JPH0542605A - 缶胴ブランクの表面処理方法及びその装置 - Google Patents

缶胴ブランクの表面処理方法及びその装置

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JPH0542605A
JPH0542605A JP3200826A JP20082691A JPH0542605A JP H0542605 A JPH0542605 A JP H0542605A JP 3200826 A JP3200826 A JP 3200826A JP 20082691 A JP20082691 A JP 20082691A JP H0542605 A JPH0542605 A JP H0542605A
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新一 塚田
Shunzo Miyazaki
俊三 宮崎
Tsutomu Shinomiya
力 四宮
Michiya Tamura
道也 田村
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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Abstract

(57)【要約】 【目的】缶胴ブランクの両面をポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムで被覆する効率のよい表面処理
方法及び装置を提供する。 【構成】原板から所定の幅に裁断された缶胴ブランク材
料1は、タイミングキッカー13により間隔を置いて搬
送路2に供給される。缶胴ブランク材料1は、搬送路2
で一方の面に印刷が施された二軸延伸PETフィルム1
9aが、他方の面に無地のPETフィルム19bが圧着
されて、長尺状に連結される。長尺状に連結された缶胴
ブランク材料1は、ナイフシリンダー29によりその連
結部分で裁断され、搬送路2の下流側末端部で払出し手
段4により搬送路2の搬送方向と直角に払い出され、ス
リッター61により個々の缶胴ブランク5に分割され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料缶等に使用される
缶胴ブランクの表面処理方法及びその方法に使用される
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料物等の容器に使用される金属缶体と
して、短冊状の缶胴ブランクの両端縁を溶接して接合す
ることにより缶胴部を形成し、この缶胴部の両端に別途
製造された缶蓋が二重巻締めされてなる缶体が知られて
いる。
【0003】従来、前記缶体では、基体金属と内容物と
の接触により基体金属が腐食されたり溶出した金属成分
のために内容物のフレーバーが変化することを避けるた
めに缶内面側をエポキシ・フェノール樹脂等の塗料を塗
布して被覆する一方、缶外面側には美粧性を付与するた
めの塗装が施されている。このような缶体では、基体金
属の内外面に塗装を施すごとに加熱オーブンにより焼き
付けを行っており、熱と揮散する有機溶媒とにより作業
環境が害される傾向がある。
【0004】そこで、基体金属の内外面をポリエステル
フィルムで被覆することが望まれている。このようにす
ることにより、塗装及び焼き付け工程が不要になるの
で、作業環境の向上が期待できる。
【0005】また、基体金属の缶内面となる側をポリエ
ステルフィルムで被覆して得られる缶体によれば、基体
金属の腐食を防止することができるとともに、前記缶内
面側に樹脂を塗布する缶体ではわずかながら溶出する樹
脂により変化する内容物のフレーバーを保護することが
できる。さらに、基体金属の缶外面となる側を印刷が施
されたポリエステルフィルムで被覆して得られる缶体に
よれば、缶外面に塗装によらずに美粧性を付与できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであり、飲料缶等に使用される金属
製缶胴ブランクの両面をポリエステルフィルムで被覆す
る効率のよい表面処理方法及び、前記表面処理方法を有
利に実施できる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の缶胴ブランクの表面処理方法は、原板を
所定の幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を、所定
の間隔を存して搬送路に断続的に供給する材料供給工程
と、該搬送路上で、該缶胴ブランク材料の一方の面には
所定のパターンの印刷が施され該缶胴ブランク材料より
幅が狭く形成された長尺の二軸延伸ポリエステルフィル
ムを、他方の面には該缶胴ブランク材料より幅が狭く形
成された無地の長尺のポリエステルフィルムを、該缶胴
ブランク材料の両端縁に溶接用の金属露出部を残して長
手方向に沿って熱圧着し、複数の缶胴ブランク材料をポ
リエステルフィルムで挟持して長尺状に連結するフィル
ム圧着工程と、該搬送路上で、該長尺状に連結された缶
胴ブランク材料を所定の枚数のブランク材料ごとに裁断
する裁断工程と、所定の枚数ごとに裁断された缶胴ブラ
ンク材料を印刷パターンごとに分割して複数の缶胴ブラ
ンクを得る分割工程とからなることを特徴とする。
【0008】前記二軸延伸ポリエステルフィルムは単一
の缶胴ブランクに対応する印刷パターンがフィルムの長
手方向に間隔を存して連続して印刷されていて、前記分
割工程では前記缶胴ブランク材料を印刷パターンごとに
単一の缶胴ブランクに分割することが好ましい。
【0009】本発明の缶胴ブランクの表面処理方法は、
原板を所定の幅に裁断して得られた缶胴ブランク材料を
上下各一対の複数のロールで挟持して該缶胴ブランク材
料を搬送する搬送路と、該缶胴ブランク材料を該搬送路
に断続的に供給する供給手段と、該搬送路途中に設けら
