JPH0542444B2 - - Google Patents
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- JPH0542444B2 JPH0542444B2 JP24997284A JP24997284A JPH0542444B2 JP H0542444 B2 JPH0542444 B2 JP H0542444B2 JP 24997284 A JP24997284 A JP 24997284A JP 24997284 A JP24997284 A JP 24997284A JP H0542444 B2 JPH0542444 B2 JP H0542444B2
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はアクリルアミド系ポリマーの乾燥方法
に関するものであり、詳しくは、含水ゲル状のア
クリルアミド系ポリマー粒子をバンド乾燥機にて
乾燥する方法の改良に関するものである。 〔従来の技術〕 アクリルアミド系ポリマーは例えば、凝集剤及
び紙力増強剤として有用なものであり、その代表
的な製法として、通常、10〜50重量%のモノマー
水溶液に重合開始剤を直接添加し重合する方法が
知られている。この方法で得られるポリマーは約
90〜50重量%の水分を含むゲル状物であるため、
通常、これを含水率10重量%以下まで乾燥する必
要がある。このための乾燥手段としては、通常、
含水ゲル状ポリマーを細粒化した後、例えば、バ
ンド乾燥機、回転乾燥機又はこれらの組合せによ
つて熱風乾燥する方法が知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 バンド乾燥機にて含水ゲル状ポリマーを乾燥す
る場合には、細粒化したポリマーをバンド乾燥機
のバンド上にポリマー粒子が層状となるように連
続的に供給し熱風乾燥されるが、この乾燥におい
ては、熱風と直接、接するポリマー粒子の表層部
分は比較的に早く乾燥するものの、ポリマー粒子
の内部やポリマー粒子が相互に付着している部分
の乾燥速度は遅く、乾燥時間に長時間を要してい
た。この傾向はバンド乾燥機への含水ゲル状ポリ
マーの供給量を増やし、バンド上のポリマー層を
厚くした場合に、特に顕著である。この原因は対
象とするアクリルアミド系ポリマーが粘着性で、
しかも、高含水率であることに起因しているもの
であり、アクリルアミド系ポリマー特有の問題で
ある。 これを解決する方法としては、例えば、含水量
60〜90重量%のポリマー粒子をバンド乾燥機など
で含水量が15〜25重量%となるまで乾燥し(含水
率の減少率=60〜80%)、得られるおこし状物を
粉砕し、次いで、これを更に含水量10重量%以下
まで乾燥する方法が知られている(特公昭54−
40277号)が乾燥効率の大幅な向上は見られなか
つた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は上記実情に鑑み、含水ゲル状のア
クリルアミド系ポリマー粒子をバンド乾燥機を用
いて熱風乾燥するに際し、ポリマー粒子を効率的
に乾燥する方法につき種々検討した結果、含水ゲ
ル状のアクリルアミド系ポリマー粒子をバンド乾
燥機のバンド上にポリマー粒子が層状となるよう
に連続的に供給して熱風乾燥する方法において、
供給したポリマーの含水率が10〜30%減少した時
点で、バンド上に形成されたポリマー粒子層を破
砕した後、引き続き、バンド上で乾燥を継続する
ことにより、乾燥が効率的に行なわれることを見
出し、本発明を完成した。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明で対象となるアクリルアミド系ポリマー
はアクリルアミド単独ポリマー又はアクリルアミ
ドとこれと共重合可能なモノマーとの共重合ポリ
マーである。アクリルアミドと共重合可能なモノ
マーとしては、通常、アクリル酸、アクリル酸ソ
ーダ、2−アクリルアミドメチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ、ジエチルアミノエチルメタクリレー
トとその4級塩、ジエチルアミノエチルアクリレ
ートとその4級塩などの公知のモノマーが挙げら
れ、その使用量はアクリルアミドに対して、50モ
