JPH0541660U - 自動求心型切削装置 - Google Patents
自動求心型切削装置Info
- Publication number
- JPH0541660U JPH0541660U JP094024U JP9402491U JPH0541660U JP H0541660 U JPH0541660 U JP H0541660U JP 094024 U JP094024 U JP 094024U JP 9402491 U JP9402491 U JP 9402491U JP H0541660 U JPH0541660 U JP H0541660U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- work
- tilting
- hole
- rotary tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水平精度の出ていないワークに加工されてい
る孔に対し、自動求心動作する回転工具を使用して面取
り加工等を簡便に行えるようにする。 【構成】 昇降ブラケット36に取付けられたモータ41に
より回転軸43を回転する。回転軸43の下部軸穴44に傾動
軸45の上部テーパ51および下部テーパ52を任意方向に傾
斜自在に嵌合する。傾動軸45の軸方向の凹溝46に、回転
軸43から螺入した回転伝達用スクリュー47を挿入する。
傾動軸45は凹溝46の範囲内で軸方向に移動し得る。傾動
軸45のワーク対向端に回転工具48を一体に取付ける。フ
ランジ53,54間に圧縮コイルスプリング55を設け、傾動
軸45をワークW側へ押圧する。昇降ブラケット36を下降
して、ワークWに設けられた孔Hの開口縁hに回転工具
48をスプリング55により弾力的に押付けると、傾斜状態
にある孔Hの加工軸心と合致するように傾動軸45の軸心
も傾いたまま回転する。
る孔に対し、自動求心動作する回転工具を使用して面取
り加工等を簡便に行えるようにする。 【構成】 昇降ブラケット36に取付けられたモータ41に
より回転軸43を回転する。回転軸43の下部軸穴44に傾動
軸45の上部テーパ51および下部テーパ52を任意方向に傾
斜自在に嵌合する。傾動軸45の軸方向の凹溝46に、回転
軸43から螺入した回転伝達用スクリュー47を挿入する。
傾動軸45は凹溝46の範囲内で軸方向に移動し得る。傾動
軸45のワーク対向端に回転工具48を一体に取付ける。フ
ランジ53,54間に圧縮コイルスプリング55を設け、傾動
軸45をワークW側へ押圧する。昇降ブラケット36を下降
して、ワークWに設けられた孔Hの開口縁hに回転工具
48をスプリング55により弾力的に押付けると、傾斜状態
にある孔Hの加工軸心と合致するように傾動軸45の軸心
も傾いたまま回転する。
Description
【0001】
本考案は、水平精度の出ていないワークに加工された円形の孔または溝の開口 縁に対し、回転工具によりバリ取り、面取り等の切削加工を行う切削装置に関す るものである。
【0002】
従来は、図3に示されるように、ベース(またはベッド)11上にコラム12が垂 直に立設され、このコラム12の昇降ガイド13に流体圧シリンダ等により昇降され るスライダ14が摺動自在に設けられ、このスライダ14にホルダ15が垂直に一体化 され、このホルダ15によりホルダ上端のモータ16により回転される回転軸17が回 転自在に保持され、この回転軸17の下端にバリ取り、面取り等の切削加工に使用 される回転工具18が一体に設けられている。
【0003】 そして、ベース11上のワーク位置決め治具(ロケータ)21によりワーク(エン ジンシリンダヘッド等)Wの水平精度を正確に出すとともに、コラム側面のワー ク位置決め治具(ロケータ)22等によりワークWの水平方向の位置決めを行うこ とによって、このワークWにボーリング、ドリル加工等により穿設されている円 形の孔(または溝)Hの加工軸心と、回転工具18の軸心とを同心にセットする。 そして、ワーク加工面に対し機械的に回転軸17の直角度を保持しながら回転工具 18を下降させ、ワークWに加工された孔Hの開口縁に対するバリ取り、面取り加 工等を行うようにしている。
【0004】
この従来の装置は、ワーク位置決め治具(ロケータ)21,22を必要し、特にベ ース11上の治具21によりワークWの水平度を正確に出す必要があり、治具上にエ ンジンシリンダヘッド等の重量ワークWをセットして水平度を調整するには手間 がかかり作業能率が劣るとともに、加工コストが高くなる問題がある。また、前 記ベース11やコラム12も高い精度を必要とされる。さらに、以上のような高精度 構造の装置も、単なるバリ取り加工に使用する場合では過剰品質となる問題もあ る。
【0005】 本考案は、このような点に鑑みなされたもので、水平精度の出ていないワーク に加工されている孔、溝等の開口縁に対し、自動求心動作する回転工具を使用し てバリ取り、面取り加工等を簡便に行えるようにすることにより、従来の問題点 を解決することを目的とするものである。
【0006】
