JPH0541768Y2 - - Google Patents

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JPH0541768Y2
JPH0541768Y2 JP1984142722U JP14272284U JPH0541768Y2 JP H0541768 Y2 JPH0541768 Y2 JP H0541768Y2 JP 1984142722 U JP1984142722 U JP 1984142722U JP 14272284 U JP14272284 U JP 14272284U JP H0541768 Y2 JPH0541768 Y2 JP H0541768Y2
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compressed air
desiccant
air
container
inlet
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両等に装着される圧縮空気を利用
する空圧機器のためのエアードライア装置に関す
るものである。
(従来の技術) 従来こういつたものの1つとして、例えば特開
昭59−66326号公報に示されているように、入口
と出口とを設けた容器に収納される再生可能な乾
燥剤と、前記入口を空気圧縮機に連絡する入口側
通路と、前記出口をエアータンクに連絡する出口
側通路と、この出口側通路に設けられ前記乾燥剤
の再生用圧縮空気を貯えるパージタンク部と、前
記乾燥剤の前記入口側を外部からの指令に応じて
大気に連通可能なドレン弁とを備え、前記パージ
タンク部を、外面が大気に露呈するカバーと前記
容器との間に空間を区画することにより形成し、
これによつて、空気圧縮機から吐出された圧縮空
気中の水分を乾燥剤に吸着させて、乾燥圧縮空気
をパージタンク部に貯えつつエアータンクに送出
する乾燥行程と、ドレン弁を開いて乾燥圧縮空気
をパージタンク部から逆流させて、乾燥剤に吸着
させた水分を逆流する空気に含ませて乾燥剤を再
生する再生行程とを、逐次繰返すようにしたもの
がある。
ところが、こうした従来のものでは、パージタ
ンク部を形成するカバー外面が大気に接し、車両
等の走行時に走行風を受けて冷やされるために、
乾燥剤を再生させる効率が悪くなるという欠点が
ある。
すなわち、乾燥された圧縮空気は、パージタン
ク部に貯えられている間に、走行風を受けて冷や
されるカバーを介して大気により熱を奪われ、そ
の温度が乾燥剤を通過したときに比べて低下す
る。周知ように、単位体積あたりの空気が含み得
る最大の水蒸気量(所謂、飽和水蒸気量)は、空
気の温度の高低に応じて増減するため、前述のよ
うに乾燥された圧縮空気に温度低下を生ずると、
その飽和水蒸気量は乾燥行程時乾燥剤を通過した
ときに比べて減少する。従つて、再生行程におい
て乾燥圧縮空気が逆流する際に、乾燥剤に吸着さ
れた水分を含有できる量も少なくなつてしまい。
その結果、乾燥剤が十分に再生されない、あるい
は、多量の乾燥圧縮空気を用いなければならない
といつたことが起こり、再生効率が悪くなる。
こうした欠点を解消するにあたつては、乾燥圧
縮空気が大気によつて冷やされないようにすれば
よいのであるが、そのために、パージタンク部に
電熱ヒーターを設けるのでは、ヒーターを作動さ
せる電気が必要となり、外部の余計なエネルギー
を用いなければならない。
(本考案の技術的課題) 本考案の技術的課題は、余計なエネルギーを用
いることなく乾燥剤の再生効率を向上することで
ある。
(課題達成のための手段) 本考案は、上記課題を達成するために、前記入
口側通路には、前記空間内を通つて前記入口に連
絡される湾曲した管状通路を設け、この管状通路
が前記パージタンク部とともに、当該管状通路に
流入する圧縮空気と前記空間内の圧縮空気との間
で熱交換させる熱交換器を構成して成るものであ
る。
(作用) こうすることにより、空気圧縮機から入口側通
路に流入し管状通路を通過する圧縮空気の熱が、
