〜 3.5wt%を含有したことを特徴とし、これ
に更に白金族元素を0.01〜2.0wt%含有したことを特徴
とし、及びこれに更にTi,Zr,Nbよりなる群より
選ばれた1種以上を総量で0.01〜 3.5wt%含有したこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明に於てSiを4〜11wt%としたのは、S
iがこの範囲を越えると、透磁率が1000以上の合金が得
られず磁気ヘッドコア材料として使えなくなる為であ
る。
【0009】またCoを4〜30wt%としたのはCoがこ
の範囲を越えると1000以上の透磁率及び 15000G以上の
飽和磁束密度が得られず、坑磁力が3000Oe以上の記録
媒体を記録再生できる磁気ヘッドコアとして使えない為
である。
【0010】またAl含有量を 0.5〜 2.8wt%としたの
は0.5wt%未満では1000以上の透磁率が得られず、 2.8w
t%を越えると 15000G以上の飽和磁束密度が得られな
い為である。
【0011】また上記のFe−Co−Si−Al合金は
Alの添加量が少ないのでセンダスト合金より多少耐食
性が低く磁気ヘッドに使用した時、錆が発生することが
ある。本発明ではこれを防止するために上記合金に更に
Crを1〜 3.5wt%含有させて飽和磁束密度を 15000G
以下に落とすことなく耐食性を改善したものである。し
かしてCrを1〜 3.5wt%としたのはCrが1wt%未満
では耐食性改善の効果が見られず、Crが 3.5wt%を越
えると 15000以上の飽和磁束密度が得られなくなる為で
ある。
【0012】また本発明では、このようにCrを添加せ
しめたFe−Co−Si−Al合金に更に白金族元素を
0.01〜 2.0wt%含有させることにより、飽和磁束密度を
低下させることなくより一層耐食性を改善したものであ
る。しかして白金族元素0.01〜 2.0wt%としたのは白金
族元素が0.01wt%未満では耐食性改善の効果が見られ
ず、 2.0wt%を越えると1000以上の透磁率と 15000G以
上の飽和磁束密度が得られないからである。
【0013】また本発明では、上記Cr及び白金族元素
を含有したFe−Co−Si−Al合金に更にTi,Z
r,Nbの1種以上を合計0.01〜 3.5wt%含有させるこ
とにより耐摩耗性を向上せしめたものである。しかして
その合計の含有量を0.01〜 3.5wt%としたのは0.01wt%
未満では耐摩耗性改善効果が見られず 3.5wt%を越える
と硬くて研削加工ができなくなると同時に透磁率及び飽
和磁束密度が低下する為である。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例について説明する。純度
99.9wt%の電解鉄、純度 99.99wt%のSi,純度99.5wt
%のCo,純度99.99wt%のAlをを種々の割合で配合
し、これをアルミナ坩堝を用いて真空(3〜7×10
-10 mmHg)中で高周波溶解炉により溶製し、鋳鉄製金型
に鋳造して表1〜表3に示す組成からなる厚さ25mm,幅
25mm,長さ 160mmの鋳塊を得た。
【0015】これ等について 950℃の温度で24時間ソー
キングしてから放電加工,ワイヤーソー切断,ラッピン
グ加工により外径φ8mm,内径φ4mm,厚さ 0.2mmの磁
気測定用試料を削り出し、水素気流中 950℃でアニール
してから1kHzに於ける実効透磁率と、同様な方法で
削り出した1×1×10mmの試料でVSM(振動試料形磁
力計)を用いて10kOeまで磁場をかけたときの飽和
磁束密度(Bs)を測定し、これらの結果を表1〜表3
に示した。
【0016】また耐食性試験は、ソーキングした鋳塊か
ら8×80×3mmの角形試験片を削り出し、8×80mmの一
面を2000番のGC砥石で研磨して耐食試験片とし、これ
に35℃で1%塩水を5時間噴霧して変色領域%を測定す
る試験を行ない、この結果を表1〜表3に併記した。
【0017】耐摩耗試験はソーキングした鋳塊から縦12
mm,横14mm,高さ15mmの摩耗試験用試験片を削り出し、
その一面を2000番のGC砥石で半径6mmの曲面に研磨し
て下記のように耐摩耗性を測定した。その結果を表1〜
表3に併記した。即ち温度24℃,湿度60%の恒温恒湿槽
内に於いて、カードリーダー装置により15μmのGC砥
粒を塗布したラッピングカードと上記試験片の研磨面を
接動させることにより、該試験片の接動面における摩耗
量が 100μmとなるまでのカードのパス回数により求め
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】表1〜表3によれば本発明合金のNo.9〜
No.25のFe−Co−Si−Al系合金は1000以上の透
磁率と 15000G以上の飽和磁束密度を有し、坑磁力3000
Oeの媒体の記録再生が可能で、耐食性は比較合金No.
1のセンダスト合金より多少劣るものの耐摩耗性は殆ど
同じであった。これに対してCrを含有させた本発明合
金No.26〜No.28は1000以上の透磁率と 15000以上の飽
和磁束密度を有し、センダスト合金以上に耐食性及び耐
摩耗性が改善されていることが分かる。またCrを含有
した合金にさらに白金族元素を含有させた本発明合金N
o.29〜No.39の耐食性は一層改善されており、耐摩耗性
も多少改善されている。更にTi,Zr,Nbを一種以
上含有させた本発明合金No.40〜No.57の耐食性は上記
No.29〜No.39の合金と殆ど変わらないが耐摩耗性が著
しく改善されていることが分かる。
【0022】
【発明の効果】このように本発明のFe−Co−Si−
Al系高透磁率合金は坑磁力3000G以上の磁気記録媒体
の記録再生が可能で、更にCrや白金族元素を含有する
ことにより耐食性が改善され、更にTi,Zr,Nbを
含有させることにより耐摩耗性が向上するので、産業用
磁気ヘッドに使用可能である等工業上顕著な効果を奏す
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 繁利 神奈川県平塚市東八幡5丁目1番8号 古 河特殊金属工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si4〜11wt%,Co4〜30wt%,Al
    0.5〜 2.8wt%を含み、残部Feよりなることを特徴と
    する高飽和磁束密度合金。
  2. 【請求項2】 Si4〜11wt%,Co4〜30wt%,Al
    0.5〜 2.8wt%,Cr1〜 3.5wt%を含み、残部Feよ
    りなることを特徴とする高飽和磁束密度合金。
  3. 【請求項3】 Si4〜11wt%,Co4〜30wt%,Al
    0.5〜 2.8wt%,Cr1〜 3.5wt%,白金族元素0.01〜
    2.0wt%を含み、残部Feよりなることを特徴とする高
    飽和磁束密度合金。
  4. 【請求項4】 Si4〜11wt%,Co4〜30wt%,Al
    0.5〜 2.8wt%,Cr1〜 3.5wt%,白金族元素0.01〜
    2.0wt%を含み、更にTi,Zr,Nbよりなる群より
    選ばれた少なくとも一種以上を総量で0.01〜 3.5wt%含
    み、残部Feよりなることを特徴とする高飽和磁束密度
    合金。
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