JPH0541779U - 印刷機の潤滑油タンク - Google Patents
印刷機の潤滑油タンクInfo
- Publication number
- JPH0541779U JPH0541779U JP10144091U JP10144091U JPH0541779U JP H0541779 U JPH0541779 U JP H0541779U JP 10144091 U JP10144091 U JP 10144091U JP 10144091 U JP10144091 U JP 10144091U JP H0541779 U JPH0541779 U JP H0541779U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- lubricating oil
- base frame
- unit
- printing machine
- Prior art date
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- Pending
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タンク容量を大きくとれ、戻り配管を太く短
くし、左右のユニットカバー内からの戻り油量のアンバ
ランスに基づく不都合を解消しうる潤滑油タンクを提供
する。 【構成】 操作機構および駆動機構を覆う左右の各ユニ
ットカバー8,9を有する印刷機における前記各ユニッ
トカバー8,9内から戻る潤滑油を回収・収容するため
の潤滑油タンク11,12 であって、前記ベースフレーム1
に一体に、かつベースフレーム1を横切るように形成さ
れており、各タンク11,12 の両端部がベースフレーム1
の側壁から横に突出して各ユニットカバー8,9の下方
まで延びており、各ユニットカバーの底部8a,9a とタン
ク11,12 の両端部11a,11b,12a,12bとが、それぞれ上下
に延びる直管26で接続されている。
くし、左右のユニットカバー内からの戻り油量のアンバ
ランスに基づく不都合を解消しうる潤滑油タンクを提供
する。 【構成】 操作機構および駆動機構を覆う左右の各ユニ
ットカバー8,9を有する印刷機における前記各ユニッ
トカバー8,9内から戻る潤滑油を回収・収容するため
の潤滑油タンク11,12 であって、前記ベースフレーム1
に一体に、かつベースフレーム1を横切るように形成さ
れており、各タンク11,12 の両端部がベースフレーム1
の側壁から横に突出して各ユニットカバー8,9の下方
まで延びており、各ユニットカバーの底部8a,9a とタン
ク11,12 の両端部11a,11b,12a,12bとが、それぞれ上下
に延びる直管26で接続されている。
Description
【0001】
本考案は印刷機の潤滑油タンクに関する。さらに詳しくは、印刷機における左 右のユニットカバー内から潤滑油を回収し、潤滑油ポンプによって吸い上げられ るようにその潤滑油を保有しておくための潤滑油タンク(以下、単にタンクとい う)に関する。
【0002】
従来の枚葉印刷機の潤滑油系統を図5〜7に基づき説明する。 50は印刷ユニットで1台または2台以上がベースフレーム51上に設置されてお り、紙積台52からフィードテーブル53を経て送られた用紙を印刷するようになっ ている。各印刷ユニット50の一側(図7の右側)のサイドフレーム54にはギヤト レーンなどの駆動機構55が取付けられ、ユニットカバー56で覆われている。また 、他側(図7の左側)のサイドフレーム57にはゴム胴の胴入胴抜機構などの操作 機構58が取付られ、ユニットカバー59で覆われている。 従来のタンク61は印刷ユニット50とは独立した別置きであり、たとえばフィー トテーブル53の下方に置かれ、そのタンク61にポンプ62やリリーフバルブ、圧力 計などが取付けられている。一方、各ユニットカバー56、59の下面には油受け63 が取付けられており、油受け63に回収された潤滑油は戻り配管64(ホース)を介 して前記タンク61まで導かれるようになっている。また、タンク61は図5〜6に 示す1個のものの外に駆動機構55側(以下、駆動側という)と操作機構58側(以 下、操作側という)にそれぞれ個別に設け、2個のタンクから1台のポンプ62で 潤滑油を回収するものもある。
【0003】
ところで、従来のタンク61は別置タイプであるため、スペース上大容量とする ことが困難である。また油受け63からタンク61までの距離が長いので、戻り配管 64の配管抵抗を下げることが困難である。さらに、タンクを駆動側と操作側に別 個に設けたタイプにあっては戻り油量のアンバランスに基づく問題がある。すな わち、駆動側の潤滑油使用量は操作側のそれよりも通常数倍多いので、駆動側タ ンク内の戻り油量を充分回収しようとすると操作側タンク内の戻り油量を吸引し 尽してしまいエアーを吸い込みポンプの運転が不能になるといった事故が発生し ていた。
【0004】 本考案はかかる事情に鑑み、タンク容量を大きくとることができ、ユニットカ バー内からの戻り配管を太く短くすることができ、かつ左右のユニットカバー内 からの戻り油量のアンバランスにより生ずるポンプの運転不能といった問題を解 消しうるタンクを提供することを目的とする。
【0005】
本考案のタンクは、ベースフレームと、該ベースフレーム上に設置される印刷 ユニットと、印刷ユニットの左右のサイドフレームにそれぞれ取り付けられる操 作機構および駆動機構を覆う左右の各ユニットカバーを有する印刷機における前 記各ユニットカバー内から戻る潤滑油を回収・収容するための潤滑油タンクであ って、前記ベースフレーム内にタンクが形成されており、該タンクと各ユニット カバーの底部との間に管路が接続され、該タンクが潤滑油ポンプに配管接続され ていることを特徴とする。 また、本考案のタンクは、ベースフレームを横切るように形成されており、か つその両端部がベースフレームの側壁から横に突出して各ユニットカバーの下方 まで延びており、該タンクの両端部と各ユニットカバーの底部とを接続する前記 管路が上下に延びていることを特徴とする。