れ、該搬送路に沿って移動する該缶胴ブランク材料を加
熱する加熱手段と、該搬送路の上方及び下方に設けら
れ、その一方には該缶胴ブランク材料より幅が狭く形成
され単一の缶胴ブランクに対応する印刷パターンと識別
表示とがフィルムの長手方向に間隔を存して連続して印
刷されている長尺の二軸延伸ポリエステルフィルムを供
給し、他方には該缶胴ブランク材料より幅が狭く形成さ
れ無地の長尺のポリエステルフィルムを供給するフィル
ム供給手段と、加熱された該缶胴ブランク材料にフィル
ム供給手段から供給される両フィルムを、該缶胴ブラン
ク材料の長手方向に沿って、両端縁に溶接用の金属露出
部を残し両面に圧着する上下一対の圧着ロールと、両面
に前記フィルムが熱圧着された該缶胴ブランク材料を冷
却する冷却手段と、該冷却された缶胴ブランク材料に圧
着する二軸延伸ポリエステルフィルムに印刷された識別
表示を検知して、所定の識別表示を検出したときに該缶
胴ブランク材料の両面に圧着された両フィルムを該缶胴
ブランク材料に挟まれた部分で裁断する裁断手段と、両
面にフィルムが圧着された該缶胴ブランク材料を該搬送
路の搬送方向と直交する方向に払い出す払出し手段と、
払い出された該缶胴ブランク材料を長手方向と直交する
方向に印刷パターンの間隔部分で分割して複数の缶胴ブ
ランクを得る分割手段とを有することを特徴とする缶胴
ブランクの表面処理装置により有利に実施することがで
きる。
【0010】前記無地のポリエステルフィルムは、印刷
が施されないので大きな強度を必要とせず、延伸されて
いないポリエステルフィルムであってもよく、一軸また
は二軸延伸されたポリエステルフィルムであってもよ
い。ポリエステルフィルムとしては従来より公知のもの
を用いることが出来るが、被覆する工程への適性、缶体
となったときの缶品質面からポリエチレンテレフタレー
トフィルムが適している。
【0011】
【作用】本発明の方法によれば、原板を所定の幅に裁断
して得られた缶胴ブランク材料をその長手方向に沿って
断続的に搬送路に供給することにより、前記搬送路上で
前記缶胴ブランク材料の両面に、長尺のポリエステルフ
ィルムが熱圧着される。前記ポリエステルフィルムは前
記缶胴ブランク材料よりも幅が狭く形成されているの
で、前記缶胴ブランク材料は両端縁に溶接用の金属露出
部を残して、前記ポリエステルフィルムにより被覆され
ている。また、前記のようにして得られる缶胴ブランク
材料は、複数の缶胴ブランク材料が、両面に熱圧着され
たポリエステルフィルムにより挟持されて長尺状に連結
されている。
【0012】前記長尺状に連結された缶胴ブランク材料
の一方の面には所定のパターンの印刷が施された二軸延
伸ポリエステルフィルムが熱圧着され、他方の面には無
地のポリエステルフィルムが熱圧着されている。そこ
で、前記長尺状に連結された缶胴ブランク材料は、前記
印刷パターンに従って裁断することにより、缶胴ブラン
ク材料と缶胴ブランク材料との連結部分で切り離され
る。
【0013】このようにして、両面が前記ポリエステル
フィルムで被覆されていて所定の枚数ごとに裁断された
缶胴ブランク材料が得られる。前記缶胴ブランク材料
は、さらに、印刷パターンごとに分割することにより、
複数の缶胴ブランクに分割される。
【0014】また、本発明の方法によれば、前記二軸延
伸ポリエステルフィルムに、単一の缶胴ブランクに対応
する印刷パターンをフィルムの長手方向に間隔を存して
連続して印刷することにより、前記印刷パターンの間隔
部分で缶胴ブランク材料を分割して、単一の缶胴ブラン
クが得られる。このようにすることにより、缶外面とな
る側は印刷が施されたポリエステルフィルムで被覆さ
れ、缶内面となる側は無地のポリエステルフィルムで被
覆された、単一の缶胴ブランクが効率よく得られる。
【0015】本発明の装置によれば、原板を所定の幅に
裁断して得られた缶胴ブランク材料が、この缶胴ブラン
ク材料の一方の面に熱圧着される二軸延伸ポリエステル
フィルムに施された所定のパターンの印刷に合わせて、
間隔をおいて断続的に搬送路に供給される。そして、前
記搬送路上で前記缶胴ブランク材料の一方の面には単一
の缶胴ブランクに対応する印刷パターンと識別表示とが
フィルムの長手方向に間隔を存して連続して印刷されて
いる前記二軸延伸ポリエステルフィルムが熱圧着され、
他方の面には無地のポリエステルフィルムが熱圧着され
る。
【0016】前記ポリエステルフィルムはいずれも長尺
であるので、前記缶胴ブランク材料は両面に熱圧着され
たポリエステルフィルムにより挟持されて長尺状に連結
される。次いで、前記長尺状に連結された缶胴ブランク
材料は、前記識別表示を検出することにより所定の枚数
ごとに裁断される。このとき、前記缶胴ブランク材料と
缶胴ブランク材料との連結部分は前記印刷パターンの間
隔部分に一致しているので、前記缶胴ブランク材料は前
記連結部分で前記印刷パターンに合わせて切り離され
る。
【0017】このようにして得られた両面が前記ポリエ
ステルフィルムで被覆され所定の枚数ごとに裁断された
缶胴ブランク材料は、さらに前記印刷パターンの間隔部
分でその長手方向と直交する方向に分割することによ
り、個々の缶胴ブランクが得られる。前記個々の缶胴ブ
ランクは、両端縁に溶接用の金属露出部を残して両面が
ポリエステルフィルムで被覆されており、一方の面に圧
着された二軸延伸ポリエステルフィルムに印刷されてい
る前記印刷パターンの一つごとに分割されている。
【0018】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明につ
いてさらに詳しく説明する。図1は本発明の缶胴ブラン
クの表面処理方法を実施する装置の一例の概略を平面的
に示す説明図、図2は本発明の缶胴ブランクの表面処理
方法を実施する装置の一例を示す説明図、図3は図2の
装置によりポリエチレンテレフタレートフィルムで被覆
された缶胴ブランク材料を示す平面図である。
