JPH0543016A - 材料取扱装置 - Google Patents

材料取扱装置

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JPH0543016A
JPH0543016A JP20058491A JP20058491A JPH0543016A JP H0543016 A JPH0543016 A JP H0543016A JP 20058491 A JP20058491 A JP 20058491A JP 20058491 A JP20058491 A JP 20058491A JP H0543016 A JPH0543016 A JP H0543016A
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cassette
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crane
hooks
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Goro Fukugami
五郎 福神
Masaaki Toyama
正明 外山
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納効率を十分良く構成された立体倉庫に、
省力的に材料を出し入れでき、自動化が可能な構成とし
た材料取扱装置を提供する。 【構成】 棚17に収納されているカセット1内の材料
Wまたは棚17に直線収納されている材料Wを出し入れ
すべく取扱う材料取扱装置であって、前記材料Wを出し
入れするフック部62を備えた複数の材料用フック2
9,31を設け、この各材料用フック29,31を材料
Wの長手方向へ独立して移動自在に設けてなることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カセットに収納され
て棚に段状に支承されている材料を、省力的に出し入れ
などするための材料取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体的に材料を収納する立体倉庫
としては、図20に例示したように、立設された複数本
の縦柱201から夫々左右に複数の横棒203を枝状に
張り出して棚205に形成したものが一般的であり、棒
鋼材などの材料Wを複数の横棒203へ橋架して載置
し、クレーンの材料用フック207を用いてこの棚20
5から材料Wを出し入れしている。
【0003】この場合、材料用フック207のフック部
209は、左右の棚205,205の間を上下動するの
で、フック部209の長さaと、左右の棚205,20
5の間には、最小の余裕bとcは必要で、棚205,2
05の間に必要な空間は、a+b+cとなっている。そ
して、立体倉庫の場合、限られたスペースの中にどれだ
け多数の材料を収納できるかが、重要な課題である。
【0004】しかし、従来では、材料用フック207の
フック部209は、フック部209の長さaが固定され
ているため、棚205,205間の必要空間は長くなっ
ていて、材料の収納効率は良いとはいえない。また、棚
の奥に支承されている材料Wを取り出す場合は、フック
部209が十分に長くないと、手前側の材料Wに材料用
フック207が衝突する危険がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に近年は、材料の切
断,加工機械への材料の供給,加工済み品の搬出など、
材料の出し入れなど、材料の取扱を取り巻く作業は完全
自動化が進んできている。
【0006】ところが材料の収納,取扱のみは依然とし
て、人手にたよっているため、機械加工などの全体の自
動化,省力化によるメリットは必ずしも十分に得られて
いるとは言い難い。
【0007】しかも上記のように、従来の立体倉庫は、
材料の収納効率は良くないうえ、棚からの材料の取り出
しなどのクレーン操作が極めて面倒となっている。
【0008】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ため、収納効率を十分良く構成された立体倉庫に、省力
的に材料を出し入れでき、自動化が可能な構成とした材
料取扱装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、棚に支持されているカセット内の材料を主
として取り扱う材料取扱装置であって、棚に対し水平方
向に接近,離間可能なクレーン本体と、クレーン本体の
縦柱に沿い昇降自在な左右のリフトと、リフトへこれか
ら突出,没入可能に設けられてこの突出によりカセット
の左右部又は、横フレームの左右部に係合してカセット
あるいは、横フレームを支承する係合部材と、横フレー
ム上にてその長手方向に夫々横移動して材料又は、カセ
ットを支承する一対の材料用フックとを有したクレーン
を備え、そして、材料用フックを、フック本体と、横フ
レームに対しその長手方向に直交して縦移動可能とした
フック部とに分割している材料取扱装置に構成した。
【0010】また、材料用フックを、フック本体と、横
フレームに対し水平面内で材料支承向きを変更可能とし
たフック部とに分割している材料取扱装置に構成した。
【0011】さらに、材料用フックを、フック本体と、
これに着脱可能なフック部とに分割している材料取扱装
置に構成した。
【0012】
【作用】棚に対しクレーン本体を接近し、リフトを上昇
あるいは下降動作して棚上の所望のカセットにリフトを
近付け、検出部材を突出動作すると、該カセットの左右
部に係合部材が係合して、カセットはリフトに支承さ
れ、このカセットはクレーンにより材料の搬送などに都
合の良い所定の位置へ移される。
【0013】また、横フレームの左右部へ係合部材を突
出させてこの横フレームをリフトに結合し、横フレーム
上の一対の材料用フックを横移動する操作により、例え
ばカセットから材料を出し入れできる。
【0014】これらにより、棚に支持されているカセッ
ト内の材料を容易、かつ、能率良く所定の位置に取り出
し、あるいは、材料を棚に収納できる。
【0015】そして、材料用フックを、フック本体と、
横フレームに対しその長手方向に直交して縦移動可能と
したフック部とに分割しているので、フック部を縦移動
して例えばフック部の突出長さを長くして、棚の奥に支
承されている材料を、フック本体が棚に衝突する危険な
どなく、安全に取り出しできる。
【0016】また、材料用フックを、フック本体と、横
フレームに対し水平面内で材料支承向きを変更可能とし
たフック部とに分割しているので、例えば棚に支承され
ている材料にフック本体を極めて接近させた姿勢で材料
用フックによる材料の取り出しができる。
【0017】さらに、材料用フックを、フック本体と、
