JPH0541548B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 丁合い機には事務用複写機の如き供給源から紙
又は紙状材料のシートを受入れるよう適合したビ
ン・トレーが備えられ、当該トレーは一方が他方
の上にある状態で且つ下方の基部上に設置されて
回動運動するように設置してある。移動するシー
ト供給部とビンを開く組立て体はシート入口トレ
ーを通つて垂直方向に運動するよう支持され、シ
ート案内体は連続するシートをトレーに向ける。
シート供給用及びビン開口用組立て体は、回転さ
せて連続的にトレー端部と係合するゼネバ輪によ
り反対方向に垂直に移動され、ゼネバ輪の周縁部
と係合することにより隔置された隣接するトレー
端部を保持する一方、連続するトレーに向かつて
移動する。

従来技術 事務用複写機と併用するため極めて小型又はコ
ンパクトな分類機又は丁合い機が開発され、一組
のビン・トレーがトレー・シフト部材の上方又は
下方の位置から連続的にシフトされ、シート入口
から遠方にあるトレー端部が枢軸的に支持されて
トレーのシート入口端部をシート入口個所にて広
く隔置された状態に保持することが出来る。

こうした丁合い機の諸例については1982年２月
１日出願のデユ・ボーとハンマ両氏の特許出願第
344473号と同様、ローレンス氏の米国特許第
4343463号、デユー・ボーとハンマ両氏の米国特
許第4328963号及び第4332377号に開示してある。

他の先行技術では、トレーの組をシート入口個
所を通過せずに、代わりにシート入口個所を移動
するビン開口体によつてビン部分を通過させるこ
とによりシート入口個所にあるビン・トレーを開
く目的に移動するビン開口体を使用出来るような
技術思想が開示してある。こうした先行技術の丁
合い機の例は1982年６月23日出願のデユ・ボー氏
の特許出願第391795号の係争中の出願に開示して
あるものである。

移動するビン開口体の他の例は以下の特許に開
示してあるが、ここではシートはコンベアからそ
の開かれたビン内へ偏向される。

3774902 1973年11月27日 シユルツ 3879032 1975年４月22日 シラーズ 4133522 1979年１月９日 シーゲル これらの先行技術の装置では多くの部品を要求
する複雑な機構である軸駆動装置及びカムが採用
してあるが、これらの部品はビンあたりの所定枚
数のシートを丁合いする装置の寸法を削減する点
で効果がある。

デユ・ポー氏の特許出願第397795号では米国特
許第4332377号に開示してある如くビンの入口端
部にあるビン開口カムの作用によつて生ずるトレ
ーの枢軸運動に応答してトレーの外側端部を開く
よう作用するトレー端部上に一方が他方の上にあ
る状態になつたトレーの外側部の枢軸的設置と組
合つてローレンス氏の米国特許第4343463号に図
解された形式の螺線状カムのシフト・ビン開口体
が利用されている。

本発明は、構造が簡単であること、占める空間
や重量が軽減化されること、組立てが容易なこと
及び経済性といつた点でデユ・ボー氏の特許願第
391795号に示された丁合い機を越える改良点を成
す丁合い機に関するものである。

本発明の場合、重量削減の意味から構造用プラ
スチツク発泡材料で成型加工出来るフレーム構造
が提供される。

本発明の目的は空間を節約することにある。従
つて、本発明のビン開口体は構造上単純である。
軸がフレーム構造の横方向に延材し、反対側端部
には軸と共に回転可能でフレーム構造内に設けら
れた垂直案内軌道内で垂直にシフト可能ないわゆ
るゼネバ輪を支持している。トレー又はビン板材
には横方向に突出してゼネバ輪の回転時に当該ゼ
ネバ輪の切欠きと係合可能になるトラニオンが備
えられ、かくしてゼネバ輪は案内軌道内で移動さ
れ、一方、ゼネバ輪の周縁部はゼネバ輪の上方と
下方の隣接するトレーの間に間隔を生ぜしめる。

フレーム構造には又、ビンが連続的に開閉され
る際丁合い機のシート入口個所から垂直に隔置せ
るビン個所に到る定められたシート径路を提供す
るようフレーム構造内に枢軸的に設置され且つビ
ン開口組立て体と共に移動可能なシート案内体が
備えてある。

シートがシート案内体から開いたビンへ移送さ
れるのを確実にするためゼネバ輪の周わりにはシ
ート移送軸が配設され、シート移送軸はシートを
ビン内に移送するよう作動可能なニツプを形成す
るピンチ・ロールと対向する被動シート供給ロー
ルを支承している。こうしたゼネバ輪とシート供
給カンウター軸については係争中の特許願第
391795号及び米国特許第4337936号に開示してあ
り、そこでは軸が本発明の場合の如くシフト可能
な軸線上よりもむしろ固定軸線上で回転するよう
になつている。