【0019】本実施例の表面処理装置の概略は、図1に
示すように、缶胴ブランク材料1を搬送する搬送路2を
中心として、その上流側に缶胴ブランク材料1を供給す
る供給手段3が備えられ、下流側に搬送路2上で両面に
ポリエチレンテレフタレートフィルムが圧着された缶胴
ブランク材料1を払いだす払出し手段4及び、払い出さ
れた缶胴ブランク材料1を個々の缶胴ブランク5に分割
する分割手段6が備えられた構成となっている。また、
搬送路2の途中には図示しない加熱手段、圧着ロール、
冷却手段及び裁断手段が備えられ、搬送路2の上方及び
下方には缶胴ブランク材料1に圧着されるポリエチレン
テレフタレートフィルムを供給する供給手段が備えられ
ている。
【0020】次に、上記構成を詳細に説明する。
【0021】まず、供給手段3は、図1及び図2に示す
ように、缶胴ブランクの原板7を所定の幅に裁断するス
リッター8と、スリッター8により裁断された缶胴ブラ
ンク材料1をスリッター8の軸方向と平行に搬送する横
送りコンベア9と、横送りコンベア9により搬送された
缶胴ブランク材料1を互いにその一部を重ね合わせた状
態で搬送するオーバーラップコンベア10と、オーバー
ラップコンベア10から供給される缶胴ブランク材料1
を一時ストックするホッパー11と、ホッパー11から
缶胴ブランク材料1を吸引して搬送路2上に移載するサ
クションカップ12と、後述する供給制御手段により制
御されて缶胴ブランク材料1を搬送路2に供給するタイ
ミングキッカー13とからなる。
【0022】スリッター8は、図1に示すように、複数
の刃14が缶胴ブランク材料1の幅に合わせて所定の間
隔で軸支して設けられており、スリッター8の回転に従
って缶胴ブランクの原板7を所定の幅に裁断するように
なっている。
【0023】次に、搬送路2の詳細について説明する。
【0024】搬送路2は、図2に示すように、缶胴ブラ
ンク材料1を挟持してその長手方向に搬送する上下各一
対のロール15a、15b、15c、15d、15e及
び15fを備え、前記各ロール15a、15b、15
c、15d、15e及び15fの前後には、その上を缶
胴ブランク材料1を移動させることにより搬送を補助す
る補助ロール16が適宜配置されている。
【0025】搬送路2の上流側には、先ず、加熱手段が
設けられている。本実施例の装置では、前記加熱手段
は、ロール15aとその下流に設けられた高周波加熱装
置17及び、高周波温調装置18により構成されてい
る。ロール15aは、タイミングキッカー13により供
給された缶胴ブランク材料1を搬送路2に導くフィード
ロールであり、缶胴ブランク材料1を予熱する誘導発熱
ジャケットロールを兼ねている。
【0026】搬送路2の高周波加熱装置17と高周波温
調装置18との間には圧着ロール15bが設けられてい
る。圧着ロール15bは、印刷が施され缶胴ブランク材
料1より幅が狭く形成されている長尺の二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム19a及び、無地で缶胴
ブランク材料1より幅が狭く形成されている長尺のポリ
エチレンテレフタレートフィルム19bを缶胴ブランク
材料1に熱圧着する。また、圧着ロール15bは、温度
調節作用を行うことができるように構成されている。
【0027】二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19aには、図3に示すように、単一の缶胴ブラン
クに対応する印刷パターン31がフィルム19aの長手
方向に一定の間隔で無地部分32を存して連続して印刷
されていて、所定の数の印刷パターン31毎の無地部分
32に識別表示としてアイ・スポット33が印刷されて
いる。
【0028】搬送路2の下方には印刷が施された二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム19aを供給す
るフィルム供給手段が、上方には無地のポリエチレンテ
レフタレートフィルム19bを供給するフィルム供給手
段が、それぞれ設けられている。
【0029】フィルム19aを供給するフィルム供給手
段は、フィルムコイル20aと、フィルムコイル20a
と圧着ロール15bとの間に設けられフィルム19aの
張力を調整するダンサーロール21aと、缶胴ブランク
材料1より幅の狭いフィルム19aの缶胴ブランク材料
1に対する圧着位置を調整するエッジコントロール装置
22aとからなる。
【0030】また、フィルム19bを供給するフィルム
供給手段は、フィルム19aを供給するフィルム供給手
段と同様に、フィルムコイル20bと、ダンサーロール
21bと、エッジコントロール装置22bとからなる。
【0031】尚、フィルムコイル20a及び20bは、
引き出される二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19a及びポリエチレンテレフタレートフィルム1
9bの張力を調整するために、その軸部26a及び26
bに図示しないテンションコントロール装置を備えてい
る。前記テンションコントロール装置は、ダンサーロー
ル21a及び21bと協働してフィルム19a及び19
bの張力を調整するように構成されている。
【0032】圧着ロール15bには、フィルム19aを
介して圧着ロール15bに密着して連動するエンコーダ
用ロール23が配設されており、エンコーダ用ロール2
3はパルスエンコーダ24を備えている。そして、エン
コーダ用ロール23の近傍には、フィルム19aに対面
して、アイ・スポット・センサ25が設けられている。
本実施例の装置では、パルスエンコーダ24及び、アイ
・スポット・センサ25は、図示しない供給制御装置に
接続されており、タイミングキッカー13の作動を制御
して缶胴ブランク材料1を搬送路2に供給する供給制御
手段を構成している。
【0033】搬送路2の高周波温調装置18の下流側に
