JPH0542998U - 焼成用匣 - Google Patents

焼成用匣

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JPH0542998U
JPH0542998U JP9020891U JP9020891U JPH0542998U JP H0542998 U JPH0542998 U JP H0542998U JP 9020891 U JP9020891 U JP 9020891U JP 9020891 U JP9020891 U JP 9020891U JP H0542998 U JPH0542998 U JP H0542998U
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JP9020891U
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Inventor
裕嗣 山田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段積みされた焼成用匣間における雰囲気ガ
スの流れを改善することができ、被焼成物それぞれの焼
成状態及び特性の均一化を容易に図ることができる焼成
用匣を提供する。 【構成】 被焼成物を収容したうえ、多段積みされて熱
処理炉の焼成室内に載置される焼成用匣1であって、円
形平板状の底板2を備えており、この底板2の外周縁に
沿っては被焼成物を収容する内部空間Sを確保する所定
高さの外壁部3を互いに離間して形成し、かつ、前記底
板2の中央付近には雰囲気ガスGが通過する貫通孔5を
形成する一方、この貫通孔5の周縁には前記外壁部3よ
りも高さの低い内壁部6を全周にわたって形成し、か
つ、この内壁部6の少なくとも貫通孔側に位置する内側
面6aを上拡がり状に傾斜させていることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、生(グリーン)状態にあるセラミックス製品などのような被焼成物 の焼成を行う際に用いられる焼成用匣にかかり、詳しくは、その形状及び構造に 関する。
【従来の技術】
従来から、一般的な焼成用匣20としては、図3で示すように、焼成すべき被 焼成物(図示していない)が表面上に載置される平板状部材21と、焼成に際し て平板状部材21上の所定位置それぞれに配置される支柱部材22とを備えたも のがある。そして、これらの焼成用匣20それぞれは被焼成物を収容したうえで 熱処理炉の焼成室(図示していない)内における上下方向に沿って多段積み状態 で載置されており、各焼成用匣20に収容された被焼成物はこれらが焼成室内を 通過する高温の雰囲気ガスGにさらされることによって焼成されるようになって いる。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記従来構成とされた焼成用匣20のそれぞれに収容された被焼成 物を効率よく焼成するためには、個々の被焼成物を雰囲気ガスGに対して十分に さらしておくことが重要となる。しかしながら、これらの被焼成物を収容した焼 成用匣20は多段積みされているのであるから、焼成室内に供給された雰囲気ガ スGは支柱部材22によって確保された高さの内部空間S内を各平板状部材21 の面方向、すなわち、焼成室内の水平方向に沿ってしか流れ得ないことになる。 ところが、このとき、互いに積み重ねられて離間間隔の狭くなった内部空間S 内には雰囲気ガスGが流れ込みにくく、また、この内部空間S内に流れ込んだ雰 囲気ガスGも各平板状部材21上に収容された被焼成物による流路抵抗の増大を 避けるべく多段積みされた焼成用匣20の外側へ向かって流れ出てくることが起 こる。そのため、このような構成の焼成用匣20を用いて被焼成物の焼成を行っ た際には、互いに積み重ねられた平板状部材21によって構成される内部空間S 内を通過する雰囲気ガスGの流れの偏りによって温度分布状態が不均一となる結 果、セラミックス製品それぞれの焼成状態が相違することになって得られる特性 が互いにばらついてしまうという不都合が生じることになっていた。 本考案は、このような不都合に鑑みて創案されたものであって、多段積みされ た焼成用匣間における雰囲気ガスの流れを改善することができ、被焼成物それぞ れの焼成状態及び特性の均一化を容易に図ることができる焼成用匣の提供を目的 としている。
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような目的を達成するために、被焼成物を収容したうえ、多段 積みされて熱処理炉の焼成室内に載置される焼成用匣であって、円形平板状の底 板を備えており、この底板の外周縁に沿っては被焼成物を収容する内部空間を確 保する所定高さの外壁部を互いに離間して形成し、かつ、前記底板の中央付近に は雰囲気ガスが通過する貫通孔を形成する一方、この貫通孔の周縁には前記外壁 部よりも高さの低い内壁部を全周にわたって形成し、かつ、この内壁部の少なく とも貫通孔側に位置する内側面を上拡がり状に傾斜させていることを特徴とする ものである。