これに着脱可能なフック部とに分割しているので、例え
ば短いフック部に取付け替えすることにより、左右の棚
間が狭く形成されて収納効率の大きい立体倉庫に十分、
対応することができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図に基づき説明
する。
【0019】図1は、この発明の実施例を、材料切断シ
ステムに適用した斜視図である。例示した材料切断シス
テムは、材料Wを収納したカセット1を、上下方向に多
数、段状に配設して支承している立体倉庫3と、立体倉
庫3へのカセット1の出し入れ及び、カセット1への材
料Wの出し入れを行うクレーン5と、加工機の一例とし
ての切断機7と、立体倉庫3の入口側から切断機7の前
まで送材方向Aに材料Wを移送する移送体としての例え
ばローラコンベア9とによって構成されている。
【0020】そして、カセット1から取り出した材料W
をローラコンベア9の左右一方の側方に載置しておき、
クレーン5を用いずにこの材料Wをローラコンベア9へ
横移しするためのバッファテーブル11と、切断された
切断材または残材を切断機7から引き出して取り去るア
ンロード装置13が、付加設備されている。
【0021】例示した立体倉庫3は、倉庫フレーム15
の内側に細幅の棚17を、上下方向に多数、段設して、
この左右の棚17,17によってカセット1の長手方向
の左右部を支持する構造である。
【0022】立体倉庫3へのカセット1の出し入れ及
び、カセット1への材料Wの出し入れや搬送を行うクレ
ーン5として例示したものは、立体倉庫3の倉庫フレー
ム15の左右外側にて送材方向Aに対し直角方向に配設
した走行レール19,19と、走行レール19,19上
を、図示しない走行用モータにて走行するクレーン本体
21と、クレーン本体21の4本の縦柱23に沿い昇降
自在な左右のリフト25,25と、リフト25,25へ
後述のように取外し可能に取付けられた横フレーム27
と、横フレーム27上にてその長手方向に夫々横移動し
て材料Wまたは、カセット1を支承する一対の材料用フ
ック29,31とによって構成され、横フレーム27を
リフト25,25から取外して後述のようにショットピ
ン43(図4参照)をリフト25へ没入させた状態で
は、立体倉庫3に収納されているカセット1の外側方
を、リフト25,25が通過できるように、横フレーム
27の長さは設定されている。
【0023】リフト25の構造の一例を、図2に一部縦
断側面図で、図3に一部横断平面図で、図4に一部縦断
正面図で、夫々示した。リフト25は、クレーン本体2
1に取付けてある昇降用モータ33により巻き上げされ
る昇降ワイヤ35に係止され、溝形の縦柱23内にて転
接する左右及び前後のローラ37,39を備えていて、
昇降用モータ33により上下する。
【0024】クレーン5の横フレーム27をリフト25
へ取外し可能に取付けるための構造として図4に例示し
たものは、リフト25に明けたピン穴41に出入れ可能
に嵌合したショットピン43を、ピン用モータ45にて
駆動されるウォームギヤ47とこのショットピン43に
形成したラック49との噛み合い動作により突出し、あ
るいは、リフト25内へ没入するものである。リフト2
5から突出したショットピン43は、クレーン5の横フ
レーム27のピン穴51へ嵌合して横フレーム27はリ
フト25,25に結合され、嵌合されているショットピ
ン43をリフト25内へ没入すると、横フレーム27
は、リフト25,25から取外しできる。カセット1に
もこのショットピン43が嵌合できるピン穴53が明け
てあり、横フレーム27の場合と同様にリフト25に結
合可能に構成している。
【0025】横フレーム27とこれの上で長手方向に移
動する一対の材料用フック29,31の構造の一例を、
図5に正面図で、図6に平面図で、図7に斜視図で、図
8に側面図で、夫々示した。材料用フック29と31
は、共に同一構造である。横フレーム27は、左右に長
いガイド部55と、ガイド部55の両端に形成した取付
部56,56(ピン穴41が明けられている)とからな
り、材料用フック29,31のフック本体57がこのガ
イド部55へ長手方向移動自在に嵌合されている。取付
部56にはフック横移動モータ58,59が取付けてあ
り、フック横移動モータ58に連結したフック移動ねじ
60を、材料用フック29の図示しないめねじに螺合
し、フック横移動モータ59に連結したフック移動ねじ
61を、材料用フック31の図示しないめねじに螺合し
(材料用フック29はフック移動ねじ61に対し遊嵌さ
れ、材料用フック31はフック移動ねじ60に対し遊嵌
されている)、フック横移動モータ58の回転により材
料用フック29が移動し、フック横移動モータ59の回
転により材料用フック31が移動する構造である。
【0026】材料用フック29,31の位置は、フック
横移動モータ58,59と夫々一体に回転する図示しな
いロータリ型の位置検知用エンコーダによって夫々計測
される。
【0027】材料用フック29,31の夫々の横移動動
作のほか、クレーン本体21の走行動作、リフト25,
25の昇降動作は、クレーン本体21などのこれら各部
材の位置を、図示は省略したが例えばマイクロスイッ
チ,光電スイッチ,エンコーダなどにより検出して、所
望位置へ制御装置88により自動制御する構成としてい
る(図1参照)。
【0028】例えば、材料用フック29,31の位置
は、立体倉庫3内に置かれているカセット1の或る基準
位置Pを原点にして、図5に示すように夫々、位置
1 ,a2 として制御装置88に記憶されている。
【0029】材料用フック29,31のフック部62
は、横フレーム27の長手方向に直交する縦移動ができ
るように、フック本体57に対しスライド自在に嵌合さ
れ、フック本体57に軸支したピニオン63を、フック
部62に形成したラック64に噛み合わせ、ピニオン6
3にスプライン嵌合したスプライン軸65を、フック部
縦移動モータ66に連結している。フック部62により
支承された材料Wは、フック部62の端部材67とフッ
ク本体57とにより、所定位置に位置決めされる。
【0030】フック部縦移動モータ66を駆動すると、
ピニオン63はラック64を移動してフック本体57か
らのフック部62の突出長さは調整される。このよう
に、材料用フック29,31を、フック本体57と、横
フレーム27に対しその長手方向に直交して縦移動可能
としたフック部62とに分割しているので、フック部6
2を縦移動して例えばフック部62の突出長さを長くし
て、棚17の奥に支承されている材料Wを、フック本体
57が棚17に衝突する危険などなく、安全に取り出し
できる。
【0031】図9に縦断側面図で例示した第2の実施例
としての材料用フック68は、フック本体57に対し、
フック部69を水平面内で材料支承向きを変更可能に構
成したものである。すなわち、フック部69に形成した
