JPH0541800A - 画像復号化処理装置および復号化方法 - Google Patents

画像復号化処理装置および復号化方法

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JPH0541800A
JPH0541800A JP3042236A JP4223691A JPH0541800A JP H0541800 A JPH0541800 A JP H0541800A JP 3042236 A JP3042236 A JP 3042236A JP 4223691 A JP4223691 A JP 4223691A JP H0541800 A JPH0541800 A JP H0541800A
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JP
Japan
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data
image
circuit
processing
image data
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JP3042236A
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English (en)
Inventor
Akito Tsukamoto
章人 塚本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0541800A publication Critical patent/JPH0541800A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は簡易な構成でマルチ画面化処理を高速
に行えるようにする。 【構成】画像データを所定サイズのブロックに分割し各
ブロックの画像データに対し直交変換(DCT) し周波数成
分別の変換係数にしこれを符号化し圧縮したデータDTの
再生装置として、復元DCT 係数値を逆DCT変換しそのブ
ロックでの各画素位置の画像データを復元する第1復元
手段6、通常モード時は復元画像データを、縮小モード
時は復元DCT 係数値を通す切替手段5、切替手段より得
るデータを保持する画像メモリ(MEM)3、通常モード時は
復元画像データをその画像データの置かれるべき位置対
応にMEM3に書込むべく制御し縮小モード時は直流成分の
復元DCT 係数値のみ書込むべく制御しデータを間引き書
込むべきデータは間引いた分、画素位置を詰めるべく制
御する制御手段4,20、MEM3の読出データを画像信号化し
て出力する手段より構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチ画面作成処理を高
速で実施できるようにした画像復号化処理装置および画
像復号化処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の革新により、スチルカメラ
においても、銀塩フィルムに代わって磁気媒体やメモリ
等の記憶媒体に画像を記憶する電子スチルカメラが登場
して実用に供されるようになった。すなわち、被写体像
をフィルムに露光させる代わりにCCD(固体撮像素
子)により捉え、映像信号として得ると共に、これを画
像データ化し、この画像データを記憶媒体に記憶して保
存し、鑑賞する際には読み出して再生すると云うもので
ある。
【0003】ところで、画像信号をメモリカード、磁気
ディスクあるいは磁気テープ等の記憶媒体にディジタル
データとして記憶する場合、そのデータ量は膨大なもの
となるため、多くのフレーム画像を限られた記憶容量の
範囲で記録しようとする場合には、得られた画像信号の
データに対し、何等かの高能率な圧縮を行うことが必要
となる。
【0004】更に、ディジタル電子スチルカメラ等にお
いては、撮影した画像を銀塩フィルムの代わりに、メモ
リカード、磁気ディスクあるいは磁気テープ等の記憶媒
体にディジタルデータとして保存するので、1枚のメモ
リカード、磁気ディスクあるいは1巻の磁気テープ等の
記憶媒体に記録できる画像の枚数が規定され、この規定
枚数分の画像の記録が保証されなければならず、しか
も、カメラと云う性格上、データの記録再生処理に要す
る時間が短く、且つ、一定である必要がある。
【0005】同様に、ディジタルVTR(ビデオテープ
レコーダ)、ディジタル動画ファイル等において動画像
を記録する場合もフレーム当たりの画像のデータ量に影
響されることなく、所定量のフレームを記録できなけれ
ばならない。すなわち、静止画像であっても、動画像で
あっても、必要なコマ数分を確実に記録できる必要があ
ると共に、データの記録再生処理に要する時間が短く、
且つ、一定である必要がある。
【0006】かかる高能率な画像データの圧縮方式とし
て、直交変換符号化と可変長符号化を組み合わせた符号
化方法が広く知られている。そして、その代表的なもの
として、静止画符号化国際標準化において検討されてい
る方式がある。
【0007】この方式について次に概略を説明する。ま
ず、画像データを所定の大きさのブロックに分割し、分
割されたブロック毎に直交変換として2次元のDCT
(離散コサイン変換)を行う。次に各周波数成分に応じ
た線形量子化を行い、この量子化された値に対して可変
長符号化としてハフマン符号化を行う。このとき、直流
成分に関しては近傍ブロックの直流成分との差分値をハ
フマン符号化する。交流成分はジグザクスキャンと呼ば
れる低い周波数成分から高い周波数成分へのスキャンを
行い。無効(値が0)の成分の連続する個数と、それに
続く有効な成分の値とから2次元のハフマン符号化を行
う。
【0008】以上の動作を図5を参照して具体的に説明
すると、まず(a) に示すように、1フレームの画像デー
タ(国際標準化案で例示されている1フレームの画像は
720×576 画素)を所定の大きさのブロック(例えば、
8×8の画素よりなるブロックA,B,C…)に分割
し、(b) に示すように、この分割されたブロック毎に直
交変換として2次元のDCT(離散コサイン変換)を行
