JPH0543568Y2

JPH0543568Y2 -

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Publication number: JPH0543568Y2
Application number: JP1987117956U
Authority: JP
Priority date: 1987-07-31
Filing date: 1987-07-31
Publication date: 1993-11-02
Anticipated expiration: 2002-07-31
Also published as: JPS6423173U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の利用分野］本考案は、電子カメラに係り、詳しくは画像、
又は音声等を磁気的に記録するビデオフロツーピ
ー等の記録媒体における記録容量に不足が生じた
場合の表示を行なう電子カメラに関するものであ
る。

［考案の背景］一般に、電子カメラにより撮影した画像は
CCD等の撮像素子を介して、例えば磁気デイス
クからなるビデオフロツピーのトラツクに記録さ
れる。

また、ビデオフロツピーへの記録方式として
は、１トラツクに画像信号の１フイールドを記録
し、再生時もこの１トラツクの１フイールド分で
１画面を構成するフイールドモードと、１画面を
２フイールドで構成し、一方のフイールドを第１
トラツク、他方のフイールドを第２トラツクに記
録し、再生時にはこの第１トラツク及び第２トラ
ツクの各フイールドで１画面を構成するフレーム
モードとがある。

さらに、１画面分の画像信号記録前に１トラツ
ク分のトラツクを空け、画像以外に例えば音声や
日付け等の撮影情報を記録することができるモー
ド（以下モード２と称す）が近年提案されてお
り、このモード２を選択して、例えば、フイール
ドモードによる撮影を行なうと、空トラツク〜１
フイールド記録トラツク〜空トラツクという順
に、またフレームモードによる撮影では、空トラ
ツク〜第１フイールド記録トラツク〜第２フイー
ルド記録トラツク〜空トラツクという順に空トラ
ツクが夫々１画面分の画像信号記録前に設けられ
るようになつている。

ところで、ビデオフロツピーに残つている記録
可能なトラツク数が例えば２トラツクであつた場
合、フイールドモードによる撮影ではモード２を
選択しても最大２トラツクあれば撮影可能である
が、フレームモードによる撮影ではモード２を選
択していると３トラツク必要であることから記録
不能になる。

そこで、従来はカメラのフアインダー内又はカ
メラ本体に発光ダイオード、液晶デイスプレイ等
の表示装置を設け、撮影時の記録モードがフイー
ルドモード、フレームモード、２モードであるか
を発光ダイオードの点灯で表示するとともに、記
録終了のときに液晶デイスプレイノセグメントに
空トラツクがないことを表示するようにしてい
た。

しかしながら、このような表示方式では、単に
撮影時の記録モードと、記録終了の表示を行なう
だけなので、実際に記録可能なトラツクが残つて
いても撮影者にはそれが分からず、例えばフレー
ムモードで撮影している場合、残トラツクがあつ
て撮影可能か否かが分からないという問題点があ
つた。

［考案の目的］本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、選択したモードではトラ
ツク数が不足する状態が生じた場合、残トラツク
分での記録が他のモードを使用して可能か否かを
撮影者に分かり易く表示できるようにし、また記
録媒体であるビデオフロツピーへの記録不能の他
の原因についも表示できるようにし、記録媒体を
扱いやすくした電子カメラを提供することを目的
とするものである。

［考案の概要］本考案の目的を達成するための要旨とするとこ
ろは、記録媒体に対し、使用トラツク数の異なる
複数の記録モードで記録可能な電子カメラにおい
て、前記記録媒体の装填の有無を検出し、該記録
媒体が未装填の場合には該記録媒体が未装填であ
ることを表示する第１の表示手段と、前記記録媒
体に対する記録の可否を設定するための誤消去防
止片の状態を検出し、該誤消去防止片の状態が記
録禁止状態に設定されていた場合には記録不能で
あることを表示する第２の表示手段と、前記記録
媒体上の残トラツク数を検出する残トラツク数検
出部を、該残トラツク数検出部で検出した残トラ
ツク数が選択された記録モードにおける必要トラ
ツク数より少ない場合、該記録モードにおける記
録が不能であることを表示する第３の表示手段
と、を備えたことを特徴とする電子カメラにあ
る。

