JPH054398A - シート搬送機構及び前記シート搬送機構を有する記録装置 - Google Patents

シート搬送機構及び前記シート搬送機構を有する記録装置

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JPH054398A
JPH054398A JP3181686A JP18168691A JPH054398A JP H054398 A JPH054398 A JP H054398A JP 3181686 A JP3181686 A JP 3181686A JP 18168691 A JP18168691 A JP 18168691A JP H054398 A JPH054398 A JP H054398A
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JP
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recording
sheet
roller
ink
rotating body
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JP3181686A
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English (en)
Inventor
Yasuo Miyauchi
靖雄 宮内
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH054398A publication Critical patent/JPH054398A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク速乾性又はインク遅乾性等各種シート
を使用しても良好な印字状態を確保することが可能なシ
ート搬送機構を提供すること。 【構成】 記録手段9よりもシート搬送方向下流側に設
けられた排出ローラ対は、駆動源により回転駆動される
排出上ローラ10と、円筒形状ローラ10aと外周が剣
先形状の拍車10bとよりなり前記排出下ローラ11に
圧接された従動回転する排出下ローラ11とよりなる。
前記排出下ローラ11に対する排出上ローラ10のロー
ラ10aと拍車10bの当接及び離隔の切り換えは切換
手段20により行われる。 【効果】 上記構成により、インク速乾性のシートを搬
送するときは前記ローラ10aを、インク遅乾性のシー
トを搬送するときは前記拍車10bを選択し、その搬送
を行うので、画像が汚れたり乱れたりすることなく良好
な印字状態を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート搬送機構を有する
記録装置に関し、更に詳しくはインクジェットプリンタ
においてシート搬送機構に特徴を有する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシート搬送機構としては、駆動源
の動力により駆動する駆動ローラと、その駆動ローラに
圧接して従動回転する従動ローラとよりなり、前記ロー
ラ対によりシートを搬送するよう構成されており、更に
前記従動ローラを複数に分割し、その分割された従動ロ
ーラを部分的に前記駆動ローラから離隔できるように構
成されている。これは各種シートへの対応を考慮したも
のであって、即ちインクの速乾性のシートについては、
記録後のシートの全面を前記ローラ対で挟持しても問題
ないが、遅乾性のシートにおいては、記録後のシートの
全面を前記ローラ対で挟持すると前記シートの記録面の
画像を乱すことになるのでシート両端の余白部分のみを
ローラで挟持して、シートの記録面である印字域に接触
するローラを非接触な位置まで離すようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、インク遅乾性のシートを使用する場合、前記
シートをローラで挟持する部分が少ししかとれないの
で、シートの印字域である中央部に浮きが発生すること
が多い。この状態で記録手段が走査しながら印字を行う
と、記録手段のヘッド面とシートの浮き部分が接触して
印字面を汚してしまうという欠点があった。
【0004】また、記録後のシートを挟持し搬送するロ
ーラ対の一方のローラを、外周に剣先部を持つ拍車によ
って構成したものがある。前記拍車は他方のローラに常
時圧接されており、インク遅乾性のシートを搬送しても
実際にシートの印字域に接触するのは前記拍車の剣先部
だけなので、画像を乱すことはほとんどない。しかし、
前記拍車及びローラによりインク速乾性のシートを搬送
する場合、前記シートはインクの吸水性を良くしてある
シートであるから、膨潤によって印字後のシート面に弛
みが生じ、この弛みが拍車と拍車の間で浮き状態を作っ
てしまい、そのシートの浮きにより画像が汚れるという
欠点があった。もちろん拍車の数を増していけば、浮き
を押さえる効果は大きくなるが、円筒形状のローラと違
いシートを連続的に押さえているわけではないので、前
記シートの浮きを確実に押さえることはできなかった。
【0005】そこで本発明は従来の前記課題を解決し、
その目的とするところは、インク速乾性或いは遅乾性等
各種シートを使用した場合でも良好な印字状態を確保す
ることが可能な記録装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る代表的な手段は、駆動源の動力により駆
動する駆動回転体と、その駆動回転体に圧接されて従動
回転する従動回転体とよりなる回転体対により記録シー
トを搬送するシート搬送機構において、前記従動回転体
が、円筒形状の回転体と外周に複数の剣先部を持つ拍車