い、8×8マトリックス上に順次格納する。画像データ
は2次元平面で眺めてみると、濃淡情報の分布に基づく
周波数情報である空間周波数を有している。
【0009】従って、上記DCTを行うことにより、画
像データは直流成分(DC)と交流成分(AC)に変換
され、8×8のマトリックス上には原点位置(座標0,0
位置)に直流成分DCの値を示すデータが、そして、
(0,7) 位置には横軸方向の交流成分ACの最大周波数値
を示すデータが、そして、(7,0) 位置には縦軸方向の交
流成分ACの最大周波数値を示すデータが、更に、(7,
7) 位置には斜め方向の交流成分ACの最大周波数値を
示すデータが、それぞれ格納され、中間位置ではそれぞ
れの座標位置により関係付けられる方向における周波数
データが、原点側より順次高い周波数のものが出現する
かたちで格納されることになる。
【0010】次にこのマトリックスにおける各座標位置
の格納データを、各周波数成分毎の量子化幅により割る
ことにより、各周波数成分に応じた線形量子化を行い
(c) 、この量子化された値に対して可変長符号化として
ハフマン符号化を行う。
【0011】このとき、直流成分DCに関しては近傍ブ
ロックの直流成分との差分値をグループ番号(付加ビッ
ト数)と付加ビットで表現し、そのグループ番号をハフ
マン符号化し、得られた符号語と付加ビットを合わせて
符号化データとする(d1 ,d2,e1,e2) 。
【0012】交流成分ACに関しても有効な(すなわ
ち、値が0でない)係数は、グループ番号と付加ビット
で表現する。そのため、交流成分ACは図6に示すよう
な順序でのスキャンであるジグザグスキャンと呼ばれる
低い周波数成分から高い周波数成分へのスキャンを行
い、無効(値が0)の成分が連続する個数(零のラン
数)とそれに続く有効な成分の値のグループ番号とから
2次元のハフマン符号化を行い、得られた符号語と付加
ビットを合わせて符号化データとする。
【0013】ハフマン符号化はフレーム画像当たりの上
記直流成分DCおよび交流成分ACの各々のデータ分布
における発生頻度の最も高いものを中心として、この中
心に近いもの程、データビットを少なくし、周辺になる
ほどビット数を多くするようなビットの割り当てをした
かたちでデータを符号化して符号語を得ると云ったこと
で行う。
【0014】以上が、この方式の基本部分である。この
基本部分だけでは可変長符号化であるハフマン符号化を
用いているために符号量が画像毎に一定では無くなって
しまう。そこで、符号量の制御の方法として次のような
方式が特願平2-137222号において提案されている。
【0015】すなわち、直交変換と可変長符号化を組み
合わせた圧縮方式において、発生符号量の制御を行うた
めに、メモリに記憶した画像信号を、ブロックに分割
し、この分割されたブロック毎に直交変換を行ってか
ら、この変換出力を暫定的な量子化幅αで量子化した
後、この量子化出力を可変長符号化すると共に、各ブロ
ック毎の発生符号量と画像全体の総発生符号量を算出
し、次に前記暫定的な量子化幅α、前記総発生符号量お
よび規定の収めるべき符号量である目的符号量(目標符
号量)とから、総発生符号量が該目的符号量に近付ける
に最適と考えられる新しい量子化幅α´を予測する(以
下、これを第1パスと呼ぶ)。
【0016】そして、この予測した新しい量子化幅α´
を用いて量子化すべく、再び画像メモリの画像信号をブ
ロック分割、直交変換を行い、直交変換により得られた
係数であるDCT係数に対して上記α´を用いての量子
化を行い、この量子化された周波数成分別の値に対して
低周波成分から順次可変長符号化を行うと共に、第1パ
スでの各ブロック毎の発生符号量と、目的符号量とか
ら、各ブロック毎の割り当て符号量を計算し、各ブロッ
ク毎の割当符号量を定めておき、可変長符号化における
各ブロック毎の発生符号量が各ブロックの割当符号量を
超える場合には、そのブロックでの可変長符号化は打ち
切り、次のブロックの処理に移ると云ったことを繰り返
す(以下、これを第2パスと呼ぶ)。これにより、画像
全体の総発生符号量が目的の設定符号量を超えないよう
に符号量の制御を行おうと云うものである。ここで可変
長符号化における各ブロック毎の発生符号量がその各ブ
ロックでの割り当て符号量を超える場合に、そのブロッ
クでの可変長符号化を打ち切るようにしているが、これ
は結果的に打ち切られるのが周波数の高い成分となるも
ので、人間の視覚は低周波数成分に対しては敏感である
が、高い周波数に対しては鈍感となる性質を利用して視
覚的に感じる画質の低下を抑えつつ、符号量を抑えるこ
とができるためである。
【0017】このような手法を採用した画像符号化/復
号化処理装置の例を次に示す。図3に変換方式としてD
CT(Discrete Cosine Transf
orm)を用いた場合の従来の符号化/復号化処理装置
の構成例を示す。図において、1は入力用のA/D変換
器であって、入力されるアナログの画像信号をディジタ
ルデータに変換して出力する回路である。また、2は出
力用のD/A変換器であり、再生された画像データをア
ナログの画像信号に変換して再生出力として出力する回
路である。3はフレ−ムメモリであり、4はこのフレ−
ムメモリ3の書き込み読出しを制御するメモリ制御回
路、5はスイッチ、6は直交変換/逆直交変換処理(D
CT/IDCT)回路である。
【0018】スイッチ5は通常の再生と、マルチ画面の
切り替えを行う経路切替えスイッチであり、a,b2つ
の切替え接点を有していて、符号化する場合や通常の画
面を再生する場合、スイッチ5はa側に設定され、マル
チ画面を作る場合のように、画像サイズを縮小する場合
にはb側に設定される。この切替え操作は操作部12の
操作により連動して行われる。
【0019】フレ−ムメモリ3はA/D変換器1からの
画像データを受けて一時記憶すると共に、この記憶した
データを所定のブロック単位で読出して後段側に出力
し、また、スイッチ5を介して与えられるDCT/ID
CT回路6の逆変換出力または水平・垂直フィルタ8の
出力を受けてこれを一時記憶するためのメモリである。
メモリ制御回路4はこのフレ−ムメモリ3の書き込み読
出しを制御するものである。直交変換/逆直交変換処理