ル%以下、好ましくは30モル%以下である。 このようなアクリルアミド系ポリマーは公知法
に従つて、10〜50重量%のモノマー水溶液に重合
開始剤を添加し、−10〜100℃の温度で重合するこ
とにより製造される。重合開始剤としては通常、
アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、4,
4−アゾビス−(4−シアノワレリアン酸)など
のアゾ系化合物、過硫酸カリ、過硫酸アンモニウ
ム、過酸化水素などの過酸化物、又は、過酸化物
と還元剤とを組合せたレドツクス触媒等が用いら
れる。 このようにして得られるアクリルアミド系ポリ
マーは通常、含水率が90〜50重量%の含水ゲル状
物であり、通常、これを内挽型スクリユー押出機
などの造粒機により粒径2〜5mm程度の粒状物に
造粒した後、乾燥処理される。 造粒した含水ゲル状ポリマー粒子の乾燥処理に
は、通常の、材料が静置された状態でバンド上を
移動しながら熱風と接するタイプのバンド乾燥機
が使用される。したがつて、バンド上にポリマー
粒子を連続的に供給することにより、バンド上に
ポリマー粒子層を形成させ、熱風乾燥が実施され
る。この際のポリマー粒子層の厚さはバンドの移
動速度(乾燥時間)及び乾燥温度により異なる
が、通常、10〜200mm程度である。乾燥温度は通
常、40〜100℃の範囲から選ばれる。 本発明においては、供給したポリマーの含水率
が5〜40%、好ましくは10〜30%減少した時点
で、バンド上に形成されたポリマー粒子層を破砕
した後、引き続き、バンド上で乾燥を継続するこ
とを必須の操作要件とするものである。すなわ
ち、ポリマー粒子層の表面と比較して粒子内部や
粒子が相互に付着している部分の乾燥速度が遅い
ので、ポリマー粒子層の表面がある程度、乾燥し
た時点でポリマー粒子層を破砕し、新たな表面を
出すことにより乾燥時間を短縮しようとするもの
である。 ポリマー粒子層を破砕するための方法として
は、通常、第1図に示すように、バンド乾燥機1
のバンドを2a,2bの2つに分け、その間に破
砕機3を設けることにより実施される。破砕機3
としては、例えば、バドルクラツシヤー、ロール
クラツシヤー、ジスインテグレーター、インペラ
ーブレーカー、スイングクラツシヤーなどの公知
のものが挙げられるが、要するに、バンド2a上
に形成されたポリマー粒子層が破壊されるような
機構のものであればよい。 バンド乾燥機でのポリマー粒子の乾燥は必要に
応じて、所望の含水率まで行なうが、例えば、バ
ンド乾燥機のみの乾燥処理で製品粒状ポリマーを
得る場合には、含水率が約10重量%以下となるま
で実施され、また、バンド乾燥機と回転乾燥機と
を組合せる場合には、約20重量%以下となるまで
実施される。 上述のような乾燥を終えたポリマー粒子は常法
に従つて、相互付着しブロツク状となつているポ
リマーを粉砕した後、所定の粒径のものを篩分に
より選別し、製品粒状ポリマーとして回収され
る。 〔発明の効果〕 本発明によれば、アクリルアミド系ポリマー粒
子をバンド乾燥機にて乾燥する際の乾燥効率が高
くなるので、全体の乾燥時間を短かくすることが
できる。また、乾燥時間が従来と同じ場合には、
乾燥処理量を多くすることができる。 〔実施例〕 実施例 1 25重量%アクリルアミド水溶液に、モノマーに
対して3000ppmのアゾビス(2−アミジノプロパ
ン)塩酸塩を添加し、重合開始温度10℃で断熱重
合して得た含水量約75重量%の含水ゲル状ポリマ
ーを肉挽型スクリユー押出機にて造粒し粒径2〜
3mmのポリマー粒子を調製した。 このポリマー粒子を第1図に示すバンド乾燥機
を用いて熱風乾燥を行なつた。バンド乾燥機は本
体1中に第1のエンドレスバンド2a(長さ10m)
と第2のエンドレスバンド2b(長さ18m)があ
り、その途中にパドル型破砕機3が設けられてお
り、供給シユート4よりエンドレスバンド2a上
にポリマー粒子が供給され、一方、エンドレスバ
ンド2bの端部に達したポリマー粒子は排出口5
より回収される構造となつている。 ポリマー粒子の乾燥は80℃の熱風中を0.4m/
mmで移動するベルト上に、1600Kg/hrの割合でポ
リマー粒子を供給(ポリマー粒子層の厚さは150
mmとなる)して行なつた。この場合、破砕機3に
