JPH0542524U - シヤワーユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来品よりも、くつろぎ感及び打たせ湯のマ
ッサージ効果を効果的に得ることができる打たせ湯機能
付シャワーユニットを得る。 【構成】 一側壁１２に椅子５０を設け、かつかかる一
側壁１２の上部近傍、又はかかる一側壁に近接した天井
部１３に打たせ湯ノズル４０を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、打たせ湯機能付シャワーユニットの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、様々な機能を有するシャワーユニットが考案されており、その一環とし て、水圧によるマッサージ効果を期待した打たせ湯機能付シャワーユニットが提 案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、現在ある打たせ湯機能付シャワーユニットは、シャワーユニッ トに単に打たせ湯ノズルが装着されているのみで、通常立位で打たせ湯を浴びな ければならず、ノズルの先端とシャワーを浴びる人の肩部との距離がきわめて近 いことから本来期待されるべきマッサージ効果が十分発揮されているとはいい難 い。その距離を充分に確保しマッサージ効果を十分発揮させようとすれば、シャ ワーユニットの床面に人が直接座ることになり、ある程度の不快感を感じること を免がれることができなかった。

【０００４】 かかる点に鑑み本考案は、着座姿勢で、すなわち長時間にわたり楽な姿勢で打 たせ湯を浴びることができ、かつマッサージ効果をも十分に享受することが可能 なシャワーユニットを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成すべく、本考案に係るシャワーユニットは、一側壁に椅子を 設け、かつかかる一側壁の上部近傍、又はかかる一側壁に近接した天井部に打た せ湯ノズルを装着したことを特徴とする。 椅子の着座面が脱着自在な構造であること、あるいは折りたたみ可能な構造で あることは好ましい態様である。

【０００６】

【考案の効果】

本考案シャワーユニットにおいては、着座姿勢でくつろぎながら打たせ湯を使 用することができ、かつノズルと着座面までの距離を立位の場合よりも充分に長 くとることができるため、同一強度の水流を用いた場合であってもより動圧の高 い水流を受けることができ、その結果としてマッサージ効果の高い打たせ湯を得 ることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照しながら、本考案を実施例によって説明する。 図１は、本考案によるシャワーユニットの一実施例の斜視図を示している。本 実施例のシャワーユニット１０においては、タイル状の模様が施された床パネル １１と、この床パネル１１の外周端部から立ち上がる側壁パネル１２と、天井パ ネル１３と、出入り口開閉用のドア１８とで角柱状のシャワー室が画成される。 シャワー室の出入り口ドア１８の側方に位置する側壁パネル１４には、シャワー ヘッド２４、シャワーヘッドの固定金具２３，ホース２２等で構成されるシャワ ー器具が配設されるとともに、シャワー器具の水温、水量等を調節するための制 御盤３０が設けられている。

【０００８】 また、シャワー室の天井パネル１３と側壁１２との接合部分に近い天井パネル 部分には後述する２本の打たせ湯ノズル４０、４０、及び該打たせ湯ノズル４０ 、４０の間にはミストノズル４１とが取り付けられており、図示しない適宜の配 管を介して温水供給配管に接続している。さらに、打たせ湯ノズル４０及びミス トノズル４１とは、側壁パネル１４に設けた制御盤３０により制御される。

【０００９】 なお、打たせ湯ノズル４０は、当該ノズルから多量の温水、あるいは冷水を噴 出しうる構造となっており、打たせ湯を浴びる者に対しマッサージ効果を与える 目的で設けられる。かかる打たせ湯ノズル４０の装着位置は、そのマッサージ効 果をより効果的に奏するように、シャワーユニット１０の上部に装着するのが好 ましく、本実施例のごとくシャワーユニット１０の最も高い位置、すなわち天井 位置近傍に通常装着される。また、装着する打たせ湯ノズル４０、４０は２個に 限らず、必要に応じて任意の個数装着することもできる。ミストノズル４１は霧 状の温水、冷水を噴出するものであり、使用者の好みに応じ適宜使用されるもの である。