(DCT/IDCT)回路6は符号化処理時には前記フ
レ−ムメモリ3よりブロック化されて読み出される入力
画像データを直交変換して周波数成分別の要素に分解し
て量子化回路11に出力し、また、再生処理時において
は周波数成分別の要素に分解して入力された1ブロック
分ずつのデータを受けて元の1ブロック分の画像データ
に逆変換処理する回路である。
【0020】量子化回路11は符号化処理時にはこのD
CT/IDCT回路6の出力する直交変換出力データを
所定の量子化幅で量子化して符号化回路7に出力すると
共に、再生処理時においては符号化回路7からの符号値
を逆量子化してもとの1ブロック分の直交変換データに
変換する回路である。符号化回路7は符号化処理時には
量子化回路11の出力する量子化されたデータ(量子化
係数値)を、ハフマン符号語等の符号語に変換して圧縮
符号化し、入出力端子に出力すると共に、再生処理時に
おいては入出力端子より入力される符号語化されたデー
タを復号化して、もとの量子化係数値に復元して量子化
回路11に与える回路である。
【0021】また、操作部12は符号化処理と通常の再
生処理の切替えと、マルチ画像再生の切替え操作をする
ための操作手段であり、フレ−ムメモリ9は再生処理時
にDCT/IDCT回路6から与えられる逆直交変換し
たもとの1ブロック分単位の画像データをそのブロック
対応位置に読み込んで保持し、水平・垂直フィルタ8に
与えるためのメモリである。10はこのフレ−ムメモリ
9の書き込み/読出しを制御するメモリ制御回路であ
る。
【0022】なお、マルチ画面作成モードのときは、メ
モリ制御回路4はマルチ画面を作るために、フレームメ
モリ3への書き込みパルスを、画面縮小比率に従って、
飛び飛びに出力すると共に、また、メモリのアドレスは
書き込みパルスが出力されるときだけ変え、これにより
画素の間引きを行うように制御する。
【0023】水平・垂直フィルタ8はフレ−ムメモリ9
より読み出されたデータについて、帯域制限処理を行
い、スイッチ5のb側に出力する回路である。
【0024】このような構成において、符号化処理時に
は操作部12は符号化処理・通常再生処理のモード側に
設定する。これにより、スイッチ5はa側に保たれる。
この状態で、入力端子より入力されるアナログの画像信
号はA/D変換器1でディジタル化される。通常、後段
のデータ圧縮/伸張回路やメディアへの記録/再生回路
の動作速度と、A/D変換器1から出力されるデータの
速度は一致しない。そこで、フレームメモリ3を用意
し、このフレームメモリ3に一旦記憶させ、その後に読
み出すことにより、速度変換を行う。
【0025】このようにA/D変換器1の出力をフレー
ムメモリ3に一度記録し、その後に読み出すことで速度
を合わせるが、以後の画像処理のために、図4に示すよ
うに1画像(1フレーム分の画像)分を隣接するいくつ
かの画素単位で分割して複数個のブロックにブロック化
する。図4は1フレームの画像を縦8画素、横8画素で
ブロック化した場合の例を示している(8×8画素)。
【0026】通常、撮像素子からの映像信号の場合、フ
レーム画面を行方向に走査して読み出し、A/D変換器
1に与えることから、A/D変換器1からは図4の符号
a を付して示す矢印方向のような順番で各画素PCのデ
ータが出力される。これに対し、画像データの符号化処
理にあたってはブロック化してブロック単位で行ってゆ
くので、このブロック化したデータとして渡すためには
図4の符号b を付したジグザグ矢印のような順番で、後
段のDCT/IDCT(直交変換/逆直交変換)回路6
へ供給する必要がある。そこで、フレームメモリ3の書
き込み/読み出しの制御を行うメモリ制御回路4はフレ
ームメモリ3へのデータ書き込み制御時には図4の矢印
aのような方向に沿ってまた、読み出し制御の場合には
矢印 bのような順番になるよう、出力するアドレス信号
を並べ替える。
【0027】このようにして、ブロック化された画像デ
ータは、DCT/IDCT(直交変換/逆直交変換)回
路6に与えられる。DCT/IDCT回路6はこのブロ
ック化されて与えられるデータを直交変換して量子化回
路に与え、また、量子化回路から与えられる量子化係数
を逆直交変換するものである。
【0028】ブロック化されてDCT/IDCT回路6
に入力された画像データはこのDCT/IDCT回路6
により直交変換され、予め設定されている量子化マトリ
ックスに従って量子化回路11で量子化される。
【0029】その後、次の符号化回路7によって符号化
され、符号語をつくる。このようにして得られた符号語
を記録媒体に記録したり、あるいは伝送したりする。
【0030】もとの画像を再生する場合には、スイッチ
5はa側に切り替えられる。そして、符号語を符号化回
路7で解読(復号)して元の量子化係数値に戻し、この
量子化係数値に戻されたデータを量子化回路11で量子
化の際に使用した元の量子化幅で直交変換係数に復元
し、これをDCT/IDCT回路6により逆直交変換を
行い、元の周波数成分別のデータ値に戻す。この戻され
たデータはメモリ制御回路4の制御のもとに、元のブロ
ックの周波数成分対応位置(元の周波数成分別座標位置
の対応マトリックス位置)に来るようにしてフレームメ
モリ3に記憶され、これをメモリ制御回路4の制御のも
とに読み出して、D/A変換器2に与えることでD/A
変換してアナログ化し、画像信号として出力する。
【0031】再生時にはDCT/IDCT回路6からは
図4のbの順番でデータが出力され、また、D/A変換
器2へは図4のaのような順番で出力する必要があるの
で、メモリ制御回路4がアドレス信号を並べ替える。
尚、上記のような処理においては、スイッチ5はa側に
設定される。
【0032】ところで、電子スチルカメラ等ではデータ
を記憶媒体に記憶してあるので、画像の観賞は再生した
映像信号をテレビモニタ等で表示することで行うことが
でき、また、ビデオプリンタ等に出力して印刷すること
によりハードコピーとして得ることができる。
【0033】そして、どこにどのような画像が撮影され
ているか、どこに必要なあるいはほしい画像があるか等
を手っとり早く知ることができるように画像検索機能と
して再生装置側にはマルチ画面表示機能が用意されてい
るものがある。