は、冷却ロール15cが設けられ、冷却手段を構成して
いる。本実施例の装置では、2対の冷却ロール15cが
連続して設けられている。
【0034】搬送路2の冷却ロール15cの下流側に
は、裁断手段が設けられている。本実施例の装置では、
前記裁断手段は、缶胴ブランク材料1に圧着して等速で
搬送する2対の等速フィードロール15dと、等速フィ
ードロール15d、15dの間に設けられパルスエンコ
ーダ27を備えた等速フィードロール15eと、搬送路
2の下方に設けられたアイ・スポット・センサ28と、
後述する供給制御手段により制御されて缶胴ブランク材
料1を裁断するナイフシリンダー29と、ナイフシリン
ダー29の近傍に設けられナイフシリンダー29に取着
されている刃物が缶胴ブランク材料に接触しない位置に
あることを検知する刃物原点センサ29aとからなる。
また、ナイフシリンダー29には、ナイフシリンダー2
9の回転角を検出して前記刃物の角速度を測定する刃物
角速度エンコーダ29bが配設されている。
【0035】アイ・スポット・センサ28は、圧着ロー
ル15bにて一方の面には印刷が施された二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム19aが圧着され、他
方の面には無地のポリエチレンテレフタレートフィルム
19bが圧着されて、長尺状に連結されている缶胴ブラ
ンク材料1の、フィルム19aが圧着された面に対面す
るように配設されている。また、パルスエンコーダ2
7、アイ・スポット・センサ28、ナイフシリンダー2
9、刃物原点センサ29a及び刃物角速度エンコーダ2
9bは、図示しない裁断制御装置に接続されており、ナ
イフシリンダー29は後述する制御手段により、長尺状
に連結された缶胴ブランク材料1を所定長さに裁断す
る。
【0036】ナイフシリンダー29の下流側は搬送路2
の末端部となっており、ナイフシリンダー29により裁
断された缶胴ブランク材料1を払出し手段4に導くフィ
ードロール15fが設けられている。
【0037】次に、払出し手段4について説明する。払
出し手段4は、図1及び図2に示すように、フィードロ
ール15fの下流に連設された排出コンベア41と、排
出コンベア41の下方に配設されたコンベア42とから
なる。排出コンベア41は、所定枚数ごとに裁断された
缶胴ブランク材料1をコンベア42に移載するために設
けられており、例えば缶胴ブランク材料1を吸着して搬
送するサクションコンベア等が用いられる。コンベア4
2は、排出コンベア41により移載された缶胴ブランク
材料1を搬送路2の搬送方向と直交する方向に搬送す
る。
【0038】次に分割手段6について説明する。本実施
例の装置では、分割手段6は、図1に示すように、コン
ベア42の下流側に設けられたスリッター61により構
成されている。スリッター61は、ナイフシリンダー2
9で所定枚数ごとに裁断された缶胴ブランク材料1をさ
らに個々の缶胴ブランク5に分割するもので、複数の刃
62が缶胴ブランク5の幅に合わせて所定の間隔で軸支
して設けられており、スリッター61の回転に従って缶
胴ブランク材料1を所定の幅に裁断するようになってい
る。
【0039】次に、本実施例の装置による缶胴ブランク
の表面処理方法について、図1乃至図3を参照しながら
説明する。
【0040】まず、図1に示すように、缶胴ブランクの
原板7をスリッター8に供給する。原板7は、例えば、
829mm×875mmの大きさであり、これを所望の
缶胴の円周の長さに合わせた幅、例えば206.4mm
幅に裁断する。スリッター8には、829mm幅の原板
7から206.4mm幅で875mmの長さを有する缶
胴ブランク材料1が4枚得られるように、5枚の刃14
が缶胴ブランク材料1の幅に合わせて等間隔で軸支され
ており、スリッター8の回転に従って原板7が裁断され
る。
【0041】原板7は、図1に矢印Gで示す方向に圧延
されている。一般に、金属板を裁断するときに、裁断距
離が長い場合には、金属板の圧延方向を横切るように裁
断することが有利であるので、原板7は前述のように圧
延方向Gがスリッター8に取着されている刃14と直交
するように供給して裁断することが好ましい。
【0042】裁断されて得られた缶胴ブランク材料1
は、横送りコンベア9により搬送され、横送りコンベア
9の末端に直交して連設されているオーバーラップコン
ベア10に移載される。オーバーラップコンベア10に
移載された缶胴ブランク材料1は、図2に示すように、
互いにその一部が重ね合わされた状態で搬送され、ホッ
パー11に導かれる。
【0043】ホッパー11は、缶胴ブランク材料1を一
時的にストックするための設備であり、缶胴ブランク材
料1をその長手方向に支持するようになっている。そこ
で、ホッパー11の下方に備えられたサクションカップ
12により缶胴ブランク材料1を吸引してホッパー11
から取り出し、補助ロール16上に移載する。
【0044】補助ロール16上に移載された缶胴ブラン
ク材料1は、搬送路2の上流側の最末端部に備えられた
タイミングキッカー13により、所定の間隔をおいてフ
ィードロール15aに供給される。タイミングキッカー
13は、後述するように、次工程で缶胴ブランク材料1
に圧着される二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19aに施された印刷に缶胴ブランク材料1が合致
するように作動する。
【0045】フィードロール15aは、缶胴ブランク材
料1を上下から挟持して搬送路2に供給する。搬送路2
に供給された缶胴ブランク材料1は、誘導発熱ジャケッ
トロールを兼ねるフィードロール15aにより予熱され
たのち、高周波加熱装置17に導かれる。缶胴ブランク
材料1は、高周波加熱装置17内を移動することによ
り、表面温度が180〜200℃の範囲になるように加
熱される。
【0046】前記のようにして加熱された缶胴ブランク