パージタンク部内に貯えられる乾燥圧縮空気に伝
導されて、乾燥圧縮空気の温度が、乾燥行程で乾
燥剤を通過する圧縮空気の温度に近づき、その両
者間の温度差が小となる。従つて、再生行程にお
いて逆流する乾燥圧縮空気の飽和水蒸気量が従来
のように減少さることが抑制され、乾燥剤に吸着
させた水分をより多く乾燥圧縮空気に含ませて大
気に排出することが可能となる。
(本考案の効果) 本考案は、前記手段を採択したことによつて、
上述のようにして余計なエネルギーを用いること
なく乾燥剤の再生効率を向上することができるの
みならず、圧縮空気の乾燥効率をも向上すること
ができる。すなわち、空気圧縮機から入口側通路
へ流入する圧縮空気は熱を奪われてその露点が降
下することにより、圧縮空気が乾燥剤によつて乾
燥される前の段階において、圧縮空気の包含し得
なくなつた水分が除去されるので、圧縮空気の乾
燥効率をも向上できるという効果を奏する。しか
もまた、管状通路がカバーで区画される空間内を
通り、管状通路内とパージタンク部側との圧力差
は小さくなるため、管状通路のパージタンク部に
対する隔壁を薄肉にすることができ、熱交換器を
設けるにしても、相互の熱伝導性を高めつつ装置
のコンパクト化、軽量化を図ることができるとい
う効果も奏する。
(実施例) 以下図示した実施例に基き、本考案について詳
説する。
図は、本考案の一実施例を示す断面図である。
図において、エアードライア装置1の本体は、
鉛直方向に大径の通路6を形成した厚肉の基板2
と、上端が閉塞され下端に開口を有するコツプ状
のカバー3とで構成されており、カバー3は、そ
の下端に設けた顎部を基板2の上面外周に接合さ
せ、シールリング4を介してボルト5によつて基
板2の上部に気密に取付けられている。
基板2の上部には、通路6の上部開口の周囲に
上方に向けて突出するボス部7が一体的に形成さ
れている。また基板2には、通路6を中心として
一方の側に、水平方向に延び通路6と連通する孔
8、及び、この孔8と連通して鉛直方向に延びボ
ス部7とカバー3内壁との間で基板2上面に開口
する孔9が穿設され、他方の側に、水平方向に延
びる有底の孔10、及び、この孔10と連通して
鉛直方向に延びボス部7とカバー3内壁との間で
基板2上面に開口する孔11が穿設されている。
孔10の開口端側には、ねじ部が形成され、配管
を介してエアータンク(いずれも図示しない)に
接続される送出口12が設けられている。なお、
孔8の開口は盲栓13を螺着することによつて閉
塞されている。
14は、カバー3よりも小径で、上端が閉塞さ
れ下端に開口を有するコツプ状の合成樹脂製の容
器であつて、この容器14は、カバー3に対して
同心状に、カバー3と基板2とによつて形成され
る内部空間内に配置されている。容器14は、そ
の下端部をボス部7内側に形成した取付孔15に
シールリング16を介して気密に嵌合するととも
に、容器14外周に設けたフランジ部17をボス
部7の段部18とボス部7内側に嵌着した抜止め
リング19とによつて挟持させて、基板2の上部
に取付けられている。また、フランジ部17に
は、基板2上面に接合しカバー3内壁に向けて延
びる延出部20が形成してあり、この延出部20
をボス部7に形成した切欠に嵌合して、容器14
の回り止めが施してある。
容器14の内部には、乾燥剤34を収容するた
めの空所21が形成されており、空所21の下方
で開口する容器14の入口22には、第1のオイ
ルフイルタ23が設けられている。第1のオイル
フイルタ23は、中心から偏つた位置に孔24を
形成し外周側が下方に傾斜した3枚の板部材25
と、各板部材25を所定量離間させて保持可能な
スペーサ26とから成り、各板部材25の孔24
を重なり合う板部材25の板部に対向させて、板
部材25とスペーサとを交互に重ね合せたもので
ある。この第1のオイルフイルタ23は、下段の
板部材25の外周縁を通路6の内壁に、上,中段
の板部材25の外周縁を容器14の内壁にそれぞ
れ当接させて、容器14を貫通する支持ボルト2
7の下端に取付けられている。
