JPH0542071Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は照明器具包装装置に関する。

（従来の技術） 器具本体と、反射笠とを包装箱に収納する場
合、従来では器具本体を包装箱に入れ、器具本体
の端面と包装箱の端面との間に、段ボール製のパ
ツドをあてがい、又器具本体の上には同じく段ボ
ール製の支え材を介して反射笠を載せるようにし
て収納するようにしている。

しかしこのように照明器具を包装箱に収納する
場合、パツド及び支え材をそれぞれ用意し、しか
もこれらを器具本体などとともに包装箱に入れる
作業が必要であり、したがつてその作業性は極め
て悪い。またこのような包装手段によるときは、
器具本体の長さ方向の移動はパツドによつて拘束
されるにしても、幅方向の移動を拘束するものが
ないため、その輸送中などに移動してしまうこと
がある。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は照明器具の包装の作業性を改善する
とともに、器具本体の移動を確実に拘束できるよ
うにすることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この考案は板状のパツド部と、このパツド部の
下縁から折り込まれてあり、中央に切抜部が形成
されてある底面部と、この底面部の先端より上方
に折り曲げられてあつて、中央に前記切抜部と連
通する空所が形成された前面部と、この前面部に
連なり、底面部と向い合うように折られてあつ
て、左右には傾斜して屈曲されてある支え部を備
えた表面部と、表面部の先端から前記パツド部と
重なるように折られてある折曲部とからなるパツ
ド材を構成し、包装箱内の器具本体の端部と、前
記包装箱の端面との間に、前記パツド材のパツド
部と折曲部とを介在させ、前記前面部の空所に器
具本体の端部を挿通し、また表面部の上に反射笠
を載せて包装したことを特徴とする。

（実施例） この考案の実施例を図によつて説明する。１は
照明器具の器具本体、２は反射笠、３は段ボール
からなる包装箱である。この考案にしたがい、段
ボール製のパツド材４が用意される。

このパツド材４は。板状のパツド部５と、パツ
ド部５の下縁から折り込まれてあり、中央に切抜
部６が形成されてある底面部７と、底面部７の先
端より上方に折り曲げられてあつて、中央に前記
切抜部６と連通する空所８が形成された前面部９
と、前面部８に連なり、底面部７と向い合うよう
に折られてあつて、左右には傾斜して屈曲されて
ある支え部１０を備えた表面部１１と、この表面
部１０の先端からパツド部５と重なるように折ら
れた折曲部１２とから構成されてある。このパツ
ド材４の展開図を第７図に示す。

パツド材４は一対用意される。そして包装箱３
内に入れられた器具本体１の端部をパツド材４の
空所８に挿通させる。そして器具本体１の端部と
向い合う包装箱３の端部、すなわちつま面１３と
の間に、パツド材４のパツド部５と屈曲部１２と
を介在させる。この状態を示したのが第２図であ
る。

ついで表面部１１の上に反射笠２を載せる。反
射笠２はその両側縁が傾斜しているので、支え部
１０の上に反射笠２の側縁が載るようになる。し
たがつて反射笠２は表面部１１と支え部１０とに
よつて支持されることになる。このあと包装箱３
は通常のように組み立てられ、照明器具はこの包
装箱３内に梱包されることになる。１４は包装箱
３の蓋を示す。

上記のようにパツド材４を使用して包装すると
き、パツド部５、屈曲部１２が器具本体１の端面
と、包装箱３の端面（つま面１３）との間に介在
するため、器具本体１の長さ方向に沿う移動を拘
束するとともに、緩衝材としての作用を果す。

またこのパツド部５は包装箱３の幅方向に沿つ
て位置するため、その端面はサイド面１５に当接
する。これによつてパツド材４は包装箱３の幅方
向の移動が拘束される。そして空所８に器具本体
１の端部に挿入されて一体化されている。したが
つて器具本体１は包装箱３の内部において、確実
にその幅方向の移動が拘束されるようになる。

なお照明器具には器具本体１、反射板２の他
に、器具本体１と反射板２とを連結するのに使用
するヨーク１６あるいはソケツト１７を備えてい
る。しかし通常これらは器具本体１の中に入れて
梱包することができないので、これを適当に包装
してから器具本体１の外側にガムテープなどによ
つて固定するようにしておく必要がある。したが
つてその作業性は極めて悪い。

しかし図に示すようにヨーク１６を器具本体１
と一緒に空所８に挿通し、或いはソケツト１７を
支え部１０と底面部７との間の空間に配置するよ
うにしておけば、これらをなんらの移動を伴わず
に、包装箱３内に梱包することができるようにな
つて、都合がよい。

（考案の効果） 以上詳述したようにこの考案によれば、器具本
体の長さ方向及び幅方向の移動を拘束するパツド
部と、反射笠を支持する支え部とを一体化したパ
ツド材を使用するようにしたので、照明器具の包
装の作業性が極めて良くなるとともに、包装箱内
での器具本体の移動も簡単にしかも確実に拘束で
きるようになるといつた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す分解斜視図、
第２図、第３図は包装の過程を示す斜視図、第４
図は照明器具の分解斜視図、第５図はパツド材の
斜視図、第６図は同じく組立の過程を示す斜視
図、第７図はパツド材の展開図である。 １……器具本体、２……反射笠、３……包装
箱、４……パツド材、５……パツド部、６……切
抜部、７……底面部、８……空所、９……前面
部、１０……支え部、１１……表面部、１２……
折曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 段ボールからなり、板状のパツド部と、前記パ
   ツド部の下縁から折り込まれてあり、中央に切抜
   部が形成されてある底面部と、前記底面部の先端
   より上方に折り曲げられてあつて、中央に前記切
   抜部と連通する空所が形成された前面部と、前記
   前面部に連なり、前記底面部と向い合うように折
   られてあつて、左右には傾斜して屈曲されてある
   支え部を備えた表面部と、前記表面部の先端から
   前記パツド部と重なるように折られてある折曲部
   とからなるパツド材を構成し、包装箱内の器具本
   体の端部と、前記包装箱の端面との間に、前記パ
   ツド材のパツド部と折曲部とを介在させ、前記前
   面部の空所に前記器具本体の端部を挿通し、また
   前記表面部の上に前記反射笠を載せて包装してな
   る照明器具包装装置。