いずれも円形断面の首部70と頭部71を、フック本体
57の円筒孔72と73へ回転自在に嵌合し、頭部71
に例えば90°だけ間をおいてねじ孔74と75を設
け、フック本体57のボルト孔76を介してセットボル
ト77をねじ孔74に捩じ込むことでフック部69をフ
ック本体57に固定すると、ガイド部55に対し直角に
フック部69のV溝78が張出すことになる。これに対
し、セットボルト77を抜き取ってフック部69を図9
の位置から90°回動して図10に縦断側面図で示すよ
うにセットボルト77をねじ孔75に捩じ込んでフック
部69をフック本体57に固定すると、フック部69は
ガイド部55に並行となるものである。
【0032】このように、材料用フック29,31を、
フック本体57と、横フレーム27に対し水平面内で材
料支承向きを変更可能としたフック部69とに分割して
いるので、フック部69がガイド部55に並行となるよ
うにセットすれば、棚17に支承されている材料Wの左
右端部の真下からフック部69を上動させることによ
り、フック本体57を材料Wに極めて接近させた姿勢で
取り出しができる。
【0033】図11に縦断側面図で例示した第3の実施
例としての材料用フック79は、フック本体57に対
し、フック部80を、着脱可能に構成したものである。
すなわち、フック部80に形成した円形断面の嵌合部8
1を、フック本体57の円筒孔82へ着脱可能に嵌合で
きるようにし、嵌合部81と円筒孔82の付近でフック
本体59とに夫々ねじ孔83と84を設け、ねじ孔83
と84にセットボルト77を捩じ込むことでフック部8
0をフック本体57に固定する構造である。このほか、
図示しない他の形状のフック部に交換することができ
る。さらに、図11におけるフック部80を、180°
だけ取付け向きを変更してフック本体57へ取り付けれ
ば、図12のようにガイド部55に対するフック部80
の取付け向きを替えることができる。図13は、ガイド
部55に並行なフック部85を取り付けた場合を示して
いる。
【0034】このように、材料用フック29,31をフ
ック本体57と、これに着脱可能なフック部80や85
とに分割しているので、例えば十分短いフック部に取付
け替えすることにより、左右の棚17,17の間が狭く
形成されて収納効率が大きくなっている立体倉庫に十
分、対応することができ、逆に十分長いフック部に取付
け替えすることにより、棚17の奥に支承されている材
料Wを、フック本体57が棚17に衝突する危険などな
く、安全に取り出しできる。
【0035】カセット1は、クレーン5の左右のリフト
25,25の間へ略密接して挿入可能な長さに形成され
ていて、図14に平面図で、図15に縦断正面図で、夫
々示すように、細幅の受板86をすのこ状に配置し、受
板86に設けたV溝87に材料W1 ,W2 …(あるいは
残材、切断材)を載置する構造である。そして、これら
材料W1 ,W2 …が載置されている位置を、図示は省略
したが例えばマイクロスイッチ,光電スイッチ,エンコ
ーダなどにより検出して、カセット1内での所望位置へ
の載置や所望位置からの取り出しのための、クレーン5
の材料用フック29,31の夫々の横移動動作を自動制
御する構成としている。
【0036】例えば、カセット1に載置した材料W1
2 の位置は、このカセット1の或る基準位置Pを原点
にして、図14に示すように夫々、位置b1 ,b2 とし
て、また、夫々の長さを、L1 ,L2 として、制御装置
88に記憶されている。ここで、位置b1 と、位置b2
は、材料用フック29,31とがカセット1や隣の材料
2 に接触することなく、材料W1 をこのカセット1か
ら挟持できるように設定されることになっている。
【0037】カセット1から取り出した材料Wをローラ
コンベア9の左右一方の側方に載置しておき、クレーン
5を用いずにこの材料Wをローラコンベア9へ横移しす
るためのバッファテーブル11を、図16に平面図を、
図18にその正面図を、夫々示した。
【0038】例示したバッファテーブル11は、送材方
向Aに対し、すのこ状に配設した多数の受板89(縦板
90によって一体に結合される)と、受板89に連結し
たピストンロッド91により、送材方向Aに対し直交す
る方向にこの受板89を移動するシリンダ93と、支点
ピン95により枢支されてローラ97が受板89の下辺
に接するレバー99と、レバー99に連結したピストン
ロッド101により、送材方向Aに対し直交する方向に
このレバー99を移動するシリンダ103と、ローラコ
ンベア9上の材料W1 を送材方向Aに案内するローラか
らなる移送ガイド105とによって構成されている。
【0039】受板87には、これに載置される材料
1 ,W2 …の位置決め用の溝107が複数箇、形成さ
れ、夫々の溝107に対応する移送ガイド105が、受
板89に設けてあり、これにより、図示例では、送材方
向Aに直交して3列に材料を載置可能である。クレーン
5の走行区域の周囲は、安全柵111によって囲われて
いる。
【0040】次に上記の構成による材料取扱動作を、立
体倉庫3内のカセット1から所望の材料Wをローラコン
ベア9上に取り出す場合を例として説明する。リフト2
5,25から横フレーム27は外しておき、ショットピ
ン43はリフト25内に没入させておく。
【0041】図示しない押釦操作により取り出されるべ
き材料Wが指定されると、クレーン本体21は走行して
立体倉庫3内の所望のカセット1を支持している縦柱2
3に接近し、リフト25,25が上昇または下降して該
カセット1の横にリフト25のショットピン43がくる
位置にてリフト25は停止する。そして、ピン用モータ
45が駆動されてウォームギヤ47とラック49のと噛
み合い動作により、ショットピン43は突出してピン穴
53に嵌合し、カセット1はリフト25,25により支
持される。
【0042】次にリフト25が少し上昇してカセット1
が持ち上げられて棚17から離れ、そしてこのカセット
1が該棚17から離れるようにクレーン本体21を少し
走行して立体倉庫3内のカセット1の下方から外れた位
置までクレーン本体21を移動し、次にリフト25を十
分上昇してこのカセット1を立体倉庫3の最上位のカセ
ット1よりも上位とし、そして、クレーン本体21が立
体倉庫3から離れる方向に走行して、リフト25を下降
してローラコンベア9の側方にあるカセット支持台10
9の上へ、カセット1をのせる。そして、ピン用モータ
45が駆動されてウォームギヤ47とラック49との噛
み合い動作により、ショットピン43はカセット1内に
没入してカセット1はリフト25,25から解放され
る。
【0043】カセット1内から所望の材料Wの取り出し
操作は、予めリフト25,25にクレーン5の横フレー
ム27を結合しておく。すなわち、横フレーム27のピ
ン穴41の横にリフト25のショットピン43を位置さ