【0034】すなわち、上述したような処理によって符
号化された画像の検索を行う場合、一度、すべてのコマ
をそれぞれ縮小して1枚の画面上に順に並べて一覧表示
したマルチ画面を作り、このマルチ画面より、所望の画
像を選ぶのが一般的でまた便利である。
【0035】このマルチ画面を作るには、各フレーム毎
に画素の間引きを行って各画像を縮小する。また、間引
きのとき、折返し歪みを防ぐため、帯域制限を行う必要
があり、画像の水平、垂直方向それぞれに対して、低域
フィルタを通す。その後、画素の間引きを行って構成画
素数を減らすことにより各画像を縮小し、マルチ画面を
作る。
【0036】図3の構成において、マルチ画面を表示す
る場合にはスイッチ5をb側に切り替える。これによ
り、DCT/IDCT回路6の逆変換出力はフレームメ
モリ9、水平・垂直フィルタ8を経て、フレームメモリ
3に送られることになる。すなわち、DCT/IDCT
回路6により、逆DCT処理されたデータはフレームメ
モリ9にも送られるので、メモリ制御回路10により書
き込み制御することで、一旦、フレームメモリ9に記録
する。このときには、図4において、符号bで示すジグ
ザグ矢印のような経路を辿る順番で書き込まれる。これ
を図4に符号aで示す矢印経路を辿るような、順番で読
み出し、水平・垂直フィルタ8を通して、帯域制限処理
を行う。このようにして帯域制限された画像データをフ
レームメモリ3に書き込む。ところで、マルチ画面を作
るために、スイッチ5はb側に切り替えられるが、この
ときメモリ制御回路4はフレームメモリ3への書き込み
パルスを、縮小する比率に従い、飛び飛びに出力する。
また、メモリのアドレスは書き込みパルスが出力される
タイミングに合わせて切り替えるように制御する。これ
により画素の間引きが行われる。
【0037】以上のような処理を各画面毎に繰り返して
マルチ画面を作る。そして、メモリ制御回路4は読み出
し用としてフレームメモリ3を例えばテレビの走査速度
とその走査方向に合わせ、1画素単位ずつ読み出すべく
アドレス制御することにより、順次読み出し、D/A変
換器2に送ってアナログ変換し、画像信号に戻して出力
することにより再生出力を得、これを表示に使用した
り、ビデオプリンタに与えることでマルチ画面を見るこ
とができる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】このように画像信号を
ディジタル化し、フレームメモリに格納し、これを所定
のマトリックスサイズでブロック化し、これを直交変換
してブロック毎に周波数成分別のデータとし、さらにこ
れを量子化してからハフマン符号化等により可変長符号
化し、圧縮符号化し、再生はこの圧縮符号化されたデー
タを復号化し、さらに逆量子化して元の値に戻し、さら
に逆直交変換して元のブロックの画像データに戻し、こ
れをアナログ変換して画像信号に戻すと云う処理を行
う。
【0039】電子スチルカメラの撮影画像を検索するよ
うな場合、記録媒体に記録された画像を1画面に分割表
示して一覧可能にするマルチ画面を作成して表示するよ
うにするが、従来、マルチ画面を作る際は、各フレーム
画像について通常の再生処理を行い、それからそのフレ
ーム画像の画素の間引きを行うことにより画面縮小処理
を行う。この間引きはフレームメモリ3への書き込みパ
ルスを、画像縮小比率に従って、間引いて出力し、ま
た、同時にメモリのアドレスは書き込みパルスに同期さ
せて一番地ずつ進めることで行う。
【0040】そのため、一画像分を縮小するのに要する
処理時間は通常の再生と同じだけかかり、従って、マル
チ画面を表示するまでの処理時間が長くなる。特に逆離
散コサイン変換等の逆直交変換のための処理が複雑であ
るので、検索のためのマルチ画面を作成するのに時間が
かかってしまい、実用性に欠ける。
【0041】また、画素の間引きの際には、折返し歪み
を防止する必要があり、水平・垂直フィルタで帯域制限
処理をしなければならない。このとき、水平・垂直フィ
ルタにデータを渡すためにフレームメモリを用意し、こ
れに一旦保持してから上記フィルタに通すことから、マ
ルチ画面を保持させるためのフレームメモリ(第1のフ
レームメモリ)の他に別のフレームメモリ(第2のフレ
ームメモリ)を用意しなければならない。そのため、シ
ステムのコストアップにつながる。
【0042】このような処理をするための他のシステム
として、画像の符号化から記録までの処理をコンピュー
タを使用してソフトウェアで行うこともできる。しか
し、この場合でも逆DCTのための処理時間が無視でき
ないことも同様であり、更に上記の第2のフレームメモ
リのような再生した画像を一時記憶する領域を必要と
し、ソフトウェアを実行するための主記憶装置(メモ
リ)の領域を圧迫する。
【0043】そこでこの発明の目的とするところは、複
数の画面を1画面に並べて一覧表示するマルチ画面化等
を行うにあたり、その前処理としての画像サイズの縮小
化に際し、処理を簡略化させて高速に画像を縮小させる
ことができ、マルチ画面を表示するまでの処理時間の短
縮を図ると共に、縮小化の処理のための水平・垂直フィ
ルタ処理を不用として第2のフレームメモリを不用と
し、コストダウンを図ることができるようにした画像復
号化処理装置および復号化方法を提供することにある。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、第1には
画像データを所定サイズのブロックに分割し、この各ブ
ロック分けされた画像データに対して直交変換を行い、
周波数成分別の変換係数にしたデータを再生する画像デ
ータの復号化処理装置において、直交変換係数値を逆直
交変換してそのブロックでの各画素位置の画像データを
復元する第3の復元手段と、通常再生モードと縮小モー
ドの切り替えを行う操作手段と、通常再生モード時には
前記第1の復元手段の復元画像データを通し、縮小モー
ド時には直交変換係数値を通す切り替え手段と、この切
り替え手段を介して与えられるデータを保持して再生画
像データを得るフレームメモリと、通常再生モード時に
は送られてくる前記復元画像データその画像データの置
かれるべき位置対応にフレームメモリ上に書き込むべく
