JPH0541319U - 繊維強化プラスチツク製ブーム - Google Patents

繊維強化プラスチツク製ブーム

Info

Publication number
JPH0541319U
JPH0541319U JP9728391U JP9728391U JPH0541319U JP H0541319 U JPH0541319 U JP H0541319U JP 9728391 U JP9728391 U JP 9728391U JP 9728391 U JP9728391 U JP 9728391U JP H0541319 U JPH0541319 U JP H0541319U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
reinforced plastic
fiber
winding
chopped strand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9728391U
Other languages
English (en)
Inventor
範夫 鶴岡
Original Assignee
株式会社アイチコーポレーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アイチコーポレーシヨン filed Critical 株式会社アイチコーポレーシヨン
Priority to JP9728391U priority Critical patent/JPH0541319U/ja
Publication of JPH0541319U publication Critical patent/JPH0541319U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない工程数で製作することができ、かつ層
間剥離を防止できるようにした繊維強化プラスチック製
ブームを提供する。 【構成】 繊維強化プラスチック製ブーム12は、ま
ず、芯ブーム12aにチョップドストランドマット12
bを巻き付けて形成される。次に、その巻き付けられた
チョップドストランドマット12b上に、ロービングク
ロス12cを巻き付けて形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高所作業車等のブーム付作業車に用いられる繊維強化プラスチック 製ブームに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、高所作業車には、起伏が自在なブーム装置が取り付けられる。このブ ーム装置は基端ブームにテレスコピック状に先端ブームが伸縮自在に挿入されて 構成される。このようなブーム装置の起伏・伸縮作動を通じてその先端に取り付 けられた作業台が昇降され、その作業台に搭乗した作業者は任意の高所で作業を おこなうことができる。 なお、電設工事に使用される高所作業車では、先端ブームは電気絶縁材料であ る繊維強化プラスチックにより形成される。これにより、先端ブームが電線等に 接触した場合に、作業台に搭乗した作業者が感電するのを防止できる。
【0003】 ところで、このような繊維強化プラスチック製ブームを製作する場合には、そ の強度を高めるために、いわゆるフィラメントワインディング成形方式、即ち、 マンドレルに対して、ロービングのヘリカル巻き付けとパラレル巻き付けとを交 互に行う方式が採用されることが多かった。ここで、ロービングとは、通常10 ミクロン程度の繊維を数百本集めた表面処理済みの束(ストランドという)を、 ひねりを与えずに数本から数十本平行に引き揃えたものである。また、そのヘリ カル巻き付けとは、ロービングの繊維方向をマンドレルの長手軸に対して20度 〜30度程度傾けた状態で巻き付けていくことをいう。また、そのパラレル巻き 付けとは、ロービングの繊維方向をマンドレルの周方向に近付けた状態で、隣合 う部分を互いに密着させながら巻き付けていくことをいう。そして、これらヘリ カル巻き付けとパラレル巻き付けとを何度も繰り返すことにより、所定の肉厚お よび強度を得るのである。なお、ロービングの巻き付けおよびプレスによる硬化 の後、マンドレルは引き抜かれ、繊維強化プラスチック製ブームが完成する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなフィラメントワインディング成形方式では、ロービ ングのヘリカル巻き付けとパラレル巻き付けとを繰り返して行ったり、マンドレ ルを引き抜いたりする必要があるために工程数が多くなり、製作に要する時間が 長く、コストも高くなるという問題があった。また、ヘリカル巻き付けにより形 成された層とパラレル巻き付けにより形成された層との繊維方向が異なるため、 荷重が作用した場合に、それら層間で剥離が生じ易いという問題もあった。
【0005】 本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、少ない工程数で製作す ることができ、かつ層間剥離を防止できるようにした繊維強化プラスチック製ブ ームを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の繊維強化プラスチック製ブームは、ま ず、芯ブームにチョップドストランドマットを巻き付けて形成される。次に、そ の巻き付けられたチョップドストランドマット上に、ロービングクロスを巻き付 けて形成される。 なお、チョップドストランドマットとは、ロービングからのストランドを適切 な長さに切断して無定方向に交錯させて均一に分散堆積させ、所定のバインダー でこれら繊維を相互に接着したものである。また、ロービングクロスとは、ロー ビングをヨコ糸およびタテ糸に単純に配列した平織りクロスである。
【0007】
【作用】
このような繊維強化プラスチック製ブームでは、鋼やアルミ合金等から形成さ れた芯ブームにチョップドストランドマットが巻き付けられることにより、その 芯ブームの外周面上に樹脂層が形成され、電気絶縁性が確保される。次に、ロー ビングクロスが巻き付けられることにより、ブームとしての強度が得られるとと もに、重なり合ったロービングクロスの繊維方向が同じであるため、それらロー ビングクロス間での剥離は生じにくい。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、本考案の繊維強化プラスチック製ブームを備えた高所作業車について図 3を用いて説明する。 この高所作業車30の車体31の後部には、車体31に対して水平旋回が自在 な旋回台32が取り付けられている。旋回台32の上部にはブーム10が取り付 けられている。このブーム10は、旋回台32に起伏自在に枢着された基端ブー ム11と、この基端ブーム11内に伸縮自在に挿入された先端ブーム12とから テレスコピック状に構成されている。なお、先端ブーム12を基端ブーム11に 対してスムーズに伸縮させるために、基端ブーム11の先端側内部底面には、先 端ブーム12の下部コーナー部分に当接して回転しながら、その先端ブーム12 の伸縮案内を行うガイドローラ15が取り付けられている。 さらに先端ブーム12の先端には作業台35が取り付けられている。この作業 台35に搭乗した作業者は、旋回台32の旋回作動およびブーム10の起伏・伸 縮作動を通じて任意の高所に移動して作業を行うことができる。
【0009】 ここで、先端ブーム12は、作業台35と車体31(地面)間の電気的絶縁状 態の維持のために、電気絶縁性の高い繊維強化プラスチックを用いて形成されて いる。さらに詳しく言えば、図1および図2に示すように、アルミ合金等から中 空角柱状に成形された芯ブーム12aにガラス繊維が巻き付けられて形成されて いる。具体的には、まず、芯ブーム12aの外周にチョップドストランドマット )12bが巻き付けられる。ここでチョップドストランドマット12bには樹脂 が隙間なく含み込まれているため、芯ブーム12aの外周面上には空洞や欠陥が 少ない樹脂層が形成されることになる。これにより、先端ブーム12の電気絶縁 性が向上する。
【0010】 ただし、このようにマット12bを巻き付けただけでは強度的に不十分である 。このため、芯ブーム12aに巻き付けたチョップドストランドマット12bの 外周上にロービングクロス12cが多数回巻き付けられて先端ブーム12として の所定の肉厚が形成され、強度が確保される。そして、最後にプレスにより硬化 されて形状が整えられる。
【0011】 なお、ロービングクロス12cは互いに直交する方向に延びるガラス繊維を有 しているため、先端ブーム12の周方向および長手方向の強度を得ることができ る。また、重なり合ったロービングクロス12cの繊維方向が同じであるため、 例えば、下部コーナー部にガイドローラ15からの反力を受けた場合でも、その 部分において重なり合うロービングクロス12c同士の変形量が同じとなり、そ れらの剥離は起こりにくい。
【0012】
【考案の効果】
以上のように本考案の繊維強化プラスチック製ブームでは、まず、芯ブームに チョップドストランドマットが巻き付けられることによって空洞や欠陥が少ない 樹脂層が形成されるため、本ブームの電気絶縁性の向上が図られる。さらにその チョップドストランドマット上にロービングクロスが巻き付けられることにより 、ブームとして必要な強度が確保される一方、従来のような手間のかかるロービ ングの巻き付け等を不要とすることができる。このため、本繊維強化プラスチッ ク製ブームによれば、ブームを、従来のものに比べて少ない工程数かつ低コスト で製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る繊維強化プラスチック製ブームの
側面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】上記繊維強化プラスチック製ブームを備えた高
所作業車の側面図である。
【符号の説明】
10 ブーム 12 先端ブーム(繊維強化プラスチック製ブーム) 12a 芯ブーム 12b チョップドストランドマット 12c ロービングクロス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04 8611−3F // B05C 9/00 6804−4D B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯ブームにガラス繊維が巻き付けられて
    形成される繊維強化プラスチック製ブームであって、 前記芯ブームにチョップドストランドマットが巻き付け
    られ、さらにそのチョップドストランドマット上にロー
    ビングクロスが巻き付けられて形成されたことを特徴と
    する繊維強化プラスチック製ブーム。
JP9728391U 1991-10-30 1991-10-30 繊維強化プラスチツク製ブーム Pending JPH0541319U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9728391U JPH0541319U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 繊維強化プラスチツク製ブーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9728391U JPH0541319U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 繊維強化プラスチツク製ブーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0541319U true JPH0541319U (ja) 1993-06-01

