JPH0542412Y2 - - Google Patents

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JPH0542412Y2
JPH0542412Y2 JP16217986U JP16217986U JPH0542412Y2 JP H0542412 Y2 JPH0542412 Y2 JP H0542412Y2 JP 16217986 U JP16217986 U JP 16217986U JP 16217986 U JP16217986 U JP 16217986U JP H0542412 Y2 JPH0542412 Y2 JP H0542412Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、写真撮影用カメラ、小形撮影機、
ビデオカメラ、複写機、引伸機などの光学機器に
利用するところのズームレンズ鏡胴に関する。
「従来の技術」 ズームレンズ鏡胴は、周囲に沿つた細長いカム
孔を有するカム筒と、上記カム孔に嵌入させたカ
ムフオロア(ピン状のローラー)を備え、上記カ
ム筒に内装させて変倍用レンズと補正用レンズと
を支持させた移動筒とを備えており、上記カム筒
を回動駆動することによつて上記移動筒を光軸方
向に移動させ光学的な変倍を行なう構成となつて
いる。
実際には、複数の移動筒がカム筒に内装され、
これら移動筒の各々が固定筒に案内されながらカ
ム筒に連動されて移動する構成のものが多い。
「考案が解決しようとする問題点」 上記したズームレンズ鏡胴に備えられたカム筒
は、筒軸方向に定めたΔlと筒周囲方向に定めた
Δθとの設計値にもとづいて順次加工して筒周囲
に沿つた細長いカム孔を形成する関係上、合成樹
脂材などを使つて型抜き形成することが困難で、
金属性材によつて構成されるため、生産能率が低
いばかりでなく、コスト高の部品となる。
そこで、最近では、筒状体の両端の各々から切
り込み形成し、切り込み縁壁をカム面として構成
し、型抜き形成が可能なカム筒が提案されている
が、このようなカム筒にはいろいろな問題があつ
て実際には実用化されるに至つていない。
その主な問題点は以下の2点にある。
(1) 先ず、カム筒の両側に切欠カムがあるため
に、カム筒の真円形がくずれることである。つ
まり、切欠カムのためにカム筒の端縁が部分的
に開放した構造となる結果、カム筒が変形し易
くなり真円形の維持が困難となる。
カム筒がひずみ、真円形がくずれた場合に
は、カム筒の回動が円滑さを欠くばかりでな
く、このカムに重装される移動枠の滑らかな移
動動作が損なわれるという大きな欠点となる。
(2) カム筒の両側に切欠カムがある関係で、この
カム筒の取り付けが問題となる。
カム筒の一端側にのみ切欠カムを設け、その
他端側を取り付け部所として使うことが考えら
れるが、この構成では切欠カム数が少なくなる
ため好ましくなく、また、カム筒の筒長を長く
し、その中程を取り付け部所として利用するこ
とができるが、これでは、取付構造が複雑化す
るのみならず、ズームレンズ鏡胴が必要以上に
長いものとなる。
「問題点を解決するための手段」 本考案は上記した問題点にかんがみ、型抜き形
成できるカム筒の取付装置を開発することを目的
とする。
しかして、本考案では、固定筒の外筒として装
備されたカム筒の回動に連動され、固定筒に案内
されながら移動する移動枠に変倍用レンズと補正
用レンズとを支持させた構成のズームレンズ鏡胴
において、筒状体の端部から筒軸方向に切り込ん
だ形状の切欠カムを備えると共に、この切欠カム
を橋絡するようにして筒外周囲に形成したフラン
ジ状のバヨネツト爪を有するカム筒と、上記固定
筒の基部に一体とした取付板に設けた、固定筒の
外周に沿つた凹形溝とバヨネツト係止受爪とから
なるバヨネツト取付機構と、上記カム筒のバヨネ
ツト爪を上記取付板の凹形溝に回動自在に嵌合さ
せた後、このバヨネツト爪の回動範囲を規制して