【作用】
上記構成とされた焼成用匣を焼成室内の上下方向に沿って多段積みすると、各 焼成用匣はそれぞれの外周縁に沿って離間形成された外壁部を介して重ねられる ことになり、これらの外壁部によって被焼成物を収容する内部空間が確保される 。また、この焼成室内の下側から高温の雰囲気ガスを供給してやると、比重が軽 くなっている雰囲気ガスはごく自然に上側へ向かって流れることになり、この雰 囲気ガスの焼成室内における通路は多段積みされた焼成用匣のそれぞれに形成さ れた貫通孔が互いに近接配置されて半連続状となることによって確保される。 そして、これらの貫通孔同士をつないで流れる雰囲気ガスは積み重ねられた焼 成用匣間へも流れ出すことになり、流れ出した雰囲気ガスは円形平板状として形 成された底板の中央付近からその外周縁側へと向かう全方向に沿って流れつつ被 焼成物の焼成を行うことになる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本実施例にかかる焼成用匣の概略構成を示す半断面斜視図、図2は本実 施例にかかる焼成用匣を用いて被焼成物の焼成を行う際に用いられる熱処理炉の 概略構成を示す縦断面図であり、これらの図における符号1は焼成用匣、10は 熱処理炉である。 すなわち、この焼成用匣1は、生(グリーン)状態にあるセラミックス製品な どのような被焼成物を収容したうえ、多段積みされて熱処理炉の焼成室(いずれ も図示していない)内に載置されるものであり、アルミナやムライトなどのセラ ミックス材料を用いた一体成形によって形成されている。この焼成用匣1は、図 1で示すように、円形平板状として形成された所定厚みの底板2を備えている。 そして、この底板2の外周縁に沿っては、被焼成物を収容する内部空間Sを確保 すべく所定高さとされた複数の外壁部3が離間した所定位置ごと(例えば、90 °対応位置ごと)に形成されており、外壁部3同士の間には内部空間Sに連なる 所定長さの開口部4が設けられている。そこで、これらの焼成用匣1を積み重ね る際には、各焼成用匣1同士が互いの外壁部3を介して積み重ねられることにな るので、従来例における支柱部材22のようなスペーサを何ら用いる必要がなく なる分だけ積み重ね作業に要する手間の削減が図れるという利点がある。 また、この焼成用匣1を構成する底板2の中央付近には、雰囲気ガスGが通過 することになる貫通孔5が形成されている。そして、この貫通孔5の周縁には外 壁部3よりも高さの低い内壁部6が全周にわたって形成されており、この内壁部 6の貫通孔側及び内部空間側に位置する内側面6a及び外側面6bのそれぞれは ともに上拡がり状として傾斜させられている。なお、この図1においては、内壁 部6の外側面6bをも上拡がり状に傾斜させるとしているが、これに限定される ものではなく、少なくとも内壁部6の貫通孔側に位置する内側面6aのみが上拡 がり状に傾斜させられていらればよい。 つぎに、本実施例にかかる焼成用匣1の作用及び動作について、その使用状態 を示す図2に基づいて説明する。 まず、図2で示すように、熱処理炉10は断熱構造とされた炉本体11を備え ており、この炉本体11内には円筒状とされた焼成室12が設けられている。そ して、この焼成室12においては、高温の雰囲気ガスGが下側から供給されて上 側へ向かって流れる構造が採用されており、焼成室12の炉床面におけるほぼ中 央位置にはガス供給側通路13が開口する一方、その天井面にはガス排出側通路 14が開口している。また、これらの通路12,13はそれぞれ炉本体11の炉 床部内及び天井部内を水平状に貫通して設けられたうえ、炉本体11の側部内に おける上下方向に沿って設けられたガス循環通路15を介して接続されている。 さらに、ガス循環通路15の始端位置であるガス排出側通路14との接続点には 雰囲気ガスGを循環させるための強制循環用ファン16が設けられるとともに、 このガス循環通路15の周囲には通過中の雰囲気ガスGを所要温度まで加熱する ためのヒータ17が配設されている。 一方、この焼成室12内には、高温の雰囲気ガスGにさらされることによって 焼成される被焼成物を収容した複数個の焼成用匣1が焼成室12の上下方向に沿 う多段状に積み重ね載置されている。なお、各焼成用匣1はそれぞれの底板2の 外周縁に沿って離間形成された外壁部3を介して密着状に重ねられており、これ らの外壁部3によって被焼成物を収容する内部空間Sが確保されている。そして 、このとき、焼成室12の炉床面上に載置された焼成用匣1の底板2に形成され た貫通孔5は、ガス供給側通路13の開口部と対面させられている。そこで、こ れら多段積みされた焼成用匣1それぞれに形成された貫通孔5は、互いに離間し ながらも近接配置されていることになり、半連続状となって焼成室12内におけ る雰囲気ガスGの通路を構成することになる。 