JPH0542420Y2 - - Google Patents

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JPH0542420Y2
JPH0542420Y2 JP594287U JP594287U JPH0542420Y2 JP H0542420 Y2 JPH0542420 Y2 JP H0542420Y2 JP 594287 U JP594287 U JP 594287U JP 594287 U JP594287 U JP 594287U JP H0542420 Y2 JPH0542420 Y2 JP H0542420Y2
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electrode film
electrochromic
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film
adhesive
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、電気化学反応によるエレクトロクロ
ミツク物質の着色及び消色の可逆的変化を利用し
たエレクトロクロミツク表示素子に関する。
(従来の技術) エレクトロクロミツク表示素子にあつては、安
定した着消色反応が得られるため、近年において
は、例えば自動車の技術分野において防眩バツク
ミラー用として広く利用されつつある。このよう
なエレクトロクロミツク表示素子を利用した自動
車用バツクミラーは、基本的には、透明基板上に
透明電極膜を形成すると共に、この透明電極膜上
にエレクトロクロミツク反応部を配置し、さらに
上記エレクトロクロミツク反応部上に光反射膜兼
用の対向電極膜を形成した構造となつている。
しかして、第2図乃至第6図は、エレクトロク
ロミツク表示素子を利用した自動車用防眩バツク
ミラーの各々異なる構造例をモデル的に示すもの
であり、以下これらについて同一部分には同一符
号を付して説明する。
まず、第2図に示す第1の従来例において、1
は透明基板、2は透明基板1上にその一部(図中
左側部)を残して添設された例えばITO膜より成
る透明電極膜、3は透明電極膜2上に添設された
エレクトロクロミツク反応部、4はエレクトロク
ロミツク反応部3上に添設された光反射膜兼用の
例えばアルミニユウム膜より成る対向電極膜で、
この対向電極膜4は、その一部が透明基板1上の
左側部(透明電極膜2が存在しない領域)まで延
設されている。5及び6は第1及び第2のターミ
ナルで、これらは夫々透明基板1の対向縁部に嵌
め込み状に固定され、以て透明電極膜2及び対向
電極膜4に夫々電気的に接続されている。
第3図に示す第2の従来例においては、エレク
トロクロミツク反応部3及び対向電極膜4等の保
護を図るために、これらを覆うようにして塗料或
はエポキシ系接着剤等より成る保護層7を設けて
いる。
第4図に示す第3の従来例は、エレクトロクロ
ミツク反応部3及び対向電極膜4等の保護をさら
に確実に行なうためにガラス製の補助基板8を設
けたものであり、この補助基板8は、透明電極膜
2及び対向電極膜4等を覆つた状態にて例えばエ
ポキシ系の接着剤9により接着固定されている。
第5図に示す第4の従来例も、エレクトロクロ
ミツク反応部3及び対向電極膜4等の保護を確実
に行なうためのものであり、補助基板8の固定
を、枠状のスペーサ部材10及び例えばエポキシ
系の接着剤11を介して行なうことにより、空間
部Aを有したセル構造としたものである。
ここで、透明電極膜2、エレクトロクロミツク
反応部3及び対向電極膜4は、真空蒸着或はスパ
ツタリング等の手段により形成されるものである
が、一般的に、アルミニユウム膜より成る対向電
極膜4の透明基板1に対する接着力は、ITO膜よ
り成る透明電極膜2の透明基板1に対する接着力
より弱いという事情がある。このため、上述した
第2図乃至第5図の各構成では、対向電極膜4が
透明基板1との接触部分から剥離し易く、特に第
4図及び第5図の構成のように、補助基板8に対
する衝撃が対向電極膜4及び透明基板1間の接触
部分に加わり易い構造では、その補助基板8の固
定状態が不確実になる虞が多大である。
第6図に示す第5の従来例は、上記のような問
題点に対処したものである。即ち、12は透明基
板1上にその全体に渡つて添設された例えばITO
膜より成る透明電極膜で、その一部を例えばホト
リソグラフイ等によりエツチングして絶縁スリツ
ト13を形成し、以て、透明電極膜12を主透明
電極膜12a及び補助透明電極膜12bに分割し
ている。そして、対向電極膜4の端縁部を上記補
助電極膜12bにラツプさせると共に、補助基板
8を接着するための接着剤9を、主透明電極膜1
2a及び補助透明電極膜12bに接触させてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 第2図乃至第5図の各構成のように透明基板1