［考案の実施例］以下本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。

第１図は、本考案による電子カメラの一実施例
の概略図である。

図中、１はカメラのレリーズスイツチ、２１は
ビデオフロツピーの装填の有無を検出するビデオ
フロツピー検出スイツチ、３は表示器４を駆動制
御する制御回路、５は制御回路３及び表示器４等
の駆動用電源である電源制御回路、１０，１１は
電源コントロール線、２０は表示コントロール線
で、レリーズスイツチ１のをオンすると、電源制
御回路５からの電力が制御回路３に供給され、レ
リーズスイツチ１のオフ動作により、予め定めら
れた時間経過後に制御回路３への電力供給が遮断
されるようになつており、また表示器４はスタン
バイ時の消費電流がすくないので、常時電力が供
給されるようにしている。表示器４は液晶表示方
式で、電子カメラに装填されるビデオフロツピー
の外観形状を絵表示する絵表示セグメント部６
と、７セグメントからなり撮影枚数等の数値を表
示する数値表示セグメント部７と、絵表示セグメ
ント部６に設けたビデオフロツピーの誤消去防止
用ツメに対応する絵表示の誤消去防止ツメ表示セ
グメント部３４と、メツセージ表示セグメントブ
ロツク３０と、フイールド（FIELD）モード表
示セグメント３１と、フレーム（FRAME）モー
ド表示セグメント３２と、モード２表示用のモー
ド表示セグメント３３が夫々設けられている。

また、制御回路３には、レリーズスイツチ１及
びビデオフロツピー検出スイツチ２１に加えて、
ビデオフロツピーに設けられた誤消去防止ツメの
有無を検出する誤消去防止ツメ検出スイツチ２
２、ビデオフロツピーの記録トラツク終了を検出
するトラツクENDスイツチ２３、ビデオフロツ
ピーに画像をフイルド記録又はフレーム記録する
かの記録モードを切替えるモード１切替えスイツ
チ２４及びビデオフロツピーのトラツクへの記録
順序等を替えるモード２切替えスイツチ２５が接
続されている。

次に、制御回路３の動作を第２図に示すフロー
チヤートに基ずいて説明する。

先ず、カメラ本体に装填されたビデオフロツピ
ーが正常なものであるか否かを調べる（S50）。
ここでビデオフロツピーが正常なものであるか否
かの判断は、例えば、ビデオフロツピーを回転駆
動するモータに回転サーボをかけ、回転ジツタの
量の大小、回転サーボロツクの所要時間、モータ
の定常回転時のモータ端子間電圧或はモータ電流
等が正常なビデオフロツピーを駆動した場合に比
べて著しく異なると、ビデオフロツピーが不良で
あると判断する。なお、ビデオフロツピーが装填
されていると、ビデオフロツピー検出スイツチ２
１がオンし絵表示セグメント部６が点灯し、また
誤消去防止ビデオフロツピーであれば誤消去防止
ツメ表示セグメント部３４が点滅表示される。

ここで、ビデオフロツピーが不良であると、メ
ツセージ表示セグメントブロツク３０に不良であ
る表示、例えば『Err』を表示し（S59）、絵表示
セグメント部６を点滅表示させてから（S60）、
（S65）へ進み、シーケンスが終了する。

また、ビデオフロツピーが正常であれば、モー
ド１切替えスイツチ２４を調べ、記録モードがフ
イールドモードかフレームモードかを判断する
（S51）。

そして、フイールドモードであればFIELDモ
ード表示セグメント３１を点灯し（S61）、フレ
ームモードであればFRAMEモード表示セグメン
ト３２を点灯し（S52）、夫々（S53）へ進む。

（S53）では、モード２切替えスイツチ２５を
調べ、モード２が選択されているとモード表示セ
グメント３３を点灯表示し（S62）、モード２が
選択されていなければモード表示セグメント３３
を消灯し（S54）、夫々（S55）へ進む。

（S55）では、ビデオフロツピーの残トラツク
数をサーチし、（S56）へ進む。

（S56）では、残トラツク数と、選択したモー
ド（モード１又はモード２）における記録モード
（フイールドモード又はフレームモード）の必要
とするトラツク数とを比較し、残トラツクで記録
ができるか否かを判断する。