したがって、この熱処理炉10においては、強制循環用ファン16から吐出さ れたうえ、ガス供給側通路13内を流れながらヒータ17で加熱されて高温とな った雰囲気ガスGが焼成室12の炉床面から吹き出すことになり、加熱によって 比重が軽くなった雰囲気ガスGは多段積み載置された焼成用匣1それぞれの貫通 孔5によって構成される仮想的な通路内を下から上へと向かって流れることにな る。そして、これらの貫通孔5を通過して排出された雰囲気ガスGはガス排出側 通路14を通ってガス循環通路15に引き戻されたうえ、強制循環用ファン16 によって再び焼成室12へと送られることになる。 ところで、このとき、焼成用匣1それぞれの貫通孔5同士を半連続状の通路と して下側から上側へ流れる雰囲気ガスGは、各焼成用匣1の貫通孔5周りに形成 された内壁部6の上拡がり状に傾斜した内側面6aに導かれ、これらの内側面6 aに沿いながら、互いに積み重ねられた焼成用匣1同士によって構成される内部 空間S内へと流れ出していくことになる。そして、流れ出した雰囲気ガスGは、 円形平板状として形成された底板2の中央付近からその外周縁側へと向かう全方 向に沿って流れつつ被焼成物の焼成を行った後、外壁部3同士の間に設けられて 内部空間Sに連なる所定長さの開口部4を通過したうえで焼成室12内へと流れ 出していく。そのため、互いに積み重ねられた焼成用匣1間を流れる雰囲気ガス Gは、各焼成用匣1の底板2上に載置された被焼成物を収容する内部空間S内を 偏ることなく流れることになり、各被焼成物は温度分布状態が均一となった雰囲 気ガスGにさらされて焼成されることになる。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案にかかる焼成用匣によれば、これらを多段積み載 置した際には外壁部によって被焼成物を収容する内部空間が確保されることにな り、それぞれの焼成用匣に形成されて近接配置された貫通孔を半連続状の通路と して下側から上側に向かって流れる高温の雰囲気ガスは積み重ねられた焼成用匣 間の内部空間へ流れ出すことになる。そして、このとき、流れ出した雰囲気ガス は円形平板状として形成された焼成用匣の底板における中央付近からその外周縁 側へと向かう全方向に沿って流れつつ被焼成物の焼成を行った後、焼成室内へ流 れ出ていくことになる。 したがって、互いに積み重ねられた焼成用匣間を流れる雰囲気ガスは、各焼成 用匣の底板上に載置された被焼成物を収容する内部空間内を偏ることなく流れる ことになり、各被焼成物は温度分布状態が均一となった雰囲気ガスにさらされる 。そのため、各内部空間に収容された被焼成物それぞれの焼成状態を均一化する ことが容易となり、得られる特性も互いにばらつくことなく均一化できるという 効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる焼成用匣の概略構成を示す半
断面斜視図である。
【図2】本実施例にかかる焼成用匣を用いて被焼成物の
焼成を行う際に用いられる熱処理炉の概略構成を示す縦
断面図である。
【図3】従来例にかかる焼成用匣の概略構成を示す半断
面斜視図である。
【符号の説明】
1 焼成用匣 2 底板 3 外壁部 5 貫通孔 6 内壁部 6a 内側面 S 内部空間 G 雰囲気ガス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼成物を収容したうえ、多段積みされ
    て熱処理炉の焼成室内に載置される焼成用匣であって、 円形平板状の底板(2)を備えており、 この底板(2)の外周縁に沿っては被焼成物を収容する
    内部空間(S)を確保する所定高さの外壁部(3)を互
    いに離間して形成し、かつ、前記底板(2)の中央付近
    には雰囲気ガス(G)が通過する貫通孔(5)を形成す
    る一方、 この貫通孔(5)の周縁には前記外壁部(3)よりも高
    さの低い内壁部(6)を全周にわたって形成し、かつ、
    この内壁部(6)の少なくとも貫通孔側に位置する内側
    面(6a)を上拡がり状に傾斜させていることを特徴と
    する焼成用匣。
JP9020891U 1991-11-01 1991-11-01 焼成用匣 Pending JPH0542998U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294374A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Noritake Co Ltd 匣 鉢
WO2006003736A1 (ja) * 2004-07-01 2006-01-12 Ibiden Co., Ltd. セラミック焼成用治具及び多孔質セラミック体の製造方法

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