本考案は、ワークWに設けられた円形の開口縁hに対し回転工具48により切削 加工を行う切削装置において、ワークWに対し相対的に進退自在に設けられモー タ41にて回転される回転軸43と、この回転軸43のワーク対向側に軸方向移動自在 かつ任意方向に傾斜自在に嵌合されワーク対向端に前記回転工具48が一体に設け られた傾動軸45と、前記回転軸43の回転を前記傾動軸45に伝達する回転伝達体47 と、前記回転軸43に対し前記傾動軸45をワークW側へ押圧するスプリング55とを 具備した自動求心型切削装置である。
【0007】
本考案は、ワークWの水平精度が出ていない場合は、ワークWに設けられた孔 H等の加工軸心Xw も傾くが、その開口縁hに回転工具48をスプリング55により 弾力的に押付けると、孔H等の傾斜に倣うように傾動軸45も傾き、前記加工軸心 Xw と傾動軸45の軸心とが自動的に合致する自動求心動作が起こる。回転軸43の 回転は回転伝達体47を経て傾動軸45に伝わる。
【0008】
以下、本考案を図1および図2に示される実施例を参照して詳細に説明する。
【0009】 図1に示されるように、ベース(またはベッド)31上にローラコンベヤ32がほ ぼ水平に設けられているとともに、コラム33が垂直に立設されている。このコラ ム33の側面にはワーク位置決め治具(ロケータ)22とともに昇降ガイド34が垂直 に設けられ、この昇降ガイド34に昇降用シリンダ(図示されず)等により昇降さ れるスライダ35が摺動自在に設けられ、このスライダ35に昇降ブラケット36が水 平に一体化されている。
【0010】 この昇降ブラケット36にモータ41の本体を取付け、そのモータ出力軸42を垂直 に設定する。このモータ出力軸42に回転軸43を一体に取付ける。この回転軸43は 、ローラコンベヤ32上に垂直に位置する。
【0011】 回転軸43の下部軸穴44に傾動軸45が、次に述べるように軸方向移動自在かつ任 意方向に傾斜自在に嵌合されている。前記傾動軸45の側面には複数の凹溝46が軸 方向に設けられ、この軸方向の各凹溝46に前記回転軸43の側面から螺入された回 転伝達体(セットスクリュー)47の先端部がそれぞれ挿入され、この回転伝達体 47により前記回転軸43の回転を前記傾動軸45に伝達するようにしている。前記傾 動軸45のワーク対向側にほぼ円錐形の回転工具48が一体に設けられている。
【0012】 前記傾動軸45の上半部には上方に向かって漸次小径の上部テーパ51が付けられ 、下半部には下方に向かって漸次小径の下部テーパ52が付けられているので、回 転軸43に対し傾動軸45の傾斜が可能となっている。
【0013】 さらに、前記回転軸43に一体に設けられたフランジ53と前記傾動軸45の下端に 一体に設けられたフランジ54との間に圧縮コイルスプリング55が装着され、前記 凹溝46の上端が前記回転伝達体47に係合するまで、前記傾動軸45がワーク側へ弾 力的に押圧されている。
【0014】 このような構成において、前記ローラコンベヤ32の水平精度が出ていない場合 は、図2に示されるように垂直軸心Xv に対しワークWに穿設されている孔Hの 加工軸心Xw も傾くが、前記昇降ブラケット36を下降させて、孔Hの円形開口縁 hに回転工具48をスプリング55により弾力的に押付けると、孔Hの円形開口縁h と回転工具48との密着により孔Hの加工軸心Xw の傾斜に倣うように傾動軸45も 自動的に傾いて、孔Hの加工軸心Xw と傾動軸45の軸心とが自動的に合致する自 動求心動作が起こる。前記回転軸43の回転は回転伝達体47を経て傾動軸45に伝わ る。
【0015】 このようにして、ワークWの孔Hが垂直でない場合は、傾動軸45が自動求心動 作して孔Hの加工軸心Xw と同心の傾斜状態のまま回転するので、従来のように 水平位置決め用の治具(ロケータ)21によりワークWの水平度を正確に出す必要 がなく、したがって、ワーク搬送ラインのローラコンベヤ32上にてバリ取り加工 や、面取り加工を行うことができる。面取り加工の場合、その面取り加工幅は前 記スプリング55による押付力により決まる。
【0016】 なお、実施例では定位置のワークWに対し回転工具48を昇降するようにしたが 、ワークWの方を昇降するようにしても良い。
【0017】 さらに、実施例ではテーパ51,52を傾動軸45の外面に設けたが、回転軸43の下 部軸穴44の内面に設けてもよい。その場合は、下部軸穴44の内面の上半部に、上 方に向かって漸次拡径の上部テーパを付けるとともに、下部軸穴44の内面の下半 部に下方に向かって漸次拡径の下部テーパを付けるとよい。
【0018】 また、前記回転軸43および傾動軸45の嵌合関係は逆転させてもよい。すなわち 、上側の回転軸にテーパを付け、この回転軸のテーパ面の外側に下側の傾動軸を 嵌合する構造にしてもよい。
【0019】