こうした第1のオイルフイルタ23の上には、
さらに第2のオイルフイルタ28が設けられてい
る。第2のオイルフイルタ28は、中央部にボル
ト貫通孔29と上下部に多数の小孔30とを形成
した環状容器31を有し、この環状容器31内に
セラミツク材料製のフイルタエレメント32を装
着したものである。
第2のオイルフイルタ32の上には、多数の小
孔を設けた仕切り板33が設置してあり、その上
に、再生可能な粒状の乾燥剤34が空所21の上
端部の近くまで数多く充填されている。乾燥剤3
4の上には、布片35を介して小孔を多数形成し
た仕切板36が設置してあり、この仕切板36と
容器14上部の膨出部39の孔40にシールリン
グを介して嵌入されるばね受け部材37との間
に、乾燥剤34の揺動を防止するためのばね38
が張設されている。なお、41は、容器14の外
側から孔40にシールリングを介して嵌入される
ボルト受け部材である。
容器14の膨出部39には、孔40の側方に空
所21内と容器14外部とを連通する段付形状の
出口孔42が形成されている。出口孔42内に
は、テーパ状の段部に形成した弁座43と、この
弁座43に着離可能に出口孔42内に嵌装したボ
ール44とによつて構成され、容器14外方から
空所21に向う空気移動を禁止する逆止弁45が
設けられている。容器14の上部には、出口孔4
2の開口と対向する位置にボール44よりも小径
の孔を形成した板部材46が支持ボルト27によ
つて取付けられており、この板部材46によりボ
ール44が出口孔42から抜出ることを防止され
ている。またさらに、出口孔42の段部径外方に
は、逆止弁45をバイパスして空所21内と容器
14外部とを連通する絞り通路47が穿設されて
いる。
以上のような容器14の外壁とカバー3の内壁
との間に画成される空間は、乾燥剤34の再生用
空気を貯蓄可能なパージタンク部48であつて、
このパージタンク部48は、一方では基板2の孔
11,10を介して送出口12と連通し、他方で
は容器14の出口孔42を介して空所21内と連
通可能になつている。このようにして、パージタ
ンク部48、孔11,10及び送出口12によつ
て、乾燥剤34を収納した容器14の出口孔42
を図示しないエアータンク(空圧機器作動用の空
気を貯えるタンク)に連絡する出口側通路が形成
されている。
これに対して、カバー3の側壁には、配管を介
して空気圧縮機(いずれも図示しない)に接続さ
れる供給口49が設けられており、この供給口4
9、後述する管状通路50、基板2の孔9,8及
び通路6によつて、乾燥剤34を収納した容器1
4の入口22を図示しない空気圧縮機に連絡する
入口側通路が形成されている。
管状通路50は、供給口49と孔9とを連絡す
るべくパージタンク部48内に配設されるもので
あつて、一端部を供給口49内に開口させてカバ
ー3に溶接するとともに、他端部を容器14の延
出部20を貫通させてシールリングを介して孔9
に嵌入した薄肉のパイプ部材によつて形成されて
いる。この管状通路50は、上述両端部間に、カ
バー3内壁と容器14外壁との間に位置し、容器
14の周囲を回りつつゆるやかな下り勾配で下方
に向うらせん状部51を設けてあり、このらせん
状部51によつて比較的長い流体通路が形成され
ている。
以上のような管状通路50は、パージタンク部
48とともに、図示しない空気圧縮機から管状通
路50内に流入する空気と、パージタンク部48
内に貯えられる空気とが熱交換可能な熱交換器5
2を構成している。
53は、容器14の入口22側を大気に連通可
能なドレン弁であつて、このドレン弁53は、プ
ラグ54を基板2の通路6内に設けたハウジング
55及び基板2下部に開口する孔63に抜止めを
施して嵌装することによつて、基板2に取付けら
れている。プラグ54には鉛直方向に延びる段付
孔58が形成されており、その段付孔58に弾性
材料製の弁体56を設けた制御ピストン57を摺
動可能に嵌合してある。またプラグ54の下方に
は、下方に向つて漸次拡径し弁体56が着離可能
