JPH05429U - 車両のフロントガラス用保護フイルムまたはシート - Google Patents

車両のフロントガラス用保護フイルムまたはシート

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JPH05429U
JPH05429U JP4812191U JP4812191U JPH05429U JP H05429 U JPH05429 U JP H05429U JP 4812191 U JP4812191 U JP 4812191U JP 4812191 U JP4812191 U JP 4812191U JP H05429 U JPH05429 U JP H05429U
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JP
Japan
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sheet
windshield
film
protective film
damage
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Application number
JP4812191U
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English (en)
Inventor
鑑古 石崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走行中におけるフロントガラスの傷を少なくす
ることができ、割れないまでも大きな傷になるような被
害を最小限にくい止めることができて、更にワイパーの
寿命を長くすることができる車両のフロントガラス用保
護フィルムまたはシートを提供する。 【構成】無色透明で耐衝撃性のある合成樹脂フィルムま
たはシート1の一面にハードコート剤、撥水剤のうち少
なくとも一つが塗布されて保護層2が形成され、他面に
再剥離性のある粘着剤3が塗布されているものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、一般自動車、バス、トラック等の車両のフロントガラスに直接貼 られ、車両が走行するときに飛来する小石等によるフロントガラスの損傷を防止 または軽減するための車両のフロントガラス用保護フィルムまたはシートに関す る。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
最近まで車両のフロントガラスは、主として強化ガラスが使用されてきた。
【0003】 この強化ガラスは、材質的に表面硬度が硬いために、小石等の飛来による傷は 比較的少なかった。
【0004】 しかし、大きな衝撃では全面にひびが入って視界が保てなくなったり、衝突時 の安全性の面で欠点があるために、フロントガラスは合わせガラスの使用が法的 に義務付けられるようになった。
【0005】 この合わせガラスに使用されるガラスの材質は、普通ガラスが用いられている 。
【0006】 これは、衝撃で割れたときに粉々にならずに視界が保たれるからである。
【0007】 しかし、この普通ガラスは表面が柔らかいために、走行中に飛来する砂粒や小 石によってもガラス表面に傷がついたり、場合によっては割れることが最近多く なっている。
【0008】 フロントガラスが割れてしまう様な大きな損傷の場合は、ガラス全体を交換し なければならない。
【0009】 また、安全性の面から見て問題のないような小さな傷でも、フロントガラスに この傷が無数に入ると視界が悪くなったり、雨天時のワイパー摺動時にワイパー ゴムに損傷を与えることもあって危険である。
【0010】 この考案は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、走行中における フロントガラスの傷を少なくすることができ、割れないまでも大きな傷になるよ うな被害を最小限にくい止めることができて、更にワイパーゴムの寿命を長くす ることができる車両のフロントガラス用保護フィルムまたはシートを提供するこ とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記目的を達成するために、無色透明で耐衝撃性のある合成樹脂 フィルムまたはシートの一面にハードコート剤、撥水剤のうち少なくとも一つが 塗布され、他面に再剥離性のある粘着剤が塗布されているものとした。
【0012】
【作用】
上記の保護フィルムまたはシートを車両のフロントガラスに貼ることによって 、走行中に飛来する小石等は、フロントガラスに直接当たらずに、この保護フィ ルムまたはシートに当たることとなる。
【0013】 このことによって、走行中におけるフロントガラスの損傷が防止または軽減さ れる。
【0014】 また、合成樹脂フィルムまたはシートの一面にハードコート剤、撥水剤のうち 少なくとも一つが塗布されて保護層が形成されているので、合成樹脂フィルムま たはシートの表面に傷が入り難く、雨天時に水滴をはじくことにより、ワイパー の使用頻度を少なくすることが可能である。
【0015】
【実施例】