材料1は、次いで、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム19a及びポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19bを圧着する圧着ロール15bに導かれる。
【0047】二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19a及びポリエチレンテレフタレートフィルム1
9bは、搬送路2の下方に設けられたフィルムコイル2
0a及び搬送路2の上方に設けられたフィルムコイル2
0bから、ダンサーロール21a、21b及び、エッジ
コントロール装置22a、22bを介して供給され、圧
着ロール15bにより缶胴ブランク材料1の両面に同時
に熱圧着される。
【0048】二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19aは、その印刷が施された面で金属ブランク材
料1に熱圧着される。このように、印刷面を内側にして
熱圧着することにより、印刷面が外面側のフィルムで保
護されるとの効果が得られる。
【0049】二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19aには、前述のように、印刷パターン31がフ
ィルム19aの長手方向に一定の間隔で無地部分32を
存して連続して印刷されていて、所定の数の印刷パター
ン31毎の無地部分32にはアイ・スポット33が印刷
されている。そして、二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム19aは、図3に示すように、缶胴ブラン
ク材料1の長手方向に沿って両端縁に溶接用の金属露出
部34を残して圧着されている。図示しないが、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム19bも同時に、缶胴ブ
ランク材料1の反対の面に二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム19aと同様に両端縁に溶接用の金属
露出部を残して圧着されている。
【0050】この結果、複数の缶胴ブランク材料1が長
尺の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム19
a及びポリエチレンテレフタレートフィルム19bによ
り連結されて、長尺状に連結された缶胴ブランク材料1
を形成している。なお、金属露出部34は、本実施例で
得られた缶胴ブランク5から缶胴を製造する際に、溶接
接合部として利用される。
【0051】長尺状に連結された缶胴ブランク材料1に
おいて、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
19aは、無地部分32が一枚の缶胴ブランク材料1と
他の缶胴ブランク材料1との連結部分35に合致するよ
うにされ、印刷パターン31が連結部分35に跨がらな
いように圧着されている。本実施例の装置では、二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム19aを前述の
ように圧着するために、缶胴ブランク材料1の供給を制
御している。
【0052】次に、缶胴ブランク材料1の供給を制御す
る手段について説明する。本実施例の装置では、タイミ
ングキッカー13、パルスエンコーダ24及び、アイ・
スポット・センサ25が図示しない供給制御装置に接続
されている。また、フィードロール15a及び圧着ロー
ル15bは供給された缶胴ブランク材料1を所定の速度
で搬送するように設定されており、エンコーダ用ロール
23は圧着ロール15bに同調して回転している。
【0053】パルスエンコーダ24は、フィルムが送ら
れるごとに一定間隔でパルスを発振しており、このパル
スは供給制御装置に入力されている。二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム19aが供給されると、ま
ず、アイ・スポット・センサ25により二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム19aに印刷されている
アイ・スポット33が検知され、検知信号が供給制御装
置に送られる。供給制御装置は、アイ・スポット・セン
サ25からアイ・スポット33の検知信号を受けると前
記パルスを積算し始め、一つのアイ・スポット33の検
知信号を受信してから、次のアイ・スポット33の検知
信号を受信するまでに、何回パルスが発振されるかを計
数して、エンコーダ用ロール23の回転速度とパルスの
発振回数とから、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム19aの供給速度を算出する。
【0054】そして、供給制御装置は所定数のアイ・ス
ポット33の検知信号をうけるとタイミングキッカー1
3に作動指令を出力し、タイミングキッカー13により
缶胴ブランク材料1を搬送路2に供給させる。このよう
にすることにより、缶胴ブランク材料1はフィルム19
aに印刷されたアイ・スポット33の一定数ごとに搬送
路2に供給され、前記所定の速度で搬送されるので、缶
胴ブランク材料1と缶胴ブランク材料1との間隙がフィ
ルム19aの連結部分35に合致する。
【0055】尚、前記ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに関し、フィルム19aは前記印刷を施すために強
度が要求されるので二軸延伸されたフィルムが用いられ
るが、フィルム25bは印刷が施されないので大きな強
度を必要とせず延伸されていないフィルムであってもよ
く一軸または二軸延伸されたフィルムであってもよい。
【0056】前記熱圧着操作において、圧着ロール15