【００１０】 本考案のシャワーユニット１０においてはさらに、打たせ湯ノズル４０、４０ の下方位置であって、側壁パネル１２に近接した位置に椅子５０が設けられてい る。この椅子５０はその着座板５２が収納自在あるいは着脱自在であることが好 ましいが、それに限るものではなく固定状態のものであっても目的は充分に達成 可能である。

【００１１】 図２は、本実施例における椅子５０と打たせ湯ノズル４０の位置関係及び椅子 ５０の構造の一実施例を示している。椅子５０は４方の辺部に設けた脚体５１、 ５１、及び該脚体５１、５１に取り外し自在に装着されている箱状構造の着座板 ５２とからなり、全体が側壁パネル１２に近接した位置に設けられている。従っ て、椅子５０に人が着座した場合に、図示のようにその肩の位置近傍に打たせ湯 ノズル４０からの水流Ａが落下することとなる。その際に、上記のようにノズル ４０の位置と肩部との距離を立った姿勢よりも大きくとれることから、より高い マッサージ効果を得ることができる。また、椅子５０の着座板５２は脚体５１に 対して脱着可能であることから、ミストノズル４１を使用とする場合あるいは打 たせ湯ノズル４０もミストノズル４１も使用せず、シャワーのみを使用しようと する場合には、着座板５２を除去することにより、シャワーユニット１０の床面 １１をより広く使用することができる。

【００１２】 椅子５０に用いられる素材は、防水性を有し、かつ人間が座っても破壊される ものでなければ特に限定されず、金属、合成樹脂、一枚板、合板等の任意のもの を用いて製造することができる。 図３は、本実施例における椅子の構造の他の一実施例を示している。この椅子 ６０は、その着座板６１の一側部側が壁面パネル１２に適宜の手段により装着さ れている回動継手６２に回動自在に装着されているとともに、他側部側は同様に 壁面パネル１２に適宜の手段により装着されている回動継手６３に回動自在に装 された支持支柱６４に係合しうるようになっている。なお、６５は支持支柱６４ を折曲するための継手部分である。

【００１３】 椅子の使用時には図示のように椅子６０の着座板６１を支持支柱６４に係合し た状態としておき、椅子の不使用時には、着座板６１を若干上方に回動して着座 板６１と支持支柱６４との係合状態を離脱し、支持支柱６４を折曲したのち着座 板６１を側壁パネル１２に対して内側方向に折り込み収納する。 なお、上記の実施例では打たせ湯ノズルを天井パネルに取り付けたものについ て説明したが、側壁パネル１２の上方部分に取り付けてもよいことは容易に理解 されよう。

【００１４】

【考案の効果】

上記の構造を有する本考案によるシャワユニットにおいては、打たせ湯ノズル の使用時に椅子を側壁パネルに沿って形成し、使用者はその椅子に座して打たせ 湯ノズルを浴びるようにする。それにより、くつろぎ感と打たせ湯によるマッサ ージ効果が十分得ることができる。椅子を収納自在に形成したものにあっては、 さらに、ユニット内のスペースの有効利用が可能であり、さらにミストシャワー によってより高いレベルの爽快感を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図。

【図２】打たせ湯ノズルと椅子の位置関係及び椅子の構
造を示す概略図。

【図３】椅子の他の構造を示す概略図。

【符号の説明】

１０−シャワーユニット １１−床パネル １２、１４−側壁パネル（一側壁） １３−天井パネル（天井部） ４０−打たせ湯ノズル ５０−椅子 ５２−着座板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一側壁に椅子を設け、かつかかる一側壁
   の上部近傍、又はかかる一側壁に近接した天井部に打た
   せ湯ノズルを装着したことを特徴とするシャワーユニッ
   ト。
2. 【請求項２】 椅子の着座板が脱着自在な構造であるこ
   とを特徴とする請求項１記載のシャワーユニット。
3. 【請求項３】 椅子の着座板が折りたたみ可能な構造で
   あることを特徴とする請求項１記載のシャワーユニッ
   ト。