以下、この考案に係る車両のフロントガラス用保護フィルムまたはシートの実 施例について、図面に基づいて説明する。
【0016】 図1はこの考案に係る車両のフロントガラス用保護フィルムまたはシートの一 実施例のものを車両のフロントガラスに貼った状態を示す部分断面図である。
【0017】 この考案に係る車両のフロントガラス用保護フィルムまたはシートは、無色透 明で耐衝撃性のある合成樹脂フィルムまたはシート1の一面にハードコート剤、 撥水剤のうち少なくとも一つが塗布されて保護層2が形成され、他面に再剥離性 のある粘着剤3が塗布されているものである。
【0018】 尚、フロントガラス4に保護フィルムまたはシート1を貼る直前までは、粘着 剤3を介して離型紙(図示せず)が積層されて、全体が保護されている。
【0019】 無色透明で耐衝撃性のある合成樹脂フィルムまたはシート1を用いる目的は、 視界を保ち、走行中の小石等の飛来によりフィルムまたはシート1に傷が入って もそれ自身は破損せず、フロントガラス4を保護し損傷を軽減することができる ようにするためである。
【0020】 このフィルムまたはシート1の厚さは、50μm〜800μm位のものが使用 可能であるが、好ましくは100μm〜500μm位のものが好適である。
【0021】 50μm以下のフィルム1は、薄すぎて飛来する小石等からフロントガラス4 を保護する能力が乏しいからである。
【0022】 また、800μm以上のシート1は、フロントガラス4を保護する能力は充分 であるが、透明性が悪くなり、コスト高になるために不経済である。
【0023】 材質的には透明性が良く、耐衝撃性に優れ、耐候性があるフィルムまたはシー ト1であれば何でもよい。
【0024】 これには、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボ ネート系樹脂、ABS系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリ塩化ビニール系樹 脂等がよい。
【0025】 また、ハードコート剤を用いる目的は、合成樹脂フィルムまたはシート1は本 質的にガラスより表面硬度が柔らかいので、雨天時のワイパー摺動や洗車機によ る擦り傷を防ぎ、できるだけ長時間視界を良好に保つためである。
【0026】 ハードコート剤としては、市販されているアクリル系、シリコン系のものが使 用可能である。
【0027】 その塗布量や使用条件は、それぞれのハードコート剤メーカーの仕様に従って 使用すればよい。
【0028】 このハードコート剤が撥水性を兼ね備えていればさらに良い。
【0029】 撥水剤を使用する目的は、雨天時に水滴をはじくことによって、視界を保ちワ イパーの使用頻度を最低限にすることにより、フィルムまたはシート1表面に傷 が入らないようにして、できるだけ長時間良好な視界が保てるようにするためで ある。
【0030】 撥水剤としては、市販のフッソ系やシリコン系の液状のものがある。
【0031】 その性能は、水の接触角が90度以上で、ドデカンの摩擦角が50度以下のも のが好適であるが、好ましくは接触角は100度以上、摩擦角が40度以下のも のがよい。
【0032】 水の接触角が90度以上のものは、フロントガラス4上で水滴が丸くなり、水 滴の周辺部に水が全く付着しない部分ができるので視界を良好に保つことができ るが、90度以下のものは、フロントガラス4上で水滴が丸くなりにくくなり、 水がガラス全面に付着し易くなり濡れが良くなって視界が明瞭にならないのであ る。
【0033】 摩擦角が50度以下の場合は、フロントガラス4上の丸くなった水滴は自然に 流れ落ちるか走行中の風圧によって飛ばされるために雨天時の走行中の視界はワ イパーを頻繁に動かさなくても充分に保てるが、摩擦角が50度以上のものは、 フロントガラス4に付着した水滴が流れ落ちにくくなり、ワイパーを動かす頻度 が増してフィルムまたはシート1の表面に傷が付き易くなるのである。
【0034】 また、撥水剤は防汚性も兼ね備えている場合が多く、この性質はこの考案の用 途に都合の良いことである。
【0035】 この撥水剤の塗布量や使用条件もメーカーの仕様に従って使用すれば良い。
【0036】 ハードコート剤、撥水剤の塗布量は、何れも数ミクロンであるために視界を妨 げるものではないが、無色透明のものが望ましい。
【0037】 フィルムまたはシート1の裏面に再剥離性のある粘着剤3を塗布する目的は、 簡単に貼り付けられるということと、フィルムまたはシート1が半永久的なもの ではなく消耗品であるので、視界を妨げるような傷が入ったときには簡単に貼り 替えができるようにするためである。
【0038】 再剥離性のある粘着剤3は、一般に市販されているもので良く、無色透明で耐 水性、耐候性のあるもの等が望ましい。
【0039】 上記の保護フィルムまたはシート1を車両のフロントガラス4に貼ることによ って、走行中に飛来する小石等は、フロントガラス4に直接当たらずに、この保 護フィルムまたはシート1に当たることとなる。
【0040】 このことによって、走行中におけるフロントガラス4の損傷が防止または軽減 される。