bは温度調節作用を行うことができるように構成されて
いるので、加熱された缶胴ブランク材料1がフィルム1
9a、19b及び、圧着ロール15bとの接触により急
激に冷却されることが避けられる。
【0057】缶胴ブランク材料1は、長手方向の両端縁
に金属露出部34を残して、両面に二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム19a及びポリエチレンテレ
フタレートフィルム19bが熱圧着されたのち、さら
に、搬送路2の下流に設けられた高周波温調装置18に
より加熱される。缶胴ブランク材料1は、高周波温調装
置18で加熱されることにより、フィルム19a及びフ
ィルム19bが圧着されたのちも180〜200℃の温
度範囲に保たれるので、缶胴ブランク材料1に対する二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム19a及び
ポリエチレンテレフタレートフィルム19bの接着性が
向上される。
【0058】両面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム19a及びポリエチレンテレフタレートフィ
ルム19bが熱圧着された缶胴ブランク材料1は、次に
冷却ロール15cに導かれ常温まで冷却される。
【0059】冷却された缶胴ブランク材料1は、次いで
裁断工程に導かれる。
【0060】長尺状に連結された缶胴ブランク材料1
は、複数の缶胴ブランク材料1が二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム19a及びポリエチレンテレフ
タレートフィルム19bにより連結されて形成されてい
るため、連結部分35は前記フィルム19a及び19b
だけで構成されており柔軟になっている。このため、缶
胴ブランク材料1が挟持されている硬質な部分と、缶胴
ブランク材料1に挟まれる連結部分35とでは搬送速度
が異なる。そこで、本実施例の装置では、長尺状に連結
された缶胴ブランク材料1を確実に連結部分35で裁断
するために、ナイフシリンダー29の作動を制御してい
る。
【0061】次に、ナイフシリンダー29を作動させ、
長尺状に連結された缶胴ブランク材料1を裁断する制御
手段について説明する。本実施例の装置では、パルスエ
ンコーダ27、アイ・スポット・センサ28、ナイフシ
リンダー29、刃物原点センサ29a及び刃物角速度エ
ンコーダ29bが、図示しない裁断制御装置に接続され
ている。
【0062】等速フィードロール15d及び15eは等
速で互いに同期して回転しており、ロールに圧着して搬
送される缶胴ブランク材料1を所定の速度で搬送するよ
うに設定されている。また、パルスエンコーダ27は、
缶胴ブランク材料1が送られるごとに一定間隔でパルス
を発振しており、このパルスは、裁断制御装置に入力さ
れている。
【0063】本実施例の裁断制御手段では、まず、アイ
・スポット・センサ28により缶胴ブランク材料1に圧
着された二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
19aに印刷されている所定のアイ・スポット33が検
知されると、その検知信号が裁断制御装置に送られる。
裁断制御装置は、アイ・スポット・センサ28からアイ
・スポット33の検知信号を受けると前記パルスを積算
し始め、パルス数により缶胴ブランク材料1の移動距離
を算出する。
【0064】次に、裁断制御装置は、アイ・スポット3
3の検知信号を受けたのちパルスの発振数が所定数に達
すると、予め入力されているデータに従って、缶胴ブラ
ンク材料1の連結部分35が裁断位置に達するまでの距
離と、ナイフシリンダー29が回転して刃物が前記裁断
位置に達するまでの距離が一致したものと判断して、ナ
イフシリンダー29に起動指令を出力する。
【0065】ナイフシリンダー29は、通常は刃物が搬
送路2上を搬送される缶胴ブランク材料1に接触しない
位置に待機しており、前記起動指令を受けると予め入力
されているデータに従って回転し始める。このとき、ナ
イフシリンダー29に取着されている刃物の角速度が刃
物角速度エンコーダ29bにより測定され、裁断制御装
置に入力される。裁断制御装置は、刃物の角速度を予め
入力されているデータと比較し、刃物の角速度が適正で
ないときにはナイフシリンダー29に修正指令を出力し
て修正する。
【0066】そして、ナイフシリンダー29に取着され
ている刃物により、等速フィードロール15d及び15
eにより所定の速度で搬送されている缶胴ブランク材料
1がその連結部分35で裁断される。
【0067】ナイフシリンダー29は、缶胴ブランク材
料1を裁断したのちも、刃物原点センサ29aがナイフ
シリンダー29に取着されている刃物を検知するまで回
転を続ける。刃物原点センサ29aは刃物を検知すると
裁断制御装置に検知信号を出力し、裁断制御装置はナイ
フシリンダー29に取着されている刃物が缶胴ブランク
材料1に接触しない位置に達し、ナイフシリンダー29
が待機位置に復帰したものと判断して、ナイフシリンダ
ー29の回転を停止させる。
【0068】前記裁断工程で一方の面に印刷が施された
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム19aが
圧着され、他方の面に無地のポリエチレンテレフタレー
トフィルム19bが圧着された缶胴ブランク材料1が得
られる。缶胴ブランク材料1は、二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム19aに印刷されている印刷パ
ターン31の所定の枚数ごとに裁断されている。缶胴ブ
ランク材料1は、搬送路2の下流側末端部で、排出コン
ベア41により搬送路2の搬送方向と直交する方向に払
い出され、コンベア42に移載される。
【0069】缶胴ブランク材料1は、コンベア42によ