その脱出を防ぐ上記取付板に設けた回動規制手段
とからなることを特徴とするカム筒の取付装置を
提案する。
「作用」 カム筒は、例えば、筒軸方向と筒周囲方向に型
抜きする形成型によつて生産することができ、ま
た、各々の切欠カムを橋絡するようにフランジを
設けたので、カム筒がひずまず、精度の高い真円
形が保たれる。
このカム筒は、上記したフランジがバヨネツト
爪となつて取付板のバヨネツト取付機構に嵌着さ
れる。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿つて説
明する。
第1図は本考案に係るカム筒の取付装置を備え
たズームレンズ鏡胴の縦断側面図、第2図は同ズ
ームレンズ鏡胴の横断平面図、第3図は同ズーム
レンズ鏡胴の分解斜視図である。
これらの図において、11はカメラ本体などに
取り付けられる固定筒、12は固定筒11の外面
を移動する移動筒、13は固定筒11内で移動す
る移動枠、14は移動筒12の周囲に回動自在に
設けたカム筒である。
また、L1は固定筒11に支持させた固定レン
ズ群、L2,L3は移動筒12の先端と後端とに支
持させた移動レンズ群、L4は移動枠13に支持
させた移動レンズ群であり、L2は合焦用レンズ
として、L1,L3,L4は変倍用レンズとして各々
機能するが、特に、L4は補正用レンズとして働
く。
上記固定筒11は、上方と下方とに光軸方向
(筒軸方向)に沿つて細長く直線的に延びた案内
溝11a,11bと、その左方と右方には後端側
を開放させた筒軸方向に延びた幅広の切欠孔11
c,11d(第2図、第3図参照)とを備えてい
る。案内孔11a,11bは移動筒12を光軸方
向に非回動として案内し、切欠光11c,11d
は移動枠13とレンズ支持枠15とを軸方向に移
動可能にする切欠孔である。
そして、この固定筒11の先端やや中寄りには
中仕切状のレンズ支持部11eが一体に設けてあ
つて、この支持部11eに固定レンズ群L1のレ
ンズホルダー16がねじ止めしてある。なお、当
該レンズ支持部11eには弧状の貫通孔11fが
設けてあるが、これには合焦用の移動レンズ群
L2の回動範囲を定めるための後述する移動枠1
3のストツパー杆13e,13dが嵌挿する。こ
れについては後述する。
一方、上記固定筒11の後端部には、第5図及
び第6図より分かる如く、固定筒11と一体の取
付板11gとの間に弧状凹形溝11h,11iが
対称的に設けてあり、さらに、これら凹形溝11
h,11iの各々の外壁にストツパー凸部11
j,11kが、また、この外壁に続くように係止
爪11l、11mが各々対称位置に設けてある。
係止爪11l,11mは後述するカム筒をバヨ
ネツト構造として取り付けバヨネツト係止受爪
で、ストツパー凸部11j,11kはカム筒の回
動範囲を定めるものである。なお、第5図は移動
筒12及びカム筒14を省略して示した第1図上
のA−A線縮小断面図で、第6図は固定筒11の
部分的な斜視図である。
上記した移動筒12は、その上方と下方とにカ
ムフオロア17a,17bを、その左方と右方と
に光軸方向に細長く直線的に延びた案内孔12
a,12b(第2図参照)とを備えている。
カムフオロア17a,17bはピン状のローラ
ーであつて、これらの移動筒内側にはキーカラー
18a,18bが固着してあり、これらが固定筒
11の案内溝11a,11b内を摺動する。ま
た、上記した案内孔12a,12bは後述する移
動枠13のカムフオロアを案内するものである。
また、この移動筒12の先端部にはヘリコイド
ねじによつて螺合させた回動筒19を設け、この
回動筒19に移動レンズ群L2のレンズホルダー
20がねじ止めしてある。
この回動筒19には、合焦用ピニオン21と螺
合させた歯車19aが一体形成してあつて、この
回動により移動レンズ群L2を位置変化させるよ
うになつている。回動筒19はレンズホルダー2
0より固定筒11内部に向かつて突き出た旋回杆