制御すると共に、縮小モード時には送られてくる前記復
元直交変換係数値をそれが直流成分となるタイミングの
場合にのみ、フレームメモリ上に書き込むべく制御して
データの間引きを行い、書き込むべきデータは前記間引
いたデータ分、画素位置を詰めるべくフレームメモリ上
に書き込むよう制御する制御手段と、フレームメモリか
らの読出し画像データを画像信号化して出力する出力手
段とより構成する。
【0045】また、第2には画像データを所定サイズの
ブロックに分割し、この各ブロック分けされた画像デー
タに対して直交変換を行い、周波数成分別の変換係数に
されたデータを再生する画像データの復号化処理方法と
して、直交変換係数値のうちの、直流成分のみ抽出して
他を間引き、抽出したデータは間引いたデータ分画素位
置を詰めることにより、画像を縮小処理するようにする
ことを特徴とする。
【0046】
【作用】上記の構成において、第1の構成の場合、第1
の復元手段は、この復元された直交変換係数値を逆直交
変換してそのブロックでの各画素位置の画像データを復
元する。一方、本装置は操作手段により通常再生モード
と縮小モードの切り替えを行うことができ、切り替え手
段は通常再生モード時には前記第1の復元手段の復元画
像データを通し、縮小モード時には復元直交変換係数値
を通す。この切り替え手段を介して与えられるデータは
フレームメモリに送られ保持されて再生画像データを得
ることになるが、制御手段は通常再生モード時には送ら
れてくる前記復元画像データその画像データの置かれる
べき位置対応にフレームメモリ上に書き込むべく制御す
ると共に、縮小モード時には送られてくる前記復元直交
変換係数値をそれが直流成分となるタイミングの場合に
のみ、フレームメモリ上に書き込むべく制御してデータ
の間引きを行い、書き込むべきデータは前記間引いたデ
ータ分、画素位置を詰めるべくフレームメモリ上に書き
込むよう制御する。
【0047】この結果、通常モ−ド時には符号化処理時
と逆の変換が順次行われて、再現された画像データがフ
レームメモリに書き込まれるが、縮小モ−ド時には直交
変換係数値に戻す処理までを行い、この直交変換係数値
のうち、直流成分のものを抽出して他を間引くことで画
素を間引き、画面の縮小を行うことになる。そして、出
力手段はフレームメモリからの読出し画像データを画像
信号化して出力する。
【0048】また、第2の発明の場合は、圧縮されたデ
ータを元の直交変換係数値に復元し、次にこの復元され
た直交変換係数値を、直流成分のみ抽出して他を間引
き、抽出したデータは間引いたデータ分画素位置を詰め
ることより、画像を縮小処理する。
【0049】このように、本発明は画像信号をディジタ
ル化し、フレームメモリに格納し、これを所定のマトリ
ックスサイズでブロック化し、これを直交変換してブロ
ック毎に周波数成分別のデータとし、さらにこれを圧縮
符号化し、再生はこの圧縮符号化されたデータを復号化
し、さらに逆直交変換して元のブロックの画像データに
戻し、これをアナログ変換して画像信号に戻すと云う処
理を行う符号化/復号化において、フレ−ム画像を縮小
してマルチ画面を作成するにあたり、符号語を復号して
さらにこれを元の値(すなわち、直交変換された係数
値)に戻し、この戻された各ブロックの直交変換係数値
を逆直交変換せずにそのまま利用する。そして、その利
用するデータは直交変換係数値のうち、直流成分だけの
ものとし、この直流成分の値をそのブロックでの代表値
として使用し、フレーム画像の各ブロックについて、そ
れぞれこの直流成分のみを画素として使用し、他の成分
は捨てることで直流成分のみを集めたフレーム画像を再
現すると云うものである。
【0050】これにより、各ブロック毎に直流成分以外
は間引かれた形となり、しかも、逆符号化して得られた
データを利用して分別することから、演算処理は大幅に
省略され、高速度で画像縮小処理でき、複数の画面を1
画面に並べて一覧表示するマルチ画面化等を行うにあた
り、その前処理としての画像サイズの縮小化に際し、処
理を簡略化させて高速に画像縮小処理ができるようにな
って、マルチ画面を表示するまでの処理時間の短縮を図
ることができるようになる。また、直流成分の直交変換
係数値をそのまま利用するので、これは帯域規制を与え
たものと等価であり、従って、フィルタリング処理をす
る必要がないので、フィルタ回路やこのフィルタ回路に
順次、データを与えるためのバッファ用のフィールドメ
モリそしてそのメモリの制御のための制御回路も不要と
なる。従って、回路構成も簡単となり、システム構成を
簡易化できる。
【0051】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。
【0052】図1は本発明の一実施例を示す全体構成図
である。図1において、1は画像信号入力用のA/D変
換器であって、入力されるアナログの画像信号をディジ
タルデータに変換して出力する回路である。また、2は
画像信号出力用のD/A変換器であり、再生された画像
データをアナログの画像信号に変換して再生出力として
出力する回路である。3はフレ−ムメモリであり、4は
このフレ−ムメモリ3の書き込み読出しを制御するメモ
リ制御回路、5はスイッチ、6は直交変換/逆直交変換
処理(DCT/IDCT)回路、7は符号化回路、11
は量子化回路、12は操作部、20は制御回路である。
【0053】スイッチ5は通常の再生と、マルチ画面の
切り替えを行う経路切替えスイッチであり、a,b2つ
の切替え接点を有していて、符号化する場合や通常の画
面を再生する場合、スイッチ5はa側に設定され、マル
チ画面を作る場合のように、画像サイズを縮小する場合
にはb側に設定される。この切替え操作は操作部12の
操作により連動して行われる。
【0054】フレ−ムメモリ3はA/D変換器1からの
画像データを受けて一時記憶すると共に、この記憶した
データを所定のブロック単位で読出して後段側に出力
し、また、スイッチ5を介して与えられるDCT/ID
CT回路6の逆変換出力または量子化回路11の出力を
受けてこれを一時記憶するためのメモリである。メモリ
制御回路4はこのフレ−ムメモリ3の書き込み読出しを
制御するものである。直交変換/逆直交変換処理(DC