せ、ピン用モータ45を駆動してショットピン43を突
出させてピン穴41に嵌合する。そして、リフト25,
25をカセット1の近くまで下降し、次にカセット1か
ら取り出されるべき材料W1 の上方位置にクレーン本体
21を走行移動し、該材料W1 の位置b1 と、その長さ
1 とに対応して材料用フック29,31を横フレーム
27上で夫々横移動する。
【0044】次にリフト25,25が下降して材料用フ
ック29,31が材料W1 の両端外方に来ると、材料用
フック29,31は互いに接近方向へ横移動して材料W
1 を挟持する。
【0045】リフト25,25を上昇してカセット1か
ら材料W1 を持ち上げ、クレーン本体21の走行と材料
用フック29,31の同一方向横移動とリフト25,2
5の下降動作とによりバッファテーブル11の上にこの
材料W1 を乗せ、材料用フック29,31を横移動して
材料W1 を解放するとバッファテーブル11に材料W1
は載置される。バッファテーブル11には、図16のよ
うにローラコンベア9の上を含めて一時に3列に材料W
1 ,W2 ,W3 を載置することができる。ローラコンベ
ア9上の材料W1 は、そのままで送材方向Aへ送材で
き、ほかの材料W2 とW3 は、バッファテーブル11の
動作により、順次、ローラコンベア9上へ横移しでき
る。
【0046】すなわち、図16において、ローラコンベ
ア9上の材料W1 を送材した後、図18のピストンロッ
ド101をシリンダ103へ引込み動作すると、レバー
99は右回りしてローラ97は受板89を持ち上げる。
この状態でピストンロッド91をシリンダ93から突出
させると、受板89は材料W2 ,W3 を載置したまま、
右方へ移動して、材料W2 はローラコンベア9の上方位
置にくる。そこでピストンロッド101をシリンダ10
3から突出動作すると、レバー99は左回りして受板8
7は下降し、図17のように材料W2 はローラコンベア
9に乗り、この材料W2は、受板89に設けてある移送
ガイド105により、送材方向Aにおける左右方向の位
置決めがなされ、引き続いて送材される。
【0047】残る材料W3 も、図16の位置から受板8
9を、上記と同様に持ち上げて左方へ移動し、次に下降
動作させることにより、ローラコンベア9に乗せること
ができる。
【0048】このように、バッファテーブル11へ載置
された材料W1 ,W2 ,W3 を、クレーン5を用いない
で順次、ローラコンベア9上へ横移しできるため、クレ
ーン5による材料取扱の効率は向上される。バッファテ
ーブル11の持ち上げ機構は、前記図18のほか、図1
9に例示するように、受板113に形成した傾斜部11
5とピストンロッド101にて横移動する移動板117
に形成した傾斜部119との係合によるカム121を用
いることもでき、このほか、種々の公知機構を使用でき
る。
【0049】
【発明の効果】この発明に係る材料取扱装置は以上のよ
うに構成したので、棚に対しクレーン本体を接近し、リ
フトを上昇あるいは下降動作して棚上の所望のカセット
にリフトを近付け、係合部材を突出動作すると、該カセ
ットの左右部に係合部材が係合して、カセットはリフト
に支承され、このカセットはクレーンにより材料の搬送
などに都合の良い所定の位置へ移される。また、横フレ
ームの左右部へ係合部材を突出させてこの横フレームを
リフトに結合し、このフレーム上の一対の材料用フック
を横移動する操作により、例えばカセットから材料を出
入れできる。これらにより、棚に支持されているカセッ
ト内の材料を容易、かつ、能率良く所定の位置に取り出
し、あるいは、材料を棚に収納できる。
【0050】そして、材料用フックを、フック本体と、
横フレームに対しその長手方向に直交して縦移動可能と
したフック部とに分割しているので、フック部を縦移動
して例えばフック部の突出長さを長くして、棚の奥に支
承されている材料を、フック本体が棚に衝突する危険な
どなく、安全に取り出しできる。
【0051】また、材料用フックを、フック本体と、横
フレームに対し水平面内で材料支承向きを変更可能とし
たフック部とに分割しているので、例えば棚に支承され
ている材料にフック本体を極めて接近させた姿勢で材料
用フックによる材料の取り出しができる。
【0052】さらに、材料用フックを、フック本体と、
これに着脱可能なフック部とに分割しているので、例え
ば短いフック部に取付け替えすることにより、左右の棚
間が狭く形成されて収納効率の大きい立体倉庫に十分、
対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の材料取扱装置の1実施例を示す斜視
図である。
【図2】上記実施例に使用したリフトの一例を示す一部
縦断側面図である。
【図3】図2の一部横断平面図である。
【図4】図2の一部縦断正面図である。
【図5】上記実施例に使用される横フレームと材料用フ
ックの一例を示す正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5の材料用フックの斜視図である。
【図8】図5の縦断側面図である。
【図9】上記実施例に使用される材料用フックの第2の
実施例を示す縦断側面図である。
【図10】図9の材料用フックの別な使用例を示す縦断
側面図である。
【図11】上記実施例に使用される材料用フックの第3
の実施例を示す縦断側面図である。
【図12】上記実施例に使用される材料用フックの第4
の実施例を示す縦断側面図である。
【図13】上記実施例に使用される材料用フックの第5
の実施例を示す縦断側面図である。
【図14】上記実施例に使用されるカセットの平面図で
ある。
【図15】図14の縦断正面図である。
【図16】上記実施例に使用するバッファテーブルの一
例を示す平面図である。
【図17】図16のバッファテーブルの他の動作状態の
平面図である。
【図18】図16のバッファテーブルの一部縦断正面図
である。
【図19】バッファテーブルの他の実施例を示す一部縦
断正面図である。
【図20】従来の材料用フックによる材料取り出しを示
す説明図である。
【符号の説明】
1 カセット 5 クレーン 17 棚 21 クレーン本体 23 縦柱 25 リフト 27 横フレーム 29,31,68,79 材料用フック 43 ショットピン(係合部材) 57 フック本体 69,80,85 フック部 W 材料
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 材料取扱装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、棚に収納されている
カセット内の材料または棚に直接収納されている材料
を、省力的に出し入れなどするための材料取扱装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体的に材料を収納する立体倉庫
