JPH0541850U

JPH0541850U - 絵本等の冊子

Info

Publication number: JPH0541850U
Application number: JP10012191U
Authority: JP
Inventors: 俊也山田
Original assignee: 東京紙器株式会社
Priority date: 1991-11-07
Filing date: 1991-11-07
Publication date: 1993-06-08

Abstract

(57)【要約】【目的】一枚の長尺な紙を折り畳んで絵本等の冊子を
形成すると共に、その表表紙と裏表紙とを綴じた状態に
保持できるように構成する。【構成】一枚の長尺な紙を第一の幅Ｌ₁で三角波状に
折り返して、中間紙部１を形成する。そしてその中間紙
部１の終端に連続して、第一の幅Ｌ₁より大きい第二の
幅Ｌ₂で折り返して、二重に形成された一方の表紙部２
が設けられる。さらに、その一方の表紙部２の終端に連
続して、前記三角波の進行方向と逆方向に且つ、前記第
一の幅Ｌ₁より大きい幅で折り返された他方の表紙部３
が設けられる。さらに、その他方の表紙部３の裏面の幅
方向の縁、又はその他方の表紙に連続して折り返された
面の幅方向の縁に係合布５が取付けられる。さらに、前
記一方の表紙の裏面に係止布４が取付けられ、その係止
布４と前記係合布５とが互いに整合する位置に配置さ
れ、両者を圧着することによりそれらが係合するように
構成されたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、葛折り状に形成された絵本等の冊子に係り、表表紙及び裏表紙並びに背部を有するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

長尺な一枚の紙に印刷を施し、それを葛折りに折り畳んで冊子とするものが存在した。このような冊子は、印刷及び製本が極めて容易である特徴を有する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような折り畳み型冊子は、それを適当なケースに収納しなければ、折り畳み状態を保持できない欠点がある。なぜならば、紙の弾性により全体が広がる方向に開くからである。従って、このような冊子を書店において販売する場合、別個の収納ケースを有する欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、一枚の長尺な紙を折り畳んで冊子を形成すると共に、それ自体が折り畳み状態を保持できる新規な冊子を提供することを目的し、その目的達成のために次の構成をとる。即ち、本考案は比較的薄い冊子において、一枚の長尺な紙を第一の幅Ｌ₁で三角波状に折り返して中間紙部１が形成され、その中間紙部１の終端に連続して前記第一の幅Ｌ₁より大きな第二の幅Ｌ₂で折り返して二重に形成された一方の表紙部２を有する。そして、その一方の表紙部２の終端に連続して前記三角波の進行方向と逆方向に且つ、前記第一の幅Ｌ₁より大きい幅で折り返された他方の表紙部３を有する。さらに、その他方の表紙部３の裏面の幅方向の縁または、その他方の表紙に連続して折り返された面の幅方向の縁に係合布５が取付けられる。そしてその係合布５に整合する位置で、前記一方の表紙の裏面に係止布４が取付けられ、その係合布５と係止布４とを圧接することにより両者が係合するように構成したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案の絵本等の冊子は、図１に示すような構造を有し、係止布４と係合布５とを圧接することにより図２及び図３に示すように、表表紙部２と裏表紙部３とを綴じた状態に保持することができる。

【０００６】

【実施例】

次に、図面に基づいて本考案の絵本等の冊子の一実施例につき説明する。図１は本考案の冊子の斜視図であり、図２は同冊子を綴じた状態を示し、図３はその綴じ部分の拡大説明図である。この実施例は絵本として用いるものであり、比較的剛性のある一枚の長尺な厚紙を折り返すことにより冊子を形成する。即ち、一枚の長尺な厚紙の中央に冊子の背部６を形成し、その背部６の両側に表紙部２，３を形成する。即ち、一方が表表紙を形成し、他方が裏表紙を形成する。夫々の表紙は、二重に折り曲げ形成されその裏面側の部分は幅Ｌ₂で折り返される。次いで、そのＬ₂よりも短い幅Ｌ₁で三角波状に折り返されて、中間紙部１が夫々内側に形成される。

【０００７】そして、一方の表紙部２の裏面側に商品名マジックテープの係止布４が、図３の如く両面粘着テープ７を介して粘着され、他方の表紙部３の裏面側に先の商品名マジックテープの係合布５が両面粘着テープ７を介して貼着される。そして、係合布５と係止布４とは、図２及び図３の如く、互いに整合した位置に配置される。このようにしてなる冊子は、折り返される前の平板状態で、その表面側及び裏面側に夫々の幅Ｌ₁，Ｌ₂毎の絵が印刷される。そして印刷後に折り返されると共に、係止布４及び係合布５が取付けられるものである。この冊子は、それを綴じて係止布４と係合布５とを圧接することにより、図２及び図３の如くその綴じ状態を保持する。開くときは、表紙部２，３に力を加えて、係止布４及び係合布５の係合を外せば良い。

【０００８】

【変形例】

本考案は上記実施例に必ずしも限定されるものではなく、例えば表紙部２側にのみ中間紙部１を設け、表紙部３側には中間紙部１を設けなくても良い。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の冊子は、一方の表紙部２と、他方の表紙部３と、それらの間に位置される中間紙部１とが一枚の長尺な紙で一体的に形成されたものであるから、製本及び印刷が極めて簡略化されそれを安価に提供し得る。しかも、その表紙部２及び３の裏面側に係止布４及び係合布５が設けられ、両者が圧着することにより係合するものであるから、冊子を綴じた状態にでき、冊子が開くことを防止して体裁の良いものとなる。しかも、係止布４及び係合布５は表紙部２及び３の裏面側に存在するため、多数の冊子が本棚に整列された場合、隣接する係止布等が冊子と干渉することなく、容易に挿入することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の冊子の斜視図。

【図２】本考案の冊子の綴じた状態を示す説明図。

【図３】本考案の冊子の綴じ部における拡大説明図。

【符号の説明】

１中間紙部２，３表紙部４係止布５係合布６背部７両面粘着テープ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】比較的薄い冊子において、一枚の長尺な
紙を第一の幅（Ｌ₁）で三角波状に折り返して形成され
た中間紙部（１）と、その中間紙部（１）の終端に連続
して前記第一の幅（Ｌ₁）より大きい第二の幅（Ｌ₂）
で折り返して二重に形成された一方の表紙部（２）と、
前記一方の表紙部（２）の終端に連続して前記三角波の
進行方向と逆方向に且つ、前記第一の幅（Ｌ₁）より大
きい幅で折り返された他方の表紙部（３）と、その他方
の表紙部（３）の裏面の幅方向の縁またはその他方の表
紙に連続して折り返された面の幅方向の縁に取付けられ
た係合布（５）と、前記一方の表紙の裏面に取付けら
れ、前記係合布（５）に整合する位置でその係合布
（５）に圧接することにより係合する係止布（４）と、
を具備することを特徴とする絵本等の冊子。