トレーに間隔を付けるよう移動しトレーからト
レーへ移動するゼネバ輪トレー・ビン開口体の組
合せは組合されたゼネバ輪駆動装置と紙駆動装置
と共に、ビン・トレーがシート進入中、隔置され
その開いたビンの上方及び下方で相互の上に載置
するような丁合い機用の極めて少数の部品を利用
する極めて単純でコンパクトな構造を提供する。

本発明には他の多くの利点が備えてあり、本発
明を具体化出来る形態の考案により更に一層明ら
かとなり得る他の目的を有している。好適形態を
添附の本願の一部分を構成する図面に示す。ここ
で本発明の一般的な原理を図解する目的で詳細に
本発明につき説明するが、こうした詳細な説明は
限定的な意味に解釈すべきでないことを理解すべ
きである。

図面から明らかな如く、丁合い機Ｓは第２図で
破線により示される如く、複写機から紙又はこれ
と類似の材料のシートを受け取るよう典型的な事
務機Ｃに対する相対的な位置に配設してある。

コピー・シートは加圧ロール１０の如き通常の
移送装置Ｔによつて複写機から丁合い機へ供給さ
れ、丁合い作動中に連続的にトレー又はビン１１
の一方又は他方のトレーに載置され又は複写機の
非丁合い作動中に上方トレー内に載置される。

トレー１１はトレーの内側端部の反射側側部で
横方向に突出するトラニオン１５を受入れるよう
垂直案内スロツト１４を提供する側壁１３を備え
たフレーム構造１２内に設置してある。トレーは
フレーム構造の一部分として形成された外方へ突
出する鯨尾形部１６上にその外側端部にて支持さ
れ且つ丁合い作動中にトレーの外側端部をカム作
動で離すよう特に詳細に米国特許第4332377号に
開示されているカム・トレー端部１７上に相互に
支持されている。

トレー１１の内側端部は垂直案内スロツト１４
内で垂直にシフト可能であり、一対のビン開口体
１８によつてその内側端部において他方の側に一
方の側が載置する状態になつている。図示の形態
になつたこれらのビン開口体１８はゼネバ輪の回
転時にトレー端部又はトラニオンの１つを受入れ
以後説明する様式を以つてゼネバ輪をトレー上で
上下動させるよう適合した半径方向切欠き１９を
有する切欠き付き円板又は『ゼネバ』輪である。

ゼネバ輪が静止状態にある際隣接するビンのト
ラニオンはシートの進入を容易にするためトレー
の間に広い空間を提供するよう隔置される。

ゼネバ輪はその反対側端部において被動軸２０
上に固定され、当該被動軸はハウジング内に形成
された対向する案内スロツト２２内で垂直に移動
するよう適合した拡大端部ブシユ２１を有してい
る。被動軸２０は、フレーム構造の基部上に設置
されて被動軸２０上のスプロケツト２４と係合す
る可撓性ベルト又はチエーン２３を駆動する駆動
プーリーを備えた可逆電動機Ｍ１によつて選択さ
れた方向に駆動させる。駆動ベルト又はチエーン
は被動軸２０の垂直移動を可能するのに充分なゆ
るみを有している。

第３図及び第４図を参照すると、被動軸２０の
回転によつてカム輪たるビン開口体１８は本願で
参考例として入れてある米国特許第3343463号の
第９図に全体的に示されている型式のモーター制
御回路内の１回転制御装置の制御の下で或る選択
された方向に回転することが理解されよう。ゼネ
バ輪の各回転で半径方向切欠き１９は回転方向に
応じてトレーの上方又は下側のトラニオン１５を
受入れるので連続した回転によつてゼネバ輪は上
下動し、次のビンを開き、先に開かれたビンを閉
じることが出来る。

こうした構造においては、ビンはゼネバ輪の上
方及び下方の位置の間を移送されないので垂直方
向におけるトレーのための全体の空間は米国特許
第4328963号の構造におけるビンで要求される空
間と比較して大略50％削減される。従つて、機械
的及び審美的に現代の小型複写機と互換性のある
極めてコンパクトな丁合い機構造が提供される。

その上、本構造は極めて簡単であり単一駆動装
置によつて両方のカムたるビン開口体１８の励起
に行なう。本構造は更に内部に成型される垂直案
内スロツト１４及び２２を有するプラスチツク成
型加工出来る支持体又はハウジング構造たるフレ
ーム構造１２を有することにより単純化されるの
で作動部品は上方から装填出来る。