としては、図20に例示したように、立設された複数本
の縦柱201から夫々左右に複数の横棒203を枝状に
張り出して棚205に形成したものが一般的であり、棒
鋼材などの材料Wを複数の横棒203へ橋架して載置
し、クレーンの材料用フック207を用いてこの棚20
5から材料Wを出し入れしている。
【0003】この場合、材料用フック207のフック部
209は、左右の棚205,205の間を上下動するの
で、フック部209の長さaと、左右の棚205,20
5の間には、最小の余裕bとcは必要で、棚205,2
05の間に必要な空間は、a+b+cとなっている。そ
して、立体倉庫の場合、限られたスペースの中にどれだ
け多数の材料を収納できるかが、重要な課題である。
【0004】しかし、従来では、材料用フック207の
フック部209は、フック部209の長さaが固定され
ているため、棚205,205間の必要空間は長くなっ
ていて、材料の収納効率は良いとはいえない。また、棚
の奥に支承されている材料Wを取り出す場合は、フック
部209が十分に長くないと、手前側の材料Wに材料用
フック207が衝突する危険がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に近年は、材料の切
断,加工機械への材料の供給,加工済み品の搬出など、
材料の出し入れなど、材料の取扱を取り巻く作業は完全
自動化が進んできている。
【0006】ところが材料の収納,取扱のみは依然とし
て、人手にたよっているため、機械加工などの全体の自
動化,省力化によるメリットは必ずしも十分に得られて
いるとは言い難い。
【0007】しかも上記のように、従来の立体倉庫は、
例えば、材料用フック207のフック部209が適宜な
間隔で複数固定して設けられているから、横棒203の
図20において紙面に対して直交した方向へ複数収納さ
れた材料Wのうち真中の材料Wを取出すことができない
と共に、材料の収納効率は良くないうえ、棚からの材料
の取り出しなどのクレーン操作が極めて面倒となってい
る。
【0008】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ため、収納効率を十分良く構成された立体倉庫に、省力
的に材料を出し入れでき、自動化が可能な構成とした材
料取扱装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、棚に収納されているカセット内の材料また
は棚に直線収納されている材料を出し入れすべく取扱う
材料取扱装置であって、前記材料を出し入れするフック
部を備えた複数の材料用フックを設け、この各材料用フ
ックを材料の長手方向へ独立して移動自在に設けて材料
取扱装置を構成した。
【0010】前記材料取扱装置において、前記各材料用
フックのフック部を前記材料の長手方向と直交した方向
へ移動可能に設けてなること、または前記各材料用フッ
クのフック部を旋回可能に設けてなること、あるいは前
記各材料用フックまたはフック部を着脱可能に設けてな
ることが望ましいものである。
【0011】
【作用】この発明の材料取扱装置を採用することによ
り、棚に収納されているカセット内の材料または棚に直
接収納されている材料は、複数の材料用フックのフック
部に載せられて出し入れされる。各材料用フックが材料
の長手方向へ移動自在に設けられているので、材料の長
さに合せて移動しフック部に載せられて出し入れされ
る。
【0012】また、各材料用フックのフック部が材料の
長手方向と直交した方向へ移動可能に設けられているか
ら、棚の奥に収納されている材料をフック部に載せて出
し入れされる。さらに、各材料用フックあるいはフック
部が着脱可能に設けられているから、例えば棚の左側あ
るいは右側に収納されている材料を自由に出し入れで
き、また材料の両端部をフック部に載せて出し入れされ
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図に基づき説明
する。
【0014】図1は、この発明の実施例を、材料切断シ
ステムに適用した斜視図である。例示した材料切断シス
テムは、材料Wを収納したカセット1または図1には例
示していないが、すでに従来から行なっている当り前の
材料Wそのものを、上下方向に多数、段状に配設して支
承している立体倉庫3と、立体倉庫3へのカセット1内
の材料Wまたは直接収納されている材料Wの出し入れ及
び、カセット1への材料Wの出し入れを行うクレーン5
と、加工機の一例としての切断機7と、立体倉庫3の入
口側から切断機7の前まで送材方向Aに材料Wを移送す
る移送体としての例えばローラコンベア9とによって構
成されている。
【0015】そして、カセット1から取り出した材料W
または材料Wそのものをローラコンベア9の左右一方の
側方に載置しておき、クレーン5を用いずにこの材料W
をローラコンベア9へ横移しするためのバッファテーブ
ル11と、切断された切断材または残材を切断機7から
引き出して取り去るアンローディング装置13が、付加
設備されている。
【0016】例示した立体倉庫3は、倉庫フレーム15
の内側に細幅の棚17を、上下方向に多数、段設して、
この左右の棚17,17によってカセット1の長手方向
の左右部を、または従来から行なっている材料Wそのも
のを支持する構造である。
【0017】立体倉庫3へのカセット1または材料Wの
出し入れ及び、カセット1への材料Wの出し入れや搬送
を行うクレーン5として例示したものは、立体倉庫3の
倉庫フレーム15の左右外側にて送材方向Aに対し直角
方向に配設した走行レール19,19と、走行レール1
9,19上を、図示しない走行用モータにて走行するク
レーン本体21と、クレーン本体21の4本の縦柱23
に沿い昇降自在な左右のリフト25,25と、リフト2
5,25へ後述のように取外し可能に取付けられた横フ
レーム27と、横フレーム27上にてその長手方向に夫
々横移動して材料Wまたは、カセット1内の材料Wを支
承する一対の材料用フック29,31とによって構成さ
れ、横フレーム27をリフト25,25から取外して後
述のようにショットピン43(図4参照)をリフト25
へ没入させた状態では、立体倉庫3に収納されているカ
セット1または材料Wの外側方を、リフト25,25が
通過できるように、横フレーム27の長さは設定されて
いる。
【0018】リフト25の構造の一例を、図2に一部縦
断側面図で、図3に一部横断平面図で、図4に一部縦断
正面図で、夫々示した。リフト25は、クレーン本体2
1に取付けてある昇降用モータ33により巻き上げされ
る昇降ワイヤ35に係止され、溝形の縦柱23内にて転
接する左右及び前後のローラ37,39を備えていて、
昇降用モータ33により上下する。
【0019】クレーン5の横フレーム27をリフト25