上に透明電極膜2が存在しない領域を設けたり、
第6図の構成のように絶縁スリツト13を設ける
ためには、それだけ余分な工程を必要とすること
になり、結果的に、従来構成では製造コストの上
昇を来たす問題点があつた。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、エレクトロクロミツク反応部及
び各電極膜の保護を確実に行ない得ると共に、工
程の単純化による製造コストの引下げを図り得、
さらには補助基板の固定状態を安定化させること
が可能となるエレクトロクロミツク表示素子を提
供するにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は、基板上に形成された第1の電極膜上
にエレクトロクロミツク反応部及び第2の電極膜
を設けたエレクトロクロミツク表示素子を対象と
したものであり、導電部を有する補助基板、この
補助基板を前記第2の電極膜上にこれを覆つた状
態で固定する接着剤、並びに前記第1の電極膜及
び導電部に夫々接続された第1及び第2のターミ
ナルを夫々設けると共に、前記接着剤の少なくと
も一部に導電部を持たせることによつて前記第2
の電極膜及び導電部間が上記接着剤を通じて電気
的に接続されるように構成したものである。
(作用) エレクトロクロミツク反応部及び第2の電極膜
等は補助基板により覆われた状態となるから、こ
れらの保護が確実に行なわれるようになる。また
第1の電極膜は第1のターミナルに対して直接的
に接続されるが、第2の導電部は、第2のターミ
ナルに対し接着剤の導電性部分及び補助基板の導
電部を通じて接続されるようになる。従つて、そ
の第2の電極膜は基板から浮いた状態となり、基
板上の全面に渡つて第1の電極膜を形成すること
が可能となる。この結果、第1の電極膜の形成工
程を単純化できて、製造コストを引下げることが
できる。
(実施例) 以下、本考案を自動車用防眩バツクミラーに適
用した一実施例について第1図を参照しながら説
明する。
第1図は主要部の構造をモデル的に示すもので
あり、14は例えばガラス製の透明基板、15は
例えばITO膜より成る第1の電極膜たる透明電極
膜で、これは透明基板14上の全面に渡つて蒸着
手段により形成されている。
16は第1の電極膜15上にその周縁部を残し
た状態にて蒸着手段により添設された第1の発色
層で、これは可逆的電解酸化性のエレクトロクロ
ミツク物質(例えばIrO2或はNiO)より成る。1
7は第1の発色層16上に蒸着手段により添設さ
れた誘電体層で、これはTa2O5或はSiO2等より成
る。18は誘電体層17上に蒸着手段により添設
された第2の発色層で、これは可逆的電解還元性
のエレクトロクロミツク物質(例えばWO3)よ
り成る。そして、上述のように積層された第1の
発色層16、誘電体層17及び第2の発色層18
によつてエレクトロクロミツク反応部19が構成
される。
20は第2の電極膜たる光反射膜兼用の対向電
極膜で、これはエレクトロクロミツク反応部19
上にアルミニユウム等の金属を蒸着することによ
つて形成されている。この場合、上記対向電極膜
20は、エレクトロクロミツク反応部19より小
面積に形成されていると共に、その周縁部がエレ
クトロクロミツク反応部19の周縁部より内側に
位置するように構成されている。21はガラス製
の補助基板で、これの下面には、その全体に渡つ
て導電部たる導電膜22が蒸着手段によつて添設
されている。尚、導電膜22は、アルミニユウ
ム、銀、ニツケル、クロム等より成る金属膜或は
ITO膜として構成されている。そして、上記補助
基板21は、透明基板14と平行するように配置
され、この配置状態で、透明基板14側に例えば
エポキシ系の接着剤23を介して固定されてい
る。このとき、上記接着剤23は、対向電極膜2
0及びエレクトロクロミツク反応部19を覆つた
状態で透明電極膜15の周縁部と接触するように
設けられていると共に、その中央部分(第1図中
格子状斜線体で示す部分)に導電性のものが用い
られており、これにて対向電極膜20及び導電膜
22間が上記接着剤23を通じて電気的に接続さ
れている。
24はリード線24aが接続された第1のター
ミナルで、これは透明基板14の縁部に嵌め込み
状に固定され、以て透明電極膜15に電気的に接
続されている。また、25はリード線25aが接
続された第2のターミナルで、これは補助基板2
1の縁部に嵌め込み状に固定され、以て導電膜2
2ひいては対向電極膜20に電気的に接続されて
いる。
上記構成においては、透明基板14を通じて入
射した光が対向電極膜20にて反射されるもので
あり、これにて自動車用バツクミラーとして機能
する。そして、今、第1のターミナル24及び第
2のターミナル25間に第1のターミナル24側
が正電位の直流電圧を印加すると、誘電体層17