達するまでの時間は11分であり、この際のポリマ
ー粒子の含水率は71重量%(供給時に較べて5.3
重量%減少)であつた。 この乾燥法において、ポリマー粒子の含水率が
10重量%に達するまでの乾燥時間を求めたとこ
ろ、第1表に示す結果を得た。 実施例2〜3及び比較例1〜2 実施例1の方法において、エンドレスバンド2
aの長さを変更し、ポリマー粒子が破砕機3に達
するまでの時間(このときの含水率)を変え、同
様に乾燥した場合の結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例1の方法において、エンドレスバンドを
1つとし、破砕機3を省略して同条件で乾燥した
場合の結果を第1表に示す。 【表】
に関するものであり、詳しくは、含水ゲル状のア
クリルアミド系ポリマー粒子をバンド乾燥機にて
乾燥する方法の改良に関するものである。 〔従来の技術〕 アクリルアミド系ポリマーは例えば、凝集剤及
び紙力増強剤として有用なものであり、その代表
的な製法として、通常、10〜50重量%のモノマー
水溶液に重合開始剤を直接添加し重合する方法が
知られている。この方法で得られるポリマーは約
90〜50重量%の水分を含むゲル状物であるため、
通常、これを含水率10重量%以下まで乾燥する必
要がある。このための乾燥手段としては、通常、
含水ゲル状ポリマーを細粒化した後、例えば、バ
ンド乾燥機、回転乾燥機又はこれらの組合せによ
つて熱風乾燥する方法が知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 バンド乾燥機にて含水ゲル状ポリマーを乾燥す
る場合には、細粒化したポリマーをバンド乾燥機
のバンド上にポリマー粒子が層状となるように連
続的に供給し熱風乾燥されるが、この乾燥におい
ては、熱風と直接、接するポリマー粒子の表層部
分は比較的に早く乾燥するものの、ポリマー粒子
の内部やポリマー粒子が相互に付着している部分
の乾燥速度は遅く、乾燥時間に長時間を要してい
た。この傾向はバンド乾燥機への含水ゲル状ポリ
マーの供給量を増やし、バンド上のポリマー層を
厚くした場合に、特に顕著である。この原因は対
象とするアクリルアミド系ポリマーが粘着性で、
しかも、高含水率であることに起因しているもの
であり、アクリルアミド系ポリマー特有の問題で
ある。 これを解決する方法としては、例えば、含水量
60〜90重量%のポリマー粒子をバンド乾燥機など
で含水量が15〜25重量%となるまで乾燥し(含水
率の減少率=60〜80%)、得られるおこし状物を
粉砕し、次いで、これを更に含水量10重量%以下
まで乾燥する方法が知られている(特公昭54−
40277号)が乾燥効率の大幅な向上は見られなか
つた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は上記実情に鑑み、含水ゲル状のア
クリルアミド系ポリマー粒子をバンド乾燥機を用
いて熱風乾燥するに際し、ポリマー粒子を効率的
に乾燥する方法につき種々検討した結果、含水ゲ
ル状のアクリルアミド系ポリマー粒子をバンド乾
燥機のバンド上にポリマー粒子が層状となるよう
に連続的に供給して熱風乾燥する方法において、
供給したポリマーの含水率が10〜30%減少した時
点で、バンド上に形成されたポリマー粒子層を破
砕した後、引き続き、バンド上で乾燥を継続する
ことにより、乾燥が効率的に行なわれることを見
出し、本発明を完成した。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明で対象となるアクリルアミド系ポリマー
はアクリルアミド単独ポリマー又はアクリルアミ
ドとこれと共重合可能なモノマーとの共重合ポリ
マーである。アクリルアミドと共重合可能なモノ
マーとしては、通常、アクリル酸、アクリル酸ソ
ーダ、2−アクリルアミドメチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ、ジエチルアミノエチルメタクリレー
トとその4級塩、ジエチルアミノエチルアクリレ
ートとその4級塩などの公知のモノマーが挙げら
れ、その使用量はアクリルアミドに対して、50モ
ル%以下、好ましくは30モル%以下である。 このようなアクリルアミド系ポリマーは公知法
に従つて、10〜50重量%のモノマー水溶液に重合