へ取外し可能に取付けるための構造として図4に例示し
たものは、リフト25に明けたピン穴41に出入れ可能
に嵌合したショットピン43を、ピン用モータ45にて
駆動されるウォームギヤ47とこのショットピン43に
形成したラック49との噛み合い動作により突出し、あ
るいは、リフト25内へ没入するものである。リフト2
5から突出したショットピン43は、クレーン5の横フ
レーム27のピン穴51へ嵌合して横フレーム27はリ
フト25,25に結合され、嵌合されているショットピ
ン43をリフト25内へ没入すると、横フレーム27
は、リフト25,25から取外しできる。カセット1に
もこのショットピン43が嵌合できるピン穴53が明け
てあり、横フレーム27の場合と同様にリフト25に結
合可能に構成している。
【0020】横フレーム27とこれの上で長手方向に移
動する一対の材料用フック29,31の構造の一例を、
図5に正面図で、図6に平面図で、図7に斜視図で、図
8に側面図で、夫々示した。材料用フック29と31
は、共に同一構造である。横フレーム27は、左右に長
いガイド部55と、ガイド部55の両端に形成した取付
部56,56(ピン穴41が明けられている)とからな
り、材料用フック29,31のフック本体57がこのガ
イド部55へ長手方向移動自在に嵌合されている。取付
部56にはフック横移動モータ58,59が取付けてあ
り、フック横移動モータ58に連結したフック移動ねじ
60を、材料用フック29の図示しないめねじに螺合
し、フック横移動モータ59に連結したフック移動ねじ
61を、材料用フック31の図示しないめねじに螺合し
(材料用フック29はフック移動ねじ61に対し遊嵌さ
れ、材料用フック31はフック移動ねじ60に対し遊嵌
されている)、フック横移動モータ58の回転により材
料用フック29と、フック横移動モータ59の回転によ
り材料用フック31がそれぞれ独立して移動する構造で
ある。
【0021】材料用フック29,31の位置は、フック
横移動モータ58,59と夫々一体に回転する図示しな
いロータリ型の位置検知用エンコーダによって夫々計測
される。
【0022】材料用フック29,31の夫々の横移動動
作のほか、クレーン本体21の走行動作、リフト25,
25の昇降動作は、クレーン本体21などのこれら各部
材の位置を、図示は省略したが例えばマイクロスイッ
チ,光電スイッチ,エンコーダなどにより検出して、所
望位置へ制御装置88により自動制御する構成としてい
る(図1参照)。
【0023】例えば、材料用フック29,31の位置
は、立体倉庫3内に置かれているカセット1の或る基準
位置Pを原点にして、図5に示すように夫々、位置
1 ,a2 として制御装置88に記憶されている。
【0024】材料用フック29,31のフック部62
は、横フレーム27の長手方向に直交する縦移動ができ
るように、フック本体57に対しスライド自在に嵌合さ
れ、フック本体57に軸支したピニオン63を、フック
部62に形成したラック64に噛み合わせ、ピニオン6
3にスプライン嵌合したスプライン軸65を、フック部
縦移動モータ66に連結している。フック部62により
支承された材料Wまたはカセット1は、フック部62の
端部材67とフック本体57とにより、所定位置に位置
決めされる。
【0025】フック部縦移動モータ66を駆動すると、
ピニオン63はラック64を移動してフック本体57か
らのフック部62の突出長さは調整される。このよう
に、材料用フック29,31を、フック本体57と、横
フレーム27に対しその長手方向に直交して縦移動可能
としたフック部62とに分割しているので、フック部6
2を縦移動して例えばフック部62の突出長さを長くし
て、棚17の奥に支承されている材料Wを、フック本体
57が棚17に衝突する危険などなく、安全に取り出し
できる。
【0026】図9に縦断側面図で例示した第2の実施例
としての材料用フック68は、フック本体57に対し、
フック部69を水平面内で材料支承向きを変更可能すな
わち旋回可能に構成したものである。すなわち、フック
部69に形成したいずれも円形断面の首部70と頭部7
1を、フック本体57の円筒孔72と73へ回転自在に
嵌合し、頭部71に例えば90°だけ間をおいてねじ孔
74と75を設け、フック本体57のボルト孔76を介
してセットボルト77をねじ孔74に捩じ込むことでフ
ック部69をフック本体57に固定すると、ガイド部5
5に対し直角にフック部69のV溝78が張出すことに
なる。これに対し、セットボルト77を抜き取ってフッ
ク部69を図9の位置から90°回動して図10に縦断
側面図で示すようにセットボルト77をねじ孔75に捩
じ込んでフック部69をフック本体57に固定すると、
フック部69はガイド部55に並行となるものである。
なお、フック部69は図9に示した左側と反対側の右側
にも旋回可能であることは勿論である。
【0027】このように、材料用フック29,31を、
フック本体57と、横フレーム27に対し水平面内で材
料支承向きを変更可能(旋回可能)としたフック部69
とに分割しているので、フック部69がガイド部55に
並行となるようにセットすれば、棚17に支承されてい
る材料Wまたはカセット1内の材料Wの左右部の真下か
らフック部69を上動させることにより、フック本体5
7を材料Wに極めて接近させた姿勢で取り出しができ
る。
【0028】図11に縦断側面図で例示した第3の実施
例としての材料用フック79は、フック本体57に対
し、フック部80を、着脱可能に構成したものである。
すなわち、フック部80に形成した円形断面の嵌合部8
1を、フック本体57の円筒孔82へ着脱可能に嵌合で
きるようにし、嵌合部81と円筒孔82の付近でフック
本体59とに夫々ねじ孔83と84を設け、ねじ孔83
と84にセットボルト77を捩じ込むことでフック部8
0をフック本体57に固定する構造である。このほか、
図示しない他の形状のフック部に交換することができ
る。さらに、図11におけるフック部80を、180°
だけ取付け向きを変更してフック本体57へ取り付けれ
ば、図12のようにガイド部55に対するフック部80
の取付け向きを替えることができる。図13は、ガイド
部55に並行なフック部85を取り付けた場合を示して
いる。
【0029】このように、材料用フック29,31をフ
ック本体57と、これに着脱可能なフック部80や85
とに分割しているので、例えば十分短いフック部に取付
け替えすることにより、左右の棚17,17の間が狭く
形成されて収納効率が大きくなっている立体倉庫に十
分、対応することができ、逆に十分長いフック部に取付
け替えすることにより、棚17の奥に支承されている材
料Wを、フック本体57が棚17に衝突する危険などな
く、安全に取り出しできる。また、図示していないが、
材料用フック29,31を左側用,右側用あるいは前,