り搬送路2の搬送方向と直交する方向に搬送され、コン
ベア42の下流側末端部に設けられたスリッター61に
より個々の缶胴ブランク5に分割される。スリッター6
1には、8枚の刃62がコンベア42の搬送方向と平行
に印刷パターン31の幅に対応するように等間隔で軸支
して設けられており、該刃62が回転しながら、缶胴ブ
ランク材料1を無地部分32で個々の缶胴ブランク5に
分割する。
【0070】以上のようにして得られた缶胴ブランク5
は、両端縁の金属露出部分34を除いて、缶外面となる
側は印刷された二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム19aで、缶内面となる側は無地のポリエチレン
テレフタレートフィルム19bで被覆されている。そし
て、個々の缶胴ブランク5は、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム19aに印刷された印刷パターン
31と一致して、分割されている。従って、二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム19aで被覆されて
いる面が缶外面側になるようにして、両端縁の金属露出
部分34を重ね合わせて溶接接合することにより、内容
物のフレーバーを保護し、基体金属の腐食を防止できる
とともに、缶体外面をも保護することができ、美粧性に
優れた缶胴が得られる。
【0071】前記缶胴ブランク5は、前記のようにその
まま溶接加工して缶胴を得てもよいが、所望により周囲
の不要部分を切除するなどのトリミング加工を施しても
よい。
【0072】また、前記缶胴ブランク5では、基体金属
の圧延方向は、両端の金属露出部34を結ぶ方向と一致
している。従って、缶胴ブランク5の両端縁の金属露出
部分34を重ね合わせて溶接接合して得られる缶胴で
は、缶胴の円周方向が基体金属の圧延方向と一致してい
る。一般に、金属板は圧延方向に沿って延ばされやすい
ので、前記缶胴では両端部にフランジを形成する際にフ
ランジ部に亀裂が生じず、フランジ加工等を有利に行う
ことができる。前記のような缶胴に形成されたフランジ
部に缶蓋を二重巻締めすると、フランジ部に亀裂がない
ので、缶蓋巻締め後にフランジ部から内容物がリークす
ることを避けることができる。
【0073】本実施例では、缶胴ブランク材料1の加熱
を誘導発熱ジャケットロールを兼ねるフィードロール1
5a、高周波加熱装置17及び、高周波温調装置18に
より行っているが、これらの加熱装置の一部または全て
を加熱オーブンとしてもよい。また、フィルム接着性を
より高めるために、所望によりロール15fの後工程に
加熱オーブン等を設け再加熱しても差し支えない。
【0074】また、本実施例では缶胴ブランク材料1に
ポリエチレンテレフタレートフィルム19a、19bを
圧着する際に、加熱された缶胴ブランク材料1に接着剤
を介さずに熱圧着しているが、接着剤層を介して熱圧着
してもよい。この場合、接着剤としてはエポキシフェノ
ール系接着剤が好ましく、ポリエチレンテレフタレート
フィルム19a及び19bに予め塗布されていることが
好ましい。
【0075】さらに、缶胴ブランク材料1の缶外面とな
る側には、ホワイト塗料或いはインキが塗布されている
ことが好ましい。ホワイト塗料或いはインキを塗布して
おくことにより、印刷が施された二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム19aを圧着したときにその印
刷がより鮮明になるとの効果が得られる。
【0076】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の方法によれば、所定の幅に裁断された缶胴ブランク材
料の両面に長尺のポリエステルフィルムを圧着すること
により、複数の缶胴ブランク材料を長尺状に連結するこ
とができる。
【0077】前記長尺状に連結された缶胴ブランク材料
は、その一方の面に所定のパターンの印刷が施された二
軸延伸ポリエステルフィルムが熱圧着されているので、
前記印刷パターンに従って裁断、分割することにより、
個々の缶胴ブランクに分割することができる。
【0078】従って、本発明の方法によれば、缶外面と
なる側は印刷が施されたポリエステルフィルムで被覆さ
れ、缶内面となる側は無地のポリエステルフィルムで被
覆された、単一の缶胴ブランクを効率よく得ることがで
きる。
【0079】本発明の装置によれば、所定の幅に裁断さ
れた缶胴ブランク材料を、この缶胴ブランク材料の一方
の面に熱圧着される二軸延伸ポリエステルフィルムに施
された所定のパターンの印刷に合致させ、かつ、缶胴ブ
ランク材料と缶胴ブランク材料との間隔が前記印刷パタ
ーンの間隔に一致するように、間隔をおいて断続的に搬
送路に供給することができる。
【0080】そして、缶胴ブランク材料を前記のように
供給することにより、前記缶胴ブランク材料がその両面
に圧着されたポリエステルフィルムにより長尺状に連結
された缶胴ブランク材料を得ることができる。
【0081】また、本発明の装置によれば、前記長尺状
に連結された缶胴ブランク材料を、その一方の面に圧着
された、単一の缶胴ブランクに対応する印刷パターンと
識別表示とがフィルムの長手方向に間隔を存して連続し
て印刷されている前記二軸延伸ポリエステルフィルムの
前記識別表示を検出することにより、缶胴ブランク材料
の連結部分で裁断することができる。従って、前記長尺
状に連結された缶胴ブランク材料を、前記印刷パターン
の所定の枚数ごとに裁断することができる。
【0082】さらに、本発明の装置によれば、前記印刷
パターンの所定の枚数ごとに裁断された缶胴ブランク材
料を前記印刷パターンの間隔部分でその長手方向と直交
する方向に分割することにより、個々の缶胴ブランクを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶胴ブランクの表面処理方法を実施す