フレーム構造の上部にはカバー１２ａが与えら
れ、当該カバーは論理回路、電源回路又は制御回
路全てを含むよう適合している。カバーが除去さ
れると、全ての可動部品が上方から組立てること
が出来る。ゼネバ輪と軸とビンは単にスロツトの
開いた上端部に落すだけである。

シートをビン内に向けるため供給装置Ｉが設け
てある。供給案内体がフレームの端壁たる側壁１
３の間に枢軸的に設置された一対の横方向に延在
する板材３０及び３１より形成され、複写機の移
動装置Ｔからシートを受入れるよう適合した開口
入口部３２を備え、当該両板材はビン・トレーに
向かつて収束している。板材３０の内側端部は把
持転動軸３４を回転自在に支持する横方向に隔置
された軸受け３３を有し、被動軸２０上の把持ロ
ール３６は板材３０の切欠きを通つて下方へ被動
軸３６上の被動ロール３５と対面する関係になる
よう延在し、当該被動軸たる把持ロールはゼネバ
輪の軸たる被動軸２０の周わりに配設された中空
軸である。フレームの基部にあるモーターＭ２は
中空軸上の駆動プーリー３９と係合する可撓的な
駆動ベルト３８を有している。こうした供給構造
は係争中の特許出願第344473号の主題となつてい
る。

ここで前述の内容から本発明は今日一般に使用
されている小型の複写機と併用するのに理想的に
適した単純で極めてコンパクトな丁合い機を提供
することが理解されよう。

複写機の論理回路とインターフエイス状態にな
り且つ供給作用が複写機の移送装置Ｔからの電源
の作用により駆動される場合には丁合い機は更に
簡略化されたゼネバ輪用の駆動モーターたる可逆
電動機Ｍ１に動力を加える充分な電気的構成要素
のみが必要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、事務用複写機に適用された丁合い機
を示す平面図。第２図はその側面図。第３図は、
ビン開口体が中間丁合い位置にある第１図の３−
３線における拡大部分断面図。第４図は、下方丁
合い位置にあるビン開口体を示す点が異なる第３
図に対応する図。第５図は、第３図の５−５線に
おける水平断面図。第６図は、第３図の６−６線
における水平断面図。 １１：トレー、１２：フレーム構造、１５：ト
ラニオン、１７：カム・トレー端部、１８：ビン
開口体、２０：被動軸、Ｍ１：可逆電動機、Ｍ
２：モーター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 丁合い機であつて、フレーム構造と、積層状
   に配列されて前記フレーム構造内にあり前記フレ
   ーム構造の内側端部でトレーの両側から突出する
   横方向に隔置されたトラニオンを有する複数個の
   トレーと、前記トレーの他端部で一方が他方の上
   にある状態で枢軸的に設置されている前記トレー
   と、前記トラニオンと係合し且つ隣接するトレー
   の内側端部と係合して該隣接するトレーの内側端
   部どうしを離し更にこれらの作動時にトレーから
   トレーへ移動するよう作動可能な移動トレー開口
   体と、前記フレーム構造の両側に一対のゼネバ輪
   カムを含む前記移動トレー開口体と、前記フレー
   ム構造の横断方向に延在し前記ゼネバ輪を回転さ
   せるため当該ゼネバ輪と相互に接続された浮動軸
   と、前記ゼネバ輪に伴う前記浮動軸の移動変位に
   係りなく前記浮動軸を駆動する装置から成る丁合
   い機。 ２ 前記トレーに到り且つ前記浮動軸と共に移動
   可能なシート供給部を含む特許請求の範囲第１項
   に記載の丁合い機。 ３ 前記シート供給部が広がる径路を形成する一
   対の案内板材を含み、前記板材が前記フレーム構
   造上に枢軸的に配置され且つ前記浮動軸に接続さ
   れて成る特許請求の範囲第２項記載の丁合い機。 ４ 前記シート供給部が前記浮動軸の周わりに配
   設される中空供給ロール軸と把持ロール軸を含む
   ようにして成る特許請求の範囲第２項に記載の丁
   合い機。 ５ 前記フレーム構造が２つの対向する対になつ
   た垂直スロツトを有する側壁を含み、前記浮動軸
   が一対の対向するスロツト内に摺動自在に配設せ
   る軸受けを有し、前記トラニオンが他方の対の対
   向するスロツト内で摺動自在であり、前記スロツ
   トが上端部で開き更に前記スロツトを閉じる除去
   可能なカバーを含むようにして成る特許請求の範
   囲第１項に記載の丁合い機。 ６ 前記トレーの前記枢軸的に設置された端部が
   前記フレーム構造上に積層され、その枢軸的な相
   対的運動発生時にトレーを広げるよう作動可能な
   組合つたカムをその反対側部に有して成る特許請
   求の範囲第１項に記載の丁合い機。