後用のフックを揃えて着脱可能にして用いられることは
勿論のことである。
【0030】カセット1は、クレーン5の左右のリフト
25,25の間へ略密接して挿入可能な長さに形成され
ていて、図14に平面図で、図15に縦断正面図で、夫
々示すように、細幅の受板86をすのこ状に配置し、受
板86に設けたV溝87に材料W1 ,W2 …(あるいは
残材、切断材)を載置する構造である。そして、これら
材料W1 ,W2 …が載置されている位置を、図示は省略
したが例えばマイクロスイッチ,光電スイッチ,エンコ
ーダなどにより検出して、カセット1内での所望位置へ
の載置や所望位置からの取り出しのための、クレーン5
の材料用フック29,31の夫々の横移動動作を自動制
御する構成としている。
【0031】例えば、カセット1に載置した材料W1
2 の位置は、このカセット1の或る基準位置Pを原点
にして、図14に示すように夫々、位置b1 ,b2 とし
て、また、夫々の長さを、L1 ,L2 として、制御装置
88に記憶されている。ここで、位置b1 と、位置b2
は、材料用フック29,31とがカセット1や隣の材料
2 に接触することなく、材料W1 をこのカセット1か
ら挟持できるように設定されることになっている。
【0032】カセット1から取り出した材料Wをローラ
コンベア9の左右一方の側方に載置しておき、クレーン
5を用いずにこの材料Wをローラコンベア9へ横移しす
るためのバッファテーブル11を、図16に平面図を、
図18にその正面図を、夫々示した。
【0033】例示したバッファテーブル11は、送材方
向Aに対し、すのこ状に配設した多数の受板89(縦板
90によって一体に結合される)と、受板89に連結し
たピストンロッド91により、送材方向Aに対し直交す
る方向にこの受板89を移動するシリンダ93と、支点
ピン95により枢支されてローラ97が受板89の下辺
に接するレバー99と、レバー99に連結したピストン
ロッド101により、送材方向Aに対し直交する方向に
このレバー99を移動するシリンダ103と、ローラコ
ンベア9上の材料W1 を送材方向Aに案内するローラか
らなる移送ガイド105とによって構成されている。
【0034】受板89には、これに載置される材料
1 ,W2 …の位置決め用の溝107が複数箇、形成さ
れ、夫々の溝107に対応する移送ガイド105が、受
板89に設けてあり、これにより、図示例では、送材方
向Aに直交して3列に材料を載置可能である。クレーン
5の走行区域の周囲は、安全柵111によって囲われて
いる。
【0035】次に上記の構成による材料取扱動作を、立
体倉庫3内のカセット1およびカセット1から所望の材
料Wをローラコンベア9上に取り出す場合を例として説
明する。リフト25,25から横フレーム27は外して
おき、ショットピン43はリフト25内に没入させてお
く。
【0036】図示しない押釦操作により取り出されるべ
き材料Wが指定されると、クレーン本体21は走行して
立体倉庫3内の所望のカセット1を支持している縦柱2
3に接近し、リフト25,25が上昇または下降して該
カセット1の横にリフト25のショットピン43がくる
位置にてリフト25は停止する。そして、ピン用モータ
45が駆動されてウォームギヤ47とラック49のと噛
み合い動作により、ショットピン43は突出してピン穴
53に嵌合し、カセット1はリフト25,25により支
持される。
【0037】次にリフト25が少し上昇してカセット1
が持ち上げられて棚17から離れ、そしてこのカセット
1が該棚17から離れるようにクレーン本体21を少し
走行して立体倉庫3内のカセット1の下方から外れた位
置までクレーン本体21を移動し、次にリフト25を十
分上昇してこのカセット1を立体倉庫3の最上位のカセ
ット1よりも上位とし、そして、クレーン本体21が立
体倉庫3から離れる方向に走行して、リフト25を下降
してローラコンベア9の側方にあるカセット支持台10
9の上へ、カセット1をのせる。そして、ピン用モータ
45が駆動されてウォームギヤ47とラック49との噛
み合い動作により、ショットピン43はカセット1内に
没入してカセット1はリフト25,25から解放され
る。
【0038】カセット1内から所望の材料Wの取り出し
操作は、予めリフト25,25にクレーン5の横フレー
ム27を結合しておく。すなわち、横フレーム27のピ
ン穴41の横にリフト25のショットピン43を位置さ
せ、ピン用モータ45を駆動してショットピン43を突
出させてピン穴41に嵌合する。そして、リフト25,
25をカセット1の近くまで下降し、次にカセット1か
ら取り出されるべき材料W1 の上方位置にクレーン本体
21を走行移動し、該材料W1 の位置b1 と、その長さ
1 とに対応して材料用フック29,31を横フレーム
27上で夫々横移動する。
【0039】次にリフト25,25が下降して材料用フ
ック29,31が材料W1 の両端外方に来ると、材料用
フック29,31は互いに接近方向へ横移動して材料W
1 を挟持する。
【0040】リフト25,25を上昇してカセット1か
ら材料W1 を持ち上げ、クレーン本体21の走行と材料
用フック29,31の同一方向横移動とリフト25,2
5の下降動作とによりバッファテーブル11の上にこの
材料W1 を乗せ、材料用フック29,31を横移動して
材料W1 を解放するとバッファテーブル11に材料W1
は載置される。バッファテーブル11には、図16のよ
うにローラコンベア9の上を含めて一時に3列に材料W
1 ,W2 ,W3 を載置することができる。ローラコンベ
ア9上の材料W1 は、そのままで送材方向Aへ送材で
き、ほかの材料W2 とW3 は、バッファテーブル11の
動作により、順次、ローラコンベア9上へ横移しでき
る。
【0041】すなわち、図16において、ローラコンベ
ア9上の材料W1 を送材した後、図18のピストンロッ
ド101をシリンダ103へ引込み動作すると、レバー
99は右回りしてローラ97は受板89を持ち上げる。
この状態でピストンロッド91をシリンダ93から突出
させると、受板89は材料W2 ,W3 を載置したまま、
右方へ移動して、材料W2 はローラコンベア9の上方位
置にくる。そこでピストンロッド101をシリンダ10
3から突出動作すると、レバー99は左回りして受板8
7は下降し、図17のように材料W2 はローラコンベア
9に乗り、この材料W2は、受板89に設けてある移送
ガイド105により、送材方向Aにおける左右方向の位
置決めがなされ、引き続いて送材される。
【0042】残る材料W3 も、図16の位置から受板8
9を、上記と同様に持ち上げて左方へ移動し、次に下降
動作させることにより、ローラコンベア9に乗せること
ができる。
【0043】このように、バッファテーブル11へ載置
された材料W1 ,W2 ,W3 を、クレーン5を用いない