る装置の一例の概略を平面的に示す説明図。
【図2】本発明の缶胴ブランクの表面処理方法を実施す
る装置の一例を示す説明図。
【図3】図2の装置によりポリエステルフィルムで被覆
された缶胴ブランク材料を示す平面図。
【符号の説明】
1…缶胴ブランク材料、 2…搬送路、 3…供給手
段、 4…排出手段、5…缶胴ブランク、 6…分割手
段、 7…缶胴ブランクの原板、8…スリッター、9…
横送りコンベア、 10…オーバーラップコンベア、1
1…ホッパー、 12…サクションカップ、 13…タ
イミングキッカー、14…刃、 15…ロール、 16
…補助ロール、17…高周波加熱装置、 18…高周波
温調装置、19a…二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、19b…ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、20…フィルムコイル、 21…ダンサーロー
ル、22…エッジコントロール装置、 23…エンコー
ダ用ロール、24…パルスエンコーダー、 25…アイ
・スポット・センサ、26…軸部、 27…パルスエン
コーダー、28…アイ・スポット・センサ、 29…ナ
イフシリンダー、29a…刃物原点センサ、 29b…
刃物回転角エンコーダ、31…印刷パターン、 32
…無地部分、 33…アイ・スポット、34…金属露出
部、 35…連結部分、 41…排出コンベア、42…
コンベア、 61…スリッター、 62…刃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 道也 埼玉県岩槻市鹿室839−1 北海製罐株式 会社研究開発本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原板を所定の幅に裁断して得られた缶胴ブ
    ランク材料を、所定の間隔を存して搬送路に断続的に供
    給する材料供給工程と、 該搬送路上で、該缶胴ブランク材料の一方の面には所定
    のパターンの印刷が施され該缶胴ブランク材料より幅が
    狭く形成された長尺の二軸延伸ポリエステルフィルム
    を、他方の面には該缶胴ブランク材料より幅が狭く形成
    された無地の長尺のポリエステルフィルムを、該缶胴ブ
    ランク材料の両端縁に溶接用の金属露出部を残して長手
    方向に沿って熱圧着し、複数の缶胴ブランク材料をポリ
    エステルフィルムで挟持して長尺状に連結するフィルム
    圧着工程と、 該搬送路上で、該長尺状に連結された缶胴ブランク材料
    を所定の枚数のブランク材料ごとに裁断する裁断工程
    と、 所定の枚数ごとに裁断された缶胴ブランク材料を印刷パ
    ターンごとに分割して複数の缶胴ブランクを得る分割工
    程とからなることを特徴とする缶胴ブランクの表面処理
    方法。
  2. 【請求項2】前記二軸延伸ポリエステルフィルムは単一
    の缶胴ブランクに対応する印刷パターンがフィルムの長
    手方向に間隔を存して連続して印刷されていて、前記分
    割工程では前記缶胴ブランク材料を印刷パターンごとに
    単一の缶胴ブランクに分割することを特徴とする請求項
    1記載の缶胴ブランクの表面処理方法。
  3. 【請求項3】原板を所定の幅に裁断して得られた缶胴ブ
    ランク材料を上下各一対の複数のロールで挟持して該缶
    胴ブランク材料を搬送する搬送路と、 該缶胴ブランク材料を該搬送路に断続的に供給する供給
    手段と、 該搬送路途中に設けられ、該搬送路に沿って移動する該
    缶胴ブランク材料を加熱する加熱手段と、 該搬送路の上方及び下方に設けられ、その一方には該缶
    胴ブランク材料より幅が狭く形成され単一の缶胴ブラン
    クに対応する印刷パターンと識別表示とがフィルムの長
    手方向に間隔を存して連続して印刷されている長尺の二
    軸延伸ポリエステルフィルムを供給し、他方には該缶胴
    ブランク材料より幅が狭く形成され無地の長尺のポリエ
    ステルフィルムを供給するフィルム供給手段と、 加熱された該缶胴ブランク材料にフィルム供給手段から
    供給される両フィルムを、該缶胴ブランク材料の長手方
    向に沿って、両端縁に溶接用の金属露出部を残し両面に
    圧着する上下一対の圧着ロールと、 両面に前記フィルムが熱圧着された該缶胴ブランク材料
    を冷却する冷却手段と、 該冷却された缶胴ブランク材料に圧着する二軸延伸ポリ
    エステルフィルムに印刷された識別表示を検知して、所
    定の識別表示を検出したときに該缶胴ブランク材料の両
    面に圧着された両フィルムを該缶胴ブランク材料に挟ま
    れた部分で裁断する裁断手段と、 両面にフィルムが圧着された該缶胴ブランク材料を該搬
    送路の搬送方向と直交する方向に払い出す払出し手段
    と、 払い出された該缶胴ブランク材料を長手方向と直交する
    方向に印刷パターンの間隔部分で分割して複数の缶胴ブ
    ランクを得る分割手段とを有することを特徴とする缶胴
    ブランクの表面処理装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5258062A (en) * 1975-11-07 1977-05-13 Yoshizaki Kozo Blank for threeepiece can body and method of making the blank
JPH0531868A (ja) * 1991-07-31 1993-02-09 Hokkai Can Co Ltd 缶胴ブランクの表面処理方法及びその装置

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