T/IDCT)回路6は符号化処理時には前記フレ−ム
メモリ3よりブロック化されて読み出される入力画像デ
ータを直交変換して周波数成分別の要素に分解して量子
化回路11に出力し、また、再生処理時においては周波
数成分別の要素に分解して入力された1ブロック分ずつ
のデータを受けて元の1ブロック分の画像データに逆変
換処理する回路である。
【0055】量子化回路11は符号化処理時にはこのD
CT/IDCT回路6の出力する直交変換出力データを
所定の量子化幅で量子化して符号化回路7に出力すると
共に、再生処理時においては符号化回路7からの符号値
を逆変換してもとの直交変換係数値に戻する回路であ
る。符号化回路7は符号化処理時には量子化回路11の
出力する量子化されたデータ(量子化係数値)を、ハフ
マン符号語等の符号語に変換して圧縮符号化し、入出力
端子に出力すると共に、再生処理時においては入出力端
子より入力される符号語化されたデータを復号化して、
もとの量子化係数値に復元して量子化回路11に与える
回路である。
【0056】また、操作部12は符号化処理と通常の再
生処理の切替えと、マルチ画像再生表示のモード切替え
操作をするための操作手段である。
【0057】本装置は、画像サイズを縮小化させるため
の画素の間引きを行うにあたり、符号語を解読して元の
量子化されたデータを復元し、これを逆直交変換処理し
ないで直流成分のもののみ集め、画像を再生する。変換
方式に2次元DCTを用いた場合、画素数が水平および
垂直ともにNのブロック(N×N)における各画素の標
本値をDCT変換した場合の座標位置(u,v)の変換
係数F(u,v)は一般に下記数1の式(1) で与えら
れ、その逆変換は下記数1の式(2) のように与えられる
(テレビジョン学会誌Vol.43,No.10(1989)pp.1145 〜11
55参照)。但し、Nは画素数、Cは係数、ωは角周波
数、u,v,i,jは座標を示す。
【0058】
【数1】 この数1の式(1) において、u,vが零の時、つまり座
標位置(0,0)の変換係数F(0,0)はその画像ブ
ロック内の平均輝度値を表わす直流成分に対応する。こ
のF(0,0)を抽出して1つの画素とし、図2のよう
に並べることにより、この画像は縦横(行方向、列方
向)共にブロックサイズ分の1の画面に縮小される。例
えば、図2のようにブロックサイズが縦8画素、横8画
素の場合は、この画像は縦横共に8分の1に縮小され
る。また、他の画像も同様な処理を行うことで64画面
のマルチ画面ができる。このF(0,0)はブロック内
の各要素を合計し、適当な係数を乗じたものなので、2
次元の空間フィルタを通したものと等価な効果がある。
そのため、画素の間引きを行う前処理として従来は水平
・垂直フィルタを必要としたが、上記方法に従って画像
を縮小化する場合にはこれらのフィルタは不要である。
また、逆DCT処理を実行せずに画像を縮小できるの
で、短時間でマルチ画面を作ることができる。他の直交
変換、例えば、離散フーリエ変換の場合でもF(0,
0)はブロックの直流成分を示す。この離散フーリエ変
換のように、ブロック内の直流成分を示す係数が得られ
る変換方式を用いて画像を符号化しているものであれ
ば、この手段を使用して画像サイズを縮小することがで
きる。
【0059】このように、本発明の原理は画像信号をデ
ィジタル化し、フレームメモリに格納し、これを所定の
マトリックスサイズでブロック化し、これを直交変換し
てブロック毎に周波数成分別のデータとし、さらにこれ
を圧縮符号化し、再生はこの圧縮符号化されたデータを
復号化し、さらに逆直交変換して元のブロックの画像デ
ータに戻し、これをアナログ変換して画像信号に戻すと
云う処理を行う符号化/復号化において、フレ−ム画像
を縮小してマルチ画面を作成するにあたり、符号語を復
号してさらにこれを元の値(すなわち、直交変換された
係数値)に戻し、この戻された各ブロックの直交変換係
数値を逆直交変換せずにそのまま利用する。そして、そ
の利用するデータは直交変換係数値のうち、直流成分の
ものとし、この直流成分の値をそのブロックでの代表値
として使用し、フレーム画像の各ブロックについて、そ
れぞれこの直流成分のみを画素として使用し、他の成分
は捨てることで直流成分のみを集めたフレーム画像を再
現すると云うものである。
【0060】これにより、各ブロック毎に直流成分以外
は間引かれた形となり、しかも、逆量子化して得られた
データを利用して分別することから、演算処理は大幅に
省略され、高速度で画像縮小処理できる。
【0061】そのため、マルチ画面作成モードのときは
メモリ制御回路4は量子化回路11が逆符号化処理して
出力するデータのうち、各ブロックの直流成分のデータ
が出力されるタイミングでフレームメモリ3に書き込み
パルスを与えると共に、このタイミングでアドレスを進
めるべく制御するように構成してある。マルチ画面作成
モードのときは1ブロックが8×8のサイズの場合、結
果的に1/64に縮小されるので、図2に示すようにフレ
ーム画像(画面)で斜め1つ下に隣接するブロックで
は、マルチ画面では斜め1つ下の隣接画素に位置するよ
うにアドレス制御されて縮小フレーム画像が生成される
ようにしてある。また、1番目のフレーム画像がフレー
ムメモリ3の原点位置を起点に、縦横各構成ブロック数
分の個数の画素だけ確保してその領域を1番目のフレー
ム画像の縮小画面格納領域となるようにアドレス制御し
て書き込み、2番目のフレーム画像ではその隣の領域に
書き込まれるようにアドレス制御して書き込み、と云っ
たように制御する構成とする。フレームメモリ3の読出
しはフレームメモリ3の記憶内容が1画面分となるよう
に、テレビ走査に合わせてテレビ走査と同様の走査方向
で読み出されるようにアドレス制御する。その他符号化
処理時、通常の再生処理時の書き込み/読出し制御は従
来のものと変わらない。また、制御回路20はこれらの
制御の中枢を担うものである。
【0062】以下、本装置の作用を説明する。符号化処
理時には操作部12は符号化処理・通常再生処理のモー
ド側に設定する。これにより、スイッチ5はa側に保た
れる。この状態で、入力端子より入力されるアナログの
画像信号はA/D変換器1でディジタル化される。通
常、後段のデータ圧縮/伸張回路やメディアへの記録/