本考案によれば、ワークの加工軸心に対して回転工具と一体の傾動軸が自動求 心動作して、ワークに加工されている孔、溝等の開口縁に回転工具が倣うことに より、ワークの取付精度の狂いを吸収できるので、水平精度を出すための治具が 不要であり、水平精度の出ていないコンベヤ等の上でバリ取り加工、面取り加工 等を簡便に行うことができ、作業能率を向上できるとともに、加工コストを低減 できる。また、機械装置の高度なベース精度およびコラム精度が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動求心型切削装置の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】同上切削装置の自動求心動作を示す説明図であ
る。
る。
【図3】従来の切削装置を示す側面図である。
W ワーク h 開口縁 41 モータ 43 回転軸 45 傾動軸 47 回転伝達体 48 回転工具 55 スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 ワークに設けられた円形の開口縁に対し
回転工具により切削加工を行う切削装置において、 ワークに対し相対的に進退自在に設けられモータにて回
転される回転軸と、 この回転軸のワーク対向側に軸方向移動自在かつ任意方
向に傾斜自在に嵌合されワーク対向端に前記回転工具が
一体に設けられた傾動軸と、 前記回転軸の回転を前記傾動軸に伝達する回転伝達体
と、 前記回転軸に対し前記傾動軸をワーク側へ押圧するスプ
リングとを具備したことを特徴とする自動求心型切削装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP094024U JPH0541660U (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 自動求心型切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP094024U JPH0541660U (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 自動求心型切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541660U true JPH0541660U (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=14098996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP094024U Pending JPH0541660U (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 自動求心型切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541660U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0968134A (ja) * | 1995-06-22 | 1997-03-11 | Hitachi Ltd | 弁のシール面の製造方法および弁のシール面の製造装置および弁装置 |
JP2009136970A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Asahi Kasei Homes Kk | 面取り工具 |
JP2012131029A (ja) * | 2000-06-28 | 2012-07-12 | Michael Kapgan | ばり除去装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5953152A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 自動調心式研削装置 |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP094024U patent/JPH0541660U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5953152A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 自動調心式研削装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0968134A (ja) * | 1995-06-22 | 1997-03-11 | Hitachi Ltd | 弁のシール面の製造方法および弁のシール面の製造装置および弁装置 |
JP2012131029A (ja) * | 2000-06-28 | 2012-07-12 | Michael Kapgan | ばり除去装置 |
JP2009136970A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Asahi Kasei Homes Kk | 面取り工具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970528 |