【0006】
本考案では、充分大きなスペースを有するベースフレーム内にタンクを形成し ているので、従来の別置きのタンクに比してきわめて大きい容量にすることがで きる。また、従来の油受けを不要とし、ユニットカバーの下方から直接管路によ ってタンクに油を導くことができるので、戻り管路を太く短くすることができ、 管路抵抗が小さくなることから油の戻りがきわめてスムーズとなる。さらに、駆 動側から戻る油も操作側から戻る油も共通のタンクに戻ってくるので、駆動側と 操作側の戻り油量にアンバランスが生じないのでエアー吸い込みによるポンプの 運転不能といった事故が発生しない。
【0007】 なおタンクからポンプへ至る配管は従来に比して長くなるが、ポンプの陰圧が 作用するので、油の流れに関してとくに問題はない。 本考案は上記のごとく、従来スペース的な活用がなされていなかったベースフ レーム内の空間に着目しベースフレーム自体が機械の最下端にあるという位置を 有効に活用したものであり、それにより大容量、戻り管路の短縮・大径化お よびポンプの運転事故防止を達成したものである。
【0008】
つぎに図面を参照しながら本考案の実施例を説明する。 図1は本考案の一実施例にかかわるタンクを備えた印刷機を示す概略斜視図で ある。同図に示す印刷機はベースフレーム1と、そのベースフレーム1上に設置 された2基の印刷ユニット2,3とから構成される2色刷り用のものである。 各印刷ユニット2,3はベースフレーム1の両側部から立ち上がるサイドフレ ーム4,5と、その間に設けられる印刷ドラム6などの印刷機構部と、手前側の サイドフレーム5の外側に取付けられる操作機構(図示省略)、および反対側の サイドフレーム4の外側に取りつけられるギヤトレインなどの駆動機構(図示省 略)から構成されている。また、駆動機構および操作機構はそれぞれサイドフレ ーム4,5に油密に取りつけられるユニットカバー8,9により覆われている。
【0009】 本考案におけるタンク11,12 は、ベースフレーム1内にベースフレームを構成 する底板や隔壁を利用して一体に形成してもよく、ベースフレーム1とは別体に 作成したタンク11,12 をベースフレーム1内に設置するようにしてもよいが、一 体型が低コストで製作できるので好ましい。図示の印刷機では、印刷ユニットの 台数に合わせて2個のタンクを設けているが、印刷ユニットの台数が増えれば、 その台数に合わせてタンクの個数も増設される。
【0010】 前記タンク11,12 の詳細を図2〜4に基づき説明する。図2〜4に示すタンク はベースフレーム1の座板21と隔壁22とからベースフレーム1の他の部分と区画 して形成した一体型のものである。ベースフレーム1内のタンク以外の部分は電 線やホースを通すスペースとして利用されているが、そのために必要なスペース を犠牲にしない限りタンク11,12 の容積を図示の例より拡大することは自由であ る。ベースフレーム1は鋳造により製造されるので、タンク11,12 の上面には砂 抜き用の開口部23が形成されているが、この開口部23はタンク11,12 内の塗装や 清掃その他のメンテナンスにも利用される。また、通常は蓋24により印刷ユニッ トから落下する紙粉などが侵入しないように覆われている。
【0011】 各タンク11,12 はベースフレーム1を横切るように形成され、その両端部11a ,11b,12a,12bはそれぞれベースフレーム1の側壁1a,1bから側方に突 出し、左右のユニットカバー8,9の下方まで延びている。そして、各両端部11 a,11b,12a,12bの上面には後述する直管26を接続するための孔25が形成さ れている。各ユニットカバー8,9の底面8a,9aと各タンク11,12 の両端部 11a,11b,12a,12bとの間は太径の直管26で接続され、この直管26が潤滑油 の戻り配管となっている。図示のごとく、この直管26は、タンク11,12 の両端部 11a,11b,12a,12bが左右のユニットカバー8,9の下方に位置しているこ とから、長さが短くて上下に延びる真直ぐなパイプでよく、また、スペース的な 制約がないことから太径のパイプを採用でき、配管抵抗が非常に小さくなってい る点に特徴がある。
【0012】 各タンク11,12 の一方の端部には潤滑油ポンプ33に接続される戻り配管が接続 されている。図示の戻り配管はホース27およびパイプ28で構成されており、タン ク11の一端部11aにはエルボ31でホース27の一端が接続され、タンク12の一端部 12aには前記ホース27の途中がチーズ32で接続されている。なお、戻り配管であ るホース27が接続されるタンク11,12 の端部は上記の例と反対側の端部11b,12 bであってもよい。なお、ホース27が接続される側のタンク11,12 における端部 11a,12a(または11b,12b)は反対側端部11b,12b(または11a,12a) よりも低くしておくことが、潤滑油の回収を容易にするので好ましい。
【0013】 図1に示すように潤滑油ポンプ33は印刷機の適所、たとえばスペース的に余裕 のあるフィードテーブルの下方などに設置されており、前記戻り配管用パイプ28 が接続されている。また、潤滑油ポンプ33からは潤滑油を供給する給油配管34, 35が延びており、印刷ユニット2,3の駆動機構および操作機構のそれぞれへ潤 滑油を送り強制潤滑ができるようになっている。
【0014】 上記のごとく構成される印刷機において、駆動機構や操作機構の潤滑に用いら れた油は各ユニットカバー8,9の下部に溜り、さらに上下方向の太径の直管26 を通って、タンク11,12 内に回収される。そして回収された油は、潤滑油ポンプ 33の作動によって水平方向のホース27やパイプ28通じて吸い上げられる。