再生回路の動作速度と、A/D変換器1から出力される
データの速度は一致しない。従って、フレームメモリ3
に一旦記憶させ、その後に読み出すことにより、速度変
換を行う。
【0063】次に以後の画像処理のために、図2に示す
ように1画像(1フレーム分の画像)分を、隣接するい
くつかの画素単位で分割して複数個のブロックにブロッ
ク化する。図2は1フレームの画像を縦8画素、横8画
素でブロック化した場合の例を示している(8×8画
素)。
【0064】通常、撮像素子からの映像信号の場合、フ
レーム画面を行方向に走査して読み出し、A/D変換器
1に与えることから、A/D変換器1からは図4で説明
したように符号a を付して示す矢印方向のような順番で
各画素PCのデータが出力され、一方、画像データの符
号化処理にあたってはブロック化してブロック単位で行
ってゆくので、このブロック化したデータとして渡すた
めには図4の符号b を付したジグザグ矢印のような順番
で、後段のDCT/IDCT(直交変換/逆直交変換)
回路6へ供給する必要がある。そこで、フレームメモリ
3の書き込み/読み出しの制御を行うメモリ制御回路4
はフレームメモリ3へのデータ書き込み制御時には図4
の矢印 aのような方向に沿ってまた、読み出し制御の場
合には矢印 bのような順番になるよう、出力するアドレ
ス信号を並べ替える。
【0065】このようにして、ブロック化された画像デ
ータは、DCT/IDCT(直交変換/逆直交変換)回
路6に与えられる。
【0066】ブロック化されてDCT/IDCT回路6
に入力された画像データはこのDCT/IDCT回路6
により直交変換され、予め設定されている量子化マトリ
ックスに従って量子化回路11で量子化される。
【0067】その後、次の符号化回路7によって符号化
され、符号語をつくる。このようにして得られた符号語
を記録媒体に記録したり、あるいは伝送したりする。
【0068】もとの画像を再生する場合には、スイッチ
5はa側に切り替えられる。そして、符号語を符号化回
路7で解読(復号)して元の量子化係数値に戻し、この
量子化係数値に戻されたデータを量子化回路11で量子
化の際に使用した元の量子化幅で直交変換係数に復元
し、これをDCT/IDCT回路6により逆直交変換を
行い、元の周波数成分別のデータ値に戻す。この戻され
たデータはメモリ制御回路4の制御のもとに、元のブロ
ックの周波数成分対応位置(元の周波数成分別座標位置
の対応マトリックス位置)に来るようにしてフレームメ
モリ3に記憶され、これをメモリ制御回路4の制御のも
とに読み出して、D/A変換器2に与えることでD/A
変換してアナログ化し、画像信号として出力する。尚、
再生時にはDCT/IDCT回路6からは図4のbの順
番でデータが出力され、また、D/A変換器2へは図4
のaのような順番で出力する必要があるので、メモリ制
御回路4がアドレス信号を並べ替える。
【0069】以上は符号化処理と通常の再生処理の場合
の動作であり、基本的に従来技術で説明したものと変わ
りはない。
【0070】次にマルチ画面表示等のために画面を縮小
処理する場合を説明する。この場合、操作部12をマル
チ画面再生表示モードに切り替える。これによりスイッ
チ5はb側に切り替わる。そして、これにより量子化回
路11からの逆量子化による復元データの出力がスイッ
チ5を介してフレームメモリ3に与えられる構成とな
る。
【0071】そして、符号語化されている画像のデータ
を入出力端子より入力する。するとこの符号語は符号化
回路7に送られ、ここで解読(復号)されて元の量子化
係数値に戻される。この量子化係数値に戻されたデータ
は量子化回路11に送られ、ここで量子化の際に使用し
た元の量子化幅で直交変換係数に復元される。
【0072】一方、スイッチ5はb側に切り替えられて
おり、従って、この量子化回路11の出力は直接、フレ
ームメモリ3に与えられることになる。このように、画
像サイズを縮小するときには、量子化された情報は量子
化回路11で復元した後、このデータは直接フレームメ
モリ3に入力される。
【0073】そして、フレームメモリ3の書き込みのと
きには、各ブロックのデータのうち、数1で示したF
(0,0)、すなわち、直流成分のデータが出力された
タイミングでメモリ制御回路4は書き込み制御すべく、
フレームメモリ3へ書き込みパルスを与え、また、この
タイミングでメモリのアドレスを変える。そして、この
ようなタイミングで上述の原理のように、フレームメモ
リ3のアドレスを管理することで各ブロックの直流成分
のみを画素データとして集めたかたちの縮小画像がフレ
ームメモリ3上に形成されることになる。
【0074】すなわち、例えば、図2のように縦8画
素、横8画素で1個のブロックを構成した場合、各ブロ
ック毎にそれぞれ直流成分(すなわち、それぞれF
(0,0)の位置のDCT係数)のもののみを集めるこ
とで、画像サイズは縦横ともに8分の1に縮小されるの
で、1/64の縮小画面が得られることになる。画面は1/64
に縮小されるので、フレームメモリ3は64の領域に等分
割し、それぞれの領域を別の縮小画像の格納領域として
使用する。
【0075】一つの画面の縮小が終わったならば、次の
画面の縮小に移り、これをフレームメモリ3の空き領域
の一つに書き込む。このようにして、順番に別の画像を
縮小して空き領域に書き込んでゆくことでマルチ画面を
作る。フレームメモリ3上にマルチ画面が作成されたな
らば、メモリ制御回路4はフレームメモリ3の内容をテ
レビスキャン等に合わせて読出すべく制御し、読み出さ
れたデータはD/A変換器2に与えてこれをアナログの
画像信号に戻し、出力する。これにより、マルチ画面形
式の画像信号が得られる。
【0076】以上、動作の詳細を説明をしたが、この実
施例の場合、画像サイズを縮小するときには量子化回路
の復元出力(直交変換係数値)のうちの直流成分のもの
のみを抽出して、これにより画像を再生することで縮小
画像を得る方式であるから、復元された直交変換係数の
逆変換処理が全く不要である。そのため、処理時間のか
かるDCT/IDCT回路6を通して処理する必要がな
いので、画像縮小処理時間が非常に短くなる。また、コ
ンピュータを使用して処理をソフトウェアで行うように