形状の回転体とを備え、且つ少なくとも円筒形状の回転
体は前記駆動回転体から当接及び離隔可能に構成したこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、搬送方向下流側回転体対にお
いて、円筒形状の回転体と外周に複数の剣先部を持つ拍
車形状の回転体とを備えた従動回転体を、前記駆動回転
体に対して当接及び離隔可能に構成することにより、イ
ンク速乾性、インク遅乾性等の各種シートにかかわら
ず、浮きのない良好な印字状態を確保できる。
【0008】
【実施例】
〔第1実施例〕次に前記手段を適用した記録装置の一実
施例を図1乃至図3を参照して具体的に説明する。尚、
図1はインクジェット記録装置の要部斜視説明図、図2
は装置全体の断面構成説明図、図3は遅乾性の記録媒体
を使用する場合の断面説明図である。
【0009】(全体構成の説明)先ず図2を参照して装
置の全体構成を概略説明すると、カセット1内に積載さ
れた記録媒体である普通紙やプラスチックシート等(以
下、記録シートと記す)2のうち、最上部の一枚を分離
及び給送して上ガイド3と下ガイド4との間へ送り出す
ためのピックアップローラ5が設けられている。ピック
アップローラ5は1回転すると図2に示す如き状態で停
止し搬送力を失うが、その前に記録シート先端は搬送ロ
ーラ対6,7に挟持されるようになっており、以降はこ
の搬送ローラ対6,7により搬送される。この搬送ロー
ラ対6,7で記録シート2をプラテン8上へ搬送し、プ
ラテン8の対向位置に設置された記録手段9によって所
定記録を行った後、排出ローラ対10,11で排出トレ
イ12へ排出する如く構成している。
【0010】次に前記各部の構成について、具体的に説
明する。 (搬送ローラ対の説明)搬送ローラ対は図1乃至図3に
示すように搬送上ローラ6と搬送下ローラ7とよりな
り、搬送下ローラ7には図示しない駆動伝達系を介して
駆動力が伝達され、搬送上ローラ6は軸13を中心に回
動可能なアーム14の一端に取り付けられ、図2に示す
如くアーム14の他端に取り付けられた引張スプリング
15の付勢により搬送下ローラ7に圧接する如く構成さ
れている。従って、搬送下ローラ7が駆動回転すると搬
送上ローラ6が従動回転し、両ローラ6,7によって記
録シート2をプラテン8上へと搬送する。尚、前記搬送
下ローラ7は図示しないシートセンサからの信号によ
り、記録シート2が給送されてきたことを検出すると駆
動回転し、記録動作に応じて間欠回転する。
【0011】(記録手段の説明)本実施例では記録手段
9としての記録ヘッド9aは、記録信号に応じてエネル
ギーを印加することにより、インク吐出口からインクを
吐出するものであり、インクタンクが一体的に構成され
ている。本実施例では特にインクジェット記録方式の中
でもインクを吐出させるために利用するエネルギーとし
て熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体や
レーザー光等)を備え、この熱エネルギーによってイン
クの状態変化を生起させるものを用いている。この方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成出来るから
である。前記記録ヘッド9aはキャリッジ9bに着脱可
能に搭載されており、このキャリッジ9bはガイドレー
ル9cに沿ってスライド可能に取り付けられ、図示しな
い駆動手段によって記録シート2の幅方向(図1の矢印
b方向)に移動可能に設けられている。即ち、キャリッ
ジ9bの移動に同期して記録ヘッド9aから記録信号に
応じてインクを吐出することにより、記録シート2にイ
ンク像を記録するものである。
【0012】(排出ローラ対の説明)排出ローラ対は図
1乃至図3に示すように排出上ローラ10と排出下ロー
ラ11とよりなり、前記記録手段9による記録位置より
もシート搬送方向下流側に設けられている。排出下ロー
ラ11には図示しない駆動伝達系を介して駆動力が伝達
される。一方、排出上ローラ10は円筒形状のローラ1
0aと外周に複数の剣先部を持つ拍車10bとよりな
り、軸13,14を中心に回動可能な側板15の両端に
それぞれ設けられている。前記側板15の回動中心であ
る軸13,14は、軸16を中心に回動可能なアーム1
7の一端に取り付けられ、図2に示す如くアーム17の
他端に取り付けられた引張スプリング18の付勢により
排出下ローラ11に圧接する如く構成されている。尚、
排出上ローラ10のローラ10aと拍車10bとは排出
下ローラ11に対して後述する切換手段20により当接
及び離隔可能に構成されている。また、排出上ローラ1
0と排出下ローラ11とが当接状態にある時は、前記側
板15は装置本体フレーム側に設けられたリブ19(軸
14側)と係合して回動不可能となっている。
【0013】従って、排出下ローラ11が駆動回転する
とそれに伴って排出上ローラ10が従動的に回転し、記
録後のシート2を排出トレイ12上に排出するのであ
る。尚、前記排出下ローラ11の回転周速度は搬送下ロ
ーラ7の回転周速度に対して数%増速された状態に設定
されているため、プラテン8上の記録シート2は常に適
度なテンションが与えられて弛みが生じないようになっ
ている。
【0014】(切換手段の説明)次に切換手段20につ
いて図1乃至図3を参照して説明すると、これはプラテ
ン8(或いは記録シート2)に対する排出上ローラ10
の当接、離隔を行い、その距離を選択的に切り換えるた
めのものである。
【0015】前記切換手段20は図1に示すように軸1
3の端部に一体形成されたギア13a下方に設けられて
おり、その構成は矢印a方向に回動可能な操作レバー2
0bと、軸13と係合してアーム17ごと前記排出上ロ
ーラ10を持ち上げるためのカム部20bと、軸13の