22によつて回動限界が定められる。
なお、合焦用ピニオン21はカム筒14のカム
孔を通して移動筒12に固定させた支持腕23に
設けて移動筒12と一体的に移動する構成として
ある。
上記移動筒12の後端部には、上記したレンズ
支持枠15がねじ止めされ、この支持枠15に移
動レンズ群L3のレンズホルダー24がねじ止め
してある。
レンズ支持枠15は、第3図及び第7図に示し
た如く、左右に円弧状の拡径部15a,15bを
有する円盤状のもので、これら拡径部15a,1
5bを固定筒11の切欠孔11c,11dに嵌合
させて移動筒12の内周面に接合させ、移動筒1
2に設けた小孔12cよりねじ込んだ小ねじ25
(第2図参照)によつてブツシユを介して固定し
てある。
なお、第7図は第1図上のA−A線縮小断面図
である。
上記移動枠13は、第3図の斜視図より分かる
如く、左右に形成した円弧形の拡径部と中央孔と
を有する円盤状のもので、各拡径部には円曲面部
13a,13bを一体形成し、これら円曲面部1
3a,13bにピン状のローラーであるカムフオ
ロア26a,26bが設けてある。
また、この移動枠13の円曲面部側の板面には
円形のレンズ支持枠27をねじ止めし、この支持
枠27の中央部に移動レンズ群L4のレンズホル
ダー部28が設けてある。
上記構成の移動枠13は第1図及び第2図より
分かる通り、円曲面部13a,13bを固定筒1
1の切欠孔11c,11dに嵌合させると共に、
カムフオロア26a,26bを移動筒12の案内
孔12a,12bに摺動自在に通してカム筒14
のカム面に対接させてある。
一方、移動枠13には第3図の斜視図に示した
ように、光軸方向に平行に張り出した2本のスト
ツパー杆13c,13dが設けてある。これらの
ストツパー杆13c,13dは固定筒11のレン
ズ支持部11eに設けた弧状の貫通孔11fを通
り貫け、移動レンズ群L2の回動範囲を定める旋
回杆22の旋回領域に突出し、この旋回杆22が
所定の範囲で旋回したとき当接するようになつて
いる。また、この移動枠13と移動筒12に固定
したレンズ支持枠15との間に拡圧作用のコイル
ばね30を設け、移動枠13を第1図及び第2図
上左方向に、移動筒12を同図上右方向に常時押
動するばね勢力が与えてある。
なお、本実施例では、移動枠13とレンズ支持
枠27との間に僅かな空間を形成するようになつ
ており、この空間にはシヤツタ羽根(図示省略)
を組み込む。
シヤツタ駆動装置は図示仮線29で示したよう
に円曲面部13a,13bの内側に位置させるよ
うにして上記レンズ支持枠27に取り付ける。
上記したカム筒14は、第3図の斜視図より分
かる通り、前側に設けた一方側カム31,32
と、後側に設けた他方側カム33,34とを備え
た筒状体で、これは型抜き形成された合成樹脂で
構成されている。
第4図は上記カム筒14の展開図を示し、この
図端の上下部所から筒軸方向に切り込み形成した
切欠孔からなり、その直線的な切り込み傾斜辺3
1a,32aがカム面をない、他方側カム33,
34は筒状体他端の左右部所から筒軸方向に切り
込み形成した切欠孔からなり、その曲線的な傾斜
辺33a,34aがカム面を形成している。
そして、このカム筒14には、一方側カム3
1,32を形成する各切欠孔を橋絡するフランジ
部14a,14bがカム筒14の先端外周に一体
に形成してあり、他方側カム33,34について
も同様のフランジ部14c,14dがカム筒14
の後端外周に一体形成してある。
また、このカム筒14にはその後端よりやや中
寄りの周囲に歯車部14eが設けてあつて、ズー
ミング用ピニオン35が第1図に示すように噛合
させてある。ズーミング用ピニオン35は固定筒
11の取付板11gに支持させてある。
上記カム筒14はフランジ部14c,14dを
バヨネツト爪として固定筒11の係止受爪11
l,11mに係止させるように弧状凹形溝11
h,11iに嵌合させ、既に述べたように、バヨ