【0015】 以上のごとく本実施例のタンク11,12 は、充分大きなスペースを有するベース フレーム1内に形成しているので、従来の別置きのタンクに比してきわめて大き い容量にすることができる。また、ユニットカバー8,9の下方から直接上下に 延びる直管26によって接続しているので、管路を太く短くし、管路抵抗を小さく することができる。さらに、駆動側から戻る油も操作側から戻る油も同一のタン ク11,12 に戻ってくるので駆動側と操作側の戻り油量のアンバランスが生じず、 エアー吸い込みに基づくポンプの運転不能といった事故が発生しない。
【0016】
本考案によれば、タンク容量を大きくすることができ、ユニットカバーからの 戻り配管を太く短くして潤滑油の戻りをスムーズにし、かつ戻り油量のアンバラ ンスに基づくポンプの運転不能といった問題を解消しうる。
【図1】本考案のタンクを備えた印刷機の一実施例を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図2】本考案の一実施例にかかわるタンクの一部断面
平面図である。
平面図である。
【図3】本考案の一実施例にかかわるタンクの一部断面
側面図である。
側面図である。
【図4】本考案の一実施例にかかわるタンクの一部断面
背面図である。
背面図である。
【図5】従来の潤滑油タンクを備えた印刷機の一例を示
す概略側面図である。
す概略側面図である。
【図6】従来のタンクを備えた印刷機を示す図5のVI−
VI線矢視図である。
VI線矢視図である。
【図7】従来のタンクを備えた印刷機を示す図5のVII
−VII 線矢視図である。
−VII 線矢視図である。
1 ベースフレーム 2 印刷ユニ
ット 3 印刷ユニット 4 サイドフ
レーム 5 サイドフレーム 8 ユニット
カバー 9 ユニットカバー 11 タンク 12 タンク 21 底板 22 隔壁 24 蓋 26 直管 27 ホース 28 パイプ 33 潤滑油ポ
ンプ 34 給油配管 35 給油配管
ット 3 印刷ユニット 4 サイドフ
レーム 5 サイドフレーム 8 ユニット
カバー 9 ユニットカバー 11 タンク 12 タンク 21 底板 22 隔壁 24 蓋 26 直管 27 ホース 28 パイプ 33 潤滑油ポ
ンプ 34 給油配管 35 給油配管
Claims (2)
- 【請求項1】ベースフレームと、該ベースフレーム上に
設置される印刷ユニットと、印刷ユニットの左右のサイ
ドフレームにそれぞれ取り付けられる操作機構および駆
動機構を覆う左右の各ユニットカバーを有する印刷機に
おける前記各ユニットカバー内から戻る潤滑油を回収・
収容するための潤滑油タンクであって、 前記ベースフレーム内にタンクが形成されており、該タ
ンクと各ユニットカバーの底部との間に管路が接続さ
れ、該タンクが潤滑油ポンプに配管接続されていること
を特徴とする印刷機の潤滑油タンク。 - 【請求項2】前記タンクがベースフレームを横切るよう
に形成されており、かつその両端部がベースフレームの
側壁から横に突出して各ユニットカバーの下方まで延び
ており、該タンクの両端部と各ユニットカバーの底部と
を接続する前記管路が上下に延びていることを特徴とす
る請求項1記載の潤滑油タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10144091U JPH0541779U (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 印刷機の潤滑油タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10144091U JPH0541779U (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 印刷機の潤滑油タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541779U true JPH0541779U (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=14300755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10144091U Pending JPH0541779U (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 印刷機の潤滑油タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541779U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011513100A (ja) * | 2008-03-14 | 2011-04-28 | ケーニツヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシヤフト | 印刷機の印刷ユニット、印刷ユニットの使用方法および複数のモジュールを備えた印刷機 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP10144091U patent/JPH0541779U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011513100A (ja) * | 2008-03-14 | 2011-04-28 | ケーニツヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシヤフト | 印刷機の印刷ユニット、印刷ユニットの使用方法および複数のモジュールを備えた印刷機 |
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