端部に固定された前記ギア13aと噛み合って側板15
を回転させるためのギア部20cとよりなる。
【0016】前記操作レバー20aを矢印a方向に操作
すると、まずカム部20bが軸13と係合してアーム1
7ごと排出上ローラ10を持ち上げてローラ10aを記
録シート2から離隔し、その状態のまま前記軸13の端
部に固定されたギア13aと切換手段20のギア部20
cとが噛み合って側板15を回転させる。図3に示すよ
うに前記ローラ10aと拍車10bとの位置関係が完全
に逆転したところで、前記軸13とカム部20bとの係
合が外れ、今度は排出下ローラ11に拍車10bが加圧
された状態となる。
【0017】このとき側板15は、前述したように装置
本体フレーム側に設けられたリブ19と係合して回動不
可能となっており、逆に図3に示すようにリブ19との
係合が外れると回転自在となる。即ち、図2に示す如き
係合状態では、引張スプリング18の復元力は排出上ロ
ーラ10のローラ10a或いは拍車10bの加圧力とし
て作用する。
【0018】次に前記構成の記録装置により、速乾性の
記録シートと、遅乾性の記録シートを使用する場合につ
いて説明する。先ずカセット1内に積載された記録シー
ト2のうちの最上部の一枚がピックアップローラ5によ
り分離及び給送され、ガイド3,4を介して搬送ローラ
対6,7に挟持される。前記記録シート2は搬送ローラ
対6,7によりプラテン8上へ搬送され、プラテン8の
対向位置に設置された記録手段9によって所定の記録が
行われる。ここで、記録後のシートが速乾性である場合
は、前記切換手段20で排出上ローラ10の円筒形状ロ
ーラ10aを選択して、そのローラ10aと排出下ロー
ラ11とにより前記シートの排出作業を行い、前記記録
後のシートが遅乾性である場合には、前記切換手段20
で排出上ローラ10の拍車10bを選択して、その拍車
10bと排出下ローラ11とにより前記シートの排出作
業を行うのである。
【0019】従って、インク速乾性のシートを使用した
場合、インクによる膨潤があってもシート幅全体を円筒
形状ローラ10aによって押さえているので、プラテン
11からの浮きを抑えることができる。また、インク遅
乾性のシートを使用した場合、複数の拍車10bによっ
てシート幅に対して適当な間隔を持って押さえているの
で、前記シートのプラテン11からの浮きを最小限に抑
えることができる。更にこの時、前記シートの未乾燥の
記録面を前記拍車10bによって押さえることになる
が、前述したように拍車10bは外周が複数の剣先形状
になっているので、前記記録面の乱れはほとんどない。
【0020】〔他の実施例〕図4及び図5は他の実施例
であり、図4はインクジェット記録装置の要部斜視説明
図、図5は装置全体の断面構成説明図である。本実施例
の特徴は排出上ローラを複数に分割したものであり、そ
れぞれアーム及び引張スプリングによって独立に加圧さ
れている。また前記排出上ローラの間にはホルダーによ
って支持された外周が剣先形状の拍車が配設されてお
り、この拍車もそれぞれ独立に加圧されている。尚、本
実施例における装置の全体構成は上記第1実施例で説明
したものと略同等であり、搬送ローラ対及び記録手段の
構成は上記第1実施例と共通であるので、ここでは省略
する。また、同部材には同符号を付している。
【0021】(排出ローラ対の説明)排出ローラ対は図
4及び図5に示すように排出上ローラ21と排出下ロー
ラ22とよりなり、前記記録手段9による記録位置より
もシート搬送方向下流側に設けられている。排出下ロー
ラ22には図示しない駆動伝達系を介して駆動力が伝達
される。一方、排出上ローラ21は複数に分割された円
筒形状ローラであり、それぞれ軸23を中心に回動可能
なアーム24の一端に取り付けられており、更に前記各
アーム24の他端にはそれぞれ突出部24aが設けられ
ていると共に引張スプリング25が取り付けられてい
る。従って、排出上ローラ21は前記引張スプリング2
5で付勢され、排出下ローラ22に圧接して従動可能に
なっている。また前記排出上ローラ21の間にはホルダ
ー26によって支持された外周が剣先形状の拍車27が
配設されており、前記排出上ローラ21と同様にホルダ
ー26の端部に取り付けられた引張スプリング25で付
勢され、排出下ローラ22に圧接して従動可能になって
いる。
【0022】(切換手段の説明)次に切換手段30につ
いて説明すると、記録シート2に対する排出上ローラ2
1の当接、離隔を選択的に切り換えるためのものであ
る。
【0023】その構成は図4及び図5に示すように軸3
0aが装置本体フレームに回動可能に取り付けられ、軸
30aの一方端には操作レバー30bが設けられてい
る。また前記軸30aには図4の状態でX軸方向に長
く、Y軸方向に短いカム30cが前記アーム24の端部
に設けられた突出部24aに対応する位置にそれぞれ設
けられている。
【0024】このカム30cは、図4に示すように操作
レバー30bを水平にした状態では排出上ローラ21を
支持しているアーム24の突出部24aに接触しない。
従って、前記排出上ローラ21は引張スプリング26の
付勢によってホルダー26に支持された拍車27と共に
記録シート2に当接する。一方、操作レバー30bを垂
直(図中矢印c方向)に倒して軸30a上の所定位置に
固定されたカム30cを前記状態から90°回転させる
と、前記カム30cが排出上ローラ21を支持している
アーム24の突出部24aと係合し、これを押し下げ
る。このためアーム24が軸23を中心にして回転し、
排出上ローラ21が記録シート2から離隔するように構
成されている。
【0025】次に前記構成の記録装置により、速乾性の
記録シートと、遅乾性の記録シートを使用する場合につ
いて説明する。カセット1内に積載された記録シート2
が分離及び給送され、記録手段9によって所定の記録が