【0041】 また、合成樹脂フィルムまたはシート1の一面にハードコート剤、撥水剤のう ち少なくとも一つが塗布されて保護層2が形成されているので、合成樹脂フィル ムまたはシート1の表面に傷が入り難く、雨天時に水滴をはじくことにより、ワ イパーの使用頻度を少なくすることができる。
【0042】 次にこの考案を実際に実施した例(実施例1、実施例2、実施例3)と比較例 について表1に示して説明する。
【0043】
【表1】
【0044】 表1において、ユーピロンS200Nは三菱ガス化学株式会社製のポリカーボ ネート板であり、ユニデイック17−806は大日本インキ化学株式会社製のア クリル系ハードコード剤、モデイパーF−100は日本油脂株式会社製の弗素系 撥水剤、エスダインAE−386は積水化学工業株式会社製のアクリル系エマル ジョン再剥離型粘着剤である。
【0045】 実施例1では、フロントガラス4の保護機能が有った。
【0046】 これは、200μmのポリカーボネートシート1の表面にハードコート剤と撥 水剤を乾燥後の厚さで5μmずつメーカーの仕様に従って塗布し、裏面には粘着 剤3を乾燥後の厚さで30μmとなるように塗布した。
【0047】 このシート1の表面硬度を落砂磨耗試験で評価したら、光の透過低下率はわず か1%であった。
【0048】 また、雨天時の視界を確認するために、乗用車のフロントガラス4に貼り付け て上方からシャワーをかけて、車外の物体を視認したところワイパーを使用しな くてもはっきり視認できた。
【0049】 実施例2でもフロントガラス4の保護機能が有った。
【0050】 これは、撥水剤を塗布しなかったことを除いては、実施例1と全く同じ操作を 行った。
【0051】 シャワーをかけたときの視認性がやや不良であったことを除いて他は良好であ った。
【0052】 実施例3でもフロントガラス4の保護機能が有った。
【0053】 これは、ハードコート剤を塗布しなかったことを除いては、実施例1と全く同 じ操作を行った。
【0054】 落砂磨耗試験で光の透過低下率が33%であったことを除いて他は良好であっ た。
【0055】 比較例は、フロントガラス4がむき出しで、保護フィルムまたはシート1がな い状態である。
【0056】 光の透過低下率はないが、シャワーをかけたときの視認性は悪く、ワイパーを 使用しないと駄目であった。
【0057】 このように、この考案のものが、従来の比較例のものに比べて、優れているこ とが判明した。
【0058】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の保護フィルムまたはシートを車両のフロント ガラスに貼り付けて走行すれば、飛来する小石等によるフロントガラスの損傷を 防止または軽減することができる。
【0059】 また、このフィルムまたはシートの表面に、ハードコート剤や撥水剤を塗布す ることによって、雨天時に水滴をはじいて、ワイパーの使用頻度をできるだけ少 なくすることができる。洗車時のブラシ等でフィルムまたはシートに傷が付き難 くすることができて、透明性を長時間保つことができる。
【0060】 特に、撥水剤を塗布することによって、雨天時に水をはじくために丸い水滴と なり、フィルムまたはシートの表面に水に濡れない部分が増えるので、視界が良 くなるとともに、水滴はフィルムまたはシートの表面で走行中に飛ばされてしま うから、ワイパーをあまり使用しなくても充分に視界を保つことができる等の効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る車両のフロントガラス用保護フ
ィルムまたはシートの一実施例のものを車両のフロント
ガラスに貼った状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 フィルムまたはシート 2 保護層 3 粘着剤 4 フロントガラス

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 無色透明で耐衝撃性のある合成樹脂フィ
    ルムまたはシートの一面にハードコート剤、撥水剤のう
    ち少なくとも一つが塗布され、他面に再剥離性のある粘
    着剤が塗布されていることを特徴とする車両のフロント
    ガラス用保護フィルムまたはシート。
JP4812191U 1991-06-25 1991-06-25 車両のフロントガラス用保護フイルムまたはシート Pending JPH05429U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09327895A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Giken Saamoratsukusu:Kk ガラスに貼る接着用着色フィルム
JP2012511467A (ja) * 2008-12-11 2012-05-24 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ− 航空機のトランスペアレンシーの保護
JP2019031255A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 フロントガラス用保護フィルム

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