する場合でも、従来のような第2のフレームメモリに相
当する領域を用意する必要がなく、ソフトウェアを実行
させるために必要なメモリの節約が図れ、しかも、逆D
CTを実行しなくとも良いので、処理時間の短縮化が図
れる。
【0077】このように、本発明は画像信号をディジタ
ル化し、フレームメモリに格納し、これを所定のマトリ
ックスサイズでブロック化し、これを直交変換してブロ
ック毎に周波数成分別のデータとし、さらにこれを圧縮
符号化し、再生はこの圧縮符号化されたデータを復号化
し、さらに逆直交変換して元のブロックの画像データに
戻し、これをアナログ変換して画像信号に戻すと云う処
理を行う符号化/復号化において、フレ−ム画像を縮小
してマルチ画面を作成するにあたり、符号語を復号して
さらにこれを元の値(すなわち、直交変換された係数
値)に戻し、この戻された各ブロックの直交変換係数値
を逆直交変換せずにそのまま利用する。そして、その利
用するデータは直交変換係数値のうち、直流成分のもの
とし、この直流成分の値をそのブロックでの代表値とし
て使用し、フレーム画像の各ブロックについて、それぞ
れこの直流成分のみを画素として使用し、他の成分は捨
てることで直流成分のみを集めたフレーム画像を再現す
ると云うものである。
【0078】これにより、各ブロック毎に直流成分以外
は間引かれた形となり、しかも、逆量子化して得られた
データを利用して分別することから、演算処理は大幅に
省略され、高速度で画像縮小処理でき、また、直流成分
の直交変換係数値をそのまま利用するので、これは帯域
規制を与えたものと等価であり、従って、フィルタリン
グ処理をする必要がないので、フィルタ回路やこのフィ
ルタ回路に順次、データを与えるためのバッファ用のフ
ィールドメモリそしてそのメモリの制御のための制御回
路も不要となる。従って、回路構成も簡単となり、シス
テム構成を簡易化できる。
【0079】なお、本発明は上記し、且つ、図面に示す
実施例に限定することなくその要旨を変更しない範囲内
で適宜変形して実施し得ることはもちろんである。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
画像を縮小する場合の演算を大幅に省略できるので、マ
ルチ画面を出力するまでの時間が短縮でき、また、画素
の間引きによる折返し歪みを低減できるので、従来のよ
うに第2のフレームメモリとメモリ制御回路、水平・垂
直フィルタの省略が可能になり、構成を簡略化できる
他、コンピュータを用いてソフトウェアで各処理を実行
するシステムとした場合では、処理時間を短縮できるこ
とはもとより、ソフトウェアを実行するための主記憶装
置の領域を圧迫せずに高速検索を可能にする等の特徴が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図。
【図2】 本発明の原理を説明するための図。
【図3】 従来例の構成例を示すブロック図。
【図4】 画像の圧縮符号化と復号の原理を説明するた
めの図。
【図5】 画像の圧縮符号化の詳しい原理を説明するた
めの図。
【図6】 ジグザグスキャンを説明するための図。
【符号の説明】
1…画像信号入力用のA/D変換器、2…画像信号出力
用のD/A変換器、3…フレ−ムメモリ、4…メモリ制
御回路、5…スイッチ、6…直交変換/逆直交変換処理
(DCT/IDCT)回路、7…符号化回路、11…量
子化回路、12…操作部、20…制御回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを所定サイズのブロックに分
    割し、この各ブロック分けされた画像データに対して直
    交変換を行い、周波数成分別の変換係数にしたデータを
    再生する画像データの復号化処理装置において、 直交変換係数値を逆直交変換してそのブロックでの各画
    素位置の画像データを復元する第3の復元手段と、 通常再生モードと縮小モードの切り替えを行う操作手段
    と、 通常再生モード時には前記第1の復元手段の復元画像デ
    ータを通し、縮小モード時には直交変換係数値を通す切
    り替え手段と、 この切り替え手段を介して与えられるデータを保持して
    再生画像データを得るフレームメモリと、 通常再生モード時には送られてくる前記復元画像データ
    その画像データの置かれるべき位置対応にフレームメモ
    リ上に書き込むべく制御すると共に、縮小モード時には
    送られてくる前記復元直交変換係数値をそれが直流成分
    となるタイミングの場合にのみ、フレームメモリ上に書
    き込むべく制御してデータの間引きを行い、書き込むべ
    きデータは前記間引いたデータ分、画素位置を詰めるべ
    くフレームメモリ上に書き込むよう制御する制御手段
    と、 フレームメモリからの読出し画像データを画像信号化し
    て出力する出力手段とより構成することを特徴とする画
    像復号化処理装置。
  2. 【請求項2】 画像データを所定サイズのブロックに分
    割し、この各ブロック分けされた画像データに対して直
    交変換を行い、周波数成分別の変換係数にされたデータ
    を再生する画像データの復号化処理方法として、 直交変換係数値のうちの、直流成分のみ抽出して他を間
    引き、抽出したデータは間引いたデータ分画素位置を詰
    めることにより、画像を縮小処理することを特徴とする
    画像復号化処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994023534A1 (en) * 1993-03-31 1994-10-13 Sony Corporation Signal processor
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JP2005333386A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Yamaguchi Univ アナログ符号化システム

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