開始剤を添加し、−10〜100℃の温度で重合するこ
とにより製造される。重合開始剤としては通常、
アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、4,
4−アゾビス−(4−シアノワレリアン酸)など
のアゾ系化合物、過硫酸カリ、過硫酸アンモニウ
ム、過酸化水素などの過酸化物、又は、過酸化物
と還元剤とを組合せたレドツクス触媒等が用いら
れる。 このようにして得られるアクリルアミド系ポリ
マーは通常、含水率が90〜50重量%の含水ゲル状
物であり、通常、これを内挽型スクリユー押出機
などの造粒機により粒径2〜5mm程度の粒状物に
造粒した後、乾燥処理される。 造粒した含水ゲル状ポリマー粒子の乾燥処理に
は、通常の、材料が静置された状態でバンド上を
移動しながら熱風と接するタイプのバンド乾燥機
が使用される。したがつて、バンド上にポリマー
粒子を連続的に供給することにより、バンド上に
ポリマー粒子層を形成させ、熱風乾燥が実施され
る。この際のポリマー粒子層の厚さはバンドの移
動速度(乾燥時間)及び乾燥温度により異なる
が、通常、10〜200mm程度である。乾燥温度は通
常、40〜100℃の範囲から選ばれる。 本発明においては、供給したポリマーの含水率
が5〜40%、好ましくは10〜30%減少した時点
で、バンド上に形成されたポリマー粒子層を破砕
した後、引き続き、バンド上で乾燥を継続するこ
とを必須の操作要件とするものである。すなわ
ち、ポリマー粒子層の表面と比較して粒子内部や
粒子が相互に付着している部分の乾燥速度が遅い
ので、ポリマー粒子層の表面がある程度、乾燥し
た時点でポリマー粒子層を破砕し、新たな表面を
出すことにより乾燥時間を短縮しようとするもの
である。 ポリマー粒子層を破砕するための方法として
は、通常、第1図に示すように、バンド乾燥機1
のバンドを2a,2bの2つに分け、その間に破
砕機3を設けることにより実施される。破砕機3
としては、例えば、バドルクラツシヤー、ロール
クラツシヤー、ジスインテグレーター、インペラ
ーブレーカー、スイングクラツシヤーなどの公知
のものが挙げられるが、要するに、バンド2a上
に形成されたポリマー粒子層が破壊されるような
機構のものであればよい。 バンド乾燥機でのポリマー粒子の乾燥は必要に
応じて、所望の含水率まで行なうが、例えば、バ
ンド乾燥機のみの乾燥処理で製品粒状ポリマーを
得る場合には、含水率が約10重量%以下となるま
で実施され、また、バンド乾燥機と回転乾燥機と
を組合せる場合には、約20重量%以下となるまで
実施される。 上述のような乾燥を終えたポリマー粒子は常法
に従つて、相互付着しブロツク状となつているポ
リマーを粉砕した後、所定の粒径のものを篩分に
より選別し、製品粒状ポリマーとして回収され
る。 〔発明の効果〕 本発明によれば、アクリルアミド系ポリマー粒
子をバンド乾燥機にて乾燥する際の乾燥効率が高
くなるので、全体の乾燥時間を短かくすることが
できる。また、乾燥時間が従来と同じ場合には、
乾燥処理量を多くすることができる。 〔実施例〕 実施例 1 25重量%アクリルアミド水溶液に、モノマーに
対して3000ppmのアゾビス(2−アミジノプロパ
ン)塩酸塩を添加し、重合開始温度10℃で断熱重
合して得た含水量約75重量%の含水ゲル状ポリマ
ーを肉挽型スクリユー押出機にて造粒し粒径2〜
3mmのポリマー粒子を調製した。 このポリマー粒子を第1図に示すバンド乾燥機
を用いて熱風乾燥を行なつた。バンド乾燥機は本
体1中に第1のエンドレスバンド2a(長さ10m)
と第2のエンドレスバンド2b(長さ18m)があ
り、その途中にパドル型破砕機3が設けられてお
り、供給シユート4よりエンドレスバンド2a上
にポリマー粒子が供給され、一方、エンドレスバ
ンド2bの端部に達したポリマー粒子は排出口5
より回収される構造となつている。 ポリマー粒子の乾燥は80℃の熱風中を0.4m/
mmで移動するベルト上に、1600Kg/hrの割合でポ
リマー粒子を供給(ポリマー粒子層の厚さは150
mmとなる)して行なつた。この場合、破砕機3に
達するまでの時間は11分であり、この際のポリマ
ー粒子の含水率は71重量%(供給時に較べて5.3
重量%減少)であつた。 この乾燥法において、ポリマー粒子の含水率が