に含まれる水分が水素イオン(H+)と水酸イオ
ン(OH-)とに電気分解され、水素イオン
(H+)が負電位の対向電極膜20ひいては第2の
発色層18側へ移動してこれを還元すると共に、
水酸イオン(OH-)が正電位の透明電極膜15
ひいては第1の発色層16側へ移動してこれを酸
化するものであり、斯様な酸化及び還元反応によ
つて第1の発色層16及び第2の発色層18が着
色するようになる。従つて、この状態では、透明
基板14を通じて入射し且つ対向電極膜20にて
反射される光が減衰されるようになり、以て防眩
効果が得られる。また、この状態から、第1のタ
ーミナル24及び第2のターミナル25間に第2
のターミナル25側が正電位の直流電圧を印加す
ると、上述と逆の反応によつて第1の発色層16
及び第2の発色層18が消色するものであり、こ
れにて防眩効果のない通常の状態に戻される。
ところで、上記した本実施例によれば、エレク
トロクロミツク反応部19、透明電極膜15及び
対向電極膜20を覆うようにしてガラス製の補助
基板21が設けられているから、これらエレクト
ロクロミツク反応部19等の保護を確実に行なう
ことができる。また、対向電極膜20は、第2の
ターミナル25に対し接着剤23の導電性部分及
び導電膜22を通じて接続される構成であつて、
透明基板14から浮いた状態に設けられるから、
透明基板14上の全面に渡つて透明電極膜15を
形成しても何等支障がなくなる。従つて、透明電
極膜15の形成工程を従来構造に比べて単純化で
きる。さらに、ITO膜より成る透明電極膜15の
透明基板14に対する接着力は比較的強いもので
あるが、上記実施例では、補助基板21を斯様な
透明電極膜15に固定するようになつているか
ら、補助基板21の固定状態を安定したものにで
きる。しかも、本実施例では、対向電極膜20の
周縁部がエレクトロクロミツク反応部19の周縁
部より内側に位置するように構成されているか
ら、透明電極膜15及び対向電極膜20間の絶縁
が良好となる。従つて、両電極膜15及び20間
で漏れ電流が流れる事態が防止されるようにな
り、これにてメモリ性の向上を実現できる。
尚、上記実施例では、補助基板21としてガラ
ス製のものを用いたが、これは補助基板21及び
透明基板14の熱膨張率を一致させるためであ
り、このような必要がない場合は、金属製の補助
基板を用いても良いものである。
[考案の効果] 本考案によれば以上の説明によつて明らかなよ
うに、補助基板によつてエレクトロクロミツク反
応部及び各電極膜の保護を確実に行ない得ると共
に、工程の単純化による製造コストの引下げを図
ることができ、さらには上記補助基板の固定状態
を安定化させることが可能になる等の実用的な効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例をモデル的に示す縦
断面図である。また、第2図乃至第6図は夫々異
なる従来例を示す第1図相当図である。 図中、14は透明基板、15は透明電極膜(第
1の電極膜)、19はエレクトロクロミツク反応
部、20は対向電極膜(第2の電極膜)、21は
補助基板、22は導電膜(導電部)、23は接着
剤、24は第1のターミナル、25は第2のター
ミナルを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 基板上に形成された第1の電極膜上にエレク
    トロクロミツク反応部を配置すると共に、この
    エレクトロクロミツク反応部上に第2の電極膜
    を形成して成るエレクトロクロミツク表示素子
    において、導電部を有する補助基板と、この補
    助基板を前記第2の電極膜上にこれを覆つた状
    態で固定する接着剤と、前記第1の電極膜及び
    導電部に夫々接続された第1及び第2のターミ
    ナルとを設け、前記接着剤の少なくとも一部に
    導電性を持たせることによつて前記第2の電極
    膜及び導電部間が上記接着剤を通じて電気的に
    接続されるように構成したことを特徴とするエ
    レクトロクロミツク表示素子。 2 接着剤は、第2の電極膜及びエレクトロクロ
    ミツク反応部を覆つた状態で第1の電極膜に接
    触されていることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載のエレクトロクロミツク
    表示素子。 3 第2の電極膜は、エレクトロクロミツク反応
    部より小面積に形成されていると共に、その周
    縁部が上記エレクトロクロミツク反応部の周縁
    部より内側に位置するように構成されているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載のエレクトロクロミツク表示素子。
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