行われるまでは前記第1実施例と同様であるので、ここ
では詳述しない。
【0026】先ず、記録後のシートが速乾性である場合
は、前記切換手段30の操作レバー30aは図4に示す
ように水平状態であるので、排出上ローラ21及び拍車
27が共に前記シートに当接されてシート幅ほぼ全域を
押さえており、この状態でシートの排出作業が行われ
る。従って、前記シートの記録状態によってはインクの
膨潤があってもプラテン8上からの浮きを抑えることが
可能である。
【0027】次に、前記記録後のシートが遅乾性である
場合には、前述したように切換手段30により排出上ロ
ーラ21は前記シートから離隔された状態となり、この
状態で前記シートの排出作業を行うのである。従って、
記録後のシートを押さえるのは拍車27だけになるの
で、前記シートの記録面を乱すことなく、プラテン8上
のシートの浮きを最小限に抑えることが可能である。ま
た、ここではインク速乾性のシートを使用する場合に排
出上ローラ21と拍車27を共に加圧状態としたが、そ
の拍車27の設定によってはシートに拍車27の跡(剣
先部による凹み)が残る可能性があるので、拍車27を
離隔させるように構成しても良い。
【0028】また前述した実施例では記録手段としてイ
ンクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて電
気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による膜沸騰を
越える加熱によって生ずる気泡の成長により、インクを
吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に好
ましい。その代表的な構成や原理については、例えば米
国特許第4723129号明細書、同第4740796
号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うも
のが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンテ
ィニュアス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデ
マンド型の場合には、液体(インク)が保持されている
シートや液路に対応して配置されている電気熱変換体
に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度
上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加すること
によって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、
記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的に
この駆動信号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出
来るので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出
用開口を介して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴
を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時
適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体
の吐出が達成出来、より好ましい。
【0029】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
前記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、更に優れた記録を行うことが出来る。
【0030】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第4558333号明細書、同第445960
0号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。また複数の電気熱変換体に対して、共通するスリッ
トを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭
59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発
明の効果は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどの
ようなものであっても、本発明によれば記録を確実に効
率良く行うことが出来るようになるからである。
【0031】更に、記録装置が記録出来る記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
て、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0032】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。また本発明の記録装置の構成と
して設けられる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明をの効果を一層安定出来
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或い
はこれとは別の加熱素子或いはこれらの組合せによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0033】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0034】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を3
0℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギ
ーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態
変化のエネルギーとして使用せしめることで防止する
か、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固
化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録シートに到達する
時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネル
ギーによって初めて液化する性質のインクを使用する場
合も適用可能である。このような場合のインクは、特開
昭54−56847号公報或いは特開昭60−7126
0号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または
貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気
熱変換体に対して対向するような形態としても良い。上
述した各インクに対して最も有効なものは、前述した膜
沸騰方式を実行するものである。
【0035】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、搬送方向下流側で
ある排出側のローラ対において、従動ローラが円筒形状
ローラと外周が剣先形状の拍車とを備えており切換可能
に構成されているので、印字後のシートがインク速乾性
である場合には円筒形状ローラで、前記シートがインク
遅乾性である場合には拍車で押さえることにより、各種
シートにおいてプラテンからの浮きを最小限に抑えて良
好な印字状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るインクジェット記録
装置の要部斜視説明図である。
【図2】装置全体の断面構成説明図である。
【図3】遅乾性記録シートを使用する場合の説明図であ
る。
【図4】本発明の第二実施例に係る記録装置の要部斜視
説明図である。
【図5】装置全体の断面構成説明図である。
【符号の説明】
1…カセット 2…記録シート 3…上ガイド 4…下
ガイド 5…ピックアップローラ 6…搬送上ローラ
7…搬送下ローラ 8…プラテン 9…記録手段9a…
記録ヘッド 9b…キャリッジ 9c…ガイドレール
10…排出上ローラ 10a…ローラ 10b…拍車
11…排出下ローラ 12…排出トレイ 13…軸 1
3a…ギア 14…軸 15…側板 16…軸 17…
アーム18…引張スプリング 19…リブ 20…切換
手段 20a…操作レバー20b…カム部 20c…ギ
ア部 21…排出上ローラ 22…排出下ローラ23…
軸 24…アーム 24a…突出部 25…引張スプリ
ング 26…ホルダー 27…拍車 30…切換手段
30a…軸 30b…操作レバー 30c…カム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の動力により駆動する駆動回転体
    と、その駆動回転体に圧接されて従動回転する従動回転
    体とよりなる回転体対により記録シートを搬送するシー
    ト搬送機構において、前記従動回転体が、円筒形状の回
    転体と外周に複数の剣先部を持つ拍車形状の回転体とを
    備え、且つ少なくとも円筒形状の回転体は前記駆動回転
    体から当接及び離隔可能に構成したことを特徴とするシ
    ート搬送機構。
  2. 【請求項2】 記録シートに記録を行うための記録手段
    と、請求項1記載のシート搬送機構とを有する記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出して記録を行うインク
    ジェット記録方式である請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による膜沸
    騰を越える加熱によって生ずる気泡の成長により、イン
    クを吐出口より吐出して記録を行うインクジェット記録
    方式である請求項4記載の記録装置。
JP3181686A 1991-06-27 1991-06-27 シート搬送機構及び前記シート搬送機構を有する記録装置 Pending JPH054398A (ja)

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JP3181686A JPH054398A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 シート搬送機構及び前記シート搬送機構を有する記録装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7596829B2 (en) 2005-05-18 2009-10-06 Samsung Gwangju Electronics Co., Ltd. Vacuum cleaner
JP2014195884A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7596829B2 (en) 2005-05-18 2009-10-06 Samsung Gwangju Electronics Co., Ltd. Vacuum cleaner
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