Family

ID=14188191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9728391U Pending JPH0541319U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 繊維強化プラスチツク製ブーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0541319U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920003384B1 (ko) 복합연합형 항장력체 및 그의 제조방법
JPH0523079A (ja) 釣り竿及びその製造方法
US3882587A (en) Method of producing a fibre-reinforced material
JPH0541319U (ja) 繊維強化プラスチツク製ブーム
JPH0615078Y2 (ja) コンクリ−ト用補強材
WO2017193431A1 (zh) 一种智能复合材料芯导线及其制备方法
JP3967957B2 (ja) 繊維強化樹脂製撚線の製造法
CN216764720U (zh) 环形石英玻璃纤维拉丝装置
JPH02112926A (ja) フープ筋の製造方法
JPH0541320U (ja) 繊維強化プラスチツク製ブーム
DE2433099A1 (de) Elektrisches kabel mit zugaufnehmenden elementen aus hochfesten kunststoffaeden
KR101658049B1 (ko) 가공 송전선 및 그 제조방법
JPH0537570U (ja) 繊維強化プラスチツク製ブーム
JPH0891788A (ja) 繊維強化プラスチック製ブーム
JP3237902B2 (ja) 繊維補強材及びそれを用いた構造用材料
JPH0331832B2 (ja)
US5105612A (en) Weld reinforcing member for strands in a cable
JPH10245259A (ja) コンクリート用補強材の製造方法
JPH0640619Y2 (ja) 高強力複合撚合体
JP2012097386A (ja) 繊維強化樹脂線条体およびその製造方法並びにそれを用いた電線ケーブルとその製造方法
CA2274328C (en) Method of manufacturing composite tubular parts through filament winding
JPS6141532A (ja) 釣竿等の管状体
JPH0718099B2 (ja) ロ−プ
CN219820702U (zh) 复合材料线束缠绕成型设备的缠绕转向装置
JPH0482727A (ja) Frp製品