なテーパ状の弁座59と、この弁座59の上方に
位置し弁体59と弁体57との隙間を介して通路
6を大気に連通可能な側孔60とが各々設けられ
ている。制御ピストン57は、ばね61によつて
弁体57を弁座59に着座させるべく上方に向け
て付勢されるとともに、プレツシヤガバナから制
御口(いずれも図示しない)を介して制御ピスト
ン57上方に導かれる信号圧力に応じて下方に移
動可能となつており、こうした制御ピストン57
の上下動により、ドレン弁53は開閉可能になつ
ている。なお、62は、圧縮空気やドレンを外部
に導くために、ドレン弁53の下方に設けられた
排出管である。
以上のように構成されるエアードライア装置1
の作用について以下に述べる。
空気圧縮機が負荷運転状態にあるとき、プレツ
シヤガバナから信号圧力は出力されず、ドレン弁
53は、ばね61の付勢力によつて弁体56が弁
座59に着座し、閉弁した状態となつている。空
気圧縮機から吐出された湿つた圧縮空気は、供給
口49から管状通路50、孔9,8及び通路6を
通じて容器14の入口22へと供給される。この
圧縮空気中には空気圧縮機の潤滑油等が油滴とな
つて含まれているが、このような油滴の一部は、
圧縮空気が管状通路50のらせん状部51を通過
していく間に、通路内壁に付着して除去される。
こうして入口22に供給される圧縮空気は容器
14の内部に流入していき、圧縮空気が第1のオ
イルフイルタ23を通過する際に、その空気中に
残存する比較的大きな粒子の油滴が各板部材25
の表面に付着して除去される。さらに、圧縮空気
が第2のオイルフイルタ28を通過する際に、第
1のオイルフイルタ23で除去されなかつた微粒
子の油滴がフイルタエレメント32に吸着されて
取り除かれる。なお、管状通路50の通路内壁に
付着した油滴は内壁面を伝つてドレン弁53側に
下降し、また、第1のオイルフイルタ23の板部
材25に付着した油滴もドレン弁53側に滴下す
る。
第2のオイルフイルタ28を通過した湿つた圧
縮空気は、仕切板33の小孔30を介してさらに
容器14の上方へと移動し、乾燥剤34によつて
除湿されて乾燥した圧縮空気となる。この乾燥圧
縮空気は、ボール44を押し上げて逆止弁45を
開弁させつつ、出口孔42を介して容器14内部
からパージタンク部48へ流出していく。こうし
てパージタンク部48に流入した乾燥圧縮空気
は、その一部が乾燥材34の再生用空気としてパ
ージタンク部48内に貯えられるとともに、孔1
1,10及び送出口12を通つて図示しないエア
ータンクに送出される。
この乾燥行程において、空気圧縮機から供給口
49に供給される圧縮空気の温度は大気に比して
かなり高く、また、パージタンク部48内に貯え
られていく乾燥圧縮空気は、カバー3の外表面が
大気に接していることにより冷やされる傾向にあ
るが、熱交換器52を設けているので、供給され
る圧縮空気と乾燥圧縮空気との間で熱の授受が起
こる。すなわち、高温の圧縮空気が管状通路50
を通過する際にその熱がパージタンク部48内の
乾燥圧縮空気に伝導されて、管状通路50を経て
乾燥剤34を通過する圧縮空気の温度と、除湿さ
れてパージタンク部48内に貯えられていく圧縮
空気の温度とが等しくなるように、空気圧縮機か
ら供給される圧縮空気は冷やされ、パージタンク
部48内の乾燥圧縮空気は温められる。これによ
つて乾燥圧縮空気は、カバー3を介した大気によ
つて温度低下を生ずることを抑制され、除湿時の
温度に近い温度に保たれて、パージタンク部48
に貯えられる。
また、空気圧縮機から供給された圧縮空気は、
上述のように冷やされるため、その空気が包含し
得なくなつた水分は管状通路50内で結露して水
滴となり、乾燥材34によつて乾燥される前にお
いても除湿される。なお、水滴は前述の油滴と同
様にしてドレン弁53側に下降する。
以上のような圧縮空気の乾燥行程は、図示しな
いエアータンク内に貯えられる圧縮空気の圧力が
所定の上限値に達するまで続き、エアータンク内
の圧力が上限値に達すると、次のようにして、乾
燥剤34の再生行程が開始される。