すなわち、Ｉモード１が選択された場合、 (a)：フイールドモードでは記録に必要とするト
ラツク数は１であるから、残トラツク数が１以
上であれば残トラツク有、 (b)：フレームモードでは記録に必要とするトラ
ツク数は２であるから、残トラツク数が２以上
であれば残トラツク有、モード２が選択された場合、 (a)：フイールドモードでは記録に必要とするト
ラツク数は２であるから、残トラツク数が２以
上であれば残トラツク有、 (b)：フレームモードでは記録に必要とするトラ
ツク数は３であるから、残トラツク数が３以上
であれば残トラツク有、として（S63）へ進み、また残トラツクが無いと
判断されると（S57）へ進む。

（S63）では、残トラツクであることから、メ
ツセージ表示セグメントブロツク３０を消灯し、
次いで（S64）で撮影シーケンスを実行する。

また、残トラツクが無いと、（S57）でメツセ
ージ表示セグメントブロツク３０に『End』表示
を行ない、さらに、（S58）で選択したモード及
び記録モードに対応する表示部を点滅表示させ
る。例えば、モード１で、フイールドモードであ
ればFIELDモード表示セグメント３１、フレー
ムモードであればFRAMEモード表示セグメント
３２を点滅表示させ、またモード２で、フイール
ドモードであればFIELDモード表示セグメント
３１及びモード表示セグメント３３、フレームモ
ードであればFRAMEモード表示セグメント３２
及びモード表示セグメント３３を夫々点滅表示さ
せる。

そして、（S65）で残トラツクの有無に関する
表示シーケンスが終了する。

したがつて、撮影者はメツセージ表示セグメン
トブロツク３０、FIELDモード表示セグメント
３１、FRAMEモード表示セグメント３２、モー
ド表示セグメント３３の表示状態から、選択した
モードでの記録が不可能であることが分かり、記
録可能な他のモードを容易に探し出すことがで
き、ビデオフロツピーのトラツクを無駄なく使え
ることができることとなる。

［考案の効果］以上説明してきたように、本考案によれば、記
録モードに応じて残トラツクでの記録が可能か否
かを、例えば選択した記録モードの表示を点滅さ
せることで撮影者に知らせることができるため、
他の記録モードの選択で残トラツクへの記録可能
性の可否を容易に調べることができ、記録媒体を
有効に使用することが可能となるといつた効果が
得られる。

また、単に記録不能であることを表示するにと
どまらず、その記録不能の原因が何であるか、す
なわち記録媒体の未装填によるものか、あるいは
記録媒体の誤消去防止片が記録禁止状態にセツト
されているのか、それとも記録媒体に記録トラツ
クの残りがないのかを明瞭に操作者に認識させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電子カメラの一実施例の
概略図、第２図はその動作を示すフローチヤート
である。１……レリーズスイツチ、３……制御回路、４
……表示器、５……電源制御回路、６……絵表示
セグメント部、７……数値表示セグメント部、２
１……ビデオフロツピー検出スイツチ、３０……
メツセージ表示セグメントブロツク、３１……
FIELDモード表示セグメント、３２……
FRAMEモード表示セグメント、３３……モード
表示セグメント。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】記録媒体に対し、使用トラツク数の異なる複数
の記録モードで記録可能な電子カメラにおいて、前記記録媒体の装填の有無を検出し、該記録媒
体が未装填の場合には該記録媒体が未装填である
ことを表示する第１の表示手段と、前記記録媒体に対する記録の可否を設定するた
めの誤消去防止片の状態を検出し、該誤消去防止
片の状態が記録禁止状態に設定されていた場合に
は記録不能であることを表示する第２の表示手段
と、前記記録媒体上の残トラツク数を検出する残ト
ラツク数検出部と、該残トラツク数検出部で検出
した残トラツク数が選択された記録モードにおけ
る必要トラツク数より少ない場合、該記録モード
における記録が不能であることを表示する第３の
表示手段と、を備えたことを特徴とする電子カメラ。