ネツト形式で固定筒11に取り付けるが、このカ
ム筒14の後方周囲に一体に設けた凸状部14
f,14gを上記係止受爪11l,11mの表面
に接合させるようにしてカム筒14の筒軸方向の
位置が定められる。
なお、第4図の仮線で示したように、上記した
一方側カム31,32のカム面31a,32aに
は移動筒12のカムフオロア17a,17bが対
接し、他方爪カム33,34のカム面33a,3
4aには移動枠13のカムフオロア26a,26
bが対接するように組み付ける。一方側カム31
内にカムフオロア17aと共に示した円形仮線は
上記したところの合焦用ピニオン21の支持腕2
3である。
上記したズームレンズ鏡胴を組み立てるに際し
ては、移動枠13とレンズ支持枠15とをコイル
ばね30を介在させながら固定筒11に内装させ
た後に、移動筒12を固定筒11の外周に嵌め合
せて、この移動筒12にレンズ支持枠15を小ね
じ25によつて固着する。
次に、カム筒14を移動筒12の外周に嵌め合
せるが、この場合、第5図に二点鎖線をもつて示
したように、フランジ部14cがストツパー凸部
11kと係止受爪11lとの間に、フランジ部1
4dがストツパー凸部11jと係止受爪11mと
の間になるようにしてカム筒14の後端部を固定
筒11の弧状凹形溝11h,11iに差し入れ、
引き続いてこのカム筒14を左回動する。
この操作でフランジ部14cが係止受爪11l
の下側に、フランジ部14dが係止受爪11mの
下側に入り込み、各フランジ部14c,14dが
係止される状態となる。
このように係止させた後に、各々のストツパー
凸部11j,11kに接近させてストツパー片3
6a,36bを固着し、各フランジ部14c,1
4dの抜け出しを防止する。なお、ストツパー片
36a,36bは弧状凹形溝11h,11iの外
壁面にねじ止めすか、また、ストツパー形状のク
リツプ構造や接着剤などで固定する。
上記の如く取り付けられたカム筒14は、第7
図によつて分かる通り、フランジ部14cがスト
ツパー凸部11jとストツパー片36aの間で、
フランジ部14dがストツパー凸部11kとスト
ツパー片36bとの間で各々回動するようになつ
てその回動範囲が定められる。
カムフオロア17a,17b及び26a,26
bはカム筒14を取り付けてから移動筒12と移
動枠13との各々に固着すると共に回動筒19を
移動筒12に螺合させるように組み立てる。
次に、上記したズームレンズ鏡胴の動作につい
て説明する。
なお、移動筒12が押し戻された第1図及び第
2図に示す広角状態にあると仮定すれば、各カム
フオロア17a,17b,26a,26bはカム
筒14に対して第4図に示す対接関係となつてい
る。ズーム操作のためスイツチを投入すると、モ
ータの回転によつてズーミング用ピニオン35が
駆動される。これより、このピニオン35に連動
されたカム筒14が正面(第1図左側)から見て
右回動し、これより、カムフオロア17a,17
bが一方側カム31,32に押動され、移動筒1
2がコイルばね30の拡圧作用に抗して第1図及
び第2図上左方向に移動する。また、カムフオロ
ア26a,26bはコイルばね30の押動勢力を
受けて他方側カム33,34のカム面33a,3
4aの回動にしたがつて光軸方向に移動し、この
ことから、移動枠13が第1図及び第2図上左方
向に移動する。
上記の移動過程では、カムフオロア17a,1
7bが固定筒11の案内溝11a,11bに案内
され、移動筒12が固定筒11とカム筒14との
間を非回動のまま移動し、また、この移動筒12
の先端に螺合した回動筒19の歯車19aは合焦
用ピニオン21と螺合した状態で左方向に移動す
る。
移動枠13は、カムフオロア26a,26bが
移動筒12の案内孔12a,12bに案内され、
固定筒11内を非回動のまま左方向に摺動し、そ
の円曲面部13a,13bが固定筒11の切欠孔
11c,11d内を移動する。
カム筒14の回動に伴つて、そのフランジ部1