プレツシヤガバナの作用により空気圧縮機が無
負荷運転状態となり、供給口49への圧縮空気の
供給が停止されるとともに、プレツシヤガバナの
信号圧力が出力されて、ドレン弁53の制御ピス
トン57上部に作用する。これにより制御ピスト
ン57は、ばね61の付勢力に抗して押圧されて
下方に移動し、弁体56を弁座59から離座させ
る。こうしてドレン弁53が開弁すると、容器1
4の入口22側が、通路6、プラグ54の側孔6
0及び弁体56と弁座59との間を介して大気に
連通される。
容器14の入口22側とパージタンク部48側
との間に圧力差が生じることによつて、パージタ
ンク部48内に貯えられた乾燥圧縮空気は、絞り
通路47を通つて入口22側に向つて逆流し、乾
燥剤34に吸着された水分が、その逆流する乾燥
空気により奪取され、ドレン弁53、排出管62
を介して大気に放出される。また、このとき、ド
レン弁53の側孔60付近に溜つた水滴、油滴等
も外部に排出される。
このようにして、乾燥剤34は水分を除去され
て再生されていくのであるが、前述した熱交換器
52の作用により、パージタンク部48内の乾燥
圧縮空気の温度と空気圧縮機から容器14内へ流
入する圧縮空気の温度とをほぼ等しくしているの
で、乾燥剤34の再生が効率よく行われる。すな
わち、パージタンク部48に貯えられる乾燥圧縮
空気の温度が、圧縮空気が乾燥剤34で除湿され
たときの温度に保たれて、乾燥圧縮空気の包含し
得る最大の水蒸気量(飽和水蒸気量)が、パージ
タンク部48内に貯えられている間に減少するこ
とが抑制されるので、乾燥圧縮空気が乾燥剤34
に吸着された水分を包含し得る量もほとんど減少
されない。従つて、従来と同量の乾燥圧縮空気を
逆流させても、乾燥剤34に吸着された水分をよ
り多く大気に排出することができ、よつて、乾燥
剤34の再生効率が向上する。
なお、乾燥圧縮空気は、絞り通路47を介して
容器14入口22側に逆流するとき、膨張して熱
を奪われ幾分かの温度低下を生ずるが、この現象
は、熱交換器52を設けていない従来のドライア
装置においても起こるので、本実施例と従来形式
のものとの乾燥剤の再生効率を比較する上では相
殺され、結局、熱交換器52を設けることによつ
て、従来に比して乾燥剤の再生効率が向上される
ことになる。
上述のような乾燥剤34の再生行程は、図示し
ないエアータンク内の圧力が所定の下限値に達す
るまで続き、エアータンク内の圧力がその下限値
に達すると、プレツシヤガバナの信号圧力の出力
が停止してドレン弁53が閉弁されるとともに、
空気圧縮機が負荷運転されて前述の乾燥行程が再
び開始される。こうして、ドライア装置1におい
て、圧縮空気を除湿する乾燥行程と乾燥剤を再生
する再生行程とが逐次繰返して行われる。
以上詳述したエアードライア装置1において
は、供給口49と乾燥剤34を収納した容器14
の入口22とを連絡する管状通路50を、カバー
3と容器14外周との間に画成されるパージタン
ク部48内に配置して、空気圧縮機から管状通路
50を経て乾燥剤34に向つて流入する圧縮空気
と、パージタンク部48内に貯えられる乾燥圧縮
空気とを熱交換させる熱交換器52を設けたこと
により、以下の如き効果を奏する。
乾燥圧縮空気は、その温度と管状通路50内
の圧縮空気の温度とが等しくなるように熱を与
えられるので、パージタンク部48内に貯えら
れている間に大気による冷却作用によつて温度
低下を生ずることが抑制される。これに伴つて
乾燥圧縮空気の含み得る最大の水蒸気量が減少
されることも抑制されるので、乾燥剤34に吸
着させた水分を従来に比して実質的により多く
乾燥空気に含ませて大気に排出することがで
き、乾燥剤34の再生効率を向上することがで
きる。
管状通路50内を通過する高温高湿の圧縮空
気は、パージタンク部48内の乾燥圧縮空気に
よつて熱を奪われ冷やされるため、圧縮空気が
包含し得なくなつた水分は管状通路50内で結
露し除去される。こうして湿つた圧縮空気は、
乾燥剤34によつて除湿される前の段階におい
ても水分を除去されるので、除湿効率を向上す