で順次、ローラコンベア9上へ横移しできるため、クレ
ーン5による材料取扱の効率は向上される。バッファテ
ーブル11の持ち上げ機構は、前記図18のほか、図1
9に例示するように、受板113に形成した傾斜部11
5とピストンロッド101にて横移動する移動板117
に形成した傾斜部119との係合によるカム121を用
いることもでき、このほか、種々の公知機構を使用でき
る。
【0044】棚17に直接収納されている材料Wをロー
ラコンベア9上に取り出す場合の動作は、上述したカセ
ット1内の材料Wを取り出す場合とほとんど同じであ
る。すなわち、横フレーム27をリフト25,25から
外さずにそのままの状態で行なうものであり、それ以外
の動作は同じであるので説明を省略する。
【0045】
【発明の効果】この発明に係る材料取扱装置は以上のよ
うに構成したので、棚に収納されているカセット内の材
料または棚に直接収納されている材料は、複数の材料用
フックのフック部に載せられて容易かつ能率よく出し入
れできる。各材料用フックが材料の長手方向へ移動自在
に設けられているので、材料の長さに合せて移動しフッ
ク部に載せられて出し入れできる。
【0046】また、各材料用フックのフック部が材料の
長手方向と直交した方向へ移動可能に設けられているか
ら、棚の奥に収納されている材料をフック部に載せて、
材料用フックが棚に衝突することなく安全に出し入れで
きる。さらに、各材料用フックあるいはフック部が着脱
可能に設けられているから、例えば棚の左側あるいは右
側に収納されている材料を自由に出し入れでき、また材
料の両端部をフック部に載せて出し入れできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の材料取扱装置の1実施例を示す斜視
図である。
【図2】上記実施例に使用したリフトの一例を示す一部
縦断側面図である。
【図3】図2の一部横断平面図である。
【図4】図2の一部縦断正面図である。
【図5】上記実施例に使用される横フレームと材料用フ
ックの一例を示す正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5の材料用フックの斜視図である。
【図8】図5の縦断側面図である。
【図9】上記実施例に使用される材料用フックの第2の
実施例を示す縦断側面図である。
【図10】図9の材料用フックの別な使用例を示す縦断
側面図である。
【図11】上記実施例に使用される材料用フックの第3
の実施例を示す縦断側面図である。
【図12】上記実施例に使用される材料用フックの第4
の実施例を示す縦断側面図である。
【図13】上記実施例に使用される材料用フックの第5
の実施例を示す縦断側面図である。
【図14】上記実施例に使用されるカセットの平面図で
ある。
【図15】図14の縦断正面図である。
【図16】上記実施例に使用するバッファテーブルの一
例を示す平面図である。
【図17】図16のバッファテーブルの他の動作状態の
平面図である。
【図18】図16のバッファテーブルの一部縦断正面図
である。
【図19】バッファテーブルの他の実施例を示す一部縦
断正面図である。
【図20】従来の材料用フックによる材料取り出しを示
す説明図である。
【符号の説明】 1 カセット 5 クレーン 17 棚 21 クレーン本体 23 縦柱 25 リフト 27 横フレーム 29,31,68,79 材料用フック 43 ショットピン(係合部材) 57 フック本体 69,80,85 フック部 W 材料
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚に支持されているカセット内の材料を
    主として取り扱う材料取扱装置であって、棚に対し水平
    方向に接近,離間可能なクレーン本体と、クレーン本体
    の縦柱に沿い昇降自在な左右のリフトと、リフトへこれ
    から突出,没入可能に設けられてこの突出によりカセッ
    トの左右部又は、横フレームの左右部に係合してカセッ
    トあるいは、横フレームを支承する係合部材と、横フレ
    ーム上にてその長手方向に夫々横移動して材料又は、カ
    セットを支承する一対の材料用フックとを有したクレー
    ンを備え、さらに、材料用フックを、フック本体と、横
    フレームに対しその長手方向に直交して縦移動可能とし
    たフック部とに分割して構成していることを特徴とする
    材料取扱装置。
  2. 【請求項2】 棚に支持されているカセット内の材料を
    主として取り扱う材料取扱装置であって、棚に対し水平
    方向に接近,離間可能なクレーン本体と、クレーン本体
    の縦柱に沿い昇降自在な左右のリフトと、リフトへこれ
    から突出,没入可能に設けられてこの突出によりカセッ
    トの左右部又は、横フレームの左右部に係合してカセッ
    トあるいは、横フレームを支承する係合部材と、横フレ
    ーム上にてその長手方向に夫々横移動して材料又は、カ
    セットを支承する一対の材料用フックとを有したクレー
    ンを備え、さらに、材料用フックを、フック本体と、横
    フレームに対し水平面内で材料支承向きを変更可能とし
    たフック部とに分割して構成していることを特徴とする
    材料取扱装置。
  3. 【請求項3】 棚に支持されているカセット内の材料を
    主として取り扱う材料取扱装置であって、棚に対し水平
    方向に接近,離間可能なクレーン本体と、クレーン本体
    の縦柱に沿い昇降自在な左右のリフトと、リフトへこれ
    から突出,没入可能に設けられてこの突出によりカセッ
    トの左右部又は、横フレームの左右部に係合してカセッ
    トあるいは、横フレームを支承する係合部材と、横フレ
    ーム上にてその長手方向に夫々横移動して材料又は、カ
    セットを支承する一対の材料用フックとを有したクレー
    ンを備え、さらに、材料用フックを、フック本体と、こ
    れに着脱可能なフック部とに分割して構成していること
    を特徴とする材料取扱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332106A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Amada Co Ltd 材料入出庫システム
JP2013542079A (ja) * 2010-09-21 2013-11-21 トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト ワーク移送装置を伴う生産セル、およびワークと部品キャリヤ用の輸送装置

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