4c,14dが第7図上右旋し、カム筒14が所
定の回動位置に達すると、これらフランジ部14
c,14dの端部がストツパー片36a,36b
に突き当りカム筒14の回動が停止する。
これより、ズーミング用ピニオン35を駆動す
るモータが過負荷となり、この過負荷を検出した
スイツチがモータの給電を遮断する。
第8図は上記したズーミングによつて広角位置
から望遠位置に移行した状態を示す。この図から
分かる如く、移動レンズ群L2,L3は移動筒12
の移動によつて一緒に変位し、これらの移動距離
が同じものとなるが、移動枠13の移動によつて
変位した移動レンズ群L4は独自に変位し、上記
移動レンズ群L2,L3に比べて少ない移動距離と
なる。
移動レンズ群L4の移動はカム筒14に設けた
他方側カム33,34のカム面33a,34aの
形成を変えることで任意に定めることができる
が、実際には、関数的な条件によつて移動距離が
定まるように上記カム面33a,34aを形成す
る。一方、合焦用ピニオン21は自動測距機構に
含むモータによつて駆動され、回動筒19をヘリ
コイドねじにしたがつて回動する。この回動筒1
9の回動は移動レンズ群L2のみの位置を光軸方
向に変位させて合焦制御する。
また、回動筒19が所定の回動位置に達したと
き、旋回杆22がストツパー杆13c,13dの
いずれか一方に突き当り、回動筒19の回動が停
止される。
これより、合焦用ピニオン21を駆動するモー
タが過負荷となり、この過負荷を検出したスイツ
チがモータを停止し、或いは、このモータを逆転
制御する。
望遠位置から広角位置へ移行させる場合には、
ズーミング用ピニオン35を上記とは逆方向に回
転駆動する。この回転駆動により、カムフオロア
17a,17bがコイルばね30の拡圧勢力を受
けて一方側カム31,32のカム面31a,32
aにしたがい第8図上右方向に移動すると共に、
カムフオロア26a,26bが他方側カム33,
34のカム面33a,34aに押動されて同方向
に移動し、移動筒12及び移動枠13が第1図及
び第2図に示す動作状態となる。
以上、本考案の一実施例について説明したが、
一方側カム31,32と他方側カム33,34の
個数などは任意に増減することができ、また、こ
れらカム31〜34を橋絡するフランジ部14a
〜14dはカム筒14の真円度を確保するもので
あるから、一方側カム31,32のフランジ部1
4a,14bについては筒周囲全体に設けたフラ
ンジによつて置き換えてもよい。
合成樹脂材の成形条件によつてはカム筒14の
真円度を確保するために極力カム31〜34の切
欠面積を減らすことが有利となるから、フランジ
部14a,14bの幅(筒軸方向の幅)を拡張
し、或いは、フランジ部14a〜14d各々の幅
をできるだけ拡張してもよい。
さらに、上記実施例のカム筒14は、ズーミン
グ用ピニオン35を噛合させる歯車部14eを設
けた関係で、一方側カム31,32の形成領域よ
りかなり長い筒長となつているが、このような歯
車部14eを設けない場合には、上記カム31,
32の形成領域に比べて多少長い筒長のカム筒と
して実施することができ、カム筒14の筒軸方向
の長さを極力短縮し得る。
また、本考案に係るカム筒の取付装置は、直線
的に移動する光学系と、非直線的に移動する光学
系とを変位するカム筒に適するから、マスターレ
ンズと合焦用レンズとを固定し、これらレンズの
間で変倍用レンズと補正用レンズとを移動させる
構成の従来から広く知られているズームレンズ鏡
胴についても容易に実施することができる。
本考案は写真撮影用のカメラにかぎらず、小形
撮影機や、ビデオカメラなどのズームレンズ鏡胴
のカム筒取付装置として広く利用することができ
る。なお、上記実施例のズームレンズ鏡胴をビデ
オカメラ用として利用する場合には、移動枠13
とレンズ支持枠27との間の空間にはシヤツタ羽
根に換えて絞り羽根を設ければよい。
また、本考案はピニオン35に連動させた自動