ることができる。
熱交換器52はカバー3内に収納されている
ので、熱交換器を設けたために装置の外形が大
きくなることはなく、再生・除湿効率のよいド
ライア装置をコンパクトな形状で得ることがで
きる。また、管状通路50の内外壁に各々作用
する圧力の差は小さいので、管状通路50を薄
肉のパイプ部材で形成し、相互の熱伝導性を高
めつつ装置の軽量化を図ることができる。
管状通路50にゆるやかな下り勾配で下方に
向いつつ湾曲するらせん状部51を形成してい
るため、管状通路50を通過する圧縮空気中に
浮遊する油滴を通路内壁に付着させ、ドレン弁
53を介して外部に排出できるので、各オイル
フイルタ23,28のオイル除去作用ととも
に、圧縮空気中のオイル分をより多く除去し
て、乾燥剤34がオイルによつて汚されその水
分吸着能力が劣化することを一層防ぐことがで
きる。
以上、図示した実施例について説明したが、本
考案はこれに限定されるものではない。例えば、
管状通路50をパイプ部材によつて形成すること
に代えて、断面凹形の帯状部材をその開口をカバ
ー3の壁面に対向させてカバー3に溶接して、上
記部材とカバー3とによつて供給口49と容器1
4の入口22とを連絡する湾曲した管状通路を設
けてもよく、あるいは、カバー3の内周側に筒体
を配置して、カバー3とこの筒体との間に同様の
湾曲した管状通路を形成するようにしてもよい。
また、カバーと容器とを直列に配置しパージタン
ク部を容器上方に設けるようにしてもよい。
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、乾燥剤を収容した容器の入口を空気圧縮機に
連絡する入口側通路に、パージタンク部となる空
間を通る湾曲した管状通路を設け、この管状通路
とパージタンク部とにより熱交換器を構成させる
ようにしたことにより、余計なエネルギーを用い
ることなく乾燥剤の再生効率を向上させることが
できるのみならず、圧縮空気の乾燥効率をも向上
させ、しかも、熱伝導性の高い熱交換器をもつた
エアードライア装置をコンパクト化、軽量化を図
つて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案の一実施例を示す断面図である。 2……カバー、3……基板、12……送出口、
14……容器、22……入口、34……乾燥剤、
42……出口孔、48……パージタンク部、49
……供給口、50……管状通路、52……熱交換
器、53……ドレン弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入口と出口とを設けた容器に収容される再生可
    能な乾燥剤と、前記入口を空気圧縮機に連絡する
    入口側通路と、前記出口をエアータンクに連絡す
    る出口側通路と、この出口側通路に設けられ前記
    乾燥剤の再生用圧縮空気を貯えるパージタンク部
    と、前記乾燥剤の前記入口側を外部からの指令に
    応じて大気に連通可能なドレン弁とを備え、前記
    パージタンク部を、外面が大気に露呈するカバー
    と前記容器との間に空間を区画することにより形
    成したエアードライア装置において、前記入口側
    通路には、前記空間内を通つて前記入口に連絡さ
    れる湾曲した管状通路を設け、この管状通路が前
    記パージタンク部とともに、当該管状通路に流入
    する圧縮空気と前記空間内の圧縮空気との間で熱
    交換させる熱交換器を構成して成るエアードライ
    ア装置。
JP1984142722U 1984-09-19 1984-09-19 Expired - Lifetime JPH0541768Y2 (ja)

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JPS50144166A (ja) * 1974-04-20 1975-11-19

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