10重量%に達するまでの乾燥時間を求めたとこ
ろ、第1表に示す結果を得た。 実施例2〜3及び比較例1〜2 実施例1の方法において、エンドレスバンド2
aの長さを変更し、ポリマー粒子が破砕機3に達
するまでの時間(このときの含水率)を変え、同
様に乾燥した場合の結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例1の方法において、エンドレスバンドを
1つとし、破砕機3を省略して同条件で乾燥した
場合の結果を第1表に示す。 【表】
第1図は本発明の実施例で用いたバンド乾燥機
の構造を示す説明図であり、1は本体、2a,2
bはエンドレスバンド、3は破砕機、4は供給シ
ユート、5は排出口を示す。
の構造を示す説明図であり、1は本体、2a,2
bはエンドレスバンド、3は破砕機、4は供給シ
ユート、5は排出口を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 含水ゲル状のアクリルアミド系ポリマー粒子
をバンド乾燥機のバンド上にポリマー粒子が層状
となるように連続的に供給して熱風乾燥する方法
において、供給したポリマーの含水率が5〜40%
減少した時点で、バンド上に形成されたポリマー
粒子層を破砕した後、引き続き、バンド上で乾燥
を継続することを特徴とするアクリルアミド系ポ
リマーの乾燥方法。 2 含水ゲル状のアクリルアミド系ポリマーの含
水率が90〜50重量%であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24997284A JPS61127707A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | アクリルアミド系ポリマ−の乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24997284A JPS61127707A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | アクリルアミド系ポリマ−の乾燥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61127707A JPS61127707A (ja) | 1986-06-16 |
JPH0542444B2 true JPH0542444B2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=17200924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24997284A Granted JPS61127707A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | アクリルアミド系ポリマ−の乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61127707A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3905806A1 (de) * | 1989-01-30 | 1990-09-06 | Lentia Gmbh | Verfahren zur kontinuierlichen trocknung von hydrophilen polymergelen |
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JPWO2022071503A1 (ja) * | 2020-10-02 | 2022-04-07 |
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1984
- 1984-11-27 JP JP24997284A patent/JPS61127707A/ja active Granted
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JPS61127707A (ja) | 1986-06-16 |
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