ズーミング制御機構、ピニオン21に連動させた
自動合焦制御機構とすることなく、カム筒14及
び回転筒19を手動操作するズームレンズ鏡胴の
カム筒取付装置として実施してもよい。
「考案の効果」 上記した通り、本考案は、筒状体の端部から切
り込み形成した形状の切欠カムを設けると共に、
この切欠カムを橋絡するようにして筒周囲にフラ
ンジ状のバヨネツト爪を設けてカム筒を構成した
ので、このカム筒が合成樹脂材などを使つて型抜
き形成することができる一方、上記フランジ状の
バヨネツト爪によりカム筒のひずみが防止され、
この真円形が損なわれることがない。
また、固定筒に一体の取付板に、凹形溝とバヨ
ネツト係止受爪からなるバヨネツト取付機構を設
け、上記したカム筒のバヨネツト爪を嵌着する構
成としたことから、カム筒には取り付けるための
特別な構成が不要となつて構成簡単なカム筒の取
付装置となる。
また、上記したカム筒やバヨネツト取付機構は
ズームレンズ鏡胴の他の各部品と共に型抜き形成
することができるから、組み込み易く、コストの
低廉化したズームレンズ鏡胴の提供が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はズー
ムレンズ鏡胴の縦断側面図、第2図は同ズームレ
ンズ鏡胴の横断平面図、第3図は同ズームレンズ
鏡胴の分解斜視図、第4図はカム筒の展開図、第
5図は移動筒とカム筒を省略した第1図上のA−
A線縮小断面図、第6図は固定枠の部分的な斜視
図、第7図は第1図上のA−A線縮小断面図、第
8図は広角位置から望遠位置に移行した状態を示
す上記ズームレンズ鏡胴の縦断側面図である。 11……固定筒、11a,11b……案内溝、
11c,11d……切欠孔、11h,11i……
弧状凹形溝、11j,11k……ストツパー凸
部、11l,11m……バヨネツト係止受爪、1
2……移動筒、12a,12b……案内孔、13
……移動枠、13a,13b……円曲面部、14
……カム筒、14a〜14d……フランジ部、1
4e……歯車部、14f,14g……凸状部、1
7a,17b……カムフオロア、26a,26b
……カムフオロア、31,32……一方側カム、
33,34……他方側カム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 固定筒の外筒として装備されたカム筒の回動
    に連動され、固定筒に案内されながら移動する
    移動枠に変倍用レンズと補正用レンズとを支持
    させた構成のズームレンズ鏡胴において、筒状
    体の端部から筒軸方向に切り込んだ形状の切欠
    カムを備えると共に、この切欠カムを橋絡する
    ようにして筒外周囲に形成したフランジ状のバ
    ヨネツト爪を有するカム筒と、上記固定筒の基
    部に一体とした取付板に設けた、固定筒の外周
    に沿つた凹形溝とバヨネツト係止受爪とからな
    るバヨネツト取付機構と、上記カム筒のバヨネ
    ツト爪を上記取付板の凹形溝に回動自在に嵌合
    させた後、このバヨネツト爪の回動範囲を規制
    してその脱出を防ぐ上記取付板に設けた回動規
    制手段とからなることを特徴とするカム筒の取
    付装置。 (2) 筒状体の一端から切り込み形成した形状の複
    数の一方側切欠カムと、当該筒状体の他端から
    切り込み形成した形状の複数の他方側切欠カム
    とを備えると共に、上記筒状体の両端各々の外
    周囲部分に各々の切欠カムを橋絡するように形
    成したフランジを設け、上記筒状体の一端側の
    フランジをバヨネツト爪としてなるカム筒を備
    えた実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のカム
    筒の取付装置。
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